JPH11186082A - アモルファス積鉄心の製造方法 - Google Patents

アモルファス積鉄心の製造方法

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JPH11186082A
JPH11186082A JP9354999A JP35499997A JPH11186082A JP H11186082 A JPH11186082 A JP H11186082A JP 9354999 A JP9354999 A JP 9354999A JP 35499997 A JP35499997 A JP 35499997A JP H11186082 A JPH11186082 A JP H11186082A
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amorphous
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unit polymer
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JP9354999A
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English (en)
Inventor
Masatake Hirai
昌武 平井
Kenichi Matsuba
賢一 松場
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Daihen Corp
Original Assignee
Daihen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アモルファス磁性合金箔のリボンの重合体から
なる単位重合体を容易に形成することができるようにし
て作業能率を向上させたアモルファス積鉄心の製造方法
を提案する。 【解決手段】複数のアモルファス磁性合金箔のストリッ
プを重ね合わせたものからなるストリップ重合体を所定
の長さに切断することにより単位重合体10を形成す
る。順次形成される単位重合体を長さ方向に位置をずら
して段積みすることにより単位重合体の積層ブロック1
1を形成する。積層ブロック11を構成している単位重
合体10を上から順に取って作業台上に積層することに
より積鉄心の脚部及び継鉄部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アモルファス(非
晶質)磁性合金箔を用いて積鉄心を製造する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アモルファス磁性合金は磁気特性に優
れ、磁気損失が少ない磁性材料であるため、変圧器など
の静止誘導電気機器の鉄心材料として用いられている。
【0003】アモルファス磁性合金は箔状のストリップ
の形で提供される。アモルファス磁性合金により積鉄心
を形成する場合には、そのストリップを所定の長さに切
断することにより短冊状のアモルファスリボンを形成
し、該アモルファスリボンを積み重ねることにより鉄心
の脚部及び継鉄部を形成する。
【0004】アモルファス磁性合金の箔は、しなやかで
表面が滑らかであるため、アモルファスリボンを用いて
積鉄心を組み立てる場合に、アモルファスリボンを1枚
ずつ取り扱うと作業性が悪く、製造能率が著しく低下す
る。そのため、アモルファスリボンを用いて積鉄心を組
み立てる場合には、n枚(例えば10枚程度)のアモル
ファスリボンを重ね合わせることにより短冊状の単位重
合体を形成し、該アモルファスリボンの単位重合体を1
つの板として扱って積層することにより、鉄心の脚部及
び継鉄部を形成するようにしている。
【0005】アモルファスリボンを用いて積鉄心を製造
する従来の積鉄心製造方法では、先ずアモルファス磁性
合金箔のストリップを重ね巻きしたものからなるストリ
ップ重合体のコイルを巻き戻しながら順次所定の長さに
切断することにより、1台の変圧器分の短冊状のアモル
ファスリボンを形成し、該変圧器1台分のアモルファス
リボンを、それぞれの両端位置を揃えた状態で水平な作
業台上に積層しておく。そして、作業台上のアモルファ
スリボンの積層体からn枚のアモルファスリボンを順次
分け取って、分け取ったn枚のアモルファスリボンの重
合体を単位重合体とし、この単位重合体を1つの板とし
て扱って、ケイ素鋼板を用いた積鉄心の組み立て手順と
同様の手順で積鉄心の上下の継鉄部と各脚部とを形成し
て積鉄心を組み立てる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
は、変圧器1台分のアモルファスリボンの積層体から所
定枚数のアモルファスリボンを分け取ることにより単位
重合体を形成していたが、このような方法によると、単
位重合体を形成する際に、枚数を数えながらn枚のアモ
ルファスリボンをアモルファスリボンの積層体から分け
取る面倒な作業を行う必要があるため、作業能率が悪い
という問題があった。
【0007】また上記単位重合体は、表面が滑らかなア
モルファスリボンが単に重合されただけのものであるた
め、単位重合体を積層して積鉄心を組み立てる際に、単
位重合体を構成するアモルファスリボンの位置がずれる
ことがあり、位置がずれたアモルファスリボンの位置を
修正する作業を頻繁に行なうことが必要になって、積鉄
心の組立作業能率が低下するという問題もあった。
【0008】本発明の目的は、所定枚数の短冊状のアモ
ルファスリボンを重ね合わせたものからなる単位重合体
を容易に形成することができるようにして作業能率を向
上させたアモルファス積鉄心の製造方法を提案すること
にある。
【0009】本発明の他の目的は、上記単位重合体を構
成するアモルファスリボンが位置ずれを起こすことがな
いようにして作業能率を向上させたアモルファス積鉄心
の製造方法を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、短冊状のアモ
