JP2001189219A - 静止誘導電気機器鉄心およびその組立方法 - Google Patents

静止誘導電気機器鉄心およびその組立方法

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JP2001189219A
JP2001189219A JP37523999A JP37523999A JP2001189219A JP 2001189219 A JP2001189219 A JP 2001189219A JP 37523999 A JP37523999 A JP 37523999A JP 37523999 A JP37523999 A JP 37523999A JP 2001189219 A JP2001189219 A JP 2001189219A
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JP
Japan
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main leg
upper yoke
silicon steel
induction electric
thin silicon
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JP37523999A
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English (en)
Inventor
Takashi Iwabuchi
隆 岩渕
Toshiyuki Yanari
敏行 矢成
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄心の組立作業効率を高め、かつ作業時間を短
縮する。 【解決手段】薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右両
側の主脚部1、下部継鉄部2および上部継鉄部3を構成
し、これら主脚部1、下部継鉄部2および上部継鉄部3
により額縁状に形成するものにおいて、主脚部1と下部
継鉄部3との接合部5は、前記薄板けい素鋼板を少なく
とも1枚ごとに交互にずらして重ね合わせ接合する一
方、主脚部1と上部継鉄部3との接合部6は、前記薄板
けい素鋼板を積層方向に突き合わせ接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器、リアクト
ルなどの静止誘導電気機器鉄心およびその組立方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の静止誘導電気機器鉄心は、図11
に示すように三相3脚鉄心の左右両側の主脚部1を、下
部継鉄部2および上部継鉄部3との各接合端を互いの対
向側に45度に切断した台形とし、中央の主脚部1aは
両端部をV形とした六角形となし、また下部継鉄部2お
よび上部継鉄部3はその両端が左右の主脚部1の接合端
と接合する45度とし、各中央部分に中央の主脚部1a
のV形に対応する寸法のV形の切欠部4を設け、これら
主脚部1,1a、下部継鉄部2および上部継鉄部3はそ
れぞれ多数の薄板けい素鋼板を積み重ねて構成されてい
る。
【0003】そして、主脚部1と下部継鉄部2との下部
接合部5および主脚部1と上部継鉄部3との上部接合部
6は、それぞれ上記薄板けい素鋼板を1枚または複数枚
ごとに交互にずらして重ね合わせ、つまりラップさせた
構成とし、あるいは1枚または複数枚ごとに複数段の階
段状にずらして重ね合わせた構成としている。また、中
央の主脚部1aと下部継鉄部2との下部接合部5aおよ
び中央の主脚部1aと上部継鉄部3との上部接合部6a
も同様に構成されている。これは、鉄心の諸特性の向
上、接合部での局部過熱の低減などの理由によるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の静止誘導電気機器鉄心において、上記のような
接合部5,5a,6,6aを構成にするには、下部継鉄
部2および上部継鉄部3を1枚または複数枚ごとに主脚
部1,1aに挿入する作業が必要となる。特に、大型変
圧器においては一個所あたり数千回の挿入作業が必要と
なり、この挿入作業に鉄心を製作する時間の多くを費や
している。
【0005】また、下部継鉄部2は、主脚部1を横に倒
した状態で薄板けい素鋼板の挿入作業が可能であるが、
上部継鉄部3は主脚部1に巻線を挿入した後に作業する
必要があるため、主脚部1を横に倒した状態では作業不
可能であり、鉄心を起立した状態で作業を行う必要があ
り作業効率が低く、加えて作業に時間を要し静止誘導電
気機器の価格上昇を招いている。
【0006】さらに、分解輸送変圧器においては、巻線
と鉄心を別々に現地まで輸送し現地にて巻線を鉄心に挿
入した後、上部継鉄部3を挿入する作業を行うものの、
この作業に長時間要すると、使用されている絶縁物の吸
湿の問題などがあり短時間に行う必要がある。
【0007】したがって、上述した従来の静止誘導電気
機器鉄心においては、鉄心組立作業に多くの費用と時間
を要している。
【0008】本発明は上記従来の事情に考慮してなされ
たものであり、鉄心の組立作業効率を高め、かつ作業時
間を短縮した静止誘導電気機器鉄心およびその組立方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、薄板けい素鋼板を積層し
てそれぞれ左右両側の主脚部、下部継鉄部および上部継
鉄部を構成するとともに、これら主脚部、下部継鉄部お
よび上部継鉄部により額縁状に形成した静止誘導電気機
器鉄心において、前記主脚部と前記下部継鉄部との接合
部は、前記薄板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに交互
にずらして重ね合わせ接合する一方、前記主脚部と前記
上部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層方
向に突き合わせ接合したことを特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明では、薄板けい素鋼板
を積層してそれぞれ左右両側の主脚部、下部継鉄部およ
び上部継鉄部を構成するとともに、これら主脚部、下部
継鉄部および上部継鉄部により額縁状に形成した静止誘
導電気機器鉄心において、前記主脚部と前記下部継鉄部
との接合部は、前記薄板けい素鋼板を少なくとも1枚ご
とに複数段の階段状にずらして重ね合わせ接合する一
方、前記主脚部と前記上部継鉄部との接合部は、前記薄
板けい素鋼板を積層方向に突き合わせ接合したことを特
徴とするものである。
【0011】請求項3記載の発明では、薄板けい素鋼板
を積層してそれぞれ左右両側の主脚部、中央の主脚部、
下部継鉄部および上部継鉄部を構成するとともに、これ
ら左右両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部によ
り額縁状に形成した3脚の静止誘導電気機器鉄心におい
て、前記下部継鉄部を2分割に形成し、これら下部継鉄
部と前記左右両側の主脚部および前記中央の主脚部との
接合部は、前記薄板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに
交互にずらして重ね合わせ接合する一方、前記左右両側
の主脚部および前記中央の主脚部と前記上部継鉄部との
接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層方向に突き合わせ
接合したことを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明では、薄板けい素鋼板
を積層してそれぞれ左右両側の主脚部、中央の主脚部、
下部継鉄部および上部継鉄部を構成するとともに、これ
ら左右両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部によ
り額縁状に形成した3脚の静止誘導電気機器鉄心におい
て、前記左右両側の主脚部および前記中央の主脚部と前
記下部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素鋼板を少な
くとも1枚ごとに交互ずらして重ね合わせ接合する一
方、前記左右両側の主脚部および前記中央の主脚部と前
記上部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層
方向に突き合わせ接合したことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項5記載の発明では、薄板けい素鋼板
を積層してそれぞれ左右両側の主脚部、中央の主脚部、
下部継鉄部および上部継鉄部を構成するとともに、これ
ら左右両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部によ
り額縁状に形成した3脚の静止誘導電気機器鉄心におい
て、前記左右両側の主脚部および前記中央の主脚部と前
記下部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素鋼板を少な
くとも1枚ごとに複数段の階段状にずらして重ね合わせ
接合する一方、前記左右両側の主脚部および前記中央の
主脚部と前記上部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素
鋼板を積層方向に突き合わせ接合したことを特徴とする
ものである。
【0014】請求項6記載の発明では、請求項1または
2記載の静止誘導電気機器鉄心を一つの鉄心要素とし、
この鉄心要素を4個連設して5脚鉄心に構成したことを
特徴とするものである。
【0015】請求項1ないし6記載の発明によれば、上
部継鉄部の組立時に、薄板けい素鋼板を少なくとも1枚
ごとに主脚部に挿入する作業が不要となるため、鉄心組
立作業の費用を低減し、かつ作業時間を短縮することが
可能となる。
【0016】請求項7記載の発明では、請求項1ないし
6のいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心において、
上部継鉄部の積層方向の両側に上部クランプを挟み、前
記上部継鉄部と前記上部クランプを締付テープにより一
体に独立構成としたことを特徴とするものである。
【0017】請求項7記載の発明によれば、上部継鉄部
の積層方向の両側に上部クランプを挟み、上部継鉄部と
上部クランプを締付テープにより一体に独立構成とした
ことにより、上部クランプの組立作業時間も短縮するこ
とが可能となる。
【0018】請求項8記載の発明では、請求項1ないし
7のいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心において、
主脚部と上部継鉄部との接合部の薄板けい素鋼板の長手
方向に対する接合面の角度を、前記主脚部側および前記
上部継鉄部側の少なくとも一方の側を45°−0+αと
したことを特徴とするものである。
【0019】請求項8記載の発明によれば、主脚部と上
部継鉄部との接合部の薄板けい素鋼板の長手方向に対す
る接合面の角度を主脚部側および上部継鉄部側の少なく
とも一方の側を45°−0+αとしたことにより、主脚
と上部継鉄部との突き合わせ接合面の密着性が向上し、
鉄心諸特性の悪化を最小限に止めることが可能となる。
【0020】請求項9記載の発明では、請求項1ないし
8のいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心において、
