JP2000014277A - 釣竿およびその竿管の製造方法 - Google Patents

釣竿およびその竿管の製造方法

Info

Publication number
JP2000014277A
JP2000014277A JP10202860A JP20286098A JP2000014277A JP 2000014277 A JP2000014277 A JP 2000014277A JP 10202860 A JP10202860 A JP 10202860A JP 20286098 A JP20286098 A JP 20286098A JP 2000014277 A JP2000014277 A JP 2000014277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wrapping
rod
wrapping tape
manufacturing
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10202860A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Tomogane
清一 友金
Mitsuhiro Yahagi
光啓 矢作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mamiya OP Co Ltd filed Critical Mamiya OP Co Ltd
Priority to JP10202860A priority Critical patent/JP2000014277A/ja
Publication of JP2000014277A publication Critical patent/JP2000014277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fishing Rods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた強度特性を保証しながら、しかも有効
に軽量化を実現できる釣竿の竿管の製造方法を提供する
こと。 【解決手段】 長尺のマンドレル1にカーボンプリプレ
グ4を巻回し、その後、カーボンプリプレグ4の上から
ラッピングテープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マン
ドレル1を脱芯することにより竿管を製造する釣竿にお
ける竿管の製造方法であって、ラッピングテープを巻き
付けるに際して、異なった温度依存性のある熱収縮率を
有する2種類のラッピングテープを使用する釣竿におけ
る竿管の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、川釣り、海釣り、
磯釣り等に使用する中通し竿等をはじめとする各種釣
竿、特にその竿管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の釣竿の成形方法では、芯材であ
るマンドレルに典型的にはカーボンプリプレグを巻き付
けて、その後、所定温度で焼成して脱芯することにより
竿材の素管が得られる。最近の釣竿においては、その軽
量化が性能的に極めて重要視されている。特に、取り付
ける付属品が多い釣竿ではなく、例えば、ガイドなしの
丸竿にあっては、釣竿本体の重量が、その性能に大きく
影響することとなる。
【0003】カーボン積層竿管の重量ファクタとして
は、カーボン繊維そのものの重量は変わらないことから
マトリックスである合成樹脂(主に、熱硬化樹脂である
エポキシ樹脂を採用)の量が重要になる。従来のプリプ
レグの合成樹脂含有量(レジンコンテント;RC)は、
30%程度が多く使用されたが、現在は、軽量化のため
に20〜25%程度が主流となっている。ところが、こ
のような低レジンのものは成形性に難点があり、つまり
多レジンに比べて成形に熟練がいる。その理由として
は、エポキシ樹脂(エポキシレジン)は、室温において
は、粘度が非常に大きいが、温度が上昇して120℃付
近になると粘度が極端に低くなり溶融して完全な液体に
なり、それより温度が上がると、今度はまた、粘度は急
激に大きくなる性質があるからである。
【0004】ところで竿管の製造においては、均等にレ
ジンが積層全体に行きわたることによって、強度的に不
良のない積層管が得られるものである。このとき重要に
なるのが、適度の均等な円周方向の応力である。均等な
締め付け応力を受けて、レジンは同様に均等に竿管全体
に行き渡ることができ、真円な釣竿の成形が可能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】先述したように、現
在、軽量化のため、レジン量が減っていることから、全
体的に均等なレジンの配分は、難しくなっており、この
ことが竿管の成形性に大きく影響してきている。問題と
なるのは、カーボンシートの切れ目にレジンが行き届か
ず軸方向に割れが発生したり、ラッピングテープが部分
的に熱収縮し過ぎることによりレジンが均等に配分され
ず周方向にも割れが発生したりし、結果的に真円に形成
されないことである。
【0006】RC30%程度であれば、カーボンシート
の切れ目にもレジンが十分行きわたる。仮にラッピング
テープが熱収縮力で大きく食い込んだとしても、レジン
がはみ出してくるほどレジン量が十分多いことから、周
方向の割れなど発生せず、特別な工夫は必要ない。しか
し、RC20%程度では先述のように不良が発生し易い
のである。
【0007】本発明はかかる実情を背景になされたもの
で、優れた強度特性を保証しながら、しかも有効に軽量
化を実現できる釣竿及びその竿管の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明者等
は、このような課題に対して、鋭意研究を重ねた結果、
2種類の熱収縮率を有するラッピングテープを用いるこ
とで、竿管のプリプレグに加わる応力を調整でき低レジ
ンタイプの竿管を不良なく作れることを見出し、この知
見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0009】即ち本発明は、(1)、長尺のマンドレル
にカーボンプリプレグを巻回し、その後、カーボンプリ
プレグの上からラッピングテープを強く巻き付け、加
圧、焼成後、マンドレルを脱芯することにより竿管を製
造する釣竿における竿管の製造方法であって、ラッピン
グテープを巻き付けるに際して、異なった2種類のラッ
ピングテープを使用する釣竿における竿管の製造方法に
存する。
【0010】そして、(2)長尺のマンドレルにカーボ
ンプリプレグを巻回し、その後、カーボンプリプレグの
上からラッピングテープを強く巻き付け、加圧、焼成
後、マンドレルを脱芯することにより竿管を製造する釣
竿における竿管の製造方法であって、ラッピングテープ
を巻き付けるに際して、異なった温度依存性のある熱収
縮率を有する2種類のラッピングテープを使用する釣竿
における竿管の製造方法に存する。
【0011】そして、(3)、長尺のマンドレルにカー
ボンプリプレグを巻回し、その後、カーボンプリプレグ
の上からラッピングテープを強く巻き付け、加圧、焼成
後、マンドレルを脱芯することにより竿管を製造する釣
竿における竿管の製造方法であって、ラッピングテープ
を巻き付けるに際して、異なった温度依存性のある熱収
縮率を有する2種類のラッピングテープを使用し、カー
ボンプリプレグのレジンの最低粘度の温度付近で熱収縮
が始まるラッピングテープを内側に巻く釣竿における竿
管の製造方法に存する。
【0012】そしてまた、(4)、長尺のマンドレルに
カーボンプリプレグを巻回し、その後、カーボンプリプ
レグの上からラッピングテープを強く巻き付け、加圧、
焼成後、マンドレルを脱芯することにより竿管を製造す
る釣竿における竿管の製造方法であって、ラッピングテ
ープを巻き付けるに際して、異なった温度依存性のある
熱収縮率を有するラッピングテープであるポリプロピレ
ンのラッピングテープとポリエステルのラッピングテー
プの2種類を使用する釣竿における竿管の製造方法に存
する。
【0013】そしてまた、(5)、長尺のマンドレルに
樹脂比率が13〜25%のカーボンプリプレグを巻回
し、その後、カーボンプリプレグの上からラッピングテ
ープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マンドレルを脱芯
することにより竿管を製造する釣竿における竿管の製造
方法であって、ラッピングテープを巻き付けるに際し
て、異なった温度依存性のある熱収縮率を有するラッピ
ングテープであるポリプロピレンのラッピングテープと
ポリエステルのラッピングテープの2種類を使用する釣
竿における竿管の製造方法に存する。
【0014】そしてまた、(6)、カーボンプリプレグ
に対して、第1番目にポリプロピレンのラッピングテー
プを巻き付け、第2番目にその上からポリエステルのラ
ッピングテープを巻き付ける(4)または(5)の釣竿
における竿管の製造方法に存する。
【0015】そしてまた、(7)、上記(1)〜(6)
のいずれか1の竿管の製造方法により製造された釣竿に
存する。
【0016】本発明によれば、プリプレグをラッピング
する際、2種類のラッピングテープを使用して対応する
ことが特徴である。ポリエステルテープとポリプロピレ
ンテープは、図1,図2に示した熱収縮力カーブのよう
な特性を有している。
【0017】ちなみに、従来のように1種類のテープ、
例えばポリエステルテープのみを使用する場合を想定す
ると、ポリエステルテープは70℃付近から収縮が始ま
り、120℃付近で収縮応力は45gf/cm程度の最
大に近い応力がかかる。レジン(エポキシ樹脂)の粘度
特性を見ると、120℃付近で最も低粘度になる特性が
あるので(図3参照)、これでは、焼成の際、流動化が
始まった時点で熱収縮により、プリプレグを締め上げて
しまうことになる。因みに、表1及び表2に、エポシキ
樹脂特性及びカーボンプリプレグ特性を示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】このためレジンが最高低粘度になったとき
には、ある程度の束縛と表面のカーボン繊維への食い込
みが始まってしまっている。このことによりレジンの流
動化が妨げられて均等なレジン配分ができなくなり、竿
管の不良原因となる。
【0021】一方、ポリプロピレンテープのみを使用す
る場合を想定すると、ポリプロピレンテープでは、12
0℃付近までは熱収縮が殆どなく、それ以上から熱収縮
が始まる特性を有しているので(図2参照)、この点は
120℃付近で前後で変化があるレジンの溶融特性と似
ている。竿管の製造においては、レジン溶融前にある程
度の応力が加わっていないと、素管(竿管)の真円度が
得られない。理由はレジンがある程度、溶融状態になっ
たときに円周方向の応力がかかっていないとレジンが自
由自在に動き過ぎてしまい、部分的なレジン分布の偏り
が発生するからである。ところが、ポリプロピレンテー
プでは120℃付近以下では、熱収縮は殆どなく、竿管
の締め付け力が発生しないため不良が発生する。
【0022】このようなことから、本発明では、ポリプ
ロピレンテープを下に巻き、ポリエステルを上に巻き付
ける2重巻き構造を採用した。そのため、低温度では上
のポリエステルテープが熱収縮し加圧し始めるが、ポリ
プロピレンテープが下にあるので素管外周面に直接に食
い込まずプリプレグに対しては適度の応力で加圧され
る。
【0023】焼成温度が120℃付近になると、ポリエ
ステルテープは殆ど熱収縮をしないが、ポリプロピレン
テープが熱収縮し始めるので、プリプレグが直接加圧さ
れていき、レジンが均等に行きわたった状態で加熱焼成
される。この焼成温度以上では、レジンの粘性が大きく
なりポリプロピレンテープのプリプレグへの食い込みが
なくなる。そして、真円状態を維持しながら150℃ま
で到達することができるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明によ
る釣竿およびその竿管の製造方法の好適な実施の形態を
説明する。
【0025】図4および図5は、本発明の製造方法を工
程順に示している。図4(A)において、芯材としての
マンドレル1の表面をアセトン、MEK等溶剤によって
完全洗浄する。これによりマンドレル1の表面に切削油
や汚れ等を残さないようにする。
【0026】図4(B)において、マンドレル1の表面
に離型剤2がスプレーガン等によって均一塗布される。
【0027】図4(C)において、エポキシ系レジン3
(接着剤)が刷毛等によって塗布される。そして、自然
乾燥により塗膜表面を硬化させる。
【0028】図4(D)において、長尺なマンドレル1
の上にカーボンプリプレグ4を位置合せし、アイロン等
の熱により樹脂を溶解させてマンドレル1と接着させ
る。なお、2枚パターンの場合は、切れ目に沿って巻き
付けるのがよい。本実施形態においては、カーボンプリ
プレグ4の樹脂比率が30%以下、特に13〜25%の
ものを使用する。
【0029】図4(E)において、ローリングプレス機
によって圧力をかけながら、カーボンプリプレグ4を巻
き付ける。この工程は、カーボンプリプレグ4によるパ
ターンの数と同数回だけ繰り返して行われる。この場
合、テーブルの温度を30℃程度にし、レジンを加温し
ながら巻き付けることが重要である。
【0030】図5(A)において、ラッピングマシンに
よって、カーボンプリプレグの上から2種類のラッピン
グテープ5およびラッピングテープ6を一定のテンショ
ンをかけながら巻き付ける。このラッピング工程により
カーボンプリプレグ4を強く締め上げる。
【0031】本発明においては、異なった温度依存性の
ある熱収縮率を有するラッピングテープであるポリプロ
ピレンのラッピングテープ5とポリエステルのラッピン
グテープ6の2種類を使用している。その際、図5
(B)に示すように、カーボンプリプレグ4に対して、
第1番目にポリプロピレンのラッピングテープ5を巻き
付け、空かさず第2番目にその上からポリエステルのラ
ッピングテープ6を巻き付けていく。いわゆる追い巻き
によるラッピングを行うのである。もっとも、カーボン
プリプレグ4に対して、全長に渡って第1番目にポリプ
ロピレンのラッピングテープ5を巻き付け、その後、第
2番目にその上からポリエステルのラッピングテープ6
を巻き付けていく方法も当然適応可能である。
【0032】つぎに図5(C)において、カーボンプリ
プレグ4を巻き付けたマンドレル1を焼成釜に投入す
る。例えば、150℃、2時間程度焼成することによ
り、竿材の素管が的確に成形される。
【0033】つぎに図5(D)において、脱芯機によっ
て、焼成された竿材素管7をマンドレル1から離型す
る。
【0034】以上の工程により図5(E)に示すような
竿材素管(竿管)7が得られる。できあがった素管7は
極めて軽いものとなる。この後、2次加工、塗装、組立
等の諸工程が通常通り遂行される。
【0035】ここで、本発明における2種類のラッピン
グテープ5,6の焼成過程における熱収縮状態の変化を
説明する。 1)先ず、素管7は、ラッピングテープによって圧縮応
力4〜6kgf/m程度をかけた状態にあり、この場
合、各々のテープに4〜6kgf/m程度の応力が加わ
っている状態となる。
【0036】〔参考〕 室温20℃ マトリックス−エポキシ樹脂は高粘度;10000Pois
e 内側ポリプロピレン 圧縮応力;機械力による4kg
f/m 外側ポリエステル 圧縮応力;機械力による4kg
f/m
【0037】上記の場合、特に内側ポリプロピレンのラ
ッピングテープ6は、高粘度状態のプリプレグ4に食い
込むように初期応力をかけている。これは移動中や焼成
前のプリプレグ4の皺や弛み等の形崩れを防止するため
の仮止めとしての圧縮応力として機能する。外側又は内
側のラッピングテープ5,6は、焼成前の応力状態によ
り、加熱後(焼成中)の熱収縮特性が変化するので、焼
成前の付与応力は適正なものが要求される。実験では、
焼成前に、上述した4〜6kgf/m程度の応力が加わ
っていると以後の焼成工程がより良く遂行されることが
分かっている。
【0038】2)次に、60〜70℃に加熱焼成される
とマトリックス−エポキシ樹脂が、適度な低粘度状態に
なり、カーボン繊維間の自由度が増す。そして、この温
度範囲では内側及び外側のラッピングテープ5,6は僅
かながら膨張傾向を示し、内側のポリプロピレンのラッ
ピングテープ6は、熱収縮応力が0.1〜0.2kgf
/m程度と殆ど応力がかかっていない状態になる。すな
わち、室温では、内側ポリプロピレンのラッピングテー
プ5は、プリプレグ4に食い込むように応力をかけてい
たが、60〜70℃の焼成温度では、各々のラッピング
テープが僅かに膨張を起こし、殆ど応力をかけていない
状態になり、プリプレグに対して食い込まなくなる。こ
れによりマトリックス−エポキシ樹脂は束縛されにく
く、均等に広がっていく。因みにこの温度以降は外側に
巻いているポリエステルのラッピングテープ6のみが収
縮し始める。
【0039】〔参考〕 温度70℃ マトリックス−エポキシ樹脂は中粘度;200Poise 内側ポリプロピレン 圧縮応力; 0kgf/m 外側ポリエステル 圧縮応力;0.5kgf/m
【0040】3)次に、70〜120℃に加熱焼成され
る状態では、内側に巻いているポリプロピレンのラッピ
ングテープ5は、熱収縮が殆どない。それに対して外側
のポリエステルのラッピングテープ6は、一気に熱収縮
し、0.5kgf/m程度から4.5kgf/m程度ま
で圧縮応力が増大する。しかしながら、内側のポリプロ
ピレンのラッピングテープ5が存在するため、プリプレ
グに対しては収縮応力は弱まるとともに食い込むことは
なくなるのである。このように、マトリックス−エポキ
シ樹脂が最低粘度付近であるので、均等な適宜の応力で
圧縮することがエポキシ樹脂の自由度のために好まし
い。
【0041】〔参考〕 温度120℃ マトリックス−エポキシ樹脂は最低粘度;10Poise 内側ポリプロピレン 圧縮応力;0.1kgf/m 外側ポリエステル 圧縮応力;4.5kgf/m
【0042】4)つぎに、120℃以降の焼成温度で
は、内側および外側のラッピングテープ共に収縮してい
くので、応力が最高点に近づいていく。これに対してマ
トリックス−エポキシ樹脂は120℃以降に一気に硬化
する性質を有しているため、既に均等にエポキシ樹脂が
行きわたっている状態で硬化が行われることになる。な
お、最終的に焼成は、150℃まで高められる。
【0043】〔参考〕 温度150℃ マトリックス−エポキシ樹脂は高粘度;1000Poise
以上 内側ポリプロピレン 圧縮応力;4.5kgf/m 外側ポリエステル 圧縮応力;5.0kgf/m このような一連の焼成工程は、約1.5時間程度で完了
する。製造された竿管は、均等な締め付け履歴を受けて
高強度を備えた軽量な竿管となる。
【0044】以上、本発明を説明してきたが、本発明は
実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質から
逸脱しない範囲で、他の種々な変形が可能であることは
言うまでもない。例えば、異なった温度依存性のある2
種類のラッピングテープ、ポリプロピレンのラッピング
テープ及びポリエステルのラッピングテープを使った例
で示したが、材質は同じでも異なった温度依存性のある
2種類のラッピングテープ、具体的には、2軸延伸ポリ
プロピレンのラッピングテープと1軸延伸ポリプロピレ
ンのラッピングテープとを使っても同様の効果が期待で
きる。その場合、内側に2軸延伸ポリプロピレンのラッ
ピングテープを外側に2軸延伸ポリプロピレンのラッピ
ングテープを巻くようにする。また、上記実施形態で用
いた具体的な数値等は、好適な例を示すもので、必ずし
も、これらの数値例等にのみ限定されるものではない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、こ
の種の竿管の製造方法においてラッピング工程で2種類
のラッピングテープを一定テンションをかけながら2重
に巻き付けてカーボンプリプレグを締め上げる。異なっ
た温度依存性のある熱収縮率を有する2種類のラッピン
グテープを用いることで、低レジンタイプのプリプレグ
でありながら均一なラッピングが行われて高い強度特性
を実現することができ、また有効に軽量化を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るポリエステルのラッピン
グテープにおける熱収縮力カーブのグラフを示す一例で
ある。
【図2】図2は、本発明に係るポリプロピレンのラッピ
ングテープにおける熱収縮力カーブのグラフを示す一例
である。
【図3】図3は、本発明に係る竿管の製造方法に用いる
エポキシ樹脂の粘度特性の例を示す図である。
【図4】図4は、本発明の製造方法を工程順に示す図で
ある。
【図5】図5は、本発明の製造方法を工程順に示す図で
ある。
【符号の説明】
1…マンドレル 2…離型剤 3…エポキシレジン(エポキシ樹脂) 4…カーボンプリプレグ 5…ポリプロピレンのラッピングテープ 6…ポリエステルのラッピングテープ 7…竿材素管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のマンドレルにカーボンプリプレグ
    を巻回し、その後、カーボンプリプレグの上からラッピ
    ングテープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マンドレル
    を脱芯することにより竿管を製造する釣竿における竿管
