JP2006297844A - 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 硬化後に成形品から熱収縮テープを簡単に、かつ容易に除去することが出来、生産性の向上を図ることが出来る繊維強化プラスチック成形品の製造方法を提供する。
【解決手段】 マンドレル1にマトリックス樹脂を含浸させた帯状の強化繊維基材2をスパイラル状またはすし巻き状に巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布4を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープ3を巻付けた後、オーブンに入れて加熱硬化させる。そして硬化した成形品から、熱収縮テープ3及びナイロン布等の樹脂製の帯状布4を取外し、最後に成形品からマンドレル1を引き抜いて円筒状の成形品を製造する。
【選択図】 図1
【解決手段】 マンドレル1にマトリックス樹脂を含浸させた帯状の強化繊維基材2をスパイラル状またはすし巻き状に巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布4を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープ3を巻付けた後、オーブンに入れて加熱硬化させる。そして硬化した成形品から、熱収縮テープ3及びナイロン布等の樹脂製の帯状布4を取外し、最後に成形品からマンドレル1を引き抜いて円筒状の成形品を製造する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えば、円筒状の繊維強化プラスチック成形品の製造方法に係わり、更に詳しくは成形品が加熱硬化した成形後に熱収縮テープの除去を容易に行うことが出来る繊維強化プラスチック成形品の製造方法に関するものである。
従来、マンドレルにマトリックス樹脂を含浸させた帯状の強化繊維基材を巻付け、その外周面に熱収縮テープを巻付けた後、オーブン等に入れて加熱硬化させ、硬化後に成形品からマンドレルを引き抜いて円筒状の成形品を製造するフィラメントワインディング成形法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記のようなフィラメントワインディング成形法では、図2(a)に示すように、マンドレル1にマトリックス樹脂を含浸させた帯状の強化繊維基材2を巻付けた後、形状保持等を目的として、熱収縮テープ3をスパイラル状に巻付け、これをオーブン等に入れて加熱・硬化させた後、成形品からマンドレル1を引き抜き円筒状の成形品を製造している。
然しながら、熱収縮テープ3をスパイラル状に巻付けた中間製品をオーブン等に入れて加熱・硬化させていると、図2(b)に示すように、硬化中に粘度の低下したマトリックス樹脂Qが熱収縮テープ3の間隙から表層の繊維Qaと共に外部に流出して硬化されたままの状態になる。このため、硬化後に成形品から熱収縮テープ3を除去するのに多くの手間と時間がかかり、生産性の向上を図ることが出来ないと言う問題があった。
特開2003−1716号公報
この発明はかかる従来の問題点に着目し、硬化後に成形品から熱収縮テープを簡単に、かつ容易に除去することが出来、生産性の向上を図ることが出来る繊維強化プラスチック成形品の製造方法を提供することを目的とするものである。
この発明は上記目的を達成するため、マンドレルに強化繊維基材を巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープを巻付けた後、オーブンに入れて加熱硬化させることにより成形品を製造することを要旨とするものである。
ここで、前記樹脂製の帯状布が、厚さ0.1mm 〜0.4mm のナイロン布である。
このように、マンドレルに強化繊維基材を巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープを巻付けるので、樹脂製の帯状布が繊維流出のバリアとなり、熱収縮テープの間隙に入らないため、硬化後に成形品から熱収縮テープを簡単に、かつ容易に除去することが出来るものである。
この発明は、上記のようにマンドレルに強化繊維基材を巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープを巻付けた後、オーブンに入れて加熱硬化させることにより成形品を製造するので、熱収縮テープの間隙から強化繊維基材の繊維の流出がなく、また強化繊維基材のマトリックス樹脂は樹脂製の帯状布を透過するため、製品の品質に影響を与えることがなく、硬化後に成形品から熱収縮テープを簡単に、かつ容易に除去することが出来、生産性の向上を図ることが出来る効果がある。
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
図1(a)〜図1(c)は、この発明の繊維強化プラスチック成形品の製造工程の説明図を示し、1はマンドレル、2はマトリックス樹脂Qを含浸させた帯状の強化繊維基材、3は熱収縮テープ3を示し、この実施形態では、マンドレル1に強化繊維基材2を巻付けた後、その外周面にナイロン布等の樹脂製の帯状布4を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープ3を巻付けて製造するものである。
即ち、図1(a)に示すように、マンドレル1に強化繊維基材2をスパイラル状またはすし巻き状に巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布4を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープ3を巻付けた後、図示しないオーブンに入れて加熱硬化させる。
そして硬化した成形品から図1(b)及び(c)に示すように、熱収縮テープ3及びナイロン布等の樹脂製の帯状布4を取外し、最後に成形品からマンドレル1を引き抜いて作業を終了する。
なお、樹脂製の帯状布4は、ナイロン布等に限定されず、他の樹脂材料を使用することも可能であり、また帯状布4の厚さは、取り扱い等を考慮すると、厚さ0.1mm 〜0.4mm 程度のものが好ましい。
このような製造工程により繊維強化プラスチック成形品を製造するので、熱収縮テープ3の間隙から強化繊維基材2のマトリックス樹脂Qは若干流出しても繊維Qaの流出がなく、また強化繊維基材2のマトリックス樹脂Qは樹脂製の帯状布4を透過するため、製品の品質に影響を与えることがない。また硬化後に成形品から熱収縮テープを簡単に、かつ容易に除去することが出来、生産性の向上を図ることが出来るのである。
1 マンドレル 2 強化繊維基材
3 熱収縮テープ 4 帯状布
Q マトリックス樹脂 Qa 繊維
3 熱収縮テープ 4 帯状布
Q マトリックス樹脂 Qa 繊維
Claims (2)
- マンドレルにマトリックス樹脂を含浸させた帯状の強化繊維基材を巻付け、その外周面に熱収縮テープを巻付けた後、加熱硬化させることにより成形品を製造する繊維強化プラスチック成形品の製造方法において、
前記マンドレルに強化繊維基材を巻付けた後、その外周面に樹脂製の帯状布を巻付け、更にその外周面に、熱収縮テープを巻付けた後、オーブンに入れて加熱硬化させることにより成形品を製造することを特徴とする繊維強化プラスチック成形品の製造方法。 - 前記樹脂製の帯状布が、厚さ0.1mm 〜0.4mm のナイロン布である請求項1に記載の繊維強化プラスチック成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125953A JP2006297844A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005125953A JP2006297844A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 |
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JP2006297844A true JP2006297844A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37466498
Family Applications (1)
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JP2005125953A Pending JP2006297844A (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 |
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JP (1) | JP2006297844A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110904595A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-03-24 | 成都瑞克西工业自动化技术有限公司 | 拉链布带水洗定型方法 |
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2005
- 2005-04-25 JP JP2005125953A patent/JP2006297844A/ja active Pending
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