JPH10339163A - 船外機の冷却水通路構造 - Google Patents

船外機の冷却水通路構造

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JPH10339163A
JPH10339163A JP9152433A JP15243397A JPH10339163A JP H10339163 A JPH10339163 A JP H10339163A JP 9152433 A JP9152433 A JP 9152433A JP 15243397 A JP15243397 A JP 15243397A JP H10339163 A JPH10339163 A JP H10339163A
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Toshio Watanabe
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英次 島田
Katsuhiro Fukuda
克宏 福田
Jun Ito
潤 伊藤
Akira Takahashi
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    • F01PCOOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
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    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1812Number of cylinders three

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン部品のレイアウト性を損なうことなく
ウォータープレッシャーバルブを設置可能にすると同時
に、船外機の構造簡略化を図り、併せてオイルパン内に
貯溜されたオイルを効果的に冷却可能にする。 【解決手段】エンジンの下方にオイルパンが設けられ、
オイルパン下方のウォーターポンプから上方に延びる冷
却水供給管がエンジン側に繋がるように構成された船外
機において、オイルパン7の内部を縦方向に貫通してエ
ンジン側に通じる縦冷却水通路53と、オイルパン7の底
面7aに沿って横方向に延びる横冷却水通路58とを形成
し、横冷却水通路58の一端を縦冷却水通路53の下端に連
通させる一方、横冷却水通路58の他端にウォーターポン
プからの冷却水供給管69の上端を接続し、さらに横冷却
水通路58にウォータープレッシャーバルブ67を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機の冷却水通
路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に船外機は、そのエンジンが船外機
全体の最上部に縦置きに、即ちクランクシャフトを直立
させる形で搭載され、エンジンの出力が下方に長く延び
るドライブシャフトを経てプロペラに伝達されるように
構成されている。
【0003】エンジンが4サイクル形式である場合に
は、エンジンの下方にオイルパンが設けられ、その内部
に貯溜されたオイルがオイルポンプで汲み上げられてエ
ンジン内部に供給され、エンジン内部が潤滑される。
【0004】また、船外機のエンジンは水冷式であるた
め、海水や湖水、河水等を冷却水としてエンジンの内部
に導入するためのウォーターポンプを備えている。この
ウォーターポンプはオイルパンの下方に設置されて水面
近くに位置し、ドライブシャフトの回転により駆動され
る。
【0005】例えば特開平8-100658号公報に記載されて
いる船外機に見られるように、ウォーターポンプからは
冷却水供給管が上方に延びてエンジン内部の冷却水通路
に繋がるようになっている。ドライブシャフトの回転に
よってウォーターポンプが駆動されると、ウォーターポ
ンプから吐出される水が冷却水供給管を経てエンジン内
部に給水され、エンジンが冷却される。
【0006】さらに、エンジン内部の冷却水通路にウォ
ータープレッシャーバルブが設けられる。これは、エン
