JPH0211775Y2 - - Google Patents

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JPH0211775Y2
JPH0211775Y2 JP5756884U JP5756884U JPH0211775Y2 JP H0211775 Y2 JPH0211775 Y2 JP H0211775Y2 JP 5756884 U JP5756884 U JP 5756884U JP 5756884 U JP5756884 U JP 5756884U JP H0211775 Y2 JPH0211775 Y2 JP H0211775Y2
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wound
core
wound core
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amorphous magnetic
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は非晶質磁性薄帯を用いた巻鉄心の構造
に関する。
周知のように、変圧器における鉄心材料の低損
失技術の進歩は著しいものがあり、このなかでも
アモルフアスと称する非晶質の磁性材料が、今日
新しい低損失材料として注目を集めている。この
非晶質の磁性材料はその製造過程が珪素鋼帯と異
なり、金属を液状の状態から高速冷却させてつく
られ、前記高速冷却時に原子配列の乱れた非晶質
状態を得るようにした点が大きな特徴で、磁気特
性は従来の珪素鋼帯に比べ非常に優れている。し
かし、前記非晶質の磁性材料(以下非晶質磁性薄
帯という)はその製法上板厚を余り厚くすること
ができず、珪素鋼帯の1/10以下で20乃至30μm程
度と非常に薄く、その上、弾力性に富んでいるた
め、非晶質磁性薄帯を用いて変圧器等の巻鉄心を
製作するには種々の困難が伴う。例えば、前記の
非晶質磁性薄帯を矩形状の芯金に所要回数巻回し
て巻鉄心を形成し、これを焼鈍後、前記芯金を取
外すと、巻鉄心自体の剛性が弱いため、第3図に
示すように、巻鉄心1は変形しやすく所期形状を
保持することが困難である。特に、焼鈍後巻鉄心
の形状が変形した場合、磁気特性が著しく低下す
る。このため、例えば、非晶質磁性薄帯を巻回し
た巻鉄心の最内側とか層間内に板厚の厚い珪素鋼
帯を数回巻層して剛性強化をはかるようにした
り、あるいは、巻鉄心自体を樹脂モールドして剛
性強化をはかる方法が開発されている。しかし、
前者は珪素鋼帯を使用しているので、非晶質磁性
薄帯のみを巻回した巻鉄心に比べ磁気特性が劣
り、しかも、材質の異なる2種類の鋼帯を使用し
ているので、その熱膨脹率の違いにより鉄心内部
に不必要な応力が加えられて、巻鉄心の特性に悪
影響を及ぼすおそれがあつた。又、後者は非晶質
磁性薄帯のような極薄帯材を使用した場合、モー
ルド時に樹脂を多量に用いると、樹脂が硬化する
際の熱収縮によつて巻鉄心に不必要なストレスが
加わり磁気特性を低下させるおそれがあるため、
剛性強化の上からは使用が困難であつた。
本考案は前記の問題点を解消し、磁気特性を低
下させることなく非晶質磁性薄帯を用いた巻鉄心
を提供するようにしたもので、以下本考案の実施
例を図により説明すると、第1図,第2図及び第
4図乃至第6図は本考案の巻鉄心を製作する製造
工程の概略説明図で、非晶質磁性薄帯を用いた巻
鉄心1を得るには、第1図に示すように、非晶質
磁性薄帯を図示しない巻取機により円形に所要回
数巻回して円形鉄心1aを形成し、次に、この円
形鉄心1a内に第7図に示す矩形成形用の芯金2
を圧入して円形鉄心1aを第2図のように、矩形
状に成形する。この矩形成形工程を詳述すると、
前記矩形成形用の芯金2は第7図に示すように、
4個に分割したコーナー型金3と、巻鉄心1の脚
鉄aおよび継鉄bと対応させてコーナー型金3,
3間にそれぞれ圧入される各々1対のレグおよび
ヨーク型板4,5とによつて構成され、前記レ
グ、ヨーク型板4,5の各側面は所要の角度でテ
ーパー状に形成されて台形となつており、又、前
記コーナー型金3には各型板4,5と同角度でテ
ーパー状の凹溝6が形成されている。そして、円
形鉄心1aを矩形状に成形する場合は、第1図に
示すように、円形鉄心1aの内側面に、コーナー
型金3を鉄心のコーナーに相当する位置に配置
し、この状態で、巻鉄心1の脚鉄aと対応する位
置にレグ型板4,4をそれぞれ所定のコーナー型
金3の凹溝6,6間に嵌入し、つづいて、巻鉄心
1の継鉄bと対応する位置にヨーク型板5,5を
所定のコーナー型金3の凹溝6,6間に嵌入し、
各型板4,5を図示しない油圧プレス等にて圧入
することにより、各コーナー型金3は第1図の矢
印方向に押動されて、円形鉄心1aの内側面を矩
形状にする。このあと、芯金2を内側に備えた鉄
心の外周に第2図のように、板状の成形板7を押
し当て、各成形板7同士固定ボルト8により連結
固定して、第2図に示す矩形状の巻鉄心素体1b
を形成する。次に、耐熱性を有する電線を、巻鉄
心素体1bの脚鉄aに第2図に示す如く、脚鉄a
とレグ型板4との間の中空部Sに挿入して成形板
7を含めた状態で巻付けて、巻鉄心素体1bの脚
部aに磁場焼鈍用の励磁コイル9を設ける。つづ
いて、窒素、アルゴン等の不活性ガスの焼鈍炉に
前記励磁コイル9を備えた巻鉄心素体1bを収容
し、励磁コイル9に通電し、磁場焼鈍し冷却させ
てから巻鉄心素体1bを焼鈍炉から取り出す。そ
