JPH05109564A - 静止誘導器の製造方法 - Google Patents
静止誘導器の製造方法Info
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- JPH05109564A JPH05109564A JP29194591A JP29194591A JPH05109564A JP H05109564 A JPH05109564 A JP H05109564A JP 29194591 A JP29194591 A JP 29194591A JP 29194591 A JP29194591 A JP 29194591A JP H05109564 A JPH05109564 A JP H05109564A
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- iron core
- core
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- 229910001004 magnetic alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 20
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Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非晶質磁性合金薄帯、または厚さ100マイ
クロメートル以下の磁性材料を1ターンカット型巻鉄心
として用いた静止誘導器の鉄心の磁気特性を損なうこと
なく、静止誘導器を能率良く製造する。 【構成】 非晶質磁性合金薄帯を使用した1ターンカッ
ト型巻鉄心4のラップ部を開いて、巻線コイル3に挿入
し、静止誘導器を製造する方法において、鉄心4を巻線
コイル3に挿入した状態で、直流電源装置5を接続し
て、巻線コイル3に直流電流を通電し、巻鉄心4を直流
磁化させながら、開いたラップ部端面2a〜2c、およ
び2a’〜2c’を順に重ね合わせる。
クロメートル以下の磁性材料を1ターンカット型巻鉄心
として用いた静止誘導器の鉄心の磁気特性を損なうこと
なく、静止誘導器を能率良く製造する。 【構成】 非晶質磁性合金薄帯を使用した1ターンカッ
ト型巻鉄心4のラップ部を開いて、巻線コイル3に挿入
し、静止誘導器を製造する方法において、鉄心4を巻線
コイル3に挿入した状態で、直流電源装置5を接続し
て、巻線コイル3に直流電流を通電し、巻鉄心4を直流
磁化させながら、開いたラップ部端面2a〜2c、およ
び2a’〜2c’を順に重ね合わせる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非晶質磁性合金薄帯材
料、または厚さ100マイクロメートル以下の磁性帯材
料を1ターンカット型巻鉄心として用いた変圧器等の静
止誘導器の製造方法に関する。
料、または厚さ100マイクロメートル以下の磁性帯材
料を1ターンカット型巻鉄心として用いた変圧器等の静
止誘導器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、鉄損が少なく磁気特性が優れた非
晶質磁性合金薄帯の開発が進み、従来のケイ素綱帯に代
えて非晶質磁性合金薄帯を鉄心材料として用いた静止誘
導器が実用化されてきている。しかし非晶質磁性合金薄
帯は、その厚さが25マイクロメートルと非常に薄いス
トリップ(薄帯)の形で提供されるため、非晶質磁性合
金薄帯により鉄心を形成する場合には、巻鉄心の形をと
るのが有利である。また、非晶質磁性合金薄帯を用いた
巻鉄心としては、種々の形式のものが提案されている
が、巻線コイルへ巻鉄心を組み込む作業の容易性の点
で、巻鉄心1ターン当り1箇所だけ切断箇所を設けて、
左右に開けられる1ターンカット型巻鉄心が注目されて
いる。すなわち、図1に示すように、指定の長さに切断
した複数の非晶質磁性合金薄帯1を、例えば1枚毎に長
手方向に順次ずらし、積層して傾斜した端面を有する積
層ブロックを用意し、図2に示すように積層ブロック2
A〜2Cの端面を重ね合わせて矩形状に成形し、この状
態で歪取り焼鈍を行い鉄心とする。その後、図3に示す
ように積層ブロックのラップ部端面2a〜2cおよび2
a’〜2c’を左右に開き、図4に示すように脚部に巻
線コイル3を組み込み、再度ラップ部端面を図6に示す
ように、2a,2a’,2b,2b’,2c,2c’の
順に重ね合わせ、図7に示すように矩形状に成形して静