ジンの始動直後等、冷却水温度が未だ低い時にエンジン
に設けられたサーモスタット弁が冷却水の流れを遮断し
て暖機を促進させ、これによって冷却水圧力が上昇する
ため、冷却水を一部外部に放出して過大な圧力上昇を防
止し、冷却水通路のシール部分等を保護するリリーフ弁
である。
【0007】従来の船外機において、このウォータープ
レッシャーバルブはエンジン内部の冷却水通路に設けら
れていた(特開平8-100658号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにウォータープレッシャーバルブがエンジン自体に設
けられているため、エンジンに設けられる他の部品のレ
イアウト性が損なわれていた。また、ウォータープレッ
シャーバルブから排出される冷却排水を流すための専用
の通路またはパイプ部材を設けなければならず、これに
よってエンジンルーム内のスペースが割かれ、構造が複
雑化するという問題点があった。
【0009】一方、オイルパン内に貯溜されたオイルに
は特に冷却手段が設けられていないため、船外機の高負
荷運転時にオイルの温度上昇を来しやすいという別な問
題点があった。
【0010】本発明に係る船外機の冷却水通路構造は、
上述のような問題点を解決するために発明されたもので
あり、その第1の目的は、エンジン部品のレイアウト性
を損なうことなくウォータープレッシャーバルブを設置
可能にすると同時に、船外機の構造簡略化を図り、併せ
てオイルパン内に貯溜されたオイルを効果的に冷却可能
にすることにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、オイルパン
のオイル貯溜量を減少させたり、オイルパンの製造性を
損なうことなく、オイルパンに冷却水通路を設置可能に
することにある。
【0012】さらに、本発明の第3の目的は、オイルパ
ンに配設される冷却水通路の周辺の構造を簡略化して組
立性を向上させることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る船外機の冷却装置は、請求項1に
記載したように、エンジンの下方にオイルパンが設けら
れ、オイルパンの下方に設置されたウォーターポンプか
ら上方に延びる冷却水供給管がエンジン側に繋がるよう
に構成された船外機の冷却水通路構造において、オイル
パンの内部を縦方向に貫通してエンジン側に通じる縦冷
却水通路と、オイルパンの底面に沿って横方向に延びる
横冷却水通路とを形成し、横冷却水通路の一端を縦冷却
水通路の下端に連通させる一方、横冷却水通路の他端に
ウォーターポンプからの冷却水供給管の上端を接続し、
さらに横冷却水通路にウォータープレッシャーバルブを
設けた。
【0014】また、前記第2の目的を達成するため、請
求項2に記載したように、上方に開口する有底箱状の通
路ケースをオイルパンの底面に下方から液密に固定し、
この通路ケースの内部を横冷却水通路とした。
【0015】さらに、前記第3の目的を達成するため、
請求項3に記載したように、通路ケースに冷却水供給管
の上端を接続するとともにウォータープレッシャーバル
ブを設けた。
【0016】請求項1のように構成した場合、ウォータ
ーポンプから吐出された冷却水が冷却水供給管とオイル
パンに設けられた横冷却水通路と縦冷却水通路を通って
エンジンに供給される。その際、横冷却水通路と縦冷却
水通路を通る冷却水によってオイルパン内に貯溜された
オイルが効果的に冷却される。
【0017】また、オイルパンに形成された横冷却水通
路にウォータープレッシャーバルブが設けられるため、
エンジン部品のレイアウト性を損なうことなくウォータ
ープレッシャーバルブを設置することができ、しかもウ
ォータープレッシャーバルブから排出される冷却排水を
そのまま排気膨脹室に流せるので、冷却排水を流すため
の専用の通路またはパイプ部材を設ける必要がなく、船
外機の構造簡略化を図ることができる。
【0018】また、請求項2のように構成すれば、横冷
却水通路がオイルパンの底面よりも下方に形成されるた
め、横冷却水通路の設置によってオイルパンの容量が減
少することがない。しかも、横冷却水通路はオイルパン
の底面に対して別体に設けられる通路ケースの内部に形
成されるため、オイルパンの鋳造型形状が複雑化するこ