ルファス磁性合金箔からなるアモルファスリボンを複数
枚重ね合わせたものを単位重合体として、該単位重合体
を積層することにより脚部及び継鉄部を形成してアモル
ファス積鉄心を製造する方法に係わるものである。
【0011】本発明では、短冊状に切断する前のアモル
ファス磁性合金箔の長尺体をアモルファス磁性合金のス
トリップと呼び、該ストリップを所定の長さに切断する
ことにより形成した1枚の短冊状のアモルファス磁性合
金箔をアモルファスリボンと呼ぶことにする。またアモ
ルファスリボンを所定枚数重合させたものを単位重合体
と呼ぶことにする。
【0012】本発明においては、単位重合体を構成する
アモルファスリボンの数と同数のアモルファス磁性合金
箔のストリップを重ね合わせたものからなるストリップ
重合体を所定の長さに切断することにより前記単位重合
体を形成する単位重合体形成工程を行ない、該単位重合
体形成工程で順次形成される単位重合体を位置をずらし
て段積みすることにより単位重合体の積層ブロックを形
成し、積層ブロックを構成している単位重合体を上から
順に取って作業台上に積層することにより脚部及び継鉄
部を形成する。
【0013】ストリップ重合体は、単位重合体を構成す
るアモルファスリボンの数と同数のアモルファス磁性合
金箔のストリップを重ね巻きしたものからなるストリッ
プコイルを巻き戻すことにより形成してもよく、単位重
合体を構成するアモルファスリボンの数と同数のアモル
ファス磁性合金箔のストリップのコイルからそれぞれ巻
き戻したアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合
わせることにより形成してもよい。
【0014】積層ブロックを形成する際の単位重合体の
ずらし方向は、単位重合体の長手方向でもよく、幅方向
でもよい。単位重合体の幅寸法が小さい場合には、一連
の単位重合体のずらし方向をそれぞれの長手方向とする
のが好ましいが、単位重合体の幅寸法が大きい場合に
は、一連の単位重合体のずらし方向をそれぞれの長手方
向または幅方向のいずれの方向としてもよい。
【0015】上記のように、単位重合体を構成するアモ
ルファスリボンの数と同数のアモルファス磁性合金箔の
ストリップを重ね合わせたものからなるストリップ重合
体を所定の長さに切断することにより単位重合体を順次
形成するようにすると、単位重合体を能率よく形成する
ことができる。
【0016】また上記のように、順次形成される一連の
単位重合体を位置をずらして段積みすることにより積層
ブロックを形成しておくと、該積層ブロックから順次単
位重合体を分け取る作業は、アモルファスリボンの数を
数えることなく、簡単に行うことができるため、積鉄心
を組み立てる作業を能率よく行うことができる。
【0017】このように、本発明によれば、単位重合体
の形成と、形成された単位重合体を1つずつ分け取る作
業とを容易に行なうことができるため、アモルファス積
鉄心の製造を能率よく行なうことができる。
【0018】単位重合体を構成するアモルファスリボン
の数が多いために一度の切断で単位重合体を形成できな
い場合には、単位重合体形成工程において、単位重合体
を構成するアモルファスリボンの数よりも少ない数のア
モルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせたもの
からなるストリップ重合体を所定の長さに切断すること
によりアモルファスリボンの重合体を形成して、該アモ
ルファスリボンの重合体を複数重ねることにより単位重
合体を形成する。
【0019】上記単位重合体形成工程では、単位重合体
を構成するアモルファスリボンの数と同数のアモルファ
ス磁性合金箔のストリップを重ね合わせたものからなる
ストリップ重合体を構成するアモルファス磁性合金箔を
一体化する一体化処理を施した後に該一体化処理が施さ
れたストリップ重合体を所定の長さに切断することによ
り単位重合体を形成するのが好ましい。
【0020】上記のように、ストリップ重合体を所定の
長さに切断する作業に先立って、アモルファス磁性合金
箔を一体化する処理を行なうようにすると、アモルファ
スリボンが一体化した単位重合体を得ることができるた
め、単位重合体を積層して積鉄心を組み立てる際に、ア
モルファスリボンの位置ずれが生じるのを防ぐことがで
きる。従って、単位重合体を積層する際にアモルファス
リボンの位置を修正する作業を不要として、積鉄心の組
立作業の作業能率を向上させることができ、積鉄心の製
造能率をいっそう高めることができる。
【0021】また、アモルファスリボンが一体化した単
位重合体を得るために、単位重合体を構成するアモルフ
ァスリボンの数と同数のアモルファス磁性合金箔のスト
リップを重ね合わせたものからなるストリップ重合体を
所定の長さに切断することにより単位重合体を形成する
単位重合体形成行程を行った後に、形成された単位重合
体を構成するアモルファス磁性合金箔を一体化する一体
化処理を行うようにしてもよい。
【0022】上記のように、単位重合体を形成する前、
または単位重合体を形成した後に重合されたアモルファ
ス磁性合金箔を一体化する一体化処理を施す場合には、
積層ブロックを構成する一連の単位重合体の位置がずれ
ていなくても、各単位重合体を分け取る作業を容易に行
うことができる。したがって、上記一体化処理が施され
る場合には、一連の単位重合体を任意の積み方で積み重
ねることにより積層ブロックを形成すればよく、積層ブ
ロックを構成する一連の単位重合体の位置はずれていて
も、ずれていなくてもよい。
【0023】上記一体化処理は重ね合わされたアモルフ
ァス磁性合金箔の間に瞬間接着剤を浸透させることによ
り行なうことができる。
【0024】また上記一体化処理は、重ね合わされたア
モルファス磁性合金箔をスポット溶接により接合するこ
とによって行なうこともできる。
【0025】上記単位重合体形成工程ではまた、一体化
処理を行う代りに、ストリップ重合体のコイルを構成す
るアモルファス磁性合金箔のストリップの互いに重なり
合う面に油を付着させておくようにすることができる。
【0026】このように、ストリップ重合体を構成する
