JPH11253073A - 釣 竿 - Google Patents
釣 竿Info
- Publication number
- JPH11253073A JPH11253073A JP10369685A JP36968598A JPH11253073A JP H11253073 A JPH11253073 A JP H11253073A JP 10369685 A JP10369685 A JP 10369685A JP 36968598 A JP36968598 A JP 36968598A JP H11253073 A JPH11253073 A JP H11253073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rod body
- fishing rod
- synthetic resin
- reinforcing tape
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fishing Rods (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】熱収縮チューブを用いて表面の滑らかな釣竿で
あり、竿本体が充分に緊縛されているので空洞のない高
強度の釣竿である。 【構成】竿本体2は、高強度繊維に合成樹脂を含浸した
プリプレグ1を巻回したものである。この竿本体2の外
周に、高強度繊維に合成樹脂を含浸し幅方向端縁がほぼ
密着するように螺旋状に巻回された補強テープ3が巻い
てある。更に補強テープ3の外周に套嵌し、焼成により
熱収縮させて竿本体と補強テープ3を所定肉厚で、しか
も表面の滑らかにするポリエチレン製の熱収縮チューブ
4が積層されている。
あり、竿本体が充分に緊縛されているので空洞のない高
強度の釣竿である。 【構成】竿本体2は、高強度繊維に合成樹脂を含浸した
プリプレグ1を巻回したものである。この竿本体2の外
周に、高強度繊維に合成樹脂を含浸し幅方向端縁がほぼ
密着するように螺旋状に巻回された補強テープ3が巻い
てある。更に補強テープ3の外周に套嵌し、焼成により
熱収縮させて竿本体と補強テープ3を所定肉厚で、しか
も表面の滑らかにするポリエチレン製の熱収縮チューブ
4が積層されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣竿に関するものであ
る。更に詳しくは、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプ
リプレグの外周に螺旋状に補強テープを巻回してなる釣
竿に関する。
る。更に詳しくは、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプ
リプレグの外周に螺旋状に補強テープを巻回してなる釣
竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、此種製造法として、特開昭48−
90876号公報に見られるように、高強度繊維に合成
樹脂を含浸したプリプレグを芯金に巻回して竿本体を形
成し、この竿本体の外周に熱収縮チューブを套嵌し、焼
成して釣竿を製造するようにしたものが提案されてい
る。
90876号公報に見られるように、高強度繊維に合成
樹脂を含浸したプリプレグを芯金に巻回して竿本体を形
成し、この竿本体の外周に熱収縮チューブを套嵌し、焼
成して釣竿を製造するようにしたものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
製造法の場合、プリプレグを巻回して成る竿本体は、そ
の外周に套嵌した熱収縮チューブの熱収縮力で緊縛させ
るだけであるから、緊縛力が不足して竿本体の内部或い
は竿本体と芯金との間に含まれている多数の気泡の抜け
が悪くて多くの気泡が残ることになるのであり、このた
め、加熱焼成後、竿本体の内部に多数の空洞ができ、強
度低下を来す問題があった。
製造法の場合、プリプレグを巻回して成る竿本体は、そ
の外周に套嵌した熱収縮チューブの熱収縮力で緊縛させ
るだけであるから、緊縛力が不足して竿本体の内部或い
は竿本体と芯金との間に含まれている多数の気泡の抜け
が悪くて多くの気泡が残ることになるのであり、このた
め、加熱焼成後、竿本体の内部に多数の空洞ができ、強
度低下を来す問題があった。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑み発明したもの
で、目的は、熱収縮チューブを用いて表面の滑らかな釣
竿であり、竿本体が充分に緊縛されているので空洞のな
い高強度の釣竿を提供することにある。
で、目的は、熱収縮チューブを用いて表面の滑らかな釣
竿であり、竿本体が充分に緊縛されているので空洞のな
い高強度の釣竿を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明の釣竿
は、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグ(1)
を巻回した竿本体(2)と、前記竿本体(2)の外周
に、高強度繊維に合成樹脂を含浸し幅方向端縁がほぼ密
着するように螺旋状に巻回された補強テープ(3)とか
らなる。
は、高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレグ(1)
を巻回した竿本体(2)と、前記竿本体(2)の外周
に、高強度繊維に合成樹脂を含浸し幅方向端縁がほぼ密
着するように螺旋状に巻回された補強テープ(3)とか
らなる。
【0006】前記補強テープ(3)の外周に套嵌し、焼
成により熱収縮させて前記竿本体と前記補強テープ