    の製造方法であって、 ラッピングテープを巻き付けるに際して、異なった2種
    類のラッピングテープを使用することを特徴とする釣竿
    における竿管の製造方法。
  2. 【請求項2】 長尺のマンドレルにカーボンプリプレグ
    を巻回し、その後、カーボンプリプレグの上からラッピ
    ングテープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マンドレル
    を脱芯することにより竿管を製造する釣竿における竿管
    の製造方法であって、 ラッピングテープを巻き付けるに際して、異なった温度
    依存性のある熱収縮率を有する2種類のラッピングテー
    プを使用することを特徴とする釣竿における竿管の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 長尺のマンドレルにカーボンプリプレグ
    を巻回し、その後、カーボンプリプレグの上からラッピ
    ングテープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マンドレル
    を脱芯することにより竿管を製造する釣竿における竿管
    の製造方法であって、 ラッピングテープを巻き付けるに際して、異なった温度
    依存性のある熱収縮率を有する2種類のラッピングテー
    プを使用し、カーボンプリプレグのレジンの最低粘度の
    温度付近で熱収縮が始まるラッピングテープを内側に巻
    くことを特徴とする釣竿における竿管の製造方法。
  4. 【請求項4】 長尺のマンドレルにカーボンプリプレグ
    を巻回し、その後、カーボンプリプレグの上からラッピ
    ングテープを強く巻き付け、加圧、焼成後、マンドレル
    を脱芯することにより竿管を製造する釣竿における竿管
    の製造方法であって、 ラッピングテープを巻き付けるに際して、異なった温度
    依存性のある熱収縮率を有するラッピングテープである
    ポリプロピレンのラッピングテープとポリエステルのラ
    ッピングテープの2種類を使用することを特徴とする釣
    竿における竿管の製造方法。
  5. 【請求項5】 長尺のマンドレルに樹脂比率が13〜2
    5%のカーボンプリプレグを巻回し、その後、カーボン
    プリプレグの上からラッピングテープを強く巻き付け、
    加圧、焼成後、マンドレルを脱芯することにより竿管を
    製造する釣竿における竿管の製造方法であって、 ラッピングテープを巻き付けるに際して、異なった温度
    依存性のある熱収縮率を有するラッピングテープである
    ポリプロピレンのラッピングテープとポリエステルのラ
    ッピングテープの2種類を使用することを特徴とする釣
    竿における竿管の製造方法。
  6. 【請求項6】 カーボンプリプレグに対して、第1番目
    にポリプロピレンのラッピングテープを巻き付け、第2
    番目にその上からポリエステルのラッピングテープを巻
    き付けることを特徴とする請求項4または5に記載の釣
    竿における竿管の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の竿管
    の製造方法により製造された釣竿。
JP10202860A 1998-07-03 1998-07-03 釣竿およびその竿管の製造方法 Pending JP2000014277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202860A JP2000014277A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 釣竿およびその竿管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202860A JP2000014277A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 釣竿およびその竿管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000014277A true JP2000014277A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16464403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202860A Pending JP2000014277A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 釣竿およびその竿管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000014277A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022495A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 임봉규 낚시용 뜰채의 프레임 및 그 제조방법
JP2009090603A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Sri Sports Ltd 管状体の製造方法及び管状体
