JPH0645757Y2 - 樹脂複合管継手 - Google Patents

樹脂複合管継手

Info

Publication number
JPH0645757Y2
JPH0645757Y2 JP3023089U JP3023089U JPH0645757Y2 JP H0645757 Y2 JPH0645757 Y2 JP H0645757Y2 JP 3023089 U JP3023089 U JP 3023089U JP 3023089 U JP3023089 U JP 3023089U JP H0645757 Y2 JPH0645757 Y2 JP H0645757Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
resin
strength
glass
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3023089U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02121697U (ja
Inventor
勉 橋本
国昭 大西
恵一郎 矢部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP3023089U priority Critical patent/JPH0645757Y2/ja
Publication of JPH02121697U publication Critical patent/JPH02121697U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0645757Y2 publication Critical patent/JPH0645757Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、強度、剛性、耐蝕性、耐熱性、耐圧性及び耐
衝撃性に優れ、例えば高温の各種薬液の輸送が行われる
化学プラントの配管等に好適な樹脂複合管継手に関す
る。
(従来の技術) 熱可塑性樹脂からなる管や管継手は、耐蝕性に優れてい
る反面、熱的強度及び機械的強度に劣っているといった
欠点がある。そこで、このような欠点を補うため、上記
管や管継手の外周面に繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FR
Pという。)層を形成してなる樹脂複合管や樹脂複合管
継手が種々提案され、広く実用に供されている。
ところで、上記したもののうち、樹脂複合管継手にあっ
ては、例えば200mm以上といった大口径のものを製造す
る場合、一体成形による製造が困難であることから、通
常、所要数の熱可塑性樹脂製短管を用意し、これら短管
同士を融着又は溶接により接合して一つの継手芯材を形
成してからこの芯材の外周面にFRP層を形成することが
行われている。
ところが、このような方法で得られた樹脂複合管継手
は、短管同士の接合部分における強度が他の部分に比べ
て低くならざるを得ず、このためFRP層による補強効果
が充分に発揮されないという問題があった。
このような問題を解決するためには、熱可塑性樹脂短管
同士の接合部分を何らかの方法で補強することが考えら
れるが、従来、その一つの方法として、例えば特公昭60
-46310号公報にみられるような樹脂複合管の接合方法が
提案されている。
この接合方法は、熱可塑性樹脂管の管端部を突き合わせ
て融着又は溶接した後、この接合端部の熱可塑性樹脂管
表面双方にまたがって、片面に該管と略同材質の合成樹
脂材をラミネートしたガラス繊維布からなる溶接テープ
の合成樹脂面を融着し、さらにその外面にFRPを被覆す
るものである。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の接合方法にあっては、片面に
熱可塑性合成樹脂管と略同材質の合成樹脂材をラミネー
トしたガラス繊維布からなる溶接テープを用いるもので
あるため、熱可塑性樹脂管同士の接合部の強度はせいぜ
い母材強度に近い程度にまでしか高められず、母材強度
以上の強度は到底望むことができなかった。このため、
満足のいく熱的強度及び機械的強度をもった樹脂複合管
継手を得ることができないといった問題があった。ま
た、ガラス繊維布の片面に合成樹脂材をラミネートして
溶接テープを製造する工程が別途必要であるとともに、
そのための技術も必要であるため、その分手間とコスト
がかかるといった問題があった。
本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたものであっ
て、熱可塑性樹脂製短管同士の接合部が母材強度以上に
補強されてなる樹脂複合管継手を提供しようとするもの
である。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る樹脂複合管継手は、熱可塑性樹脂からなる
複数本の短管同士が融着又は溶接により接合されて所定
形状の継手芯材が形成されるとともに、前記短管同士の
接合部外周面に、炭素繊維とガラスロービングとから繊
成もしくは編成された複合クロスに熱硬化性樹脂が含浸
させてなる接合部補強材が積層され、このようにされて
なる継手芯材の外周面に繊維強化熱硬化性樹脂層が形成
されたものである。
(作用) 接合部補強材を構成する複合クロスは、炭素繊維とガラ
スロービングとから織成もしくは編成されたものである
ため、ガラス繊維布に比べて引張強度が格段に高い。ま
た、この複合クロスを構成するガラスロービングは、含
浸される熱硬化性樹脂との密着性に優れ、含浸される熱
硬化性樹脂はFRPとの親和性に富むものであるため、接
合部補強材と外層を構成するFRPとの密着性が非常に高
いものとなる。この結果、熱可塑性樹脂短管同士の接合
部の接合強度は母材強度以上となる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を、ソケット継手の場合を例に
採って図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案に係る樹脂複合管継手(ソケット継手)
を示す一部切欠半断面図である。
この管継手の継手芯材1は、熱可塑性樹脂からなる2本
の短管11,12同士が融着により接合されてソケット継手
形状に形成されたものである。上記熱可塑性樹脂として
は、例えば塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル
樹脂、ポリカーボネート樹脂等が好適である。なお、短
管11,12の接合は、融着に限らず、ポリ塩化ビニル等の
熱可塑性樹脂製溶接棒を用いてなる溶接により行っても
よい。
上記のようになる継手芯材1の接合部2の外周面には、
接合部補強材3が積層されている。この接合部補強材3
は、ロービング状の炭素繊維31…とガラスロービング32
…とから織成された複合クロス33に熱硬化製樹脂が含浸
されてなるものである。炭素繊維31…とガラスロービン
グ32…とは、第2図に示すように平織されており、本例
では、縦方向に炭素繊維31…とガラスロービング32…と