(3)を所定肉厚で、しかも表面を滑らかにする熱収縮
チューブ(4)を配置すると良い。また、前記熱収縮チ
ューブ(4)は、ポリエチレンであると更に良い。
成により熱収縮させて前記竿本体と前記補強テープ
(3)を所定肉厚で、しかも表面を滑らかにする熱収縮
チューブ(4)を配置すると良い。また、前記熱収縮チ
ューブ(4)は、ポリエチレンであると更に良い。
【0007】
【作用】補強テープ(3)に引張力を与えて竿本体
(2)を充分に緊縛して、内部の気泡を抜くことができ
るので、竿本体(2)の内部に空洞のない釣竿を製造す
ることが出来るのであり、又、補強テープ(3)の外周
に熱収縮チューブ(4)を套嵌して焼成するから、加熱
焼成時、前記竿本体(2)及び補強テープ(3)におけ
る合成樹脂が溶融しても、この溶融合成樹脂が外部に流
出するのを防ぐことが出来て所定肉厚に成形することが
出来るのであり、又、表面を滑らかにすることが出来る
のである。
(2)を充分に緊縛して、内部の気泡を抜くことができ
るので、竿本体(2)の内部に空洞のない釣竿を製造す
ることが出来るのであり、又、補強テープ(3)の外周
に熱収縮チューブ(4)を套嵌して焼成するから、加熱
焼成時、前記竿本体(2)及び補強テープ(3)におけ
る合成樹脂が溶融しても、この溶融合成樹脂が外部に流
出するのを防ぐことが出来て所定肉厚に成形することが
出来るのであり、又、表面を滑らかにすることが出来る
のである。
【0008】
【実施例】しかして、カーボン繊維などの高強度繊維の
引揃えシートに合成樹脂を含浸したプリプレグ(1)を
芯金(A)に巻回して竿本体(2)を形成し、この竿本
体(2)の外周に、高強度繊維に合成樹脂を含浸した補
強テープ(3)を、前記竿本体(2)に必要な緊縛力が
得られる4〜10kgの引張力で幅方向端縁がほぼ密着
するように螺旋状に巻回して前記竿本体(2)を充分に
緊縛し、この補強テープ(3)の外周に合成樹脂製の熱
収縮チューブ(4)を套嵌して、加熱炉で焼成し、この
焼成により前記熱収縮チューブ(4)を熱収縮させて前
記補強テープ(3)を緊縛し、この補強テープ(3)及
び前記竿本体(2)における合成樹脂の焼成時における
移動を防止し、補強テープ(3)と竿本体(2)とを一
体的に結合して所定肉厚の釣竿を製造するのである。
引揃えシートに合成樹脂を含浸したプリプレグ(1)を
芯金(A)に巻回して竿本体(2)を形成し、この竿本
体(2)の外周に、高強度繊維に合成樹脂を含浸した補
強テープ(3)を、前記竿本体(2)に必要な緊縛力が
得られる4〜10kgの引張力で幅方向端縁がほぼ密着
するように螺旋状に巻回して前記竿本体(2)を充分に
緊縛し、この補強テープ(3)の外周に合成樹脂製の熱
収縮チューブ(4)を套嵌して、加熱炉で焼成し、この
焼成により前記熱収縮チューブ(4)を熱収縮させて前
記補強テープ(3)を緊縛し、この補強テープ(3)及
び前記竿本体(2)における合成樹脂の焼成時における
移動を防止し、補強テープ(3)と竿本体(2)とを一
体的に結合して所定肉厚の釣竿を製造するのである。
【0009】即ち、プリプレグ(1)と補強テープ
(3)と熱収縮チューブ(4)とを用い、前記プリプレ
グ(1)を芯金(A)に巻回して形成した竿本体(2)
の緊縛を、前記補強テープ(3)で負担し、前記補強テ
ープ(3)を4〜10kgの引張力で巻回することによ
り、竿本体(2)の内部或は竿本体と芯金との間に含ま
れている気泡を抜くのである。従って、焼成後竿本体
(2)の内部に空洞のない釣竿を製造することが出来る
のである。
(3)と熱収縮チューブ(4)とを用い、前記プリプレ
グ(1)を芯金(A)に巻回して形成した竿本体(2)
の緊縛を、前記補強テープ(3)で負担し、前記補強テ
ープ(3)を4〜10kgの引張力で巻回することによ
り、竿本体(2)の内部或は竿本体と芯金との間に含ま
れている気泡を抜くのである。従って、焼成後竿本体
(2)の内部に空洞のない釣竿を製造することが出来る
のである。
【0010】又、補強テープ(3)を、幅方向端縁がほ
ぼ密着するように巻回して、この補強テープ(3)の幅
方向端縁間に隙間が出来ないようにすることにより、焼
成時、竿本体における合成樹脂が、補強テープ(3)の
幅方向端縁間から外側にはみ出すのを防止し、補強テー
プ(3)表面を滑らかにするのである。
ぼ密着するように巻回して、この補強テープ(3)の幅
方向端縁間に隙間が出来ないようにすることにより、焼
成時、竿本体における合成樹脂が、補強テープ(3)の
幅方向端縁間から外側にはみ出すのを防止し、補強テー
プ(3)表面を滑らかにするのである。
【0011】又、前記プリプレグ(1)及び補強テープ
(3)は、従来と同様、フェノール樹脂などの熱硬化性
合成樹脂を用いるのであるが、この合成樹脂は前記焼成
により硬化する際に溶融して粘度が低くなり移動するこ
とになるため、前記熱収縮チューブ(4)の熱収縮によ
り補強テープ(3)を緊縛して前記合成樹脂の移動を防
止するのである。従って、所定肉厚で、しかも、平面の
滑らかな釣竿を製造出来るのである。
(3)は、従来と同様、フェノール樹脂などの熱硬化性
合成樹脂を用いるのであるが、この合成樹脂は前記焼成
により硬化する際に溶融して粘度が低くなり移動するこ
とになるため、前記熱収縮チューブ(4)の熱収縮によ
り補強テープ(3)を緊縛して前記合成樹脂の移動を防
止するのである。従って、所定肉厚で、しかも、平面の
滑らかな釣竿を製造出来るのである。
【0012】又、前記熱収縮チューブ(4)は、焼成後
剥離するのであるが、剥離することなく残してもよいの
である。又、剥離した場合、前記補強テープ(3)が、
その幅方向端縁がほぼ密着するように巻回されていて合
成樹脂の表面へのはみ出しが少ないため、表面を研磨し
