JP2652937B2 - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
- Publication number
- JP2652937B2 JP2652937B2 JP4176002A JP17600292A JP2652937B2 JP 2652937 B2 JP2652937 B2 JP 2652937B2 JP 4176002 A JP4176002 A JP 4176002A JP 17600292 A JP17600292 A JP 17600292A JP 2652937 B2 JP2652937 B2 JP 2652937B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon reinforcing
- prepreg
- carbon
- layer
- fishing rod
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- Laminated Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリプレグの補強繊維に
炭素繊維を使用した釣竿の改良に関する。
炭素繊維を使用した釣竿の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プリプレグの補強繊維として、炭素繊維
を使用する釣竿において、繊維方向が軸方向のプリプレ
グの内外層に、繊維方向が周方向のプリプレグを積層し
て釣竿の曲げ強度とつぶれ強度の向上を図ることが実公
平2ー16628号公報で知られている。
を使用する釣竿において、繊維方向が軸方向のプリプレ
グの内外層に、繊維方向が周方向のプリプレグを積層し
て釣竿の曲げ強度とつぶれ強度の向上を図ることが実公
平2ー16628号公報で知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
公知のものにおいては内外層のプリプレグにおける周方
向の炭素補強繊維の性状については格別の配慮が行われ
ておらず、同種の炭素補強繊維を使用しているのが現状
である。これらの現状に鑑み、本発明者は内層プリプレ
グの炭素補強繊維と外層プリプレグの炭素補強繊維の関
係について種々実験研究したところ、性状のことなる炭
素補強繊維の使用により釣竿の曲げ強度について大きな
差があることを知見し、特に内外層の炭素補強繊維を特
定することにより、釣竿の曲げ強度を従来のものに比し
一層向上できることが確認できた。本発明はこの新知見
により曲げ強度の大きな釣竿を提供することを目的とす
るものである。
公知のものにおいては内外層のプリプレグにおける周方
向の炭素補強繊維の性状については格別の配慮が行われ
ておらず、同種の炭素補強繊維を使用しているのが現状
である。これらの現状に鑑み、本発明者は内層プリプレ
グの炭素補強繊維と外層プリプレグの炭素補強繊維の関
係について種々実験研究したところ、性状のことなる炭
素補強繊維の使用により釣竿の曲げ強度について大きな
差があることを知見し、特に内外層の炭素補強繊維を特
定することにより、釣竿の曲げ強度を従来のものに比し
一層向上できることが確認できた。本発明はこの新知見
により曲げ強度の大きな釣竿を提供することを目的とす
るものである。
【0004】本発明は前記目的を達成するために、炭素
補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸したプリプレグを捲
回形成し、かつ内層と外層を形成するプリプレグの炭素
補強繊維の方向は円周方向に、中間層を形成するプリプ
レグの炭素補強繊維の方向は軸方向に夫々配置された釣
竿において、前記内層の炭素補強繊維の弾性率は外層の
炭素補強繊維の弾性率より大きく、外層の炭素補強繊維
の強度は内層の炭素補強繊維の強度より大きい繊維を使
用したものであり、特に前記内層の炭素補強繊維にはピ
ッチ系炭素繊維を、外層の炭素補強繊維にはパン系炭素
繊維を使用するのが好適である。
補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸したプリプレグを捲
回形成し、かつ内層と外層を形成するプリプレグの炭素
補強繊維の方向は円周方向に、中間層を形成するプリプ
レグの炭素補強繊維の方向は軸方向に夫々配置された釣
竿において、前記内層の炭素補強繊維の弾性率は外層の
炭素補強繊維の弾性率より大きく、外層の炭素補強繊維
の強度は内層の炭素補強繊維の強度より大きい繊維を使
用したものであり、特に前記内層の炭素補強繊維にはピ
ッチ系炭素繊維を、外層の炭素補強繊維にはパン系炭素
繊維を使用するのが好適である。
【0005】
【実験例】中間層1のプリプレグの軸方向の炭素補強繊
維及び内外層2・3のプリプレグの周方向の炭素補強繊
維に夫々下記表1のものを使用して、マンドレル径20
mmに内層プリプレグ1プライ、中間層プリプレグ2プ
ライ、外層プリプレグ1プライを夫々捲回して形成した
長さ600mmの管体を、スパン長さ500mm、荷重
距離150mmの4点曲げ試験によってその曲げ強度を
測定した結果は、表2に示すとおり、内層2の炭素補強
繊維の弾性率を外層3の炭素補強繊維の弾性率より大き
く、かつ外層3の炭素補強繊維の強度を内層2の炭素補
強繊維より大きくなるように形成することにより曲げ強
度を著しく増強できることが確認できた。
維及び内外層2・3のプリプレグの周方向の炭素補強繊
維に夫々下記表1のものを使用して、マンドレル径20
mmに内層プリプレグ1プライ、中間層プリプレグ2プ
ライ、外層プリプレグ1プライを夫々捲回して形成した
長さ600mmの管体を、スパン長さ500mm、荷重
距離150mmの4点曲げ試験によってその曲げ強度を
測定した結果は、表2に示すとおり、内層2の炭素補強
繊維の弾性率を外層3の炭素補強繊維の弾性率より大き
く、かつ外層3の炭素補強繊維の強度を内層2の炭素補
強繊維より大きくなるように形成することにより曲げ強
度を著しく増強できることが確認できた。
【0006】
【表1】
【0007】
【表2】
【0008】本発明は前記実験によって確認された新知
見に基づいて、軸方向の炭素補強繊維に熱硬化性合成樹
脂を含浸したプリプレグからなる中間層1の内外層2・
3に周方向の炭素補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸し
たプリプレグを配置形成した釣竿における曲げ強度をこ
の種従来のものに比し一層効率良く向上するようにした
ものである。
見に基づいて、軸方向の炭素補強繊維に熱硬化性合成樹
脂を含浸したプリプレグからなる中間層1の内外層2・
3に周方向の炭素補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸し
たプリプレグを配置形成した釣竿における曲げ強度をこ
の種従来のものに比し一層効率良く向上するようにした
ものである。
【0009】
【発明の効果】本発明はプリプレグに炭素補強繊維を軸
方向に配置した中間層の内外層に、周方向の炭素補強繊
維を配置した三層からなる釣竿において、特に内層の炭
素補強繊維の弾性率を外層の炭素補強繊維のそれにより
大きく、かつ外層の炭素補強繊維の強度を内層の炭素補
強繊維のそれより大きくなるように形成したことによ
り、この種従来のものに比し曲げ強度を著しく強化で
き、剛性の高い高強度の釣竿を効率良く製造できる。
方向に配置した中間層の内外層に、周方向の炭素補強繊
維を配置した三層からなる釣竿において、特に内層の炭
素補強繊維の弾性率を外層の炭素補強繊維のそれにより
大きく、かつ外層の炭素補強繊維の強度を内層の炭素補
強繊維のそれより大きくなるように形成したことによ
り、この種従来のものに比し曲げ強度を著しく強化で
き、剛性の高い高強度の釣竿を効率良く製造できる。
【図1】図1は本発明の縦断正面図。
1 中間層 2 内層 3 外層
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸
したプリプレグを捲回形成し、かつ内層と外層を形成す
るプリプレグの炭素補強繊維の方向は円周方向に、中間
層を形成するプリプレグの炭素補強繊維の方向は軸方向
に夫々配置された釣竿において、前記内層の炭素補強繊
維の弾性率は外層の炭素補強繊維の弾性率より大きく、
外層の炭素補強繊維の強度は内層の炭素補強繊維の強度
より大きい繊維を使用したことを特徴とする釣竿。 - 【請求項2】 内層の炭素補強繊維にピッチ系炭素繊維
を、外層の炭素補強繊維にパン系炭素繊維を夫々使用し
た請求項1記載の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176002A JP2652937B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4176002A JP2652937B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 釣 竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05336864A JPH05336864A (ja) | 1993-12-21 |
JP2652937B2 true JP2652937B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=16005998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4176002A Expired - Fee Related JP2652937B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2652937B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4430980B4 (de) * | 1993-09-03 | 2007-04-12 | Shimano Inc., Sakai | Rohrförmiges Teil |
JP3027295B2 (ja) * | 1994-03-28 | 2000-03-27 | ダイワ精工株式会社 | 釣 竿 |
JP5014070B2 (ja) * | 2007-11-06 | 2012-08-29 | イビデン株式会社 | マット材および排気ガス処理装置 |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP4176002A patent/JP2652937B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05336864A (ja) | 1993-12-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523 Year of fee payment: 15 |
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