JP2584157B2 - アモルファス鉄心の製造方法 - Google Patents
アモルファス鉄心の製造方法Info
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- JP2584157B2 JP2584157B2 JP3230165A JP23016591A JP2584157B2 JP 2584157 B2 JP2584157 B2 JP 2584157B2 JP 3230165 A JP3230165 A JP 3230165A JP 23016591 A JP23016591 A JP 23016591A JP 2584157 B2 JP2584157 B2 JP 2584157B2
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- Japan
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- iron core
- blocks
- laminating
- amorphous
- manufacturing
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- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は配電用の変圧器の鉄心に
関し、特にアモルファス磁性材料を用いたアモルファス
鉄心の製造方法に関する。
関し、特にアモルファス磁性材料を用いたアモルファス
鉄心の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】アモルファス磁性材料を鉄心に用いると
珪素鋼板を用いた鉄心に比べて鉄損を大幅に低減できる
可能性があることが知られている。そのためアモルファ
ス磁性材料を用いた鉄心の実用化検討が行われてきた。
鉄心の構造はノーカット構造とワンターンカット構造が
考えられるが、前者の構造では変圧器の大型化が避けら
れないので、現在ではワンターンカット構造の検討が主
流になっている。鉄心の製造にあたっては、アモルファ
ス材料は厚さが珪素鋼板の１／１０以下であるためまず
複数枚を接着して厚さを０．１ないし３ミリメートルと
したものを１個の積層ブロックとする。この積層ブロッ
クの１個または複数個を１個の作業ブロックとして成形
用型に巻回し、突合せ部分を接着テープで仮止めし、そ
の上に順次次の作業ブロックを積層して所望の鉄心形状
に形成した後磁場を加えながら熱処理を行って鉄心が製
造される。その後鉄心を再度作業ブロックに分解（ばら
し工程）し、コイルに差し込んで変圧器が製造される。
珪素鋼板を用いた鉄心に比べて鉄損を大幅に低減できる
可能性があることが知られている。そのためアモルファ
ス磁性材料を用いた鉄心の実用化検討が行われてきた。
鉄心の構造はノーカット構造とワンターンカット構造が
考えられるが、前者の構造では変圧器の大型化が避けら
れないので、現在ではワンターンカット構造の検討が主
流になっている。鉄心の製造にあたっては、アモルファ
ス材料は厚さが珪素鋼板の１／１０以下であるためまず
複数枚を接着して厚さを０．１ないし３ミリメートルと
したものを１個の積層ブロックとする。この積層ブロッ
クの１個または複数個を１個の作業ブロックとして成形
用型に巻回し、突合せ部分を接着テープで仮止めし、そ
の上に順次次の作業ブロックを積層して所望の鉄心形状
に形成した後磁場を加えながら熱処理を行って鉄心が製
造される。その後鉄心を再度作業ブロックに分解（ばら
し工程）し、コイルに差し込んで変圧器が製造される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにアモルフ
ァス材料を積層して熱処理を行うと例えば３００ないし
３３０℃では接着テープの粘結剤が一部熱分解し粘着性
を有する成分がブロック突合せ部分に広がってしまい、
熱処理後のばらし作業が困難になるという欠点を有して
いた。一方熱処理温度を３４０ないし４００℃にすると
接着テープの粘結剤は完全に分解されるが、アモルファ
ス材料自身の脆化が進み取扱いが困難になるという欠点
を有していた。一方接着テープを使用しないで作業ブロ
ックを積層してゆく方法も考えられるが、作業性が大幅
に低下するので実用は困難である。
ァス材料を積層して熱処理を行うと例えば３００ないし
３３０℃では接着テープの粘結剤が一部熱分解し粘着性
を有する成分がブロック突合せ部分に広がってしまい、
熱処理後のばらし作業が困難になるという欠点を有して
いた。一方熱処理温度を３４０ないし４００℃にすると
接着テープの粘結剤は完全に分解されるが、アモルファ
ス材料自身の脆化が進み取扱いが困難になるという欠点
を有していた。一方接着テープを使用しないで作業ブロ
ックを積層してゆく方法も考えられるが、作業性が大幅
に低下するので実用は困難である。
【０００４】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、接着テープの粘結剤が周囲部分に広がらないように
するアモルファス鉄心の製造方法を提供することを目的
とする。
で、接着テープの粘結剤が周囲部分に広がらないように
するアモルファス鉄心の製造方法を提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアモルファス鉄心の製造方法では、作業ブ
ロック間には熱処理条件下では変質しにくい材質からな
るセパレータを接着テープをおおうようにはさんで作業
ブロックを積層してゆくようにしている。
に、本発明のアモルファス鉄心の製造方法では、作業ブ
ロック間には熱処理条件下では変質しにくい材質からな
るセパレータを接着テープをおおうようにはさんで作業
ブロックを積層してゆくようにしている。
【０００６】
【作用】作業ブロック間にはさんだセパレータは、接着
テープが一部熱分解し粘着性を有する成分がブロック突
合せ部分に広がっても隣接する作業ブロック間の接着を
防止する。
テープが一部熱分解し粘着性を有する成分がブロック突
合せ部分に広がっても隣接する作業ブロック間の接着を
防止する。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１により説明す
る。鉄心の製造手順は従来例で説明したものと基本的に
同じで、アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して積層し