して、励磁コイル9および成形板7を巻鉄心素体
1bから取り外したあと、巻鉄心素体1bの脚鉄
aおよび継鉄bの内、外両面に、第4図に示す如
く、補強板10をそれぞれ脚鉄a,継鉄bの直線
部に押し当て、この状態で巻鉄心素体1bの内側
面と、レグ、ヨーク型板4,5との間の空間部
S,Pを利用して粘着テープ等の締付部材11を
脚鉄aおよび継鉄b巻付けて、前記補強板10
を、巻鉄心素体1bの内、外周面の直線部にのみ
分割配置させた状態で仮固定する。尚、補強板1
0は、非磁性金属、樹脂材料、あるいは高圧縮さ
れた機械的強度の優れた板材(板厚が2〜4mm程
度)を使用する。補強板10を仮固定してから巻
鉄心素体1b内側に挿入されている矩形成形用の
芯金2を除去する。この際、巻鉄心素体1bはそ
の脚鉄aと継鉄bとの各直線部が補強板10によ
り補強されているため、第5図に示すように、形
崩れすることなく矩形状に保持される。このあ
と、巻鉄心素体1bの表面全周にガラス繊維等高
強度繊維材料からなるテープ12をトロイダル状
に重ね巻きして、非晶質磁性薄帯を用いた巻鉄心
1を製作するようにしたもので、巻鉄心1の内、
外周面の直線部に補強板10を分割配置すると共
に、この補強板10も含めて巻鉄心1の全域にわ
たりテープ12を巻装あることによつて、巻鉄心
1は内側に垂れこんだり、あるいはコーナー部が
崩れた状態となつて、巻線作業ができなくなると
いつたことを効果的に防止することができる。
以上のように、本考案に非晶質磁性薄帯を所要
回数巻回して矩形状に成形された巻鉄心素体の
内、外両周面に、非磁性材料からなる板状の補強
板を前記巻鉄心素体の脚鉄と継鉄との直線部にの
み分割配置し、このあと、前記補強板をも含めて
巻鉄心素体の全域にわたつて高速度繊維材緑から
なるテープをトロイダル状に巻回して巻鉄心を構
成しているので、従来のものに比べて本考案の巻
鉄心は、補強板と高強度繊維からなるテープによ
つて巻鉄心の直線部における腰を強くしているた
め、剛性が強くなり、特に、内側に向つて崩れた
り、変形したりすることがないので、非晶質磁性
薄帯を用いた巻鉄心の磁気特性を低下させること
なく、しかも、巻線作業が容易に行い得る巻鉄心
を提供することができる。又、補強板は巻鉄心の
内、外周面に分割して配置してあるので、熱膨張
率の違いによつて巻鉄心に不必要な応力が加えら
れることがないので、巻鉄心の磁気特性に悪影響
をおよぼすおそれはない。更に、本考案の巻鉄心
には、脚鉄と継鉄とを補強するための補強板が非
磁性材料を使用しているので、本案の巻鉄心を用
いた変圧器が高磁束密度の状態で使用されると、
本案巻鉄心の非晶質磁性薄帯部分は飽和に近い状
態となつても、巻鉄心からの漏れ磁束が補強板に
流れるというようなことがないため、巻鉄心の特
性に影響を与えるようなことはなく、低損失磁性
材料としての非晶質磁性薄帯の特徴を有効に活用
することができる等、幾多の優れた特長を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は非晶質磁性薄帯を円形に巻回した状態
を示す概略平面図、第2図は本考案の巻鉄心を矩
形状に成形した状態を一部切欠いて示す概略平面
図、第3図は焼鈍後芯金を除去した場合の巻鉄心
の状態を示す斜視図、第4図は巻鉄心に補強板を
取付けた状態を示す平面図、第5図は補強板を取
付けたあと矩形成形用の芯金を除去したときの巻
鉄心を示す斜視図、第6図は完成状態を示す平面
図、第7図は矩形成形用芯金の斜視図である。 1……巻鉄心、2……矩形芯金、10……補強
板、12……テープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 非晶質磁性薄帯を所要回数巻回して矩形状に成
    形された巻鉄心の内、外両周面に、この巻鉄心の
    脚鉄と継鉄との直線部において非磁性材料からな
    る補強板を分割して配置し、この補強板も含めて
    前記巻鉄心の全域にわたつてテープを巻回するよ
    うにしたことを特徴とする巻鉄心。
JP5756884U 1984-04-19 1984-04-19 巻鉄心 Granted JPS60169820U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5756884U JPS60169820U (ja) 1984-04-19 1984-04-19 巻鉄心

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JP5756884U JPS60169820U (ja) 1984-04-19 1984-04-19 巻鉄心

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Publication Number Publication Date
JPS60169820U JPS60169820U (ja) 1985-11-11
JPH0211775Y2 true JPH0211775Y2 (ja) 1990-04-03

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ID=30582220

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JPS60169820U (ja) 1985-11-11

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