JPH0624172B2 - 静止誘導電器の製造方法 - Google Patents

静止誘導電器の製造方法

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JPH0624172B2
JPH0624172B2 JP61066313A JP6631386A JPH0624172B2 JP H0624172 B2 JPH0624172 B2 JP H0624172B2 JP 61066313 A JP61066313 A JP 61066313A JP 6631386 A JP6631386 A JP 6631386A JP H0624172 B2 JPH0624172 B2 JP H0624172B2
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博康 大西
文宏 浦野
辰雄 伊藤
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Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は非晶質磁性合金薄帯からなる1ターンカット形
巻鉄心を有する静止誘導電器の製造方法に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
近時、静止誘導電器例えば変圧器に用いる巻鉄心には、
鉄心材料として非晶質磁性合金薄帯を用いることが検討
されている。この非晶質磁性合金薄帯は、磁性合金の融
体を超急冷して製造するもので、鉄損が大変小さく優れ
た磁気特性を有している。
しかし非晶質磁性合金薄帯は、その製造上の理由から厚
さが大変薄く、さらに脆いという欠点を有している。
従って、非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心を用いて例
えば変圧器を製造する場合には、薄帯を連続巻回した接
合部を有しないノーカット形巻鉄心が多く採用されてい
る。しかしノーカット方式は、巻鉄心に巻線を直巻きし
なければならない為に巻線作業性が悪いのみならず、巻
線シリンダー内に占める鉄心占有率をよくするために断
面を円形に近い段付構造にする必要があり、その多段構
成の巻鉄心を製造する工程が複雑であるなどの欠点があ
る。
そこで、巻線に1ターン分毎の単位鉄心を挿入していく
1ターンカット形巻鉄心を用いた変圧器の製造方法が提
案されている。この製造方法を第6図ないし第12図に
より説明する。第6図で示すように非晶質磁性合金薄帯
1を円形状の巻型2に所定寸法連続して巻取り巻回体3
とする。次いで第7図に示すように巻回体3から巻型2
を抜きとり、巻回体3の一部をクランプ板4と締付ボル
ト5で締結固定し、この状態で切断機により巻回体3お
よびクランプ板4を切断部6に沿って切断する。2分割
されたクランプ板4の一方を巻回体3から取外し、第8
図で示すように巻回体3を展開する。ここで、長さが順
次大きくなる多数枚の非晶質磁性合金薄帯1が積層され
た状態となる。そして、第9図に示すように非晶質磁性
合金薄帯1を複数組に分け、それぞれ1枚毎に所定寸法
長さ方向に順次ずらす。これにより多数枚の非晶質磁性
合金薄帯1が積層され且つ両端が階段状をなす積層ブロ
ック7を形成する。この積層ブロック7は成形すべき巻
鉄心を所定厚み毎に径方向に複数に分割した層を構成す
るもので、巻鉄心の各層毎にその周長および厚さに応じ
た長さを有する複数組の積層ブロック7A,7B,7C
が用いられる。そして、第10図に示すように矩形状の
金型10の周囲に内側鉄心枠9を介して各積層ブロック
7A,7B,7Cを内外側に重ね合せ、例えば四方より
プレス型11を当てて加圧することにより積層ブロック
7A〜7C群を矩形状に成形する。矩形状に成形した積
層ブロック7A〜7C群は結束して焼鈍炉で歪取り焼鈍
を行なう。その後、各積層ブロック7A〜7Cを両端接
合部を開いて形状に成形する。次いで、第11図で示
すように形状をなす各積層ブロック7A〜7Cを巻線
12,12に夫々組込み、その後に各積層ブロック7A
〜7Cの両方の端部7a,7bを内側に折り曲げ傾斜面
をなす両方の端面に突き合せて矩形の巻鉄線8を組立て
る。そして、巻鉄心8の外周部(積層ブロック7Cの外
周部)に締付けバンド13を巻回して巻鉄心8全体を締
付け固定する。なお、内側鉄心枠9は2分割したものを
用いる。第12図は巻鉄心8を巻線12,12に組込み変
圧器を構成した状態を示している。
しかしながら、この従来の製造方法においては、次のよ
うな問題がある。巻鉄心8の組立てに際して、各積層ブ
ロック7A〜7Cの両方の端部7a,7bを内側に直角
