JP3010780B2 - 船外機の組立構造 - Google Patents

船外機の組立構造

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    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機の剛性を高め、
船外機の大型化、高出力化に対処できるようにした船外
機の組立構造に関する。
【0003】
【従来の技術】一般的な船外機は、エンジンを縦置きに
搭載し、直立したクランクシャフトの下端には下方へ延
びるドライブシャフトが連結される。このドライブシャ
フトの下端はベベルギヤ等を介して、水平に軸支された
プロペラシャフトに直交する。そして上記クランクシャ
フトの回転がプロペラシャフトに伝達され、プロペラシ
ャフト後部のプロペラが水中で回転し、推進力を得るよ
うになっている。
【0004】このような船外機では、船外機の中央部に
当たり、内部に前記ドライブシャフトが垂設されるドラ
イブシャフトハウジングの上部に略平板状のエンジンホ
ルダが載置され、このエンジンホルダの上にエンジンが
搭載される。
【0005】従来の船外機は、エンジンと上記エンジン
ホルダとの組付け性を考慮し、2サイクルエンジン、4
サイクルエンジンどちらの場合も、エンジンのシリンダ
ブロックだけをエンジンホルダに固定してエンジン全体
を支持していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年需
要が増してきた大型、大出力の4サイクルエンジンを搭
載する船外機の場合、4サイクルエンジン特有の大きな
シリンダヘッドがさらに大型化してシリンダブロックに
取り付けられているため、前述したようにシリンダブロ
ックだけをエンジンホルダに固定してエンジン全体を支
えようとすると、大型のエンジンが局部的に船外機に支
持されることになり、船外機の中で最も高い剛性が要求
されるエンジン取付部の剛性が不足する。
【0007】このためエンジンがぐらついて振動や騒音
を発したり、シリンダブロックとエンジンホルダとの間
のシール状態が悪化して潤滑オイルの漏出等を発生され
る恐れがあった。
【0008】また、シリンダヘッド内部のカム室に供給
された潤滑オイルをエンジンホルダの下方に設置された
オイルパンに戻すためには、一旦シリンダブロック内を
通さなければならないため、シリンダブロック内に専用
の流路を形成する必要があり、形状を複雑化させる。
【0009】さらにエンジンの高出力化に伴って潤滑オ
イルの供給量を増大させると、上記カム室およびシリン
ダ、クランク室などに供給された多量の潤滑オイルが全
てシリンダブロック最下部の潤滑オイルリターン路に集
中することになり、潤滑オイルの溜まりが発生してオイ
ルパンへの戻りが遅れる原因となっていた。
【0010】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、船外機の剛性を高めるとともに、エンジンへ
供給された潤滑オイルを迅速にオイルパンへ戻すことの
できる船外機の組立構造を提供することを目的とする。 〔発明の構成〕
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る船外機の組立構造は、ドライブシャフ
トハウジングの上部に略平板状のエンジンホルダを載置
し、このエンジンホルダの上に、クランクシャフトが直
立する姿勢でエンジンを搭載した船外機の組立構造にお
いて、上記エンジンのシリンダヘッド下面と、シリンダ
ブロック下面とをエンジンホルダ上面に密着させ、また
ドライブシャフトハウジング上面をエンジンホルダ下面
に密着させ、シリンダヘッド並びにシリンダブロック
と、ドライブシャフトハウジングとを上記エンジンホル
ダを挾んで共締めしたものである。
【0012】また、シリンダヘッド内部のカム室からシ
リンダヘッド下面およびエンジンホルダを貫通してオイ
ルパン内に連通するカム室オイルリターン路を形成して
いる。
【0013】
【作用】船外機の組立構造をこのようにすることによっ
てエンジンが広い面積でエンジンホルダに接し、固定さ
れるので、エンジン取付部の剛性が向上し、大型、大出
力のエンジンでも安定した支持が受けられ、振動や騒音
の発生を防止することができる。
【0014】またシリンダヘッド、シリンダブロック、
エンジンホルダおよびドライブシャフトハウジングが一
体的に固定されるため、船外機全体の剛性が高められ
る。
【0015】さらにシリンダヘッドのカム室内に供給さ
れた潤滑オイルは、シリンダブロック内を通らずに、カ
ム室オイルリターン路を経て直接オイルパンに戻るた
め、シリンダブロック内にカム室専用のオイルリターン
路を設ける必要はなく、シリンダブロックの形状が簡単
になる。
【0016】その上カム室の潤滑オイルとクランク室の
潤滑オイルがそれぞれ別の経路を通って素早くオイルパ
ンへ戻るため、エンジン内部の潤滑オイルの抜けが良く
なり、大出力のエンジンに見合った大量の潤滑オイルを
供給することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。
【0018】図1は、本発明に係る船外機の組立構造を
持つ船外機の右側面を示すものである。この船外機1
は、船体2のトランサム(船尾部)3に固定されるクラ
ンプブラケット4に、アッパマウントブラケット5およ
びロアマウントブラケット6を介して左右回動自在に枢
着される。
【0019】この船外機1中心のドライブシャフトハウ
ジング7の上部には略平板状のエンジンホルダ8が載置
され、このエンジンホルダ8の上にはクランクシャフト
9が直立する姿勢でエンジン10が搭載されている。エ
ンジン10は、ドライブシャフトハウジング7の上部に
装着されたロアエンジンカバ11およびアッパエンジン
カバ12によって覆われる。
【0020】ドライブシャフトハウジング7の下部には
プロペラシャフトハウジング13が接続されており、内
部にはドライブシャフト14がほぼ垂直に軸支されてい
る。このドライブシャフト14の上端はクランクシャフ
ト9の下端にセレーション結合等によって接続されてい
る。
【0021】プロペラシャフトハウジング13内には、
プロペラシャフト15が水平に軸支されており、プロペ
ラシャフト15の後端部はプロペラシャフトハウジング
13より突出し、この部分にプロペラ16が回転一体に
取り付けられている。
【0022】上記ドライブシャフト14とプロペラシャ
フト15とは、例えば複数のベベルギヤにより構成され
るクラッチ機構17を介して連動回転する。このクラッ
チ機構17は、ドライブシャフト14の回転をクラッチ
によって切り換え、プロペラシャフト15を正転および
逆転、若しくは停止状態に保つことができる。
【0023】そして船外機1は、エンジン10の動力に
よってプロペラ16を回転させ、推進力を船体2に伝達
するとともに、船体2に対して左右に回動し、操舵を行
う。図2はエンジン10の右側面および本発明に係る船
外機の組立構造の一実施例を示し、図3はエンジン10
の縦断面、図4は図3のIV−IV線に沿う断面、図5は図
4のV−V線に沿う断面をそれぞれ示している。
【0024】エンジン10は例えば大型かつ大出力の水
冷式4サイクルガソリンエンジンであり、直列4シリン
ダ配置のSOHC4バルブ型式である。このエンジン1
0はシリンダヘッド21とシリンダブロック22とクラ
ンクケース23、さらにヘッドカバ24によってその外
殻が形成される。これらの部材21,22,23,24
はボルトなどで組み立てられ、一体化している。
【0025】上記シリンダヘッド21は、1シリンダ当
たり2本ずつ備えられた吸、排気バルブ25,26を開
閉させるための動弁装置を収容する関係上、大型で重量
の大きなものとなっている。
【0026】このシリンダヘッド21およびシリンダブ
ロック22の下面21aと22aはエンジンホルダ8の
上面8aに密着しており、ドライブシャフトハウジング
7の上面7aはエンジンホルダ8の下面8bに密着して
いる。そしてシリンダヘッド21並びにシリンダブロッ
ク22と、ドライブシャフトハウジング7とは、エンジ
ンホルダ8を挾んで共締めする状態で組立ボルト28に
よりねじ締結される。組立ボルト28は、例えばエンジ
ン10の両側部に5本ずつ配置され、その内2本がシリ
ンダヘッド21を、残り8本がシリンダブロック22を
締結している。またエンジンホルダ下面8bにはオイル
パン29が取り付けられる。
【0027】次にエンジン10の構造を簡単に説明す
る。
