JPH0356212Y2 - - Google Patents

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JPH0356212Y2
JPH0356212Y2 JP1988069843U JP6984388U JPH0356212Y2 JP H0356212 Y2 JPH0356212 Y2 JP H0356212Y2 JP 1988069843 U JP1988069843 U JP 1988069843U JP 6984388 U JP6984388 U JP 6984388U JP H0356212 Y2 JPH0356212 Y2 JP H0356212Y2
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tape
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fibers
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は釣竿、詳しくは高強度繊維に合成樹脂
を含浸させて成る釣竿に関する。 (従来の技術) 現在使用されているこの種釣竿の殆んどは、ガ
ラス繊維等を経方向と緯方向とに一定比率で織成
したガラスクロス等に合成樹脂を含浸させて成る
プリプレグを数回筒状になる如く巻回して形成さ
れている。 (考案が解決しようとする課題) しかし一般にその物性、例えば、曲げ強度、座
屈強度、ねじり強度等は充分でなく、そこでこれ
ら強度を高める為に、前記ガラス繊維等の使用量
を多くするなどの手段がとられていた。しかしガ
ラス繊維等の使用量を多くすれば非常に重くなる
ばかりか、経糸に関してはまだしも、緯糸を所定
以上多くすることは、マンドレルへの巻回時、そ
の反発力を増大せしめ、作業性を極めて悪くする
とことになり、作業性の点からもおのずと限界を
有するものであつた。 本考案は以上の如き問題点に鑑み考案したもの
で、長さ方向に対する一定の曲げ強度が得られな
がら、座屈強度及びねじり強度を高めることがで
き、しかも軽量でかつ作業性を損うことのない釣
竿を提供せんとするものである。 (課題を解決するための手段) しかして本考案は、高強度繊維を引揃えて合成
樹脂を含浸させた細幅テープを巻回して成る最内
層と、高強度繊維を引揃えて合成樹脂を含浸させ
た引揃シートを前記最内層の外周に巻装して成る
中間層、及び高強度繊維に合成樹脂を含浸させた
テープを前記中間層の外周に巻回して成る最外層
とから成り、前記最内層及び最外層を形成するテ
ープは、前記中間層の長さ方向一端側から他端側
に至る全長に亘つて連続しており、前記最内層を
形成する前記テープは、表裏に平坦面をもつ引揃
え細幅テープであつて、螺旋状でかつ密接状に巻
回していることを特徴とするものである。 (実施例) 以下本考案釣竿の実施例を図面に基づいて説明
する。 第1図において、釣竿本体1の最内層2は、カ
ーボン繊維単位幅あたり6000本程を引揃え、該カ
ーボン繊維に重量%で25%程のエポキシ樹脂を含
浸させ、第1図の如く表裏に平坦面をもつ引揃え
細幅テープ21(およそ2mm幅)を、螺旋状で、
かつ、密接状に長さ方向一端側から他端側に至る
全長にわたつて連続的に巻装して成るものであ
る。 なお、この実施例においては、高強度繊維とし
てはカーボン繊維を用いているが、その他ガラス
繊維、ポリアミド繊維、ボロン繊維等も、もちろ
ん使用可能であり、また合成樹脂としても前記エ
ポキシ樹脂の他、ポリエステル樹脂、フエノール
樹脂等も、もちろん使用可能である。 また中間層3は、単位幅あたり12000本程のカ
ーボン繊維を引揃え、該カーボン繊維に、35%程
のエポキシ樹脂を含浸させてなる引揃えシート3
1を複数プライ、前記最内層2の外周に巻装した
ものである。 またこの実施例では上記カーボン繊維を引揃え
たものと成したが、高強度繊維としてカーボン繊
維以外ボロン繊維やガラス繊維やポリアミド繊維
を用いてもよい。 また最外層4は、カーボン繊維を単位幅あたり
12000本程引揃え、該カーボン繊維に25%程のエ
ポキシ樹脂を含浸させてテープ状となしたもの4
1(以下テープという)を、前記中間層3の外周
に、該中間層3の長さ方向一端側から他端側に至
る全長にわたつてあや巻状に巻回したものであ
る。このテープ41の幅はおよそ3乃至5mmであ
つて、また巻回のピツチとしては1乃至3cm程度
を採用している。なお上記最外層4における高強
度繊維及び合成樹脂は、前記最内層2におけると
同様であつて、何らカーボン繊維及びエポキシ樹