止誘導器とする。
晶質磁性合金薄帯の開発が進み、従来のケイ素綱帯に代
えて非晶質磁性合金薄帯を鉄心材料として用いた静止誘
導器が実用化されてきている。しかし非晶質磁性合金薄
帯は、その厚さが25マイクロメートルと非常に薄いス
トリップ(薄帯)の形で提供されるため、非晶質磁性合
金薄帯により鉄心を形成する場合には、巻鉄心の形をと
るのが有利である。また、非晶質磁性合金薄帯を用いた
巻鉄心としては、種々の形式のものが提案されている
が、巻線コイルへ巻鉄心を組み込む作業の容易性の点
で、巻鉄心1ターン当り1箇所だけ切断箇所を設けて、
左右に開けられる1ターンカット型巻鉄心が注目されて
いる。すなわち、図1に示すように、指定の長さに切断
した複数の非晶質磁性合金薄帯1を、例えば1枚毎に長
手方向に順次ずらし、積層して傾斜した端面を有する積
層ブロックを用意し、図2に示すように積層ブロック2
A〜2Cの端面を重ね合わせて矩形状に成形し、この状
態で歪取り焼鈍を行い鉄心とする。その後、図3に示す
ように積層ブロックのラップ部端面2a〜2cおよび2
a’〜2c’を左右に開き、図4に示すように脚部に巻
線コイル3を組み込み、再度ラップ部端面を図6に示す
ように、2a,2a’,2b,2b’,2c,2c’の
順に重ね合わせ、図7に示すように矩形状に成形して静
止誘導器とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の1ターンカット
型巻鉄心では、巻線コイル3に鉄心4を組み込む場合、
巻鉄心を一旦分解した後、内側の鉄心ブロックから順に
両端の接合部に不均一な空隙が生じないように、接合す
る必要がある。しかしながら非晶質磁性合金薄帯は、そ
の厚さが極めて薄く、剛性がえられない上に、焼鈍され
て素材が非常に脆くなっているので、1ブロック重ね合
わせるごとに多量の素材の割れが生じる危険性があり、
特性に大きな影響を与える。またラップ部がうまく重な
らず、空隙ができてしまうと、端面相互の実効接触面積
が減少してしまう。その結果、端面突き合わせ部での局
部的損失を招き鉄心4の磁気特性が低下してしまい、品
質を低下させる要因となる。また、組立作業も機械化が
非常に困難で、ほとんど手作業となってしまい作業性も
極めて悪かった。そこで、本発明では簡易な方法によっ
て、非晶質磁性合金薄帯が本来有する優れた磁気特性を
損なうことなく、1ターンカット型巻鉄心を備えた静止
誘導器を能率よく、短時間で製造する方法を提供しよう
とするものである。
型巻鉄心では、巻線コイル3に鉄心4を組み込む場合、
巻鉄心を一旦分解した後、内側の鉄心ブロックから順に
両端の接合部に不均一な空隙が生じないように、接合す
る必要がある。しかしながら非晶質磁性合金薄帯は、そ
の厚さが極めて薄く、剛性がえられない上に、焼鈍され
て素材が非常に脆くなっているので、1ブロック重ね合
わせるごとに多量の素材の割れが生じる危険性があり、
特性に大きな影響を与える。またラップ部がうまく重な
らず、空隙ができてしまうと、端面相互の実効接触面積
が減少してしまう。その結果、端面突き合わせ部での局
部的損失を招き鉄心4の磁気特性が低下してしまい、品
質を低下させる要因となる。また、組立作業も機械化が
非常に困難で、ほとんど手作業となってしまい作業性も
極めて悪かった。そこで、本発明では簡易な方法によっ
て、非晶質磁性合金薄帯が本来有する優れた磁気特性を
損なうことなく、1ターンカット型巻鉄心を備えた静止
誘導器を能率よく、短時間で製造する方法を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、非晶質磁性
合金薄帯または、厚さ100マイクロメートル以下の磁
性材料を指定の長さに切断したものを重ね、指定の厚み
を1ブロックとし、それを長手方向に順次ずらして積層
してなる積層ブロックを複数組重ね合わせてなる1ター
ンカット型巻鉄心のラップ部を開いて巻線コイルに挿入
して静止誘導器を製造する方法において、該鉄心を該巻
線コイルに挿入した状態で、巻線コイルに直流電流を通
電し、前記巻鉄心を直流磁化させながら、開いたラップ
部を重ね合わせる工程を有することを特徴とする静止誘
導器の製造方法。
合金薄帯または、厚さ100マイクロメートル以下の磁
性材料を指定の長さに切断したものを重ね、指定の厚み
を1ブロックとし、それを長手方向に順次ずらして積層
してなる積層ブロックを複数組重ね合わせてなる1ター
ンカット型巻鉄心のラップ部を開いて巻線コイルに挿入
して静止誘導器を製造する方法において、該鉄心を該巻
