JPH0654495A - 分割型鉄芯の樹脂モールド方法 - Google Patents
分割型鉄芯の樹脂モールド方法Info
- Publication number
- JPH0654495A JPH0654495A JP22483492A JP22483492A JPH0654495A JP H0654495 A JPH0654495 A JP H0654495A JP 22483492 A JP22483492 A JP 22483492A JP 22483492 A JP22483492 A JP 22483492A JP H0654495 A JPH0654495 A JP H0654495A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- pole piece
- pole
- pole pieces
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、分割型鉄芯を製造するに際し、複
数のポールピースを正確に位置決めでき、ポールピース
表面に絶縁層を正確に形成できる分割型鉄芯の樹脂モー
ルド方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る分割型鉄芯の樹脂モールド方法
は、略T形状のポールピース片を積層したポールピース
を複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状に相当す
る開口部を周面に複数形成した樹脂円筒とを用意し、該
樹脂円筒の上記複数の開口部に順次上記ポールピースの
内端部を嵌合して樹脂円筒外周に複数個のポールピース
を環状に配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記
ポールピースと樹脂円筒とをポールピースの両端部を除
き、被覆する上記樹脂円筒と一体となった被覆層を樹脂
成形することを特徴とする。また、樹脂円筒に代え、こ
れを展開した樹脂フレームを使用し、ポールピースを嵌
合した後にこれを円筒状に曲成してもよい。
数のポールピースを正確に位置決めでき、ポールピース
表面に絶縁層を正確に形成できる分割型鉄芯の樹脂モー
ルド方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明に係る分割型鉄芯の樹脂モールド方法
は、略T形状のポールピース片を積層したポールピース
を複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状に相当す
る開口部を周面に複数形成した樹脂円筒とを用意し、該
樹脂円筒の上記複数の開口部に順次上記ポールピースの
内端部を嵌合して樹脂円筒外周に複数個のポールピース
を環状に配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記
ポールピースと樹脂円筒とをポールピースの両端部を除
き、被覆する上記樹脂円筒と一体となった被覆層を樹脂
成形することを特徴とする。また、樹脂円筒に代え、こ
れを展開した樹脂フレームを使用し、ポールピースを嵌
合した後にこれを円筒状に曲成してもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転電機の部品であ
る分割型鉄芯を製造する樹脂モールド方法に関する。
る分割型鉄芯を製造する樹脂モールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機においては、例えば実開昭56
−141576号公報に示されるように、固定子の内周
にスロットを形成し、予め捲線したコイルをインサータ
方式によってスロット間に巻装してなる構造が広く採用
されていたが、かかる構造の固定子ではコイル巻装の作
業が煩雑であるという不具合があった。これに対し、実
開平2−44848号公報に示されるように、複数のポ
ールピースを環状に配列してその内側磁極部を合成樹脂
材料等で連結して鉄芯とし、該鉄芯のスロット間にコイ
ルを巻装した後、鉄芯を円筒状ヨーク内に嵌入するよう
にした分割型固定子が提案されている。
−141576号公報に示されるように、固定子の内周
にスロットを形成し、予め捲線したコイルをインサータ
方式によってスロット間に巻装してなる構造が広く採用
されていたが、かかる構造の固定子ではコイル巻装の作
業が煩雑であるという不具合があった。これに対し、実
開平2−44848号公報に示されるように、複数のポ
ールピースを環状に配列してその内側磁極部を合成樹脂
材料等で連結して鉄芯とし、該鉄芯のスロット間にコイ
ルを巻装した後、鉄芯を円筒状ヨーク内に嵌入するよう
にした分割型固定子が提案されている。
【0003】かかる分割型固定子の鉄芯においては、内
側磁極部を樹脂モールドして連結する際に、複数のポー
ルピースを樹脂型内に環状に配列する際に、ポールピー
スがばらばらになってその相互の位置決めが難しく、こ
れをどのように解決するかが重要な問題である。そこで
分割型鉄芯の製造方法として、特開平4−58746号
公報に示されるように、複数のポールピース形状の鉄板
を打抜くとともに、ポールピース間を橋絡部で連結した
鉄芯素形状の鉄板を何枚か打抜き、該鉄芯素形状の鉄板
とポールピース形状の鉄板とを重ね合わせ、内側磁極部
間を合成樹脂材料で連結した後、橋絡部を打抜いて鉄芯
を製造するようにした方法が提案されている。
側磁極部を樹脂モールドして連結する際に、複数のポー
ルピースを樹脂型内に環状に配列する際に、ポールピー
スがばらばらになってその相互の位置決めが難しく、こ
れをどのように解決するかが重要な問題である。そこで
分割型鉄芯の製造方法として、特開平4−58746号
公報に示されるように、複数のポールピース形状の鉄板
を打抜くとともに、ポールピース間を橋絡部で連結した
鉄芯素形状の鉄板を何枚か打抜き、該鉄芯素形状の鉄板
とポールピース形状の鉄板とを重ね合わせ、内側磁極部
間を合成樹脂材料で連結した後、橋絡部を打抜いて鉄芯
を製造するようにした方法が提案されている。
【0004】また、従来より一体型固定子においてコイ
ルを捲線する際に、固定子と捲線との絶縁を確保すべ
く、固定子のスロット内側面に絶縁紙を挿入し、上下両
端面に端板を配設することが行われていたが、かかる一
体型固定子では樹脂モールドが比較的容易で、スロット
内側面に樹脂絶縁層を形成し、絶縁紙を省略することが
提案されている。
ルを捲線する際に、固定子と捲線との絶縁を確保すべ
く、固定子のスロット内側面に絶縁紙を挿入し、上下両
端面に端板を配設することが行われていたが、かかる一
体型固定子では樹脂モールドが比較的容易で、スロット
内側面に樹脂絶縁層を形成し、絶縁紙を省略することが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の分割
型鉄芯においても、内側磁極部間を樹脂モールドする際
に、各ポールピース表面に合成樹脂絶縁層を形成するよ
うにすれば絶縁紙や端板が不要となり、捲線作業を簡単
化できることが期待できる。しかし、従来公報記載の分
割型鉄芯では、橋絡部が樹脂連結部分に埋め込まれる
か、又は橋絡部表面の樹脂層が絶縁層と直接連続するの
で、橋絡部を打抜く際にその衝撃でポールピース表面の
絶縁層が破れてしまい、絶縁性が損なわれるという問題
があった。この発明は、かかる問題点に鑑み、複数のポ
ールピースを正確に位置決めでき、しかも絶縁層を確実
に形成できるようにした分割型鉄芯の樹脂モールド方法
を提供することを課題とする。
型鉄芯においても、内側磁極部間を樹脂モールドする際
に、各ポールピース表面に合成樹脂絶縁層を形成するよ
うにすれば絶縁紙や端板が不要となり、捲線作業を簡単
化できることが期待できる。しかし、従来公報記載の分
割型鉄芯では、橋絡部が樹脂連結部分に埋め込まれる
か、又は橋絡部表面の樹脂層が絶縁層と直接連続するの
で、橋絡部を打抜く際にその衝撃でポールピース表面の
絶縁層が破れてしまい、絶縁性が損なわれるという問題
があった。この発明は、かかる問題点に鑑み、複数のポ
ールピースを正確に位置決めでき、しかも絶縁層を確実
に形成できるようにした分割型鉄芯の樹脂モールド方法
を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本件発明者らは上述の課
題を解決すべく鋭意研究した結果、ポールピースを成形
型内で樹脂モールドする際に、ポールピースが嵌入しう
る開口部をポールピースの数だけ形成した樹脂円筒又は
樹脂フレームを使用し、予めポールピースを所定の姿勢
に位置決めしかつ樹脂円筒又は樹脂フレームを内側磁極
部の連結樹脂とすればよいことに着目し、本発明を完成
した。即ち、本発明に係る分割型鉄芯の樹脂モールド方
法は、略T形状のポールピース片を積層したポールピー
スを複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状に相当
する開口部を周面に複数形成した樹脂円筒を用意し、該