アモルファス磁性合金箔に油を付着させておくと、単位
重合体を構成するアモルファスリボンが油膜を介して容
易に分離しない状態で重合された状態になるので、上記
一体化処理を施した場合と同様に、アモルファスリボン
の位置ずれを防いで、作業能率を向上させることができ
る。
【0027】脚部及び継鉄部の長手方向端部の積層面ど
うしがバット接合(突き合わせ接合)されたアモルファ
ス積鉄心を製造する場合には、接合部においてアモルフ
ァスリボンが交差しないようにするのが好ましい。その
ためには、単位重合体を構成するアモルファスリボンの
数と同数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね
合わせたものからなるストリップ重合体を所定の長さに
切断することにより単位重合体を形成する単位重合体形
成工程を行なった後、脚部及び継鉄部をバット接合する
際に互いに突き合わされる脚部側の積層面及び継鉄部側
の積層面の少なくとも一方を構成することになる各単位
重合体の積層面の長手方向端部に接着剤を塗布して該積
層面の長手方向端部を一体化する一体化処理を行うよう
にすればよい。
【0028】また、単位重合体を構成するアモルファス
磁性合金箔を一度に切断できない場合には、単位重合体
を構成するアモルファスリボンの数よりも少い数のアモ
ルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせたものか
らなるストリップ重合体を所定の長さに切断することに
よりアモルファスリボンの重合体を形成して、該アモル
ファスリボンの重合体を複数重ねることにより単位重合
体を形成する単位重合体形成工程を行なった後に、脚部
及び継鉄部をバット接合する際に互いに突き合わされる
脚部側の積層面及び継鉄部側の積層面の少なくとも一方
を構成することになる各単位重合体の積層面の長手方向
端部に接着剤を塗布して該積層面の長手方向端部を一体
化する一体化処理を行うようにしてもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】先ず図1ないし図7を用いて、本
発明の方法により製造される積鉄心を用いる静止誘導電
気機器の構造の一例を説明する。図1は本発明の方法に
より製造されるアモルファス積鉄心を用いた静止誘導電
気機器のうち変圧器を例にとって、その構造の一例を示
した斜視図である。図2は図1の変圧器を鉄心の積層方
向の中央部で断面して示した断面図であり、図3は図1
の変圧器で用いる連結板とコア締め金具との組立構造を
示す分解斜視図である。図4(A)及び(B)は脚部と
継鉄部とがラップ接合される積鉄心を構成する2種類の
枠板のパターンを示した平面図であり、図5は脚部と継
鉄部とがラップ接合される積鉄心の構造を説明する斜視
図である。また図6(A)及び(B)は脚部と継鉄部と
がバット接合される構造の積鉄心を構成する2種類の枠
板のパターンの変形例を示した平面図であり、図7は脚
部と継鉄部とがバット接合される積鉄心の構造を説明す
る斜視図である。
【0030】図1において1はアモルファスリボンによ
り形成された積鉄心で、この積鉄心は、左右の脚部1a
及び1bと、これらの脚部の上端間及び下端間をそれぞ
れ連結する上部継鉄部1c及び下部継鉄部1dとからな
っている。
【0031】図示の積鉄心1は、左右の脚部1a,1b
の上端及び下端と上下の継鉄部1c,1dの両端とをラ
ップ接合した公知の構造を有するもので、図4(A)に
示すように、短冊状のアモルファスリボンをn枚(例え
ば10枚)重合したものからなる脚部構成用の単位重合
体101と、同じく短冊状のアモルファスリボンをn枚
重合させたものからなる継鉄部構成用の単位重合体10
2とを平面上に矩形状に並べて構成した第1のパータン
の枠体1Aと、図4(B)に示すように、第1のパター
ンの枠体1Aを裏返したものに相当する第2のパターン
の枠体1Bとを交互に積層した構造を有している。図5
に示されているように、積鉄心の脚部1a,1bの上端
及び下端と継鉄部1c,1dの両端との接合部では、単
位重合体101の端部と102の端部とが1枚置きにラ
ップされた状態にある。
【0032】なお脚部構成用単位重合体101及び継鉄
部構成用単位重合体102の長さは、脚部1a,1bに
嵌装される巻線の大きさに応じて適宜に設定されるもの
であり、両単位重合体の長さは等しくてもよく、異なっ
ていてもよい。
【0033】積鉄心1の脚部1a側の端部には、該積鉄
心1の上下方向の全体に亘る長さを有する帯状の連結板
2A,2Aが脚部1aを積層方向から挟むように配置さ
れ、積鉄心1の脚部1b側の端部には、連結板2A,2
Aと同様な連結板2B,2Bが脚部1bを積層方向から
挟むように配置されている。
【0034】積鉄心1の脚部1aは連結板2A,2Aと
ともに巻線3Aの窓部301A内に挿入され、脚部1b
は連結板2B,2Bとともに巻線3Bの窓部301B内
に挿入されている。
【0035】積鉄心1の上部には、上部継鉄部1cを積
層方向から挟むように1対の上部コア締め金具4,4が
配置されている。図3に示したように、連結板2A,2
Bの上端には突起201が形成され、連結板2A,2B
のそれぞれの上端の突起201,201がコア締め金具
4に設けられた孔401,401に嵌合されて、コア締
め金具4が位置決めされている。コア締め金具4,4
は、それぞれの両端が積鉄心1の両端よりも(脚部1
a,1bよりも)外側に突出するように形成されてい
て、積鉄心1の両端から外側に突出したコア締め金具
4,4の両端が、コア締め金具4に形成された孔40
2,402をそれぞれ貫通させたボルト5,5と該ボル
トに螺合されたナット6,6とにより互いに引き寄せら
れる方向に締め付けられている。この締め付けにより、
上部継鉄部1cと脚部1a,1bの上端との接合部が締
め付けられている。
【0036】また断面がL字形を呈する1対の下部コア
締め金具7,7の垂直板部7a,7aが、下部継鉄部1
dを積層方向から挟むように配置され、連結板2A,2
Bのそれぞれの下端に形成された突起202,202が
