JPH07305670A - 2サイクルエンジン - Google Patents
2サイクルエンジンInfo
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- JPH07305670A JPH07305670A JP6120811A JP12081194A JPH07305670A JP H07305670 A JPH07305670 A JP H07305670A JP 6120811 A JP6120811 A JP 6120811A JP 12081194 A JP12081194 A JP 12081194A JP H07305670 A JPH07305670 A JP H07305670A
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- fuel
- engine
- oil
- pump
- discharge device
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/20—Multi-cylinder engines with cylinders all in one line
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B61/00—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
- F02B61/04—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
- F02B61/045—Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines
-
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- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
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- F02B2075/1812—Number of cylinders three
Landscapes
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低速運転状態でスロットル弁を急速に大きく
開いたとしても、エンジン回転数が通常時と同等に上昇
して船体が急加速されるようにする。 【構成】 掃気通路18に、この部分に溜まった燃料や
オイルを排出するポンプ式排出装置41を連通させる。
スロットル弁開度が設定開度より小さいときにポンプ式
排出装置41を作動させる構造にした。低速運転時は掃
気通路18の水平延在部分に溜まった燃料やオイルはポ
ンプ式排出装置41により排出される。急加速時に空燃
比がオーバーリッチにならず、通常時と同等の加速性能
が得られる。
開いたとしても、エンジン回転数が通常時と同等に上昇
して船体が急加速されるようにする。 【構成】 掃気通路18に、この部分に溜まった燃料や
オイルを排出するポンプ式排出装置41を連通させる。
スロットル弁開度が設定開度より小さいときにポンプ式
排出装置41を作動させる構造にした。低速運転時は掃
気通路18の水平延在部分に溜まった燃料やオイルはポ
ンプ式排出装置41により排出される。急加速時に空燃
比がオーバーリッチにならず、通常時と同等の加速性能
が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク軸が上下方向
へ向けられて燃料噴射装置によって燃料が供給される2
サイクルエンジンに関するものである。
へ向けられて燃料噴射装置によって燃料が供給される2
サイクルエンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機に用いられる2サイクルエ
ンジンは、クランク軸が上下方向へ向けられてシリンダ
の軸線が水平方向を向くように構成されたものが多い。
そして、この種の2サイクルエンジンでは、クランクケ
ースの略真横に位置するシリンダにクランクケースから
混合気を圧送するようになる関係から、エンジン内の吸
気通路は水平方向に略沿うように延在されていた。な
お、従来のこの種の2サイクル型の船外機用エンジンで
は、燃料が燃料噴射装置によってスロットル弁下流の吸
気通路に噴射され、オイルがスロットル弁近傍の吸気通
路に吸い込まれるように構成されていた。
ンジンは、クランク軸が上下方向へ向けられてシリンダ
の軸線が水平方向を向くように構成されたものが多い。
そして、この種の2サイクルエンジンでは、クランクケ
ースの略真横に位置するシリンダにクランクケースから
混合気を圧送するようになる関係から、エンジン内の吸
気通路は水平方向に略沿うように延在されていた。な
お、従来のこの種の2サイクル型の船外機用エンジンで
は、燃料が燃料噴射装置によってスロットル弁下流の吸
気通路に噴射され、オイルがスロットル弁近傍の吸気通
路に吸い込まれるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このような
2サイクルエンジンからなる船外機用エンジンでは、ア
イドリング運転やトロール運転を長時間継続して行う
と、この運転状態から急加速させるべくスロットル弁を
急峻に開いたとしてもエンジン回転数は急速には上昇し
ないことがあった。このような場合には、プロペラが水
を掴んで推力が生じるようになってからも速度上昇率が
低くなってしまう。この様子を図15に示す。
2サイクルエンジンからなる船外機用エンジンでは、ア
イドリング運転やトロール運転を長時間継続して行う
と、この運転状態から急加速させるべくスロットル弁を
急峻に開いたとしてもエンジン回転数は急速には上昇し
ないことがあった。このような場合には、プロペラが水
を掴んで推力が生じるようになってからも速度上昇率が
低くなってしまう。この様子を図15に示す。
【0004】図15は従来の船外機用2サイクルエンジ
ンにおいて急加速を開始してからの経過時間とエンジン
回転数との関係を示すグラフで、同図中実線は通常の様
子を示し、破線は上述したようにアイドル運転やトロー
ル運転を長時間継続して行ってから急加速させたときの
様子を示す。なお、TOはスロットル弁を開いたときを
示し、A点はプロペラが水を掴んだとき、いわゆる釣合
い点を示す。図15によれば、低速運転状態が長時間継
続されていた後に急加速させると、エンジン回転数の上
昇率は常に通常の場合より低くなってしまうことが分か
る。
ンにおいて急加速を開始してからの経過時間とエンジン
回転数との関係を示すグラフで、同図中実線は通常の様
子を示し、破線は上述したようにアイドル運転やトロー
ル運転を長時間継続して行ってから急加速させたときの
様子を示す。なお、TOはスロットル弁を開いたときを
示し、A点はプロペラが水を掴んだとき、いわゆる釣合
い点を示す。図15によれば、低速運転状態が長時間継
続されていた後に急加速させると、エンジン回転数の上
昇率は常に通常の場合より低くなってしまうことが分か
る。
【0005】この現象は、エンジンが低速で運転されて
エンジン内の吸気通路での流速が小さいときに、シリン
ダ内で水平方向に略沿うように延びる吸気通路に燃料や
オイルが溜まってしまうことが原因であった。すなわ
ち、吸気通路の水平延在部の底部分に燃料やオイルが溜
まり、この滞留した液体が急加速時の初期の数十サイク
ルの間に燃焼室に流入するからであった。このため、急
加速操作をしてから僅かの間は混合気の空燃比がオーバ
ーリッチになってしまい、不整燃焼や失火が起こり易く
なって燃焼が不安定になってしまう。
エンジン内の吸気通路での流速が小さいときに、シリン
ダ内で水平方向に略沿うように延びる吸気通路に燃料や
オイルが溜まってしまうことが原因であった。すなわ
ち、吸気通路の水平延在部の底部分に燃料やオイルが溜
まり、この滞留した液体が急加速時の初期の数十サイク
ルの間に燃焼室に流入するからであった。このため、急
加速操作をしてから僅かの間は混合気の空燃比がオーバ
ーリッチになってしまい、不整燃焼や失火が起こり易く
なって燃焼が不安定になってしまう。
【0006】混合気の空燃比がオーバーリッチになると
きの様子を図16に示す。図16は従来の船外機用2サ
イクルエンジンにおいて急加速を開始してからの経過時
間と混合気の空燃比との関係を示すグラフで、同図中の
実線は通常の様子を示し、破線はアイドル運転やトロー
ル運転を長時間継続して行ってから急加速させたときの
様子を示す。なお、TOはスロットル弁を開いたときを
示す。図16からも分かるように、低速運転状態が長時
間継続されていた後に急加速させると、通常では空燃比
は大きく変化することがないのに対して急速にオーバー
リッチ(濃い目)になり、時間経過に伴って徐々に通常
状態に近づいていく。
きの様子を図16に示す。図16は従来の船外機用2サ
イクルエンジンにおいて急加速を開始してからの経過時
間と混合気の空燃比との関係を示すグラフで、同図中の
実線は通常の様子を示し、破線はアイドル運転やトロー
ル運転を長時間継続して行ってから急加速させたときの
様子を示す。なお、TOはスロットル弁を開いたときを
示す。図16からも分かるように、低速運転状態が長時
間継続されていた後に急加速させると、通常では空燃比
は大きく変化することがないのに対して急速にオーバー
リッチ(濃い目)になり、時間経過に伴って徐々に通常
状態に近づいていく。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、低速運転状態が長時間継続されてい
た後にスロットル弁を急速に大きく開いたとしても、エ
ンジン回転数が通常時と同等に上昇して船体が急加速さ
れるようにすることを目的とする。
になされたもので、低速運転状態が長時間継続されてい
た後にスロットル弁を急速に大きく開いたとしても、エ
ンジン回転数が通常時と同等に上昇して船体が急加速さ
れるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る2サイ
クルエンジンは、エンジンの吸気系における略水平方向
へ延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オイル
を排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポンプ式
排出装置をエンジンの低速域で作動させると共に低速域
外で停止させる制御装置を接続したものである。
クルエンジンは、エンジンの吸気系における略水平方向
へ延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オイル
を排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポンプ式
排出装置をエンジンの低速域で作動させると共に低速域
外で停止させる制御装置を接続したものである。
【0009】第2の発明に係る2サイクルエンジンは、
第1の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置は電磁ポンプを有し、この電磁ポンプをエン
ジンの低速域においてその作動が間欠的に行われるよう
に構成したものである。
第1の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置は電磁ポンプを有し、この電磁ポンプをエン
ジンの低速域においてその作動が間欠的に行われるよう
に構成したものである。
【0010】第3の発明に係る2サイクルエンジンは、
エンジンの吸気系における略水平方向へ延在された部分
に、この部分に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ
式排出装置を連通させ、このポンプ式排出装置および燃
料噴射装置に、エンジンの低速域において、ポンプ式排
出装置を作動させると共に、略一定の空燃比が得られる
ように燃料噴射装置での燃料噴射量を補正する制御装置
を接続したものである。
エンジンの吸気系における略水平方向へ延在された部分
に、この部分に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ
式排出装置を連通させ、このポンプ式排出装置および燃
料噴射装置に、エンジンの低速域において、ポンプ式排
出装置を作動させると共に、略一定の空燃比が得られる
ように燃料噴射装置での燃料噴射量を補正する制御装置
を接続したものである。
【0011】第4の発明に係る2サイクルエンジンは、
第3の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置はその作動が間欠的に行われるように構成さ
れる一方、燃料噴射量は、ポンプ式排出装置が作動され
る直前の所定時間減量され、ポンプ式排出装置が作動さ
れた後の所定時間増量されるよう補正されるものであ
る。
第3の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置はその作動が間欠的に行われるように構成さ
れる一方、燃料噴射量は、ポンプ式排出装置が作動され
る直前の所定時間減量され、ポンプ式排出装置が作動さ
れた後の所定時間増量されるよう補正されるものであ
る。
【0012】第5の発明に係る2サイクルエンジンは、
吸気系の水平延在部に、この部分に燃料、オイルが溜ま
ったことを検出するセンサを配設すると共に、この部分
に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ式排出装置を
連通させ、このポンプ式排出装置を、前記センサが燃
料、オイルを検出したときに作動しかつ燃料、オイルを
検出しなくなったときに停止する構造としたものであ
る。
吸気系の水平延在部に、この部分に燃料、オイルが溜ま
ったことを検出するセンサを配設すると共に、この部分
に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ式排出装置を
連通させ、このポンプ式排出装置を、前記センサが燃
料、オイルを検出したときに作動しかつ燃料、オイルを
検出しなくなったときに停止する構造としたものであ
る。
【0013】第6の発明に係る2サイクルエンジンは、
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、吸気
系(吸気通路、掃気通路)に燃料、オイルを排出する構
造としたものである。第7の発明に係る2サイクルエン
ジンは、第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクル
エンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置
を、燃料供給系に燃料、オイルを排出する構造としたも
のである。第8の発明に係る2サイクルエンジンは、第
1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジンの
うち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、排気通
路に燃料、オイルを排出する構造としたものである。
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、吸気
系(吸気通路、掃気通路)に燃料、オイルを排出する構
造としたものである。第7の発明に係る2サイクルエン
ジンは、第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクル
エンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置
を、燃料供給系に燃料、オイルを排出する構造としたも
のである。第8の発明に係る2サイクルエンジンは、第
1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジンの
うち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、排気通
路に燃料、オイルを排出する構造としたものである。
【0014】
【作用】第1の発明によれば、エンジンが低速で運転さ
れて吸気の流速が小さいときはポンプ式排出装置が作動
