JP2002233273A - 竿体の製造方法 - Google Patents

竿体の製造方法

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JP2002233273A
JP2002233273A JP2001031830A JP2001031830A JP2002233273A JP 2002233273 A JP2002233273 A JP 2002233273A JP 2001031830 A JP2001031830 A JP 2001031830A JP 2001031830 A JP2001031830 A JP 2001031830A JP 2002233273 A JP2002233273 A JP 2002233273A
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JP
Japan
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prepreg
tape
rod
prepreg tape
rod body
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Application number
JP2001031830A
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English (en)
Inventor
Makoto Shimono
誠 下野
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易且つ低コストで内周面に凹凸面を形成で
きる竿体の製造方法を提供する。 【解決手段】 この方法は、マンドレル100に軸方向
に間隔を隔てつつプリプレグテープ10を巻回する工程
と、プリプレグテープ10の外周にプリプレグシート2
0を巻回する工程と、これらを焼成する工程とを含む。
そして、このプリプレグシート20及び/またはプリプ
レグテープ10はそれぞれ合成樹脂含有量が10〜51
重量%のプリプレグ素材からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿を構成する竿
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣りに用いられる釣竿は、先細り筒状
体である竿体から構成され、複数の竿体を順次振出形式
や並継形式に連結して一本の釣竿として用いられる。こ
の竿体は、一般に、炭素繊維やガラス繊維等の強化繊維
に合成樹脂を含浸させたプリプレグと呼ばれる素材を芯
材に巻回し焼成して製造される。具体的には、先細り筒
状の芯材にプリプレグを必要に応じて複数回巻回し、こ
れを炉内において焼成し、芯材を引き抜いた上で表面処
理等を施して製造する。
【0003】このような従来の竿体の中で、竿体内部を
釣糸が挿通する中通し竿用のものには、竿体内部を挿通
する釣糸と竿体内周面との接触面積を低減させて釣糸の
導出抵抗を軽減するべく、内周面に凹凸を形成したもの
がある。
【0004】このように竿体内周面に凹凸を形成するた
めには、従来は以下のような方法が用いられるのが一般
的であった。即ち、図6に示すように、芯材100の外
周にプリプレグテープ50を軸方向に間隔を設けつつ螺
旋状に巻回すると共に、そのプリプレグテープ50の隙
間に剥離性を有する段埋めテープ51を巻回する。その
外周にプリプレグシート(図示せず)を巻回して全体を
焼成する。そして、焼成後、芯材100を引き抜くと共
に内周面側から段埋めテープ51を順次剥離して、内周
面に凹凸を形成するのである。このような方法を採るこ
とで、段埋めテープ51がプリプレグテープ50の間の
隙間が埋まってしまうのを防止しているのである。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかし、従来の方法の
ように、焼成後内周面側から段埋めテープ51を剥離す
る作業は煩雑であり作業工程も増えコスト増を招く。ま
た、段埋めテープはそのまま廃棄物となるものであり環
境性の観点からも好ましくない。
【0006】本発明の課題は、簡易且つ低コストで内周
面に凹凸面を形成できる竿体の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる方法は、
炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレ
グ素材から竿体を製造する方法であって、芯材に軸方向
に間隔を設けつつプリプレグテープを巻回する工程と、
プリプレグテープの外周にプリプレグシートを巻回する
工程と、これらを焼成する工程とを含む。そして、この
プリプレグシート及び/またはプリプレグテープはそれ
ぞれ合成樹脂含有量が10〜51重量%のプリプレグ素
材からなる。
【0008】この方法では、プリプレグテープを芯材に
巻回した後、そのままプリプレグテープを巻回し、これ
らを一体的に焼成する。このプリプレグテープ及び/ま
たはプリプレグシートが樹脂含有量(10〜51重量
%)の少ないものであるので、プリプレグテープ外周に
プリプレグシートをそのまま巻回しても、プリプレグテ
ープの形成する隙間に素材が入り込みにくく、焼成して
もプリプレグテープの形成する隙間がそのまま残存す
る。
【0009】このような、樹脂含有量の少ない素材から
構成するのは、プリプレグテープとプリプレグシートの
双方でも、何れか一方でもよい。また、樹脂含有量の少
ないプリプレグシートを巻回した後に、さらにその外周
に比較的樹脂含有量の多いプリプレグシートを巻回して
もよい。なお、ここで用いるプリプレグシートの樹脂含
有量としては、好ましくは14〜51重量%、さらに好
ましくは14〜41重量%,14〜31重量%,10〜
25重量%である。
【0010】発明2にかかる方法は、発明1の方法であ
って、プリプレグテープは芯材表面積の10〜90%を
占めるように芯材に巻回されている。このように、プリ
プレグテープが芯材表面に対して占める割合(プリプレ
グテープが巻回されない隙間に対する割合)を所定の範
囲に設定すると、焼成後も適度に内周面に隙間部分が残
存し、内周面に良好な凹凸面を形成することができる。
この割合は、さらに好ましくは50〜90%である。
【0011】発明3のかかる方法は、発明1または2の
方法であって、プリプレグテープは厚さ0.01〜0.
6mmである。このように、巻回するプリプレグテープの
厚みを所定の範囲に設定すると、焼成後も適度に内周面
に隙間部分が残存し、内周面に良好な凹凸面を形成する
ことができる。この厚さは、さらに好ましくは0.02
〜0.55mm、0.025〜0.4mmである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。 [全体の構成]本発明の一実施形態を採用した釣竿は、
図1に示すように、元竿1と、元竿1の穂先側に順次振
出形式で元上竿2,中竿3,穂先竿4が連結されてい
る。各竿体はそれぞれ炭素繊維やガラス繊維に合成樹脂
を含浸させたプリプレグ素材から構成される先細り筒状
部材である。
【0013】元竿1の竿元側の周面にはリール5を脱着
自在に装着可能なリールシートが設けられており、その
穂先側の周面には、リール5からの釣糸Lを竿体内に導
入するための釣糸導入孔6が形成されている。また、釣
糸導入孔6上には釣糸Lを釣糸導入孔6に案内するため
の釣糸導入ガイド7が配置されている。
【0014】一方、元上竿2〜穂先竿4の竿体内は釣糸
Lが挿通するための釣糸通路となっており、後述のよう
に、釣糸Lを支持して内周面との接触面積を低減させる
ための凹凸が形成される(図5参照)。また、穂先竿4
の穂先側端部にはトップガイド8が連結される。そし
て、リール5からの釣糸Lは釣糸導入ガイド7を介して
釣糸導入孔6から竿体内に導入され、順次穂先側に導か
れ、トップガイド8から外部に導出される。
【0015】[元上竿2の製造方法]次に、竿体の製造
方法について元上竿2を例にして説明する。図2に示す
ように、まず、先細り棒状のマンドレル(芯材)100
を用意して周面に必要に応じて離型剤を塗布する。そし
て、このマンドレル100にテープ状に加工されたプリ
プレグテープ10を軸方向に隙間を空けながら螺旋状に
巻回する。プリプレグテープ10は炭素繊維またはガラ
ス繊維等の強化繊維を引き揃えた上にエポキシ樹脂等の
合成樹脂を含浸させたものである。特に、プリプレグテ
ープ10は強化繊維がテープの長手方向(マンドレル1
00の周方向)に引き揃えられている。そして、プリプ
レグテープ10の合成樹脂含有量は10〜51重量%と
なっており、強化繊維に対する合成樹脂含有量が比較的
少なく設定されている。
【0016】また、このプリプレグテープ10はマンド
レル100の表面積に対して、10〜90%を占めるよ
うに巻回される。特に好ましくは、50〜90%であ
る。さらに、図4に示すように、このプリプレグテープ
10の厚さは0.01〜0.6mm程度の比較的肉厚のも
のとなっている。具体的には、このプリプレグテープ1
0としては、幅5mm程度のものを2mm程度のマンド
レル100の軸方向に間隙を設けつつ螺旋状に巻回す
る。
【0017】続いて、図3に示すように、プリプレグテ
ープ10の外周にプリプレグシート20を巻回する。プ
リプレグシート20は強化繊維が軸方向または斜め方向
に配行されたものを用いるのが好ましい。また、このプ
リプレグテープ10の合成樹脂含有量も10〜51重量
%となっており、強化繊維に対する合成樹脂含有量が比
較的少なく設定されている。
【0018】さらに、プリプレグシート20の外周に、
必要に応じて、他のプリプレグシート30を順次巻回す
る(図4参照)。この他のプリプレグシートは、その合
成樹脂含有量が通常通りのものを用いる。
【0019】このようにプリプレグテープ10やプリプ
レグシート20等を順次マンドレル100に巻回した
後、さらに必要に応じて補強用の補助プリプレグを竿元
側端部(または穂先側端部)に巻回する。その後、これ
らの外周にポリプロピレン等からなる補助テープをさら
に必要に応じて巻回し、炉内において焼成し各プリプレ
グを一体化させる。その後、マンドレル100を引き抜
き、補助テープを剥離した後に両端を必要な長さに切り
落とし表面処理を施こし、元上竿2を製造する。このよ
うに製造される元上竿2は、図5に示すように、各プリ
プレグが一体化しつつ、プリプレグシート10の間の隙
間が埋まってしまうこともなく、内周面に凹凸が形成さ
れることになる。
【0020】なお、ここでは、元上竿2に関して説明し
ているが、他の竿体も同様に製造できる。このような方
法を用いることで、従来の製造方法のような内周面側か
らのテープの剥離作業が不要となり、また、廃棄物も削
減されることになる。
【0021】[他の実施形態] (a)上記実施形態では、プリプレグテープ10及びプ
リプレグシート20が共に比較的合成樹脂含有量の少な
い素材で構成されているが、何れか一方のみ合成樹脂含
有量を抑えた素材を用いてもよい。 (b)巻回するプリプレグシートの数は上記実施形態に
限定されるものではなく、さらに必要に応じてプリプレ
グシートを巻回してもよい。また、個々のプリプレグシ
ートの巻回数(プライ数)も任意に設定可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法によれば、簡易且つ低コス
トで内周面に凹凸面を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の釣竿の元上竿2の製造工程を示した図。
【図3】図1の釣竿の元上竿2の製造工程を示した図。
【図4】図1の釣竿の元上竿2の製造工程を示した図。
【図5】本発明の一実施形態によって製造された元上竿
2の断面拡大図。
【図6】従来の竿体の製造方法を示した図。
【符号の説明】
1 元竿 2 元上竿 10 プリプレグテープ 20 プリプレグシート 100 マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 63:00 B29C 67/14 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸さ
    せたプリプレグ素材から竿体を製造する方法であって、 芯材に軸方向に間隔を設けつつプリプレグテープを巻回
    する工程と、 前記プリプレグテープの外周にプリプレグシートを巻回
    する工程と、 これらを焼成する工程とを含み、 前記プリプレグシート及び/またはプリプレグテープは
    それぞれ合成樹脂含有量が10〜51重量%のプリプレ
    グ素材からなる製造方法。
  2. 【請求項2】前記プリプレグテープは前記芯材表面積の
    10〜90%を占めるように前記芯材に巻回されてい
    る、請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記プリプレグテープは厚さ0.01〜
    0.6mmである、請求項1または2に記載の製造方法。
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