が交互に配され、横方向にガラスロービング32…のみが
配されている。このようになる接合部補強材3は、求め
られる強度に応じてその積層状態を変えるとよく、例え
ば、内水圧強度が必要とされるときは、炭素繊維31…が
継手芯材1の円周方向に沿うように積層し、熱応力や曲
げ強度等が必要とされるときは、炭素繊維31…が継手芯
材1の軸芯方向に沿うように積層するとよい。また、管
継手の全方向に強度が求められるときは、炭素繊維31…
が継手芯材1の円周方向及び軸芯方向にそれぞれ沿うよ
うにこれら各方向に交互に積層するとよい。なお、前記
複合クロス33における炭素繊維31…とガラスロービング
32…の配列は前記した列に限らず、縦方向及び横方向と
もそれぞれ炭素繊維31…とガラスロービング32…とが交
互に配されていてもよい。また、複合クロス33における
炭素繊維31の重量率は、20〜80%が好ましい。これは、
この重量率が20%未満であると、ガラスロービングのみ
から織成されてなるクロスと同程度にまで引張り強度が
低下し、80%より高いと、熱硬化性樹脂との接着性に優
れたガラスロービングの量が少なくなることにより、複
合クロス33と熱硬化性樹脂との含浸相容性が低下し、そ
の結果、接合部補強材3の接合部2に対する接着性が低
下することになる。また、この接合部補強材3における
熱硬化性樹脂としては、例えば不飽和ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂等が好適に用いられ
るが、そのなかでも後述するFRP層4に含まれる樹脂と
同一の樹脂が、接合部補強材3とFRP層4との密着性を
高めるうえで最も好ましい。
上述したように接合部2の外周面に接合部補強材3が積
層された継手芯材1は、さらにその外周面全体にFRP層
4が形成される。このFRP層4は、ガラス繊維に熱硬化
性樹脂が含浸されてなるものであり、本考案において用
いられるガラス繊維としては、例えばロービングガラ
ス、ガラスクロス、チップドストランドマット、ロービ
ングストランドが挙げられる。また、熱硬化性樹脂とし
ては、前記した接合部補強材3における樹脂と同様のも
のが好適に用いられる。
以上、本考案の一実施例を、ソケット継手を例に採って
説明したが、本考案はそれ以外の種類の継手についても
上記と同様に実施し得る。第3図はチーズ継手の場合の
実施例を、第4図はエルボ継手の場合の実施例をそれぞ
れ示している。これらの図において、前記実施例のもの
と同一構成要素には同一符号を付している。
第3図に示すチーズ継手の場合、継手芯材1は2本の短
管11,12がT字状に組み合わされて溶接により接合され
ており、接合部2の外周面に接合部補強材3が積層され
ている。一方、第4図に示すエルボ継手の場合、継手芯
材1は、受口部を構成する一組の短管11,14と、曲がり
部を構成する一組の短管12,13の計4本の短管から構成
されており、各短管同士11〜14は互いに融着により接合
されている。そして、3箇所の接合部2…の外周面にそ
れぞれ接合部補強材3…が積層され、継手芯材1の外周
面にFRP層4が形成されている。
本考案は、上記したような管継手以外にも、例えば第5
図に示すようなフランジにも適用することができる。こ
の図においても、前記した実施例のものと同一構成要素
には同一符号を付している。なお、図中の符号6はフラ
ンジ部、7はフランジ部6に形成されたボルト挿通孔を
それぞれ示している。
次に、第1表に示すような各種試料を作製し、それぞれ
について引張強度試験を行った。その結果を同表に示
す。
なお、各試料の形状は第6図に示すような形状とし、芯
材1の厚みは14.0mmとした。また、本考案による試料に
用いた複合クロスは、引張りのかかる縦方向に炭素繊
維、横方向にガラスロービングが配されたもので、複合
クロス中の炭素繊維は26重量%である。試験時の気温は
23℃であった。第7図は本考案による試験片の部分断面
図である。
第1表から明らかなように、本考案によれば、継手芯材
の接合強度は母材強度以上となり、従来のガラス繊維の
みで補強されたものよりも遥かに高い接合強度が得られ
ることが判る。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案に係る樹脂複合管継手は、
熱可塑性樹脂製短管同士の接合部が母材強度以上に補強
されたものである。したがって、熱応力による引張荷重
や圧縮荷重、繰り返し曲げ荷重、外圧荷重といった各荷
重に対する強度が高く、使用圧力及び温度の高いところ
にも安心して使用することができる。また、このように
強度が高いものであるから、接合部補強材の積層数が、
熱可塑性樹脂製短管の接合部をガラス繊維のみで補強す
る場合に比べて少なくてすみ、その分積層数を削減する
ことができる。したがって、生産性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案に係る樹脂複合管継手の一実
施例を示し、第1図は本考案をソケット継手に適用した
例を示す一部切欠半断面図、第2図は複合クロスの一形
態を示す部分拡大図、第3図は本考案をチーズ継手に適
用した例を示す一部切欠正面図、第4図は本考案をエル
ボ継手に適用した例を示す断面図、第5図は本考案をフ
ランジに適用した例を示す部分断面図、第6図は試験片
を示す斜視図、第7図は第6図の試験片のA−A線にお
ける断面図である。 1……継手芯材、2……接合部 3……接合部補強材 31……炭素繊維 32……ガラスロービング 33……複合クロス 4……繊維強化熱硬化性樹脂層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂からなる複数本の短管同士が
    融着又は溶接により接合されて所定形状の継手芯材が形
    成されるとともに、前記短管同士の接合部外周面に、炭
    素繊維とガラスロービングとから織成もしくは編成され
    た複合クロスに熱硬化性樹脂が含浸されてなる接合部補
    強材が積層され、このようにされてなる継手芯材の外周
    面に繊維強化熱硬化性樹脂層が形成されたことを特徴と
    する樹脂複合管継手。
JP3023089U 1989-03-15 1989-03-15 樹脂複合管継手 Expired - Fee Related JPH0645757Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023089U JPH0645757Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 樹脂複合管継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3023089U JPH0645757Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 樹脂複合管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02121697U JPH02121697U (ja) 1990-10-03
JPH0645757Y2 true JPH0645757Y2 (ja) 1994-11-24