されて、エンジンの吸気系中に溜まった燃料やオイルが
排出される。第2の発明によれば、発電能力の低い低速
運転時において消費電力を節約できる。
れて吸気の流速が小さいときはポンプ式排出装置が作動
されて、エンジンの吸気系中に溜まった燃料やオイルが
排出される。第2の発明によれば、発電能力の低い低速
運転時において消費電力を節約できる。
【0015】第3の発明によれば、エンジンが低速で運
転されて吸気の流速が小さいときは、ポンプ式排出装置
が作動されて、エンジンの吸気系中に溜まった燃料やオ
イルが排出されると共に、略一定の空燃比の空燃比が得
られるように燃料噴射装置での燃料噴射量が補正され
る。第4の発明によれば、吸気系に溜まった燃料やオイ
ルの量に合わせて燃料噴射量が補正されることになる。
転されて吸気の流速が小さいときは、ポンプ式排出装置
が作動されて、エンジンの吸気系中に溜まった燃料やオ
イルが排出されると共に、略一定の空燃比の空燃比が得
られるように燃料噴射装置での燃料噴射量が補正され
る。第4の発明によれば、吸気系に溜まった燃料やオイ
ルの量に合わせて燃料噴射量が補正されることになる。
【0016】第5の発明によれば、エンジンの吸気通路
の水平延在部に燃料やオイルが溜まると、この滞留した
液体はセンサにより検出されてポンプ式排出装置によっ
て排出される。
の水平延在部に燃料やオイルが溜まると、この滞留した
液体はセンサにより検出されてポンプ式排出装置によっ
て排出される。
【0017】第6および第7の発明によれば、吸気通路
の水平延在部に溜まった液状の燃料やオイルは、吸気系
や燃料供給系に戻されることにより燃焼し易い状態に変
えられて燃焼室に流入する。第8の発明によれば、排気
通路が燃料やオイルによって冷却される。
の水平延在部に溜まった液状の燃料やオイルは、吸気系
や燃料供給系に戻されることにより燃焼し易い状態に変
えられて燃焼室に流入する。第8の発明によれば、排気
通路が燃料やオイルによって冷却される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図7に
よって詳細に説明する。なお、本実施例では、本発明に
係る2サイクルエンジンを船外機に搭載した例について
説明する。
よって詳細に説明する。なお、本実施例では、本発明に
係る2サイクルエンジンを船外機に搭載した例について
説明する。
【0019】図1は本発明に係る2サイクルエンジンの
構成図、図2はドレンポンプ正常時での燃料噴射量補正
係数の変化を示すグラフ、図3は本発明に係る2サイク
ルエンジンでの空燃比変化を示すグラフである。図4は
制御装置によるドレンポンプ制御および燃料噴射量制御
を説明するためのフローチャート、図5はドレンポンプ
異常時での燃料噴射量補正係数の変化を示すグラフ、図
6および図7は制御装置にドレンポンプの異常・正常を
判定する機能をもたせたときの動作を説明するためのフ
ローチャートで、図6は制御フローの前半部を示し、図
7は制御フローの後半部を示す。なお、図1ではエンジ
ンが複数描いてあるが、これらは図示する形態が異なる
だけで何れも同一のエンジンを示している。
構成図、図2はドレンポンプ正常時での燃料噴射量補正
係数の変化を示すグラフ、図3は本発明に係る2サイク
ルエンジンでの空燃比変化を示すグラフである。図4は
制御装置によるドレンポンプ制御および燃料噴射量制御
を説明するためのフローチャート、図5はドレンポンプ
異常時での燃料噴射量補正係数の変化を示すグラフ、図
6および図7は制御装置にドレンポンプの異常・正常を
判定する機能をもたせたときの動作を説明するためのフ
ローチャートで、図6は制御フローの前半部を示し、図
7は制御フローの後半部を示す。なお、図1ではエンジ
ンが複数描いてあるが、これらは図示する形態が異なる
だけで何れも同一のエンジンを示している。
【0020】これらの図において、符号1は本発明に係
る2サイクルエンジン2を備えた船外機である。この船
外機1は、エンジン2がガイドエキゾースト3に搭載さ
れた従来周知の構造になっている。4はアッパーケーシ
ング、5はロアケーシング、6はプロペラ、7はスイベ
ルブラケット、8はクランプブラケット、9はチルト
軸、10はカウリングである。
る2サイクルエンジン2を備えた船外機である。この船
外機1は、エンジン2がガイドエキゾースト3に搭載さ
れた従来周知の構造になっている。4はアッパーケーシ
ング、5はロアケーシング、6はプロペラ、7はスイベ
ルブラケット、8はクランプブラケット、9はチルト
軸、10はカウリングである。
【0021】エンジン2は2サイクル水冷3気筒型のも
ので、クランク軸11を上下方向に向けると共にシリン
ダ軸線を前後方向へ向けた状態でガイドエキゾースト3
に搭載されている。12はこのエンジン2のシリンダボ
ディ、13はシリンダヘッド、14はピストン、15は
シリンダボディ12に形成された排気通路、16〜18
は気筒毎のクランク室19から混合気を燃焼室20へ導
くための掃気通路である。また、21は前記シリンダヘ
ッド13に取付けられた点火プラグである。
ので、クランク軸11を上下方向に向けると共にシリン
ダ軸線を前後方向へ向けた状態でガイドエキゾースト3
に搭載されている。12はこのエンジン2のシリンダボ
ディ、13はシリンダヘッド、14はピストン、15は
シリンダボディ12に形成された排気通路、16〜18
は気筒毎のクランク室19から混合気を燃焼室20へ導
くための掃気通路である。また、21は前記シリンダヘ
ッド13に取付けられた点火プラグである。
【0022】前記排気通路15はシリンダボディ12内
で下方に延在されて3個の気筒のそれぞれの排気ポート
に連通され、ガイドエキゾースト3を介して排気管部材
22に連通されている。なお、排気ガスは、排気管部材
22からアッパーケーシング4内およびロアケーシング
5内を通ってプロペラ6の軸心部から船外機外に排出さ
れる。
で下方に延在されて3個の気筒のそれぞれの排気ポート
に連通され、ガイドエキゾースト3を介して排気管部材
22に連通されている。なお、排気ガスは、排気管部材
22からアッパーケーシング4内およびロアケーシング
5内を通ってプロペラ6の軸心部から船外機外に排出さ
れる。
【0023】前記掃気通路16〜18はクランク室19
から水平方向に略沿うように延在され、下流側端部が燃
焼室20の3方に開口されている。すなわち、排気通路
15の燃焼室側開口部(排気ポート)と対向する部位
と、前記排気ポートに対してシリンダ周方向の両側とな
る部位とに開口されている。このように掃気通路16〜
18の開口位置を設定したのは、混合気を燃焼室20に
効率よく導入すると共に排気ガスを排出し易くするため
である。
から水平方向に略沿うように延在され、下流側端部が燃
焼室20の3方に開口されている。すなわち、排気通路
15の燃焼室側開口部(排気ポート)と対向する部位
と、前記排気ポートに対してシリンダ周方向の両側とな
る部位とに開口されている。このように掃気通路16〜
18の開口位置を設定したのは、混合気を燃焼室20に
効率よく導入すると共に排気ガスを排出し易くするため
である。
【0024】前記気筒毎のクランク室19は、リード弁
装置23およびスロットル弁24が介装された吸気通路
25を介してそれぞれ大気中に連通されている。スロッ
トル弁24は、バタフライ型弁体を備え、乗員による手
動操作により開閉される従来周知の構造になっている。
なお、エンジン2がアイドリング運転を行うために必要
な空気は、このスロットル弁24を僅かに開くことによ
って供給する構造になっている。また、吸気通路25に
おけるスロットル弁24の下流側には、後述する燃料供
給装置26のインジェクタ27が配設されている。
装置23およびスロットル弁24が介装された吸気通路
25を介してそれぞれ大気中に連通されている。スロッ
トル弁24は、バタフライ型弁体を備え、乗員による手
動操作により開閉される従来周知の構造になっている。
なお、エンジン2がアイドリング運転を行うために必要
な空気は、このスロットル弁24を僅かに開くことによ
って供給する構造になっている。また、吸気通路25に
おけるスロットル弁24の下流側には、後述する燃料供
給装置26のインジェクタ27が配設されている。