コア締め金具7に設けられた孔701,701に嵌合さ
れて、コア締め金具7が位置決めされている。コア締め
金具7,7は、それぞれの両端が積鉄心1の両端よりも
外側に突出するように形成され、積鉄心1の両端から外
側に突出したコア締め金具7,7の両端が、コア締め金
具7に形成された孔702、702をそれぞれ貫通させ
たボルト5,5と該ボルトに螺合されたナット6,6と
により互いに引き寄せられる方向に締め付けられて、下
部継鉄部1dと脚部1a,1bの下端との接合部が締め
付けられている。
【0037】上部コア締め金具4,4と上部継鉄部1c
との間、及び下部コア締め金具7,7と下部継鉄部1d
との間には、連結板2A,2Bの厚みに相当する隙間が
形成されている。上部コア締め金具4,4と上部継鉄部
1cとの間に形成された隙間には、連結板2A,2Bと
ほぼ同じ厚さを有し、コア締め金具4,4と同じ幅寸法
を有するスペーサ8が挿入されている。また下部コア締
め金具7,7と下部継鉄部1dとの間には、連結板2
A,2Bとほぼ同じ厚さを有し、下部コア締め金具7,
7の垂直板部と同じ幅寸法を有するスペーサ9が挿入さ
れている。スペーサ8及び9は、プレスボードなどの板
部材からなっている。
【0038】図1に示した変圧器の積鉄心1を製造する
に当っては、先ずn枚のアモルファス磁性合金箔のスト
リップを重ね合わせたものからなるストリップ重合体を
シヤーにより1度に切断することにより図8(A)に示
すようなn枚の短冊状のアモルファス磁性合金箔のリボ
ンの重合体を形成して、このリボンの重合体を単位重合
体10とする単位重合体形成工程を行なう。
【0039】ストリップ重合体は、単位重合体を構成す
るアモルファスリボンの数と同数のアモルファス磁性合
金箔のストリップを重ね巻きしたものからなるストリッ
プコイルを巻き戻すことにより形成してもよく、単位重
合体を構成するアモルファスリボンの数と同数のアモル
ファス磁性合金箔のストリップのコイルからそれぞれ巻
き戻したアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合
わせることにより形成してもよい。
【0040】上記の単位重合体形成工程で順次形成され
る単位重合体10,10,…を、図8(B)に示すよう
に、それぞれの長さ方向にΔd(5〜10mm)ずつ位置
をずらしながら作業台12の上に段積みすることにより
単位重合体の積層ブロック11を形成する。
【0041】1つの積層ブロック11を構成する単位重
合体の数が余り多くなると、積層ブロックの一端側に形
成される下向きの階段状の端部11aが垂れ下がり、積
層ブロックの山が崩れる。また積層ブロック11の一端
側の階段状の端部11aが大きく垂れ下がると、後の工
程で積層ブロック11から単位重合体10を分け取る作
業が難しくなる。従って、1つの積層ブロックを構成す
る単位重合体の数mは、積層ブロックの形を維持し、積
層ブロックの一端の下向きの階段状端部11aが大きく
垂れ下がるのを防ぐことができる範囲に制限し、図8
(C)に示すように、積層ブロック11を構成する単位
重合体の数mが所定数に達する毎に、段積みする単位重
合体10の位置を1段目の単位重合体の位置に戻して、
複数の積層ブロック11,11,…を重ねいく。図示の
例では、1つの積層ブロックを構成する単位重合体が脚
部及び継鉄部をそれぞれ構成するように、各積層ブロッ
クを構成する単位重合体の数を、脚部及び継鉄部をそれ
ぞれ構成する単位重合体の数に等しくしている。
【0042】このようにして変圧器1台分の単位重合体
の集合体である積層ブロック11,11,…を形成する
が、変圧器1台分の積層ブロック11,11,…は、図
8(C)に示すように1つの山を形成するように積み重
ねておいてもよく、複数の山をなすように適宜に分けて
おいてもよい。例えば、脚部構成用単位重合体と継鉄部
構成用単位重合体の長さを異ならせる場合には、脚部構
成用単位重合体として用いる単位重合体の積層ブロック
の山と、継鉄部構成用単位重合体として用いる単位重合
体の積層ブロックの山とを分けておく。
【0043】本発明の方法では、積層ブロック11を構
成している単位重合体を上から順に取って、図4に示す
脚部構成用単位重合体101及び継鉄部構成用単位重合
体102として作業台上に積層することにより脚部及び
継鉄部を形成するが、以下の説明では、説明を簡単にす
るために、図4に示した脚部構成用単位重合体101の
長さと継鉄部構成用単位重合体102の長さとが等しい
ものとし、図8に示した単位重合体形成工程で作成され
た同じ長さの単位重合体10を脚部構成用単位重合体1
01及び継鉄部構成用単位重合体102として用いるも
のとする。
【0044】図1に示した変圧器の積鉄心1を製作する
場合には、先ず、図示しない作業台の上に、巻線3A及
び3Bと、鉄心の積層方向の一端側に配置される連結板
2A及び2Bと、上部コア締め金具4及び下部コア締め
金具7とを、それぞれの位置関係を変圧器組立後の位置
関係と同じにした状態で適宜の治具により位置決め固定
し、コア締め金具4及び7の上にスペーサ8及び9を載
せておく。
【0045】次いで、図8の工程で形成した積層ブロッ
ク11の上部から順に1つずつ単位重合体をとって、巻
線3A及び3Bの窓部301A及び301b内に脚部構
成用単位重合体101,101を挿入し、更にコア締め
金具4及び7の上に継鉄部構成用単位重合体102,1
02を載せて、図4(A)に示す第1のパターンの枠体
1Aを構成する。次いで第1のパターンの枠体1Aの上
に単位重合体101及び102を4方積みすることによ
り、図4(B)に示す第2のパターンの枠体1Bを構成
する。以下4方積みを行なう作業を繰り返すことにより
第1のパターンの枠体1Aと第2のパターンの枠体1B
とを交互に積層して積鉄心1を構成する。積鉄心1の積
層作業が完了した後、積鉄心の積層方向の他端側に配置
される連結板2A及び2Bを巻線3A及び3Bの窓部内
に挿入して脚部1a,1bの上に載せ、継鉄部1c及び
1dの上にスペーサ8及び9を載せる。更に上部コア締
め金具4及び下部コア締め金具7をそれぞれ継鉄部1c
及び1dの上に載せて連結板2A及び2Bの突起201
及び202をコア締め金具4及び7の孔に嵌合させる。
最後にボルト5及びナット6により、対の上部コア締め
金具4,4と対の下部コア締め金具7,7とを締め付け
て積鉄心1の脚部1a,1bと継鉄部1c,1dとの接
合部を締め付ける。
【0046】上記の説明では、図4(A),(B)に示
すように単位重合体を4方積みすることにより、積鉄心
1を構成するようにしたが、図6(A),(B)に示す
ように2つの脚部構成用単位重合体101と1つの継鉄
部構成用単位重合体102とからなるコの字形の第1の
パターンの枠体1A´と、第1のパターンの枠体1A´
を裏返したものに相当する第2のパターンの枠体1B´
とが交互に積層された構造になるように、単位重合体を
3方積みして脚部1a及び1bと下部継鉄部1dとを形
成した後、図5に示すように、上部継鉄部1cを構成す
る単位重合体102の両端を脚部1a,1bの上端に1
枚ずつ差し込んで、積鉄心1を組み立てるようにしても
よい。このような方法により積鉄心を組み立てる場合に
は、作業台上に単位重合体を3方積みして脚部1a及び
1bと下部継鉄部1dとを形成した後、脚部1a及び1
bにそれぞれ巻線3A及び3Bを嵌装し、その後上部継
鉄部1cを構成する単位重合体102の両端を脚部1
a,1bの上端に差し込んで積鉄心1を組み立てる方法
をとることができる。
【0047】また上記の説明では、脚部1a,1bの上
端と継鉄部1cの両端との接合部、及び脚部1a,1b
の下端と継鉄部1dの両端との接合部の全てをラップ接
合するようにしたが、図7に示すように、脚部1a,1
bの下端と下部継鉄部1dの両端とをラップ接合し、脚
部1a,1bの上端と上部継鉄部1cの両端をバット
(突き合わせ)接合するようにしてもよい。
【0048】また脚部1a,1bの上端と継鉄部1cの
両端との接合部、及び脚部1a,1bの下端と継鉄部1
dの両端との接合部の全てをバット接合としてもよい。
【0049】上記の説明では、単位重合体を構成するア
モルファス磁性合金箔と同じ数のアモルファス磁性合金
箔のストリップを重ね巻きしたストリップ重合体のコイ
ルを巻き戻してシヤーにより一度に切断することにより
アモルファスリボンの重合体を形成して、このリボンの
重合体そのものを単位重合体とするようにしたが、単位
重合体を構成するアモルファスリボンの数が多く、単位
重合体を構成するアモルファスリボンを一度に切断でき
ない場合には、ストリップ重合体を複数回切断すること
により得た複数のアモルファスリボンの重合体を重ねる
ことにより単位重合体を形成するようにしてもよい。例
えばストリップ重合体を構成するストリップの数を単位
重合体を構成するアモルファスリボンの数の1/2とし
て、ストリップ重合体を2回切断することにより得た2
つのアモルファスリボンを重ねることにより単位重合体
を構成するようにしてもよい。
【0050】すなわち、単位重合体形成工程では、複数
のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね巻きした
ものからなるストリップ重合体のコイルを巻き戻して順
次所定の長さに切断することによりアモルファス磁性合
金箔のリボンの重合体を形成して、該リボンの重合体の
単体を単位重合体とするか、または該リボンの重合体を
複数積層することにより単位重合体を形成するようにす
ればよい。
【0051】本発明の方法では、単位重合体10を構成
するアモルファスリボンが単に重合された状態にあって
相互に拘束された状態になくてもよいが、アモルファス
リボンの表面は滑らかで滑りやすいため、後の工程での
取り扱いを容易にするためには、単位重合体10を構成
するアモルファスリボンを容易に分離しないよう拘束し
ておくのが好ましい。
【0052】そのため上記単位重合体形成工程では、ス
トリップ重合体のコイルを巻き戻して、ストリップ重合
体の巻き戻された部分を構成するアモルファス磁性合金
箔を一体化する一体化処理を行なった後に該ストリップ
重合体を所定の長さに切断することによりアモルファス
磁性合金箔のリボンの重合体を形成して、該リボンの重
合体の単体を単位重合体とするか、または該リボンの重
合体を複数積層して一体化することにより単位重合体を
形成するようにするのが好ましい。
【0053】上記一体化処理は、重合されたアモルファ
ス磁性合金箔の間に瞬間接着剤を浸透させる方法か、ま
たは重合されたアモルファス磁性合金箔をスポット溶接
する方法によればよい。
【0054】上記のように単位重合体を構成するアモル
ファス磁性合金箔を一体化しておくと、単位重合体を取
り扱う際にアモルファスリボンの位置がずれることがな
いため、アモルファスリボンの位置を修正する作業を不
要にして作業能率を向上させることができる。
【0055】上記の方法では、ストリップ重合体を切断
してアモルファスリボンの重合体を形成する前に一体化
処理を施すようにしたが、ストリップ重合体を切断して
アモルファスリボンの重合体を形成した後に、一体化処
理を行なうようにしてもよい。即ち、ストリップ重合体
のコイルを巻き戻して所定の長さに切断することにより
アモルファス磁性合金箔のリボンの重合体を形成して、
該リボンの重合体の単体を単位重合体とするか、または
該リボンの重合体を複数重ね合わせることにより単位重
合体を形成する単位重合体形成工程を行った後に、形成
された単位重合体を構成するアモルファス磁性合金箔を
一体化する一体化処理を行なうようにしてもよい。
【0056】上記のように、一体化処理を施す場合に
は、積層ブロックを構成する一連の単位重合体の位置が
ずれていなくても(単位重合体が段積みされていなくて
も)、各単位重合体を分け取る作業を容易に行うことが
できる。したがって、一体化処理が施される場合には、
一連の単位重合体を位置をずらしながら積み重ねる(段
積みする)ことにより積層ブロックを構成するようにし
てもよく、一連の単位重合体を位置をずらすことなく単
に積み重ねることにより積層ブロックを構成するように
してもよい。
【0057】また単位重合体形成工程では、互いに重な
り合う面に油が付着された複数枚のアモルファス磁性合
金箔のストリップを重ね巻きしたものからなるストリッ
プ重合体のコイルを巻き戻して所定の長さに切断するこ
とにより、アモルファスリボンの重合体を形成して該ア
モルファスリボンの重合体単体を単位重合体とするか、
または該リボンの重合体を複数重ね合わせることにより
単位重合体を形成するようにしてもよい。
【0058】このように、複数枚のアモルファス磁性合
金箔のストリップを重ね巻きする際に、各ストリップの
他のストリップと重なり合う面に油を付着させておくよ
うにすると、重合されたアモルファス磁性合板箔が油膜
を介して容易に分離しない状態で積層されるため、上記
一体化処理を施す場合と同様に単位重合体の取り扱いを
容易にすることができる。この場合、ストリップに付着
させておく油としては、変圧器を収納するタンク内に注
入される絶縁油と同じものか、少なくとも該絶縁油に悪
影響を及ぼさないものを用いるのが好ましい。
【0059】脚部及び継鉄部の長手方向端部の積層面ど
うしがバット接合(突き合わせ接合)されたアモルファ
ス積鉄心を製造する場合には、接合部においてアモルフ
ァスリボンが交差しないようにするのが好ましい。その
ためには、単位重合体を構成するアモルファスリボンの
数と同数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね
合わせたものからなるストリップ重合体を所定の長さに
切断することにより単位重合体を形成する単位重合体形
成工程を行なった後、脚部及び継鉄部をバット接合する
際に互いに突き合わされる脚部側の積層面及び継鉄部側
の積層面の少なくとも一方を構成することになる各単位
重合体の積層面の長手方向端部に接着剤を塗布して該積
層面の長手方向端部を一体化する一体化処理を行うよう
にすればよい。
【0060】例えば、図9(A)に示したように、脚部
1aの長手方向の一端側の端面1a1及び脚部1bの長手
方向の一端側の端面1b1をそれぞれ継鉄部1cの一端側
の側面1c1及び継鉄部1dの長手方向の一端側の側面1
d1に突き合わせてバット接合し、脚部1aの長手方向の
他端側の側面1a2及び脚部1bの他端側の側面1b2をそ
れぞれ継鉄部1dの長手方向の他端側の端面1d2及び継
鉄部1cの長手方向の他端側の端面1c2にそれぞれ突き
合わせてバット接合する場合を考える。このように、脚
部1a,1b及び継鉄部1c,1dの長手方向端部の積
層面どうしをバット接合する場合には、各接合部におい
てアモルファスリボンが交差しないようにするのが好ま
しい。
【0061】そのためには、脚部1a,1b及び継鉄部
1c,1dをバット接合する際に互いに突き合わされる
脚部側の積層面及び継鉄部側の積層面の少なくとも一方
を構成することになる単位重合体101,102の積層
面の長手方向端部に接着剤を塗布して該積層面の長手方
向端部を一体化する一体化処理を行うようにするのが好
ましい。図9(A)においては、各バット接合部で互い
に突き合わされる脚部及び継鉄部の積層面の一方を構成
する単位重合体の積層面にのみ接着剤を塗布するものと
して、継鉄部1cの側面1c1または脚部1aの端面1a1
に塗布された接着剤A1 、継鉄部1cの端面1c2または
脚部1bの側面1b2に塗布された接着剤A2 、脚部1a
の側面1a2または継鉄部1dの端面1d2に塗布された接
着剤A3及び継鉄部1dの側面1d1または脚部1bの端
面1b1に塗布された接着剤A4 がそれぞれ太線で示され
ている。
【0062】図9(B)ないし(D)は、図9(A)の
ように接着剤A1 〜A4 を塗布する場合の、塗布の仕方
の種々の例を示したものである。
【0063】図9(B)に示した例では、接着剤A1 及
びA2 がそれぞれ、継鉄部1cを構成する単位重合体1
02の側面、及び脚部1bを構成する単位重合体101
の側面に塗布され、接着剤A3 及びA4 がそれぞれ、脚
部1aを構成する単位重合体101の側面、及び継鉄部
1dを構成する単位重合体102の側面に塗布されてい
る。
【0064】また図9(C)に示した例では、接着剤A
1 及びA2 がそれぞれ、脚部1aを構成する単位重合体
101の端面、及び継鉄部1cを構成する単位重合体1
02の端面に塗布され、接着剤A3 及び4 がそれぞれ、
継鉄部1dを構成する単位重合体102の端面、及び脚
部1bを構成する単位重合体101の端面に塗布されて
いる。
【0065】更に図9(D)に示した例では、接着剤A
1 及びA2 がそれぞれ脚部1aを構成する単位重合体1
01の端面、及び脚部1bを構成する単位重合体101
の側面に塗布され、接着剤A3 及びA4 がそれぞれ、脚
部1aを構成する単位重合体101の側面、及び脚部1
bを構成する単位重合体101の端面に塗布されてい
る。
【0066】脚部及び継鉄部をバット接合する場合の、
単位重合体への接着剤の塗布の仕方には更に種々の変形
が考えられる。またバット接合部で互いに突き合わされ
る脚部形成用単位重合体の積層面及び継鉄部形成用単位
重合体の積層面の双方に接着剤を塗布するようにしても
よい。
【0067】上記の例では、一連の単位重合体の位置を
ずらしながら積み重ねて積層ブロックを形成する際に、
一連の単位重合体の位置をそれぞれの長手方向にずらす
ようにしたが、アモルファス磁性合金箔の幅寸法が大き
い場合には、一連の単位重合体をそれぞれの幅方向に位
置をずらして積み重ねることにより積層ブロックを構成
するようにしてもよい。
【0068】上記の説明では、2脚の積鉄心を製造する
場合を例にとったが、3脚の積鉄心を製造する場合にも
同様に本発明の方法を適用することができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
アモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせたも
のからなるストリップ重合体を所定の長さに切断するこ
とによりアモルファスリボンの重合体を形成して、該ア
モルファスリボンの重合体の単体を単位重合体とする