線コイルに挿入した状態で、巻線コイルに直流電流を通
電し、前記巻鉄心を直流磁化させながら、開いたラップ
部を重ね合わせる工程を有することを特徴とする静止誘
導器の製造方法。
【0005】
【作用】本発明によれば、1ターンカット型巻鉄心に直
流磁場をかけたとき、非晶質磁性合金薄帯が磁化され
て、互いに吸引しあう。この直流磁場による吸引力を利
用することで、重ね合わせ部に空隙を空けることなく、
ラップ部の重ね合わせ作業を容易化するとともに、重ね
合わせ部が密着し素材の破損がなくなるため、非晶質磁
性合金薄帯が本来有する優れた磁気特性を損なうことな
く、かつ能率よく1ターンカット型巻鉄心を製造するこ
とができる。
流磁場をかけたとき、非晶質磁性合金薄帯が磁化され
て、互いに吸引しあう。この直流磁場による吸引力を利
用することで、重ね合わせ部に空隙を空けることなく、
ラップ部の重ね合わせ作業を容易化するとともに、重ね
合わせ部が密着し素材の破損がなくなるため、非晶質磁
性合金薄帯が本来有する優れた磁気特性を損なうことな
く、かつ能率よく1ターンカット型巻鉄心を製造するこ
とができる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図1から図7に基づいて説
明する。まず図1に示すように、指定の長さに切断した
多数の非晶質磁性合金薄帯を指定の厚みに積み重ねたも
のを1ブロックとし、それを長手方向に順次ずらして積
層してなる積層ブロックを複数組重ね合わせたものを用
意する。次に図2に示すように図1で示した積層ブロッ
クを重ねたものを矩形状に成形し、焼鈍した後にラップ
部を図3に示すように左右に開いた状態にする。次い
で、図4に示すように、前記の状態にしたものを巻線コ
イル3の窓部内に挿入する。次に図5に示すように、巻
線コイル3に直流電源装置5を接続し、直流電流を通電
し直流磁場をかける。直流磁場を鉄心にかけることで非
晶質磁性合金薄帯が磁化され、その結果、磁性帯が互い
に吸引しあい、図7に示すように1ターンカット型巻鉄
心を製造することができる。この直流磁場による吸引力
を利用することにより、ラップ部の組み合わせ作業が容
易になり、作業に要する時間の多大な短縮と、作業員の
大幅な削減効果が得られる。また、重ね合わせ部が密着
し、破損がなくなるため、非晶質磁性合金薄帯が本来有
する優れた特性を損なうことなく、1ターンカット型巻
鉄心を備えた静止誘導器を能率よく製造することができ
る。
明する。まず図1に示すように、指定の長さに切断した
多数の非晶質磁性合金薄帯を指定の厚みに積み重ねたも
のを1ブロックとし、それを長手方向に順次ずらして積
層してなる積層ブロックを複数組重ね合わせたものを用
意する。次に図2に示すように図1で示した積層ブロッ
クを重ねたものを矩形状に成形し、焼鈍した後にラップ
部を図3に示すように左右に開いた状態にする。次い
で、図4に示すように、前記の状態にしたものを巻線コ
イル3の窓部内に挿入する。次に図5に示すように、巻
線コイル3に直流電源装置5を接続し、直流電流を通電
し直流磁場をかける。直流磁場を鉄心にかけることで非
晶質磁性合金薄帯が磁化され、その結果、磁性帯が互い
に吸引しあい、図7に示すように1ターンカット型巻鉄
心を製造することができる。この直流磁場による吸引力
を利用することにより、ラップ部の組み合わせ作業が容
易になり、作業に要する時間の多大な短縮と、作業員の
大幅な削減効果が得られる。また、重ね合わせ部が密着
し、破損がなくなるため、非晶質磁性合金薄帯が本来有
する優れた特性を損なうことなく、1ターンカット型巻
鉄心を備えた静止誘導器を能率よく製造することができ
る。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果がある。 (1)ラップ部重ね合わせ作業が簡易化し、作業員、お
よび工数の大幅な削減を図ることができる。 (2)低損失で励磁電流が少ないとされる、非晶質磁性
合金薄帯の優れた特性を損なうことなく、巻鉄心を能率
よく製造することができる。 (3)(1),(2)のことから、生産コストが下がる
ため、安価な製品を提供できる。 (4)重ね合わせ部が密着し、破損がなくなるため、安
定した品質の静止誘導器を提供することができる。
な効果がある。 (1)ラップ部重ね合わせ作業が簡易化し、作業員、お
よび工数の大幅な削減を図ることができる。 (2)低損失で励磁電流が少ないとされる、非晶質磁性
合金薄帯の優れた特性を損なうことなく、巻鉄心を能率
よく製造することができる。 (3)(1),(2)のことから、生産コストが下がる
