JP3062295B2 - 並継ぎ竿及びその製造方法 - Google Patents
並継ぎ竿及びその製造方法Info
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Description
方法に関し、詳しくは、竿の軸芯方向に沿って第1竿材
と第2竿材とを配置すると共に、前記第1竿材の第2竿
材側の端部に嵌合孔を形成し、第2竿材の第1竿材側の
端部に前記嵌合孔に挿入可能な嵌合片を形成し、この嵌
合片の嵌合孔への挿入により第1竿材、第2竿材夫々の
連結を行う並継ぎ竿の改良に関するものである。
素繊維、あるいは、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を
含浸させたプリプレグをマンドレル(芯材)に巻回し、
焼成することにより筒状に形成され、又、第1竿材の端
部に嵌合孔を形成する技術としては、前述のように形成
された竿材をダイヤモンドリーマ等、高い硬度の工具を
用いて直接加工を行う、あるいは、前述のようにマンド
レルへのプリプレグの巻回時に、この竿材の端部内面に
位置を設定してガラス繊維のプリプレグを配置しておく
ことにより、竿材の内面にガラス繊維の層を形成し、こ
のガラス繊維の層をダイヤモンドリーマ等、高い硬度の
工具を用いて所定の精度に仕上げる等の加工を行うもの
が存在する。
継ぎ竿について考えるに、前述したように炭素繊維、あ
るいは、ガラス繊維等の高強度繊維を用いて竿を形成す
るものでは、強度、及び、屈撓性が高く、しかも、比較
的軽量に竿を形成できるという良好な面を有する反面、
繊維の強度が極めて高いため、嵌合孔を所定の精度に仕
上げる際には、前述のようにダイヤモンドリーマ等、高
い硬度の工具を必要とするものであり、しかも、このよ
うに嵌合孔を形成しても、嵌合孔の内面には高強度繊維
が露出することから、使用時において、嵌合操作を繰り
返して行った場合には第2竿材の嵌合片に磨耗を生じて
嵌合精度を低下させることもある。又、このように嵌合
孔の内面に高強度繊維が露出する構造のものでは、この
嵌合孔の内面部位における弾性変形があまり行われない
ことから、例えば、曲げ方向へ力を加え乍ら嵌合の解除
を行うことが不可能に近く(曲げ方向への力を強くする
と竿材の割れを生ずる)改善の余地がある。本発明の目
的は、嵌合孔の仕上げが容易で、長期に亘る使用におい
ても嵌合精度を低下させることが無く、しかも、嵌合の
解除も簡単に行える並継ぎ竿、及び、その製造方法を合
理的に構成する点にある。
の軸芯方向に沿って第1竿材(R1)と第2竿材(R2)
とを配置すると共に、前記第1竿材(R1)の前記第2
竿材(R 2 )側の端部に嵌合孔(K)を形成し、前記第
2竿材(R2)の前記第1竿材(R 1 )側の端部に前記嵌
合孔(K)に挿入可能な嵌合片(1)を形成し、この嵌
合片(1)の前記嵌合孔(K)への挿入により前記第1
竿材(R1)、前記第2竿材(R2)夫々の連結を行う並
継ぎ竿であって、前記第1竿材(R1)を高強度繊維を
含んだ樹脂で筒状に成形して形成すると共に、前記嵌合
孔(K)の内面に非高強度繊維を含んだ柔軟な性質の樹
脂層(2)を形成して成る点にあり、その作用効果は次
の通りである。又、本第2発明の特徴は、竿の軸芯方向
に沿って第1竿材(R1)と第2竿材(R2)とを配置す
ると共に、前記第1竿材(R1)の前記第2竿材(R 2 )
側の端部に嵌合孔(K)を形成し、前記第2竿材
(R2)の前記第1竿材(R 1 )側端部に前記嵌合孔
(K)に挿入可能な嵌合片(1)を形成し、この嵌合片
(1)の前記嵌合孔(K)への挿入により前記第1竿材
(R1)、前記第2竿材(R2)夫々の連結を行う並継ぎ
竿の製造方法であって、前記第1竿材(R1)の端部に
相当する位置の芯材(3)に対し、非高強度繊維に樹脂
を含浸させた前記第1プリプレグ(2)を巻回した後、
この第1プリプレグ(2)の外面から前記第1竿材(R
1)の全長に相当する部位の前記芯材(3)に亘って高
強度繊維に樹脂を含浸させた第2プリプレグ(4)を巻
回し、焼成することにより、前記第1竿材(R1)を筒
状に成形すると共に、前記嵌合孔(K)の部位に非高強
度繊維を含んだ柔軟な性質の樹脂層(2)を形成する点
にあり、その作用効果は次の通りである。
構成すると、嵌合孔Kの内周面に非高強度繊維を含んだ
樹脂層2が形成されるので、この嵌合孔Kを所定の精度
に仕上げる際にも高い硬度の工具を必要とせず、又、嵌
合孔Kの内面に炭素繊維、ガラス繊維等の高強度繊維の
露出がないので、従来からの竿と比較すると、使用時に
おいて、嵌合操作を繰り返して行った場合にも第2竿材
R2の嵌合片1に磨耗を生じ難いものとなる。又、この
発明では嵌合孔Kの内面に非高強度繊維より柔軟な性質
の樹脂層2が形成されるので、曲げ方向へ力を加え乍ら
嵌合の解除を行った際には、この樹脂層2の変形によ
り、この曲げ操作が許されることになる。
に亘る使用においても嵌合精度を低下させることが無
く、しかも、嵌合の解除も簡単に行える並継ぎ竿及びそ
の製造方法が合理的に構成されたのである。特に本発明
では、嵌合操作時に嵌合孔の内面が比較的柔軟に変形す
るので、この操作時の感触が良好になるという効果も奏
する。
する。図1に示すように、手元側に配置される第1竿材
R1の先端の嵌合孔Kに、先端側に配置される第2竿材
R2後端部のストレート状の嵌合片1を挿入して連結す
る並継ぎ竿を構成する。この並継ぎ竿では前記第1、第
2竿材R1,R2夫々が炭素繊維、ガラス繊維等の高強度
繊維を含んだ樹脂を筒状に成形して成り、前記嵌合孔K
の内面に綿、ポリエステル等の非高強度繊維を含んだ樹
脂層2を形成してある。
2及び図3に示すように表され、この方法では、図2に
示すように、第1竿材R1の先端に相当する位置のマン
