JPH0211779Y2 - - Google Patents

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JPH0211779Y2
JPH0211779Y2 JP20044184U JP20044184U JPH0211779Y2 JP H0211779 Y2 JPH0211779 Y2 JP H0211779Y2 JP 20044184 U JP20044184 U JP 20044184U JP 20044184 U JP20044184 U JP 20044184U JP H0211779 Y2 JPH0211779 Y2 JP H0211779Y2
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JP
Japan
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winding
bobbin
work
gap
barrier tape
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JP20044184U
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  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトランス等の巻線作業を容易に行な
わしめ得る絶縁距離確保の構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、トランス巻線で絶縁距離を取る場合は、
バリアテープと称する絶縁距離確保用のテープを
用いる。バリアテープは、各種規格に合わせて、
ボビンの巻線部分の両側において所要巾、例えば
数mm巾で巻線を行なう高さ、つまり厚みまで巻き
つけられる。例えば、ヨーロツパ規格(BS5850,
IEC380,435,VDE0806)の例を採れば、1次側
と2次側の巻線距離は6mm以上必要とされている
ので、第4図に示すように、ボビンの両側に巻き
つけるべきバリアテープ1の巻きつけ巾lを夫々
3mm以上とし、その巾で1次巻線2の予定される
捲回厚となる高さまでバリアテープ1を巻きつけ
るようにし、また、これを2次巻線3の場合につ
いても同様に行なうようにして、破線矢印Aで表
わすような距離を3mm(l)×2=6mm以上とな
るようにし、これによつて所定の絶縁距離を取つ
ている。
このようなバリアテープの巻きつけ作業は非常
に煩雑で面倒な作業でもある。巻線を行なうと
き、絶縁距離を確保するためにほとんどの場合上
記のようなバリアテープによる作業を行なうの
で、そのような面倒なバリアテープの巻きつけ作
業を伴う巻線形成作業は容易ではない。また、上
記のようなバリアテープによる作業は自動化しづ
らい作業であり、例えばトランスの巻線作業の自
動化を行ないたい場合でもそれを容易に行なうこ
とができずその自動化を妨げている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案は上述のように絶縁距離を取るのに手
間のかかるバリアテープの巻きつけ作業を行なつ
ているという問題を解決しようとするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
この考案は、このため、巻線捲回体となるボビ
ンの端部の鍔状部の内面に絶縁距離確保用の複数
の突起部を設け、これら突起部が設けられたボビ
ンを用いて巻線を行なうことによつてその巻線部
と上記鍔状部の内面との間に間隙が形成されるよ
うにし、このようにして突起部により形成された
間隙に絶縁剤の注形によつて絶縁剤を入り込ま
せ、これによつて絶縁距離を確保するようにした
ものである。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
第1図、第3図はこの考案の一実施例に係るポ
ツテイング型トランスにおけるボビンへの巻線形
成の状態と、巻線し終つたボビンをトランスケー
ス内に装着して絶縁剤を注形した状態を示し、ま
た第2図A及びBは使用する絶縁距離確保用の突
起部を設けたボビンの一例を具体的に示すための
ボビン上部及びボビン下部の斜視図である。
第1図において、1は巻線捲回体となるボビ
ン、2,2はボビン1の両側の鍔状部、3は絶縁
距離確保用の突起部として設けた複数のリブ、4
は巻線5の巻始め端、巻終り端処理のためのピン
で、上記各リブ3は鍔状部2,2の内面側に形成
されている。ボビン1の両側の鍔状部2,2のリ
ブ3はボビン上部の具体的一例を示す第2図Aの
ように、放射状に適宜の本数設けられ、また同様
にボビン下部においても同図Bに示す如く略放射
状に設けられている。
第1図に示すように、ボビン1への巻線形成
は、各回路ごとに巻線をし、層間には層間テープ
6を巻きつけ層間絶縁をして巻線5の形成を行な
つていくが、この場合、ボビン1の両側にリブ3
を設けているので、巻線時に巻線5の形成位置は
これらリブ3によつて規制され、巻線5の上下部
分が鍔状部2,2の各内面に接しない状態で巻線
形成が行なわれる。このため、各リブ3の存在に
よつて鍔状部2,2の各内面と巻線5の間に間隙
7が形成され、第1図の状態ではこれによつて巻
線部の上下にエアーギヤツプが構成されている。
各回路の巻線5の巻始め端、巻終り端のピン4
への接続については、ピンからげ処理によつて行