とがない。このため、オイルパンの製造性を損なうこと
なく横冷却水通路を配設することができる。
【0019】さらに、請求項3のように構成すれば、オ
イルパン自体には冷却水供給管の上端やウォータープレ
ッシャーバルブが取り付けられないため、オイルパンに
配設される冷却水通路の周辺の構造が簡略化され、組立
性が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
冷却装置の一例が適用された船外機を左側から見た縦断
面図であり、図2は船外機の右側面図である。
【0021】この船外機1のエンジン2は、例えば4サ
イクル形式の直列3気筒水冷ガソリン機関であり、その
クランクシャフト3とカムシャフト4が直立するように
縦置きに搭載されている。エンジン2の下部にはチェー
ンケース5が設けられ、その下方にエンジンホルダー6
が固定されている。そして、エンジンホルダー6の下部
にオイルパン7とドライブシャフトハウジング8とギヤ
ハウジング9が順に固定される。なお、エンジン2は取
り外し可能なエンジンカバー11によって全体が覆われ
る。
【0022】図3〜図11は、それぞれチェーンケース5
とエンジンホルダー6とオイルパン7の単品詳細図であ
る。オイルパン7は深い有底容器状に形成され、チェー
ンケース5とエンジンホルダー6は略平板状に形成され
てオイルパン7の上に液密に重ねられるように設計され
ている。なお、エンジンホルダー6の中央部にはオイル
パン7の内部に連通する略四角形の穴12が形成されてい
る。また、チェーンケース5は緩く傾斜した仕切面13を
備えたトレー状に形成され、中央部には車幅方向に延び
る細いスリット14が形成されている。
【0023】船外機1には図示しない船体(船尾板)側
に固定されるクランプブラケット15が備えられ、このク
ランプブラケット15の後部にパイロットシャフト16が縦
向きかつ回転自在に軸支されている。そして、エンジン
ホルダー6とドライブシャフトハウジング8にそれぞれ
設けられたマウント部17,18がパイロットシャフト16の
上下端部に回転一体に連結されている。従って、船外機
1はパイロットシャフト16を軸として船体に対し左右操
舵可能に保たれる。なお、船外機1を操舵するための操
舵アーム19がパイロットシャフト16に対して回動一体に
設けられている。
【0024】エンジン2は、前方から順にクランクケー
ス21、シリンダーブロック22、シリンダーヘッド23、ヘ
ッドカバー24等の部品が連なるように組み立てられてい
る。クランクシャフト3はクランクケース21とシリンダ
ーブロック22の間に軸支され、カムシャフト4はシリン
ダーヘッド23の内部に軸支されている。シリンダーブロ
ック22の内部には3本のシリンダー25が水平方向に形成
され、その中に挿入されたピストン26がコンロッド27で
クランクシャフト3に連接されている。
【0025】また、シリンダーヘッド23の内部には動弁
装置28が収容されている。クランクシャフト3の回転
は、チェーンケース5に内蔵された図示しないチェーン
機構を介してカムシャフト4に伝達されるようになって
おり、カムシャフト4の回転によって動弁装置28がされ
る。
【0026】クランクシャフト3の上端はエンジン2の
上面に突出しており、この部分にフライホイール30が回
転一体に設けられるとともに発電用のジェネレーター31
が設置されている。さらに、エンジン2の前面には始動
用のスターターモーター32が設置されている。そして、
合成樹脂等で形成されたカバー部材33よってフライホイ
ール30、ジェネレーター31、スターターモーター32等が
上方から覆われる。
【0027】クランクシャフト3の下端には下方に長く
延びるドライブシャフト35が連結され、このドライブシ
ャフト35はエンジンホルダーの部6とオイルパン7とド
ライブシャフトハウジング8の内部を通ってギヤハウジ
ング9の内部に達する。ギヤハウジング9内には前後に
延びるプロペラシャフト36が軸支されており、その後端
にプロペラ37が回転一体に設けられている。そして、ド
ライブシャフト35とプロペラシャフト36との交点に設け
られたベベルギヤ機構38によってドライブシャフト35即
ちクランクシャフト3の回転がプロペラシャフト36に伝
達され、プロペラ37が回転駆動されて推力が得られるよ
うになっている。
【0028】図2に示すように、エンジン2の右側面に
は電装部品箱40と排気マニフォールド41が設置されてい
る。排気マニフォールド41は、縦方向に延びる1本のマ
ニフォールドパイプ42と、このマニフォールドパイプ42
から分岐する3本のマニフォールドブランチ43を備えて
おり、各マニフォールドブランチ43がシリンダーヘッド
23の右側面に開口する3つの排気ポート44に連結され
る。
【0029】一方、チェーンケース5とエンジンホルダ
ー6とオイルパン7には、その右縁部にそれぞれ排気通
路46,47,48が形成されており、3つの部材5,6,7
が重ね合わせられることによって各排気通路46,47,48
が整合して上下方向に延びる排気通路49が構成される
(図2参照)。そして、チェーンケース5の排気通路46
に排気マニフォールド41のマニフォールドパイプ42の下
端が上方から挿入される。
【0030】従って、エンジン2の排気ガスは、排気マ
ニフォールド41から排気通路46,47,48(排気通路49)
を通ってドライブシャフトハウジング8の内部に画成さ
れた排気膨脹室50内に放出され、ここで膨脹、消音され
た後、ギヤハウジング9の内部とプロペラ37の中心部に
形成された図示しない排気通路を経て水中に排出され
る。
【0031】また、チェーンケース5とエンジンホルダ
ー6とオイルパン7には、それぞれ縦冷却水通路51,5
2,53が形成されている。これらの縦冷却水通路51,5
2,53は、チェーンケース5とエンジンホルダー6とオ
イルパン7の内部を縦方向に貫通し、かつ前述の排気通
路46,47,48を取り囲むように略「コ」の字形に形成さ
れている。そして、各縦冷却水通路51,52,53は互いに
整合して上下方向に延びる1本の冷却水通路を構成す
る。
【0032】チェーンケース5の縦冷却水通路51は、そ
の上端が円形の小孔部54を残して閉塞され、この小孔部
54がエンジン2の下面に開口する冷却水供給孔(非図
示)に整合するようになっている。
【0033】なお、エンジンホルダー6とオイルパン7
には冷却水排水通路55,56が一体に設けられている。こ
の冷却水排水通路55,56はエンジン2から排出された冷
却水を下方に流して外部に排出するための通路である。
【0034】さらに、オイルパン7の底面7aに沿って
横方向に延びる横冷却水通路58が形成されている。図12
に示すように、オイルパン7の底面7aには上方に開口
する有底箱状の通路ケース59が下方から液密に固定さ
れ、この通路ケース59の内部が横冷却水通路58とされて
いる。通路ケース59はケース中間部材60とケース底部部
材61とが組み合わされて構成される。
【0035】図10にも示すように、オイルパン7の底面
7aの下面側には長円形状の通路ケース取付座面62が形
成され、その周囲に4つの締結ボス63が設けられてい
る。そして、この通路ケース取付座面62に下方から通路
ケース59のケース中間部材60とケース底部部材61が順に
当てがわれ、下方から挿入される4本のボルト64(図12
参照)によってケース中間部材60とケース底部部材61が
締結ボス63に共締めされる。
【0036】横冷却水通路58の一端(例えば後端)が縦
冷却水通路53の下端に連通するようにオイルパン7の底
面7aには連通凹部66(図10参照)が設けられており、
この連通凹部66の下方にウォータープレッシャーバルブ
67が設けられる。また、図1に示すようにオイルパン7
の下方、例えばギヤハウジング9の上部にウォーターポ
ンプ68が設置されており、このウォーターポンプ68から
上方に延びる冷却水供給管69が横冷却水通路58の他端
(例えば前端)に接続される。
【0037】詳しくは、通路ケース59の底面をなすケー
ス底部部材61の両端に貫通孔71,72が穿設されており、
ケース中間部材60には貫通孔71,72に整合する部位に段
付穴73,74が形成されている。そして、前側の段付穴73
にゴム製のグロメット75を介して冷却水供給管69の上端
が圧入され、後側の段付穴74にウォータープレッシャー
バルブ67が嵌め込まれ、ケース底部部材61によってグロ
メット75とウォータープレッシャーバルブ67が押圧保持
されるようになっている。
