JPH03150035A - 回転電機の界磁巻線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転電機の界磁巻線に関するものである。 〔従来の技術〕 第１２図には従来の界磁巻線が装着された回転電機の固
定子が、第１３図から第１６図には界磁巻線の従来例が
示されている。第１２図に示されているように界磁巻線
１はヨーク２に鉄心３を介して取付けられ、アーマチャ
（図示せず）に対向配置される。このようにヨーク２に
鉄心３を介して取付けられる界磁巻線１は、第１３図か
ら第１６図に示されているようにして形成される。すな
わち所定の幅、厚さを有する銅帯がエンドレスの矩形状
に複数ターン巻回積層され（第１３図および第１４図参
照）、この巻回積層された界磁導体４にテープ５が巻回
されている（第１５図および第１６図参照）。 界磁導体４はヨーク２（第１２図参照）に面するヨーク
側コーナ部４ａとヨーク側直線部４ｂとが段差がなく同
一面に形成されており、またアーマチャに面するアーマ
チャ側コーナ部４ｆとアーマチャ側直線部４ｅとも段差
がなく同一面に形成されている。 このように形成された界磁導体４にテープ５を巻回して
も段差ができな１１ようにするため、第１５図にも示さ
れているように、ヨーク側コーナ部４ａを巻回する時に
テープ５の幅５ａをハサミで切込み−テープ幅を狭くし
て重ね巻きをしていた。このようにしてテープ巻回後の
界磁巻線１を第１６図にも示さムているように、テープ
巻同前の界磁導体４と同様にヨーク側コーナ部４ａとヨ
ーク側直線部４ｂ、アーマチャ側コーナ部４ｆとアーマ
チャ側直線部４ｅとを段差がなく平らなものにしていた
。 なお、これに関するものとして特開昭５フー１３９３８
号公報がある。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術はヨーク側コーナ部のテープの巻回時に、
テープの幅を切込み、テープ幅を狭くして巻回しないと
、局部的にテープが重なり過ぎ、ヨーク側直線部よりヨ
ーク側コーナ部が高くなって段差を生じ、ヨークに取付
けてもヨーク側コーナ部がヨークに当ってヨーク側直線
部とヨークとの間にギャップを生じる。このようなギャ
ップを生じると回転電機の運転時に界磁巻線の放熱が不
完全となり、温度上昇をきたすようになる。 このため人手作業で高度な熟練度と多大な工数とを要す
るにもかかわらず、ヨーク側コーナ部巻同時にテープ切
込みを行なわなければならなかった。このため作業量の
一時的なピークに対処できないのみならず、テープ切込
みと切込み後のテープの張力コントロール機構とが難し
く、界磁巻線のテープ巻回の自動化を図る上で障害とな
り、自動化開発が遅れていた。 本発明は以上の点に鑑みなされたものであり。 テープ巻回の自動化を容易にすることを可能とした回転
電機の界磁巻線を提供することを目的とするものである
。 〔課題を解決するための手段〕　 上記目的は、界磁導体を、そのヨーク側に面するヨーク
側コーナ部にヨーク側直線部よりへこんだ所定大きさの
凹部を設けて形成することにより、達成さ九る。 〔作用〕 上記手段を設けたので、テープ切込みをしないテープを
巻回してもヨーク側コーナ部に段差が生じないようにな
って、従来のようにテープ切込みおよびテープ切込後の
テープの張力コントロール機構が不要となる。 〔実施例〕 以下、図示した実施例に基づいて本発明を説明する。第
１図から第１１図には本発明の一実施例が示されている
。なお従来と同じ部品には同じ符号を付したので説明を
省略する。本実施例では界磁導体４Ａを、そのヨーク側
に面するヨーク側コーナ部４ａにヨーク側直線部４およ
りへこんだ所定大きさの凹部を設けて形成した。このよ
うにすることにより、テープ切込みをしないテープ５Ａ
を巻回してもヨーク側コーナ部４ａに段差が生じないよ
うになって、従来のようにテープ切込みおよび切込後の
テープ５Ａの張力コントロール機構が不要となり、テー
プ巻回の自動化を容易にすることを可能とした回転電機
の界磁巻線を得ることができる。 すなりちヨーク側コーナ部４ａにヨーク側直線部４およ
りへこんだ凹部を設けた（第１図および第２図参照）、
この凹部は第３図から第６図に示されているように、テ
ーパ付のライナー６、成形治具下型７ａ、成形治具上型
７ｂを使用して形成する。すなわち４つのコーナ部には
ライナー６を配置し、内側には成形時の位置決めを行う
芯金８を配置するが、成形治具下型７ａの上側にライナ
ー６を配置し、その上に界磁導体４Ａを配置し、その上
に成形治具上型７ｂを配置して、Ｐ矢印方向の成形治具
下型７ｂ側から加圧成形し、凹部を形成する。 このようにしてヨーク側コーナ部に凹部を形成した界磁
導体にテープを巻回して界磁巻線をつくるが、テープの
巻回は第７図に示されているように、ヨーク側コーナ部
４ａも他の部分と同様、切込みしないテープ５Ａで巻回
した。このようにすることにより、第８図に示されてい
るように、ヨーク側コーナ部４ａはヨーク側コーナ部４