ない、このようにしてボビン1への巻線作業を終
了する。この巻線作業中には、既述したような面
倒なバリアテープの巻きつけ作業は不要であり、
ボビン1へは巻線5を捲回するという通常の巻線
作業を行なうだけでよい。
このようにして、必要な回路数だけ巻線し、各
回路間は層間テープ6で絶縁し、巻線部の上下に
間隙7を形成してトランスを作り上げる。
巻線作業終了後は、第3図に示すように、巻線
の終つたボビン1はピン4側を上方にして、ケー
ス8内に入れられ、そのケース8の内面に設けら
れた位置規制部9によつて所定の位置に保持され
る。そして、ボビン1が装着されたケース8内に
絶縁剤としての樹脂10を注形する。ボビン1の
巻線部には前述のように巻線形成時に各リブ3に
よつて間隙7が形成されているので、樹脂注形時
には樹脂10はその間隙7を通して巻線部の上下
部分に流れ込むことにより、各リブ3によつてで
きた間隙7に樹脂10を入り込ませて絶縁距離を
確保する。
このような、巻線作業終了後は、樹脂10を間
隙7に流し込み絶縁してポツテイングタイプのト
ランスとする。
上記実施例の構成によれば、このようにして、
ボビン1の巻線部分の両側に従来のように所定巾
にわたつて一定厚までバリアテープを巻きつける
という作業を行なうことなく絶縁距離を確保する
ことができる。ボビン1への巻線作業は面倒なバ
リアテープの巻きつけ作業を伴わず、トランスの
巻線作業は容易であり、自動化しづらいバリアテ
ープの巻きつけ作業が除去されることによつて巻
線作業を自動化したい場合にもこれを容易に行な
える。また、従来バリアテープによつてとられて
いた部分にも巻線が可能となるし、各国安全規格
を全て満足できるトランスを得ることが可能で、
全世界共通トランスの製作も可能となる。
なお、前記第2図A及びBにボビン上部及び下
部の具体的一例を示したが、この考案はボビンの
形状には関係なく適用することが可能である。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案は、バリアテープのボ
ビンへの巻きつけ作業を行なわずに絶縁距離を確
保することができるので、巻線作業をスムーズに
行なうことができ、またバリアテープによる作業
が必要ないため従来自動化を妨げていた大きな障
害がなくなるので巻線作業の完全自動化を容易に
実現可能とすることもでき、しかもバリアテープ
によつてとられていた個所にも巻線を施すことが
できることになるから、その分ボビンの小型化を
図ることもできる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例における絶縁距離
確保用のリブを備えたボビンへの巻線形成の状態
を示す説明図、第2図A及びBは上記ボビンの一
例を示すボビン上部及びボビン下部の斜視図、第
3図は巻線形成後の第1図のボビンをケースに入
れて樹脂を注形した状態を示す説明図、第4図は
従来の絶縁構造を示す図である。 符号説明、1……ボビン、2……鍔状部、3…
…リブ、5……巻線、7……間隙、10……樹
脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボビンへの捲回によつて形成される巻線部と上
    記ボビン端部の鍔状部との間に間隙を形成せしむ
    るべく上記鍔状部はその内面に絶縁距離確保用の
    複数の突起部を有し、これら突起部により形成さ
    れた上記間隙には絶縁剤が注形によつて流し込ま
    れていることを特徴とするボビン巻線部の絶縁構
    造。
JP20044184U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH0211779Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20044184U JPH0211779Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

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JP20044184U JPH0211779Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

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JPS61112617U JPS61112617U (ja) 1986-07-16
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JP2523914B2 (ja) * 1990-01-10 1996-08-14 松下電器産業株式会社 変成器
JP6082878B2 (ja) * 2013-03-04 2017-02-22 多摩川精機株式会社 直線型差動変圧器の筒状ケース内へのポッティング材の注入方法
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JP7368956B2 (ja) * 2019-05-16 2023-10-25 株式会社ダイヘン 変成器及びボビン

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JPS61112617U (ja) 1986-07-16

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