【0025】燃料供給装置26は、燃料タンク28から
燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプ29と、この低圧燃料
ポンプ29から吐出された燃料から水分をろ過する水分
離フィルター30と、この水分離フィルター30を通っ
た燃料を一時的に溜めると共に、後述する燃料循環経路
で循環されたときに燃料中に混ざる気泡を除去するため
のベーパーセパレータ31と、このベーパーセパレータ
31と前記インジェクタ27との間で燃料を高圧に保っ
て循環させるための高圧燃料ポンプ32およびプレッシ
ャーレギュレータ33とを備えている。なお、前記ベー
パーセパレータ31は、2サイクルエンジン用オイルが
オイルタンク(図示せず)から供給される構造になって
いる。ベーパーセパレータ31にオイルを供給すると、
燃料中にオイルを設定混合比通りに混入させることがで
きる。
燃料を汲み上げる低圧燃料ポンプ29と、この低圧燃料
ポンプ29から吐出された燃料から水分をろ過する水分
離フィルター30と、この水分離フィルター30を通っ
た燃料を一時的に溜めると共に、後述する燃料循環経路
で循環されたときに燃料中に混ざる気泡を除去するため
のベーパーセパレータ31と、このベーパーセパレータ
31と前記インジェクタ27との間で燃料を高圧に保っ
て循環させるための高圧燃料ポンプ32およびプレッシ
ャーレギュレータ33とを備えている。なお、前記ベー
パーセパレータ31は、2サイクルエンジン用オイルが
オイルタンク(図示せず)から供給される構造になって
いる。ベーパーセパレータ31にオイルを供給すると、
燃料中にオイルを設定混合比通りに混入させることがで
きる。
【0026】すなわち、燃料タンク28から低圧燃料ポ
ンプ29によって汲み上げられた燃料は水分離フィルタ
ー30を通ってからベーパーセパレータ31に流され、
このベーパーセパレータ31内に溜められてオイルと混
合される。そして、ベーパーセパレータ31内の燃料と
オイルの混合液は、高圧燃料ポンプ32によって吸い出
されて高圧側燃料供給管34を介してインジェクタ27
に圧送され、その一部がインジェクタ27から前記吸気
通路25に噴射されると共に余剰分が高圧側燃料戻り管
35およびプレッシャーレギュレータ33を介してベー
パーセパレータ31に戻される。高圧燃料ポンプ32か
らインジェクタ27を介してプレッシャーレギュレータ
33に至る燃料循環経路を循環されるときに前記混合液
中に発生した気泡は、ベーパーセパレータ31内に溜め
られている間に浮上して除去される。
ンプ29によって汲み上げられた燃料は水分離フィルタ
ー30を通ってからベーパーセパレータ31に流され、
このベーパーセパレータ31内に溜められてオイルと混
合される。そして、ベーパーセパレータ31内の燃料と
オイルの混合液は、高圧燃料ポンプ32によって吸い出
されて高圧側燃料供給管34を介してインジェクタ27
に圧送され、その一部がインジェクタ27から前記吸気
通路25に噴射されると共に余剰分が高圧側燃料戻り管
35およびプレッシャーレギュレータ33を介してベー
パーセパレータ31に戻される。高圧燃料ポンプ32か
らインジェクタ27を介してプレッシャーレギュレータ
33に至る燃料循環経路を循環されるときに前記混合液
中に発生した気泡は、ベーパーセパレータ31内に溜め
られている間に浮上して除去される。
【0027】41は本発明に係るポンプ式排出装置であ
る。このポンプ式排出装置41は、ドレンポンプ42の
吸込口を吸込管43およびエンジン2の気筒毎の逆止弁
44、吸出し通路45を介して各気筒の掃気通路18に
連通させると共に、吐出口を吐出管46および逆止弁4
7を介して吸気通路25におけるスロットル弁24の近
傍に連通させて構成されている。ドレンポンプ42は例
えば電磁ポンプやダイヤフラムポンプ等が採用され、後
述するECUからポンプ駆動信号が入力されたときに作
動を開始し、ポンプ停止信号が入力されたときに停止す
る構造になっている。
る。このポンプ式排出装置41は、ドレンポンプ42の
吸込口を吸込管43およびエンジン2の気筒毎の逆止弁
44、吸出し通路45を介して各気筒の掃気通路18に
連通させると共に、吐出口を吐出管46および逆止弁4
7を介して吸気通路25におけるスロットル弁24の近
傍に連通させて構成されている。ドレンポンプ42は例
えば電磁ポンプやダイヤフラムポンプ等が採用され、後
述するECUからポンプ駆動信号が入力されたときに作
動を開始し、ポンプ停止信号が入力されたときに停止す
る構造になっている。
【0028】前記気筒毎の逆止弁44は流れ方向が吸出
し通路45から吸込管43へ向かう一方向となるように
接続されている。また、吸気通路側の逆止弁47は、流
れ方向が吐出管46から吸気通路25へ向かう一方向と
なるように接続されている。前記吸出し通路45は、一
端が逆止弁44に連通されると共に他端が掃気通路18
におけるシリンダボディ12内で略水平方向に延在する
部分の底部に連通されている。このように吸出し通路4
5を3つの掃気通路16〜18のうちの掃気通路18に
連通させたのは、この掃気通路18が最も低位置に存在
しているからである。すなわち、燃料やオイルが最も溜
まり易い部分に吸出し通路45が開口している。詳述す
ると、クランク軸が上下方向へ向けられた2サイクルエ
ンジンの場合、燃料やオイルが溜まり易いのはシリンダ
下側に位置する掃気通路18であり、この掃気通路18
の下面にポンプ式排出装置41を接続するのが、エンジ
ンの吸気系に燃料やオイルが溜まり難くする上で好まし
い。
し通路45から吸込管43へ向かう一方向となるように
接続されている。また、吸気通路側の逆止弁47は、流
れ方向が吐出管46から吸気通路25へ向かう一方向と
なるように接続されている。前記吸出し通路45は、一
端が逆止弁44に連通されると共に他端が掃気通路18
におけるシリンダボディ12内で略水平方向に延在する
部分の底部に連通されている。このように吸出し通路4
5を3つの掃気通路16〜18のうちの掃気通路18に
連通させたのは、この掃気通路18が最も低位置に存在
しているからである。すなわち、燃料やオイルが最も溜
まり易い部分に吸出し通路45が開口している。詳述す
ると、クランク軸が上下方向へ向けられた2サイクルエ
ンジンの場合、燃料やオイルが溜まり易いのはシリンダ
下側に位置する掃気通路18であり、この掃気通路18
の下面にポンプ式排出装置41を接続するのが、エンジ
ンの吸気系に燃料やオイルが溜まり難くする上で好まし
い。
【0029】51は本発明に係る制御装置としてのEC
U(エレクトリック コントロールユニット)である。
このECU51は、エンジン2を制御すると共に、前記
ドレンポンプ42のON,OFFを制御するように構成
されている。エンジン2を制御するに当たっては、吸入
空気量や吸気温度、大気の圧力、エンジン2の温度、回
転数、クランク室19内の圧力、燃焼室20内の圧力、
ノックの有無、排気通路内の圧力、排気ガス中のO2 濃
度、船外機1のトリム角およびシフト位置等を各種のセ
ンサによって検出し、この検出データに基づいてそのと
きどきで最適な運転状態が得られるように燃料噴射量と
点火時期とを制御して行う。
U(エレクトリック コントロールユニット)である。
このECU51は、エンジン2を制御すると共に、前記
ドレンポンプ42のON,OFFを制御するように構成
されている。エンジン2を制御するに当たっては、吸入
空気量や吸気温度、大気の圧力、エンジン2の温度、回
転数、クランク室19内の圧力、燃焼室20内の圧力、
ノックの有無、排気通路内の圧力、排気ガス中のO2 濃
度、船外機1のトリム角およびシフト位置等を各種のセ
ンサによって検出し、この検出データに基づいてそのと
きどきで最適な運転状態が得られるように燃料噴射量と
点火時期とを制御して行う。
【0030】エンジン2の吸入空気量は、スロットル弁
24の開度を検出するスロットル開度センサ52と、ク
ランク軸11の回転角度を検出するクランク角センサ5
3の出力から求めたエンジン回転数とに基づいて求め
る。また、吸気温度を検出するに当たっては、吸気通路
25に設けた吸気温センサ54を用いる。大気の圧力を
検出するに当たっては大気圧センサ55を用いる。エン
ジン2の温度を検出するに当たっては、シリンダボディ
12に取付けたエンジン温度センサ56と、シリンダボ
ディ12内を流れる冷却水の温度を検出する冷却水温度
センサ57とを用い、クランク室19内の圧力はクラン
ク圧センサ58によって検出する。
24の開度を検出するスロットル開度センサ52と、ク
ランク軸11の回転角度を検出するクランク角センサ5
3の出力から求めたエンジン回転数とに基づいて求め
る。また、吸気温度を検出するに当たっては、吸気通路
25に設けた吸気温センサ54を用いる。大気の圧力を
検出するに当たっては大気圧センサ55を用いる。エン
ジン2の温度を検出するに当たっては、シリンダボディ
12に取付けたエンジン温度センサ56と、シリンダボ
ディ12内を流れる冷却水の温度を検出する冷却水温度
センサ57とを用い、クランク室19内の圧力はクラン
ク圧センサ58によって検出する。
【0031】燃焼室20内の圧力やノックの有無を検出
するに当たってはシリンダヘッド13に取付けた筒内圧
センサ59、ノックセンサ60を用い、排気通路内の圧
力は排気管部材22に取付けた背圧センサ61によって
検出する。排気ガス中のO2濃度は隣合う気筒のシリン
ダ同士を連通させる導入通路(図示せず)に連通された
O2 センサ62によって検出する。船外機1のトリム角
やシフト位置は、スイベルブラケット7の角度を検出す
るトリム角センサ63、シフト位置を検出するシフト位
置センサ64を用いる。
するに当たってはシリンダヘッド13に取付けた筒内圧
センサ59、ノックセンサ60を用い、排気通路内の圧
力は排気管部材22に取付けた背圧センサ61によって
検出する。排気ガス中のO2濃度は隣合う気筒のシリン
ダ同士を連通させる導入通路(図示せず)に連通された
O2 センサ62によって検出する。船外機1のトリム角
やシフト位置は、スイベルブラケット7の角度を検出す
るトリム角センサ63、シフト位置を検出するシフト位
置センサ64を用いる。
【0032】燃料噴射量を制御するにはインジェクタ2
7で燃料が噴射されている時間を変えて行う。なお、エ
ンジン2が運転されるときには、ECU51によって燃
料供給装置26の高圧燃料ポンプ32が作動される。ま
た、点火時期を制御するに当たっては、ECU51から
CDI点火ユニット65に点火信号を送出する時期を変
えることによって行う。このCDI点火ユニット65は
点火コイル66を介して点火プラグ21に接続された従
来周知の構造のものである。
7で燃料が噴射されている時間を変えて行う。なお、エ
ンジン2が運転されるときには、ECU51によって燃
料供給装置26の高圧燃料ポンプ32が作動される。ま
た、点火時期を制御するに当たっては、ECU51から
CDI点火ユニット65に点火信号を送出する時期を変
えることによって行う。このCDI点火ユニット65は
点火コイル66を介して点火プラグ21に接続された従
来周知の構造のものである。
【0033】また、このECU51は、エンジン2が運
転されているときであって、所定の運転領域、すなわち
スロットル弁24の開度が予め定めた開度(本実施例で
はアイドリング開度より僅かに大きい3°)より小さく
なったときに計時を開始する低速状態経過カウンタ(図
示せず)と、ドレンポンプ42の作動開始時に計時を開
始するポンプ作動経過カウンタ(図示せず)とを備えて
いる。そして、このECU51は、エンジン運転中にス
ロットル弁24が前記設定開度より小さい開度を継続し
ているときには前記低速状態経過カウンタのカウント値
が予め定めた値に達した後にドレンポンプ42にポンプ
駆動信号を送出してこれを作動させ、さらに、このドレ
ンポンプ42が作動を開始してから前記ポンプ作動経過
カウンタのカウント値が予め定めた値に達した後に、ド
レンポンプ42を停止させるように構成されている。
転されているときであって、所定の運転領域、すなわち
スロットル弁24の開度が予め定めた開度(本実施例で
はアイドリング開度より僅かに大きい3°)より小さく
なったときに計時を開始する低速状態経過カウンタ(図
示せず)と、ドレンポンプ42の作動開始時に計時を開
始するポンプ作動経過カウンタ(図示せず)とを備えて
いる。そして、このECU51は、エンジン運転中にス
ロットル弁24が前記設定開度より小さい開度を継続し
ているときには前記低速状態経過カウンタのカウント値
が予め定めた値に達した後にドレンポンプ42にポンプ
駆動信号を送出してこれを作動させ、さらに、このドレ
ンポンプ42が作動を開始してから前記ポンプ作動経過
カウンタのカウント値が予め定めた値に達した後に、ド
レンポンプ42を停止させるように構成されている。
【0034】すなわち、ドレンポンプ42はエンジン2
が低速で一定時間運転されたときに一定時間だけ作動す
ることになる。ドレンポンプ42が作動すると、エンジ
ン2内の掃気通路18に溜まっていた燃料やオイルは吸
出し通路45、逆止弁44および吸込管43を介してド
レンポンプ42に吸い込まれ、このドレンポンプ42か
ら吐出管46および逆止弁47を介して吸気通路25に
排出されるようになる。
が低速で一定時間運転されたときに一定時間だけ作動す
ることになる。ドレンポンプ42が作動すると、エンジ
ン2内の掃気通路18に溜まっていた燃料やオイルは吸
出し通路45、逆止弁44および吸込管43を介してド
レンポンプ42に吸い込まれ、このドレンポンプ42か
ら吐出管46および逆止弁47を介して吸気通路25に
排出されるようになる。
【0035】さらに、このECU51は、上述したよう
にドレンポンプ42のON,OFF制御を行うと共に、
インジェクタ27での燃料噴射量を減少させるように構
成されている。燃料噴射量を減少させるのは、本実施例
では、前記低速状態経過カウンタがカウントを開始して
からこのカウント値がドレンポンプ作動開始時の値に達
するまでの間と、ポンプ作動経過カウンタがカウントを
開始してからこのカウント値がドレンポンプ停止時の値
に達するまでの間とされている。すなわち、エンジン2
が低速で一定時間運転されたときには燃料供給量を減ら
すことにより、エンジン2内に溜まった燃料やオイルに
よって空燃比がリッチ側に変動するのを防止するように
構成されている。
にドレンポンプ42のON,OFF制御を行うと共に、
インジェクタ27での燃料噴射量を減少させるように構
成されている。燃料噴射量を減少させるのは、本実施例
では、前記低速状態経過カウンタがカウントを開始して
からこのカウント値がドレンポンプ作動開始時の値に達
するまでの間と、ポンプ作動経過カウンタがカウントを
開始してからこのカウント値がドレンポンプ停止時の値
に達するまでの間とされている。すなわち、エンジン2
が低速で一定時間運転されたときには燃料供給量を減ら
すことにより、エンジン2内に溜まった燃料やオイルに
よって空燃比がリッチ側に変動するのを防止するように
構成されている。
【0036】このときに減少させる燃料噴射量は、図2
に示す噴射量補正係数に基づいて制御する。詳述する
と、低速状態経過カウンタがカウントを開始した後のT
1 時からカウント値がドレンポンプ作動開始時の値T2
に達するまでは、噴射量補正係数が1となる通常状態に
対して徐々に燃料噴射量補正係数を小さくして燃料噴射
量を減少させ、さらに、T2 時においてドレンポンプ4
2が作動を開始してポンプ作動経過カウンタがカウント
を開始してからこのカウント値がドレンポンプ停止時の
値T3 に達するまでは通常状態に戻るように徐々に燃料
噴射量補正係数を大きくして燃料噴射量を増加させる。
に示す噴射量補正係数に基づいて制御する。詳述する
と、低速状態経過カウンタがカウントを開始した後のT
1 時からカウント値がドレンポンプ作動開始時の値T2
に達するまでは、噴射量補正係数が1となる通常状態に
対して徐々に燃料噴射量補正係数を小さくして燃料噴射
量を減少させ、さらに、T2 時においてドレンポンプ4
2が作動を開始してポンプ作動経過カウンタがカウント
を開始してからこのカウント値がドレンポンプ停止時の
値T3 に達するまでは通常状態に戻るように徐々に燃料
噴射量補正係数を大きくして燃料噴射量を増加させる。
【0037】このようにドレンポンプ42を使用しつつ
燃料噴射量を制御する構成を採ると、空燃比は図3中に
実線で示すようにエンジン始動後から略一定に保たれる
ようになる。なお、燃料噴射量を制御せずにドレンポン
プ42を作動させるだけの構成を採った場合には、同図
中に破線で示すように空燃比が変化する。すなわち、ス
ロットル弁開度が小さいときには時間経過に伴ってエン
ジン内の吸気通路に燃料やオイルが溜まり、この滞留し
た液体が徐々に燃焼室に流入するので、空燃比が次第に
オーバーリッチになる。そして、ドレンポンプ42が作
動を開始した後は、徐々に通常状態に戻るようになる。
前記図2で説明した燃料噴射量補正係数は、ドレンポン
プ42のみを使用した場合の空燃比の変化を鑑み、オー
バーリッチ分を相殺するような燃料噴射量が得られる値
に設定されている。
燃料噴射量を制御する構成を採ると、空燃比は図3中に
実線で示すようにエンジン始動後から略一定に保たれる
ようになる。なお、燃料噴射量を制御せずにドレンポン
プ42を作動させるだけの構成を採った場合には、同図
中に破線で示すように空燃比が変化する。すなわち、ス
ロットル弁開度が小さいときには時間経過に伴ってエン
ジン内の吸気通路に燃料やオイルが溜まり、この滞留し
た液体が徐々に燃焼室に流入するので、空燃比が次第に
オーバーリッチになる。そして、ドレンポンプ42が作
動を開始した後は、徐々に通常状態に戻るようになる。
前記図2で説明した燃料噴射量補正係数は、ドレンポン
プ42のみを使用した場合の空燃比の変化を鑑み、オー
バーリッチ分を相殺するような燃料噴射量が得られる値
に設定されている。
【0038】なお、スロットル弁開度の小さい状態が一
定時間経過した後に上述したドレンポンプ制御や燃料噴
射量制御を行うが、これらの制御を行うモードに移行し
た後にスロットル弁24が前記設定開度より大きくなる
ように開かれたときには、ECU51は直ちにこれらの
制御を中断して通常のエンジン制御を行うようになって
いる。このように通常のエンジン制御を行うときには、
ECU51は燃料噴射量をスロットル開度とエンジン回
転数に基づいて決定し、低速状態経過カウンタやポンプ
作動経過カウンタを初期状態にクリアーするように構成
されている。
定時間経過した後に上述したドレンポンプ制御や燃料噴
射量制御を行うが、これらの制御を行うモードに移行し
た後にスロットル弁24が前記設定開度より大きくなる
ように開かれたときには、ECU51は直ちにこれらの
制御を中断して通常のエンジン制御を行うようになって
いる。このように通常のエンジン制御を行うときには、
ECU51は燃料噴射量をスロットル開度とエンジン回
転数に基づいて決定し、低速状態経過カウンタやポンプ
作動経過カウンタを初期状態にクリアーするように構成
されている。
【0039】次に、上述したように構成されたECU5
1の動作を図4に示すフローチャートによって説明す
る。ECU51は、不図示のメインスイッチがON操作
されてからエンジン制御を開始する。このエンジン制御
とは、上述した各種センサを用いて最適な運転状態とな
るように燃料噴射量や点火時期を制御することである。
一方、ECU51はこのエンジン制御と共に図4に示す
ドレン排出制御も平行して行う。
1の動作を図4に示すフローチャートによって説明す
る。ECU51は、不図示のメインスイッチがON操作
されてからエンジン制御を開始する。このエンジン制御
とは、上述した各種センサを用いて最適な運転状態とな
るように燃料噴射量や点火時期を制御することである。
一方、ECU51はこのエンジン制御と共に図4に示す
ドレン排出制御も平行して行う。
【0040】図4に示すドレン排出制御を行うときに
は、先ず、ECU51はステップS1においてエンジン
2が運転中か否かを判断し、運転中であるときにはステ
ップS2 に進んでスロットル弁24の開度を読み込む。
そして、スロットル弁開度が設定開度(例えば3°)よ
り小さいか否かを判定する。スロットル弁開度が設定開
度より小さいときにはステップS4 にてECU51が低
速状態経過カウンタにカウントを開始させ、その後はス
テップS5〜S6で示すようにカウント値が設定値に達す
るまで燃料噴射量を減らす。このときには図2に示すよ
うに時間経過に伴って徐々に燃料噴射量が減らされ、エ
ンジン2内に溜まった燃料やオイルによって空燃比がリ
ッチ側へ変動するのを防止する。
は、先ず、ECU51はステップS1においてエンジン
2が運転中か否かを判断し、運転中であるときにはステ
ップS2 に進んでスロットル弁24の開度を読み込む。
そして、スロットル弁開度が設定開度(例えば3°)よ
り小さいか否かを判定する。スロットル弁開度が設定開
度より小さいときにはステップS4 にてECU51が低
速状態経過カウンタにカウントを開始させ、その後はス
テップS5〜S6で示すようにカウント値が設定値に達す
るまで燃料噴射量を減らす。このときには図2に示すよ
うに時間経過に伴って徐々に燃料噴射量が減らされ、エ
ンジン2内に溜まった燃料やオイルによって空燃比がリ
ッチ側へ変動するのを防止する。
【0041】そして、カウント値が設定値に達した後、
ステップS7 で示すようにECU51はドレンポンプ4
2を作動させ、次いで、ステップS8 にてポンプ作動経
過カウンタにカウントを開始させる。ステップS7 でド
レンポンプ42が作動を開始すると、エンジン2の掃気
通路18に溜まっていた燃料やオイルはポンプ式排出装
置41によって吸気通路25に排出される。その後はス
テップS9 〜S10で示すようにECU51はカウント値
が設定値に達するまで燃料噴射量を減少させておく。こ
のときには図2に示すように時間経過に伴って徐々に通
常状態での燃料噴射量に達するまで燃料噴射量補正係数
を大きくして燃料噴射量が増加される。
ステップS7 で示すようにECU51はドレンポンプ4
2を作動させ、次いで、ステップS8 にてポンプ作動経
過カウンタにカウントを開始させる。ステップS7 でド
レンポンプ42が作動を開始すると、エンジン2の掃気
通路18に溜まっていた燃料やオイルはポンプ式排出装
置41によって吸気通路25に排出される。その後はス
テップS9 〜S10で示すようにECU51はカウント値
が設定値に達するまで燃料噴射量を減少させておく。こ
のときには図2に示すように時間経過に伴って徐々に通
常状態での燃料噴射量に達するまで燃料噴射量補正係数
を大きくして燃料噴射量が増加される。
【0042】ポンプ作動経過カウンタでのカウント値が
設定値に達した後は、ステップS11に示すようにECU
51はドレンポンプ42に停止信号を出力してドレンポ
ンプ42を停止させる。このようにドレンポンプ42が
停止した後、ステップS12,S13においてECU51は
低速状態経過カウンタおよびポンプ作動経過カウンタを
クリアーし、ステップS1 に戻って上述した制御を繰り
返す。なお、ドレンポンプ42が停止された後もエンジ
ンが依然低速状態にある場合には、ステップS4 でドレ
ンポンプが停止されてからの時間がカウントされ、再び
ドレンポンプ42の作動が繰り返される。
設定値に達した後は、ステップS11に示すようにECU
51はドレンポンプ42に停止信号を出力してドレンポ
ンプ42を停止させる。このようにドレンポンプ42が
停止した後、ステップS12,S13においてECU51は
低速状態経過カウンタおよびポンプ作動経過カウンタを
クリアーし、ステップS1 に戻って上述した制御を繰り
返す。なお、ドレンポンプ42が停止された後もエンジ
ンが依然低速状態にある場合には、ステップS4 でドレ
ンポンプが停止されてからの時間がカウントされ、再び
ドレンポンプ42の作動が繰り返される。
【0043】また、エンジン2が停止されたりして前記
ステップS1 においてエンジン2が停止状態であると判
定されたときや、スロットル弁24が開操作されてステ
ップS3 においてスロットル弁開度が設定開度以上であ
ると判定されたときには、ステップS12に進んで低速状
態経過カウンタをクリアーし、ステップS13にてポンプ
作動経過カウンタをクリアーしてからステップS1 に戻
る。なお、ステップS3 でスロットル弁開度が設定開度
より小さいと判定された後であっても、スロットル弁2
4が設定開度以上に開かれたときには、直ちにステップ
S12以降の処理を行うと共に、このドレン排出制御ルー
チンから通常のエンジン制御ルーチンに移行する。
