JPS60130322A - 釣竿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、釣竿、詳しくは、高強度繊維の引揃シートに
合成樹脂を含浸させたグリプレグを引揃方向に巻装すべ
くした釣竿に関する。

一般に、此種釣竿においては、前記グリプレグにおける
合成樹脂の含浸量を少なくする程、釣竿の曲げによる表
層割れの度合が多くなる反面、重量の軽減が行えること
になるが、通常前記合成樹脂の含浸量を３５〜４０　ｗ
ｔ　９１）とし、残りを前記繊維とした場合、軽量で、
かつ全体に所望の強度が得られるのである。

従って、従来の釣竿は、合成樹脂を３５〜４０ｗｔ９１
）含浸したグリプレグが用いられている。

所が、とくに軽さを重要視きれる釣竿の場合、以とのご
とく合成樹脂を３５〜４０ｗｔ％含浸したグリプレグを
用いたのでは、単位面積当りの重量を所定値以下に小さ
くすることができなくて、全体の重量を所望の軽さにで
きず、さりとて前記合成樹脂の含浸量を少なくしたグリ
プレグを用いたのでは、表層割れに対する強度を所定値
基Ｅに保つことができなくて、釣竿各部の強度が全体に
低下し、曲げ荷重により、実際には先ず釣竿の内面側に
おいて、所謂表層割れが生ずることになる問題があった
。

本発明の目的は、釣竿の長さ方向と直交する方向に高強
度繊維を並び沿わせた引揃シートに合成樹脂を含浸させ
たグリプレグを竿本体の最内層に、また釣竿の長さ方向
に高強度繊維を並び沿わせたシートに合成樹脂を含浸さ
せたグリプレグを竿本体の外側層に配役すると共に、前
者のグリシレグの樹脂含浸量を後者のプリプレグにおけ
るそれより多くして、もって、巻装時最内層に巻回する
グリシレグの、外側層に巻回するグリプレグに対するな
じみ性を向りできながう、巻装後の加熱工程で、最内層
のグリシレグから最外層のグリシレグに合成樹脂を流入
作動させて竿本体を構成する各層の引裂きに対Ｖる強度
を全体に向とさせ得ると共に、内面側における表層割れ
を防Ｉヒでき、しかも全体に軽量にできる釣竿を提供す
る点にある。

即ち、本発明釣竿は、釣竿の長さ方向と直交する方向に
高強度繊維を並び沿わせたシートに合成樹脂を含浸させ
た第１プリグレグを巻装して、竿本体の最内層を形成す
ると共に、該最内周に、釣竿の長さ方向に高強度繊維を
並び沿わせた引揃シートに合成樹脂を含浸させた第２プ
リプレグを巻装して、前記竿本体の外側層を形成し、か
つ前記第１グリグレグの合成樹脂含浸量を、前記第２プ
リグレグに対し多くしたことを特徴とするものである。

以下、本発明釣竿の実施例を図面に基づいて説明する。

本発明は、基本的には、釣竿の長さ方向と直交する方向
に高強度繊維（１１）を並び沿わせたシートに合成樹脂
（１２）を含浸させた第１プリプレグ（１）を巻装して
、竿本体（Ａ）の最内層（Ａ、）を形成すると共に、該
最内層（八）に、釣竿の長さ方向に高強度繊維（２１）
を並び沿わせた引揃シートに合成樹脂（Ｉ２）を含浸さ
せた第２グリグレグ（２）を巻装して、竿本体（Ａ）の
外側層（Ａ４）を形成し、かつａ＋記第１グリプレグ（
１）の合成樹脂含浸量を、前記第２グリプレグ（２）に
対しなじませ可能に多量に、また、前記第２グリグレグ
（２）における合成樹脂含浸量を、高強度繊維の直線巻
きを可能に少量に成したことである。

図面に示したものは、前記竿本体（Ａ）の最内層（Ａ）
を前記第１プリプレグ（１）により一層状に、また、前
記外側層（Ａ、）を内層側から第２、第１．第２．第２
及び第２グリグレグ（２）、（１）、（２）、（２）、
（２）の順に５層状に、合計６層状に形成したのであっ
て、前記第２プリプレグ（２）は、高強度繊維（２Ｉ）
として、軽くて高強度の特性を有するカーボン繊維を用
いて釣竿の同方向に引揃え、かつ合成樹脂（２２）の含
浸量を、巻回作業時、高強度繊維（２１）を釣竿の長さ
方向に直線巻き可能な程度の少ない目の値、例えば２８
　ｗｔ％乃至Ｂ　Ｂ　ｗｔ％の範囲内の値とし、かつ厚
みを０．０５ａ＋乃至０．１　ｙｍと成すのである。

まだ、前記第１グリプレグ（１）は、前記高強度繊維（
１１）として、釣竿の同方向に引揃え、かつ前記合成樹
脂（１２）の含浸量を、前記第２プリグレグ（２）に対
し、巻回時に剥離し難く、良好ななじみ性を発揮して確
実に巻回可能な程度の多い目の値、例えば４．０　ｗｔ
　９６乃至５０　ｗｔ　９６の範囲内の値とし、かつ厚
みを、とくに薄い、例えば０．０１２ｍｓ乃至０．０８
ｍの範囲内の値と成すのである０ そして、前記第１及び第２プリプレグ（１）、（２）は
、第１及び第２図のごとく、第１グリグレグ（１）の丘
に第２グリグレグ（２）を、巻回始端が揃うごとく重ね
て、第２プリグレグ（２）が内側になるごとく芯金（３
）に巻回させるのであって、春目方向の長さ寸法につい
ては、第１グリグレグ（１）は、竿本体（１）における
最内層（へ）の−周分と、外側層（八）の内側から第２
層目の一周分との合計２層分と成すのであり、また第２
グリグレグ（２）は、展開時第１グリグレグ（１）に重
なり、巻回時性側層（八）の内側から第１及び第８層目
となる２層分と、第１プリプレグ（１）の巻回終端から
伸び出して外側層（へンの内側から第５及び第６層目と
なる２層分との合計６層分と成すのである。

しかして、前記第１及び第２グリプレグ（Ｉ）、（２）
は、巻回工程の前においては、圧着することなく、互い
に摺動移動自在にソフトに重ね合わせた状態と成し、巻
回工程時に互いに圧着させながら巻回するのが好、まし
く、斯くすることにより、巻回時に、相互に前もって圧
着したものを巻回する場合のごとく、互いの圧着部が無
理に摺動移動させられ、しわ状となって空気が入り込み
弱体化する問題が解消され、各巻回層間の全体π亘って
、隙間の全くない理想的な密着状態となし得るのである
。

斯くのどとく前記第１及び第２プリプレグ（１）、（２
）を重ね合わせ、前記芯金（３）により巻回して、第８
図のごとく、６層状の竿本体（Ａ）を形成すると共に、
その外周に、補強用の細幅テープ（４）を往復方向に螺
旋状に巻回して加熱焼成するのである。

この細幅チーズ（４）は、前記第２プリプレグ（２）に
用いたカーボン繊維より細径で引張強度８００Ｋｇ以り
のカーボン繊維を用いて、該カーボン繊維の例えばａ、
ｏｏｏ木のものを幅寸法０．５問〜１ｏａｎの細幅状に
引揃え、かつ合成樹脂の含浸量を、少ない目の例えば２
０〜８８　ｗｔ％の範囲内の値とし、かつ厚みを、とく
に薄い、例えば、０．０１〜０．０５＋ｍの範囲内の値
と成すのである。

しかして、以りの構成において、ｆｌＪ記竿木竿本Ａ）
は、前記第２グリグレグ（２）にくらべて厚内で巻回数
の多い前記第１プリグレグ（１）が、全体積の大半を占
めることになるが、この第１グリプレグ（１）の樹脂含
浸量を、直線巻き可能な程度に少なく成したので、全体
に軽量にできながら、しかも、前記第１ゾリグレグ（１
）の樹脂含浸量を、第２プリグレグ（２）に対しなじま
せ可能に多量に成し、かつ竿本体（Ａ）における最内層
（Ａ、）の１層、及びその外側層（へ）の第１乃至第３
層の計４層を、第１及び第２プリグレグ（１）、（２）
により交互に形成すべくしだので、加熱焼成の工程時に
、第１プリグレグ（，１）における多量の含浸樹脂が、
少量の樹脂を含浸させた第２グリプレグ（２）中に流入
することになり、実際には第２プリグレグ（２）による
各巻回層の全体の強度を向ヒさせられるのである。

そして、前記竿本体（Ａ）の最内層（Ａ、）を、釣竿の
長さ方向と直交する方向に高強度繊維（１１）を並び沿
わせるごとくした前記第１プリプレグ（１）により形成
したので、釣竿に曲げ荷重が加わったとき、とくに内面
側において、第２プリプレグ（２）に表層割れが生ずる
のを確実に防止できるのである。

また、前記竿本体（Ａ）における第２プリプレグ（２）
から成る最外層の外周に、前記細幅テープ（４）を巻装
したので、釣竿に曲げ荷重が加わったとき、最外層に表
層割れが生ずるのも確実に防止できるのである。

ま７ζ、０ｆＩ記したごとく第１グリプレグ（１）の樹
脂含浸量を第２プリプレグ（２）に対しなじませ可能に
多量に、かつ第２プリプレグ（２）の樹脂含浸剤を直線
巻き可ｆｆ！、に少量に収したので、第１及び第２プリ
グレグ（１）　、　、（２）の巻回作業を容易に行なえ
るのであり、しかも、第１及び第２プリプレグ（１）、
（２）を重ねて全体で４巻回させるだけで竿本体（Ａ）
を形成でき、竿本体（Ａ）を簡単に形成できる。

尚、以上の説明では、前記竿本体（Ａ）の外側層（Ａ、
）は、内側から第２．第１．第２．第２、第２プリプレ
グ（２）、（１）、（２）、（２）、（２）の順に５層
状に形成すべくしたが、層数及び第１．第２ゾリグレグ
（１）、（２）の配列組合わせは任意に設定できるので
あって、例えば、第１及び第２グリプレグ（１）、（２
）を全体に交互に配列すべく成してもよいし、第２プリ
グレグ（２）のみにより形成すべく成してもよく、また
、外側層（へ〕の最外層を、最内層（Ａ、）と同様に第
１プリグレグ（１）により形成すべくしてもよく、この
場合には、前記した細幅テープ（４）を用いなくとも外
面側の表層割れを防止できるし、細幅チーズ（４）の多
数回に亘る巻回作業がないので、全体に製造工程を簡略
にできる。

寸だ、以ヒの説す１では、前記第１グリグレグ（１）は
、高強度繊維（１１）の引揃シートを用いるごとくした
が、クロスシートを用いるごとくしてもよい。

以ｔのごとく零発す］によれば、竿本体の最内層及びそ
の外側層を、第１及び第２プリプレグにより形成し、か
つ第１プリグレグは、釣竿の長さ方向と直交する方向に
高強度繊維を並び沿わせシートに、合成樹脂を、第２プ
リプレグに対し多く成したので、巻装時最内層に巻回す
る第１プリプレグの、外側層に巻回する第２プリプレグ
に対するなじみ性を向上できながら、巻装後の加熱工程
で、第１プリプレグから第２プリプレグに合成樹脂が流
入作動させて、竿本体を構成する各層の引裂きに対する
強度を全体に向ヒさせられると共に、内面側における表
層割れを確実に防止できるのであり、その七、第１ブリ
グレグの合成樹脂量が少くて軽量に成し得るのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は、第１及
び第２ブリグレグを重ね合わせた状態の平面図、第２図
は芯金により巻回を開始する状抛を示す概略説明図、第
３図は拡大断面説明図、第４図は一部概略正面図である
。 （１）・・・・・・・・・第１プリプレグ（１１）・・
・・・・高強度繊維 （Ｉ２）・・・・・・合成樹脂 （２）・・・・・・・・・第２ブリグレグ（２１）・・
・・・・高強度繊維 （２２）・・・・・・合成樹脂 （Δ）・・・・・・・・・竿本体 （Ａ、）・・・・・・・・最内層 （八）・・・・・・・・・外側層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 釣竿の長さ方向と直交する方向に高強度繊維を並び沿わ
   せたシートに合成樹脂を含浸させた第１プリプレグを巻
   装して、竿本体の最内層を形成すると共に、該最内層に
   、釣竿の長さ方向に高強度繊維を並び沿わせた引揃シー
   トに合成樹脂を含浸させた第２プリプレグを巻装して、
   前記竿本体の外側層を形成し、かつ前記第１プリグレグ
   の合成樹脂含浸量を、前記第２プリグレグに対し多くし
   たことを特徴とする釣竿。