に折り曲げて端面を突き合せる場合に、第13図で示す
ように一方の端部7aの端面と他方の端部7bの端面と
が真正面で対向して突き合せられず端面方向にずれた位
置で突き合せられることが多く、一方の端部7aの端面
外側点Xと他方の端部7bの端面外側点Yとの間のずれ
δを生じ易い。このずれδを生じると、積層ブロック7
A〜7Cの突き合せられた端面相互の実効接触面積が減
少し、端面突き合せ部での局部損失を招き、巻鉄心8の
磁気特性を低下させることになる。この場合、前記のよ
うに巻鉄心8の外周部を締付バンド13で締付け、積層
ブロック7A〜7Cに巻鉄心周方向の力を与えているの
で、突き合せた端面はその傾斜方向に沿ってすべれば端
面間のずれδが少なくなる。しかし、積層ブロック7A
〜7Cは非晶質磁性合金薄帯1を1枚づつ長さ方向に位
置をずらして積層したものであるから、その端面は、薄
帯1の1枚毎に板厚分の段差をもった階段状をなす傾斜
面となっていてすべり性が悪い。このため、端部7bの
非晶質磁性合金薄帯1がわん曲を生じたり、端部7bの
非晶質磁性合金薄帯1の一部が端部7aのなかにはまり
込んだりして、積層ブロック7A〜7Cの突き合せられ
た端面間のずれをなくすことが困難であるという問題を
生じている。
また、非晶質磁性合金薄帯は薄くて脆いものであり、特
に焼鈍後には大変脆くなるという性質がある。このた
め、巻鉄心8を組立てる時に、積層ブロック7A〜7C
の突き合せた端面に、ずれに伴う前述した現象が生じる
と、非晶質性合金薄帯1に外力が加って薄帯1を破損し
易くなり、鉄心組立て作業性が悪いとともに、巻鉄心の
品質を低下させることになる。
〔発明の目的〕
本発明は前記事情に基づいてなされたもので、磁気特性
が良好で品質が優れ、しかも組立て作業性の良好な非晶
質磁性合金薄帯からなる1ターンカット型の巻鉄心を用
いた静止誘導電器の製造方法を提供することを目的とす
る。
〔発明の概要〕
本発明の静止誘導電器の製造方法は、非晶質磁性合金薄
帯を巻回して巻回体を形成し、この巻回体を切断し展開
して、多数枚の非晶質磁性合金薄帯を積層し且つ両端面
が傾斜面をなす複数組の積層ブロックを形成する工程
と、この工程で形成した複数組の積層ブロックを積み重
ねて矩形状に成形し焼鈍する工程と、前記各積層ブロッ
クを開いて巻線を組み込む工程と、開いた前記各積層ブ
ロックの両方の端面を突き合せて巻鉄心を形成する工程
とを具備し、前記焼鈍工程の後であって前記巻鉄心形成
工程の前に、前記各積層ブロックの少なくとも一方の傾
斜した端面の表面に平滑面形成材を付着する工程を設け
たことを特徴とするものである。
〔発明の実施例〕
以下本発明を図面で示す実施例について説明する。
まず従来と同様に、第6図および第7図で示すように非
晶質磁性合金薄帯1を連続的に巻回して巻回体3を形成
し、その巻回体3の一部を切断し、第8図のように展開
して多数の非晶質磁性合金薄帯1を積層した状態とす
る。
次に、第9図で示すように複数組に分け、それぞれ非晶
質磁性合金薄帯1を例えば1枚毎に長さ方向に所定ピッ
チづつずらして積層ブロック7A〜7Cを形成する。
次いで、積み重ねた積層ブロック7A〜7Cに内側鉄心
枠9を組合せ、例えば第10図で示すようにプレス加工
により積層ブロック7A〜7Cを矩形状に形成する。そ
の後に積層ブロック7A〜7Cに歪取り焼鈍を施す。
前記の工程で矩形状に成形した積層ブロック7A〜7C
は、夫々の各端部7a,7bの端面が突き合せられてい
る。そこで、次に第1図で示すように各積層ブロック7
A〜7C毎に、例えば突き合せられている一方の端部7
bのみを開きこの状態で各積層ブロック7A〜7Cの端
部7aの端面に夫々接着剤21を塗布し硬化させる。塗
布する接着剤21としては、常温硬化型または急速硬化
型のエポキシ樹脂などを用いる。接着剤の塗布に際して
は、第2図で示すように積層ブロック7A〜7Cの端部
7aにおいて、積層された多数の非晶質磁性合金薄帯1
によって階段状に形成される端面の表面に、接着剤21
をできるだけ平滑な状態に塗布し、接着剤21の層によ
って階段状の端面を平滑な傾斜面に形成する。また、各
積層ブロック7A〜7Cにおいて積層された各非晶質磁
性合金薄帯1の一端は、端面に塗布した接着剤21によ
って一体に固定される。
次いで、第3図で示すように各積層ブロック7A〜7C
の両端部7a,7bを直角に拡開して積層ブロック7A
〜7C全体を形状に成形し、この積層ブロック7A〜
7Cを巻線12,12に通して組込む。
その後、第4図で示すように形状をなす各積層ブロッ
ク7A〜7Cの両端部7a,7bを内側に直角に折り曲
げて、一方の端部7aの端面と他方の端部7bの端面と
を突き合せ、矩形状なす1ターンカット形の巻鉄心8を
形成する。