主脚部と上部継鉄部との上部接合部の突き合わせ面間に
接着部材を介在させたことを特徴とするものである。
【0021】請求項9記載の発明によれば、主脚部と上
部継鉄部との上部接合部の突き合わせ面間に接着部材を
介在させたことにより、上部接合部が強固に固定され、
薄厚けい素鋼板の振動などの問題を回避することが可能
となる。
【0022】請求項10記載の発明では、請求項1ない
し9のいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心におい
て、主脚部と上部継鉄部との上部接合部にギャップを形
成し、このギャップに磁束測定用素子を配置したことを
特徴とするものである。
【0023】請求項10記載の発明によれば、主脚部と
上部継鉄部との上部接合部にギャップを形成し、このギ
ャップに磁束測定用素子を配置したことにより、鉄心内
の磁束を測定することが可能となる。
【0024】請求項11記載の発明では、請求項1ない
し10のいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心におい
て、主脚部および上部継鉄部の少なくとも一方の薄板け
い素鋼板の板厚および材質の少なくとも一方を下部継鉄
部と異なるようにしたことを特徴とするものである。
【0025】請求項11記載の発明によれば、主脚部お
よび上部継鉄部の少なくとも一方の薄板けい素鋼板の板
厚および材質の少なくとも一方を下部継鉄部と異なるよ
うにしたことにより、上部接合部による特性悪化分を補
うことが可能となる。
【0026】請求項12記載の発明では、請求項3ない
し5にいずれかに記載の静止誘導電気機器鉄心におい
て、上部継鉄部を長手方向に2分割して構成したことを
特徴とするものである。
【0027】請求項12記載の発明によれば、上部継鉄
部を長手方向に2分割して構成したことにより、大型鉄
心の場合などにて一体では寸法または質量などの制約に
より構成することができない場合でも請求項1と同様の
作用が得られる。
【0028】請求項13記載の発明では、薄板けい素鋼
板を積層してそれぞれ左右両側の主脚部、下部継鉄部お
よび上部継鉄部を構成し、これら主脚部、下部継鉄部お
よび上部継鉄部により額縁状に形成する静止誘導電気機
器鉄心の組立方法において、組立時、最初に前記上部継
鉄部を配置し、次いで前記主脚部を前記上部継鉄部の位
置に合せて配置し、さらに前記主脚部に前記下部継鉄部
を配置することを特徴とする。
【0029】請求項13記載の発明によれば、組立時最
初に上部継鉄部を配置し、次いで主脚部を上部継鉄部の
位置に合せて配置し、さらに下部継鉄部を挿入して組み
立てることにより、薄板けい素鋼板の切断時などの工作
寸法誤差による特性悪化を最小限に止めることが可能と
なる。
【0030】請求項14記載の発明では、請求項13記
載の静止誘導電気機器鉄心の組立方法において、主脚部
の上部接合部端面および上部継鉄部の接合部端面の少な
くとも一方に接着剤を塗布したことを特徴とする。
【0031】請求項14記載の発明によれば、主脚部の
上部接合部端面および上部継鉄部の接合部端面の少なく
とも一方に接着剤を塗布したことにより、薄板けい素鋼
板が端部で固定されるため、端部における薄板けい素鋼
板の振動などの問題を回避することが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0033】[第1実施形態](請求項1対応) 図1は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第1実施形
態を示す正面図である。なお、従来の構成と同一または
対応する部分には、図11と同一の符号を用いて説明す
る。
【0034】図1に示すように、左右両側の主脚部1
は、下部継鉄部2および上部継鉄部3との各接合端を互
いの対向側に45°に切断した台形とし、また下部継鉄
部2および上部継鉄部3はその両端が左右の主脚部1の
接合端と接合する45°とし、主脚部1、下部継鉄部2
および上部継鉄部3は、それぞれ多数の薄板けい素鋼板
を積層し、全体として額縁状に形成されている。
【0035】また、本実施形態では、主脚部1と下部継
鉄部2との下部接合部5は、薄板けい素鋼板を1枚また
は複数枚ごとに交互ずらして重ね合わせ接合する一方、
主脚部1と上部継鉄部3との上部接合部6は、薄板けい
素鋼板を積層方向に均一に突き合わせ接合している。
【0036】このように本実施形態によれば、主脚部1
と上部継鉄部3との上部接合部6は、薄板けい素鋼板を
積層方向に均一に突き合わせ接合したことにより、上部
継鉄部3の組立時に、薄板けい素鋼板を1枚または複数
枚ごとに主脚部1に挿入する作業が不要となり、鉄心の
組立作業効率を高め、その組立作業費用を低減し、かつ
作業時間を短縮することが可能となる。
【0037】[第2実施形態](請求項2対応) 図2は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第2実施形
態を示す正面図である。なお、図2中、図1と同一の部
分には同一の符号を付して重複する部分の説明を省略す
る。以下の各実施形態についても同様である。
【0038】図2に示すように、本実施形態は、薄板け
い素鋼板を額縁状に積層して構成された静止誘導電気機
器鉄心において、主脚部1と下部継鉄部2との下部接合
部5は、薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ごとに複数
段の階段状にずらして重ね合わせ接合する一方、主脚部
1と上部継鉄部3との上部接合部6は、薄板けい素鋼板
を積層方向に均一に突き合わせ接合している。
【0039】このように本実施形態によれば、前記第1
実施形態と同様に主脚部1と上部継鉄部3との上部接合
部6は、薄板けい素鋼板を積層方向に均一に突き合わせ
接合したことにより、上部継鉄部3の組立時に、薄板け
い素鋼板を1枚または複数枚ごとに主脚部1に挿入する
作業が不要となり、鉄心の組立作業効率を高め、その組
立作業費用を低減し、かつ作業時間を短縮することが可
能となる。
【0040】[第3実施形態](請求項3対応) 図3は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第3実施形
態を示す正面図である。
【0041】図3に示すように、本実施形態では、三相
3脚鉄心の左右両側の主脚部1を、2分割された下部継
鉄部2A、下部継鉄部2Bおよび上部継鉄部3との各接
合端を互いの対向側に45°に切断した台形とし、中央
の主脚部1aは両端部をV字形とした六角形となし、ま
た2分割された下部継鉄部2A、下部継鉄部2Bの各一
端および上部継鉄部3の両端は、左右両側の主脚部1の
接合端と接合する45°とし、下部継鉄部2Aと下部継
鉄部2Bとの接合部分および上部継鉄部3の中央部分に
それぞれ中央の主脚部1aのV字形に対応する寸法のV
字形の切欠部4が設けられ、これら主脚部1,1a、下
部継鉄部2A,2Bおよび上部継鉄部3は、それぞれ多
数の薄板けい素鋼板を積層し、全体として額縁状に形成
されている。
【0042】また、本実施形態では、三相3脚鉄心にお
いて、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと2
分割された下部継鉄部2A、下部継鉄部2Bとの下部接
合部5,5aは、薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ご
とに交互にずらして重ね合わせ接合する一方、左右両側
の主脚部1および中央の主脚部1aと上部継鉄部3との
上部接合部6,6aは、薄板けい素鋼板を積層方向に均
一に突き合わせ接合している。
【0043】すなわち、中央の主脚部1aは、下部継鉄
部2A,2Bに形成されたV字形の切欠部4に対する下
部接合部5aが薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ごと
に交互にずらして重ね合わせ接合する一方、上部継鉄部
3に形成されたV字形の切欠部4に対する上部接合部6
aが薄板けい素鋼板を積層方向に均一に突き合わせ接合
している。
【0044】このように本実施形態によれば、左右両側
の主脚部1および中央の主脚部1aは、45°に切断さ
れた部分およびV字形の切欠部4が形成された上部継鉄
部3との上部接合部6が、薄板けい素鋼板を積層方向に
均一に突き合わせ接合したことにより、三相3脚鉄心に
おいて図1に示す第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0045】[第4実施形態](請求項4対応) 図4は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第4実施形
態を示す正面図である。
【0046】図4に示すように、本実施形態では、三相
3脚鉄心の左右両側の主脚部1を、下部継鉄部2および
上部継鉄部3との各接合端を互いの対向側に45°に切
断した台形とし、中央の主脚部1aは両端部をV字形と
した六角形となし、また下部継鉄部2および上部継鉄部
3はその両端が左右の主脚部1の接合端と接合する45
°とし、各中央部分に中央の主脚部1aのV字形に対応
する寸法のV字形の切欠部4を設け、これら主脚部1,
1a、下部継鉄部2および上部継鉄部3はそれぞれ多数
の薄板けい素鋼板を積層し、全体として額縁状に形成さ
れている。
【0047】また、本実施形態では、三相3脚鉄心にお
いて、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと下
部継鉄部2との下部接合部5は、薄板けい素鋼板を1枚
または複数枚ごとに交互ずらして重ね合わせ接合する一
方、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと上部
継鉄部3との上部接合部6は、薄板けい素鋼板を積層方
向に均一に突き合わせ接合している。
【0048】すなわち、中央の主脚部1aは、下部継鉄
部2に形成されたV字形の切欠部4に対する下部接合部
5aが薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ごとに交互に
ずらして重ね合わせ接合する一方、上部継鉄部3に形成
されたV字形の切欠部4に対する上部接合部6aが薄板
けい素鋼板を積層方向に均一に突き合わせ接合してい
る。
【0049】このように本実施形態によれば、左右両側
の主脚部1および中央の主脚部1aは、45°に切断さ
れた部分およびV字形の切欠部4が形成された上部継鉄
部3との上部接合部6が、薄板けい素鋼板を積層方向に
均一に突き合わせ接合したことにより、三相3脚鉄心に
おいて図1に示す第1実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0050】[第5実施形態](請求項5対応) 図5は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第5実施形
態を示す正面図である。
【0051】図5に示すように、本実施形態では、三相
3脚鉄心の左右両側の主脚部1を、下部継鉄部2および
上部継鉄部3との各接合端を互いの対向側に45°に切
断した台形とし、中央の主脚部1aは両端部をV字形と
した六角形となし、また下部継鉄部2および上部継鉄部
3はその両端が左右の主脚部1の接合端と接合する45
°とし、各中央部分に中央の主脚部1aのV字形に対応
する寸法のV字形の切欠部4を設け、これら主脚部1,
1a、下部継鉄部2および上部継鉄部3はそれぞれ多数
の薄板けい素鋼板を積層し、全体として額縁状に形成さ
れている。
【0052】また、本実施形態では、三相3脚鉄心にお
いて、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと下
部継鉄部2との下部接合部5は、薄板けい素鋼板を1枚
または複数枚ごとに複数段の階段状にずらして重ね合わ
せ接合する一方、左右両側の主脚部1および中央の主脚
部1aと上部継鉄部3との上部接合部7は、薄板けい素
鋼板を積層方向に均一に突き合わせ接合している。
【0053】すなわち、中央の主脚部1aは、下部継鉄
部2に形成されたV字形の切欠部4に対する下部接合部
5aが薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ごとに複数段
の階段状にずらして重ね合わせ接合する一方、上部継鉄
部3に形成されたV字形の切欠部4に対する上部接合部
6aが薄板けい素鋼板を積層方向に均一に突き合わせ接
合している。
【0054】このように本実施形態によれば、左右両側
の主脚部1および中央の主脚部1aは、45°に切断さ
れた部分およびV字形の切欠部4が形成された上部継鉄
部3との上部接合部6が、薄板けい素鋼板を積層方向に
均一に突き合わせ接合したことにより、三相3脚鉄心に
おいて図2に示す第2実施形態と同様の効果が得られ
る。
【0055】[第6実施形態](請求項12対応) 図6は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第6実施形
態を示す部分正面図である。
【0056】図6に示すように、本実施形態は、図3、
図4および図5に示す実施形態おいて、上部継鉄部を長
手方向に対して上部継鉄部3Aと上部継鉄部3Bの2分
割した構成としている。
【0057】このように本実施形態によれば、上部継鉄
部を長手方向に対して上部継鉄部3Aと上部継鉄部3B
の2分割に構成したことにより、大型鉄心の場合などに
て一体では寸法または質量などの制約により構成するこ
とができない場合でも三相3脚鉄心にて図1に示す実施
形態と同様の効果が得られる。
【0058】[第7実施形態](請求項6対応) 図7は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第7実施形
態を示す正面図である。
【0059】図7に示すように、本実施形態は、図1お
よび図2に示す実施形態の静止誘導電気機器鉄心を一つ
の鉄心要素7とし、この鉄心要素7を4個直列に連設し
て5脚鉄心に構成したものである。
【0060】このように本実施形態によれば、鉄心要素
7を4個直列に連設して5脚鉄心に構成したことによ
り、5脚鉄心において図1または図2に示す実施形態と
同様の効果が得られる。
【0061】[第8実施形態](請求項7対応) 図8(A),(B)は本発明に係る静止誘導電気機器鉄
心の第8実施形態を示す正面図,平面図である。
【0062】図8(A),(B)に示すように、本実施
形態は、図3〜図5に示す実施形態において、上部継鉄
部3の積層方向の両側に上部クランプ9を挟み、上部継
鉄部3と上部クランプ9を締付テープ8により一体に独
立構成としている。また、下部継鉄部2も同様に下部継
鉄部2の積層方向の両側に下部クランプ10を挟み、下
部継鉄部2と下部クランプ10を締付テープ8により一
体に独立構成としている。
【0063】さらに、左右両側の主脚部1および中央の
主脚部1aも同様に、左右両側の主脚部1および中央の
主脚部1aの積層方向の両側に主脚クランプ11を挟
み、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと主脚
クランプ11を締付テープ8により一体に独立構成とし
ている。
【0064】このように本実施形態によれば、上部継鉄
部3と上部クランプ9、下部継鉄部2と下部クランプ1
0、左右両側の主脚部1および中央の主脚部1aと主脚
クランプ11のそれぞれを一体に独立構成としたことに
より、上部クランプ9、下部クランプ10および主脚ク
ランプ11の組立作業時間も短縮することが可能とな
る。
【0065】なお、本実施形態では、上部継鉄部3と上
部クランプ9、下部継鉄部2と下部クランプ10、左右
両側の主脚部1および中央の主脚部1aと主脚クランプ
11のそれぞれを一体に独立構成としたが、これに限ら
ず、少なくとも上部継鉄部3と上部クランプ9を一体に
独立構成とすればよい。
【0066】[第9実施形態](請求項8対応) 図9は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第9実施形
態を示す拡大図である。
【0067】図9に示すように、本実施形態は、図1〜
図8に示す実施形態おいて主脚部1と上部継鉄部3との
上部接合部6の薄板けい素鋼板の長手方向に対する接合
面の角度を主脚部1側のみ、上部継鉄部3側のみ、また
は主脚部1側および上部継鉄部3側を45°−0+αと
したものである。
【0068】このように本実施形態によれば、上部接合
部6の薄板けい素鋼板の長手方向に対する接合面の角度
を主脚部1側および上部継鉄部3側の少なくとも一方の
側を45°−0+αとしたことにより、主脚部1と上部
継鉄部3との上部接合部6の突き合わせ接合面の密着性
が向上し、鉄心諸特性の悪化を最小限に止めることが可
能となる。
【0069】[第10実施形態](請求項9対応) 図10は本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第10実
施形態を示す拡大図である。
【0070】図10に示すように、本実施形態は、図1
〜図9に示す実施形態おいて主脚部1と上部継鉄部3と
の上部接合部6の突き合わせ面間に接着部材12を介在