ため、安価な製品を提供できる。 (4)重ね合わせ部が密着し、破損がなくなるため、安
定した品質の静止誘導器を提供することができる。
【図1】非晶質磁性合金薄帯を指定の長さに切断したも
のを重ね、指定の厚みを1ブロックとし、それを長手方
向に順次ずらして積層してなる積層ブロックを積み重ね
た状態を示す図である。
のを重ね、指定の厚みを1ブロックとし、それを長手方
向に順次ずらして積層してなる積層ブロックを積み重ね
た状態を示す図である。
【図2】各積層ブロックのラップ部を重ね合わせ、矩形
状に成形した焼鈍後の鉄心を示す図である。
状に成形した焼鈍後の鉄心を示す図である。
【図3】矩形状に成形し、焼鈍した巻鉄心のラップ部を
左右に開いた状態を示す図である。
左右に開いた状態を示す図である。
【図4】巻線コイルに、鉄心を差した状態を示す図であ
る。
る。
【図5】巻線コイルに直流電源装置を接続して、直流電
流を通電し、巻鉄心(非晶質磁性合金薄帯)を磁化さ
せ、ラップ部を重ね合わせる工程状態を示す図である。
流を通電し、巻鉄心(非晶質磁性合金薄帯)を磁化さ
せ、ラップ部を重ね合わせる工程状態を示す図である。
【図6】従来のラップ部重ね合わせ工程状態を示す図で
ある。
ある。
【図7】組立完成状態を示す図である。
1 非晶質磁性合金薄帯 2 積層体ブロック 2A〜2C 積層ブロック 2a〜2c’ 積層ブロックのラップ部端面 3 巻線コイル 4 1ターンカット型巻鉄心 5 直流電源装置
Claims (1)
- 【請求項1】 非晶質磁性合金薄帯または、厚さ100
マイクロメートル以下の磁性材料を使用した1ターンカ
ット型巻鉄心の、ラップ部が順次ずれたラップカット型
鉄心のラップ部を開いて、巻線コイルに挿入し、静止誘
導器を製造する方法において、該鉄心を該巻線コイルに
挿入した状態で、巻線コイルに直流電流を通電して巻鉄
心を直流磁化させながら、開いたラップ部を重ね合わせ
る工程を有することを特徴とする静止誘導器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29194591A JPH05109564A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 静止誘導器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29194591A JPH05109564A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 静止誘導器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05109564A true JPH05109564A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17775497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29194591A Pending JPH05109564A (ja) | 1991-10-14 | 1991-10-14 | 静止誘導器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05109564A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4858341A (ja) * | 1971-11-24 | 1973-08-16 | ||
JPH02198115A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 静止誘導電器の製造方法 |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP29194591A patent/JPH05109564A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4858341A (ja) * | 1971-11-24 | 1973-08-16 | ||
JPH02198115A (ja) * | 1989-01-27 | 1990-08-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 静止誘導電器の製造方法 |
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