JP2001502475A - 磁心構造 - Google Patents

磁心構造

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JP2001502475A
JP2001502475A JP10518529A JP51852998A JP2001502475A JP 2001502475 A JP2001502475 A JP 2001502475A JP 10518529 A JP10518529 A JP 10518529A JP 51852998 A JP51852998 A JP 51852998A JP 2001502475 A JP2001502475 A JP 2001502475A
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ウエストバーグ,ヨハン
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エー・ビー・ビー・パワー・ティー・アンド・ディー・カンパニイ・インコーポレイテッド
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/24Magnetic cores
    • H01F27/245Magnetic cores made from sheets, e.g. grain-oriented

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Abstract

(57)【要約】 成層した複数群の金属積層板の層で形成した外側脚部(11,12)、少なくとも1つの内側脚部(13)、頂部ヨーク部(14,15)及び底部ヨーク部(16,17)を有する成層型磁心構造。ヨーク部及び脚部積層板の端部は対角線方向に切断されて、ヨーク部と脚部積層板の隣接端部間の対角線方向接合部を有する閉じた磁気回路が形成される。内側脚部積層板の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の対角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成される段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存し、外側脚部積層板及び頂部及び底部ヨーク部積層板の構造は各群内において層間で均一であり、段の位置とは無関係である。各群の積層板を成層する方法と、積層板の幅が市販の材料の幅より大きい場合磁心構造の中央または内側脚部を2つの部品とする方法が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 磁心構造発明の背景 1.発明の分野 本発明は変圧器のような電気的誘導装置のための磁心構造に関し、さらに詳 細には、成層型磁心構造に関する。 2.従来技術の説明 従来技術の成層型磁心構造の一例が米国特許第3,153,215号に開示 されている。この特許に開示された成層型磁心構造は、磁心の脚部及びヨーク部 の直交端部間が段状に重ね接合されている。段状の重ね接合は、各層の脚部及び ヨーク部の直交する対角線方向の切断端部間の接合部を隣接する層の同位置の接 合部に対して一つづつずらして、1つの方向で少なくとも3つの段部を形成した 後、方向を反転して、所定の段状パターンを形成し、このパターンを繰り返すよ うにしたものである。段状重ね接合部を有する磁心は、従来の突合せ接合部を用 いる磁心と比べて、磁心損を減少させ、励磁電圧−電流条件を軽減し、磁心の騒 音レベルを低下させる点において磁心の性能を実質的に改善することが判明して いる。従来技術の他の段状重ね接合部の構成は、米国特許第3,153,215 号;3,477,053号;3,504,318号及び3,540,120号に 開示されている。これらの特許に開示された接合部は、対角線切断端部間で同一 の縦方向寸法を有する積層板により各脚部またはヨーク部を構成することによっ て成層体の対角線方向切断端部間の所望の段状構造を実現したものである。この 段状構成は、積層板の任意の成層群の中間点を一つづつずらすことによって形成 している。 段状重ね接合部を有する従来技術の磁心では、内側脚部と頂部ヨーク及び底部 のヨーク部の積層板間の段状重ね接合部が頂部ヨーク部及び底部ヨーク部の各積 層板にV字形ノッチを設けることにより形成されている。ヨーク部積層板のV字 形ノッチは、層間で、磁心の縦方向軸に平行に、一つづつシフトするため、長さ が同じ内側脚部積層板も磁心の縦方向軸と平行に一つづつシフトする。このよう に、頂部及び底部ヨーク部の同じ長さの積層板が層間で水平方向にシフトするた め、脚部積層板とヨーク部積層板の間の段状重ね接合部が均一に分布するように なり、その結果卓越した電気的特性を有する対称磁心構造が得られる。しかしな がら、水平方向段状重ね接合部を有する磁心は、磁心組立ての際に内側脚部積層 板の複数の離隔端部がオペレータの視界から隠れて見えないため、これが製造上 の固有の難点となり、長い組立て時間を要する。 内側脚部積層板の垂直方向の段付構成は米国特許第3,153,215号及び 3,743,991号に開示されている。この型の磁心構造は、1つのヨーク部 積層板のノッチを隣接層より次々に深い所に、もう1つのヨーク部積層板のノッ チを隣接層より次々に浅くすることによって、内側脚部の直線状側部に平行に、 同じ長さの内側脚部積層板を垂直方向に分布させたものである。あるいは、内側 脚部積層板の長さを層間で次々に変化させて、垂直方向重ね接合部を形成しても よい。いずれの垂直方向段状重ね接合部を有する磁心構造でも、同じ長さのヨー ク部積層板は水平方向に一つづつシフトして、脚部積層板と段状重ね接合部を形 成する。米国特許第3,670,279号及び3,918,153号は共に、層 間で次々に長さが変化する脚部及びヨーク部積層板で段状重ね接合部を形成する 構成を開示している。 別の成層型磁心構造が米国特許第4.201,966号に開示されている。こ の特許では、外側脚部及び内側脚部と、頂部及び底部ヨーク部とが複数群の金属 板で成層することにより形成されている。脚部及びヨーク部積層板の長さは層の 各群内において層間で互いに反対方向に変化するが、各脚部及びヨーク部積層板 の中間点は整列関係に維持されている。この構成によると、脚部及びヨーク部積 層板の端部を層間でずらすことにより脚部積層板とヨーク部積層板の隣接端部間 に段状重ね接合部が得られる。脚部積層板とヨーク部積層板の相対的位置は、積 層板の各群内の脚部積層板とヨーク部積層板の間の磁心の内側コーナー部に形成 される空所を均一に分割するように選択される。 上述したような磁心構造の設計は成功を収めているが、改善の余地がある。単 相3脚磁心、単相4脚磁心、単相5脚または三相5脚磁心に利用できる段状重ね 側脚部設計方法を提供することが望ましい。切断と組立てが容易で、部品とその 組立て方法が従来技術と比べると簡単である磁心を提供することが望ましい。内 側または中央脚部が段状重ね接合部が水平方向に移動するようにこの段状重ね構 造を決定し、中央脚部積層板を除く磁心の全積層板が各群内で同一であり、かく して外側脚部積層板及びヨーク部積層板が段の位置とは無関係に同一である構成 を提供することが望ましい。また、磁心を非常に厳密な公差で構成できることに より一貫して低い磁心損が得られる確率が高い成層型磁心を提供することが望ま しい。発明の概要 本発明によると、各群が複数の層よりなる複数群の金属積層板を成層した磁心 が提供される。各層は、各々が第1及び第2の端部を有する第1及び第2の外側 脚部積層板及び少なくとも1つの内側脚部積層板と、頂部及び底部ヨーク部積層 板とを含み、外側及び内側脚部積層板がヨーク部積層板と複数の外側コーナー部 及びその関連の内側コーナー部により連結された磁心を形成する。ヨーク部及び 脚部積層板の端部は対角線方向に切断されており、ヨーク部及び脚部積層板の隣 接端部間に対角線方向の接合部を有する閉じた磁気回路が提供される。内側脚部 積層板の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の対角線方向 切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成される段状パタ ーンを層間で形成するため段の位置に依存する。外側脚部積層板及び頂部及び底 部ヨーク部積層板の構造は各群内において層間で均一であり、段の位置とは無関 係である。 さらに、本発明によると、上述したタイプの磁心を組立る方法が提供される。 この方法は、1っの群の各金属積層板の層については、第1の内側脚部積層板を 配置し、その中心線の一方の側にそれと当接するように頂部ヨーク部積層板を配 置し、頂部ヨーク部積層板と当接するように外側脚部積層板を配置し、外側及び 内側脚部積層板と当接するように底部ヨーク部積層板を配置し、内側脚部積層板 の中心線のもう一方の側にそれと当接するように底部ヨーク部積層板を配置し、 最後に言及した底部ヨーク部積層板と当接するように外側脚部積層板を配置し、 最後に言及した外側脚部積層板と内側脚部積層板と当接するように頂部ヨーク部 積層板を配置することによって、磁心を構成する積層板の1つの層の組立てを完 了する。