JPH03133113A - ボビンの製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、配電用モールドトランスなどに利用されるモ
ールドコイルに用いるボビンの製造法に関するものであ
る。

従来の技術 巻線の周囲に、たとえばエポキシ樹脂層を形成したモー
ルドコイルでは、すぐれた絶縁性能、メンテナンスの容
易等の特徴を有しており、各種の方法で製造されている
。最も代表的な方法は、巻線を注型金型内にセットし、
予熱乾燥してエポキシ樹脂配合物を真空注型し、硬化す
る方法である。

この時、巻線の形状２寸法を一定に保つため、熱融着電
線を用いてあらかじめ形状９寸法を固定する方法、ある
いは十分な強度を有するボビン上に巻線を形成して寸法
精度を保つ方法が行なわれている。ボビンとしては一体
成形品やプリプレグ材を巻回、硬化してボビンとする方
法が知られている。

プリプレグ材を用いてボビンを作る従来の方法は、一定
の寸法を有する巻心に、プリプレグ材を巻線の寸法、形
状維持に要求される強度を発揮するに必要なだけ巻回し
た後、加熱硬化してボビンとするものであり、巻心は鉄
等の金属部品とキャスティングナイロン等熱膨張率が金
属よ）大きい樹脂製部品とから構成されている。この様
な構成にする事によシ、加熱時巻心が、膨張してプリプ
レグ材を圧迫するためプリプレグ巻回間の密着がよくな
シ、強度のすぐれたボビンを製作することができる。

発明が解決しようとする課題 プリプレグ材を用いてボビンを作る従来の方法には、下
記の課題があっ゛た。

（１）ボビン内周への離型材付着 巻心にプリプレグ材を巻回、硬化してボビンとした後、
巻心とはずれ易くするため、離型材を巻心に塗布する必
要がある。従来の方法では、ボビン内周への離凰材付着
が避けられない。

＠）樹脂タレの発生 巻回したプリプレグを加熱硬化中、テンションの集中す
る場所（矩形巻心では特にコーナー部）では軟化した樹
脂が流出し易くなり、タレの発生が起こってしまい、後
処理作業を必要とする。

（３）表面仕上り面の凸凹発生 巻回したプリプレグを加熱硬化中、巻回間に残された空
気が膨張して樹脂を押し上げたシするため、表面が凸凹
になシ、後処理を必要とする。

課題を解決するための手段 本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、
巻心に耐熱性と離形性を具備したフィルムを巻回後、熱
硬化性樹脂を含浸したプリプレグ材を所定回巻回し、さ
らに樹脂未含浸のガラスクロス′を前記プリプレグ上に
巻回すると共に前記ガラスクロス上に耐熱性と離型性を
具備した前記フィルムを巻回した後加圧してプリプレグ
材巻回間を密着させた状態で加熱、硬化することを特徴
とする。

作　　　用 耐熱性と離型性を具備するフィルムとしては、ム、ＴＰ
Ｘフィルム等を用いることが可能でちり、厚さは５０μ
ｍ〜１５０μｍ位が好ましい。

巻回されたプリプレグ材の外周に巻回するガラスクロス
としては、厚さがＯ，ＯＩＭｆｆ〜０．３ｆｆｆｆｉ位
のガラスクロスまたは幅４０朋〜１００闘位のテープ状
にカットされたものでよく、薄い程作業性からは好まし
い。

加圧法としては、一定の重量物をのせるか、もしくはク
ランプ治具等を用いて圧力をかけ、プリプレグ巻回間が
密着するようにすればよい。

巻心に、耐熱性と離型性を具備したフィルムを巻回する
ことにより、ボビン（プリプレグ巻回硬化量）への離型
材付着を防止でき、また巻心からボビンを容易にはずす
ことが可能となる。