か、または該アモルファスリボンの重合体を複数重ね合
わせたものを単位重合体とするようにしたので、単位重
合体を能率よく形成することができる。
【0070】また本発明によれば、順次形成される一連
の単位重合体を位置をずらして段積みすることにより積
層ブロックを構成するか、または一体化処理が施された
単位重合体を積み重ねることにより積層ブロックを構成
して、該積層ブロックから単位重合体を分け取るように
したので、アモルファスリボンの数を数えることなく、
単位重合体を分け取る作業を簡単に行なうことができ
る。
【0071】上記のように、本発明によれば、単位重合
体の形成と、形成された単位重合体を1つずつ分け取る
作業とを容易に行なうことができるため、アモルファス
積鉄心の製造を能率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により製造されるアモルファス積
鉄心を用いた静止誘導電気機器のうち変圧器を例にとっ
て、その構造の一例を示した斜視図である。
【図2】図1の変圧器を鉄心の積層方向の中央部で断面
して示した断面図である。
【図3】図1の変圧器で用いる連結板とコア締め金具と
の組立構造を示す分解斜視図である。
【図4】(A)及び(B)は脚部と継鉄部とがラップ接
合される積鉄心を構成する2種類の枠板のパターンを示
した平面図である。
【図5】脚部と継鉄部とがラップ接合される積鉄心の構
造を説明する斜視図である。
【図6】(A)及び(B)は脚部と継鉄部とがバット接
合される構造の積鉄心を構成する2種類の枠板のパター
ンの変形例を示した平面図である。
【図7】脚部と継鉄部とがバット接合される積鉄心の構
造を説明する斜視図である。
【図8】(A)ないし(C)は本発明の積鉄心製造方法
における単位重合体形成工程と積層ブロック形成工程と
を説明するための正面図である。
【図9】(A)は脚部及び継鉄部がバット接合された鉄
心を水平面上に配置した状態を示した平面図である。
(B)ないし(D)はバット接合部を構成する単位重合
体の積層面に接着剤を塗布する場合の塗布の仕方の種々
の例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 積鉄心 10 単位重合体 11 積層ブロック 101 脚部構成用単位重合体 102 継鉄部構成用単位重合体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体として、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成してアモルファス積鉄心を製造する方
    法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数と同
    数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせ
    たものからなるストリップ重合体を所定の長さに切断す
    ることにより前記単位重合体を形成する単位重合体形成
    工程を行ない、 前記単位重合体形成工程で順次形成される単位重合体を
    位置をずらして段積みすることにより単位重合体の積層
    ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体として、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成してアモルファス積鉄心を製造する方
    法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数より
    も少い数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね
    合わせたものからなるストリップ重合体を所定の長さに
    切断することによりアモルファスリボンの重合体を形成
    して、該アモルファスリボンの重合体を複数重ねること
    により前記単位重合体を形成する単位重合体形成工程を
    行ない、 前記単位重合体形成工程で順次形成される単位重合体を
    位置をずらして段積みすることにより単位重合体の積層
    ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体として、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成してアモルファス積鉄心を製造する方
    法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数と同
    数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせ
    たものからなるストリップ重合体を構成するアモルファ
    ス磁性合金箔を一体化する一体化処理を施した後に該一
    体化処理が施されたストリップ重合体を所定の長さに切
    断することにより前記単位重合体を形成する単位重合体
    形成工程を行ない、 前記単位重合体形成工程で順次形成される単位重合体を
    積み重ねることにより単位重合体の積層ブロックを形成
    し、 前記積層ブロックを形成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体として、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成してアモルファス積鉄心を製造する方
    法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数と同
    数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせ
    たものからなるストリップ重合体を所定の長さに切断す
    ることにより前記単位重合体を形成する単位重合体形成
    行程を行った後、形成された単位重合体を構成するアモ