脂に限定されるものではない。 また前記最外層4及び中間層3の外周面にはク
リア塗装5を施してある。 次に上記実施例釣竿の製造方法について簡単に
説明する。 まず、第2図イに示す如く最内層2を形成する
前記細幅テープ21をマンドレル6に螺旋状で、
かつ密接状に巻装する。次に前記引揃シート31
をロの如く巻装し、然る後、該引揃シート31外
周面を研磨することなく、ハの如く最外層4を形
成するテープ41を1乃至3cmの粗ピツチで、あ
や巻状に巻回する。次にニの如く外周面にセロフ
アンテープ7を巻付けて緊縛し、加熱炉で加熱焼
成する。該焼成後、金属バフでもつて前記セロフ
アンテープ7を剥離させ、次に綿バフで研磨した
後、クリヤー塗装をするのである。 なお継竿の場合、その継手部に前記最外層4に
よる凹凸が生じることは好ましくなく、よつて、
前記継手部の雄側外周面に、前記最外層4の上面
より補助パターンを巻いて、外周面を滑らかにす
ることは好ましい。 また前記テープ41を巻回するピツチは、竿の
径の変化に応じて変えることが好ましく、大径に
なるほど密となすのがよい。 次に上記実施例釣竿の試験結果の一部を表Iに
より紹介する。 尚、後記「表I」において、本考案実施例と
は、最内層2としてカーボン繊維に重量%で25%
程のエポキシ樹脂を含浸させた凡そ2mm幅の細幅
テープ21を螺旋状で、かつ、密接状に長さ方向
全長に亘つて連続的に巻装し、前記最内層2の外
周に、カーボン繊維を引揃えて35%程のエポキシ
樹脂を含浸させた引揃シート31を中間層3とし
て巻回すると共に、更に該中間層3の外周に、カ
ーボン繊維に25%程度のエポキシ樹脂を含浸させ
たおよそ4mm幅のテープ41を2cm程度のピツチ
で長さ方向全長に亘つてあや巻状に巻回して最外
層4を構成する如く成した釣竿であり、従来例と
は、ガラス繊維の経糸と、緯糸とを一定比率で織
成したガラスクロスに合成樹脂を含浸させたプリ
プレグを巻回して成る釣竿であつて、試験片とし
ては、共に管内径が25mmのものを使用すると共
に、ねじり強度の測定には、ねじりトルク0.442
(Kg・m)を付与して測定したのである。
【表】 上記表Iの試験結果よりも明らかであるが、従
来例のものに比べて座屈強度については2倍以上
の強さを示し、またねじり強度についても、およ
そ2倍の強さを示している。しかも、曲げ強度に
ついても必要強度を維持しているのである。 以上の如く上記実施例の釣竿は、引揃シート3
1の形成にあたつては、カーボン繊維を引揃えて
エポキシ樹脂を含浸させたものであつて、前記引
揃シート31のマンドレル6への巻装時におい
て、緯糸による反発力はなく、従つて、引揃え細
幅テープ21を用いて最内層2を形成することと
相俟つて細径の釣竿を製作する場合でも極めて作
業性が良いにも拘わらず、座屈強度及びねじり強
度については従来のものに比べ、およそ倍の強さ
と成すことができたのである。しかも、前記引揃
シート31であるから、織成シートに比して繊維
量を増大させることなく形成されているので、釣
竿が重くなるといつたこともなく、軽量かつ強靱
な釣竿となすことができたのである。 尚、前記実施例においては、高強度繊維として
カーボン繊維のみを用いたが、最内層、中間層、
最外層を形成する繊維をすべて同じものに統一す
る必要はなく、例えば、最内層と最外層を形成す
るのにカーボン繊維や、ガラス繊維、ポリアミド
繊維、ボロン繊維等を用い、中間層を形成するの
にカーボン繊維や、ボロン繊維の引揃えたものを
用いるなど、各層2,3,4に異種の高強度繊維
を用いてもよいのである。又、最内層2は、前記
細幅テープ21を螺旋状とし、最外層4は、テー
プ41をあや巻状としたが、最外層4のテープ4
1を螺旋状として形成してもよい。 (考案の効果) 以上の説明により明らかな如く、本考案は、テ
ープを巻回して最内層と最外層とを形成すると共
に、シートを巻装して中間層を形成した3層構造
とし、前記最内層を形成するテープとして、高強
度繊維を引揃えて合成樹脂を含浸し、表裏に平坦
面をもつ引揃え細幅テープを用い、この引揃え細
幅テープを螺旋状で、かつ密接状に巻回して最内
層を形成しているから、この最内層の外周を簡単
に凹凸のない平らな面にできるのであり、しか
も、この最内層の外周に、高強度繊維を引揃えて
合成樹脂を含浸した引揃シートを巻装して中間層
を形成しているから、最外層の外周を緊縛して加
圧する場合、前記中間層における引揃え高強度繊
維の引揃方向が波状に変形するのをなくすること
ができ、この引揃え高強度繊維の直線性を確保で
きるのである。従つて、前記引揃シートの引揃方
