JP3334503B2 - 船外機のエンジン - Google Patents

船外機のエンジン

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JP3334503B2 JP20043996A JP20043996A JP3334503B2 JP 3334503 B2 JP3334503 B2 JP 3334503B2 JP 20043996 A JP20043996 A JP 20043996A JP 20043996 A JP20043996 A JP 20043996A JP 3334503 B2 JP3334503 B2 JP 3334503B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶推進用に用い
られる船外機のエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの船外機のエンジンは、そのクラン
ク軸が鉛直方向を向くように縦置きに船外機に搭載され
ており、クランク軸の回転は下方に長く延びるドライブ
軸を介して船外機の最下部に設けられた推進用のプロペ
ラに伝達されるようになっている。また、エンジンは上
下分割式に構成されたエンジンカバー内に収容されてお
り、エンジンのメンテナンスを行う時にはエンジンカバ
ーの上側のカバーを取り外して行う。
【0003】ところで、エンジンが4サイクル形式であ
る場合には、エンジン潤滑オイルを浄化するオイルフィ
ルタがエンジン自体に取り付けられている。このオイル
フィルタは、自動車や自動二輪車等のエンジンの場合と
同様にカートリッジ式のものがエンジンの側面に直角に
取り付けられており、定期的に交換するようになってい
る(例えば特開平3−32998号公報や特開平3−3
3416号公報に記載されている船外機)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにオイルフィルタがエンジンの側面に直角に取り付け
られていると、オイルフィルタの着脱方向が水平方向と
なるため、その取付位置が低い場合には上下分割式に構
成されたエンジンカバーの下側のカバーにオイルフィル
タが干渉しやすくなって着脱が困難になる。このため、
オイルフィルタをエンジンの上寄りに取り付けなければ
ならず、オイルフィルタの取付位置が制約を受けてしま
う。同時に、オイルフィルタに繋がるオイル通路のレイ
アウトも困難になる。
【0005】本発明に係る船外機のエンジンは、このよ
うな問題点を解決するために発明されたもので、その第
一の目的は、オイルフィルタの着脱性を向上させるとと
もに、オイルフィルタ取付位置の自由度を高め、同時に
オイルフィルタに繋がるオイル通路のレイアウト性を良
くすることにある。
【0006】また、本発明の第二の目的は、オイルフィ
ルタの着脱性向上とエンジン製造の容易化を両立させる
ことにある。
【0007】さらに、本発明の第三の目的は、オイルフ
ィルタを循環するオイルの冷却性を高めることにある。
【0008】そして、本発明の第四の目的は、エンジン
カバー内のスペースを有効に活用して船外機の小形化を
図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る船外機のエンジンは、請求項1に記載
したように、クランク軸が鉛直方向を向くように縦置き
に船外機に搭載され、そのエンジンケースの外部にオイ
ル浄化用のオイルフィルタが着脱可能に設けられた船外
機のエンジンにおいて、上下分割式に構成された上記エ
ンジンケースの下側のケースに上記オイルフィルタが収
容されるオイルフィルタハウジングを一体に形成し、こ
のオイルフィルタハウジングの上部開口部の高さを上記
エンジンケースの分割面よりも高く設定すると共に、上
記オイルフィルタの着脱方向を鉛直方向にしたことを特
徴とする。
【0010】このようにすれば、オイルフィルタをエン
ジンの低い位置に設けても、オイルフィルタの着脱時に
オイルフィルタがエンジンカバーの下側のカバーに干渉
することがなくなるため、オイルフィルタの着脱性が向
上するとともに、オイルフィルタ取付位置の自由度が高
まり、同時にオイルフィルタに繋がるオイル通路のレイ
アウト性も良くなる。
【0011】また、オイルフィルタハウジングの上部開
口部の高さをエンジンケースの分割面よりも高くすれ
ば、オイルフィルタの着脱性が向上する。しかも、エン
ジンケースの底部に位置するオイルポンプから延びてオ
イルフィルタハウジングに繋がるオイル通路の長さを短
く、かつ直線的に形成することができるため、エンジン
ケースの加工が簡素化され、エンジンの製造が容易にな
る。したがって、オイルフィルタの着脱性向上とエンジ
ン製造の容易化を両立させることができる。
【0012】さらに、本発明に係る船外機のエンジン
は、請求項2に記載したように、オイルフィルタハウジ
ングがエンジンケースの下側のケースから離間するよう
にオイルフィルタハウジングと下側のケースとの間に連
結部を介在させ、エンジンケース内部からオイルフィル
タハウジングに繋がるオイル通路を連結部の内部に形成
することにより連結部をパイプ状に造形した。
【0013】このように構成すれば、エンジンケースの
熱がオイルフィルタハウジングに伝わりにくくなること
と、オイルフィルタハウジングおよび連結部(オイル通
路)が外気に取り巻かれて冷却され易くなることから、
オイルフィルタを循環するオイルの冷却性を高めること
ができる。
【0014】そして、本発明に係る船外機のエンジン
は、請求項3に記載したように、クランク軸に平行して
エンジンケース内に軸支されるバランサ軸とカム軸を、
クランク軸を挟む形でクランク軸の左右両側に配置する
とともに、エンジンケースから延びるシリンダスリーブ
の一側にオイルフィルタハウジングを、他側にエンジン
補機類を設けた。
【0015】こうした場合、エンジンの一側にバランサ
軸が、他側にカム軸が突出して平面視でエンジンが略
「T」字形となり、その両側の凹んだ部分にそれぞれオ
イルフィルタハウジングとエンジン補機類が収められる
ため、エンジンの周囲にデッドスペースが出来ることが
なく、エンジンカバー内のスペースが有効に活用され
る。したがって、船外機の小形化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
船外機の一例を示す右側面図である。また、図2は船外
機のエンジン部分の縦断面図であり、図3はエンジン部
分の平面図、図4は図2のIV−IV線に沿う横断面図
である。
【0017】この船外機1は、最上部に箱状のエンジン
カバー2を有しており、その内部にエンジン3が納めら
れている。エンジンカバー2の前面からはステアリング
ハンドル4が前方に延びており、その先端にエンジン3
の出力調整用のスロットルグリップ5が設けられてい
る。エンジン3は、そのクランク軸6が鉛直方向を向く
よう縦置きに搭載されている。
【0018】エンジンカバー2の下部にはドライブハウ
ジング7が繋がり、ドライブハウジング7の下部にギヤ
ハウジング8が設けられている。ギヤハウジング8の内
部にはプロペラ軸10が軸支され、このプロペラ軸10
の後端にプロペラ11が設けられている。
【0019】一方、ドライブハウジング7内にはエンジ
ン3のクランク軸6下端から鉛直下に延びるドライブ軸
12が軸支されており、このドライブ軸12の下端がベ
ベルギヤ等で構成された前後進切換装置13を介しプロ
ペラ軸10に連携している。
【0020】エンジン3の出力はドライブ軸12および
前後進切換装置13を経てプロペラ軸10に伝達され、
前後進切換装置13の切換操作によってプロペラ軸10
およびプロペラ11の回転方向を切り換えたりニュート
ラルにシフトすることができる。
【0021】ドライブハウジング7の上部はクランプブ
ラケット15の回転支持部16に回転自在に軸支されて
おり、このクランプブラケット15が船舶17のトラン
サム(船尾部)18に固定される。したがって、船外機
1は船体17に対し360゜回転可能に設けられ、ステ
アリングハンドル4を回動することにより船外機1全体
の向きを変えて船体17の操舵を行うことができる。
【0022】ところで、エンジンカバー2は、例えば金
属製のロアーカバー2aの上にシール部材19を挟んで
合成樹脂製のアッパーカバー2bが着脱可能に被装され
た構造となっており、ロアーカバー2aの上にエンジン
3が固定されている。なお、ステアリングハンドル4は
ロアーカバー2aに一体的に設けられており、アッパー
カバー2bの後上部には空気取入口20と引き起こしハ
ンドルを兼ねた防水カバー21が設けられている。
【0023】エンジン3は、例えば4サイクルOHV形
式の単気筒エンジンであり、以下のように構成されてい
る。
【0024】まず、エンジンカバー2のロアーカバー2
a上にエンジンケース23が固定されている。このエン
ジンケース23は、下側のクランクケース23aと上側
のシリンダbブロック23bとが接合されて構成されて
いる。シリンダブロック23bには後方に向かって水平
に延びる筒状のシリンダスリーブ24が一体に形成され
ており、このシリンダスリーブ24の後端にシリンダヘ
ッド25およびヘッドカバー26が固定される。
【0025】シリンダスリーブ24の内部にはシリンダ
ボア27が形成され、シリンダヘッド25にはシリンダ
ボア27に整合する燃焼室28が形成されている。ま
た、シリンダヘッド25内には燃焼室28に繋がる吸気
ポート29と排気ポート30が形成されるとともに、こ
れら2つのポート29,30を開閉する吸気バルブ31
および排気バルブ32がセットされ、さらに各バルブ3
1,32を開閉させる動弁装置33が組み込まれてい
る。なお、燃焼室28には点火プラグ34が設けられて
いる。
【0026】一方、クランク軸6は、クランクケース2
3a側に設けられたメタル軸受35と、シリンダブロッ
ク23b側に設けられたベアリング36とによって回転
自在に軸支されている。クランク軸6の中間部には上下
一対のクランクウェブ6a,6bが形成され、その間に
クランクピン6cが偏心して設けられている。
【0027】シリンダボア27にはピストン37が摺動
自在に挿入されており、このピストン37に設けられた
ピストンピン37aと、クランク軸6のクランクピン6
cとの間がコンロッド38で連結され、これによってシ
リンダボア27内におけるピストン37の往復運動がク
ランク軸6の回転運動に変換される。クランク軸6の下
端にはドライブ軸12の上端がスプライン嵌合等により
回転一体に連結されているため、クランク軸6の回転が
そのままドライブ軸12に伝達される。
【0028】ところで、図5は図2のV−V線に沿うク
ランクケース23aの平面図であり、図6および図7
は、それぞれ図5のVI−VI線、VII−VII線に
沿う縦断面図である。
【0029】図4と図6に示すように、エンジンケース
23内には、クランク軸6に平行してバランサ軸40と
カム軸41が軸支されている。この2本の軸40,41
は、その下端がクランクケース23a側に設けられた軸
受部42,43に軸支され、上端がシリンダブロック2
3b側に設けられた軸受部44,45に軸支されてい
る。
【0030】バランサ軸40は、ピストン37の往復運
動およびクランクウェブ6a,6bの回転運動に伴う慣
性力に起因して発生するエンジン振動を打ち消すための
回転軸であり、例えばクランク軸6の左側に配置されて
いる。一方、カム軸41は、シリンダヘッド25に組み
込まれた動弁装置33を駆動するための回転軸であり、
クランク軸6を挟んでバランサ軸40の反対側、即ちク
ランク軸6の右側に配置されている。
【0031】クランク軸6の上側のクランクウェブ6a
の上方にはバランサドライブギヤ47が固定されてお
り、このバランサドライブギヤ47がバランサ軸40に
設けられたバランサドリブンギヤ48に噛み合ってい
る。また、クランク軸6の下側のクランクウェブ6bの
下方にはカムドライブギヤ49が固定されており、この
カムドライブギヤ49がカム軸41に設けられたカムド
リブンギヤ50に噛み合っている。
【0032】バランサドライブギヤ47とバランサドリ
ブンギヤ48の歯数は同一に設定されており、カムドラ
イブギヤ49の歯数はカムドリブンギヤ50の歯数の2
分の1に設定されている。したがって、クランク軸6が
回転するとバランサ軸40にはクランク軸6の回転が等
速伝達され、カム軸41にはクランク軸6の回転が2分
の1に減速されて伝達される。
【0033】バランサ軸40は中空部40dを備えた中
空軸状に形成されており、上下2つのバランスウェイト
40a,40bが一体に形成されている。また、上下の
バランスウェイト40a,40bの間には偏心カム40
cが形成されている。
【0034】そして、図4に示すようにエンジンケース
23に設けられたプランジャ式の燃料ポンプ51の被動
ロッド51aが偏心カム40cに当接しているため、バ
ランサ軸40が回転すると偏心カム40cにより被動ロ
ッド51aが周期的に押圧されて燃料の吐出が行われ、
後述するキャブレタ63に燃料が供給される。
【0035】一方、カム軸41には吸気カム41aと排
気カム41bが形成されており、カム軸41の回転に伴
う吸気カム41aおよび排気カム41bの動きが2個の
タペット52および2本のプッシュロッド53を介して
動弁装置33に伝達され、動弁装置33が駆動されて吸
気バルブ31および排気バルブ32が開閉する。
【0036】ところで、図5および図6に示すように、
エンジンケース23の底部(クランクケース23a)に
はオイルポンプハウジング55が台座状に形成されてお
り、このオイルポンプハウジング55の上に別体のオイ
ルギャラリブロック56が3本のボルト57によって締
結される。そして、このオイルギャラリブロック56の
上部に、前述の如くバランサ軸40の下端を軸支する軸
受部42が形成されている。
【0037】オイルポンプハウジング55の内部には、
例えばトロコイド式のオイルポンプ58が設けられてい
る。このオイルポンプ58の主軸58aは上方に延びて
軸受部42内に突入し、バランサ軸40の下端に回転一
体に結合されているため、バランサ軸40が回転すると
オイルポンプ58が直接駆動される。
【0038】オイルポンプ58には吸入側通路58bと
吐出側通路58cが設けられている。一方、オイルギャ
ラリブロック56には吸入側通路58bに繋がるオイル
通路59が設けられ、ここに接続されたパイプ状のオイ
ルストレーナ60が下方に湾曲してクランクケース23
aの底面近くまで延びている。
【0039】そして、クランクケース23aの外部には
オイルフィルタハウジング62が一体に形成されてい
る。図3から明らかなように、このオイルフィルタハウ
ジング62はエンジンケース23から延びるシリンダス
リーブ24の一側、例えば左側に設けられており、シリ
ンダスリーブ24の他側、例えば右側にはキャブレタ6
3等のエンジン補機類が配置されている。
【0040】オイルフィルタハウジング62とクランク
ケース23aとの間には連結部64が介在しており、こ
の連結部64によってオイルフィルタハウジング62は
クランクケース23aからほぼ水平方向に離間する形で
設けられている。
【0041】オイルフィルタハウジング62は上方に向
かって開口する有底円筒状に形成されており、その上部
開口部が上蓋65により密閉され、内部にオイルフィル
タ66が収容される。このオイルフィルタ66は、上蓋
65を取り外すことによりオイルフィルタハウジング6
2に対して鉛直方向に着脱することができる。なお、上
蓋65は3本のボルト67でオイルフィルタハウジング
62の上部開口部に締結固定される。図6に示すよう
に、オイルフィルタハウジング62の上部開口部の高さ
Hは、エンジンケース23の分割面Pよりも高く設定さ
れている。
【0042】オイルポンプ58の吐出側通路58cから
水平に延びるオイル通路68は、連結部64の内部を通
ってオイルフィルタハウジング62の底部に設けられた
入口通路69に繋がり、同じくオイルフィルタハウジン
グ62の底部に設けられた出口通路70から延びるオイ
ル通路71も連結部64の内部を通ってクランク軸6の
下側のメタル軸受35に繋がっている。このように、エ
ンジン3の内部からオイルフィルタハウジング62に繋
がるオイル通路68,71が連結部64の内部に形成さ
れており、連結部64はパイプ状に造形されている。
【0043】また、クランク軸6の内部には、下側のメ
タル軸受35の位置から斜め上方に延びてクランクピン
6cに開口するオイル通路72が形成されている。この
オイル通路72の端部はプラグ73で閉塞される。
【0044】一方、図5および図6に示すように、オイ
ルギャラリブロック56には吐出側通路58cを軸受部
42に連通させる小孔75が穿設されている。この小孔
75により、吐出側通路58cが軸受部42を経てバラ
ンサ軸40の中空部40d下端に連通する。
【0045】また、シリンダブロック23bの上部には
水平に延びるオイル通路76が形成されている。このオ
イル通路76は、バランサ軸40の上端を軸支する軸受
部44とクランク軸6の上側のベアリング36とカム軸
41の上端を軸支する軸受部45とを結ぶように形成さ
れている。なお、ベアリング36の周囲にはオイル溝7
7が形成され、オイル通路76の両端はプラグ78で閉
塞される。
【0046】バランサ軸40の中空部40dの上端には
小孔79が穿設されており、この小孔79によってバラ
ンサ軸40の中空部40dがオイル通路76に連通して
いる。なお、オイル通路71の中間部には油圧監視用の
オイルプレッシャレギュレータ81が設けられており、
オイル通路71の先端にはオイルプレッシャスイッチ8
2が設けられている。そして、エンジンケース23の底
部には所定量のオイル83が貯溜されている。
【0047】エンジン3は以上のように構成されてい
る。なお、エンジン3の上部には発電用のフライホイー
ルマグネト装置84とロープリコイル式の始動装置85
が設けられている。
【0048】このエンジン3が始動すると、クランク軸
6の回転によってバランサ軸40が回転駆動され、この
バランサ軸40の回転によりオイルポンプ58が駆動さ
れる。このため、エンジンケース23の底部に貯溜され
たオイル83がオイルストレーナ60とオイル通路59
と吸入側通路58bを経てオイルポンプ58に吸入され
る。オイルポンプ58に吸入されたオイルは吐出側通路
58c側に圧送され、ここからオイル通路68と小孔7
5とに分かれて流れる。
【0049】オイル通路68に流れたオイル83は入口
通路69からオイルフィルタハウジング62内に流入
し、オイルフィルタ66によって濾過された後に出口通
路70とオイル通路71を流れ、その一部がクランク軸
6の下側のメタル軸受35に供給される。残る大部分の
オイル83は、クランク軸6内のオイル通路72を流れ
てクランクピン6cとコンロッド38の大端部との間を
潤滑した後、クランク軸6の回転遠心力によってクラン
クケース23内に飛散し、シリンダボア27とピストン
37との間の摺動面やピストンピン37aとコンロッド
38の小端部との間、さらにカム軸41の吸気カム41
aと排気カム41bおよびタペット52、プッシュロッ
ド53等を潤滑してクランクケース23の底部に流れ落
ちる。
【0050】また、オイルポンプ58の吐出側通路58
cから小孔75に流れたオイル83は、その一部がバラ
ンサ軸40の下側の軸受部42に供給され、他はバラン
サ軸40の中空部40dを上方に流れて小孔79からオ
イル通路76に流れ、バランサ軸40の上側の軸受部4
4とクランク軸6の上端を支持するベアリング36とカ
ム軸41の上側の軸受部45を潤滑する。
【0051】オイル通路71に設けられたオイルプレッ
シャレギュレータ81はオイル通路71内の油圧を監視
し、例えば油圧が上がり過ぎた時に船外機1の制御パネ
ル等に設けられたブザーやランプ等の警報手段を作動さ
せる。また、オイルプレッシャスイッチ82は、オイル
通路71内の油圧が下がり過ぎた時に上記警報手段を作
動させる。
【0052】ところで、オイルフィルタ66は、オイル
83を浄化し続けている間に汚れてくるため、定期的に
洗浄もしくは交換する必要がある。その際には、エンジ
ンカバー2のアッパーカバー2bを取り去り、前述した
ようにオイルフィルタハウジング62の上蓋65を取り
外してオイルフィルタ66を着脱する。
【0053】オイルフィルタ66は、その着脱方向が鉛
直方向とされているため、このエンジン3のようにオイ
ルフィルタハウジング62が比較的低い位置に設けられ
ている場合でも、オイルフィルタ66の着脱時にオイル
フィルタ66がエンジンカバー2のロアーカバー2aに
干渉することがない。このため、オイルフィルタ66の
着脱性が向上している。
【0054】このようにオイルフィルタ66の着脱方向
を鉛直方向にすれば、オイルフィルタハウジング62を
必ずしもエンジン3の上寄りに設置しなくてもよくなる
ため、オイルフィルタ66の取付位置の自由度が高ま
り、同時にオイルフィルタ66に繋がるオイル通路6
8,71のレイアウト性を良くすることができる。
【0055】また、オイルフィルタハウジング62は、
上下分割式に構成されたエンジンケース23の下側のケ
ース(クランクケース23a側)に一体形成されてお
り、その上部開口部の高さHがエンジンケース23の分
割面Pよりも高くされているため、オイルフィルタ66
の着脱性を一段と向上させるとともに、オイルポンプ5
8から延びてオイルフィルタハウジング62に繋がるオ
イル通路68の長さを短く、かつ直線的に形成すること
が可能になっている。このため、オイルフィルタ66の
着脱性向上とエンジン3の製造容易化を両立させること
ができる。
【0056】さらに、連結部64を介在させることによ
りオイルフィルタハウジング62をエンジンケース23
から離間させて設け、エンジンケース23の内部からオ
イルフィルタハウジングに繋がるオイル通路68,71
を連結部64の内部に形成することにより連結部64を
パイプ状に造形したので、エンジンケース23の熱がオ
イルフィルタハウジング62に伝わりにくくなるととも
に、オイルフィルタハウジング62および連結部64
(オイル通路68,71)が外気に取り巻かれて冷却さ
れ易くなっている。したがって、オイルフィルタ66を
循環するオイル83の冷却性を高めることができる。
【0057】そして、このエンジン3は、クランク軸6
を挟む形でバランサ軸40とカム軸41が左右両側に配
置されているため、エンジン3の形状が平面視で略
「T」字形になっており、そのシリンダスリーブ24の
一側にオイルフィルタハウジング62が、他側にキャブ
レタ63等のエンジン補機類が設けられているため、エ
ンジン3の両側の凹んだ部分にそれぞれオイルフィルタ
ハウジング62とエンジン補機類が収められ、エンジン
3の周囲にデッドスペースが出来ない。このため、エン
ジンカバー2内のスペースが有効に活用され、船外機1
の小形化を図ることができる。
【0058】なお、本実施形態ではエンジン3が4サイ
クルOHV形式の単気筒エンジンとされているが、例え
ば多気筒の4サイクルエンジン等にも本発明に係る構成
を適用することができる。また、船外機以外に用いられ
ているエンジンにも本発明に係る構成を適用することが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機のエンジンは、クランク軸が鉛直方向を向くように縦
置きに船外機に搭載され、そのエンジンケースの外部に
オイル浄化用のオイルフィルタが着脱可能に設けられた
船外機のエンジンにおいて、オイルフィルタの着脱方向
を鉛直方向にしたことを特徴とするものである。
【0060】このようにすれば、オイルフィルタをエン
ジンの低い位置に設けても、オイルフィルタの着脱時に
オイルフィルタがエンジンカバーの下側のカバーに干渉
することがなくなるため、オイルフィルタの着脱性が向
上するとともに、オイルフィルタ取付位置の自由度が高
まり、同時にオイルフィルタに繋がるオイル通路のレイ
アウト性も良くなる。
【0061】また、本発明に係る船外機のエンジンは、
上下分割式に構成されたエンジンケースの下側のケース
にオイルフィルタが収容されるオイルフィルタハウジン
グを一体に形成し、このオイルフィルタハウジングの上
部開口部の高さをエンジンケースの分割面よりも高くし
た。
【0062】このように、オイルフィルタハウジングの
上部開口部の高さをエンジンケースの分割面よりも高く
すれば、オイルフィルタの着脱性が向上する。しかも、
エンジンケースの底部に位置するオイルポンプから延び
てオイルフィルタハウジングに繋がるオイル通路の長さ
を短く、かつ直線的に形成することができるため、エン
ジンケースの加工が簡素化され、エンジンの製造が容易
になる。したがって、オイルフィルタの着脱性向上とエ
ンジン製造の容易化を両立させることができる。
【0063】さらに、本発明に係る船外機のエンジン
は、オイルフィルタハウジングがエンジンケースの下側
のケースから離間するようにオイルフィルタハウジング
と下側のケースとの間に連結部を介在させ、エンジンケ
ース内部からオイルフィルタハウジングに繋がるオイル
通路を連結部の内部に形成することにより連結部をパイ
プ状に造形した。
【0064】このようにすれば、エンジンケースの熱が
オイルフィルタハウジングに伝わりにくくなることと、
オイルフィルタハウジングおよび連結部(オイル通路)
が外気に取り巻かれて冷却され易くなることから、オイ
ルフィルタを循環するオイルの冷却性を高めることがで
きる。
【0065】そして、本発明に係る船外機のエンジン
は、クランク軸に平行してエンジンケース内に軸支され
るバランサ軸とカム軸を、クランク軸を挟む形でクラン
ク軸の左右両側に配置するとともに、エンジンケースか
ら延びるシリンダスリーブの一側にオイルフィルタハウ
ジングを、他側にエンジン補機類を設けた。
【0066】こうした場合、エンジンの一側にバランサ
軸が、他側にカム軸が突出して平面視でエンジンが略
「T」字形となり、その両側の凹んだ部分にそれぞれオ
イルフィルタハウジングとエンジン補機類が収められる
ため、エンジンの周囲にデッドスペースが出来ることが
なく、エンジンカバー内のスペースが有効に活用され
る。したがって、船外機の小形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の一例を示す右側面図。
【図2】船外機のエンジン部分の縦断面図。
【図3】エンジン部分の平面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う横断面図。
【図5】図2のV−V線に沿うクランクケースの平面
図。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断面図で、本発明
の一実施形態を示す図。
【図7】図5のVII−VII線に沿う縦断面図。
【符号の説明】
1 船外機 3 エンジン 6 クランク軸 23 エンジンケース 23a エンジンケースの下側のケースであるクランク
ケース 24 シリンダスリーブ 40 バランサ軸 41 カム軸 58 オイルポンプ 62 オイルフィルタハウジング 63 エンジン補機類としてのキャブレタ 64 連結部 66 オイルフィルタ 68,71 オイル通路 H オイルフィルタハウジングの上部開口部の高さ P エンジンケースの分割面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 11/03 F02B 67/00 B63H 20/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸が鉛直方向を向くように縦置
    きに船外機に搭載され、そのエンジンケースの外部にオ
    イル浄化用のオイルフィルタが着脱可能に設けられた船
    外機のエンジンにおいて、上下分割式に構成された上記
    エンジンケース23の下側のケース23aに上記オイル
    フィルタ66が収容されるオイルフィルタハウジング6
    2を一体に形成し、このオイルフィルタハウジング62
    の上部開口部の高さHを上記エンジンケース23の分割
    面Pよりも高く設定すると共に、上記オイルフィルタ6
    6の着脱方向を鉛直方向にしたことを特徴とする船外機
    のエンジン。
  2. 【請求項2】 オイルフィルタハウジング62がエンジ
    ンケース23の下側のケース23aからほぼ水平方向に
    離間するようにオイルフィルタハウジング62と下側の
    ケース23aとの間に連結部64を介在させ、エンジン
    ケース23内部からオイルフィルタハウジング62に繋
    がるオイル通路68,71を連結部64の内部に形成す
    ることにより連結部64をパイプ状に造形した請求項1
    に記載の船外機のエンジン。
  3. 【請求項3】クランク軸6に平行してエンジンケース2
    3内に軸支されるバランサ軸40とカム軸41を、クラ
    ンク軸6を挟む形でクランク軸6の左右両側に配置する
    とともに、エンジンケース23から延びるシリンダスリ
    ーブ24の一側にオイルフィルタハウジング62を、他
    側にキャブレタ63等のエンジン補機類を設けた請求項
    1または2に記載の船外機のエンジン。
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