    ルファス磁性合金箔を一体化する一体化処理を行い、 前記一体化処理が施された一連の単位重合体を積み重ね
    ることにより単位重合体の積層ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体として、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成してアモルファス積鉄心を製造する方
    法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数より
    も少い数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね
    合わせたものからなるストリップ重合体を所定の長さに
    切断することによりアモルファスリボンの重合体を形成
    して、該アモルファスリボンの重合体を複数重ねること
    により前記単位重合体を形成する単位重合体形成工程を
    行なった後、形成された単位重合体を構成するアモルフ
    ァス磁性合金箔を一体化する一体化処理を行い、 前記一体化処理が施された一連の単位重合体を順次積み
    重ねることにより単位重合体の積層ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記一体化処理は重ね合わされたアモル
    ファス磁性合金箔の間に瞬間接着剤を浸透させることに
    より行なうことを特徴とする請求項2または3に記載の
    アモルファス積鉄心の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記一体化処理は重ね合わされたアモル
    ファス磁性合金箔をスポット溶接により接合することに
    より行なうことを特徴とする請求項2または3に記載の
    アモルファス積鉄心の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ストリップ重合体のコイルを構成す
    るアモルファス磁性合金箔のストリップの互いに重なり
    合う面に油を付着させておくことを特徴とする請求項1
    または2に記載のアモルファス積鉄心の製造方法。
  9. 【請求項9】 短冊状のアモルファス磁性合金箔からな
    るアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単位
    重合体とし、該単位重合体を積層することにより脚部及
    び継鉄部を形成して、該脚部及び継鉄部の長手方向端部
    の積層面どうしがバット接合されたアモルファス積鉄心
    を製造する方法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数と同
    数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね合わせ
    たものからなるストリップ重合体を所定の長さに切断す
    ることにより前記単位重合体を形成する単位重合体形成
    工程を行なった後、前記脚部及び継鉄部をバット接合す
    る際に互いに突き合わされる脚部側の積層面及び継鉄部
    側の積層面の少なくとも一方を構成することになる各単
    位重合体の積層面の長手方向端部に接着剤を塗布して該
    積層面の長手方向端部を一体化する一体化処理を行い、 前記一体化処理が施された一連の単位重合体を順次積み
    重ねることにより単位重合体の積層ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 短冊状のアモルファス磁性合金箔から
    なるアモルファスリボンを複数枚重ね合わせたものを単
    位重合体とし、該単位重合体を積層することにより脚部
    及び継鉄部を形成して、該脚部及び継鉄部の長手方向端
    部の積層面どうしがバット接合されたアモルファス積鉄
    心を製造する方法において、 前記単位重合体を構成するアモルファスリボンの数より
    も少い数のアモルファス磁性合金箔のストリップを重ね
    合わせたものからなるストリップ重合体を所定の長さに
    切断することによりアモルファスリボンの重合体を形成
    して、該アモルファスリボンの重合体を複数重ねること
    により前記単位重合体を形成する単位重合体形成工程を
    行なった後、前記脚部及び継鉄部をバット接合する際に
    互いに突き合わされる脚部側の積層面及び継鉄部側の積
    層面の少なくとも一方を構成することになる各単位重合
    体の積層面の長手方向端部に接着剤を塗布して該積層面
    の長手方向端部を一体化する一体化処理を行い、 前記一体化処理が施された一連の単位重合体を順次積み
    重ねることにより単位重合体の積層ブロックを形成し、 前記積層ブロックを構成している単位重合体を上から順
    に取って作業台上に積層することにより前記脚部及び継
    鉄部を形成することを特徴とするアモルファス積鉄心の
    製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013048138A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Hitachi Ltd 静止誘導電器用積層鉄心
JP2013118254A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Hitachi Ltd 変圧器用積鉄心
CN110911121A (zh) * 2019-12-09 2020-03-24 青岛云路先进材料技术股份有限公司 非晶合金铁芯及非晶合金变压器
JP2021068865A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 株式会社日立産機システム 積鉄心適用変圧器及び組み立て方法

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