最後に巻鉄心8の外周部に締付バンド13を巻回して各
積層ブロック7A〜7Cを締付け固定する。
このようにすれば、積層ブロック7A〜7Cの一方の端
部7aの端面外側点に対して他方の端部7Bの端面外側
点がずれていても、締付バンド13の締付け力により端
部7bの端面が端部7aの端面に塗布した接着剤21に
沿って端面傾斜方向に円滑に移動して端部7aの端面と
端部7bの端面とが対向した位置で精度良く突き合せら
れる。従って、締付バンド13の締付けにより各積層ブ
ロック7A〜7Cの両端面間のずれを容易になくすこと
ができる。
また、各積層ブロック7A〜7Cの端部7aが接着剤2
1によって固定されているので、晶質磁性合金薄帯1は
分散することがないために、積層ブロック7A〜7Cの
取扱いが容易で、積層ブロック7A〜7Cを巻線12,
12に取込む作業や巻鉄心8の組立作業を容易に行なう
ことができ、しかも非晶質磁性合金薄帯1の端部が破損
することがない。
なお、前述した実施例では各積層ブロック7A〜7Cの
端面を平滑な傾斜面とするために接着剤21を塗布した
が、これに限定されずに第5図で示すように積層ブロッ
ク7A〜7Cの端面に粘着テープ22を接着して平滑な
傾斜面を形成しても良い。積層ブロック7A〜7Cの一
方の端部の端面に接着剤や粘着テープを付着して平滑面
とするだけでなく、他方の端部の端面にも同様に接着剤
や粘着テープを付着して平滑面を形成するようにしても
良い。前述した実施例のように巻鉄心の焼鈍後に接着剤
や粘着テープを付着する場合に限定されず、鉄心焼鈍前
に耐熱性を有する接着剤や粘着テープを付着するように
しても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の静止誘導電器の製造方法に
よれば、巻鉄心を構成する積層ブロックの両端面をずれ
ることなく精度良く突き合せて、この突き合せ部におけ
る局部的損失の発生を防止できて磁気特性に優れ、しか
も組立作業時の作業性が良好で非晶質磁性合金薄帯の破
損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の製造方法の一実施例を示
すもので、第1図は積層ブロックの端面に接着剤を塗布
する工程を示す説明図、第2図は接着剤を塗布した積層
ブロックの端面を拡大して示す説明図、第3図は積層ブ
ロックを巻線に組込む工程を示す説明図、第4図は巻鉄
心の組立て工程を示す説明図、第5図は他の実施例にお
ける積層ブロックの端面を拡大して示す説明図、第6図
ないし第13図は従来の製造方法を示す説明図である。 1……非晶質磁性合金薄帯、7A〜7C……積層ブロッ
ク、7a,7b……端部、12……巻線、21,22…
…平滑面形成材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 辰雄 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (56)参考文献 特開 昭61−40017(JP,A) 特開 昭60−189916(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶質磁性合金薄帯を巻回して巻回体を形
    成し、この巻回体を切断し展開して、多数枚の非晶質磁
    性合金薄帯を積層し且つ両端面が傾斜面をなす複数組の
    積層ブロックを形成する工程と、この工程で形成した複
    数組の積層ブロックを積み重ねて矩形状に成形し焼鈍す
    る工程と、前記各積層ブロックを開いて巻線を組み込む
    工程と、開いた前記各積層ブロックの両方の端面を突き
    合せて巻鉄心を形成する工程とを具備し、前記焼鈍工程
    の後であって前記巻鉄心形成工程の前に、前記各積層ブ
    ロックの少なくとも一方の傾斜した端面の表面に平滑面
    形成材を付着する工程を設けたことを特徴とする静止誘
    導電器の製造方法。
  2. 【請求項2】平滑面形成材は接着剤である特許請求の範
    囲第1項記載の静止誘導電器の製造方法。
  3. 【請求項3】平滑面形成材は粘着テープである特許請求
    の範囲第1項記載の静止誘導電器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60189916A (ja) * 1984-03-12 1985-09-27 Toshiba Corp 変圧器の製造方法
JPS6140017A (ja) * 1984-07-31 1986-02-26 Toshiba Corp 静止誘導電器の製造方法

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