【0028】シリンダブロック22とクランクケース2
3とが画成する空間はクランク室31となっており、前
記クランクシャフト9が回転自在に軸支されている。ま
たシリンダブロック22にはクランク室31に連通する
水平な4本のシリンダ32が縦1列に形成されており、
これらのシリンダ32内に摺動自在に挿入されたピスト
ン33のピストンピン34がコンロッド35によってク
ランクシャフト9のクランクピン36に連接されている
ため、ピストン33の往復運動はクランクシャフト9の
回転運動に変換される。
【0029】クランク室31の最下部にはシリンダブロ
ック22内を通ってオイルパン29内に連通するクラン
ク室オイルリターン路37が形成されている。このクラ
ンク室オイルリターン路37は、エンジンホルダ8のク
ランク室連通孔37′によってオイルパン29内へ通じ
る。
【0030】一方シリンダヘッド21とヘッドカバ24
とが画成する空間は動弁装置や点火プラグ41を収容す
るカム室42となっている。
【0031】このカム室42には、シリンダヘッド下面
21aおよびエンジンホルダ8を貫通してオイルパン2
9内に連通するカム室オイルリターン路43が形成され
ている。カム室オイルリターン路43は、エンジンホル
ダ8のカム室連通孔43′によってオイルパン29内へ
通じる。
【0032】上記動弁装置は、カム室42内に回転自在
に軸支されるカムシャフト44とロッカシャフト45、
およびロッカシャフト45に揺動自在に軸支されるロッ
カアーム46,47等より構成される。上記カムシャフ
ト44には、吸気カム48および排気カム49が回転一
体に形成されている。
【0033】シリンダヘッド21にシリンダ32が対面
する部分には燃焼室51が形成されており、吸気バルブ
25および排気バルブ26の開弁によって燃焼室51へ
連通する吸気ポート52および排気ポート53が設けら
れている。
【0034】そしてクランクシャフト9がベルト54等
を介してカムシャフト44を駆動すると、吸、排気カム
48,49がロッカアーム46,47を介して吸気バル
ブ25および排気バルブ26を押圧して開弁し、吸気ポ
ート52と排気ポート53とを所定のタイミングで燃焼
室51に連通させる。従ってピストン33の往復によ
り、シリンダ32内の排気ガスは排気ポート53に排出
され、また吸気ポート52より混合気がシリンダ32内
に供給される。
【0035】排気ポート53はシリンダブロック22側
に湾曲し、シリンダブロック22内の長手方向に設けら
れた排気トンネル55に連通する。この排気トンネル5
5は、エンジンホルダ8の排気連通孔55′を通り、オ
イルパン29内に一体的に形成された排気通路56に連
通し、図1に示す排気膨張室57へ継っている。このた
めエンジン10の排気ガスは排気膨張室57へ送られ、
膨張するとともに消音、冷却され、例えばプロペラシャ
フト15に沿って水中へ排出される。
【0036】シリンダ32、燃焼室51、および上記排
気トンネル55は、周囲に施されたウォータジャケット
58内を流通する冷却水によって冷却される。このウォ
ータジャケット58は、オイルパン29の周囲や排気膨
張室57の周囲にも形成されている。
【0037】冷却水は図示しないウォータポンプによっ
て船外機1の外部より取り込まれ、図5に示す冷却水供
給管61およびオイルパン29内に一体的に形成された
冷却水供給路62を上昇し、エンジンホルダ8のウォー
タジャケット連通孔58′を通って各ウォータジャケッ
ト58に分配され、各部を冷却した後に機外へ排出され
る。
【0038】クランクシャフト9がクランク室31の下
方に突出する部分にはオイルポンプ63が設置されてい
る。オイルポンプ63は例えば一般的なトロコイドポン
プであり、クランクシャフト9によって直接駆動され、
オイルパン29内の潤滑オイルをストレーナ64および
オイルパイプ65を通して汲み上げ、エンジン10のク
ランク室31、シリンダ32、およびカム室42等に圧
送する。
【0039】またこのエンジン10は、クランク室31
とカム室42とを連通させるエンジンケース連通路66
が備えられている。このエンジンケース連通路66は、
例えば上方の3つのシリンダ32の側面に配設されてい
る。そして、クランク室31内における戻り潤滑オイル
は、その大半が回転するクランクシャフト9の遠心力に
よって強制的にエンジンケース連通路66に流れ込み、
カム室42へ放流されて流下し、オイルパン29へ戻る
ようになっている。
【0040】こうすることによってクランク室31内に
大量に供給された潤滑オイルがクランク室オイルリター
ン路37から抜けきれずにクランク室31の下部に溜っ
てしまうことが防止される。
【0041】図6は図7、および図8は、上記シリンダ
ヘッド下面21a並びにシリンダブロック下面22a
と、エンジンホルダ上面8aと、ドライブシャフトハウ
ジング上面7a並びにオイルパン上面29aの形状と
を、それぞれハッチングで示している。
【0042】シリンダヘッド下面21a並びにシリンダ
ブロック下面22aと、エンジンホルダ上面8aとは対
称の形状を持ち、例えば他の部分より隆起して平滑に仕
上げられている。これらの面21aおよび22aと、8
aとはガスケット等のシール部材を介して密着される。
【0043】シリンダヘッド下面21aとシリンダブロ
ック下面22aとを平滑に仕上げるための研削加工等
は、シリンダヘッド21とシリンダブロック22とが組
み合わされる前に行われるが、共に位置決め用のノック
ピン67の挿通孔等を基準として加工がなされるため、
シリンダヘッド21とシリンダブロック22の接合後に
おいて両部材21,22の下面21aと22aとの間に
段差は発生しない。このためスムーズにエンジンホルダ
上面8aに密着できる。尚、68はヘッドガスケットで
ある。
【0044】シリンダヘッド下面21aおよびシリンダ
ブロック下面22aには、前記カム室オイルリターン路
43、クランク室オイルリターン路37、排気トンネル
55、ウォータジャケット58が面しており、これらの
流路43,37,55,58はエンジンホルダ8に形成
された前記カム室連通孔43′、クランク室連通孔3
7′、排気連通孔55′、およびウォータジャケット連
通孔58′に、それぞれ対面し、密着する。
【0045】シリンダブロック下面22aとクランクケ
ース下面23aにまたがって設置された前記オイルポン
プ63のオイル吸入孔71とリリーフオイル吐出孔72
はそれぞれエンジンホルダ8の孔71′,72′に対面
し、密着する。孔71′の下面には前記オイルパイプ6
5が連結される。
【0046】尚、エンジンホルダ8にはドライブシャフ
ト挿通孔73が設けられ、この両側には前記アッパマウ
ントブラケット5が固定されている。
【0047】ドライブシャフトハウジング7には上記ド
ライブシャフト挿通孔73に連通するドライブシャフト
トンネル74が形成され、ドライブシャフト14が軸支
されている。
【0048】ドライブシャフトハウジング7とオイルパ
ン29の上面7aおよび29aはシリンダヘッド下面2
1aやシリンダブロック下面22aと同様、平滑に仕上
げられ、例えばガスケットを介してエンジンホルダ8の
下面に密着される。ここで、オイルパン29の排気通路
56と冷却水供給路62は、それぞれ前述した通りエン
ジンホルダ8の排気連通孔55′およびウォータジャケ
ット連通孔58′に対面し、密着する。
【0049】このような組立構造を持つ船外機1は、シ
リンダヘッド21がシリンダブロック22とともにエン
ジンホルダ8上に固定されるため、エンジン10が広い
面積で船外機1に取り付けられることになり、エンジン
10取付部の剛性が高められる。
【0050】このため、本実施例のエンジン10のよう
に大型かつ大出力を発揮し、重いシリンダヘッドを持つ
4サイクルエンジンでも確実に船外機1にマウントさ
れ、振動や騒音が発生する恐れはない。従って船外機1
は高い動力性能と良好な静粛性とを両得できる。
【0051】またシリンダヘッド21とシリンダブロッ
ク22とエンジンホルダ8、およびドライブシャフトハ
ウジング7は相互に締め付けられて1つのブロックとさ
れるため、船外機1全体の剛性が高められるとともに、
各接合部におけるシール性に優れ、潤滑オイルや冷却水
等の漏出が防止される。
【0052】さらにシリンダヘッド21内のカム室42
に供給された潤滑オイルは、シリンダブロック22内を
通らずに、カム室オイルリターン路43より直接オイル
パン29へ戻る構造となっているため、シリンダブロッ
ク22内に専用の流路を設ける必要がなく、構造を簡単
にできる。
【0053】その上、カム室42からの潤滑オイルとク
ランク室31からの潤滑オイルが別経路(クランク室オ
イルリターン路37とカム室オイルリターン路43)を
通ってそれぞれオイルパン29に戻るため、エンジン1
0内の潤滑オイルの抜けが良くなり、大出力エンジンに
見合う充分な量の潤滑オイルを供給することができる。
【0054】尚、本実施例ではクランク室31の戻り潤
滑オイルを、エンジンケース連通路66を通してカム室
42(クランク室31よりも潤滑オイルの抜けが良い)
に放流しているため、より多くの潤滑オイルをクランク
室31に供給し、大出力および高温化に対処することが
できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機の組立構造は、エンジンのシリンダヘッド下面と、シ
リンダブロック下面とをエンジンホルダ上面に密着さ
せ、またドライブシャフトハウジング上面をエンジンホ
ルダ下面に密着させ、シリンダヘッド並びにシリンダブ
ロックと、ドライブシャフトハウジングとを上記エンジ
ンホルダを挾んで共締めしたので、エンジンが広い面積
で船外機に取り付けられる。従って、エンジン取付部の
剛性が高くなり、大型かつ大出力のエンジンを搭載して
も振動や騒音が発生する恐れがない。またシリンダヘッ
ドとシリンダブロックとエンジンホルダ、およびドライ
ブシャフトハウジングが相互に締結されるために船外機
全体の剛性が向上する。
【0056】さらに本発明では、シリンダヘッド内部の
カム室からシリンダヘッド下面およびエンジンホルダを
貫通してオイルパン内に連通するカム室オイルリターン
路を形成したため、カム室内の潤滑オイルを直接オイル
パンに戻すことが可能であり、シリンダブロックに専用
の流路を設ける必要がない。またカム室とクランク室の
潤滑オイルがそれぞれ別の経路を通ってオイルパンへ戻
るためエンジン内の潤滑オイルの抜けが良く、大出力エ
ンジンに見合う充分な量の潤滑オイルをエンジンに供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の組立構造を備えた船外機
の右側面図。
【図2】本発明の一実施例を示す、エンジンの右側面
図。
【図3】エンジンの縦断面図。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】図3のVI−VI矢視図であり、エンジンの下面を
示す図。
【図7】図3のVII −VII 矢視図であり、エンジンホル
ダの上面を示す図。
【図8】図3のVIII−VIII矢視図であり、ドライブシャ
フトハウジングおよびオイルパンの上面を示す図。
【符号の説明】
1 船外機 7 ドライブシャフトハウジング 7a ドライブシャフトハウジング上面 8 エンジンホルダ 8a エンジンホルダ上面 8b エンジンホルダ下面 9 クランクシャフト 10 エンジン 21 シリンダヘッド 21a シリンダヘッド下面 22 シリンダブロック 22a シリンダブロック下面 23 クランクケース■ 24 ヘッドカバ 28 組立ボルト 29 オイルパン 29a オイルパン上面 42 カム室 43 カム室オイルリターン路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライブシャフトハウジングの上部に略
    平板状のエンジンホルダを載置し、このエンジンホルダ
    の上に、クランクシャフトが直立する姿勢でエンジンを
    搭載した船外機の組立構造において、上記エンジンのシ
    リンダヘッド下面と、シリンダブロック下面とをエンジ
    ンホルダ上面に密着させ、またドライブシャフトハウジ
    ング上面をエンジンホルダ下面に密着させ、シリンダヘ
    ッド並びにシリンダブロックと、ドライブシャフトハウ
    ジングとを上記エンジンホルダを挾んで共締めしたこと
    を特徴とする船外機の組立構造。
  2. 【請求項2】 前記シリンダヘッド内部のカム室からシ
    リンダヘッド下面およびエンジンホルダを貫通してオイ
    ルパン内に連通するカム室オイルリターン路を形成した
    請求項1に記載の船外機の組立構造。
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