ａに設けた凹部によりヨーク側直線部４ｂと同じ面で段
差が生じない、これに対してアーマチャ側コーナ部４ｆ
はヨーク側コーナ部４ａのように界磁導体４Ａに凹部を
設けないので、アーマチャ側直線部４ｅより突出した段
差を生じるが実用上問題がなｔｌ。 すなわち第９図から第１１図に示されているように、テ
ープが巻回された界磁巻線１には鉄心３が装着されるが
、ヨークに取付ける側は鉄心３と鉄心３が装着された界
磁巻線１とが段差がなく。 従ってヨークに鉄心３を介して取り付けるのに、従来の
ようにテープに切込みを入れなくてもヨークと界磁巻線
１との間にギャップが生じるようなことがなくなる（第
９図参照）、これに対してアーマチャ側コーナ部４ｆの
界磁巻線１の突出部分はヨーク側と形状の異なるアーマ
チャ側の鉄心３との間に必要なギャップを確保するのに
役立ち、問題がない（第１０図および第１１図参照）。 なお、第１図で４０は直線部内径、４ｄは直線部外径側
、４ｇはコーナ内径、４ａはコーナ外径である。 このように本実施例によれば界磁導体のヨーク取付側４
つのコーナ部に凹部を設けたので、テープ巻回時のテー
プ幅切込みが不要となり、テープ重なりのピッチ精度が
目視で確認でき、信頼性の高い界磁巻線が得られる。 また。テープ幅切込みが不要となるので、人手作業によ
るテープ巻回の熟練度を必要とせず容易にテープ巻回作
業ができるのみならず、テープ幅切込みと、切込み後の
テープの張力コントロール機構が不要となり、容易にテ
ープ巻回の自動化が図れる。 〔発明の効果〕 上述のように本発明は界磁巻線のテープ巻回が容易に自
動化できるようになって、テープ巻回の自動化を容易に
することを可能とした回転電機の界磁巻線を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の回転電機の界磁巻線の一実施例の界磁
導体の斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿う断面図
、第３図は同じく一実施例の成形治具下型およびライナ
ーの平面図、第４図は第３図のライナーの斜視図、第５
図は第３図の８−８線に沿う断面図、第６図は同じく一
実施例の凹部成形時の状態を示す平面図、第７図は同じ
く一実施例のテープ巻回時の状態を示す界磁巻線の斜視
図、第８図は第７図のＣ−Ｃ線に沿う断面図、第９図は
同じく一実施例の鉄心を装着した状態をヨーク取付側か
ら見た界磁巻線の斜視図、第１０図は同じく一実施例の
鉄心を装着した状態をアーマチャ側から見た界磁巻線の
斜視図、第１１図は第１０図のＤ−Ｄ線に沿う断面図、
第１２図は従来の回転電機の界磁巻線のヨークに界磁巻
線を取付けた状態を示す斜視図、第１３図は同じ〈従来
の界磁導体の斜視図、第１４図は第１３図のＥ−Ｅ線に
沿う断面図、第１５図は同じ〈従来のテープ巻回時の状
態を示す界磁巻線の斜視図、第１６図は第１５図のＦ−
Ｆ線に沿う断面図である。 １−・・界磁巻線、２−・−ヨーク、４Ａ・−界磁導体
、４ａ・・・ヨーク側コーナ部−４ｂ・・・ヨーク側直
線部、５Ａ・−・テープ、６・・・ライナー、７ａ・・
・成形治具下型、７ｂ・・・成形治具上型。 第１図 コーナ部 ４ｂ−−・ヨーク側 直線部 第２図 第３図 第７図 ５、Ａ 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図 第１４図 ４ａ　　　　４ｂ　　　４．ａ 第１５図 鬼 第１６図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、回転電機のヨークに取付けられ、アーマチャに対向
   配置される界磁巻線が、所定の幅、厚さを有する銅帯が
   エンドレスの矩形状に複数ターン巻回積層され、かつこ
   の巻回積層された界磁導体にテープが巻回されている回
   転電機の界磁巻線において、前記界磁導体が、そのヨー
   ク側に面するヨーク側コーナ部にヨーク側直線部よりへ
   こんだ所定大きさの凹部が設けられていることを特徴と
   する回転電機の界磁巻線。 ２、前記界磁巻線が、前記ヨーク側コーナ部とヨーク側
   直線部とが同じ平滑な面に形成され、前記アーマチャ側
   に面するアーマチャ側コーナ部がアーマチャ側直線部よ
   り突出して形成されている特許請求の範囲第１項記載の
   回転電機の界磁巻線。 ３、前記界磁巻線が、前記界磁導体のヨーク側コーナ部
   の凹部が所定の大きさのテーパを持つた成形治具上型お
   よびライナー、成形治具下型で成形されたものである特
   許請求の範囲第１項記載の回転電機の界磁巻線。 ４、前記界磁巻線が、同じ幅、厚さのテープで一括巻回
   されている特許請求の範囲第１項記載の回転電機の界磁
   巻線。 ５、前記界磁巻線が、前記界磁導体のヨーク側コーナ部
   の凹部の外径側が内径側より広い放射状で、かつ内径側
   が外径側より深く形成されている特許請求の範囲第１項
   記載の回転電機の界磁巻線。