樹脂円筒の上記複数の開口部に順次上記ポールピースの
内端部を嵌合して樹脂円筒外周に複数個のポールピース
を環状に配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記
ポールピースと樹脂円筒とをポールピースの両端部を除
き、被覆する上記樹脂円筒と一体となった被覆層を樹脂
成形するようにしたことを要旨とする。
題を解決すべく鋭意研究した結果、ポールピースを成形
型内で樹脂モールドする際に、ポールピースが嵌入しう
る開口部をポールピースの数だけ形成した樹脂円筒又は
樹脂フレームを使用し、予めポールピースを所定の姿勢
に位置決めしかつ樹脂円筒又は樹脂フレームを内側磁極
部の連結樹脂とすればよいことに着目し、本発明を完成
した。即ち、本発明に係る分割型鉄芯の樹脂モールド方
法は、略T形状のポールピース片を積層したポールピー
スを複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状に相当
する開口部を周面に複数形成した樹脂円筒を用意し、該
樹脂円筒の上記複数の開口部に順次上記ポールピースの
内端部を嵌合して樹脂円筒外周に複数個のポールピース
を環状に配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記
ポールピースと樹脂円筒とをポールピースの両端部を除
き、被覆する上記樹脂円筒と一体となった被覆層を樹脂
成形するようにしたことを要旨とする。
【0007】また、本発明に係る分割型鉄芯の樹脂モー
ルド方法は、略T形状のポールピース片を積層したポー
ルピースを複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状
に相当する開口部を所定の間隔をあけて複数形成した樹
脂フレームとを用意し、該樹脂フレームの複数の開口部
に順次上記ポールピースの内端部を嵌合し、該樹脂フレ
ームを円筒状に曲成して複数個のポールピースを環状に
配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記ポールピ
ースと円筒状樹脂フレームとをポールピースの両端部を
除き、被覆する上記円筒状樹脂フレームと一体となった
被覆層を樹脂成形することを要旨とする。
ルド方法は、略T形状のポールピース片を積層したポー
ルピースを複数個と、該ポールピースの内端部周縁形状
に相当する開口部を所定の間隔をあけて複数形成した樹
脂フレームとを用意し、該樹脂フレームの複数の開口部
に順次上記ポールピースの内端部を嵌合し、該樹脂フレ
ームを円筒状に曲成して複数個のポールピースを環状に
配列し、該組立体を樹脂型内にセットし、上記ポールピ
ースと円筒状樹脂フレームとをポールピースの両端部を
除き、被覆する上記円筒状樹脂フレームと一体となった
被覆層を樹脂成形することを要旨とする。
【0008】ここでコイルの捲線時にスロットと捲線と
の間を絶縁紙等で絶縁するのが一般的であるが、樹脂モ
ールドの際に、各ポールピースの外表面を合成樹脂材料
にて被覆して絶縁するようにすれば絶縁紙や端板を省略
することができる。
の間を絶縁紙等で絶縁するのが一般的であるが、樹脂モ
ールドの際に、各ポールピースの外表面を合成樹脂材料
にて被覆して絶縁するようにすれば絶縁紙や端板を省略
することができる。
【0009】
【作用】本発明においては、樹脂円筒又は樹脂フレーム
の開口部にポールピースを嵌合させ、その樹脂円筒の状
態で又は樹脂フレームを円筒状に曲成して樹脂モールド
したことから、ポールピースが正確に位置決めされかつ
表面絶縁層が形成された分割型鉄芯が製造される。しか
も、樹脂円筒又は円筒状樹脂フレームがそのまま内側磁
極部の連結樹脂となるので、特開平4−58746号公
報記載の分割型鉄芯のように内側連結部分を打抜く必要
がなく、その結果絶縁層に衝撃が作用して破れることは
ない。
の開口部にポールピースを嵌合させ、その樹脂円筒の状
態で又は樹脂フレームを円筒状に曲成して樹脂モールド
したことから、ポールピースが正確に位置決めされかつ
表面絶縁層が形成された分割型鉄芯が製造される。しか
も、樹脂円筒又は円筒状樹脂フレームがそのまま内側磁
極部の連結樹脂となるので、特開平4−58746号公
報記載の分割型鉄芯のように内側連結部分を打抜く必要
がなく、その結果絶縁層に衝撃が作用して破れることは
ない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例による分割型
鉄芯の樹脂モールド方法を、図2及び図3は上記方法に
よって得られた回転電機の固定子鉄芯を示す。図2及び
図3において、分割型鉄芯1はこれを円筒状ヨーク(図
示せず)内に嵌合して固定子を構成するもので、該鉄芯
1にはその外周側に軸線方向に延びるスロット2が所定
角度毎に形成されている。上記分割型鉄芯1は複数のポ
ールピース3を環状に配列して構成され、各ポールピー
ス3は電磁鋼帯を打抜いて積層して構成されている。上
記複数の各ポールピース3の内端側には磁極部30が形
成され、外端側には広幅の端部31が形成されて全体と
して略T字状をなし、各内端側磁極部30は合成樹脂材
料からなる保持部材40によって相互に連結され、又各
ポールピース3の表面には外側基端面32を残して上記
保持部材40と同じ合成樹脂材料を被覆して絶縁層41
が形成されている。また、上記各ポールピース3の外側
基端面32には軸線方向に凹部33が形成され、該凹部
33内には上記絶縁層41と連続して合成樹脂材料が充
填されてポールピース3の各鉄板が連結されてその剥離
が阻止され、又該連結部42の前端部及び後端部は突設
されて線垂れ防止用突起43が形成され、巻回作業時に
おいて捲線のずれを防止するようになっている。なお、
線垂れ防止用突起43は図3に一点鎖線で示すように外
端部31の全幅に形成してもよい。
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例による分割型
鉄芯の樹脂モールド方法を、図2及び図3は上記方法に
よって得られた回転電機の固定子鉄芯を示す。図2及び
図3において、分割型鉄芯1はこれを円筒状ヨーク(図
示せず)内に嵌合して固定子を構成するもので、該鉄芯
1にはその外周側に軸線方向に延びるスロット2が所定
角度毎に形成されている。上記分割型鉄芯1は複数のポ
ールピース3を環状に配列して構成され、各ポールピー
ス3は電磁鋼帯を打抜いて積層して構成されている。上
記複数の各ポールピース3の内端側には磁極部30が形
成され、外端側には広幅の端部31が形成されて全体と
して略T字状をなし、各内端側磁極部30は合成樹脂材
料からなる保持部材40によって相互に連結され、又各
ポールピース3の表面には外側基端面32を残して上記
保持部材40と同じ合成樹脂材料を被覆して絶縁層41
が形成されている。また、上記各ポールピース3の外側
基端面32には軸線方向に凹部33が形成され、該凹部
33内には上記絶縁層41と連続して合成樹脂材料が充
填されてポールピース3の各鉄板が連結されてその剥離
が阻止され、又該連結部42の前端部及び後端部は突設
されて線垂れ防止用突起43が形成され、巻回作業時に
おいて捲線のずれを防止するようになっている。なお、
線垂れ防止用突起43は図3に一点鎖線で示すように外
端部31の全幅に形成してもよい。
【0011】次に、図1を用いて樹脂モールド方法につ
いて説明する。分割型鉄芯1を製造する場合、まず電磁
鋼帯からポールピース3の形状をなす複数枚の鉄板を打
ち抜き、これを所定枚ずつ位置合わせしつつ積層し、カ
シメ又は溶接等によって固定し、複数のポールピース3
を製作する。他方、図1(a) (b) に示すように、ポール
ピース3の内端部30周縁形状に相当する開口部50を
周面に複数形成した樹脂円筒5を用意し、該樹脂円筒5
の各開口部50にポールピース3の内端部30を順次嵌
合し、図1(c) に示すように、樹脂円筒5外周に複数個
のポールピース3を環状に配列する。この時、樹脂成形
時に樹脂がポールピース3の磁極部30の内周面に回り
込むのを防止するため、ポールピース3が樹脂円筒5内
周面と面一となる、即ち正確に位置決めされるように、
樹脂円筒5内にガイド筒6を挿入しておくのがよい。こ
の組立体3、5を所定の樹脂型内にセットして樹脂材料
を注入し、樹脂円筒5と一体となった絶縁層41を樹脂
成形してポールピース3及び樹脂円筒5をポールピース
3の両端部30、32を除いて被覆し、樹脂型から取り
出すと、上述の分割型鉄芯1を得ることができる。この
時、ポールピース3を位置決めした樹脂円筒5が保持部
材40となる。このようにポールピース3を予め樹脂円
筒5に環状に位置決めセットして樹脂モールドしたの
で、ポールピース3を正確に位置決めして樹脂モールド
でき、しかも正確に絶縁層41を形成でき、さらにはモ
ールド作業が非常に簡単で、量産化が容易であり、大幅
なコストダウンが期待できる。また、従来の製造方法の
ようにポールピースの内側連結部分に打抜く必要がない
ので、分割型鉄芯1に衝撃が作用せず、絶縁層41が破
れることはない。さらに、各ポールピース3表面に合成
樹脂製の絶縁層41を形成したので、従来のような絶縁
紙や端板が不要となり、捲線作業を簡単化でき、これに
よっても低コスト化を実現できる。
いて説明する。分割型鉄芯1を製造する場合、まず電磁
鋼帯からポールピース3の形状をなす複数枚の鉄板を打
ち抜き、これを所定枚ずつ位置合わせしつつ積層し、カ
シメ又は溶接等によって固定し、複数のポールピース3
を製作する。他方、図1(a) (b) に示すように、ポール
ピース3の内端部30周縁形状に相当する開口部50を
周面に複数形成した樹脂円筒5を用意し、該樹脂円筒5
の各開口部50にポールピース3の内端部30を順次嵌
合し、図1(c) に示すように、樹脂円筒5外周に複数個
のポールピース3を環状に配列する。この時、樹脂成形
時に樹脂がポールピース3の磁極部30の内周面に回り
込むのを防止するため、ポールピース3が樹脂円筒5内
周面と面一となる、即ち正確に位置決めされるように、
樹脂円筒5内にガイド筒6を挿入しておくのがよい。こ
の組立体3、5を所定の樹脂型内にセットして樹脂材料
を注入し、樹脂円筒5と一体となった絶縁層41を樹脂
成形してポールピース3及び樹脂円筒5をポールピース
3の両端部30、32を除いて被覆し、樹脂型から取り
出すと、上述の分割型鉄芯1を得ることができる。この
時、ポールピース3を位置決めした樹脂円筒5が保持部
材40となる。このようにポールピース3を予め樹脂円
筒5に環状に位置決めセットして樹脂モールドしたの
で、ポールピース3を正確に位置決めして樹脂モールド
でき、しかも正確に絶縁層41を形成でき、さらにはモ
ールド作業が非常に簡単で、量産化が容易であり、大幅
なコストダウンが期待できる。また、従来の製造方法の
ようにポールピースの内側連結部分に打抜く必要がない
ので、分割型鉄芯1に衝撃が作用せず、絶縁層41が破
れることはない。さらに、各ポールピース3表面に合成
樹脂製の絶縁層41を形成したので、従来のような絶縁
紙や端板が不要となり、捲線作業を簡単化でき、これに
よっても低コスト化を実現できる。
【0012】また、図4は本発明の第2の分割型鉄芯の
樹脂モールド方法を示す。本法では、上述の樹脂円筒5
に代え、これを展開した樹脂フレーム7を使用してい
る。即ち、樹脂フレーム7の複数の開口部70にポール
ピース3の内端部30を順次嵌合し、円筒状に曲成して
複数個のポールピース3を環状に配列した後、該組立体
3、7を樹脂型内にセットし、樹脂を注入して樹脂成形
する。なお、樹脂フレーム7の両端部分は段部に形成し
て重ね合わせ、係止突起と係止孔との嵌合によって固定
しているが、勿論、他の方法、例えば両端部分を他の部
分と同じ寸法にしてそのまま重ね合わせ又は傾斜面にし
て同じ厚みとなるように重ね合わせ、あるいは長手方向
の寸法を略半分にして突き合わせ、固定するようにして
もよい。本樹脂モールド方法では平面状の樹脂フレーム
7にポールピース3を組付ければよいので、上記実施例
のようなガイド筒6は不要であり、しかもポールピース
3を平面的に組付けばよく、樹脂円筒5の場合のように
ポールピース3を立体的に組付ける必要がないので、よ
り一層ポールピース3の組付けが容易となる。
樹脂モールド方法を示す。本法では、上述の樹脂円筒5
に代え、これを展開した樹脂フレーム7を使用してい
る。即ち、樹脂フレーム7の複数の開口部70にポール
ピース3の内端部30を順次嵌合し、円筒状に曲成して
複数個のポールピース3を環状に配列した後、該組立体
3、7を樹脂型内にセットし、樹脂を注入して樹脂成形
する。なお、樹脂フレーム7の両端部分は段部に形成し
て重ね合わせ、係止突起と係止孔との嵌合によって固定
しているが、勿論、他の方法、例えば両端部分を他の部
分と同じ寸法にしてそのまま重ね合わせ又は傾斜面にし
て同じ厚みとなるように重ね合わせ、あるいは長手方向
の寸法を略半分にして突き合わせ、固定するようにして
もよい。本樹脂モールド方法では平面状の樹脂フレーム
7にポールピース3を組付ければよいので、上記実施例
のようなガイド筒6は不要であり、しかもポールピース
3を平面的に組付けばよく、樹脂円筒5の場合のように
ポールピース3を立体的に組付ける必要がないので、よ
り一層ポールピース3の組付けが容易となる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る分割型鉄芯
の樹脂モールド方法によれば、分割型鉄芯を製造するに
際し、複数の各ポールピースを簡単な作業で正確に位置
決めできるとともに、ポールピース表面に絶縁層を正確
に形成して絶縁紙や端板を省略でき、製造作業の簡単化
及び低コスト化を実現できる。
の樹脂モールド方法によれば、分割型鉄芯を製造するに
際し、複数の各ポールピースを簡単な作業で正確に位置
決めできるとともに、ポールピース表面に絶縁層を正確
に形成して絶縁紙や端板を省略でき、製造作業の簡単化
及び低コスト化を実現できる。
【図1】 本発明の一実施例による分割型鉄芯の樹脂モ
ールド方法を模式的に示す図である。
ールド方法を模式的に示す図である。
【図2】 上記モールド方法によって得られた分割型鉄
芯を斜め上方から見た状態及びその正面断面を示す図で
ある。
芯を斜め上方から見た状態及びその正面断面を示す図で
ある。
【図3】 上記分割型鉄芯の一部を斜め上方から見た状
態及びその横断面を示す図である。
態及びその横断面を示す図である。
【図4】 本発明の他の実施例による分割型鉄芯の樹脂
モールド方法を模式的に示す図である。
モールド方法を模式的に示す図である。
1 分割型鉄芯 3 ポールピー
ス 30 磁極部 32 外端部 41 樹脂層 5 樹脂円筒 50 開口部 7 樹脂フレー
ム 70 開口部
ス 30 磁極部 32 外端部 41 樹脂層 5 樹脂円筒 50 開口部 7 樹脂フレー
ム 70 開口部
Claims (2)
- 【請求項1】 略T形状のポールピース片を積層したポ
ールピース3を複数個と、該ポールピース3の内端部3
0周縁形状に相当する開口部50を周面に複数形成した
樹脂円筒5とを用意し、 該樹脂円筒5の上記複数の開口部50に順次上記ポール
ピース3の内端部30を嵌合して樹脂円筒外周に複数個
のポールピース3を環状に配列し、 該組立体3および5を樹脂型内にセットし、上記ポール
ピース3と樹脂円筒5とをポールピース3の両端部3
0、32を除き、被覆する上記樹脂円筒5と一体となっ
た被覆層41を樹脂成形することを特徴とする分割型鉄
芯の樹脂モールド方法。 - 【請求項2】 略T形状のポールピース片を積層したポ
ールピース3を複数個と、該ポールピース3の内端部3
0周縁形状に相当する開口部70を所定の間隔をあけて
複数形成した樹脂フレーム7とを用意し、 該樹脂フレーム7の複数の開口部70に順次上記ポール
ピース3の内端部30を嵌合し、 該樹脂フレーム7を円筒状に曲成して複数個のポールピ
ース3を環状に配列し、該組立体3及び7を樹脂型内に
セットし、 上記ポールピース3と円筒状樹脂フレーム7とをポール
ピース3の両端部30、32を除き、被覆する上記円筒
状樹脂フレーム7と一体となった被覆層41を樹脂成形
することを特徴とする分割型鉄芯の樹脂モールド方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22483492A JPH0654495A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 分割型鉄芯の樹脂モールド方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22483492A JPH0654495A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 分割型鉄芯の樹脂モールド方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654495A true JPH0654495A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16819915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22483492A Pending JPH0654495A (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 分割型鉄芯の樹脂モールド方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654495A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006115694A (ja) * | 2005-12-01 | 2006-04-27 | Matsushita Ecology Systems Co Ltd | 内転型電動機の固定子 |
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