JPH0857090A - ゴルフクラブ用シャフトの製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフトの製造方法

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JPH0857090A
JPH0857090A JP6219454A JP21945494A JPH0857090A JP H0857090 A JPH0857090 A JP H0857090A JP 6219454 A JP6219454 A JP 6219454A JP 21945494 A JP21945494 A JP 21945494A JP H0857090 A JPH0857090 A JP H0857090A
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JP
Japan
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golf club
gypsum
manufacturing
shape
club shaft
Prior art date
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Application number
JP6219454A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ijuin
壽 伊集院
Susumu Sato
佐藤  進
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Fujikura Composites Inc
Original Assignee
Fujikura Rubber Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内径部に凹凸形状又は逆テーパー部を有する
ゴルフクラブ用シャフトを製造する場合、シャフト外形
に合わせた金型、プレス又は押さえ治具が必要なく、費
用が安価に、かつ形状変更等の設計変更に迅速な対応が
容易なゴルフクラブ用シャフトの製造方法を提供する。 【構成】 内径部の凹凸形状、又は逆テーパー形状に対
応する所定形状の石膏22を芯金21上に設け、その上
に熱硬化性樹脂を20〜50%含浸させた高強度繊維の
プリプレグシート23を巻き付け、前記熱硬化性樹脂を
硬化した後、芯金だけを先に引き抜き、シャフト内部に
残った石膏を破壊除去することを特徴とする。 【効果】 一般的な芯金に巻き付ける方法で製造したシ
ャフトになるため、金型、プレス(又は押さえ治具)が
不要であり、石膏という簡便な材料を利用するため形状
決定が容易且つ短時間という利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明はゴルフクラブ用シャフトの
製造方法、さらに詳細には内径部に凹凸形状又は逆テー
パー部を有するゴルフクラブ用シャフトの製造方法に関
する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般にゴルフクラブ用シ
ャフトはグリップが取付けられるバット側よりヘッドが
設けられるチップ側に漸減するテーパーを有した構造に
なっている。
【0003】このようなシャフトを製造する場合、テー
パーを有する芯金に補強繊維を引きそろえたプリプレグ
を卷回し、前記プリプレグを硬化させた後、芯金を引き
抜きシャフトを製造するのが一般的である。
【0004】図1に示すように突部3(内径部よりは凹
部となる)を形成し、この突部3よりチップ側4にかけ
てテーパーを有する構造のシャフトも知られている。
【0005】このように内径部に凹凸形状、又は逆テー
パーを有するシャフトを製造する場合、前記突部など逆
テーパー部分によって、芯金の引き抜きが不可能のた
め、上述のような製造方法を採用することはできない。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上述の問題点を解決す
るため、本発明による内径部に凹凸形状又は逆テーパー
部を有するゴルフクラブ用シャフトの製造方法は、内径
部の凹凸形状、又は逆テーパー形状に対応する所定形状
の石膏を芯金上に設け、その上に熱硬化性樹脂を20〜
50%含浸させた高強度繊維の層を設け、前記熱硬化性
樹脂を硬化した後、芯金だけを先に引き抜き、シャフト
内部に残った石膏を破壊除去することを特徴とする。
【0007】本発明によれば、芯金の引き抜きを可能と
するため、凹凸形状部、逆テーパー部を型取りした石膏
にて作成し、その上にプリプレグを巻き付け、テーピン
グ、硬化を行ない、芯金を引き抜き後、シャフト内部に
残った石膏を、軽い衝撃、その他の方法で破壊して除去