JP2009166444A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Sri Sports Ltd 管状体の製造方法及び管状体
JP2010120191A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sri Sports Ltd 管状体及びその製造方法
JP2010120189A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sri Sports Ltd 管状体及びその製造方法
US8821668B2 (en) 2007-10-11 2014-09-02 Sri Sports Limited Tubular body manufacturing method and tubular body

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022495A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 임봉규 낚시용 뜰채의 프레임 및 그 제조방법
JP2009090603A (ja) * 2007-10-11 2009-04-30 Sri Sports Ltd 管状体の製造方法及び管状体
US8821668B2 (en) 2007-10-11 2014-09-02 Sri Sports Limited Tubular body manufacturing method and tubular body
JP2009166444A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Sri Sports Ltd 管状体の製造方法及び管状体
JP2010120191A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sri Sports Ltd 管状体及びその製造方法
JP2010120189A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sri Sports Ltd 管状体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6719242B2 (en) Composite core
JP2000014277A (ja) 釣竿およびその竿管の製造方法
US3141052A (en) Method of forming seamless hollow plastic shapes
JPS61220828A (ja) 繊維強化プラスチツクス製の断面四角形の曲がりパイプを製造する方法
JPH11156988A (ja) 繊維強化プラスチック成形加工用複合フィルム
JP2006334805A (ja) Frpライニング金属管の製造法
JP2959829B2 (ja) フッ素樹脂チューブ被覆ゴムローラの製造方法
WO1992008594A1 (en) A method and an apparatus for the manufacture of moulded components on thermally expandable cores
JPH06335979A (ja) フッ素樹脂コートfrpロールの製造方法
JP2722722B2 (ja) ボビンの製造法
JPS612540A (ja) 繊維強化樹脂管の製造方法
JPS6143537A (ja) 断熱層を有する繊維強化プラスチツクス製円筒体の製造方法
EP3564026B1 (fr) Procede de fabrication d'un textile technique associant un support textile souple et une feuille metallique et produit textile obtenu par la mise en oeuvre de ce procede
JP3112699B2 (ja) 管状体とその製造方法
JP2577385B2 (ja) 積層管の製造方法
KR100314452B1 (ko) 장대소재및그제조방법
JPS635247B2 (ja)
JP2771945B2 (ja) プリプレグ成形用巻き締めフィルムおよびそれを用いたfrp製品の製造方法
JPS6343221B2 (ja)
WO1989003406A1 (en) Production of composite sheet material having inclination function
JP3805391B2 (ja) 繊維強化プラスチック加工用ポリプロピレンフィルム及びその製造方法
JPS6161970B2 (ja)
JPS595198B2 (ja) 耐蝕パイプの製造方法
JP5421730B2 (ja) ガラス繊維フィルタの製造方法
JPH0134145B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050701

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050701

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070410

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070828