JP4058926B2 - 船外機の潤滑装置 - Google Patents

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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/007Other engines having vertical crankshafts

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、船外機の潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
4サイクルエンジンは、クランクシャフトやピストンなどの回転部および摺動部に潤滑オイルを送る潤滑装置を備えている。エンジン各部に潤滑オイルを送る方法としては、例えばオイルポンプを用いてオイルパンからエンジンの要所に直接潤滑オイルを圧送する方法や、オイルパンから潤滑オイルを一旦エンジン内の最上部に送り、重力により潤滑オイルを自然落下させてエンジン各部を潤滑する方法、あるいはこれらを組み合わせた方法などがある。
【0003】
クランクシャフトのジャーナル部の潤滑は特に重要であるため、例えばメインギャラリからジャーナル部の摺動部にオイル供給路を導き、直接潤滑オイルを圧送する方法を用いている。この場合、メインギャラリおよびオイル供給路はシリンダブロック側に設けられることが望ましい。
【0004】
一方、4サイクルエンジンには潤滑オイルを濾過するオイルフィルタが備えられている。オイルフィルタは所定の期間経過後に交換の必要があるため、着脱しやすい位置に取り付けられるのが望ましい。
【0005】
他方、4サイクルエンジンにはオイルポンプが正常に作動し、メインギャラリ内の油圧が規定値であることを確認するためのプレッシャスイッチが備えられている。
【0006】
そして、潤滑オイルはその油温が低いと粘性が高く、エンジン各部の摺動抵抗が増えると共に、その油温が高いと粘性が少なくなり、潤滑性能が低下したり劣化が早まったりしてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンが船外機に搭載されるV型エンジンの場合、メインギャラリおよびオイル供給路をシリンダブロック側に設けようとするとオイルポンプからメインギャラリまでのオイル通路が複雑化する虞がある
また、船外機の場合、オイルフィルタはエンジンの下部に配置されることが多く、しかも船外機はその周囲をエンジンカバーで覆われているため、オイルフィルタに手が届き難く、整備性が悪い。
【0008】
さらに、船外機に搭載されるV型エンジンは構造が複雑で、しかも多くの機器が密集配置されているので、プレッシャスイッチの設置場所を確保し難い。
【0009】
そして、従来の船外機には潤滑オイルの油温を積極的に調整するものはなく、外気温が低い時に長時間低速運転することにより油温の上昇が妨げられたり、長時間の高速運転によって油温が過熱された場合等の対処が施されていない。
【0010】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、簡単な構造でオイル通路を確保可能な船外機の潤滑装置を提供することを目的とする。
【0011】
本発明の他の目的は、オイルフィルタの整備性の向上を図った船外機の潤滑装置を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る船外機の潤滑装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、シリンダヘッド、シリンダブロックおよびクランクケースを有し、上記クランクケースと上記シリンダブロックとの接合面にクランクシャフトを略垂直に配置したバーティカル型の4サイクル多気筒エンジンをエンジンホルダの上方に設置し、エンジンホルダの下方にオイルパンを配置し、このエンジンを上下に分割可能なエンジンカバーで覆った船外機において、上記クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを上記オイルパンの上方であって上記エンジンの底面に配置する一方、上記オイルポンプの吐油口から上記シリンダブロックの外壁に向かって延びるオイル通路を上記シリンダブロックの底面に形成し、このオイル通路の上記シリンダブロック外壁の開口部に略垂直の取付け面を有するフィルタ取付け座を形成すると共に、このフィルタ取付け座を、上記クランクケースとシリンダブロックとの接合面と上記エンジンの側面に配置される排気装置との間で、かつ上記エンジンカバーの分割面より下方に配置する一方、上記フィルタ取付け座の略垂直な取付け面に、潤滑オイルの流れ方向を90度変換させる連絡通路を形成したフィルタスタンドを、フィルタ取付け面が略水平に上方を向くように取り付けて、このフィルタ取付け面にオイルフィルタを立設すると共に、上記オイルフィルタの上端を上記エンジンカバーの分割面より上方に配置したものである。
【0014】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記フィルタスタンドのフィルタ取付け面に環状のオイル受け溝を形成すると共に、上記オイルフィルタの一部を覆う壁部材を上記船外機が略水平位置までチルトアップしたときに上記オイルフィルタの下方に位置するように配置したものである。
【0015】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記エンジンは左右一体の上記シリンダブロックを平面視V型に配置した4サイクルV型多気筒エンジンであるものである。
【0016】
そして、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、上記シリンダブロック内のVバンクの谷間に潤滑オイルのメインギャラリを形成し、このメインギャラリに隣接してエンジン冷却水の落とし通路を形成する一方、上記両方のシリン上記両方のシリンダブロック内に筒状スリーブを上下方向に略水平に並べて形成し、片側のスリーブ列を反対側のスリーブ列に対し上下方向にオフセットして配置すると共に、上記メインギャラリ内の油圧が規定値であることを確認するためのプレッシャスイッチを上記メインギャラリ上端の、上記下方にオフセット配置されたスリーブ列側に取り付けたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、この発明を適用した船外機の実施形態を示す左側面図である。図1に示すように、この船外機1はエンジンホルダ2を備え、このエンジンホルダ2の上方にエンジン3が設置される。なお、このエンジン3はその内部にクランクシャフト4を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンである。
【0019】
エンジンホルダ2の下方には潤滑オイル(図示せず)を貯留するオイルパン5が配置されると共に、例えば船外機1にはブラケット装置6が取り付けられ、このブラケット装置6を介して船外機1が図示しない船舶のトランサムに装着される。また、船外機1はこのブラケット装置6を軸に前上方に向かって略水平位置までチルトアップ可能に構成される。
【0020】
エンジン3、エンジンホルダ2およびオイルパン5の周囲はエンジンカバー7によって覆われる。エンジンカバー7は、船外機1側に固定されてエンジン3下部およびエンジンホルダ2の周囲を覆うロアーカバー7aと、エンジン3上部を覆う着脱自在のアッパーカバー7bとに大きく二分割されて構成される。なお、図中符号7cはロアーカバー7aとアッパーカバー7bとの割り面である。
【0021】
オイルパン5の周囲にはドライブシャフトハウジング8が配置され、下方に向かって延設される。エンジンホルダ2、オイルパン5およびドライブシャフトハウジング8内にはエンジン3の出力軸であるドライブシャフト9が略垂直に配置され、その上端部がクランクシャフト4の下端部に連結された連結部材10(後述)のスプライン結合部11にスプライン結合される。
【0022】
ドライブシャフト9はドライブシャフトハウジング8内を下方に向かって延び、ドライブシャフトハウジング8の下部に設けられたギヤケース12内のベベルギヤ13およびプロペラシャフト14を介して推進装置であるプロペラ15を駆動するように構成される。
【0023】
図2は、エンジン3の平面図であり、図3は図2のIII−III線に沿う断面図である。また、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図であり、図5は図4のV−V線に沿う断面図である。図1〜図5に示すように、この船外機1のエンジン3は、例えばシリンダヘッド16、シリンダブロック17およびクランクケース18等を組み合わせて構成された水冷4サイクルV型6気筒(多気筒)エンジンであり、左右のシリンダブロック17を平面視でV型に配置することによりシリンダブロック17間にVバンク19を形成する。
【0024】
エンジン3の最前部、図1においては最も左側に配置されるクランクケース18の後方(右側)には左右一体のシリンダブロック17が船外機1の幅方向に広がるV字型に配置される。また、各シリンダブロック17の後方にはシリンダヘッド16がそれぞれ配置される。
【0025】
図6は、シリンダブロック17をクランクケース18との接合面から眺めた図である。また、図7はエンジン3の下面図である。そして、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【0026】
各シリンダブロック17内にはそれぞれ三つずつの筒状スリーブ20(気筒)が上下方向に略水平に並んで形成される。また、片側のスリーブ列は反対側のスリーブ列に対し上下方向にオフセットして配置される。本実施形態においては、図6において右側のスリーブ列Rは左側のスリーブ列Lより下方にオフセット配置される。
【0027】
図4及び図5に示すように、各スリーブ20内にはピストン21がスリーブ20の軸線上を軸方向に摺動自在に挿入される。また、クランクケース18とシリンダブロック17との間にはクランク室22が形成され、このクランク室22は隔壁23によって気筒毎に上下方向に区画される。なお、各クランク室22は左右一対のスリーブ20で共用される。
【0028】
クランクケース18とシリンダブロック17との接合面にはクランクシャフト4が垂直に配置され、クランクシャフト4はその各ジャーナル部4aが例えばメタルベアリング24を介して隔壁23の、シリンダブロック17とクランクケース18との合せ面に形成される軸受ボス23aに軸支される。さらに、クランクシャフト4とピストン21とがコンロッド25によって連結され、ピストン21の往復ストロークがクランクシャフト4の回転運動に変換されるようになっている。
【0029】
両シリンダヘッド16には各スリーブ20に整合する燃焼室26がそれぞれ形成され、それらの外方から点火プラグ27がそれぞれ結合される。また、シリンダヘッド16内には燃焼室26に繋がる吸気ポート28や排気ポート29も形成される。排気ポート29は、図5に示すように、左右のシリンダヘッド16外側に配置された排気装置30に接続されると共に、吸気ポート28は左右のシリンダヘッド16およびシリンダブロック17内側に形成されるVバンク19内に向かって延び、Vバンク19内からエンジン3の後方にかけて配置される吸気装置31に接続される。
【0030】
さらに、各シリンダヘッド16内には両ポート28,29を開閉する吸気バルブ32および排気バルブ33が配置され、各シリンダヘッド16の後部にはこれらのバルブ32,33を開閉させる二本の動弁用(吸気用および排気用)カムシャフト34がクランクシャフト4と平行にそれぞれ配置される。そして、シリンダヘッド16はシリンダヘッドカバー35によって覆われる。さらに、図3及び図4に示すように、クランクシャフト4の上端はエンジン3の上方に突出し、この突出部にフライホイール36および発電用のマグネト装置37が設けられる。
【0031】
一方、エンジン3の下部には、クランクシャフト4の回転をカムシャフト34に伝達してカムシャフト34を回転駆動させるカムシャフト駆動機構38が設けられる。このカムシャフト駆動機構38は、例えばチェーン駆動方式であり、図4、図7および図8に示すように、クランクシャフト4の下端に締着された、ドライブシャフト9との連結部材10上に形成されたタイミングスプロケット39と、カムシャフト34の下端に設けられたカムスプロケット40と、これらのスプロケット39,40の周囲に巻装されたタイミングチェーン41等を主な構成部材とする。
【0032】
ところで、このエンジン3には潤滑装置42が備えられる。潤滑装置42は、前記オイルパン5に溜められた潤滑オイルをクランクシャフト4で駆動されるオイルポンプ43によってエンジン3の各部に圧送し、最終的にオイルパン5に回収するものである。
【0033】
オイルポンプ43は主にケーシング44とオイルポンプ43の駆動部材であるロータ45とから構成され、クランクシャフト4と同軸上に配置されてケーシング44がシリンダブロック17及びクランクケース18の底面に例えばボルト46止めされる。また、ロータ45はケーシング44内に収納され、上記クランクシャフト4とドライブシャフト9との連結部材10に圧入されてクランクシャフト4と一体に回転する。さらに、ケーシング44には潤滑オイルの吸油口47および吐油口48が形成され、吸油口47には図示しない吸油管が接続されてその上流端はオイルパン5に延びる。
【0034】
一方、Vバンク19の谷間の、シリンダブロック17内には潤滑オイルのメインギャラリ49が上下方向に向かって形成される。また、メインギャラリ49の例えば後方にはエンジン冷却水の落とし通路50がメインギャラリ49に隣接して形成される。
【0035】
シリンダブロック17の外壁には略垂直の取付け面51を有するフィルタ取付け座52が形成され、この取付け座52からメインギャラリ49に向かって延びて繋がるオイル通路53がシリンダブロック17の底面に形成される。また、取付け座52からはオイル通路53と略平行に延びるオイル通路54がシリンダブロック17の底面に形成されて上記オイルポンプ43の吐油口48に接続される。
【0036】
フィルタ取付け座52にはエンジン3各部に供給される前の潤滑オイルを濾過するオイルフィルタ55がフィルタスタンド56を介して着脱自在に取り付けられる。図9はこのフィルタスタンド56の平面図であり、図10はオイルフィルタ55が取り付けられた状態のフィルタスタンド56の側面図である。
【0037】
図9及び図10に示すように、フィルタスタンド56は略水平に上方を向いたフィルタ取付け面57を有し、このフィルタ取付け面57にオイルフィルタ55が立設されると共に、フィルタスタンド56の内部には潤滑オイルの流れ方向を90度変換させる二本の(送りおよび戻り)連絡通路58が形成される。