【0038】ウォーターポンプ68はドライブシャフト35
に駆動されるように構成され、ウォーターポンプ68の吸
入側はギヤハウジング9の両側面に設けられた冷却水吸
入口77に繋がっている。エンジン2が始動してドライブ
シャフト35が回転すると、ウォーターポンプ68が駆動さ
れて冷却水吸入口77から外部の水が汲み上げられ、汲み
上げられた水は冷却水供給管69を経てオイルパン7の横
冷却水通路58と縦冷却水通路53を通り、さらにチェーン
ケース5とエンジンホルダー6の縦冷却水通路51,52を
経てエンジン2の内部に流入し、エンジン2を冷却す
る。
【0039】なお、ドライブシャフトハウジング8の内
部空間は隔壁78によって前後2部屋に区画されており、
前側の部屋にドライブシャフト35、ウォーターポンプ6
8、冷却水供給管69等の部材が配置され、後側の部屋が
前述した排気膨脹室50とされている。このため、排気膨
脹室50内を流れる高温な排気ガスがウォーターポンプ68
や冷却水供給管69に直接触れることがなく、冷却水の温
度上昇や各部の材質劣化等が防止される。
【0040】エンジン2の始動時等、冷却水温度が未だ
低い時にはエンジン2に設けられたサーモスタット弁79
(図1参照)が冷却水の流れを遮断してエンジン2の暖
機を促進させる。これにより、ウォーターポンプ68の下
流側の冷却水経路内における冷却水圧力が上昇し、その
圧力によってウォータープレッシャーバルブ67が開弁す
るため、冷却水が一部外部に放出されて過大な圧力上昇
が防止される。放出された冷却排水は、そのまま排気膨
脹室50に流される。
【0041】ところで、図1に示すようにチェーンケー
ス5の上面にはオイルポンプ81が設けられている。この
オイルポンプ81は、例えばクランクシャフト3に直接駆
動されるトロコイド式であり、その吸入通路82に連結さ
れたオイルストレーナー83の下端がオイルパン7の底部
付近まで垂下している。オイルパン7内にはオイルが貯
溜され、オイルポンプ81が駆動されるとオイルがオイル
ストレーナー83から汲み上げられてエンジン2の内部に
供給される。エンジン2内部を潤滑し終わったオイルは
チェーンケース5の仕切面13上に流れ落ち、スリット14
からオイルパン7内に戻る。
【0042】以上のように構成された船外機1の冷却水
通路構造によれば、ウォーターポンプ68から吐出された
冷却水がオイルパン7に設けられた横冷却水通路58と縦
冷却水通路53を通ってエンジン2に供給されるため、横
冷却水通路58と縦冷却水通路53を通る冷却水によりオイ
ルパン7内に貯溜されたオイルが効果的に冷却される。
このため、船外機1の高負荷運転時においてもエンジン
2の潤滑性能を良好に保つことができる。
【0043】また、横冷却水通路58にウォータープレッ
シャーバルブ67が設けられているため、従来の船外機の
ようにウォータープレッシャーバルブがエンジン自体に
設けられている場合に比べ、エンジン2に設けられる他
の部品のレイアウト性を損なうことなくウォータープレ
ッシャーバルブ67を設置することができる。しかも、ウ
ォータープレッシャーバルブ67から排出される冷却排水
をそのまま排気膨脹室50に流せるので、冷却排水を流す
ための専用の通路またはパイプ部材を設ける必要がな
く、船外機1の構造簡略化を図ることができる。
【0044】また、横冷却水通路58がオイルパン7の底
面7aよりも下方に突出するように設けられるため、横
冷却水通路58の設置によるオイルパン7の容量減少が起
こり得ず、オイルパン7内のオイル貯溜量を充分に確保
することができる。
【0045】しかも、横冷却水通路58はオイルパン7の
底面7aに対して別体に設けられる通路ケース59の内部
に形成されるので、オイルパン7の鋳造型形状が複雑化
することがなく、オイルパン7の製造性を損なわずに横
冷却水通路58を簡単に配設できる。
【0046】さらに、冷却水供給管69の上端やウォータ
ープレッシャーバルブ67を通路ケース59に設けたため、
オイルパン7自体の形状はごくシンプルで製造が容易で
あり、しかも横冷却水通路58の周辺の構造が簡略化され
るので組立性を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る船外
機の冷却装置は、オイルパンの内部を縦方向に貫通して
エンジン側に通じる縦冷却水通路と、オイルパンの底面
に沿って横方向に延びる横冷却水通路とを形成し、横冷
却水通路の一端を縦冷却水通路の下端に連通させる一
方、横冷却水通路の他端にウォーターポンプからの冷却
水供給管の上端を接続し、さらに横冷却水通路にウォー
タープレッシャーバルブを設けたため、横冷却水通路と
縦冷却水通路を通る冷却水によってオイルパン内のオイ
ルを効果的に冷却することができるとともに、エンジン
部品のレイアウト性を損なうことなくウォータープレッ
シャーバルブを設置して船外機の構造簡略化を図ること
ができる。
【0048】また、本発明に係る船外機の冷却装置は、
上方に開口する有底箱状の通路ケースをオイルパンの底
面に下方から液密に固定し、この通路ケースの内部を横
冷却水通路としたので、オイルパン内のオイル貯溜量や
オイルパンの製造性を犠牲にすることなくオイルパン底
面に横冷却水通路を設けられる。
【0049】さらに、本発明に係る船外機の冷却装置
は、横冷却水通路を構成する通路ケースに冷却水供給管
の上端を接続するとともにウォータープレッシャーバル
ブを設けたため、横冷却水通路周辺の構造を簡略化して
組立性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却装置の一例が適用された船外
機を左側から見た縦断面図。
【図2】船外機の右側面図。
【図3】チェーンケースの上面図。
【図4】チェーンケースの下面図。
【図5】図3の V-V線に沿うチェーンケースの縦断面
図。
【図6】エンジンホルダーの上面図。
【図7】エンジンホルダーの下面図。
【図8】図6の VIII-VIII線に沿うエンジンホルダーの
縦断面図。
【図9】オイルパンの上面図。
【図10】オイルパンの下面図。
【図11】図9の XI-XI線に沿うオイルパンの縦断面
図。
【図12】図1の XII部を拡大して本発明の一実施形態
を示した図。
【符号の説明】
1 船外機 2 エンジン 7 オイルパン 7a オイルパンの底面 53 縦冷却水通路 58 横冷却水通路 59 通路ケース 60 ケース中間部材 61 ケース底部部材 67 ウォータープレッシャーバルブ 68 ウォーターポンプ 69 冷却水供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 克宏 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 伊藤 潤 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 高橋 暁 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 萩野 修一 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの下方にオイルパンが設けら
    れ、オイルパンの下方に設置されたウォーターポンプか
    ら上方に延びる冷却水供給管がエンジン側に繋がるよう
    に構成された船外機の冷却水通路構造において、オイル
    パン7の内部を縦方向に貫通してエンジン2側に通じる
    縦冷却水通路53と、オイルパン7の底面7aに沿って横
    方向に延びる横冷却水通路58とを形成し、横冷却水通路
    58の一端を縦冷却水通路53の下端に連通させる一方、横
    冷却水通路58の他端にウォーターポンプ68からの冷却水
    供給管69の上端を接続し、さらに横冷却水通路58にウォ
    ータープレッシャーバルブ67を設けたことを特徴とする
    船外機の冷却水通路構造。
  2. 【請求項2】 上方に開口する有底箱状の通路ケース59
    をオイルパン7の底面7aに下方から液密に固定し、こ
    の通路ケース59の内部を横冷却水通路58とした請求項1
    に記載の船外機の冷却水通路構造。
  3. 【請求項3】 通路ケース59に冷却水供給管69の上端を
    接続するとともにウォータープレッシャーバルブ67を設
    けた請求項2に記載の船外機の冷却水通路構造。
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