この方法はさらに、1つの群の積層構造体が完了するまでこの手順を繰 り返して各層の積層板を配置し、それに続く各群につきこの手順を繰り返して積 層板を配置することにより磁心の成層作業を完了する。図面の簡単な説明 本発明のさらに詳細な理解を得るためには、添付図面を参照されたい。 図1は、本発明の1つの実施例を示す磁心の前立面図である。 図2は、図1に示す磁心構造の実施例の展開立面図である。 図3は、段の位置とは無関係に寸法が同一の内側脚部積層板の一例を示す。 図4は、図1の円で囲んだ部分の内側脚部積層板により形成される段状部を示 す説明図である。 図5は、図1の円で囲んだコーナー部の重ね方を示す説明図である。 図6は、図1の線6−6に沿う断面図である。 図7は、本発明の別の実施例の磁心構造を示す立面図である。 図7Aは、図7に示す磁心構造の実施例の展開立面図である。 図8は、本発明の別の磁心構造の立面図である。 図8Aは、図8に示す磁心構造の実施例の展開立面図である。 図9は、本発明による磁心の分割形内側脚部の説明図である。好ましい実施例の説明 図1及び2は、本発明による磁心構造体10を示す。この磁心構造体10は、 第1の外側脚部11,第2の外側脚部12、内側または中央脚部13、頂部ヨー ク部14,15,及び底部ヨーク部16,17を有する。磁心構造体10は成層 型であり、各脚部及びヨーク部は特定の用途により決まる所定の幅及び厚さを有 する粒子配向珪素鋼のような適当な磁性材料の金属積層板を成層したものである 。各外側脚部及びヨーク部を構成する積層板の幅は同一であり、各外側及び内側 脚部を構成する積層板の長さは同一であり、ヨーク部積層板は全て同じ長さを有 する。各脚部及びヨーク部積層板は、金属条片を所定の位置で対角線方向に切断 してこの切断端部が平行でない側部を、また端縁部が平行な側部を形成する実質 的に台形の脚部及びヨーク部積層板を形成する剪断作業により作られる。磁心構 造 体10は、各層の脚部及びヨーク部積層板の端部を突合わせて磁束に対する抵抗 が最小である接合部を形成した複数層の積層板を含む。 磁心構造体10の各層は磁性材料の1つの積層板よりなるものとして図示説明 する。しかしながら、この用語「層」は、同一寸法の複数の積層板を重畳したも のを包含すると理解されたい。従って、例えば、図2に示す各層は、長さ及び幅 が同一で端部及び側部を重畳した2枚の積層板を含む場合がある。 磁心構造体10は、各群が例えば6層の積層板を含む複数群の重畳した金属積 層板の層により形成されている。図2は、磁心構造体10の1つの群を構成する 脚部11,12,13の積層板及びヨーク部14,15,16,17の積層板を 示す。 本発明によると、磁心の中央または内側脚部13がこの段状重ね構造を決定す る。図3に示す中央または内側脚部積層板13は、幅がB、長さがDであり、寸 法C及びAは図4に示す完全な段状重ね構造(6段)を形成するため段の位置に より異なる。外側脚部積層板11,12及びヨーク部積層板14−17のような 磁心の残りの積層板は、その形状が各群内の層間で均一であり、層の位置とは無 関係である。磁心の積層板を積重ねるにあたり1つの手順パターンを用いると、 図2及び4に示すような完全な段状重ね構造が形成される。各層の積層板を積重 ねる手順パターンまたは方法は、内側脚部13から始めてヨーク部14、外側脚 部11、底部ヨーク部16,17、外部脚部12、最後に頂部ヨーク部15に至 る。2番目の層を構成する積層板を上述の手順に従って配置し、図2及び4に示 すようにその群の6つの層の全てを配置する。図2から分かるように、内側脚部 積層板13の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の対角線 方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成される段状 パターンを層間で形成するため段の位置に依存する。図2から分かることは、外 側脚部積層板11,12、頂部ヨーク部積層板14,15及び底部ヨーク部積層 板16,17の形状は各群において層間で均一であるため、層の位置に依存しな い。図1及び2から分かるように、ヨーク部及び脚部積層板の端部は矩形の磁心 を形成するため45°の角度で対角線方向に切断されている。内側脚部積層板1 3の端部は対角線方向に切断されてほぼV字形になっており、対角線方向切断端 部の接合部は90°の開先角度を形成する。段状重ね構造のため、矩形の磁心構 造体10のコーナー部の外側脚部とヨーク部の積層板は図5の拡大図で示すよう にオーバーラップする。 図2は6つの層の積層板よりなる1つの積層板群を示すが、磁心構造体10の ような磁心構造は数個の群の積層板よりなるものと理解されたい。図6は図1に 示す磁心構造体10のコーナー部の断面図であり、この図によると段状重ね構造 の2群の積層板の各群が6枚の積層板を含んでいる。図6から、各群につき6つ の段が繰り返し形成されることが分かる。 図7及び7Aは、本発明による磁心構造体の別の実施例110を示す。この磁 心構造体110は、内側または中央脚部が2個ある点を除き磁心構造体10と同 一である。この磁心構造体110は、第1の外側脚部111,第2の外側脚部1 12,2つの内側または中央脚部113,113Aを含む。また、3つの頂部ヨ ーク部114,115,118及び3つの底部ヨーク部116,117,119 がある。 磁心構造体110は、各群が例えば6枚の積層板よりなる複数群の金属積層板 を重畳したものである。図7Aは、脚部111,112,113,113A及び ヨーク部114,115,116,117,118,119よりなる1つの群の 積層板を示す。 本発明によると、磁心の中央または内側脚部積層板113,113Aが段状重 ね構造を決定する。中央または内側脚部積層板113,113Aは、寸法C及び Aが群内の層の位置にに依存する磁心構造体10に関連して説明したように、図 3に従って形成される。外側脚部積層板111,112及びヨーク部積層板11 4,115,116,117,118,119のような磁心の残りの積層板は群 内の層の位置に無関係に同一である。手順パターンを用いて磁心の積層板を成層 すると、図4に示すような完全な段状重ね構造が得られる。各層の積層板を積重 ねる手順パターンまたは方法は、内側脚部113から始めてヨーク部114、外 側脚部111、底部ヨーク部116,117、内側脚部113A、底部ヨーク部 119、外側脚部112、そして最後に頂部ヨーク部118,115を配置する 。2番目の層の積層板を上述した手順に従って配置し、図7A及び4に示すよう に その群の全部で6個の層を配置する。図7Aから分るように、内側脚部積層板1 13,113Aの長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の対 角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成される 段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存する。図7Aから分るように 、外側脚部積層板111,112,頂部ヨーク部積層板114,115,118 及び底部ヨーク部積層板116,117,119の構造は、各群において層間で 均一であるため層の位置に無関係である。矩形の磁心構造体110のコーナー部 において、外側脚部積層板とヨーク部積層板とは図5に示す拡大図から明らかな ように同じ態様でオーバーラップしている。磁心構造体110を構成する積層板 の群の数は2または3個以上であるが、磁心構造体110のコーナー部の断面図 は図6に示したものと同一である。 図8及び8Aは、本発明による磁心構造体210の別の実施例を示す。この磁 心構造体210は、内側または中央脚部が3個ある点を除き前述した磁心構造体 10及び110と同一である。磁心構造体210は、第1の脚部211,第2の 脚部212、3個の内側または中央脚部213,213A,213Bを含む。こ の構造体はまた、4個の頂部ヨーク部214,215,218,221及び4個 の底部ヨーク部216,217,219,220を含む。 磁心構造体210は、各群が例えば6層の積層板よりなる複数群の金属積層板 を重畳したものである。図8Aは、磁心構造体210の1つの群を構成する脚部 積層板211,212,213,213A,213B及びヨーク部積層板214 ,215,216,217,218,219,220,221を示す。 本発明によると、磁心の中央または内側脚部213,213A,213Bが、 寸法C及びAが層の位置に依存する磁心構造体10に関連して説明したように、 図3に従って形成される。外側脚部積層板211,212及びヨーク部積層板2 14,215,216,217,218,219,220,221のような磁心 の残りの積層板は層の位置に無関係に同一である。手順パターンを用いて磁心の 積層板を成層すると、図4に示すような全部で6個の段を有する重ね構造が得ら れる。各層の積層板を積重ねる手順パターンまたは方法は、中央または内側脚部 213から始めて、ヨーク部215、内側脚部231A、ヨーク部214、外側 脚部211、ヨーク部216、ヨーク部217、ヨーク部219、内側脚部21 3B、ヨーク部220、外側脚部212、ヨーク部221、ヨーク部218へと 進む。2番目の層の積層板は上述した手順に従って配置し、図8A及び4に示す ようにその群の全部で6個の層を配置する。図8Aから分るように、内側脚部積 層板213,213A,213Bの長さは各群内の層間で均一であるが、内側脚 部積層板の対角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々 に形成される段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存する。図8Aか ら分るように、外側脚部積層板211,212、頂部ヨーク部積層板214,2 15,218,221及び底部ヨーク部積層板216,217,219,220 の構造は各群において層間で均一であるため層の位置に依存しない。矩形の磁心 構造体210のコーナー部における外側脚部積層板とヨーク部積層板は、図5の 拡大図で示したと同じ態様でオーバーラップする。磁心構造体210は2または 3個以上の群の積層板を含むが、磁心構造体210のコーナー部の断面図は図6 に示すものと同一である。 磁心構造体10,110,210の実施例では、中央または内側脚部積層板1 3,113,113A,213,213A,213Bは中実または単一幅の磁性 材料で作られるものとして説明した。磁性材料のシートは最大幅1000mmの ものが普通得られる。それよりも幅の広いシートまたは積層板が必要な場合、積 層板を分割して2つの部分a,bにしたものが好ましい。分割型の中心脚部13 ’を示す説明図9は、図示を明解にするため構成線を含む。図9に示すように、 段1乃至3については、中心脚部を構成するシート1a,1b,2a,2b,3 a,3bの間の縦方向接合部は中心脚部の中心線の左側に形成され、段4乃至6 については、中心脚部シート4a,4b,5a,5b,6a,6bの間の縦方向 接合部は中心脚部の中心線の右側に形成される。中心脚部のシートを上述したよ うに接合することによって、脚部の剛性が増加するが、これは騒音レベルに対し てよい影響を与えるはずである。図9の分割型中心脚部構造13’は、中央脚部 積層板の幅が普通市販されているシートの幅、即ち1000mmを越える磁心構 造体10,110,210の全ての例に適用可能である。従って、磁心構造体1 0,110,210において幅広の磁性材料が要求されている場合、内側脚部1 3,113,113A,213A,213Bは図9に示す分割型構成13’に従 って形成できることが分る。 図示の段状重ねパターンは6つの層よりなるが、中心線の両側に必要なだけの 数の段を設けることができる。効率及び騒音の観点から、少なくとも6つの段を 積層板の層により形成すると良い結果が得られることが判明している。段の大き さは磁心の寸法によって変わる。小型の磁心であれば段の大きさを8分の1イン チにし、大型の磁心であれば4分の1インチにし、中間サイズの磁心であれば1 6分の3インチにするとよい。 要約すると、上述の本発明は成層型の新規な改良磁心構造を提供する。この磁 心構造は隣接する脚部とヨーク部の間で段状の重ね接合部を有し、中央脚部の設 計がこの段状重ね構造を決定し、中央脚部の寸法は層の位置に依存する。中央ま たは内側脚部積層板の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板 の対角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成さ れる段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存する。外側脚部積層板及 び頂部及び底部ヨーク部積層板の構造は、各群における層の位置とは無関係であ る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.各群が複数の層よりなる成層した複数群の金属積層板よりなり、 各層は、各々が第1及び第2の端部を有する第1及び第2の外側脚部積層板及 び少なくとも1つの内側脚部積層板と、頂部及び底部ヨーク部積層板とを含み、 外側及び内側脚部積層板がヨーク部積層板と複数の外側コーナー部及びその関 連の内側コーナー部により連結されて磁心を形成し、 ヨーク部及び脚部積層板の端部は対角線方向に切断されて、ヨーク部及び脚部 積層板の隣接端部間に対角線方向の接合部を有する閉じた磁気回路を形成し、 内側脚部積層板の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の 対角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成され る段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存し、 外側脚部積層板及び頂部及び底部ヨーク部積層板の構造は各群内において層間 で均一であり、段の位置とは無関係である磁心。 2.金属積層板の各層は、少なくとも2つの内側脚部積層板、少なくとも3つ の頂部ヨーク積層板及び少なくとも3つの底部ヨーク積層板を含む請求項1の磁 心。 3.金属積層板の各層は、少なくとも3つの内側脚部積層板、少なくとも4つ の頂部積層板及び少なくとも4つの底部積層板を含む請求項1の磁心。 4.ヨーク積層板及び脚部積層板の端部は矩形の磁心を形成するように45° の角度で対角線方向に切断されている請求項1の磁心。 5.内側脚部積層板の端部は対角線方向に切断されてほぼV字形であり、対角 線方向切断端部の接合部は90°の開先角度を形成する請求項4の磁心。 6.層の各群は少なくとも6つの層の積層板よりなる請求項1の磁心。 7.段状パターンは、各群の内側脚部積層板の層の中心線の両側に少なくとも 3つの段部が次々に形成される請求項6の磁心。 8.各群が複数の層よりなる成層した複数群の金属積層板よりなり、 各層は、各々が第1及び第2の端部を有する第1及び第2の外側脚部積層板及 び少なくとも1つの内側脚部積層板と、頂部及び底部ヨーク部積層板とを含み、 外側及び内側脚部積層板がヨーク部積層板と複数の外側コーナー部及びその関 連の内側コーナー部により連結されて磁心を形成し、 ヨーク部及び脚部積層板の端部は対角線方向に切断されて、ヨーク部及び脚部 積層板の隣接端部間に対角線方向の接合部を有する閉じた磁気回路を形成し、 内側脚部積層板の長さは各群において層間で均一であるが、内側脚部積層板の 対角線方向切断端部の接合部はその中心線の両側に同数の段部が次々に形成され る段状パターンを層間で形成するため段の位置に依存し、 外側脚部積層板及び頂部及び底部ヨーク部積層板の構造は各群内において層間 で均一であり、段の位置とは無関係である磁心の組立て方法であって、 各群の金属積層板の各層について、 第1の内側脚部積層板を配置し、第1の内側脚部積層板の中心線の一方の側に 該積層板に当接するように頂部ヨーク積層板を配置し、頂部ヨーク積層板と当接 するように外側脚部積層板を配置し、外側及び内側脚部積層板と当接するように 底部ヨーク積層板を配置し、第1の内側脚部積層板の中心線のもう一方の側に該 積層板と当接するように底部ヨーク積層板を配置し、最後に言及した底部ヨーク 積層板と当接するように外側脚部積層板を配置し、最後に言及した外側脚部積層 板及び内側脚部積層板と当接するように頂部ヨーク積層板を配置して、磁心の積 層板の1つの層の組立てを完了し、各層の積層板の配置手順を繰返して1つの成 層群の組立てを完了し、さらに別の群につき積層板の配置手順を繰返して磁心の 成層を完了する方法。 9.内側脚部積層板は該積層板の中心線の一方の側に平行な線に沿って接合部 を形成するように縦方向に分割した2つの部分により形成され、積層板の交互の 層の縦方向接合部が内側脚部積層板の中心線のそれぞれ異なる側にくる請求項8 の磁心組立て方法。 10.各群の内側脚部積層板において、内側脚部積層板の一半分はその縦方向 接合部がその群の中心線の一方の側に、他半分はその縦方向接合部がその群の中 心線の反対側にある請求項9の磁心組立で方法。 11.内側脚部積層板は該積層板の中心線の一方の側に平行な線に沿って接合 部を形成するように縦方向に分割した2つの部分により形成され、積層板の交互 の層の縦方向接合部が内側脚部積層板の中心線のそれぞれ異なる側にくる請求項 1の磁心。 12.各群の内側脚部積層板において、内側脚部積層板の一半分はその縦方向 接合部がその群の中心線の一方の側に、他半分はその縦方向接合部がその群の中 心線の反対側にある請求項9の磁心。
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