向の繊維の強さを有効に利用して、竿の長さ方向
に対する所定の曲げ強度を良好に維持することが
でき、テープから成る最外層の構成と相俟つて強
い曲げ強度が得られるのである。 しかも、長さ方向に対する所定の曲げ強度を良
好に維持できながら、中間層の内側には、テープ
を密接状に巻回して成る最内層を設け、中間層の
外側には、テープを巻回して成る最外層を設けて
いるため、座屈強度及びねじり強度についても極
めて強くすることができるのである。 その上、中間層は引揃シートで形成し、最内層
は引揃え細幅テープで形成するから、細径の釣竿
であつても、釣竿製作時における作業性を損なう
ことなく製作できるのである。更には重量が重く
なるといつたこともないのであつて、釣竿として
の物性を高くすることができる割りに軽量な釣竿
を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す一部切欠拡大
部分図、第2図は製造方法の一例を示す説明図で
ある。 2……最内層、21……細幅テープ、3……中
間層、31……引揃シート、4……最外層、41
……テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高強度繊維を引揃えて合成樹脂を含浸させた細
    幅テープを巻回して成る最内層と、高強度繊維を
    引揃えて合成樹脂を含浸させた引揃シートを前記
    最内層の外周に巻装して成る中間層、及び高強度
    繊維に合成樹脂を含浸させたテープを前記中間層
    の外周に巻回して成る最外層とから成り、前記最
    内層及び最外層を形成するテープは、前記中間層
    の長さ方向一端側から他端側に至る全長に亘つて
    連続しており、前記最内層を形成する前記テープ
    は、表裏に平坦面をもつ引揃え細幅テープであつ
    て、螺旋状でかつ密接状に巻回していることを特
    徴とする釣竿。
JP1988069843U 1988-05-26 1988-05-26 Expired JPH0356212Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988069843U JPH0356212Y2 (ja) 1988-05-26 1988-05-26

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JP1988069843U JPH0356212Y2 (ja) 1988-05-26 1988-05-26

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JPS63199565U JPS63199565U (ja) 1988-12-22
JPH0356212Y2 true JPH0356212Y2 (ja) 1991-12-17

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ID=30910936

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JP1988069843U Expired JPH0356212Y2 (ja) 1988-05-26 1988-05-26

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127885A (en) * 1976-04-12 1977-10-26 Shakespeare Co Flexural hollow fishing rods
JPS53134685A (en) * 1977-04-13 1978-11-24 Shimano Industrial Co Angling rods

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127885A (en) * 1976-04-12 1977-10-26 Shakespeare Co Flexural hollow fishing rods
JPS53134685A (en) * 1977-04-13 1978-11-24 Shimano Industrial Co Angling rods

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JPS63199565U (ja) 1988-12-22

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