ドレル3(芯材の一例)に対し、綿、ポリエステル等の
非高強度繊維に樹脂を含浸させた第1プリプレグ2を巻
回した後、この第1プリプレグ2の外面から第1竿材R
1の後端に相当する位置のマンドレル3に亘って炭素繊
維、ガラス繊維等の高強度繊維に樹脂を含浸させたシー
ト状の第2プリプレグ4を巻回し、更に、この外面に熱
収縮テープ5を巻回する。この第2プリプレグ4は、そ
の繊維方向がマンドレル3の軸芯方向に直交もの4A、
平行するも4B、直交するもの4C夫々を順次重ねて巻
回される。
マンドレル3を引き抜き、テープ5を取り去ることによ
り、図3に示す如く、第1竿材R1が筒状に成形され
る。尚、この焼成時には3層の第2プリプレグ4A,4
B,4Cは夫々が互いに溶融することにより一体化し、
又、第1プリプレグ2も竿材R1と一体化する。この
後、第1プリプレグ2が硬化して成る樹脂層2をリーマ
6で加工することにより前記嵌合孔Kが所定の精度に仕
上げられる。
は嵌合孔Kの内面に柔軟な性質の樹脂層2が形成される
ので、曲げ方向へ力を加え乍ら嵌合の解除も無理なく行
え、又、長期に亘る使用においても嵌合精度を低下させ
ることがなく快適に使用できるものとなる。
例えば、嵌合片の形状がテーパ状であっても良く、又、
このテーパ状の部位を形成するに、前述の構造のように
段状に小径化するのでは無く、竿の外面と滑らかに連な
る形状に該係合片を成型することも可能である。又、こ
の発明では、第2竿材を手元側、第1竿材を穂先側に配
置した形態で実施することも可能である。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
図
Claims (2)
- 【請求項1】 竿の軸芯方向に沿って第1竿材(R1)
と第2竿材(R2)とを配置すると共に、 前記第1竿材(R1)の前記第2竿材(R 2 )側の端部に
嵌合孔(K)を形成し、 前記第2竿材(R2)の前記第1竿材(R 1 )側の端部に
前記嵌合孔(K)に挿入可能な嵌合片(1)を形成し、 この嵌合片(1)の前記嵌合孔(K)への挿入により前
記第1竿材(R1)、前記 第2竿材(R2)夫々の連結を行う並継ぎ竿であっ
て、 前記第1竿材(R1)を高強度繊維を含んだ樹脂で筒状
に成形して形成すると共に、 前記嵌合孔(K)の内面に非高強度繊維を含んだ柔軟な
性質の樹脂層(2)を形成して成る並継ぎ竿。 - 【請求項2】 竿の軸芯方向に沿って第1竿材(R1)
と第2竿材(R2)とを配置すると共に、 前記第1竿材(R1)の前記第2竿材(R 2 )側の端部に
嵌合孔(K)を形成し、 前記第2竿材(R2)の前記第1竿材(R 1 )側端部に前
記嵌合孔(K)に挿入可能な嵌合片(1)を形成し、 この嵌合片(1)の前記嵌合孔(K)への挿入により前
記第1竿材(R1)、前記 第2竿材(R2)夫々の連結を行う並継ぎ竿の製造
方法であって、 前記第1竿材(R1)の端部に相当する位置の芯材
(3)に対し、非高強度繊維に樹脂を含浸させた前記第
1プリプレグ(2)を巻回した後、 この第1プリプレグ(2)の外面から前記第1竿材(R
1)の全長に相当する部位の前記芯材(3)に亘って高
強度繊維に樹脂を含浸させた第2プリプレグ(4)を巻
回し、焼成することにより、 前記第1竿材(R1)を筒状に成形すると共に、前記嵌
合孔(K)の部位に非高強度繊維を含んだ柔軟な性質の
樹脂層(2)を形成する並継ぎ竿の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3151242A JP3062295B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 並継ぎ竿及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3151242A JP3062295B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 並継ぎ竿及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537A JPH0537A (ja) | 1993-01-08 |
JP3062295B2 true JP3062295B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=15514369
Family Applications (1)
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JP3151242A Expired - Fee Related JP3062295B2 (ja) | 1991-06-24 | 1991-06-24 | 並継ぎ竿及びその製造方法 |
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JP (1) | JP3062295B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002101790A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-09 | Shimano Inc | 竿体の嵌合構造 |
JP5089541B2 (ja) * | 2008-09-12 | 2012-12-05 | 株式会社シマノ | 振出竿 |
-
1991
- 1991-06-24 JP JP3151242A patent/JP3062295B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0537A (ja) | 1993-01-08 |
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