JP3192755B2 - モールドコイルの製造方法 - Google Patents

モールドコイルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電用の変圧器に用い
られるモールドコイルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、受電電圧が400V程度のモールドコ
イルは、エポキシプリプレグ材などで内周および外周絶
縁層を形成する。そして、高圧巻線と低圧巻線を別々に
制作した後、巻線を同心配置にして低圧巻線と高圧巻線
の間にダクト材をいれて高圧巻線と低圧巻線の間隔を保
持することが一般的であった。さらに、低圧巻線や高圧
巻線と内周および外周絶縁材とで区切られたコイル端部
の空間に樹脂を流し込んでコイル端部絶縁層を形成して
低圧巻線や高圧巻線の露出部を覆っていた。
【0003】他の方法としては低圧巻線を巻回した後、
低圧巻線の外表面にダクト材を一定間隔で配置して固着
した後、ダクト材の外側に絶縁材を巻付け、この絶縁材
の上から高圧巻線を巻回し、さらに高圧巻線上に外層を
形成した後、低圧巻線や高圧巻線と内周および外周絶縁
材とで区切られたコイル端部に樹脂を流し込んでモール
ドコイルを製造する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の低圧コ
イルの外表面にダクト材を一定間隔で配置、固着する方
法には次のような課題があった。
【0005】1.ダクト材が、完全に接着するまで作業
を中断しなければならない(課題1)。 2.一旦接着したダクト材の上に高圧巻線を巻回して行
くと巻線時の応力によりダクト材が外れてしまい巻線作
業を慎重に行わなければならず作業性が悪い(課題
2)。
【0006】3.課題2に対しては予め巻線機にガイド
用の側板を取り付けて側板でダクト材の位置を固定する
方法も考えられるが、コイルのサイズ毎に側板を用意し
なければなず結果的にコイルのコストアップにつながっ
ていた。
【0007】4.課題1に対しては決定的な解決策は無
いのが現状であった。本発明は、上記課題を解決するた
めのモールドコイルの製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のモールドコイル
の製造方法は、前記の課題を解決するためになされたも
ので、巻心に内周絶縁層となる絶縁材を巻付けた後、内
周絶縁層上に低圧巻線を巻回し、この低圧巻線外表面に
絶縁材を巻付けて外周絶縁層を形成する低圧コイル巻線
工程と、絶縁材が巻付いた低圧巻線にシート状の絶縁板
の片面にダクト材が一定間隔で設けられたシート状絶縁
材を絶縁板が外側にくるように巻着した後、高圧巻線を
巻回し、この高圧巻線外表面に絶縁材を巻回する高圧コ
イル巻線工程と、巻回した低圧巻線および高圧巻線の端
部側の空間にコイル端部絶縁層を形成するコイル端部絶
縁処理工程とから構成されている。
【0009】
【0010】
【作用】上記した、モールドコイルの製造方法によれば
シート状の絶縁板の片面にダクト材が一定間隔で設けら
れているシート状絶縁材を低圧巻線の外表面に絶縁板が
外側にくるように巻き付けるため、容易に低圧巻線の表
面にダクト材を配置でき、かつすぐに次の工程に移るこ
とを可能ならしめる作用を有する。また高圧コイルの巻
線時の応力をシート状絶縁材全体で分担できるためダク
ト材の外れや位置ずれを防止する作用を有する。
【0011】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例のモールド
コイルの平面図、図1(b)は、モールドコイルの一部
を破断した正面図である。このモールドコイルは、内周
絶縁層1の外周に低圧巻線2が巻回し、この低圧巻線2
のさらに外周に外周絶縁層3が設けられている。外周絶
縁層3の外周にシート状絶縁材4が巻着し、このシート
状絶縁材4の外周に高圧巻線5が巻回し、さらに、高圧
巻線5の外周を外層6で被覆している。7は、コイルの
端部に樹脂層を設けたコイル端部絶縁層である。
【0012】次に、上記モールドコイルの製造方法を説
明する。図2(a)は、シート状絶縁材の正面図、図2
(b)は、シート状絶縁材の平面図である。このシート
状絶縁材4はシート状の絶縁板4Aの片面にダクト材4
Bが平行に一定間隔で接着されて構成されている。ダク
ト材4Bとシート状の絶縁板4Aの接着はイソシアネー
ト系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤で接着するか、
あるいはダクト材4Bとシート状の絶縁板4Aを加圧す
る事で容易に一体化できる。
【0013】図3(a)は、低圧巻線2の外周にシート
状絶縁材4を巻着した平面図、図3(b)は、低圧巻線
2にシート状絶縁材を巻着し、一部を破断した正面図で
ある。
【0014】内周絶縁層1の回りに低圧巻線2を巻回
し、低圧巻線2の回りに外周絶縁層3を巻付けている。
外周絶縁層3の外周に絶縁板4Aが外側にくるようにシ
ート状絶縁材4を巻着する。シート状絶縁材4の固定
は、シート状の絶縁板4Aの両端を重ね合わせてテープ
で固定することで容易に行なうことができる。
【0015】この後、図1に示すようにシート状絶縁材
4の上から高圧巻線5を巻回するとともに、外層6を被
覆して巻心を外し、コイル端部に樹脂層によってコイル
端部絶縁層7を形成してモールドコイルが完成する。
【0016】図1において低圧巻線2および高圧巻線5
からのリード端部は省略してあるが、本発明を説明する
上では問題ない。また、図1および図3における巻線構
造は、一体巻線構造の場合を説明しているが、本発明は
これらの巻線構造に依存するものではなく、分割巻線で
も同様の効果が期待される。また、図2においては片面
にダクト材4Bが一定間隔で接着されているシート状絶
縁材4を示したが、ダクト材4Bの間隔は適当に調整す
ることが可能であり、低圧巻線2のコーナ部と対応する
場所はダクト材4Bの間隔を小さくした方が高圧巻線5
の仕上がりがよくなる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の製造方法によれば、シート状の絶縁板の片面にダクト
材が一定間隔で設けられたシート状絶縁材を用いること
により、容易にモールドコイルを制作でき、結果的に安
価なモールド変圧器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の一実施例の方法で製造される
ールドコイルの平面図である。 (b) は一部を破断したモールドコイルの正面図である。
【図2】(a) は図1のモールドコイルに用いられる、
面にダクト材が一定間隔で接着されているシート状絶縁
材の正面図である。 (b) はその平面図である。
【図3】(a) はモールドコイルの製作途中の平面図であ
る。(b) は一部を破断した製作途中のモールドコイルの
正面図である。
【符号の説明】
1 内周絶縁層 2 低圧巻線 3 外周絶縁層 4 シート状絶縁材 4A シート状の絶縁板 4B ダクト材 5 高圧巻線 7 コイル端部絶縁層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−87011(JP,A) 特開 昭50−128166(JP,A) 実開 昭56−101628(JP,U) 実開 昭61−144623(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/32 H01F 41/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻心に内周絶縁層となる絶縁材を巻付け
    た後、内周絶縁層上に低圧巻線を巻回し、この低圧巻線
    外表面に絶縁材を巻付けて外周絶縁層を形成する低圧コ
    イル巻線工程と、絶縁材が巻付いた低圧巻線にシート状
    の絶縁板の片面にダクト材が一定間隔で設けられたシー
    ト状絶縁材を絶縁板が外側にくるように巻着した後、高
    圧巻線を巻回し、この高圧巻線外表面に絶縁材を巻回す
    る高圧コイル巻線工程と、巻回した低圧巻線および高圧
    巻線の端部側の空間にコイル端部絶縁層を形成するコイ
    ル端部絶縁処理工程とからなることを特徴とするモール
    ドコイルの製造方法。
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