JP4275811B2 - 4サイクルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カム室の外側にブリーザー室および燃料ポンプが配置されている4サイクルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、4サイクルエンジンのシリンダヘッドは、ヘッドカバーで覆われて、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室が形成されている。そして、ヘッドカバーは一部が外側に膨出し、略直方体形状のブリーザー室が前記カム室の外側に形成されている。また、ヘッドカバーの外側には、燃料ポンプが取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジンが小型の場合には、ヘッドカバーの面積が小さく、ブリーザー室を大きくすることができなかった。また、ブリーザー室を大きくすると、燃料ポンプが下側に配置され、燃料ポンプの取付やメンテナンスなどの作業が行い難くなることがある。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、カム室の外側のブリーザー室を大きくするとともに、ヘッドカバーに取り付けられる燃料ポンプを極力上側に配置することができる4サイクルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の4サイクルエンジン(26)は、シリンダヘッド(42)が、ヘッドカバー(101)で覆われて、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室(102)が形成されている。そして、カム室の上部外側には、ブリーザー室(106)が膨出して形成され、このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、かつ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペース(105)が形成されている。この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプ(126)の少なくとも一部が配置されており、前記ブリーザー室の外側壁には凹溝(116)が形成され、この凹溝のブリーザー室側の面はブリーザー室側に突出しており、絞り部(119)が形成され、燃料ポンプの吐出口に接続された吐出側燃料ホース(129)は、ブリーザー室の凹溝に嵌まった状態で配置されてガイドされている。
【0006】
また、本発明の船外機は、アッパーカウリング(16)およびロワーカウリング(17)の内部に前記4サイクルエンジンを搭載している。そして、燃料ポンプの少なくとも大半が、アッパーカウリングとロワーカウリングとの合面よりも上方に位置している。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における船外機の実施の一形態を図1ないし図7を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態の船外機の側面図である。図2は図1の船外機に搭載されているエンジンの平断面図である。図3は図1の船外機のカウリング内の平面図である。図4はカウリング内の右側面図である。図5はカウリング内の背面図である。図6は仕切板を外した状態でのカム室側から見たヘッドカバーの図である。図7はヘッドカバーの説明図で、(a)が仕切板を取り付けた状態でのカム室側から見たヘッドカバーの図、(b)が仕切板の断面図で(a)の b-b断面図である。なお、この明細書においては、シリンダヘッドに対して、ヘッドカバー配置側を「後側」とし、右舷側を「右側」としている。また、リコイルカバーは、図3においては一点鎖線で、図4においては実線で図示されている。さらに、図3において、リコイルカバーにおけるフューズプーラーの保持部付近は、実線で図示されている。そして、図3においては、フライホイルやリコイルなどは取り外した状態で図示されている。
【0008】
船外機は、取付ブラケット1で小型船舶のトランサム2などに取り付けられて固定されている。この取付ブラケット1の略水平な回動軸3には、スイベルブラケット4が回動可能に取り付けられている。そして、パワーチルト装置としてのパワートリムチルト装置5が設けられ、このパワートリムチルト装置5がスイベルブラケット4を取付ブラケット1に対して回動駆動している。スイベルブラケット4の後部には、ピボット軸6が回動自在に設けられており、このピボット軸6は、アッパーマウントおよびロワーマウント8を介して船外機本体9に連結されている。したがって、パワートリムチルト装置5が稼働すると、船外機本体9が取付ブラケット1に対して傾動している。
【0009】
そして、ピボット軸6の上端部は前方に突出して、ステアリングブラケット10が形成されている。このステアリングブラケット10にハンドル12が回動自在に取り付けられており、ハンドル12は、図1において、実線で図示されている前方に突出している使用位置と、二点鎖線で図示されている格納位置との間を回動することができる。
【0010】
船外機本体9は、上側から順番にアッパーカウリング16、ロワーカウリング17、アッパーケーシング18およびロワーケーシング19からなるハウジングで覆われている。また、アッパーケーシング18の上部外側は、見栄えを良好にするために、構造部材ではない樹脂製のエプロン21が覆っている。
【0011】
アッパーカウリング16およびロワーカウリング17からなるカウリング16,17の内部には、内燃機関である4サイクルエンジン26が配置されており、アッパーカウリング16がエンジン26の上部を、また、ロワーカウリング17がエンジン26の下部を覆っている。このエンジン26のクランクシャフト27の回転は、ドライブシャフト、傘歯車やプロペラシャフトなどを介して、ロワーケーシング19の後端部に回転自在に設けられているプロペラ28に伝達されている。
【0012】
エンジン26は、直列型2気筒の4サイクルであり、かつ、カウンターフロータイプすなわち、吸気通路および排気通路が右側すなわち燃焼室に対して同じ側に形成されている。このエンジン26のクランクシャフト27はその軸が略垂直すなわち上下方向に設けられており、このクランクシャフト27の後方には、シリンダ31が上下方向に2個設けられている。また、クランクシャフト27には、2個のピストン32が各々コンロッド33を介して連結されており、このピストン32が各シリンダ31の内部に摺動可能に配置されている。また、エンジン26のケース36は、前述の2個のシリンダ31を形成するシリンダブロック37と、シリンダブロック37のクランクシャフト27側を覆ってクランク室38を形成するクランクケース39と、シリンダブロック37の燃焼室41側を覆っているシリンダヘッド42とからなっている。
【0013】
また、シリンダヘッド42には、先端部が燃焼室41に開口してシリンダ31の燃焼ガスを排気する排気通路47と、同様に、先端部が燃焼室41に開口してシリンダ31に空気を供給する吸気通路とがシリンダ31毎すなわち気筒毎に形成されている。吸気通路のポートは、排気通路47のポートの上方に配置されており、各ポートは開閉弁48で開閉されている。この開閉弁48は、ロッカーアーム49を介して、カムシャフト51で駆動されている。このカムシャフト51は上下方向に延在している。
【0014】
そして、クランクシャフト27の上端は、エンジンケース36から突出しており、このクランクシャフト27の上端部には、フライホイルやリコイルなどが設けられ、このリコイルには、図示しない手動用スタータロープが巻き付けられている。また、リコイルの上方は、リコイルカバー54で覆われている。
【0015】
そして、シリンダヘッド42の各吸気通路の端部には、インテークマニホールドである吸気管66の後端部が接続されている。この上下一対の吸気管66は合流してキャブレター67に接続され、このスロットルボディーとしてのキャブレター67に空気吸込部68が接続されている。なお、この空気吸込部68の詳細は後述する。吸気管66の上側には、チョークソレノイド69が取り付けられ、このチョークソレノイド69がチョーク時に、自動的にキャブレター67の弁の開度を小さくしている。
【0016】
また、シリンダブロック37には、図2に図示する様に合流排気通路71が上下方向に延在して形成されており、この合流排気通路71から分岐する2本の分岐流路72が各々、シリンダヘッド42の排気通路47に接続されている。シリンダブロック37の合流排気通路71の下端から排気された燃焼ガスは、アッパーケーシング18およびロワーケーシング19を通って、プロペラ28のボスなどから船外機の外に排出されている。
【0017】
また、シリンダブロック37の上側には、オイルプレッシャーセンサー76が設けられている。そして、前述のように、エンジン26の右側には、吸排気系部品である吸気通路、排気通路47、吸気管66、キャブレター67、空気吸込部68およびチョークソレノイド69などが設けられている。
【0018】
一方、エンジン26の左側には、後側から前側に向かって順に、電装品であるレクチェファイヤーレギュレータ78、スタータモータ79、CDIユニット(コンデンサディスチャージイグニションユニット)81およびスタータリレー82が並べられている。そして、レクチェファイヤーレギュレータ78の下側にはイグニッションコイル84が、また、スタータリレー82の上方には、複数のフューズが収納されているフューズボックス86が設けられている。CDIユニット81の外側すなわち左側には、配線コードを互いに接続するためのぎぼしホルダー87が配置されている。この様に、ぎぼしホルダー87がCDIユニット81の外側に配置されているので、ぎぼしホルダー87が外側に向かって露出することができる。したがって、電線コードの結線を容易に行うことができる。さらに、エンジン26の前側には、パワートリムチルト装置5用のパワーチルト用リレー88が設けられ、このパワーチルト用リレー88の右側には、パワーチルト用リレー88からの電線コードとパワートリムチルト装置5からの電線コードを接続するためのパワーチルト用ターミナル89が設けられている。パワーチルト用リレー88は、ロワーカウリング17の上面から突出している取付部にボルトなどで固定されている。そして、パワーチルト用リレー88はエンジン26とは前後方向に間隔を有し、パワーチルト用リレー88とエンジン26との間に部品配置用空間が形成されており、この部品配置用空間に、図示しない電線コードやシフト系の部材などが配置されている。また、リコイルカバー54の上面には、フューズボックス86付近に、フューズを摘むフューズプーラー93を保持する保持部94が設けられている。この保持部94はリコイルカバー54に一体成形されている。そして、リコイルカバー54は前端部が前方に突出して、パワーチルト用リレー88の上方を覆っており、パワーチルト用リレー88に水滴などがかかることを防止している。
【0019】
ところで、シリンダヘッド42のカムシャフト51側すなわち後側は、ヘッドカバー101で覆われており、ヘッドカバー101とシリンダヘッド42との間にカム室102が形成され、このカム室102に前述のロッカーアーム49やカムシャフト51などが配置されている。ヘッドカバー101は、上部の右側(すなわち右舷側)が後側に膨出して膨出部104が形成されて、膨出部104の内部がブリーザー室106となっている。この様にして、カム室102の上部の外側にブリーザー室106が形成されている。このブリーザー室106は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、右側(すなわち、外側)に偏って配置されている。この様にして、ヘッドカバー101の外側において、ブリーザー室106の下部の横側(すなわち、左側)で、かつ、上部の下側に、燃料ポンプ用配置スペース105が形成されている。また、ブリーザー室106の内部には、リブ107が上下方向に設けられ、下端が連通している左右の流路108に分けられている。そして、ブリーザー室106は、仕切壁である仕切板109でカム室102と仕切られている。この仕切板109は、ビスなどでヘッドカバー101に取り付けられているとともに、上部にガス流入孔111が、また、下部にドレン孔112が形成されている。そして、このガス流入孔111やドレン孔112により、ブリーザー室106とカム室102とが連通している。ガス流入孔111およびドレン孔112はバーリング加工されており、周縁部がカム室102側に突出している。この様に、ガス流入孔111やドレン孔112の周縁部が、カム室102側に突出しているので、仕切板109におけるカム室102側の面に沿って、オイルなどの液体が流れていても、この液体がガス流入孔111やドレン孔112を通ってブリーザー室106側に流入することを極力防止することができる。
【0020】
また、ヘッドカバー101の外側壁である膨出部104の外側には、凹溝116および凹み117が形成され、この凹溝116および凹み117のブリーザー室106側の面は、ブリーザー室106側に突出しており、絞り部119が形成されている。
【0021】
そして、膨出部104の右側の側壁には、ガス流出口121が形成されている。さらに、ヘッドカバー101には、膨出部104(すなわちブリーザー室106)の側方に、オイル注入口123が形成されている。このオイル注入口123は、ブリーザー室106の下端よりも上方に位置している。そして、オイル注入口123には、キャップ124が着脱自在に取り付けられている。
【0022】
そして、ブリーザー室106の上部の下側には、燃料ポンプ126が配置され、燃料ポンプ126の一部が燃料ポンプ用配置スペース105に位置している。この様にして、ブリーザー室106の上部の下側で、かつ、ブリーザー室106の下部の横側に、燃料ポンプ126の少なくとも一部が位置している。この燃料ポンプ126は、固定手段であるボルト127によりヘッドカバー101の外側に取り付けられている。燃料ポンプ126は、オイル注入口123よりも下方に位置しているとともに、図5に図示する様に、アッパーカウリング16とロワーカウリング17との合面よりも上方に位置している。燃料ポンプ126はメカポンプで、カムシャフト51により駆動されており、吸込口は吸込側燃料ホース128などを介して、船外機外の燃料タンク(図示しない)に接続されている。一方、燃料ポンプ126の吐出口は、吐出側燃料ホース129を介して、キャブレター67に接続されている。そして、吸込側燃料ホース128は膨出部104の凹み117に、また、吐出側燃料ホース129は膨出部104の凹溝116に嵌まった状態で配置され、ガイドされている。
【0023】
前述の空気吸込部68は、後端部がキャブレター67に接続されている筒部131と、左側面が開口しているボックス部132とからなり、筒部131の軸心は前側すなわち先端に行くほど上側となる様に傾斜している。一方、ボックス部132は、後端部が筒部131に一体に接続されているとともに、上部後面にはブリーザーホース接続部134が設けられている。このブリーザーホース接続部134と、膨出部104のガス流出口121とが、ブリーザーホース136で接続されている。ブリーザーホース136は、吸気管66、キャブレター67および空気吸込部68の筒部131の略直上すなわち上方を通って配置されており、ブリーザーホース136を短くすることができるとともに、ブリーザーホース136をコンパクトで、かつ、見栄え良く配管することができる。
【0024】
前述の様に構成されているエンジン26が稼働すると、カム室102内には、ブローバイガスや潤滑オイルなどが流入している。このブローバイガスや潤滑オイルなどは、仕切板109のガス流入孔111を通って、ブリーザー室106内に流入し、リブ107や絞り部119により、ブローバイガスと、潤滑オイルなどのドレンとに分離されている。そして、ブローバイガスはブリーザー室106のガス流出口121を通り、ブリーザーホース136を介して空気吸込部68に流入している。一方、潤滑オイルなどのドレンは仕切板109のドレン孔112からカム室102内に流れ落ちている。
【0025】
また、エンジン26の稼働により、カムシャフト51が回転し、このカムシャフト51の回転により燃料ポンプ126が稼働し、吸込側燃料ホース128などを介して、船外機外の燃料タンク(図示しない)からガソリンなどの燃料を吸い込んでいる。そして、燃料ポンプ126に吸い込まれた燃料は、燃料ポンプ126の吐出口から吐出され、吐出側燃料ホース129を介して、キャブレター67に供給されている。
【0026】
カウリング16,17内の空気は、空気吸込部68の開口から吸い込まれて、キャブレタ67、吸気管66およびシリンダヘッド42の吸気通路を通って燃焼室41に流入している。この空気の流れに、空気吸込部68においてブローバイガスが、また、キャブレタ67において燃料が混合されている。そして、燃焼室41において、図示しない点火プラグにより点火されて燃焼している。この燃焼ガスは、前述の様に、排気通路47、分岐流路72および合流排気通路71などを通って船外機の外に排出されている。
【0027】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)前記実施の形態においては、エンジンは直列型2気筒の4サイクルエンジンであるが、その気筒数や気筒の配置などは適宜変更可能である。たとえば、3気筒などにしたりすることも可能である。また、燃料噴射式であることも可能である。さらに、船外機以外のものに使用することも可能である。
(2)左右方向の配置の関係は、反転させることも可能である。
【0028】
(3)実施の形態では、燃料ポンプ126は全体が、アッパーカウリング16とロワーカウリング17との合面よりも上方にあるが、少なくとも、燃料ポンプ126の大半が前記合面よりも上方にあればよい。ただし、燃料ポンプ126の取付やメンテナンスの作業のためには、燃料ポンプ126の全体が合面よりも上方にあることが最適である。特に、燃料ポンプ126の固定手段であるボルト127は全て、前記合面よりも上方にあることが好ましい。
(4)ブリーザー室を形成する構造は適宜変更可能である。たとえば、実施の形態では、膨出部はヘッドカバーと一体に形成され、仕切板が別体に形成されているが、ヘッドカバーと仕切板とを一体に形成し、膨出部を別体に形成することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
本発明の4サイクルエンジンによれば、カム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形成され、このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、かつ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成されている。そして、この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプの少なくとも一部が配置されているので、ブリーザー室を極力大きくするとともに、燃料ポンプの配置位置を高くすることができる。しかも、ブリーザー室の外側壁には凹溝が形成され、この凹溝のブリーザー室側の面はブリーザー室側に突出しており、絞り部が形成されているので、凹溝でホースなどを案内することができるとともに、凹溝のブリーザー室側の面に形成される絞り部で、ブローバイガスの気液の分離を促進させることができる。
【0030】
また、本発明の船外機によれば、燃料ポンプの少なくとも大半が、アッパーカウリングとロワーカウリングとの合面よりも上方に位置しているので、燃料ポンプのメンテナンスや取付の作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の船外機の側面図である。
【図2】 図2は図1の船外機に搭載されているエンジンの平断面図である。
【図3】 図3は図1の船外機のカウリング内の平面図である。
【図4】 図4はカウリング内の右側面図である。
【図5】 図5はカウリング内の背面図である。
【図6】 図6は仕切板を外した状態でのカム室側から見たヘッドカバーの図である。
【図7】 図7はヘッドカバーの説明図で、(a)が仕切板を取り付けた状態でのカム室側から見たヘッドカバーの図、(b)が仕切板の断面図で(a)の b-b断面図である。
【符号の説明】
16 アッパーカウリング
17 ロワーカウリング
26 エンジン
42 シリンダヘッド
101 ヘッドカバー
102 カム室
105 燃料ポンプ用配置スペース
106 ブリーザー室
116 凹溝
119 絞り部
126 燃料ポンプ
Claims (2)
- シリンダヘッドが、ヘッドカバーで覆われて、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室が形成されている4サイクルエンジンにおいて、
カム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形成され、
このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、かつ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成され、
この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプの少なくとも一部が配置されており、
前記ブリーザー室の外側壁には凹溝が形成され、この凹溝のブリーザー室側の面はブリーザー室側に突出しており、絞り部が形成され、
前記燃料ポンプの吐出口に接続された吐出側燃料ホースは、ブリーザー室の前記凹溝に嵌まった状態で配置されてガイドされていることを特徴とする4サイクルエンジン。 - アッパーカウリングおよびロワーカウリングの内部に、請求項1記載の4サイクルエンジンを搭載した船外機において、
前記燃料ポンプの少なくとも大半が、アッパーカウリングとロワーカウリングとの合面よりも上方に位置していることを特徴とする船外機。
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