する。したがって、一般的な芯金に巻き付ける方法で製
造したシャフトと同一工程を利用することが可能であ
り、石膏という簡便な材料を利用するため形状決定が容
易且つ短時間という利点がある。
【0008】本発明をさらに詳しく説明する。
【0009】図2から図5は本発明のゴルフクラブ用シ
ャフトを製造する方法の工程図であるが、本発明によれ
ば、まずバット側よりチップ側に径が漸減する芯金21
の所定位置に内径部の凹凸形状、又は逆テーパー形状に
対応する所定形状の石膏22を設ける。この石膏22を
設ける方法は本発明において基本的に限定されるもので
はない。たとえば、逆テーパーを有する型に流動性が保
持された石膏を流し込み芯金21を鋏み込んで、石膏を
硬化せしめた後、前記型を取り外して形成することも可
能である。この場合、石膏を設ける場所を位置決めし、
かつ硬化する前の石膏が移動しないように、図6に示す
ように芯金21の表面に溝211を設けることもでき
る。この図6においては、芯金21の円周に設けている
が、例えば芯金円周に螺旋状に設けてもよい。また、単
なる点状の凹部又は突部であってもよい。
【0010】また、たとえば図7に示すように芯金21
の挿通穴221を形成した内径部の凹凸形状又は逆テー
パー形状に対応する所定形状の石膏22をあらかじめ成
型しておき、これを芯金21のチップ側より挿入し、前
記芯金21に設けることもできる。この場合、前記内径
部の凹凸形状又は逆テーパー形状に対応する所定形状の
石膏22はあらかじめ成型されており、かつ前記石膏2
2が設けられる芯金21上の位置は前記挿通穴221の
内径によって定まることになるので、製造上有利にな
る。
【0011】さらに図8に示すように、前述のような挿
通穴221を有する石膏を二つに分割しておき、芯金2
1を挟んで芯金21に設けるようにしてもよい。この場
合、芯金21のチップ側よりあらかじめ成型された石膏
22を挿入することがなくなるとともに、あらかじめ成
型された石膏22の保存に際して、スペースを取らなく
なるという利点を生じる。
【0012】このような石膏22は、好ましくはもっと
も薄い部分の厚さが2mm以上であるのがよい。2mm
未満であると、プリプレグシートの巻き付け工程などで
前記石膏が破壊される恐れがある。
【0013】さらに、石膏22の芯金21の長手方向の
長さは、好ましくは30〜80mmであるのがよい。3
0mm未満であると、十分な形状の凹部又は突部、逆テ
ーパーが形成できない恐れがあり、一方80mmを越え
ると、芯金の変形に伴い石膏の折損する可能性がでてく
る。
【0014】また、石膏22はプリプレグシートを卷回
するときなど、破壊、折れ、亀裂などを生じることな
く、一方、プリプレグシートを硬化した後は衝撃などに
より破壊され易いことが必要である。このような石膏の
硬化前の組成は、焼石膏:水=3:1〜2:1の組成で
あることが望ましい。3:1以上であると、石膏の型取
り加工性が困難になる恐れがあり、一方、2:1未満で
あると、プリプレグシートの卷回工程などにおいて、石
膏に破壊、折れ、亀裂を生じる恐れがある。
【0015】このように所定形状の石膏22を設けた
後、接着剤を塗布し、又は塗布しないで、熱硬化性樹脂
を20〜50%含浸させた補強繊維が引きそろえられた
プリプレグシートを卷回し、補強繊維の層23を形成す
る(図3)。この場合、前記卷回したプリプレグシート
の形状保持などのため、卷回したプリプレグ上にテープ
などを巻き付けることもできる。このようなプリプレグ
シートは、従来ゴルフクラブ用シャフトの製造に使用さ
れるプリプレグシートを有効に使用することができる。
【0016】また、熱硬化性樹脂を20〜50%含浸さ
せた補強繊維を前記芯金21に直接卷回して補強繊維の
層23を形成することも可能である(いわゆるフィラメ
ントワインディング法)。すなわち、補強繊維の層を設
ける方法は基本的に限定されるものではない。
【0017】このように補強繊維層23を卷回した後、
このプリプレグシートまたは補強繊維に含浸される熱硬
化性樹脂を硬化せしめ、芯金21を引き抜いた後(図
4)、前記石膏22を破壊し、粉砕して除去する。この
石膏22の破壊方法は本発明において基本的に限定され
るものではなく、たとえばシャフトに傷を生じない程度
の軽い打撃、衝撃などをあたえて、破壊することが可能
である。
【0018】次に実施例について説明する。
【0019】
【実施例】テーパー率5/1000〜9/1000の芯
金に図2に示すような形状を石膏で型取りして設け、樹
脂含有率20〜50%の高強度繊維プリプレグを巻き付
け、熱可塑性樹脂テープをテーピング、さらに130〜
150℃で1.5〜3.0時間恒温槽にて硬化する。こ
の場合使用した焼石膏と水との比率は、型取りの加工性
と強度を考慮し、焼石膏:水=2:1であった。
【0020】その後、芯金の引き抜きを行ない、シャフ
