JPH0422996Y2 - - Google Patents

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JPH0422996Y2
JPH0422996Y2 JP1984003913U JP391384U JPH0422996Y2 JP H0422996 Y2 JPH0422996 Y2 JP H0422996Y2 JP 1984003913 U JP1984003913 U JP 1984003913U JP 391384 U JP391384 U JP 391384U JP H0422996 Y2 JPH0422996 Y2 JP H0422996Y2
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laminated
reinforcing material
strength
main body
fibers
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JP1984003913U
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  • Golf Clubs (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン
繊維等のような高強度繊維に合成樹脂を含浸させ
てなるプリプレグを用い、該プリプレグを筒状に
巻回して形成される釣竿、ゴルフシヤフト等の積
層管の構造に関する。 一般に上記高強度繊維は表−1に示した如く、
引張強度を100とすると、圧縮強度は65〜80と低
下する傾向にある。
【表】 上記高強度繊維を用いて積層管を常法により成
形し、該積層管の曲げ破壊テストを行つたところ
引張強度の値でなく、圧縮強度の値以下で全ての
積層管が破壊した。このことは表−2に示した東
レ株式会社のカタログに示す値からも明らかであ
る。
【表】 次にテスト結果について述べる。 テスト値 破壊時の積層管の伸度 0.18〜0.273% テスト方法 積層管の構成 黒鉛繊維 M40 エポキシ樹脂 #2500161g/m2 74.5g/m2黒鉛繊維プリプ プレグ ガラス繊維 エポキシ樹脂 #250025g/m2 9g横補強用スクリムク ロスプリプレグ 上記のプリプレグとの材料を外層から,
、,、,の順に配置し、マンドレルの
直径16、20、24、28の4種に夫々巻回し、
公知の成形方法によつて積層管を4種類成形し
た。 上記各積層管のテストピースaに歪ゲージbを
第1図に示した如く貼着し、その引張歪み及び圧
縮歪みを測定した。 この場合のテストピースaの長さLは600mm、
支点間距離lは200mmで、4点曲げを行つた。 この時の破壊時の歪み及び伸びの実測値を下記
の表−3に示す。
【表】 表−3の値から考えられることは、 (1) 積層管は、曲げた場合圧縮によつて破壊す
る。 (2) この時の応力は第2図イ,ロに示した如く発
生するものと考えられる。 又、上記積層管の破壊に問題となるのは第2図
イ,ロに示す応力の内、軸方向の圧縮応力δ1及び
周方向の外側に働く圧縮応力δ2とその分力δ′,
δ″であると考えられるから、かゝる積層管の圧縮
破壊強度を増大するには、当該積層管の曲りの内
側となる圧縮側を補強するようにすれば圧縮破壊
強度の大なる積層管が得られることになる。 そこで本考案は上述の観点に立脚して、従来の
積層管に対し、強度を約2倍に増加できて、かつ
軽量で安価に製造できるようにしたことを目的と
する釣竿等の積層管構造を得たものである。 以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述すれ
ば、積層管は第3図、第4図イ〜ニに示したよう
に、本体1を、カーボン繊維、グラフアイト繊
維、ガラス繊維、ボロン繊維、アーマイド繊維等
の高強度繊維に合成樹脂を含浸させてなるプリプ
レグシート1aを等を用い、該プリプレグシート
1aを図示しないマンドレルに巻回し、以下常法
により筒状に成形することは従来例と同様である
が、更に本案は、上記本体1の使用時にあつて曲
りの内側2となる側に、曲りの外側3よりも軸方
向の繊維量を1.05〜2倍増加させて補強すると共
にその軸方向の補強繊維量に対し、周方向の補強
材繊維を0〜100%の範囲内で混入し、この補強
材4の幅dを、本体1の円周に対する角度θが60
〜140度であるように構成されている。 こゝで、上記本体1の構成材は上記カーボン、
グラフアイト、ガラス、ボロン、アーマイド繊維
等の何れの繊維でも良く、又その構成もクロス引
揃えシート、横補強材付引揃えシート等の何れで
も良く、更に上記補強材4は上記各繊維の何れの
構成のものを使用しても良く、又、本体1を補強
材4の組合せも同一材料、異種材料何れであつて
も良い。 又、上記本体1の上記補強材4による補強手段
としては第4図イに示した如く、本体1の曲りの
内側にあつて、その構成シート1aの巻回終端部
1bに補強材4の一端を連続装着して外層となる
ようにしても良く、又はロに示した如く、本体構
成シート1aの巻回終端部1bと対称位置に補強
材4を装着して外層となるようにしても良く、更
にはハに示した如く、本体構成シート1aの巻回
終端部1bの外側に補強材4を重合装着して外層
となるようにいても良く、更には又ニに示した如
く、本体構成シート1aの巻回始端部1cの外側
へ補強材4を配置した後上記構成シート1aを巻
回して、内層となるようにしても良く、その他補
強材4を中間層となるように配置させても良く、
その装着手段は任意であれば良い。 以上説明したように本考案に係る構造を有する
積層管によれば、一方向において圧縮破壊強度を
増加できるから釣竿やゴルフシヤフト、機械部品
等に適用できて、大なる強度を発揮することがで
きるにもかゝわらず、従来のように剛性を維持
し、強度を増す場合、二層で不足の場合は、マン
ドル径を小さくし、三層構造とするのに比べて、
本案は曲りの内側2のみに所望幅を有して補強材
4を配置する構造としたので、従来例では二層か
ら三層構造とした場合、強度アツプが13%であ
り、この場合重量は29.6%アツプするのに対し
て、本案によると、強度が従来例の2倍増加する
にもかゝわらず重量は略1/3の10%の増加におさ
えることができるから軽量化を図り得て、かつコ
ストの増加も極めて僅かに抑えることができる等
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の高強度繊維製積層管の引張歪み
及び圧縮歪みのテストを行つた場合のテストピー
スを示した正面図、第2図イ,ロは同積層管を曲
げた場合の応力発生分布を夫々示した軸方向分布
図と、周方向分布図、第3図は本考案に係る釣竿
等積層管の構造を示した軸方向の縦断側面図、第
4図イ〜ニは同積層管構造の変形例を夫々示した
円周方向の各横断面図である。 1……本体、1a……本体の構成シート、2…
…本体の曲りの内側、3……本体の曲りの外側、
4……補強材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高強度繊維のプリプレグシート1aを筒状に巻
    回してなる釣竿、ゴルフシヤフト等の積層管にお
    いて、その積層管本体1の曲りの内側2となる側
    に、曲りの外側3となる側よりも軸方向の繊維量
    を1.05〜2倍増加させると共に、その軸方向の補
    強材繊維量に対して周方向の補強材繊維量を0〜
    100%の範囲で混入し、該補強材4の幅を円周に
    対して60〜140度に設けてなることを特徴とする
    釣竿等積層管の構造。
JP1984003913U 1984-01-16 1984-01-16 釣竿等積層管の構造 Granted JPS60117129U (ja)

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JP2005297452A (ja) * 2004-04-14 2005-10-27 Toho Tenax Co Ltd 片持ち梁の製造方法
JP2008194495A (ja) * 2008-04-28 2008-08-28 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化プラスチック製ゴルフクラブシャフトの製造方法

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