させた構成としている。
【0071】このように本実施形態によれば、主脚部1
と上部継鉄部3との上部接合部6の突き合わせ面間に接
着部材12を介在させたことにより、上部接合部6が強
固に固定され、主脚部1および上部継鉄部3の薄板けい
素鋼板の振動などの問題を回避することが可能となる。
【0072】[第11実施形態](請求項10対応) 以下に本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第11実施
形態を説明する。
【0073】本実施形態は、図1〜図10に示す実施形
態おいて、主脚部1と上部継鉄部3との上部接合部6に
ギャップを形成し、このギャップに磁束測定用素子を配
置した構成とする。
【0074】このように本実施形態によれば、主脚部1
と上部継鉄部3との上部接合部6にギャップを形成し、
このギャップに磁束測定用素子を配置したことにより、
鉄心内の磁束を測定することが可能となる。
【0075】[第12実施形態](請求項11対応) 以下に本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第12実施
形態を説明する。
【0076】本実施形態は、図1〜図10に示す実施形
態において、主脚部1のみ、上部継鉄部3のみ、または
主脚部1および上部継鉄部3の薄板けい素鋼板の板厚の
み、材質のみ、または板厚および材質を下部継鉄部2と
異なるものとしている。
【0077】このように本実施形態によれば、主脚部1
および上部継鉄部3の少なくとも一方の薄板けい素鋼板
の板厚および材質の少なくとも一方を下部継鉄部2と異
なるようにしたことにより、上部接合部6による特性悪
化分を補うことが可能となる。
【0078】[組立方法の第1実施形態](請求項13
対応) 以下に本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の組立方法の
第1実施形態を説明する。
【0079】本実施形態は、薄板けい素鋼板を積層して
それぞれ左右両側の主脚部1、下部継鉄部2および上部
継鉄部3を構成し、これら主脚部1、下部継鉄部2およ
び上部継鉄部3により額縁状に形成する静止誘導電気機
器鉄心の組立方法において、、組立時最初に上部継鉄部
3を配置し、次いで主脚部1を上部継鉄部3の位置に合
わせて配置して薄板けい素鋼板の積層方向に均一に突き
合わせ接合し、さらに主脚部1に下部継鉄部2を配置
し、薄板けい素鋼板を1枚または複数枚ごとに交互ずら
して重ね合わせ接合したり、または1枚または複数枚ご
とに複数段の階段状にずらして重ね合わせ接合する順序
により組み立てる。
【0080】このように本実施形態の組立方法によれ
ば、組立時最初に上部継鉄部3を配置し、次いで主脚部
1を上部継鉄部3の位置に合せて配置し、さらに下部継
鉄部2を挿入して組み立てることにより、薄板けい素鋼
板切断時などの工作寸法誤差による特性悪化を最小限に
止めることが可能となる。
【0081】[組立方法の第2実施形態](請求項14
対応) 以下に本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の組立方法の
第2実施形態を説明する。
【0082】本実施形態は、組立時最初に上部継鉄部3
を配置し、次いで主脚部1を上部継鉄部3の位置に合わ
せて配置し、さらに下部継鉄を配置する順序にて組み立
てる静止誘導電気機器鉄心の組立方法において、主脚部
1の上部接合部6端面、上部継鉄部3の接合部端面、ま
たは主脚部1の上部接合部6端面および上部継鉄部3の
接合部端面に接着剤を塗布するようにしている。
【0083】このように本実施形態によれば、主脚部1
の上部接合部6端面および上部継鉄部3の接合部端面の
少なくとも一方に接着剤を塗布することにより、薄板け
い素鋼板が端部で固定されるため、接合部端部における
薄板けい素鋼板の振動などの問題を回避することが可能
となる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
から請求項6記載の発明によれば、主脚部と上部継鉄部
との上部接合部を薄板けい素鋼板を積層方向に突き合わ
せ接合したことにより、上部継鉄部の組立時に、薄板け
い素鋼板を1枚または複数枚ごとに主脚部に挿入する作
業が不要となり、鉄心の組立作業効率を高め、その組立
作業費用を低減し、かつ作業時間を短縮することが可能
となる。
【0085】請求項7記載の発明によれば、上部継鉄部
の積層方向の両側に上部クランプを挟み、上部継鉄部と
上部クランプを締付テープにより一体に独立構成とした
ことにより、上部クランプの組立作業時間も短縮するこ
とが可能となる。
【0086】請求項8記載の発明によれば、主脚部と上
部継鉄部との接合部の薄板けい素鋼板の長手方向に対す
る接合面の角度を主脚部側および上部継鉄部側の少なく
とも一方の側を45°−0+αとしたことにより、主脚
と上部継鉄部との突き合わせ接合面の密着性が向上し、
鉄心諸特性の悪化を最小限に止めることが可能となる。
【0087】請求項9記載の発明によれば、主脚部と上
部継鉄部との上部接合部の突き合わせ面間に接着部材を
介在させたことにより、上部接合部が強固に固定され、
薄厚けい素鋼板の振動などの問題を回避することが可能
となる。
【0088】請求項10記載の発明によれば、主脚部と
上部継鉄部との上部接合部にギャップを形成し、このギ
ャップに磁束測定用素子を配置したことにより、鉄心内
の磁束を測定することが可能となる。
【0089】請求項11記載の発明によれば、主脚部お
よび上部継鉄部の少なくとも一方の薄板けい素鋼板の板
厚および材質の少なくとも一方を下部継鉄部と異なるよ
うにしたことにより、上部接合部による特性悪化分を補
うことが可能となる。
【0090】請求項12記載の発明によれば、上部継鉄