ト内部に残った石膏をシャフトに傷が発生しない程度の
軽い衝撃を与え、細かに破壊して完全に除去する。テー
ピング用テープを除去すれば、シャフト途中に凸部また
は逆テーパーを有し、肉厚が均一な、つまり内径側も該
当部は凸部または逆テーパーを有しているシャフトが製
造できる。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、芯金の
引き抜きを可能とするため、凹凸形状部、逆テーパー部
を型取りした石膏にて作成し、その上にプリプレグを巻
き付け、テーピング、硬化を行ない、芯金を引き抜き
後、シャフト内部に残った石膏を、軽い衝撃、その他の
方法で破壊して除去する。したがって、本発明は一般的
な芯金に巻き付ける方法で製造したシャフトになるた
め、石膏という簡便な材料を利用するため形状決定が容
易且つ短時間という利点がある。また、上述の図1のよ
うなゴルフクラブ用シャフトを設計する場合の試験用シ
ャフトを製造する場合、突部などの位置、大きさなどを
自由に変化せしめてシャフトを製造することが可能であ
り、シャフトの開発時におけるコストを低減できるとい
う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造せんとするゴルフクラブ用シャフトの一部
斜視図。
【図2】本発明の製造方法を説明するための工程図。
【図3】本発明の製造方法を説明するための工程図。
【図4】本発明の製造方法を説明するための工程図。
【図5】本発明の製造方法を説明するための工程図。
【図6】芯金の石膏を設ける部分の一例を示す図。
【図7】あらかじめ成型された石膏の斜視図。
【図8】前記石膏が二分割された場合の斜視図。
【符号の説明】
1 ゴルフクラブ用シャフト 2 バット 3 突部 4 チップ 21 芯金 22 石膏 221 芯金挿通穴 23 補強繊維層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内径部の凹凸形状、又は逆テーパー形状に
    対応する所定形状の石膏を芯金上に設け、その上に熱硬
    化性樹脂を20〜50%含浸させた補強繊維の層を設
    け、前記熱硬化性樹脂を硬化した後、芯金だけを先に引
    き抜き、シャフト内部に残った石膏を破壊除去して、内
    径部に凹凸形状又は逆テーパー部を有するゴルフクラブ
    用シャフトの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記石膏は芯金挿通穴を有する所定形状
    に、あらかじめ成型されていることを特徴とする請求項
    1記載のゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記石膏のもっとも薄い部分は2mm以
    上の厚さがあることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記石膏のシャフトの長手方向の長さは
    30〜80mmであることを特徴とする請求項1から3
    記載のいずれかのゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記石膏の硬化前の組成は、焼石膏:水
    =3:1〜2:1であることを特徴とする請求項1から
    4記載のいずれかのゴルフクラブ用シャフトの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記補強繊維の層は熱硬化性樹脂を20
    〜50%含浸させた補強繊維を引きそろえたプリプレグ
    シートを巻きつけることにより形成する請求項1から5
    記載のいずれかのゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記補強繊維の層は熱硬化性樹脂を20
    〜50%含浸させた補強繊維を巻きつけることにより形
    成する請求項1から5記載のいずれかのゴルフクラブ用
    シャフトの製造方法。
JP6219454A 1994-08-22 1994-08-22 ゴルフクラブ用シャフトの製造方法 Pending JPH0857090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011037707A1 (en) * 2009-09-23 2011-03-31 Nike International Ltd. Device for stiffening a golf club shaft
KR101469751B1 (ko) * 2013-11-22 2014-12-05 (주)델타인더스트리 볼록부를 갖는 골프 샤프트

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