JPH08213239A - 積層型チップトランスとその製作方法 - Google Patents

積層型チップトランスとその製作方法

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JPH08213239A
JPH08213239A JP1697095A JP1697095A JPH08213239A JP H08213239 A JPH08213239 A JP H08213239A JP 1697095 A JP1697095 A JP 1697095A JP 1697095 A JP1697095 A JP 1697095A JP H08213239 A JPH08213239 A JP H08213239A
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magnetic
coil
sheet
coil pattern
coils
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JP1697095A
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English (en)
Inventor
Akio Ishino
野 昭 夫 石
Fumiaki Nakao
尾 文 昭 中
Ikkan Murakami
上 一 貫 村
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Original Assignee
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の性能を達成しつつ、より薄型に構成し
うる積層型チップトランスとその製作方法を提供する。 【構成】 コイルパターン(41〜56,61〜71)
を形成した複数枚の磁性体シート(P0〜P9)を積層
し、各コイルパターン間にスルーホールを介して所要の
接続を施すことによりコイル(11,12;21,2
2)を形成してなる積層型チップトランスであって、同
一磁性体シート上に2組のコイルパターンを並設し、両
側のコイルを、内側を通る磁束が逆向きとなるようにコ
イルパターンおよびスルーホールを介して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に好適に
用いられうる積層型チップトランスとその製作方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】軽薄短小化の傾向を強めている各種電子
機器用に小型で低背のトランスが求められている。特に
液晶ドライバーIC用DC−DCコンバータにはその要
求が強い。
【0003】この種の積層型チップトランスは本来のト
ランスとしての用途のほかにインダクタとしての用途も
あり、この明細書においては、両者を含めた意味でトラ
ンスと称することにする。
【0004】図7はそのような積層型チップトランスを
示すものである。結果的に、磁性体シートを積層してな
る積層磁性体2の中に、磁性体シート上に導体パターン
によって形成されたコイル3および4が同心配置された
構造の2巻線トランスが形成されている。コイル3,4
の内側を貫通する磁束は、積層磁性体2のヨーク部にお
いてコイルの外周側に向かい、コイルの外周側およびヨ
ーク部を通ってコイル中心部に達した外周部からの磁束
は再び合流してコイル内側を貫通する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の積層型チップト
ランスにおいては、コイルの巻き数すなわちターン数を
多くしようとする場合、積層数を多くすることにより、
巻き幅が広くなり、チップトランスの高さ(厚み)を低
く(薄く)するには自ずと限界があった。事実、例えば
トランスの高さ低減化の要求に対し、3mm未満にする
ことはかなり難しい問題とされていた。
【0006】したがって本発明の目的は、所定の性能を
達成しつつ、より薄型に構成しうる積層型チップトラン
スとその製作方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コイルパターンを形成していない複数枚の磁性体シート
を積層してなる第1の磁性体積層部と、コイルパターン
を形成した複数枚の磁性体シートを含む複数枚の磁性体
シートを積層してなる第2の磁性体積層部と、コイルパ
ターンを形成していない複数枚の磁性体シートを積層し
てなる第3の磁性体積層部とを順次積層してなり、第2
の磁性体積層部に含まれるコイルパターンを形成した複
数枚の磁性体シートは、それぞれ約3/4ターンのコイ
ルパターンが2組並べて形成されており、コイルパター
ンは、2組のそれぞれにおいて、上下に隣接する両磁性
体シートのうちの下層の磁性体シートのコイルパターン
の終端と上層の磁性体シートのコイルパターンの始端と
が対向するように形成され、下層の磁性体シートのコイ
ルパターンの終端と上層のコイルパターンの始端とを上
層の磁性体シートに形成したスルーホールを介して電気
的に接続することの繰返しにより連続した1つのコイル
を形成すると共に、並置関係にある2組のコイルを、そ
のコイルの内側を通る磁束の向きが互いに逆向きになる
ように相互接続したことを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、同一磁性体シート
上に形成される2組のコイルパターンがそれぞれ多重で
あって同心多重コイルが形成され、並置関係の2組のコ
イルがコイル端の存在する磁性体シートに形成されたス
ルーホールおよび他の磁性体シートに形成された導電パ
ターンを介して相互に接続されていることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の積層型チップトランスにおいて、同一磁性体シー
ト上に形成される2組のコイルパターンがそれぞれ多重
であって、一方の組のコイルパターンの終端が内側に位
置するものから順に他方の組のコイルパターンの外側に
順次接続されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の積層型チップトランスにおいて、同
一磁性体シート上に並設されている2組のコイルパター
ン間およびコイルパターンの外周部から素子端部までの
磁性体シートの上に、非磁性の絶縁物を形成したことを
特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、コイルパターンを
形成していない複数枚の磁性体グリーンシートの積層体
の上に、約3/4ターンのコイルパターンを、隣接する
上下2層の磁性体グリーンシートの下層のシートのコイ
ルパターンの終端と上層のシートのコイルパターンの始
端とが対向するように2組並べて形成すると共に、各組
ごとに、下層のシートのコイルパターンの終端と上層の
シートのコイルパターンの始端とを上層のシートの始端
に形成したスルーホールを介して電気的に接続すること
の繰返しにより並置された2組のコイルを形成し、この
2組のコイルを、そのコイルの内側を通る磁束の向きが
互いに逆向きになるように磁性体グリーンシートに形成
したスルーホールを介して電気的に相互接続してなる積
層体、あるいはコイルパターンの最上部を、コイルパタ
ーンが交差しないように、互いに外側は内側、内側は外
側につなげて印刷して電気的に相互接続してなる積層体
を積層し、このコイルパターンを形成した磁性体グリー
ンシートの積層体の上にさらにコイルパターンを形成し
ていない磁性体グリーンシートを積層し、グリーンシー
トの積層後に一体焼結することを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項6記載の発明は、予め個々に焼成さ
れた複数枚の磁性体シートを接合剤により相互に一体に
接合される積層型チップトランスの製作方法であって、
コイルパターンを形成していない予め個々に焼成された
複数枚の磁性体シートの積層体の上に、約3/4ターン
のコイルパターンを、上下に隣接する両磁性体シートの
間で下層の磁性体シートのコイルパターンの終端と他方
の磁性体シートのコイルパターンの始端とが対向するよ
うに2組並べて形成すると共に、各組ごとに、下層の磁
性体シートのコイルパターンの終端と上層の磁性体シー
トのコイルパターンの始端とを上層の磁性体シートの始
端に形成したスルーホールを介して電気的に接続するこ
との繰返しにより並置された2組のコイルを形成し、こ
の2組のコイルを、そのコイルの内側を通る磁束の向き
が互いに逆向きになるように磁性体グリーンシートに形
成したスルーホールを介して電気的に相互接続してなる
積層体、あるいはコイルパターンの最上部を、コイルパ
ターンが交差しないように、互いに外側は内側、内側は
外側につなげて印刷して電気的に相互接続してなる積層
体を接合剤を介して積層することを特徴とするものであ
る。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明においては、コイルを2
分割することにより、コイル幅が狭くなり、その分だけ
厚みを薄くすることができる。
【0014】2組のコイルを請求項2あるいは請求項3
に記載のような構成とすることにより、隣接コイル(入
力コイルまたは出力コイル)と短絡することなく接続す
ることができ、巻き数(ターン数)を減らすことなく分
割することが可能になる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、コイル外
周部の磁気抵抗が高くなり、コイルに鎖交しない外周部
に通る磁束を減らすことができ、トランス効率を向上さ
せることができる。
【0016】請求項5または6に記載の製作方法によ
り、フェライト材料を用いた磁性体シートからなる積層
型チップトランスを容易に製作することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】以下に示す実施例は、昇圧チョッパ方式の
DC−DCコンバータの中間トランスとして用いられる
積層型チップトランスの場合の例である。
【0019】この実施例によって作られるトランスの仕
様は次の通りとする。 入力電圧 Vin … 3〜6V 出力電圧1 Voa … 15V/40mA 出力電圧2 Vob … 7V/2mA このトランスは、図1に示すように、Ni−Zn系のフ
ェライトからなる磁性体シートを積層してなる積層磁性
体10内に埋設された形の約6ターンおよび4ターンの
同心配置コイル11,12を有する第1のコイル群と、
同様構成の2組のコイル21,22を有する第2のコイ
ル群とが横方向に並置され、コイル11とコイル21、
およびコイル12とコイル22はそれぞれ後述のごとく
磁性体シート上に形成された導電パターンおよびスルー
ホールを介して、図示のごとく一方のコイル11,12
によりそのコイルの内側に通る磁束と他方のコイル2
1,22によりそのコイルの内側に通る磁束とが逆向き
になり、従って、結果として両磁束が閉磁路内において
同一方向となるように相互接続される。各コイルは磁性
体シート上に印刷等により導体パターンとして形成され
る。
【0020】図2は、積層磁性体10およびコイル1
1,12、21,22を形成するための磁性体シートの
パターンを示すものである。図2に示すように、この実
施例における積層磁性体10は10種類32枚の磁性体
シートからなっている。すなわち、(a)第1〜12層
および第22〜32層に配置されるコイルパターンなし
の磁性体シートP0が23枚、および(b)〜(j)そ
の中間の第13〜21層に配置されるコイルパターン付
きの磁性体シートP1〜P9が各1枚都合9枚、がそれ
である。この実施例で使用する磁性体シートはNi−Z
n系のフェライトによって作られ、焼き上げた状態で厚
みが1枚当たり60μm程度となる。コイルパターンは
図2に示すように銀ペーストでパターン印刷を施して形
成する。完成品の外形寸法は、約8.6×16.8×2
(mm)である。
【0021】複数枚の磁性体シートを接合するのには、
大別して2つの方法がある。1つは焼結前の磁性体シー
トいわゆるグリーンシートを所定枚数だけ順次積層し、
圧着し、焼結し、所定寸法に切断・加工して完成させる
ものである。他の方法は焼成した磁性体シートを接着剤
を用いて接合し、所定寸法に切断・加工して完成させる
ものである。いずれの方法によってもよい。
【0022】図2(b)〜(i)に示すように、コイル
パターン付きの磁性体シートP1〜P8には基本的に1
枚の磁性体シート上にはほぼ3/4ターンのコイルパタ
ーンが横方向に並べた形で2組形成される。具体的に磁
性体シートP1〜P3には左右両側にそれぞれ約3/4
ターンのコイルパターンが形成され、磁性体シートP4
〜P8には左右両側にそれぞれ約3/4ターンの同心配
置の2重のコイルパターンが形成され、また、磁性体シ
ートP9には後述の出力巻線の接続用パターン66しか
形成されていない。
【0023】磁性体シートP1上のコイルパターン41
の始端に第1の入力端子Vin1が形成され、その終端は
図示していないスルーホールを介して次層の磁性体シー
トP2上のコイルパターン42の始端に接続され、以下
同様に、コイルパターン42〜56の隣接するものどう
しの終端および始端が電気的に接続され、最終的に磁性
体シートP1上のコイルパターン56の終端に第2の入
力端子Vin2が形成される。磁性体シートP8において
は左側のコイルパターン48が直接右側のコイルパター
ン49に連結されている。以下、番号順に順次直列に接
続され、磁性体シートP1上のコイルパターン56の終
端に第2の入力端子Vin2が形成されている。
【0024】出力端子Vout1,Vout2は第16の磁性体
シートP4上に形成されている。出力端子Vout1から左
内側のコイルパターン61に導かれ、その終端は図示し
ていないスルーホールを介して次層の磁性体シートP5
上の対応するコイルパターン62の始端に接続され、以
下同様に、コイルパターン62〜65の隣接するものど
うしの終端および始端が電気的に接続され、磁性体シー
トP8上のコイルパターン65の終端はスルーホールを
介して磁性体シートP9上の接続パターン66に接続さ
れ、さらにスルーホールを介して磁性体シートP8上の
右内側のコイルパターン67の始端に接続され以下、番
号順に順次接続され、最終的に磁性体シートP4上の右
内側のコイルパターン71に至る。このコイルパターン
71の終端に第2の出力端子Vout2が形成される。
【0025】図3は以上のように構成される磁性体シー
トの積層態様を概念的に示すものである。まず、第1〜
12シート層S1〜S12としてコイルパターンなしの
磁性体シートP0が12枚が積層される。この部分はト
ランスの下部ヨークを形成するものである。その上に第
13〜21シート層S13〜S21としてコイルパター
ン付きの磁性体シートP1〜P9が各1枚都合9枚順次
配置される。この部分はトランスのコイルおよび脚部を
構成するものである。さらにその上に第22〜32シー
ト層S22〜S32としてコイルパターンなしの磁性体
シートP0が11枚積層される。この部分はトランスの
上部ヨークを形成するものである。
【0026】図4は磁性体シートP1〜P9のコイルパ
ターンの接続態様を、図3のA部として示す部分のシー
ト層S16〜S21(磁性体シートP4〜P9)につい
てより詳細に説明するものである。図示のごとく、左右
2組のコイルパターンどうしで、隣接する磁性体シート
(例えば磁性体シートP7,P8)の一方のコイルパタ
ーン47,64;49,67の終端と他方のコイルパタ
ーン48,65;50,68の始端とをそれぞれ上層の
磁性体シートP8に形成したスルーホールHを介して電
気的に接続することにより、左右に並置された2組のコ
イルを形成する。これら2組のコイルは、そのコイルの
中心貫通磁束の向きが互いに逆向きになるようにパター
ンP8,P9を介して相互接続される。
【0027】以上のようにして構成されたトランスにお
いては、入力端子Vin1,Vin2間に約12ターンのコ
イルからなる入力巻線が構成され、出力端子Vout1,V
out2間に約7.5ターンのコイルからなる出力巻線が構
成される。
【0028】図5は、図2とは異なるコイルパターンと
したトランスの実施例を示すものである。
【0029】この実施例における積層磁性体は、9種類
31枚の磁性体シートからなっている。すなわち、
(a)第1〜12シート層に配置されるコイルパターン
なしの磁性体シートP0が12枚、(b)〜(i)第1
3〜20シート層に配置されるコイルパターンの磁性体
シートP1〜P8が各1枚、および(j)第21〜31
シート層に配置されるコイルパターンなしの磁性体シー
トP9が11枚の都合31枚であるが、磁性体シートP
0と磁性体シートP9は同一であり、種類としては9種
類となる。
【0030】磁性体シートP1〜P4には外側コイルを
形成するための約3/4ターンのコイルパターンが左側
に形成され、内側コイルを形成するための約3/4ター
ンのコイルパターンが右側に形成されている。磁性体シ
ートP5〜P8には同心配置の内外両コイルを形成する
ための各約3/4ターンの2重のコイルパターンが左右
両側に形成されている。
【0031】磁性体シートP1上のコイルパターン10
1の始端に第1の入力端子Vin1が形成され、その終端
は図示していないスルーホールを介して次層の磁性体シ
ートP2上のコイルパターン102の始端に接続され、
以下同様に、コイルパターン102〜108の隣接する
ものどうしの終端および始端が電気的に接続され、磁性
体シートP8上の左側のコイルパターン108の終端は
同一磁性体シート上で右側のコイルパターン109の始
端に接続され、以下同様に順次、コイルパターン109
〜116の隣接するものどうしの終端および始端が電気
的に接続され、磁性体シートP1の右側に第2の入力端
子Vin2が形成される。
【0032】出力端子Vout1,Vout2は磁性体シートP
5上に形成されている。第1の出力端子Vout1から左内
側のコイルパターン121に導かれ、その終端は図示し
ていないスルーホールを介して次層の磁性体シートP6
上の対応するコイルパターン122の始端に接続され、
以下同様に、コイルパターン122〜124の隣接する
ものどうしの終端および始端が電気的に接続され、磁性
体シートP8上のコイルパターン124の終端は同一シ
ート上で右外側のコイルパターン125の始端に接続さ
れ、以下、番号順に順次接続され、最終的に磁性体シー
トP5上の右外側のコイルパターン128に至る。この
コイルパターン128の終端に第2の出力端子Vout2が
形成される。
【0033】以上のようにして構成されたトランスにお
いては、入力端子Vin1,Vin2間に約12ターンのコ
イルからなる入力巻線が構成され、出力端子Vout1,V
out2間に約6ターンのコイルからなる出力巻線が構成さ
れる。
【0034】図6は本発明のさらに他の実施例を示すも
のである。この実施例においては、同一磁性体上に並設
されている2組のコイルパターン間およびコイルパター
ンの外側に非磁性絶縁物80を形成した磁性体シートP
1〜P8を示すものである。このような非磁性絶縁物8
0を形成することにより、コイル外周部の磁気抵抗が高
くなるのでコイルに鎖交しない外周部に通る磁束を減ら
すことができ、それによりトランスの効率を向上させる
ことができる。
【0035】なお上記各実施例において、コイル形状が
四角であるものとして説明したが、それに限られること
なく、他の形状、例えば円形や多角形であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、コイルを2分割し、
それを左右に並置して所要の接続を施すことにより、所
定機能を保有させつつコイル幅を半減し、その結果、積
層型チップトランスの厚みを薄くすることができる。そ
の効果は巻き数が多く巻き幅が広いほど大きなものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層型チップトランスの一実施例
を示す側面の断面図。
【図2】図1のチップトランスに用いる磁性体シートの
平面図。
【図3】図2の磁性体シートの積層態様を示す斜視図。
【図4】図3のA部の詳細接続構成を示す分解斜視図。
【図5】本発明の他の実施例を示す磁性体シートの平面
図。
【図6】本発明のさらに他の実施例に従い同一磁性体上
に並設されている2組のコイルパターン間およびコイル
パターンの外側に非磁性絶縁物を形成した磁性体シート
の平面図。
【図7】従来の積層型チップトランスの構造例を示す側
面の断面図。
【符号の説明】
10 積層磁性体 11,12,21,22 コイル 20 磁束 30,31 接続導体 P0〜P9 磁性体シート S1〜S32 シート層 41〜56 コイルパターン 61〜71 コイルパターン 80 非磁性絶縁物 101〜116 コイルパターン 121〜128 コイルパターン Vin1,Vin2 入力端子 Vout1,Vout2 出力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルパターンを形成していない複数枚の
    磁性体シートを積層してなる第1の磁性体積層部と、コ
    イルパターンを形成した複数枚の磁性体シートを含む複
    数枚の磁性体シートを積層してなる第2の磁性体積層部
    と、コイルパターンを形成していない複数枚の磁性体シ
    ートを積層してなる第3の磁性体積層部とを順次積層し
    てなり、 前記第2の磁性体積層部に含まれるコイルパターンを形
    成した複数枚の磁性体シートは、それぞれ約3/4ター
    ンのコイルパターンが2組並べて形成されており、前記
    コイルパターンは、2組のそれぞれにおいて、上下に隣
    接する両磁性体シートのうちの下層の磁性体シートのコ
    イルパターンの終端と上層の磁性体シートのコイルパタ
    ーンの始端とが対向するように形成され、下層の磁性体
    シートのコイルパターンの終端と上層のコイルパターン
    の始端とを上層の磁性体シートに形成したスルーホール
    を介して電気的に接続することの繰返しにより連続した
    1つのコイルを形成すると共に、並置関係にある2組の
    コイルを、そのコイルの内側を通る磁束の向きが互いに
    逆向きになるように相互接続したことを特徴とする積層
    型チップトランス。
  2. 【請求項2】同一磁性体シート上に形成される2組のコ
    イルパターンがそれぞれ多重であって同心多重コイルが
    形成され、並置関係の2組のコイルがコイル端の存在す
    る磁性体シートに形成されたスルーホールおよび他の磁
    性体シートに形成された導電パターンを介して相互に接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型
    チップトランス。
  3. 【請求項3】同一磁性体シート上に形成される2組のコ
    イルパターンがそれぞれ多重であって、一方の組のコイ
    ルパターンの終端が内側に位置するものから順に他方の
    組のコイルパターンの外側に順次接続されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の積層型チップトラ
    ンス。
  4. 【請求項4】同一磁性体シート上に並設されている2組
    のコイルパターン間およびコイルパターンの外周部から
    素子端部までの磁性体シートの上に、非磁性の絶縁物を
    形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の積層型チップトランス。
  5. 【請求項5】コイルパターンを形成していない複数枚の
    磁性体グリーンシートの積層体の上に、約3/4ターン
    のコイルパターンを、隣接する上下2層の磁性体グリー
    ンシートの下層のシートのコイルパターンの終端と上層
    のシートのコイルパターンの始端とが対向するように2
    組並べて形成すると共に、各組ごとに、下層のシートの
    コイルパターンの終端と上層のシートのコイルパターン
    の始端とを上層のシートの始端に形成したスルーホール
    を介して電気的に接続することの繰返しにより並置され
    た2組のコイルを形成し、この2組のコイルを、そのコ
    イルの内側を通る磁束の向きが互いに逆向きになるよう
    に磁性体グリーンシートに形成したスルーホールを介し
    て電気的に相互接続してなる積層体、あるいはコイルパ
    ターンの最上部を、コイルパターンが交差しないよう
    に、互いに外側は内側、内側は外側につなげて印刷して
    電気的に相互接続してなる積層体を積層し、このコイル
    パターンを形成した磁性体グリーンシートの積層体の上
    にさらにコイルパターンを形成していない磁性体グリー
    ンシートを積層し、グリーンシートの積層後に一体焼結
    することを特徴とする積層型チップトランスの製作方
    法。
  6. 【請求項6】予め個々に焼成された複数枚の磁性体シー
    トを接合剤により相互に一体に接合される積層型チップ
    トランスの製作方法であって、 コイルパターンを形成していない予め個々に焼成された
    複数枚の磁性体シートの積層体の上に、約3/4ターン
    のコイルパターンを、上下に隣接する両磁性体シートの
    間で下層の磁性体シートのコイルパターンの終端と他方
    の磁性体シートのコイルパターンの始端とが対向するよ
    うに2組並べて形成すると共に、各組ごとに、下層の磁
    性体シートのコイルパターンの終端と上層の磁性体シー
    トのコイルパターンの始端とを上層の磁性体シートの始
    端に形成したスルーホールを介して電気的に接続するこ
    との繰返しにより並置された2組のコイルを形成し、こ
    の2組のコイルを、そのコイルの内側を通る磁束の向き
    が互いに逆向きになるように磁性体グリーンシートに形
    成したスルーホールを介して電気的に相互接続してなる
    積層体、あるいはコイルパターンの最上部を、コイルパ
    ターンが交差しないように、互いに外側は内側、内側は
    外側につなげて印刷して電気的に相互接続してなる積層
    体を接合剤を介して積層することを特徴とする積層型チ
    ップトランスの製作方法。
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