Family

ID=31255114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3023089U Expired - Fee Related JPH0645757Y2 (ja) 1989-03-15 1989-03-15 樹脂複合管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0645757Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140867A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社栗本鐵工所 繊維強化プラスチック製曲管
JP2021042810A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社栗本鐵工所 曲管
JP2022164783A (ja) * 2018-09-28 2022-10-27 積水化学工業株式会社 曲管

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140867A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社栗本鐵工所 繊維強化プラスチック製曲管
JP2022164783A (ja) * 2018-09-28 2022-10-27 積水化学工業株式会社 曲管
JP2021042810A (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社栗本鐵工所 曲管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02121697U (ja) 1990-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3989280A (en) Pipe joint
US5613794A (en) Bi-material tubing and method of making same
CA1214981A (en) Composite laminate joint structure and method and apparatus for making same
US3886024A (en) Thick-walled, fiber-reinforced composite structures and method of making same
US6103337A (en) Fiber-reinforced composite materials structures and methods of making same
US11536306B2 (en) Attachment of composite lug to composite structural tube
US4709948A (en) Fibre reinforced polymeric article
GB2112700A (en) Method of manufacturing continous fiber reinforced plastic rims
EP0531667A1 (en) Composite tool handle and method of making same
EP0587927A1 (en) Composite material bicycle frame and method for making same
JPH0645757Y2 (ja) 樹脂複合管継手
JP2781257B2 (ja) 繊維状熱可塑性被覆を有する複合材料の管およびそのような管を製造する方法
JPH04501986A (ja) 溶接スリーブおよびその製造方法
GB2382323A (en) Bonding a flanged tube to a laminate base
JP2020111989A (ja) コンクリート用補強部材の接合構造、コンクリート用補強部材の定着部構造及びコンクリート用補強部材の接合方法
JP2015086941A (ja) フランジ継手およびフランジ継手の製造方法
JPH0296044A (ja) 繊維強化樹脂製補強用線・棒体の継手構造
JPH06328602A (ja) 配管用部材及びその製造方法
EP0172039B1 (en) Fibre reinforced polymeric article
JPH04201244A (ja) 繊維強化複合材製パイプ構造体とその製造方法
JPH034876Y2 (ja)
JPH0422996Y2 (ja)
JP3973427B2 (ja) プラスチックパイプの接続方法及び接続構造
JP4079313B2 (ja) 繊維強化プラスチックの接合構造及び接合方法
JPH0310468Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees