JPH10184337A - 船外機 - Google Patents

船外機

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JPH10184337A
JPH10184337A JP8345457A JP34545796A JPH10184337A JP H10184337 A JPH10184337 A JP H10184337A JP 8345457 A JP8345457 A JP 8345457A JP 34545796 A JP34545796 A JP 34545796A JP H10184337 A JPH10184337 A JP H10184337A
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JP
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oil
chamber
engine
blow
oil pan
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JP8345457A
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Takahide Watanabe
敬英 渡辺
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カム室及びオイルパン内のオイルとブローバイ
ガスの置換ができ、カム室のオイルを効率良く回収す
る。 【解決手段】エンジン２０内に形成されたクランク室１
００及びカム室１０１と、エンジンの下部に配設され、
前記クランク室及びカム室に連通されたオイルパン３７
と、エンジンの上面に前記オイルパンに対向するように
配設され、オイルパンに連通するブローバイガス通路
Ｄ、Ｆとリターン油路Ｅを有するブリーザ室５５と、前
記ブローバイガス通路Ｄ、Ｆとカム室１０１を連通する
連通路Ｃとを備えた手段。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機において潤
滑用オイルを回収するための技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】図１４は、従来の潤滑用オイルの回収構
造を示し、エンジンボディ１５０は、クランク室１５
１、カム室１５２を有し、クランク室１５１及びカム室
１５２はリターン油路ａ、ｂを介して下部に配設された
オイルパン１５３に連通され、また、クランク室１５１
はブローバイガス通路ｃを介してオイルパン１５３に連
通され、カム室１５２にはブリーザ室１５４が設けられ
ている。オイルパン１５３内のオイルは、オイルポンプ
によりクランク室１５１のクランク軸やコンロッド等に
供給され、また、カム室１５２内のカムシャフトやバル
ブ機構等に供給され、各部を潤滑した後、クランク室１
５１及びカム室１５２の内壁等を伝わってオイルパン１
５３に回収される構造となっている。
【０００３】ところで、燃焼室内の燃焼ガスがピストン
リングの間を通ってクランク室１５１側にブローバイガ
スとして侵入するため、クランク室１５１等の圧力が上
昇し、出力損失、シール部からのガス、オイル洩れ等の
不具合が発生していまうので、ブリーザ室１５４におい
てオイルとブローバイガスを分離し、分離されたブロー
バイガスを吸気系に戻して再び燃焼室内で燃焼させるよ
うにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
１４に示した潤滑用オイルの回収構造においては、クラ
ンク軸の回転によりオイルが連れ回りし、クランク室１
５１内のオイルがブローバイガス通路ｃを経てカム室１
５２側に流れ込みやすく、カム室１５２側に流れたオイ
ルは、リターン油路ｂの通路径が小さくオイルパン１５
３から上昇してくるブローバイガスと交叉するので回収
がしにくく、回収をしやすくするためにはリターン油路
ｂの通路径を大きくすることが考えられるが、通路径を
大きくとるとカム室１５２下方のスペースが必要とな
り、エンジンの高さアップとなってしまう。しかし実際
はコンパクトさを優先するため、結果としてクランク室
１５１内のオイルを効率的に回収できないという問題を
有している。
【０００５】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、クランク室のオイルがカム室に流れ込むこと
なく、オイルパンに効率良く回収できると共に、エンジ
ン高さを上げることなく、又カム室のオイルを効率良く
回収することができる船外機を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載の発明は、エンジン２０内に形成された
クランク室１００及びカム室１０１と、エンジンの下部
に配設され、前記クランク室及びカム室に連通されたオ
イルパン３７と、エンジンの上面に前記オイルパンに対
向するように配設され、オイルパンに連通するブローバ
イガス通路Ｄ、Ｆとリターン油路Ｅを有するブリーザ室
５５と、前記ブローバイガス通路Ｄ、Ｆとカム室１０１
を連通する連通路Ｃとを備えたことを特徴とし、請求項
２記載の発明は請求項１において、上記ブローバイガス
通路の径は、オイルパンに対してブリーザ室側を小さく
設定することを特徴とし、請求項３記載の発明は請求項
１において、上記ブローバイガス通路の出口部に逆止弁
Ｇを設けたことを特徴とする。なお、上記構成に付加し
た番号は、本発明の理解を容易にするために図面と対比
させるもので、これにより本発明が何ら限定されるもの
ではない。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図１は、本発明が適用される船
外機の１例を示す側面図である。船外機１は、船体の後
部にトランサムスクリュー２を介して着脱自在に取り付
けられるクランプブラケット３と、クランプブラケット
３に枢支軸５を介して上下回動自在に枢支されるスイベ
ルブラケット６と、このスイベルブラケット６に対し水
平方向に回動するステアリングブラケット７と、ステア
リングブラケット７に支持される推進ユニット９とを備
えている。
【０００８】前記推進ユニット９は、ステアリングブラ
ケット７に支持されるアッパケース１０を有し、アッパ
ケース１０の上部にエンジンを支持する支持部材である
ガイドエキゾースト８とエンジンの下部を覆うロアカウ
リング１１が取り付けられ、ロアカウリング１１にエン
ジンの上部を覆うアッパカウリング１２が着脱可能に取
り付けられている。アッパカウリング１２の前方（船体
の推進方向）上部には、スタータ用の紐を保持するガイ
ドワイヤーと呼ばれる保持部材１３が配置され、保持部
材１３にスタータハンドル１５が装着されている。アッ
パケース１０の下部には、ロアケース１６が取り付けら
れ、全体としてケーシングを構成している。なお、１７
は冷却水取入口、１９はプロペラである。
【０００９】図２は図１の縦断面図であり、アッパケー
ス１０に固定されたガイドエキゾースト８に支持された
エンジン２０は、２気筒４サイクルエンジンであり、横
置き状態に配設された２つの気筒と縦置き状態に配設さ
れたクランク軸２１及びカムシャフト２６を備えてい
る。図１で説明した保持部材１３はエンジン側に固定さ
れ、アッパカウリング１２の開口に設けられたシール部
材１４から僅かに突出するようにされている。クランク
軸２１には、ドライブプーリ２２、ベルト２３、ドリブ
ンプーリ２５を介してカムシャフト２６が連結され、エ
ンジン２０の吸排気弁を駆動させる構成となっている。
また、クランク軸２１の上部にはフライホィール２８及
びリコイルスタータ２７が連結されている。アッパケー
ス１０及びロアケース１６内にはドライブシャフト２９
が縦方向に配設され、その上端はクランク軸２１に連結
され、その下端は傘歯車３０を介してプロペラシャフト
３１に連結されている。アッパケース１０内には排気管
３２が取り付けられ、排気管３２は主膨張室３４を経て
プロペラシャフト３１の外周に設けられた水中排気口３
８に接続され、また、仕切壁３３によりアイドル膨張室
３５と水溜部３６が形成されている。なお、３７はオイ
ルパン、３９はオイル吸入部、４０は冷却水チューブ、
４１は冷却水排水路、４２はシフトロッド、４３は冷却
水ポンプである。
【００１０】図３は図２のアッパカウリング１２及びフ
ライホィール２８を取外した状態を示す平面図であり、
図２で説明したロアカウリング１１、エンジン２０、ク
ランク軸２１、ドライブプーリ２２、ベルト２３、ドリ
ブンプーリ２５、カムシャフト２６が示され、フライホ
ィール２８の位置を一点鎖線で示している。また、アッ
パカウリングに形成された空気取入口４５、４６を点線
で示し、空気の流れを白抜き矢印で示している。
【００１１】エンジンボディ４７の一方の側面には、下
方に吸気取入口を有するチャンバ状のサイレンサ４９、
吸気管５０、キャブレター５１が装着され、吸気枝管５
２、５３を経て混合気が各気筒に供給されるように構成
している。エンジンボディ４７の上面には、オイルパン
３７（図２）に対向する位置にブリーザ室５５（オイル
セパレータ）が取り付けられ、ブリーザ室５５とサイレ
ンサ４９はブリーザホース５６で接続されている。エン
ジンボディ４７の他方の側面には排気通路５８を冷却す
るための冷却水通路５７が形成され、また、点火プラグ
５９、イグニッションコイル６０、オイルフィルタ６
１、スタータモータ６２が装着され、スタータモータ６
２は、上下動するピニオン６３によりフライホィール２
８の上部に配設されたリングギヤＧ（図５）に噛み合う
ようにされている。また、エンジンボディ４７の前面に
は、リレー、コントロールユニットを含む電装品６５が
装着されている。なお、４４は給油孔、４８は燃料ポン
プを示している。
【００１２】図４は図３の右方向から見た側面図であ
り、図３で説明したアッパカウリング１２に形成された
空気取入口４６、点火プラグ５９、イグニッションコイ
ル６０、オイルフィルタ６１、スタータモータ６２が示
されている。エンジンボディ４７は、シリンダヘッド６
６、シリンダケース６７及びクランクケース６９が連結
された構造であり、シリンダヘッド６６の下部にオイル
ポンプ７０が装着されている。なお、６８はスタータモ
ータカバー、７１はリコイルスタータカバーである。
【００１３】図５は図３の左方向から見た側面図であ
り、図３で説明したサイレンサ４９、吸気管５０、キャ
ブレター５１、吸気枝管５２、５３、ブリーザ室５５、
ブリーザホース５６が示されている。キャブレター５１
内の吸気通路には吸気量を調整するためのスロットルバ
ルブ（図示せず）が設けられており、このスロットルバ
ルブは、スロットルレバー７２、スロットルリンク７
３、回動レバー７５を介してスロットルケーブル７６に
連結されている。また、スロットルバルブの上流側に
は、低外気温始動時に吸気量を減らすためのチョークバ
ルブ（図示せず）が設けられており、このチョークバル
ブは、チョークレバー７７、チョークリンク７９、オフ
セット機構９０を介してチョークノブ９１に連結されて
いる。
【００１４】図６はスタータモータを取り外し図３の下
方向から見た側面図であり、図３で説明したサイレンサ
４９、オイルフィルタ６１が示され、図４で説明したス
タータモータカバー６８が示され、図５で説明したチョ
ークリンク７９、オフセットレバー９０が示されてい
る。保護部材１３には、上部にスタータハンドル１５が
配設され、下部にチョークノブ９１、オイル警告灯９
２、電動スタートスイッチ９３が配設されている。
【００１５】図７はアッパカウリングを取り外し図６の
上方向から見た平面図である。保持部材１３には取付用
フランジ９６が形成されており、ボルト９７によりリコ
イルスタータカバー７１に固定されている。なお、９５
はスタータ安全装置用ワイヤを示している。
【００１６】次に、図８〜図１３により本発明の特徴部
について説明する。図８は本発明の１実施形態を示す模
式図、図９は図８の具体的構成を示すエンジンボディの
側面図である。
【００１７】エンジンボディ４７は、シリンダヘッド６
６、ヘッドカバー６６ａ、シリンダケース６７及びクラ
ンクケース６９からなり、クランクケース６９の内部に
クランク室１００が形成され、シリンダヘッド６６の内
部にカム室１０１が形成されている。エンジン支持体で
あるガイドエキゾースト８の下部にはオイルパン３７が
形成され、クランク室１００及びカム室１０１は、オイ
ルパン３７にリターン油路Ａ、Ｂを介して連通されてい
る。エンジンボディ４７の上面には、オイルパン３７に
対向してブリーザ室５５が設けられ、ブリーザ室５５は
ブローバイガス通路Ｄ、Ｆ及びリターン油路Ｅを介して
オイルパン３７に連通され、また、カム室１０１は連通
路Ｃを介してブローバイガス通路Ｆに連通されている。
【００１８】なお、ブリーザ室５５側のブローバイガス
通路Ｄの径は、オイルミストがブリーザ室５５にできる
だけ行きにくくするように、オイルパン３７側のブロー
バイガス通路Ｆの径より小さく設定する。また、ブロー
バイガス通路Ｄの出口に逆止弁を設けてもよく、その場
合にはブローバイガス通路Ｄの径を大きくすることがで
きる。
【００１９】図１０は図９のＸ−Ｘ線に沿って矢印方向
に見た断面図、図１１は図９のＹ−Ｙ線に沿って矢印方
向に見た断面図、図１２は図１１のブリーザ室カバーを
取った状態での平面図であり、図８及び図９で説明し
た、カム室１０１とブローバイガス通路Ｆを連通させる
連通路Ｃ、ブリーザ室５５とオイルパン３７を連通させ
るブローバイガス通路Ｄ、Ｆ及びリターン油路Ｅが示さ
れている。図中、２１はクランク軸、２６はカムシャフ
ト、１２０はロッカーアーム、１２１は吸気弁、１２２
は排気弁、１２３はピストン、１２５はコンロッド、５
５ａはブリーザ室カバー、５５ｂはブリーザ室のガス出
口である。
【００２０】上記構成からなる本発明の作用について説
明する。オイルパン３７内のオイルはオイルポンプ７０
によりオイル吸入部３９から吸入され、オイルフィルタ
６１を経て、クランク室１００のクランク軸やコンロッ
ド等に供給され、また、カム室１０１内のカムシャフト
やバルブ機構等に供給され、各部を潤滑した後、クラン
ク室１００及びカム室１０１の内壁等を伝わってオイル
パン３７に回収される。クランク室１００に侵入したブ
ローバイガスは、オイル中に混入してオイルパン３７、
ブローバイガス通路Ｆ、Ｄを通ってブリーザ室５５に流
れ、ブリーザ室５５において分離されたガスは吸気系に
供給され、分離されたオイルはオイルパン３７に回収さ
れる。
【００２１】本発明においては、クランク室１００にお
いてクランク軸の回転領域にカム室１０１への連通路が
ないため、クランク軸の回転によりクランク室１００の
オイルがカム室１０１に流れ込むことなく、オイルパン
３７に効率良く回収できると共に、エンジン高さを上げ
ることなく、カム室１０１のオイルを効率良く回収する
ことができる。
【００２２】図１３は、本発明の他の実施形態を示す要
部模式図である。上記実施形態においては、ブリーザ室
５５側のブローバイガス通路Ｄの径を、オイルミストが
ブリーザ室５５にできるだけ行きにくくするように、オ
イルパン３７側のブローバイガス通路Ｆの径より小さく
設定しているが、本実施形態においては、ブローバイガ
ス通路Ｄの出口部に逆止弁Ｇを設けオイルミストがブリ
ーザ室５５にできるだけ行きにくくするようにしてい
る。従ってブローバイガス通路Ｄの径を大きくすること
ができる。さらに、逆止弁Ｇに加えてリターン油路Ｅの
入口部若しくは出口部に逆止弁Ｈを設けてもよい。
【００２３】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、２
気筒４サイクルエンジンに適用した例について説明して
いるが、これに限定されるものではなく、単気筒以上の
エンジンであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用される船外機の１例を示す側面図
である。
【図２】図１の縦断面図である。
【図３】図２においてアッパカウリング及びフライホィ
ールを取外した状態を示す平面図である。
【図４】図３の右方向から見た側面図である。
【図５】図３の左方向から見た側面図である。
【図６】図３の下方向から見た側面図である。
【図７】アッパカウリングを取り外し図６の上方向から
見た平面図である。
【図８】本発明の１実施形態を示す模式図である。
【図９】図８の具体的構成を示すエンジンボディの側面
図である。
【図１０】図９のＸ−Ｘ線に沿って矢印方向に見た断面
図である。
【図１１】図９のＹ−Ｙ線に沿って矢印方向に見た断面
図である。
【図１２】図１１のブリーザ室カバーを取った状態での
平面図である。
【図１３】本発明の他の実施形態を示す要部模式図であ
る。
【図１４】従来の潤滑用オイルの回収構造の例を示す模
式図である。
【符号の説明】
２０…エンジン、３７…オイルパン、５５…ブリーザ室 １００…クランク室、１０１…カム室、Ｃ…連通路 Ｄ、Ｆ…ブローバイガス通路、Ｅ…リターン油路、Ｇ、
Ｈ…逆止弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】エンジン内に形成されたクランク室及びカ
    ム室と、エンジンの下部に配設され、前記クランク室及
    びカム室に連通されたオイルパンと、エンジンの上面に
    前記オイルパンに対向するように配設され、オイルパン
    に連通するブローバイガス通路とリターン油路を有する
    ブリーザ室と、前記ブローバイガス通路とカム室を連通
    する連通路とを備えたことを特徴とする船外機。
  2. 【請求項２】上記ブローバイガス通路の径は、オイルパ
    ンに対してブリーザ室側を小さく設定することを特徴と
    する請求項１記載の船外機。
  3. 【請求項３】上記ブローバイガス通路の出口部に逆止弁
    を設けたことを特徴とする請求項１記載の船外機。
JP8345457A 1996-12-25 1996-12-25 船外機 Pending JPH10184337A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8345457A JPH10184337A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 船外機
US08/999,412 US5996561A (en) 1996-12-25 1997-12-23 Vapor separator for outboard motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8345457A JPH10184337A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 船外機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10184337A true JPH10184337A (ja) 1998-07-14

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ID=18376729

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8345457A Pending JPH10184337A (ja) 1996-12-25 1996-12-25 船外機

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JP (1) JPH10184337A (ja)

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