て仕上げる仕上げ加工が行い易いのである。
剥離するのであるが、剥離することなく残してもよいの
である。又、剥離した場合、前記補強テープ(3)が、
その幅方向端縁がほぼ密着するように巻回されていて合
成樹脂の表面へのはみ出しが少ないため、表面を研磨し
て仕上げる仕上げ加工が行い易いのである。
【0013】尚、前記熱収縮チューブ(4)はポリエチ
レンで形成するのであるが、その他、例えばポリプロピ
レンで形成してもよいのである。
レンで形成するのであるが、その他、例えばポリプロピ
レンで形成してもよいのである。
【0014】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、プリプレ
グを芯金に巻向して形成した竿本体(2)に、該竿本体
(2)に必要な緊縛力を与えることができて内部の気泡
を抜くことができるのであり、しかも、焼成時における
合成樹脂の移動を防止出来るのであるから、竿本体の内
部に空洞のない高強度の釣竿を製造できると共に、所定
肉厚で、表面の滑らかな釣竿を提供することができるの
である。
グを芯金に巻向して形成した竿本体(2)に、該竿本体
(2)に必要な緊縛力を与えることができて内部の気泡
を抜くことができるのであり、しかも、焼成時における
合成樹脂の移動を防止出来るのであるから、竿本体の内
部に空洞のない高強度の釣竿を製造できると共に、所定
肉厚で、表面の滑らかな釣竿を提供することができるの
である。
【図1】図1(イ)(ロ)(ハ)は、本発明製造法の一
実施例を示す説明図である。
実施例を示す説明図である。
【図2】図2は、本発明製造法で製造した釣竿の拡大断
面図である。
面図である。
1…プリプレグ 2…竿本体 3…補強テープ 4…熱収縮チューブ
Claims (3)
- 【請求項1】高強度繊維に合成樹脂を含浸したプリプレ
グ(1)を巻回した竿本体(2)と、 前記竿本体(2)の外周に、高強度繊維に合成樹脂を含
浸し幅方向端縁がほぼ密着するように螺旋状に巻回され
た補強テープ(3)とからなる釣竿。 - 【請求項2】請求項1に記載の釣竿であって、 前記補強テープ(3)の外周に套嵌し、焼成により熱収
縮させて前記竿本体と前記補強テープ(3)を所定肉厚
で、しかも表面を滑らかにする熱収縮チューブ(4)と
からなることを特徴とする釣竿。 - 【請求項3】請求項2に記載の釣竿であって、 前記熱収縮チューブ(4)は、ポリエチレンであること
を特徴とする釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369685A JPH11253073A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 釣 竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10369685A JPH11253073A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 釣 竿 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63162275A Division JPH029621A (ja) | 1988-06-29 | 1988-06-29 | 釣竿の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11253073A true JPH11253073A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=18495067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10369685A Pending JPH11253073A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 釣 竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11253073A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100443188B1 (ko) * | 2001-04-13 | 2004-08-04 | 주식회사은성사 | 낚시대용 적층관의 제조방법 및 낚시대용 적층관 |
JP2014091260A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Railway Technical Research Institute | 電車線支持用frp絶縁水平パイプの製造方法及びそのfrp絶縁水平パイプ |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP10369685A patent/JPH11253073A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100443188B1 (ko) * | 2001-04-13 | 2004-08-04 | 주식회사은성사 | 낚시대용 적층관의 제조방법 및 낚시대용 적층관 |
JP2014091260A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Railway Technical Research Institute | 電車線支持用frp絶縁水平パイプの製造方法及びそのfrp絶縁水平パイプ |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |