JP2573923B2 - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
- Publication number
- JP2573923B2 JP2573923B2 JP3290379A JP29037991A JP2573923B2 JP 2573923 B2 JP2573923 B2 JP 2573923B2 JP 3290379 A JP3290379 A JP 3290379A JP 29037991 A JP29037991 A JP 29037991A JP 2573923 B2 JP2573923 B2 JP 2573923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- based carbon
- fishing rod
- reinforcing fiber
- prepreg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fishing Rods (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は補強繊維に炭素繊維を使
用した釣竿の改良に関する。
用した釣竿の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素繊維からなる補強繊維に熱硬
化性合成樹脂を含浸したプリプレグを巻回形成した釣竿
において、繊維方向が軸方向の補強繊維シートのプリプ
レグと繊維方向が周方向の補強繊維シートのプリプレグ
とを積層して管状体を形成することが知られているが、
従来の方式は、繊維方向が軸方向及び周方向の補強繊維
には何れも強度の大きいパン系炭素繊維を使用している
のが現状である。
化性合成樹脂を含浸したプリプレグを巻回形成した釣竿
において、繊維方向が軸方向の補強繊維シートのプリプ
レグと繊維方向が周方向の補強繊維シートのプリプレグ
とを積層して管状体を形成することが知られているが、
従来の方式は、繊維方向が軸方向及び周方向の補強繊維
には何れも強度の大きいパン系炭素繊維を使用している
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来方式の釣竿
は、パン系炭素繊維の特性から引張り強度及び曲げ強度
は向上することができるが、弾性率が小さく伸度が大き
いために、周方向の補強繊維による圧縮つぶれや変形を
防止する機能は充分に発揮されていない問題点がある。
は、パン系炭素繊維の特性から引張り強度及び曲げ強度
は向上することができるが、弾性率が小さく伸度が大き
いために、周方向の補強繊維による圧縮つぶれや変形を
防止する機能は充分に発揮されていない問題点がある。
【0004】これらの現状に鑑み、本発明は繊維方向が
軸方向の補強繊維にはパン系炭素繊維を、周方向の補強
繊維にはピッチ系炭素繊維を夫々使用することにより、
引張り曲げ強度を確保しながら同時につぶれ強度も充分
に具備した釣竿を提供することを目的とするものであ
る。
軸方向の補強繊維にはパン系炭素繊維を、周方向の補強
繊維にはピッチ系炭素繊維を夫々使用することにより、
引張り曲げ強度を確保しながら同時につぶれ強度も充分
に具備した釣竿を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸したプ
リプレグを巻回して形成した釣竿において、繊維方向が
軸方向の補強繊維層にはパン系炭素繊維を、繊維方向が
周方向の補強繊維層にはピッチ系炭素繊維を夫々使用し
たものである。
するために、補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸したプ
リプレグを巻回して形成した釣竿において、繊維方向が
軸方向の補強繊維層にはパン系炭素繊維を、繊維方向が
周方向の補強繊維層にはピッチ系炭素繊維を夫々使用し
たものである。
【0006】本発明におけるパン系炭素繊維とはポリア
クリロニトリルファイバーを焼成して形成したものを意
味し、ピッチ系炭素繊維とは、石油、石炭のタールを焼
成して形成したものを意味する。
クリロニトリルファイバーを焼成して形成したものを意
味し、ピッチ系炭素繊維とは、石油、石炭のタールを焼
成して形成したものを意味する。
【0007】前記パン系炭素繊維としては、弾性率24
〜60ton/mm2で引張り強度400kg/mm2以上の長繊維
を使用し、またピッチ系炭素繊維としては、弾性率40
〜80ton/mm2で引張り強度260〜400kg/mm2のも
ので、特に長繊維を使用するのが好適である。また繊維
方向が周方向のピッチ系炭素繊維よりなるプリプレグ
は、繊維方向が軸方向のパン系炭素繊維よりなるプリプ
レグを1乃至複数巻回して形成した補強繊維層の内外側
の何れか一側か、又は両側に一体的に巻回形成する。
〜60ton/mm2で引張り強度400kg/mm2以上の長繊維
を使用し、またピッチ系炭素繊維としては、弾性率40
〜80ton/mm2で引張り強度260〜400kg/mm2のも
ので、特に長繊維を使用するのが好適である。また繊維
方向が周方向のピッチ系炭素繊維よりなるプリプレグ
は、繊維方向が軸方向のパン系炭素繊維よりなるプリプ
レグを1乃至複数巻回して形成した補強繊維層の内外側
の何れか一側か、又は両側に一体的に巻回形成する。
【0008】
【作用】繊維方向が引張り弾性率及び圧縮弾性率が高く
かつ伸度の小さいピッチ系炭素繊維は、繊維方向が軸方
向の補強繊維層のパン系炭素繊維によって充分な引張り
及び曲げ強度を有する釣竿の圧縮つぶれ及び変形を防止
して釣竿の強度を向上する。
かつ伸度の小さいピッチ系炭素繊維は、繊維方向が軸方
向の補強繊維層のパン系炭素繊維によって充分な引張り
及び曲げ強度を有する釣竿の圧縮つぶれ及び変形を防止
して釣竿の強度を向上する。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面について説明すると、
軸方向に引揃えたパン系炭素繊維に熱硬化性合成樹脂を
含浸したプリプレグをもって1乃至複数回巻回形成され
た繊維方向が軸方向の補強繊維層1の内外側には、周方
向に引揃えたピッチ系炭素繊維に熱硬化性合成樹脂を含
浸したプリプレグで形成された繊維方向が周方向の補強
繊維層2・3が一体的に設けられ管状の釣竿4を構成し
ている。
軸方向に引揃えたパン系炭素繊維に熱硬化性合成樹脂を
含浸したプリプレグをもって1乃至複数回巻回形成され
た繊維方向が軸方向の補強繊維層1の内外側には、周方
向に引揃えたピッチ系炭素繊維に熱硬化性合成樹脂を含
浸したプリプレグで形成された繊維方向が周方向の補強
繊維層2・3が一体的に設けられ管状の釣竿4を構成し
ている。
【0010】前記パン系炭素繊維としては、径5〜7
μ、強度400kg/mm2以上、弾性率24〜60ton/mm2
を使用し、またピッチ系炭素繊維としては、径8〜11
μ、強度260〜400kg/mm2、弾性率40〜80ton/
mm2を使用するものであり、繊維方向が軸方向の補強繊
維層1を形成するプリプレグにはガラス繊維等のスクリ
ムシートを貼設することもある。
μ、強度400kg/mm2以上、弾性率24〜60ton/mm2
を使用し、またピッチ系炭素繊維としては、径8〜11
μ、強度260〜400kg/mm2、弾性率40〜80ton/
mm2を使用するものであり、繊維方向が軸方向の補強繊
維層1を形成するプリプレグにはガラス繊維等のスクリ
ムシートを貼設することもある。
【0011】しかして前記実施例では繊維方向が周方向
の補強繊維層2・3は繊維方向が軸方向の補強繊維層1
の内外側に形成されているが、何れか一側であっても良
く、また補強繊維層2・3はプリプレグ巻回数は通常は
1プライであるが必要に応じて複数プライ巻回すること
もできる。前記補強繊維層1を形成するプリプレグは、
樹脂量が10〜30重量%、厚さ0.05〜0.2mmの
ものを使用し、また周方向の補強繊維層2・3のプリプ
レグは樹脂量35〜65重量%、厚さ0.07mm以下の
ものを使用するのが好ましい。
の補強繊維層2・3は繊維方向が軸方向の補強繊維層1
の内外側に形成されているが、何れか一側であっても良
く、また補強繊維層2・3はプリプレグ巻回数は通常は
1プライであるが必要に応じて複数プライ巻回すること
もできる。前記補強繊維層1を形成するプリプレグは、
樹脂量が10〜30重量%、厚さ0.05〜0.2mmの
ものを使用し、また周方向の補強繊維層2・3のプリプ
レグは樹脂量35〜65重量%、厚さ0.07mm以下の
ものを使用するのが好ましい。
【0012】
【発明の効果】本発明は繊維方向が軸方向の補強繊維層
におけるパン系炭素繊維が釣竿に充分な引張り及び曲げ
強度を付与すると共に繊維方向が周方向の補強繊維層に
おけるピッチ系炭素繊維が釣竿の圧縮つぶれや変形を防
止して、魚釣り操作に適した張りと強度を有する高強度
の釣竿を提供することができる。またパン系炭素繊維は
炭素化の収率が40〜50%と低いが、ピッチ系炭素繊
維は80〜90%と高く、しかも石炭や石油のタールを
使用できるため、省資源化で高強度の釣竿を経済的に安
価に製造することができる。
におけるパン系炭素繊維が釣竿に充分な引張り及び曲げ
強度を付与すると共に繊維方向が周方向の補強繊維層に
おけるピッチ系炭素繊維が釣竿の圧縮つぶれや変形を防
止して、魚釣り操作に適した張りと強度を有する高強度
の釣竿を提供することができる。またパン系炭素繊維は
炭素化の収率が40〜50%と低いが、ピッチ系炭素繊
維は80〜90%と高く、しかも石炭や石油のタールを
使用できるため、省資源化で高強度の釣竿を経済的に安
価に製造することができる。
【図1】本発明の釣竿の一部切欠斜視図。
【図2】同縦断側面図。
1 繊維方向が軸方向の補強繊維層 2・3 繊維方向が周方向の補強繊維層 4 釣竿
Claims (1)
- 【請求項1】 補強繊維に熱硬化性合成樹脂を含浸した
プリプレグを巻回して形成した釣竿において、繊維方向
が軸方向の補強繊維層にはパン系炭素繊維を、繊維方向
が周方向の補強繊維層にはピッチ系炭素繊維を夫々使用
したことを特徴とする釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290379A JP2573923B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3290379A JP2573923B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 釣 竿 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05103566A JPH05103566A (ja) | 1993-04-27 |
JP2573923B2 true JP2573923B2 (ja) | 1997-01-22 |
Family
ID=17755256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3290379A Expired - Fee Related JP2573923B2 (ja) | 1991-10-11 | 1991-10-11 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573923B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4430980B4 (de) * | 1993-09-03 | 2007-04-12 | Shimano Inc., Sakai | Rohrförmiges Teil |
JPH1133151A (ja) * | 1997-07-15 | 1999-02-09 | Daiwa Seiko Inc | ゴルフクラブ |
-
1991
- 1991-10-11 JP JP3290379A patent/JP2573923B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05103566A (ja) | 1993-04-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4178713A (en) | Fishing rod made of fiber reinforced synthetic resin | |
JP3009311B2 (ja) | 繊維強化樹脂製コイルスプリングおよびその製造方法 | |
US6273830B1 (en) | Tapered hollow shaft | |
US6270426B1 (en) | Golf club shaft | |
US6367225B1 (en) | Filament wound structural columns for light poles | |
CN1005745B (zh) | 预应力阻尼弹簧减振装置 | |
CA2139692A1 (en) | Composite shaft structure and manufacture | |
JPH0742664B2 (ja) | 繊維強化複合材ケーブル | |
JP2573923B2 (ja) | 釣 竿 | |
JP3771360B2 (ja) | 繊維強化複合材料製管状体 | |
JP3154805B2 (ja) | 管状体 | |
KR850000914A (ko) | 낚싯대의 제조방법 | |
RU206114U1 (ru) | Композитная арматура | |
JP4302220B2 (ja) | 管状体 | |
JP6502235B2 (ja) | 弾性部材用線材および弾性部材 | |
JP2652937B2 (ja) | 釣 竿 | |
JPS63224930A (ja) | 合成樹脂製ねじ材の製造方法 | |
JPH1175630A (ja) | 釣 竿 | |
JP2004121402A (ja) | ゴルフクラブシャフト | |
JP2555987Y2 (ja) | 建築用補強竹材 | |
JPH0462260B2 (ja) | ||
JPH0621492B2 (ja) | 構造用材料 | |
JPH0422996Y2 (ja) | ||
DE2520624A1 (de) | Skistock | |
JPH05138796A (ja) | 積層パイプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |