JP2737469B2 - アモルファス巻鉄心の製造方法 - Google Patents
アモルファス巻鉄心の製造方法Info
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- JP2737469B2 JP2737469B2 JP22571891A JP22571891A JP2737469B2 JP 2737469 B2 JP2737469 B2 JP 2737469B2 JP 22571891 A JP22571891 A JP 22571891A JP 22571891 A JP22571891 A JP 22571891A JP 2737469 B2 JP2737469 B2 JP 2737469B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、配電用変圧器に使用す
るアモルファス磁性材料の箔帯を巻回したアモルファス
巻鉄心の製造方法に関する。
るアモルファス磁性材料の箔帯を巻回したアモルファス
巻鉄心の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、アモルファス磁性材料は低鉄損特
性を有しているのでその実用化の検討がなされ、アモル
ファス巻鉄心の製造方法は特開昭６０−９１６１号公報
に記載されている。すなわち、アモルファス磁性材料の
箔帯を巻回して巻回体とし、この巻回体の一部を切断し
て積層した状態で展開し、次いで、これら箔帯を複数の
ブロックに分割して、これら各積層ブロックの一端部を
揃えて固着すると共に他端部を自由端とし、次いで各積
層ブロックを突き合わせて環状に巻回し、この突合せ部
を周方向にずらしながら同心的に組み合わせて巻鉄心を
成形する。また切断された積層品を所定枚数例えば１０
ないし２０枚毎にブロック化してその一端をレーザ溶
接、超音波溶接等で溶接を行ったり、耐熱性樹脂の含浸
などの方法で固着していた。
性を有しているのでその実用化の検討がなされ、アモル
ファス巻鉄心の製造方法は特開昭６０−９１６１号公報
に記載されている。すなわち、アモルファス磁性材料の
箔帯を巻回して巻回体とし、この巻回体の一部を切断し
て積層した状態で展開し、次いで、これら箔帯を複数の
ブロックに分割して、これら各積層ブロックの一端部を
揃えて固着すると共に他端部を自由端とし、次いで各積
層ブロックを突き合わせて環状に巻回し、この突合せ部
を周方向にずらしながら同心的に組み合わせて巻鉄心を
成形する。また切断された積層品を所定枚数例えば１０
ないし２０枚毎にブロック化してその一端をレーザ溶
接、超音波溶接等で溶接を行ったり、耐熱性樹脂の含浸
などの方法で固着していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のアモルファス巻鉄心の製造方法では、切断された積層
品を所定枚数毎にブロック化する必要があり、かつブロ
ック毎に溶接または耐熱性樹脂の含浸などの方法で固着
しているため作業性に限界があり、また磁気特性が低下
するという問題があった。
のアモルファス巻鉄心の製造方法では、切断された積層
品を所定枚数毎にブロック化する必要があり、かつブロ
ック毎に溶接または耐熱性樹脂の含浸などの方法で固着
しているため作業性に限界があり、また磁気特性が低下
するという問題があった。
【０００４】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、アモルファス巻鉄心の磁気特性の低下を抑制すると
ともに取り扱いおよびブロック化が容易にでき、性能の
優れた巻鉄心を得ることができるアモルファス巻鉄心の
製造方法を提供することを目的とする。
で、アモルファス巻鉄心の磁気特性の低下を抑制すると
ともに取り扱いおよびブロック化が容易にでき、性能の
優れた巻鉄心を得ることができるアモルファス巻鉄心の
製造方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して積
層する積層工程と、前記箔帯の積層品を幅方向に切断す
る切断工程と、前記積層品を積層方向にブロック化する
ブロック化工程とを有するアモルファス巻鉄心の製造方
法において、前記積層工程の次に前記積層品の内周と外
周に支持板を添設して締付け、前記支持板の中央部を幅
方向に切断し締付け状態でその切断面に固着剤を塗布
し、硬化した後締付部をはずして１次ブロックとし、前
記１次ブロックを複数個その切断面が一定間隔でずれる
ように係着部材で固定して２次ブロックを形成する工程
を設けたものである。
するために、アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して積
層する積層工程と、前記箔帯の積層品を幅方向に切断す
る切断工程と、前記積層品を積層方向にブロック化する
ブロック化工程とを有するアモルファス巻鉄心の製造方
法において、前記積層工程の次に前記積層品の内周と外
周に支持板を添設して締付け、前記支持板の中央部を幅
方向に切断し締付け状態でその切断面に固着剤を塗布
し、硬化した後締付部をはずして１次ブロックとし、前
記１次ブロックを複数個その切断面が一定間隔でずれる
ように係着部材で固定して２次ブロックを形成する工程
を設けたものである。
【０００６】
【作用】上記製造方法により、積層工程の次に積層品の
内周と外周に支持板を添設して締付けしているので積層
品の取扱いおよび切断作業が容易となり、支持板の中央
部を幅方向に切断し締付け状態でその切断面に固着剤を
塗布しているので固着剤が積層間へ含浸しなくなり、ま
た１次ブロックを複数個係着部材で固定して２次ブロッ
クを形成しているので２次ブロック化の作業性がよくな
る。
内周と外周に支持板を添設して締付けしているので積層
品の取扱いおよび切断作業が容易となり、支持板の中央
部を幅方向に切断し締付け状態でその切断面に固着剤を
塗布しているので固着剤が積層間へ含浸しなくなり、ま
た１次ブロックを複数個係着部材で固定して２次ブロッ
クを形成しているので２次ブロック化の作業性がよくな
る。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図１およ
び図２を参照しながら説明する。図１（ａ）では、アモ
ルファス磁性材料からなる箔帯１を巻回して積層し、積
層品２の内周と外周に鋼板などの支持板３ａ、３ｂを添
わせてボルト４によって締付ける。図２（ｂ）では、巻
回された箔帯１の積層品２を支持板３ａ、３ｂの中央部
で幅方向に切断し、ボルト４で締付状態でその切断面５
に固着剤６を塗布する。固着剤６は着色顔料、体質顔
料、芳香族系石油ナフサ、アルキッド樹脂またはエポキ
シ樹脂等の混合物を使用している。図１（ｃ）では固着
剤６が硬化した後締付け部のボルト４をはずして１次ブ
ロック７を形成している。図１（ｄ）では、複数個の１
次ブロック７を切断面５が一定間隔でずれるように束ね
て全体を接着テープ等の係着部材８で固定して２次ブロ
ック９を形成している。図２は以降の工程図を示すもの
で、（ａ）では２次ブロック９に分割された積層品２を
丸巻用型１０に巻回し、切断面７を突き合わせるととも
に突合せ位置がずれるように積層し、（ｂ）では積層品
２から丸巻用型１０を外して最終成形寸法に整え、磁界
を加えながら熱処理を行って巻鉄心１１を得る。
び図２を参照しながら説明する。図１（ａ）では、アモ
ルファス磁性材料からなる箔帯１を巻回して積層し、積
層品２の内周と外周に鋼板などの支持板３ａ、３ｂを添
わせてボルト４によって締付ける。図２（ｂ）では、巻
回された箔帯１の積層品２を支持板３ａ、３ｂの中央部
で幅方向に切断し、ボルト４で締付状態でその切断面５
に固着剤６を塗布する。固着剤６は着色顔料、体質顔
料、芳香族系石油ナフサ、アルキッド樹脂またはエポキ
シ樹脂等の混合物を使用している。図１（ｃ）では固着
剤６が硬化した後締付け部のボルト４をはずして１次ブ
ロック７を形成している。図１（ｄ）では、複数個の１
次ブロック７を切断面５が一定間隔でずれるように束ね
て全体を接着テープ等の係着部材８で固定して２次ブロ
ック９を形成している。図２は以降の工程図を示すもの
で、（ａ）では２次ブロック９に分割された積層品２を
丸巻用型１０に巻回し、切断面７を突き合わせるととも
に突合せ位置がずれるように積層し、（ｂ）では積層品
２から丸巻用型１０を外して最終成形寸法に整え、磁界
を加えながら熱処理を行って巻鉄心１１を得る。
【０００８】このように実施例のアモルファス巻鉄心の
製造方法によれば、積層工程の次に積層品２の内周と外
周に支持板３ａ，３ｂを添設して締付けているので積層
品２の取扱いおよび切断作業が容易となり、支持板３
ａ，３ｂの中央部を幅方向に切断し締付け状態でその切
断面５に固着剤６を塗布しているので固着剤６の積層間
への含浸を減少でき、また１次ブロック７を複数個係着
部材８で固定して２次ブロック９を形成しているので２
次ブロック９の作業性がよくなる等の効果がある。
製造方法によれば、積層工程の次に積層品２の内周と外
周に支持板３ａ，３ｂを添設して締付けているので積層
品２の取扱いおよび切断作業が容易となり、支持板３
ａ，３ｂの中央部を幅方向に切断し締付け状態でその切
断面５に固着剤６を塗布しているので固着剤６の積層間
への含浸を減少でき、また１次ブロック７を複数個係着
部材８で固定して２次ブロック９を形成しているので２
次ブロック９の作業性がよくなる等の効果がある。
【０００９】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明の
アモルファス巻鉄心の製造方法は、アモルファス磁性材
料の箔帯を巻回して積層する積層工程と、前記箔帯の積
層品を幅方向に切断する切断工程と、前記積層品を積層
方向にブロック化するブロック化工程とを有するアモル
ファス巻鉄心の製造方法において、前記積層工程の次に
前記積層品の内周と外周に支持板を添設して締付け、前
記支持板の中央部を幅方向に切断し締付け状態でその切
断面に固着剤を塗布し、硬化した後締付部をはずして１
次ブロックとし、前記１次ブロックを複数個その切断面
が一定間隔でずれるように係着部材で固定して２次ブロ
ックを形成する工程を設けたものであり、この工程とす
ることにより、アモルファス巻鉄心の磁気特性の低下を
抑制するとともに取り扱いおよびブロック化が容易にで
き、性能の優れた巻鉄心を作ることができる。
アモルファス巻鉄心の製造方法は、アモルファス磁性材
料の箔帯を巻回して積層する積層工程と、前記箔帯の積
層品を幅方向に切断する切断工程と、前記積層品を積層
方向にブロック化するブロック化工程とを有するアモル
ファス巻鉄心の製造方法において、前記積層工程の次に
前記積層品の内周と外周に支持板を添設して締付け、前
記支持板の中央部を幅方向に切断し締付け状態でその切
断面に固着剤を塗布し、硬化した後締付部をはずして１
次ブロックとし、前記１次ブロックを複数個その切断面
が一定間隔でずれるように係着部材で固定して２次ブロ
ックを形成する工程を設けたものであり、この工程とす
ることにより、アモルファス巻鉄心の磁気特性の低下を
抑制するとともに取り扱いおよびブロック化が容易にで
き、性能の優れた巻鉄心を作ることができる。
【図１】本発明の一実施例におけるアモルファス巻鉄心
の製造方法を示す工程図
の製造方法を示す工程図
【図２】同アモルファス巻鉄心の製造方法の以降の工程
図
図
１ 箔帯 ２ 積層品 ３ａ，３ｂ 支持板 ５ 切断面 ６ 固着剤 ７ １次ブロック ８ 係着部材 ９ ２次ブロック
フロントページの続き (72)発明者 原 宏光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−102015（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−71610（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−265711（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−222613（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】 アモルファス磁性材料の箔帯を巻回して
積層する積層工程と、前記箔帯の積層品を幅方向に切断
する切断工程と、前記積層品を積層方向にブロック化す
るブロック化工程とを有するアモルファス巻鉄心の製造
方法において、前記積層工程の次に前記積層品の内周と
外周に支持板を添設して締付け、前記支持板の中央部を
幅方向に切断し締付け状態でその切断面に固着剤を塗布
し、硬化した後締付部をはずして１次ブロックとし、前
記１次ブロックを複数個その切断面が一定間隔でずれる
ように接着部材で固定して２次ブロックを形成する工程
を設けたアモルファス巻鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22571891A JP2737469B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | アモルファス巻鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22571891A JP2737469B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | アモルファス巻鉄心の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0567538A JPH0567538A (ja) | 1993-03-19 |
| JP2737469B2 true JP2737469B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=16833728
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22571891A Expired - Fee Related JP2737469B2 (ja) | 1991-09-05 | 1991-09-05 | アモルファス巻鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2737469B2 (ja) |
-
1991
- 1991-09-05 JP JP22571891A patent/JP2737469B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0567538A (ja) | 1993-03-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |