JP2001238576A - 竿体の製造方法 - Google Patents
竿体の製造方法Info
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- JP2001238576A JP2001238576A JP2000058383A JP2000058383A JP2001238576A JP 2001238576 A JP2001238576 A JP 2001238576A JP 2000058383 A JP2000058383 A JP 2000058383A JP 2000058383 A JP2000058383 A JP 2000058383A JP 2001238576 A JP2001238576 A JP 2001238576A
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Abstract
供する。 【解決手段】 第1プリプレグシート11は穂先側の辺
の長さ(△A1)と竿元側の辺の長さ(△B1)とを比較す
るに、穂先側の辺の長さ(△A1)が竿元側の辺の長さ
(△B1)より短く構成されており、全体として略台形形
状シートとなっている。一方、第2プリプレグシート1
2は穂先側の辺の長さ(△A2)と竿元側の辺の長さ(△
B2)とを比較するに、穂先側の辺の長さ(△A2)が竿元
側の辺の長さ(△B2)より長く構成されており、全体と
して略台形形状シートとなっている。こららのプリプレ
グシートをマンドレルMの周方向において変位させつつ
巻回する。
Description
竿を構成する竿体の製造方法に関する。
曲性等の機械的強度に優れるという特性が求められる。
そこで、従来の釣竿の竿体は、例えば、炭素繊維,ガラ
ス繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹
脂をシート状に加工したもの(一般に「プリプレグシー
ト」と呼ばれる)を芯材に巻回して焼成して製造され
る。
から製造される竿体を複数連結して一本の釣竿として使
用されることになる。図6に示すように、そのなかでも
「逆並継型」と呼ばれるタイプの釣竿がある。このタイ
プの釣竿は、穂先側端部に嵌合雄部を有する第1竿体1
01と、竿元側端部に嵌合雌部102aを有し第1竿体
101の穂先側の嵌合雄部101aが挿入可能な第2竿
体102とを有する。そして、竿元側に位置する第1竿
体101を穂先側の第2竿体102内に挿入させて連結
して一本の釣竿として使用される。
結する嵌合部分を他の部分と連続的になだらかに形成可
能であり、竿体の剛性を損なうことなく釣竿の操作性を
向上させ得るので、近年多く用いられるようになってい
る。
的に穂先側が大きく撓り竿元側において大きな力を受け
得るように、竿体の竿元側の肉厚を厚くし穂先側の肉厚
を薄くなるように連続的に設定している。このため、竿
体製造時の穂先側部分のプリプレグシート巻回数と竿元
側部分の竿元側部分のプリプレグシート巻回数とを比べ
ると、竿元側ほど巻回数が多くなるように設定されてい
る。
他の竿体の内部に挿入べく穂先側の径を大きく減少させ
る必要があるので、穂先側の強度を一定に担保するため
に穂先側の肉厚をある程度厚くせざるを得なくなる。こ
のように穂先側の肉厚を厚くするので、竿体製造時の穂
先側部分のプリプレグシート巻回数と竿元側部分の竿元
側部分のプリプレグシート巻回数とを比べると、両者の
巻回数に大きな相違は生じなくなる。
れるプリプレグシートは、芯材の周方向において切れ目
が生じて破断箇所が生じることのないように、芯材の円
周長より長いものが準備される。そして、周方向におい
て一部分が重複するように芯材に巻回される。この結
果、周方向における部分的肉厚変化等に起因する周方向
における曲剛性の部分的変化が生じる部分(「竿体の背
骨」と呼ばれる部分である)が軸方向に連続的に生じる
ことになる。この「竿体の背骨」は、製造される竿体の
剛性を周方向において不均一化することになり、釣竿の
竿体の調子を低下させる恐れがある。
時の穂先側部分のプリプレグシート巻回数と竿元側部分
の竿元側部分のプリプレグシート巻回数とに大きな相違
がない(いわゆる並行プライ)場合に顕著である。言い
換えれば、逆並継の釣竿用の竿体では、この「竿体の背
骨」の発生が大きな問題となる。本発明の課題は、剛性
が良好で用いやすい竿体の製造方法を提供することにあ
る。
魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体の製造方法であっ
て、芯材の外周に穂先側が短辺で竿元側が長辺である第
1プリプレグシートを巻回する工程と、第1プリプレグ
シートの外周に穂先側が長辺で竿元側が短辺である第2
プリプレグシートを巻回する工程と、第1プリプレグシ
ート及び第2プリプレグシートを焼成する工程とを含
む。
トが芯材に芯材の1円周分より周方向に長く巻回され、
周方向において切れ目が存在するのを防止する。ここ
で、第1の「背骨」が発生する場合がある。続いて、第
2プリプレグシートが第1プリプレグシート上に1円周
分より周方向に長く巻回され、周方向において切れ目が
存在するのを防止する。ここで、第2の「背骨」が発生
する場合がある。
竿元側の辺に比べて短辺であり、第2プリプレグシート
は穂先側の辺が竿元側の辺に比べて長辺であるので、第
1プリプレグシート及び第2プリプレグシートをあわせ
れば、芯材の穂先側・竿元側それぞれでのプリプレグシ
ートの巻回程度は大きく変化せず、穂先側部分にも十分
な肉厚を担保可能である。
と竿元側の辺との長さが異なるため、第1プリプレグ巻
回時に生じる第1の「背骨」は芯材の軸方向に並行とな
らずに略螺旋化し、第2プリプレグシートの穂先側の辺
と竿元側の辺との長さが異なるため、第2プリプレグシ
ート巻回時に生じる第2の「背骨」も芯材の軸方向に並
行とならずに略螺旋化する。そして、この第1の「背
骨」と第2の「背骨」とはその螺旋化の回転方向が異な
ることになるので(第1プリプレグシートと第2プリプ
レグシートとで辺の長短が反対だからである)、「背
骨」が全体に分散して存在して軸方向に連続的に生じる
のを防止し得る。
って、第1プリプレグシートと第2プリプレグシートと
は互いに芯材上で周方向に変位して巻回されている。こ
の場合には、第1プリプレグシートと第2プリプレグシ
ートとが芯材上で既に周方向に変位して巻回されるの
で、それぞれのプリプレグシートから発生する「背骨」
の分散がさらに押し進められる。
って、第1プリプレグシートと第2プリプレグシートと
は芯材上で半周変位している。この場合には、第1プリ
プレグシートと第2プリプレグシートとがもっとも周方
向において離れた半周変位した位置において巻回されて
いるので、それぞれのプリプレグシートから発生する
「背骨」の分散がさらに押し進められる。
て、図面を参照しつつ説明する。 [構成]本発明の一実施形態を採用した釣竿は、図1に
示すように、先細り筒状の元竿1と元竿1の穂先側に順
次並継形式に連結される先細り筒状の第1中竿2及び第
2中竿3と、第2中竿3の穂先側に連結される中実の穂
先竿4とを有している。
プ4が配置され、その穂先側には前グリップ6が配置さ
れ、竿元グリップ4と前グリップ6との間にはリール7
を脱着自在に装着可能なリールシート5が設けられる。
そして、リール7から導出される釣糸は順次各竿体上に
配置された釣糸ガイド8を介して穂先側に導かれ、穂先
竿4の穂先側先端に位置するトップガイド9へ至る。
るように、炭素繊維,ガラス繊維等の強化樹脂に合成樹
脂を願浸させたプリプレグをマンドレルに巻回して焼成
し成形して得たものであり、先端が細いテーパ状の筒状
部材である。これら各竿体はいわゆる順次逆並継ぎ形式
で連結可能になっている。具体的に例示すれば、図2に
おいて第1中竿2及び第2中竿3の場合を示すように、
第1中竿2の穂先側には嵌合雄部2aが形成され、穂先
側に位置する第2中竿3の竿元側の嵌合雌部3aに挿入
して連結可能なようになっている。一方、穂先竿4は中
実の先細り棒状部材であり、竿元側端部に嵌合雌部を有
し、第2中竿3の穂先側に連結されている。
製造方法について、第2中竿3を挙げて説明する。ま
ず、図3に示すように、先細りのテーパが形成された棒
状部材であるマンドレルMの外周にワックス等の離型剤
を必要に応じて塗布する。なお、この離型剤の外周面に
必要に応じてポリプロピレン等からなる離型テープを巻
回してもよい。続いて、マンドレルMにプリプレグシー
トを順次巻回する。
ト11と第2プリプレグシート12とが準備される。第
2プリプレグシート12は第1プリプレグシート11を
巻回した上にさらに巻回される(図5参照)。これら第
1プリプレグシート11及び第2プリプレグシート12
は、炭素繊維,ガラス繊維,チタン繊維等の強化繊維を
一定方向に引き揃えて配向し合成樹脂を含浸させたシー
ト状のものである。それぞれマンドレルMの1円周長分
より長い円周方向長さを有している(図4参照)。
シート11は穂先側の辺の長さ(△A1)と竿元側の辺の
長さ(△B1)とを比較するに、穂先側の辺の長さ(△A
1)が竿元側の辺の長さ(△B1)より短く構成されてお
り、全体として略台形形状シートとなっている。一方、
第2プリプレグシート12は穂先側の辺の長さ(△A2)
と竿元側の辺の長さ(△B2)とを比較するに、穂先側の
辺の長さ(△A2)が竿元側の辺の長さ(△B2)より長く
構成されており、全体として略台形形状シートとなって
いる。
レグシート11と第2プリプレグシート12とでは、マ
ンドレルMの周方向において1/2周ほど変位した位置
から巻回されるのが好ましい。このように、第1プリプ
レグシート11及び第2プリプレグシート12をマンド
レルMに巻回すると、図4に示すように、第1プリプレ
グシート11と第2プリプレグシート12とがそれぞれ
マンドレルMに周方向において切れ目が存在することな
きように巻回され、それぞれのプリプレグシートによっ
て発生する「背骨」はマンドレル周方向において変位す
る。さらに、第1プリプレグシート11と第2プリプレ
グシート12との穂先側・竿元側のそれぞれの辺の長さ
が異なるところ、軸方向においても「背骨」(図4のX
部分)は並行ではなく略螺旋状に変位してゆく。
プレグシートを巻回する。そして、このようにして巻回
したプリプレグシートの外周にポリエチレンテレフタレ
ートやポリプロピレンからなる成形シートを強く圧をか
けながら巻回して竿素材を得る。この際、成型シートを
加圧巻回すると、第1プリプレグシート11及び第2プ
リプレグシート12の「背骨」部分の合成樹脂は周方向
に均一になるように周方向に移動して「背骨」の発生を
抑制する。
後、マンドレルMを抜き取り、保護用テープ等を順次剥
離する。そして、両端を所望の長さに切りそろえ、表面
を平滑に研磨しさらに必要な塗装を施して、第2中竿3
を製造する。この方法では、まず、第1プリプレグシー
ト11及び第2プリプレグシート12がそれぞれマンド
レルMに1円周分より周方向に長く巻回され、周方向に
おいて切れ目が存在するのを防止する。この第1プリプ
レグシート11は穂先側の辺が竿元側の辺に比べて短辺
であり(△A1<△B1)、第2プリプレグシート12は穂
先側の辺が竿元側の辺に比べて長辺であるので(△A2>
△B2)、第1プリプレグシート11及び第2プリプレグ
シート12をあわせれば、マンドレルMの穂先側・竿元
側それぞれでのプリプレグシートの巻回程度は大きく変
化せず、穂先側部分にも十分な肉厚を担保される。
に生じる第1の「背骨」と第2プリプレグシート12巻
回時に生じる第2の「背骨」とは、マンドレルM上で周
方向に周方向に半周分変位しておりその所在が分散され
る。さらに、マンドレルMの軸方向においても並行とな
らずに略螺旋化する。そして、この第1プリプレグシー
ト11の「背骨」と第2プリプレグシート12の「背
骨」とはその螺旋化の回転方向が異なることになるの
で、さらに「背骨」が全体に分散して存在して軸方向に
連続的に生じるのを防止し得る。
のマンドレル周方向における変位位置は任意に設定可能
である。 (b)第1プリプレグと第2プリプレグとはマンドレル
への巻回順序を入れ替えてもよい。
比べて長辺である(△A2>△B2)第2プリプレグシート
をマンドレルに巻回し、その上に、穂先側の辺が竿元側
の辺に比べて短辺である(△A1<△B1)第1プリプレグ
シートを巻回してもよい。
骨」の発生を抑えることができ、釣竿の調子が低下する
のを防止できる。
拡大図。
面図。
態を示した図。
Claims (3)
- 【請求項1】魚釣りに用いる釣竿を構成する竿体の製造
方法であって、 芯材の外周に穂先側が短辺で竿元側が長辺である第1プ
リプレグシートを巻回する工程と、 前記第1プリプレグシートの外周に穂先側が長辺で竿元
側が短辺である第2プリプレグシートを巻回する工程
と、 前記第1プリプレグシート及び第2プリプレグシートを
焼成する工程とを含む、竿体の製造方法。 - 【請求項2】前記第1プリプレグシートと第2プリプレ
グシートとは互いに前記芯材上で周方向に変位して巻回
されている、請求項1に記載の竿体の製造方法。 - 【請求項3】前記第1プリプレグシートと第2プリプレ
グシートとは前記芯材上で半周変位している、請求項2
に記載の竿体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058383A JP2001238576A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 竿体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000058383A JP2001238576A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 竿体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001238576A true JP2001238576A (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=18578984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000058383A Pending JP2001238576A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 竿体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001238576A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014011975A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Shimano Inc | 釣竿用リールシートの筒状フード及び釣竿用リールシート並びに釣竿 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000058383A patent/JP2001238576A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014011975A (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-23 | Shimano Inc | 釣竿用リールシートの筒状フード及び釣竿用リールシート並びに釣竿 |
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