た後、積層品の一部を幅方向に切断し、切断面に接着剤
を塗布，硬化させてからこのアモルファス材料積層品を
積層方向に厚さ０．１ないし３ミリメートルの積層ブロ
ックに分割し、これらの積層ブロックの１個または複数
個を作業ブロックとして成形用型に巻回し、突合せ部分
を接着テープで仮止めし、その上に順次次の作業ブロッ
クを積層して所望の鉄心形状に形成した後磁場を加えな
がら熱処理を行って鉄心を製造する方法である。
る。鉄心の製造手順は従来例で説明したものと基本的に
同じで、アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して積層し
た後、積層品の一部を幅方向に切断し、切断面に接着剤
を塗布，硬化させてからこのアモルファス材料積層品を
積層方向に厚さ０．１ないし３ミリメートルの積層ブロ
ックに分割し、これらの積層ブロックの１個または複数
個を作業ブロックとして成形用型に巻回し、突合せ部分
を接着テープで仮止めし、その上に順次次の作業ブロッ
クを積層して所望の鉄心形状に形成した後磁場を加えな
がら熱処理を行って鉄心を製造する方法である。
【０００８】図１は本発明による積層工程途中の鉄心を
示す。作業ブロック１は厚さ約１ミリメートルの積層ブ
ロック３個を束ね、かつ端部の位置を１５ミリメートル
ずつずらして形成されている。この作業ブロック１は成
形用型２に巻回し、突合せ部は接着テープ３で仮止めさ
れている。仮止め終了後セパレータ４を接着テープおよ
び突合せ部をおおうようにはさんだ状態で次の作業ブロ
ック５が作業ブロック１の外側に巻回される。以後同様
にして作業ブロックを積層し、所定の厚さに達するまで
積層する。
示す。作業ブロック１は厚さ約１ミリメートルの積層ブ
ロック３個を束ね、かつ端部の位置を１５ミリメートル
ずつずらして形成されている。この作業ブロック１は成
形用型２に巻回し、突合せ部は接着テープ３で仮止めさ
れている。仮止め終了後セパレータ４を接着テープおよ
び突合せ部をおおうようにはさんだ状態で次の作業ブロ
ック５が作業ブロック１の外側に巻回される。以後同様
にして作業ブロックを積層し、所定の厚さに達するまで
積層する。
【０００９】セパレータとしてはノーメックス，ＰＰ
Ｓ，カプトン等の耐熱性を有する絶縁材が最も好ましい
がこれらに限定されるものではない。
Ｓ，カプトン等の耐熱性を有する絶縁材が最も好ましい
がこれらに限定されるものではない。
【００１０】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
アモルファス鉄心の製造方法によれば、以下の利点があ
る。
アモルファス鉄心の製造方法によれば、以下の利点があ
る。
【００１１】１ アモルファス鉄心の積層およびばらし
作業が容易になる。２ 汎用の接着テープの使用が可能
となり、コストダウンにつながる。
作業が容易になる。２ 汎用の接着テープの使用が可能
となり、コストダウンにつながる。
【００１２】３ ばらし作業中の鉄心の損傷を防止で
き、性能の優れた鉄心を容易に製作できる。
き、性能の優れた鉄心を容易に製作できる。
【図１】本発明の製造方法による積層工程途中の鉄心を
示す図
示す図
１ 作業ブロック ２ 成形用型 ３ 接着テープ ４ セパレータ ５ 次の作業ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平３−3306（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して
積層した後、前記積層品の一部を幅方向に切断し、切断
面に接着剤を塗布，硬化させてから前記アモルファス材
料積層品を積層方向に厚さ０．１ないし３ミリメートル
の積層ブロックに分割し、これらの積層ブロックの１個
または複数個を１個の作業ブロックとしてこの作業ブロ
ックを成形用型に巻回し、突合せ部分を接着テープで仮
止めし、順次作業ブロックを積層して所望の鉄心形状に
形状した後磁場を加えながら熱処理を行って鉄心を製造
する方法において、作業ブロック間に熱処理条件下では
変質しにくい材質からなるセパレータをはさんで次の作
業ブロックを積層することを特徴とするアモルファス鉄
心の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3230165A JP2584157B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | アモルファス鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3230165A JP2584157B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | アモルファス鉄心の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567537A JPH0567537A (ja) | 1993-03-19 |
| JP2584157B2 true JP2584157B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=16903621
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3230165A Expired - Fee Related JP2584157B2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | アモルファス鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584157B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5333463B2 (ja) | 2011-01-06 | 2013-11-06 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3230165A patent/JP2584157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0567537A (ja) | 1993-03-19 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |