JPH0135457Y2 - - Google Patents

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JPH0135457Y2
JPH0135457Y2 JP1983083818U JP8381883U JPH0135457Y2 JP H0135457 Y2 JPH0135457 Y2 JP H0135457Y2 JP 1983083818 U JP1983083818 U JP 1983083818U JP 8381883 U JP8381883 U JP 8381883U JP H0135457 Y2 JPH0135457 Y2 JP H0135457Y2
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core
wound core
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wound
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は帯状鋼板を1ターンカツト方式により
環状に巻回形成した巻鉄心からなる変圧器鉄心の
固定装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、配電用変圧器の鉄心は、例えば、帯状鋼
板を所定の長さに切断しながら、巻芯に順次巻回
積層し、これを所定の形状に成形して焼鈍を行
い、このあと、複数枚を1ブロツクとして順次分
離して鉄心層板を設け、これら鉄心層板を順次コ
イルに挿入しながら鉄心層板の両端を接合して巻
鉄心の組立を行う、所謂、1ターンカツト方式の
巻鉄心が多く採用されている。そして、前記の方
式により組立てた巻鉄心を固定する場合は、例え
ば、第1図で示すように、鋼板を縦断面コ字状に
曲成した上部及び下部クランプ1,2を、巻鉄心
4の上、下部の継鉄部4a,4bに挟持片を継鉄
部4a,4bの両側端面から挟むようにして取付
け、この両クランプ1,2にまたがつて締付バン
ド3を締付けることにより、前記巻鉄心4を上、
下部のクランプ1,2により固定していた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかるに、前記1ターンカツト方式にて形成し
た巻鉄心4において、これを構成する鉄心素板両
端の接合部4cは、一般に、突き合せ、あるい
は、重ね合せ接合によつて形成されている。しか
し、前記鉄心素板両端部における切断端は、帯状
鋼板を切断する際に生ずるカエリやバリが生じて
おり、巻鉄心4の継鉄部4a,4bにクランプ
1,2を取付ける場合、第1図で示すように、上
部クランプ1は下部クランプ2と同様に、継鉄部
4a,4bの上下面に面接触した状態で継鉄部4
a全体を圧迫するようにして取付けられているた
め、上部継鉄部4aに存在する鉄心素板両端の接
合部4cは、その切断端に生じているカエリやバ
リによつて歪が発生し、この歪によつて巻鉄心4
の励磁電流及び鉄損が増大し、磁気特性が低下す
るという問題があつた。
この問題を解消するには、第2図で示すよう
に、例えば、上部クランプ1とコイル5端面との
間において、木材又は肉厚なプレスボード等から
なる絶縁体6を介挿し、前記上部クランプ1を巻
鉄心4の継鉄部4a周面に当接させることなく、
これを少し浮上させた状態で締付バンド3により
下部クランプ2とともに巻鉄心4に締着すれば、
上部継鉄部4aには上部クランプ1による圧迫力
が加わることがないため、接合部4cに余分な力
が加わらず、巻鉄心4自体の磁気特性を良好に維
持することができる。しかし、前記のように、上
部クランプ1を、上部継鉄部4aの外周面から浮
上させるための絶縁体6を特別に必要とし、この
結果、上部クランプ1とコイル5端面との間にコ
イル押さえを必要としない小容量の変圧器(この
種変圧器は鉄心外周面とコイルとの間に楔が圧入
されているだけである。)においては、部品点数
が増加し、その製作原価を高くする問題があつ
た。
本考案は、前記の問題点に鑑み、巻鉄心の固定
に際しては、上部継鉄部の接合部を圧迫すること
なく、クランプの取付けを可能とし、これによ
り、巻鉄心における磁気特性の低下を防止するよ
うにした変圧器鉄心の固定装置を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本考案は巻鉄心の固定に使用する上部及び下部
クランプのうち、上部クランプを、上部継鉄部の
接合部からやや遠ざかる位置でその外周面に折曲
片が線接触の状態で乗載できるようにコ字状に形
成し、下部クランプは、前記上部クランプの折曲
片と直交する方向において、下部継鉄部の両側端
面を遊嵌合する挟持片とを備えて縦断面をコ字状
となして横長に形成し、これら、上、下クランプ
のうち、上部クランプは巻鉄心の上部継鉄部の上
面に折曲片を、該継鉄部の接合部から遠ざかる位
置において巻鉄心の巻回方向と直交させて乗載
し、下部クランプは逆に挟持片を上部クランプの
折曲片と直交させて下部継鉄部の下面に遊嵌合さ
せ、これら上部及び下部クランプを締付バンドに
て巻鉄心に一体的に締着して前記上部クランプの
折曲片を、上部継鉄部上面にその接合部からやや
遠ざかる位置において線接触の状態で押圧保持さ
せることにより、接合部に歪が生じるのを解消さ
せて巻鉄心の磁気特性の低下を防止するようにし
たことを特徴とする。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第3図及び第4図によ
り説明する。なお、第3図及び第4図において、
第1図及び第2図に示す符号と同一符号は同一物
品を示す。
そして、第3図で示す本考案の固定装置と、第
1図で示す従来の固定装置との異なる点は、上部
クランプを巻鉄心に対して線接触させた状態で締
着する点にあり、又、第2図の固定装置において
は、絶縁体6を使用しない点にある。
第3図において、本考案の上部クランプ1a
は、鋼板をコ字状に折り曲げて折曲片1a1,1a2
を設け、この折曲片1a1,1a2間には、前記上部
クランプ1aが巻鉄心4の軸方向に移動するのを
阻止する当板10が溶着されている。そして、前
記上部クランプ1aは第3図で示すように、巻鉄
心4とコイル5からなる変圧器本体7をケース8
に固定する固定金具9の長さ方向の下側面中央
に、折曲片1a1,1a2を巻鉄心4の巻回方向と直
交させて溶接等により固着する。なお、前記上部
クランプ1aの折曲片1a1,1a2は、これを巻鉄
心4の上部継鉄部4a外周面に乗載したとき、そ
の乗載位置が該継鉄部4aの接合部4cよりやや
遠ざかる位置となるように設けられている。
次に、前記上部クランプ1aを巻鉄心4の上部
継鉄部4aに取付ける場合について説明する。取
付けに際しては、折曲片1a1,1a2を第3図のよ
うに、上部継鉄部4aの上面において、その巻回
方向と直交させた状態で乗載させて該継鉄部4a
の両側端面を折曲片1a1,1a2間に設けた当板1
0にて遊嵌合する。一方、下部クランプ2は下部
継鉄部4bの下面において、第3図で示すよう
に、その両側端面を遊嵌合する挟持片を前記上部
クランプ1aの折曲片1a1,1a2と直交させた状
態で下部継鉄部4bに遊嵌合させる。前記のよう
にして上部及び下部クランプ1a,2を、それぞ
れ巻鉄心4の該当する継鉄部4a,4bに配置し
たあと、両クランプ1a,2を巻鉄心4の外周に
巻掛けた締付バンド3にて前記巻鉄心4に締付固
定する。この締付バンド3の締付けにあたり、前
記上部クランプ1aの折曲片1a1,1a2は、第3
図で示すように、巻鉄心4の上部継鉄部4aに存
在する鉄心素板の各接合部4cからやや遠ざかる
位置において、巻鉄心4の巻回方向と直交して上
部継鉄部4aの上面に線接触した状態で押圧保持
されているので、上部継鉄部4aの接合部4c
は、上部クランプ1aの押圧による圧迫を受ける
ことが全くなく、即ち、上部クランプ1aの折曲
片1a1,1a2は巻鉄心4の脚部延長線上の位置に
存在しているので、前記接合部4cを圧迫して機
械的歪を生じさせるという巻鉄心に悪影響を与え
る現象を著しく抑制させることができる。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように、巻鉄心を固定
する上、下部クランプのうち、上部クランプのみ
は、巻鉄心の接合部から遠ざかる位置において設
けた折曲片を、上部継鉄部の上面にその巻回方向
と直交させて乗載し、この状態で下部クランプと
ともに、締付バンドによつて巻鉄心に一体的に締
付けて固定するように構成されているので、次に
示すような効果を有する。
(1) 本考案は、従来の上部クランプのように、巻
鉄心の上部継鉄部全面を面接触させて取付ける
ようにした場合と全く異なり、本案はコ字状に
曲成した上部クランプの折曲片を、巻鉄心の接
合部から遠ざかる位置でその巻回方向と直交さ
せて上部継鉄部上面に線接触させて乗載するよ
うに構成したので、この上部クランプを巻鉄心
に締付固定した際、上部クランプはその折曲片
が、それぞれ上部継鉄部の上面において接合部
から遠ざかり、かつ、継鉄部の巻回方向と直交
して線接触し、しかも、折曲片間に設けた当板
により巻鉄心の軸方向に移動することなく固定
でき、その上、折曲片が乗載する位置は、上部
継鉄部の接合部から遠ざかる部位に存在してい
るため、締付固定時の力は接合部にほとんど加
わることがない。従つて、巻鉄心の接合部には
クランプ締付時の力によつて機械的歪が生じる
ことがほとんどない故、鉄心自体の磁気特性を
著しく向上させることができる。
(2) 又、上部クランプの上部継鉄部に対する面接
触を回避するために、従来のように、上部クラ
ンプとコイル端面との間に絶縁体を介在させる
必要は全くなく、前記のように、本考案の上部
クランプを上部継鉄部に対して線接触させて取
付けることによつて、小容量の巻鉄心の特性を
向上させての締付固定が迅速確実に行い得、し
かも、前記絶縁体の不要に伴い、この種巻鉄心
変圧器の製作を経済的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の変圧器鉄心の固定装置を示す正
面図、第2図は同じく従来の固定装置を示すもの
で、第2図Aは正面図、第2図Bは側面図、第3
図は本考案の固定装置を示す正面図、第4図は固
定装置の要部を示す斜視図である。 1a……上部クランプ、1a1,1a2……折曲
片、2……下部クランプ、3……締付バンド、4
……巻鉄心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 巻鉄心の継鉄部上、下面に配置した上部及び下
    部クランプを、締付バンドにて前記巻鉄心に締付
    固定するようにした装置において、前記上、下部
    クランプのうち、上部クランプ1aは、巻鉄心4
    の上部継鉄部4aに存在する接合部4cからやや
    遠ざかる位置において、折曲片1a1,1a2が位置
    するように鋼板をコ字状に折り曲げて形成し、前
    記上部クランプ1aの折曲片1a1,1a2間には、
    巻鉄心4の継鉄部4a両側端面と対向させて上部
    クランプ1aが巻鉄心4の軸方向に移動するのを
    阻止する当板10を溶着し、この当板10を巻鉄
    心4の上部継鉄部4a両側端面に対応させた状態
    で上部クランプ1aを、その折曲片1a1,1a2
    巻鉄心4の接合部4cからやや遠ざかる位置で、
    かつ、巻鉄心4の巻回方向と直交させて前記巻鉄
    心4の上部継鉄部4a上面に線接触の状態で乗載
    し、この上部クランプ1aを下部クランプ2とと
    もに締付バンド3にて巻鉄心4に締着するように
    したことを特徴とする変圧器鉄心の固定装置。
JP8381883U 1983-05-31 1983-05-31 変圧器鉄心の固定装置 Granted JPS59189217U (ja)

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JP8381883U JPS59189217U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 変圧器鉄心の固定装置

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JP8381883U JPS59189217U (ja) 1983-05-31 1983-05-31 変圧器鉄心の固定装置

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JPS59189217U JPS59189217U (ja) 1984-12-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5277151B2 (ja) * 2009-12-17 2013-08-28 株式会社日立産機システム 静止誘導電器
JP2012009486A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 段積み変圧器
JP6228743B2 (ja) * 2013-03-29 2017-11-08 日本信号株式会社 インダクタ
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