部を長手方向に2分割して構成したことにより、大型鉄
心の場合などにて一体では寸法または質量などの制約に
より構成することができない場合でも請求項1と同様の
効果が得られる。
【0091】請求項13記載の発明によれば、組立時最
初に上部継鉄部を配置し、次いで主脚部を上部継鉄部の
位置に合せて配置し、さらに下部継鉄部を挿入して組み
立てることにより、薄板けい素鋼板の切断時などの工作
寸法誤差による特性悪化を最小限に止めることが可能と
なる。
【0092】請求項14記載の発明によれば、主脚部の
上部接合部端面および上部継鉄部の接合部端面の少なく
とも一方に接着剤を塗布したことにより、薄板けい素鋼
板が端部で固定されるため、端部における薄板けい素鋼
板の振動などの問題を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第1実施
形態の構成を示す正面図。
【図2】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第2実施
形態の構成を示す正面図。
【図3】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第3実施
形態の構成を示す正面図。
【図4】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第4実施
形態の構成を示す正面図。
【図5】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第5実施
形態の構成を示す正面図。
【図6】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第6実施
形態の構成を示す部分正面図。
【図7】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第7実施
形態の構成を示す正面図。
【図8】(A),(B)は本発明に係る静止誘導電気機
器鉄心の第8実施形態の構成を示す正面図,平面図。
【図9】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第9実施
形態の構成を示す拡大図。
【図10】本発明に係る静止誘導電気機器鉄心の第10
実施形態の構成を示す拡大図。
【図11】従来例に係る静止誘導電気機器鉄心の構成を
示す正面図。
【符号の説明】
1 左右両側の主脚部 1a 中央の主脚部 2 下部継鉄部 2A,2B 下部継鉄部 3 上部継鉄部 3A,3B 上部継鉄部 4 切欠部 5 下部接合部 5a 下部接合部 6 上部接合部 6a 上部接合部 7 鉄心要素 8 締付テープ 9 上部クランプ 10 下部クランプ 11 主脚クランプ 12 接着部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右
    両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部を構成する
    とともに、これら主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部
    により額縁状に形成した静止誘導電気機器鉄心におい
    て、前記主脚部と前記下部継鉄部との接合部は、前記薄
    板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに交互にずらして重
    ね合わせ接合する一方、前記主脚部と前記上部継鉄部と
    の接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層方向に突き合わ
    せ接合したことを特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  2. 【請求項2】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右
    両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部を構成する
    とともに、これら主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部
    により額縁状に形成した静止誘導電気機器鉄心におい
    て、前記主脚部と前記下部継鉄部との接合部は、前記薄
    板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに複数段の階段状に
    ずらして重ね合わせ接合する一方、前記主脚部と前記上
    部継鉄部との接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層方向
    に突き合わせ接合したことを特徴とする静止誘導電気機
    器鉄心。
  3. 【請求項3】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右
    両側の主脚部、中央の主脚部、下部継鉄部および上部継
    鉄部を構成するとともに、これら左右両側の主脚部、下
    部継鉄部および上部継鉄部により額縁状に形成した3脚
    の静止誘導電気機器鉄心において、前記下部継鉄部を2
    分割に形成し、これら下部継鉄部と前記左右両側の主脚
    部および前記中央の主脚部との接合部は、前記薄板けい
    素鋼板を少なくとも1枚ごとに交互にずらして重ね合わ
    せ接合する一方、前記左右両側の主脚部および前記中央
    の主脚部と前記上部継鉄部との接合部は、前記薄板けい
    素鋼板を積層方向に突き合わせ接合したことを特徴とす
    る静止誘導電気機器鉄心。