【0038】
また、フィルタスタンド56のフィルタ取付け面57には環状のオイル受け溝59が形成されると共に、オイルフィルタ55の一部を覆うように壁部材60が立設される。なお、この壁部材60は船外機1を略水平位置までチルトアップしたときオイルフィルタ55の下方に位置するように配置される。
【0039】
図3および図6に示すように、メインギャラリ49からシリンダブロック17側各軸受ボス23aの、クランクシャフト4の各ジャーナル部4aとの摺接面に向かってオイル供給路61がそれぞれ形成される。また、図5および図6に示すように、左右のスリーブ20間のクランク室22に面した壁部には各スリーブ20内に指向するオイルジェット62が設けられ、これらのオイルジェット62の上流側に向かってメインギャラリ49からオイル供給路63がそれぞれ形成される。
【0040】
クランクシャフト4およびピストン21内の潤滑は、例えばオイルポンプ43によって潤滑オイルをオイルフィルタ55およびメインギャラリ49を経由して各軸受ボス23aやオイルジェット62に圧送し、クランクシャフト4のジャーナル部4aとベアリング24との摺接面やクランクピン4bとコンロッド25、スリーブ20とピストン21等との摺接面に導くことにより行われる。
【0041】
一方、オイルポンプ43が正常に作動し、メインギャラリ49内の油圧が規定値であることを確認するためのプレッシャスイッチ64が、図2および図2のXI矢視図である図11に示すように、メインギャラリ49上端の、下方にオフセット配置されたスリーブ列側、本実施形態においては、図2において右側のスリーブ列R側に配置される。
【0042】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0043】
クランクシャフト4で駆動されるオイルポンプ43をシリンダブロック17及びクランクケース18の底面に配置し、シリンダブロック17の外壁にフィルタ取付け座52を形成することにより、Vバンク19の谷間の、シリンダブロック17内にメインギャラリ49を上下方向に向かって形成することと、シリンダブロック17の底面に取付け座52からメインギャラリ49に向かって延びて繋がるオイル通路53と、取付け座52からオイルポンプ43の吐油口48に向かって延びて繋がるオイル通路54とを形成することが可能になる。
【0044】
その結果、シリンダブロック17側にメインギャラリ49から各軸受ボス23aの、クランクシャフト4の各ジャーナル部4aとの摺接面に向かってオイル供給路61を形成することができると共に、オイル通路53,54およびオイル供給路61,63の短縮化やレイアウトの簡素化を図ることができる。
【0045】
また、略垂直の取付け面51を有するフィルタ取付け座52に潤滑オイルの流れ方向を90度変換させる機能を備えたフィルタスタンド56を、そのフィルタ取付け面57が略水平に上方を向くように取り付けてこのフィルタ取付け面57にオイルフィルタ55を立設したことにより、オイルフィルタ55をロアーカバー7aとアッパーカバー7bとの割り面7cより上方に配置可能となる(図1参照)。その結果、エンジン3側に縦方向に延びるオイル通路を形成しなくてもオイル通路53,54より上方にオイルフィルタ55が配置されるのでオイル通路およびオイル供給路の短縮化やレイアウトの簡素化が図れると共に、オイルフィルタ55の着脱性(作業性)が著しく向上する。
【0046】
さらに、フィルタスタンド56のフィルタ取付け面57に環状のオイル受け溝59を形成すると共に、船外機1を略水平位置までチルトアップしたとき、オイルフィルタ55の一部を覆う壁部材60をオイルフィルタ55の下方に位置するように配置したことにより、船外機1がどのような位置にあっても潤滑オイルをこぼすことなくオイルフィルタ55の交換が行える。
【0047】
さらにまた、オイルポンプ43をクランクシャフト4と同軸上に配置してクランクシャフト4で駆動するように構成したので、クランクケース18とシリンダブロック17との接合面近傍に形成されるエンジン3側面の凹部にオイルフィルタ55を配置でき、オイル通路53,54の短縮化および簡素化が図れる。
【0048】
一方、クランクシャフト4とドライブシャフト9との連結部材10にドライブシャフト9のスプライン結合部11やカムシャフト駆動機構38を構成するタイミングスプロケット39を一体に形成すると共に、オイルポンプ43を構成するロータ45を一体的に取り付けたので、部品点数の削減を図ることができると共に、スペースの有効利用ができ、船外機1全体の小型化および軽量化を図ることができる。
【0049】
また、エンジン冷却水の落とし通路50をメインギャラリ49に隣接して形成したことにより、エンジン冷却水が潤滑オイルの温度を常時適温に保つので、高いレベルでのエンジン3性能を確保できる。
【0050】
そして、プレッシャスイッチ64をメインギャラリ49上端の、下方にオフセット配置されたスリーブ列20R側に取り付けたことにより、デッドスペースの有効利用ができると共に、図示しない冷却水配管の配索が容易になり、また、図2および図11にも示すように、プレッシャスイッチ64が周囲の機器、例えばフライホイール36に干渉しない。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る船外機の潤滑装置によれば、オイル通路およびオイル供給路の短縮化やレイアウトの簡素化が図れる。
【0052】
また、オイルフィルタの着脱性が向上すると共に、着脱時に潤滑オイルがこぼれない。
【0053】
さらに、部品点数の削減を図ることができると共に、スペースの有効利用ができる。
【0054】
そして、潤滑オイルの温度が常時適温に保たれ、エンジン性能が向上する。
【0055】
そしてまた、デッドスペースの有効利用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る船外機の潤滑装置の一実施形態を示す船外機の左側面図。
【図2】エンジンの平面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図。
【図6】シリンダブロックをクランクケースとの接合面から眺めた図。
【図7】エンジンの下面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】フィルタスタンドの平面図。
【図10】オイルフィルタが取り付けられた状態のフィルタスタンドの側面図。
【図11】図2のXI矢視図。
【符号の説明】
1 船外機
3 エンジン
4 クランクシャフト
9 ドライブシャフト
10 連結部材
16 シリンダヘッド
17 シリンダブロック
18 クランクケース
20 スリーブ
38 カムシャフト駆動機構
39 タイミングスプロケット(カムシャフト駆動機構)
42 潤滑装置
43 オイルポンプ
45 ロータ(オイルポンプの駆動部材)
48 オイルポンプの吐油口
49 メインギャラリ
50 エンジン冷却水の落とし通路
52 フィルタ取付け座
53 オイル通路
54 オイル通路
55 オイルフィルタ
56 フィルタスタンド
59 オイル受け溝
60 壁部材
61 オイル供給路
64 プレッシャスイッチ

Claims (4)

  1. シリンダヘッド、シリンダブロックおよびクランクケースを有し、上記クランクケースと上記シリンダブロックとの接合面にクランクシャフトを略垂直に配置したバーティカル型の4サイクル多気筒エンジンをエンジンホルダの上方に設置し、エンジンホルダの下方にオイルパンを配置し、このエンジンを上下に分割可能なエンジンカバーで覆った船外機において、上記クランクシャフトで駆動されるオイルポンプを上記オイルパンの上方であって上記エンジンの底面に配置する一方、上記オイルポンプの吐油口から上記シリンダブロックの外壁に向かって延びるオイル通路を上記シリンダブロックの底面に形成し、このオイル通路の上記シリンダブロック外壁の開口部に略垂直の取付け面を有するフィルタ取付け座を形成すると共に、このフィルタ取付け座を、上記クランクケースとシリンダブロックとの接合面と上記エンジンの側面に配置される排気装置との間で、かつ上記エンジンカバーの分割面より下方に配置する一方、上記フィルタ取付け座の略垂直な取付け面に、潤滑オイルの流れ方向を90度変換させる連絡通路を形成したフィルタスタンドを、フィルタ取付け面が略水平に上方を向くように取り付けて、このフィルタ取付け面にオイルフィルタを立設すると共に、上記オイルフィルタの上端を上記エンジンカバーの分割面より上方に配置したことを特徴とする船外機の潤滑装置。
  2. 上記フィルタスタンドのフィルタ取付け面に環状のオイル受け溝を形成すると共に、上記オイルフィルタの一部を覆う壁部材を上記船外機が略水平位置までチルトアップしたときに上記オイルフィルタの下方に位置するように配置した請求項1記載の船外機の潤滑装置。
  3. 上記エンジンは左右一体の上記シリンダブロックを平面視V型に配置した4サイクルV型多気筒エンジンである請求項1または2記載の船外機の潤滑装置。
  4. 上記シリンダブロック内のVバンクの谷間に潤滑オイルのメインギャラリを形成し、このメインギャラリに隣接してエンジン冷却水の落とし通路を形成する一方、上記両方のシリンダブロック内に筒状スリーブを上下方向に略水平に並べて形成し、片側のスリーブ列を反対側のスリーブ列に対し上下方向にオフセットして配置すると共に、上記メインギャラリ内の油圧が規定値であることを確認するためのプレッシャスイッチを上記メインギャラリ上端の、上記下方にオフセット配置されたスリーブ列側に取り付けた請求項3記載の船外機の潤滑装置。
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