巻回されたプリプレグ材の外周に巻回された樹脂未含浸
のガラスクロスは、プリプレグ材を加熱。

硬化する際、軟化したプリプレグ材の樹脂を吸収する働
きを示し、樹脂タレを防止すると共にボビことが可能と
なる。また前記ガラスクロスは、プリプレグ材の樹脂を
吸収して、プリプレグ材と一体化するため、プリプレグ
材の使用量を減らすことが可能になる。この場合前記ガ
ラスクロスの外周にフィルムを巻回すると、ガラスクロ
スの効果をさらに高めることが可能であり、ゴミ等異物
の付着を防止することが可能である。

実施例 第１図に本発明によるボビンの製造工程を示す。

プリプレグ材を所定回巻回した後、樹脂未含浸のガラス
クロスを巻回する工程を有していることが大きな特徴で
あり、樹脂タレの防止、なめらかな仕上９面の形成、プ
リプレグ材使用量の節約に有効である。以下具体的実施
例をもって本発明の詳細な説明する。

幅１８６ＪｌｆｆＸ２アロ門で、コーナ部の曲率半径が
６０ツである断面を有する長さ４００朋の巻心に、厚さ
１２５　μｍ、幅４００ＩｆｆのＰＥＴフィルムを巻回
した後、ガラスクロスを基材とするエポキシプリプレグ
（樹脂担持１４４ｗｔ％ｌ厚さ０．２５　ｆｆｆｆ　、
幅３６０ｍ、ｖ）を６回巻回した。さらにシラン処理ガ
ラスクロス（幅３　ｅ　ｏｍｍ　、　厚す０．２２門）
を１回巻回した。さらにガラスクロスの外側にＰＥＴフ
ィルム（厚さ１２５　μｍ、輻４００　ｍｍ　）をクロ
スに密着させて巻回し粘着テープにて固定した。これら
巻心と巻回物を乾燥機中に移し、巻回動の直線部に鉄板
を当てて、これをクランプ治具テシめつけ、直線部のプ
リプレグ材を密着させた。１ｓｏ’ｂｓ時間加熱後、乾
燥機より取出し巻心と巻回物を分離し、さらにＰＥＴフ
ィルムをはがしてプリプレグ硬化ボビンを得た。第２図
は本実施例で用いた巻心を示す。第３図は第２図に示す
巻心にＰＥＴフィルム１回、エポキシガラスプリプレグ
７回、ガラスクロス１回、さらにＰＥＴフィルム１回を
順に巻回した時の巻回層断面図を示す。第４図は第３図
に示した巻回物を１ｓｏ℃５時間加熱、硬化後の巻回層
断面を示し、プリプレグ材とガラスクロスが一体化して
いる状況を示す。

本実施例ではＰＥＴフィルムを用いた場合を示したが、
上記方法で使用する場合５回の再利用が可能テアった。

４たＰＰＳフィルム、ＰＰフィルム（各々厚さ１２５μ
ｍ）の場合は各々１０回。

６回再利用可能であった。

発明の効果 本発明により、表面のなめらかなボビンを容易に作るこ
とが可能であシ、りした樹脂の除去作業や表面けんま等
後処理の必要のないボビンを容易に製造することが可能
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるボビンの製造工程を示す図、第２
図は実施例で用いた巻心の斜視図、第３図ハ巻心にフィ
ルム、エポキンガラスプリプレグ。 ガラスクロス、フィルムを順に巻回した時の巻回層断面
図、第４図は同巻回層の加熱硬化後を示す断面図である
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 巻心に耐熱性と離型性を具備したフィルムを巻回後、熱
   硬化性樹脂を含浸したプリプレグ材を所定回巻回し、さ
   らに樹脂未含浸のガラスクロスを前記プリプレグ上に巻
   回すると共に前記ガラスクロス上に耐熱性と離型性を具
   備した前記フィルムを巻回した後、加圧してプリプレグ
   材巻回間を密着させた状態で加熱，硬化することを特徴
   とするボビンの製造法。