  4. 【請求項4】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右
    両側の主脚部、中央の主脚部、下部継鉄部および上部継
    鉄部を構成するとともに、これら左右両側の主脚部、下
    部継鉄部および上部継鉄部により額縁状に形成した3脚
    の静止誘導電気機器鉄心において、前記左右両側の主脚
    部および前記中央の主脚部と前記下部継鉄部との接合部
    は、前記薄板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに交互ず
    らして重ね合わせ接合する一方、前記左右両側の主脚部
    および前記中央の主脚部と前記上部継鉄部との接合部
    は、前記薄板けい素鋼板を積層方向に突き合わせ接合し
    たことを特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  5. 【請求項5】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左右
    両側の主脚部、中央の主脚部、下部継鉄部および上部継
    鉄部を構成するとともに、これら左右両側の主脚部、下
    部継鉄部および上部継鉄部により額縁状に形成した3脚
    の静止誘導電気機器鉄心において、前記左右両側の主脚
    部および前記中央の主脚部と前記下部継鉄部との接合部
    は、前記薄板けい素鋼板を少なくとも1枚ごとに複数段
    の階段状にずらして重ね合わせ接合する一方、前記左右
    両側の主脚部および前記中央の主脚部と前記上部継鉄部
    との接合部は、前記薄板けい素鋼板を積層方向に突き合
    わせ接合したことを特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の静止誘導電気機
    器鉄心を一つの鉄心要素とし、この鉄心要素を4個連設
    して5脚鉄心に構成したことを特徴とする静止誘導電気
    機器鉄心。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の静
    止誘導電気機器鉄心において、上部継鉄部の積層方向の
    両側に上部クランプを挟み、前記上部継鉄部と前記上部
    クランプを締付テープにより一体に独立構成としたこと
    を特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の静
    止誘導電気機器鉄心において、主脚部と上部継鉄部との
    接合部の薄板けい素鋼板の長手方向に対する接合面の角
    度を、前記主脚部側および前記上部継鉄部側の少なくと
    も一方の側を45°−0+αとしたことを特徴とする静
    止誘導電気機器鉄心。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の静
    止誘導電気機器鉄心において、主脚部と上部継鉄部との
    上部接合部の突き合わせ面間に接着部材を介在させたこ
    とを特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    静止誘導電気機器鉄心において、主脚部と上部継鉄部と
    の上部接合部にギャップを形成し、このギャップに磁束
    測定用素子を配置したことを特徴とする静止誘導電気機
    器鉄心。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の静止誘導電気機器鉄心において、主脚部および上部継
    鉄部の少なくとも一方の薄板けい素鋼板の板厚および材
    質の少なくとも一方を下部継鉄部と異なるようにしたこ
    とを特徴とする静止誘導電気機器鉄心。
  12. 【請求項12】 請求項3ないし5にいずれかに記載の
    静止誘導電気機器鉄心において、上部継鉄部を長手方向
    に2分割して構成したことを特徴とする静止誘導電気機
    器鉄心。
  13. 【請求項13】 薄板けい素鋼板を積層してそれぞれ左
    右両側の主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部を構成
    し、これら主脚部、下部継鉄部および上部継鉄部により
    額縁状に形成する静止誘導電気機器鉄心の組立方法にお
    いて、組立時、最初に前記上部継鉄部を配置し、次いで
    前記主脚部を前記上部継鉄部の位置に合せて配置し、さ
    らに前記主脚部に前記下部継鉄部を配置することを特徴
    とする静止誘導電気機器鉄心の組立方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の静止誘導電気機器鉄
    心の組立方法において、主脚部の上部接合部端面および
    上部継鉄部の接合部端面の少なくとも一方に接着剤を塗
    布したことを特徴とする静止誘導電気機器鉄心の組立方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010287756A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Takaoka Kasei Kogyo Kk 額縁形鉄心及びその組み立て方法
JP2016006813A (ja) * 2014-06-20 2016-01-14 株式会社日立製作所 静止誘導電器
JP2019110243A (ja) * 2017-12-19 2019-07-04 株式会社ダイヘン 静止誘導機器、積層鉄心、及び鉄心構造

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