ステップS1 においてエンジン2が停止状態であると判
定されたときや、スロットル弁24が開操作されてステ
ップS3 においてスロットル弁開度が設定開度以上であ
ると判定されたときには、ステップS12に進んで低速状
態経過カウンタをクリアーし、ステップS13にてポンプ
作動経過カウンタをクリアーしてからステップS1 に戻
る。なお、ステップS3 でスロットル弁開度が設定開度
より小さいと判定された後であっても、スロットル弁2
4が設定開度以上に開かれたときには、直ちにステップ
S12以降の処理を行うと共に、このドレン排出制御ルー
チンから通常のエンジン制御ルーチンに移行する。
【0044】なお、ECU51は、ドレンポンプ42が
正常に作動しているか否かに応じて上記とは異なった制
御を行うように構成することもできる。このようにする
場合は、ドレンポンプ42を、ECU51からポンプ駆
動信号が入力されて作動しているときには常にECU5
1にドレンポンプ作動信号を出力するように構成する。
また、ECU51は、スロットル弁開度が前記設定開度
より小さくなった後、ドレンポンプ42から送出される
ドレンポンプ作動信号を読み込んでドレンポンプ42が
正常に作動しているか否かを判断し、異常ありと判断さ
れたときにはエンジン内に燃料やオイルが溜まり、これ
が徐々に燃焼室に流入してオーバーリッチになるため
に、ドレンポンプ42に停止信号を出力して燃料噴射量
を通常より減少させるように構成する。このときに燃料
噴射量を補正するに当たっては、停止信号を出力してか
らの経過時間に応じて燃料噴射量を減少させるようにす
る。この経過時間はECU51に設けられた不図示のド
レンポンプ異常後経過カウンタを用いる。
正常に作動しているか否かに応じて上記とは異なった制
御を行うように構成することもできる。このようにする
場合は、ドレンポンプ42を、ECU51からポンプ駆
動信号が入力されて作動しているときには常にECU5
1にドレンポンプ作動信号を出力するように構成する。
また、ECU51は、スロットル弁開度が前記設定開度
より小さくなった後、ドレンポンプ42から送出される
ドレンポンプ作動信号を読み込んでドレンポンプ42が
正常に作動しているか否かを判断し、異常ありと判断さ
れたときにはエンジン内に燃料やオイルが溜まり、これ
が徐々に燃焼室に流入してオーバーリッチになるため
に、ドレンポンプ42に停止信号を出力して燃料噴射量
を通常より減少させるように構成する。このときに燃料
噴射量を補正するに当たっては、停止信号を出力してか
らの経過時間に応じて燃料噴射量を減少させるようにす
る。この経過時間はECU51に設けられた不図示のド
レンポンプ異常後経過カウンタを用いる。
【0045】このときの燃料噴射量の補正量は、図5に
示す噴射量補正係数に基づいて制御する。詳述すると、
ドレンポンプ42に停止信号を出力して一定時間経過し
た後のTS 時から予め定めた時間だけ経過した後のTS1
時までは比較的多く燃料噴射量を減らし、その後は溜ま
っている燃料やオイルの量が均一化し、すなわち、溜ま
りの供給量とシリンダ内への排出量が略均衡するので、
噴射量補正係数の値を一定にする。
示す噴射量補正係数に基づいて制御する。詳述すると、
ドレンポンプ42に停止信号を出力して一定時間経過し
た後のTS 時から予め定めた時間だけ経過した後のTS1
時までは比較的多く燃料噴射量を減らし、その後は溜ま
っている燃料やオイルの量が均一化し、すなわち、溜ま
りの供給量とシリンダ内への排出量が略均衡するので、
噴射量補正係数の値を一定にする。
【0046】一方、ドレンポンプ42から送出されるド
レンポンプ作動信号を読み込んでドレンポンプ42が正
常であると判断されたときには、ECU51はドレンポ
ンプ異常後経過カウンタが計時を開始しているときには
これをクリアーし、ドレン排出制御を行うように構成し
ておく。
レンポンプ作動信号を読み込んでドレンポンプ42が正
常であると判断されたときには、ECU51はドレンポ
ンプ異常後経過カウンタが計時を開始しているときには
これをクリアーし、ドレン排出制御を行うように構成し
ておく。
【0047】このようにECU51にドレンポンプ42
の正常・異常を判定させる機能をもたせるときの動作を
図6および図7に示すフローチャートによって説明す
る。先ず、図6中のステップP1〜P2に示すようにEC
U51はエンジン運転中にスロットル弁開度を読み込
み、ステップP3 においてスロットル弁開度が設定開度
より小さいか否かを判定する。設定開度より小さいとき
にはステップP4 に進んでドレンポンプ42が送出した
ドレンポンプ作動信号を読み込み、その後、ステップP
5 においてドレンポンプ42が正常に作動しているか異
常であるのかを判定する。
の正常・異常を判定させる機能をもたせるときの動作を
図6および図7に示すフローチャートによって説明す
る。先ず、図6中のステップP1〜P2に示すようにEC
U51はエンジン運転中にスロットル弁開度を読み込
み、ステップP3 においてスロットル弁開度が設定開度
より小さいか否かを判定する。設定開度より小さいとき
にはステップP4 に進んでドレンポンプ42が送出した
ドレンポンプ作動信号を読み込み、その後、ステップP
5 においてドレンポンプ42が正常に作動しているか異
常であるのかを判定する。
【0048】ドレンポンプ作動信号が入力されなかった
りこの信号が正常時とは異なっている場合には、ステッ
プP5 にてドレンポンプ異常と判定され、ステップP6
に進んでECU51はドレンポンプ42の電源を絶って
これを停止状態にする。このようにドレンポンプ42が
停止状態になった後、ECU51はステップP7 でドレ
ンポンプ異常後経過カウンタにカウントを開始させ、予
め定めた時間が経過した後にステップP8 にて燃料噴射
量を減少させる。このときには、前記図5に示したよう
に噴射量補正係数を小さくすることによって燃料噴射量
が経過時間に応じて減少される。このようにドレンポン
プ42を停止状態として燃料噴射量を減少させた後は、
ステップP1 に戻って上述した制御を繰り返す。
りこの信号が正常時とは異なっている場合には、ステッ
プP5 にてドレンポンプ異常と判定され、ステップP6
に進んでECU51はドレンポンプ42の電源を絶って
これを停止状態にする。このようにドレンポンプ42が
停止状態になった後、ECU51はステップP7 でドレ
ンポンプ異常後経過カウンタにカウントを開始させ、予
め定めた時間が経過した後にステップP8 にて燃料噴射
量を減少させる。このときには、前記図5に示したよう
に噴射量補正係数を小さくすることによって燃料噴射量
が経過時間に応じて減少される。このようにドレンポン
プ42を停止状態として燃料噴射量を減少させた後は、
ステップP1 に戻って上述した制御を繰り返す。
【0049】前記ステップP5 でドレンポンプ42が正
常であると判定されたときには、ECU51はステップ
P9 にてドレンポンプ異常後経過カウンタをクリアー
し、次いで、図7に示すステップP10に進んで低速状態
経過カウンタにカウントを開始させる。なお、図7に示
した制御動作は、前記図4のフローチャートのステップ
S4 以降の動作と同一である。
常であると判定されたときには、ECU51はステップ
P9 にてドレンポンプ異常後経過カウンタをクリアー
し、次いで、図7に示すステップP10に進んで低速状態
経過カウンタにカウントを開始させる。なお、図7に示
した制御動作は、前記図4のフローチャートのステップ
S4 以降の動作と同一である。
【0050】ステップP10でポンプ異常後経過カウンタ
がカウントを開始した後は、ステップP11〜P12で示す
ようにECU51はカウント値が設定値に達するまで図
2示すように燃料噴射量を減らす。そして、カウント値
が設定値に達した後、ステップP13で示すようにECU
51はドレンポンプ42を作動させ、ステップP14にて
ポンプ作動経過カウンタにカウントを開始させる。その
後はステップP15〜P16で示すようにECU51はカウ
ント値が設定値に達するまで図2に示すように噴射量補
正係数を徐々に大きくすることによって燃料噴射量を徐
々に増加させる。
がカウントを開始した後は、ステップP11〜P12で示す
ようにECU51はカウント値が設定値に達するまで図
2示すように燃料噴射量を減らす。そして、カウント値
が設定値に達した後、ステップP13で示すようにECU
51はドレンポンプ42を作動させ、ステップP14にて
ポンプ作動経過カウンタにカウントを開始させる。その
後はステップP15〜P16で示すようにECU51はカウ
ント値が設定値に達するまで図2に示すように噴射量補
正係数を徐々に大きくすることによって燃料噴射量を徐
々に増加させる。
【0051】ポンプ作動経過カウンタでのカウント値が
設定値に達した後は、ステップP17に示すようにECU
51はドレンポンプ42を停止させ、次いで、ステップ
P18,P19において低速状態経過カウンタおよびポンプ
作動経過カウンタをクリアーする。その後は、ECU5
1はステップS1 に戻って上述した制御を繰り返す。な
お、ドレンポンプ42が停止された後もエンジンが依然
低速状態にある場合には、ステップP10でドレンポンプ
が停止されてからの時間がカウントされ、再びドレンポ
ンプ42の作動が繰り返される。
設定値に達した後は、ステップP17に示すようにECU
51はドレンポンプ42を停止させ、次いで、ステップ
P18,P19において低速状態経過カウンタおよびポンプ
作動経過カウンタをクリアーする。その後は、ECU5
1はステップS1 に戻って上述した制御を繰り返す。な
お、ドレンポンプ42が停止された後もエンジンが依然
低速状態にある場合には、ステップP10でドレンポンプ
が停止されてからの時間がカウントされ、再びドレンポ
ンプ42の作動が繰り返される。
【0052】また、エンジン2が停止されたりして前記
ステップP1 においてエンジン2が停止状態であると判
定されたときや、スロットル弁24が開操作されてステ
ップP3 においてスロットル弁開度が設定開度以上であ
ると判定されたときには、ステップP18に進んで低速状
態経過カウンタをクリアーし、ステップP19にてポンプ
作動経過カウンタをクリアーしてからステップP1 に戻
る。なお、ステップP3 でスロットル弁開度が設定開度
より小さいと判定された後であっても、スロットル弁2
4が設定開度以上に開かれたときには、直ちにステップ
P18以降の処理を行うと共に、このドレン排出制御ルー
チンから通常のエンジン制御ルーチンに移行する。
ステップP1 においてエンジン2が停止状態であると判
定されたときや、スロットル弁24が開操作されてステ
ップP3 においてスロットル弁開度が設定開度以上であ
ると判定されたときには、ステップP18に進んで低速状
態経過カウンタをクリアーし、ステップP19にてポンプ
作動経過カウンタをクリアーしてからステップP1 に戻
る。なお、ステップP3 でスロットル弁開度が設定開度
より小さいと判定された後であっても、スロットル弁2
4が設定開度以上に開かれたときには、直ちにステップ
P18以降の処理を行うと共に、このドレン排出制御ルー
チンから通常のエンジン制御ルーチンに移行する。
【0053】したがって、エンジン2が低速で運転され
たときには燃料噴射量が減らされてエンジン2内に溜ま
った燃料やオイルによって空燃比がリッチ側に変動する
のを防ぐことができると共に、この低速運転状態が一定
時間継続したときには掃気通路18内に溜まった燃料や
オイルがポンプ式排出装置41によって吸気通路25に
排出されるようになる。このため、長時間低速運転状態
を維持していたときであっても、スロットル弁24を開
操作すれば通常運転時と同様にエンジン2の回転が直ち
に上昇するようになる。
たときには燃料噴射量が減らされてエンジン2内に溜ま
った燃料やオイルによって空燃比がリッチ側に変動する
のを防ぐことができると共に、この低速運転状態が一定
時間継続したときには掃気通路18内に溜まった燃料や
オイルがポンプ式排出装置41によって吸気通路25に
排出されるようになる。このため、長時間低速運転状態
を維持していたときであっても、スロットル弁24を開
操作すれば通常運転時と同様にエンジン2の回転が直ち
に上昇するようになる。
【0054】また、ポンプ式排出装置41によって燃料
やオイルを吸気通路25に排出する構成を採ると、吸気
通路25内は吸入空気が流れている関係から、排出され
た燃料やオイルが吸入空気に混入され易く、液状には戻
り難くなる。すなわち、液状の燃料やオイルは、吸気通
路25に戻されることにより燃焼し易い状態に変えられ
て燃焼室20に流入して燃焼されることになる。言い換
えれば、掃気通路に溜まった液状の燃料やオイルは従来
のエンジンでは燃焼室を吹き抜けたりシリンダ壁面に付
着したりして燃焼せずに排出されることが多いが、この
ような液状の燃料やオイルを吸気通路25に戻すことに
よって、燃焼させることができるようになり、その消費
量を少なく抑えることができる。
やオイルを吸気通路25に排出する構成を採ると、吸気
通路25内は吸入空気が流れている関係から、排出され
た燃料やオイルが吸入空気に混入され易く、液状には戻
り難くなる。すなわち、液状の燃料やオイルは、吸気通
路25に戻されることにより燃焼し易い状態に変えられ
て燃焼室20に流入して燃焼されることになる。言い換
えれば、掃気通路に溜まった液状の燃料やオイルは従来
のエンジンでは燃焼室を吹き抜けたりシリンダ壁面に付
着したりして燃焼せずに排出されることが多いが、この
ような液状の燃料やオイルを吸気通路25に戻すことに
よって、燃焼させることができるようになり、その消費
量を少なく抑えることができる。
【0055】しかも、吸気通路25は通常は負圧である
ので、この負圧によってポンプ式排出装置41から燃料
やオイルが吸い出されるようになる。このため、ドレン
ポンプ42として能力の低いものを採用することができ
る。
ので、この負圧によってポンプ式排出装置41から燃料
やオイルが吸い出されるようになる。このため、ドレン
ポンプ42として能力の低いものを採用することができ
る。
【0056】さらに、本実施例ではスロットル弁開度が
設定開度より小さい状態が継続している場合には、ドレ
ンポンプ42が一定時間作動された後に停止し、その後
再び一定時間作動されて停止するというように間欠的に
作動するので、ドレンポンプ42として電磁ポンプを採
用した場合、発電能力の低い低速運転時において消費電
力を節約することができると共に、船外機1が低速運転
状態で発電量が少なくてもエンジン2の運転には何等影
響を及ぼすことはない。
設定開度より小さい状態が継続している場合には、ドレ
ンポンプ42が一定時間作動された後に停止し、その後
再び一定時間作動されて停止するというように間欠的に
作動するので、ドレンポンプ42として電磁ポンプを採
用した場合、発電能力の低い低速運転時において消費電
力を節約することができると共に、船外機1が低速運転
状態で発電量が少なくてもエンジン2の運転には何等影
響を及ぼすことはない。
【0057】なお、上述した実施例ではエンジン2内に
溜まった燃料やオイルを吸気通路25に排出する例を示
したが、燃料やオイルの排出先としては図8〜図13に
示すように適宜変更することができる。
溜まった燃料やオイルを吸気通路25に排出する例を示
したが、燃料やオイルの排出先としては図8〜図13に
示すように適宜変更することができる。
【0058】図8はクランク室に燃料やオイルを排出す
る例を示す構成図、図9は掃気通路に燃料やオイルを排
出する例を示す構成図、図10はベーパーセパレータに
燃料やオイルを排出する例を示す構成図、図11は燃料
供給装置の低圧燃料管に燃料やオイルを排出する例を示
す構成図、図12は燃料タンクに燃料やオイルを排出す
る例を示す構成図、図13は排気通路に燃料やオイルを
排出する例を示す構成図である。これらの図において前
記図1で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
る例を示す構成図、図9は掃気通路に燃料やオイルを排
出する例を示す構成図、図10はベーパーセパレータに
燃料やオイルを排出する例を示す構成図、図11は燃料
供給装置の低圧燃料管に燃料やオイルを排出する例を示
す構成図、図12は燃料タンクに燃料やオイルを排出す
る例を示す構成図、図13は排気通路に燃料やオイルを
排出する例を示す構成図である。これらの図において前
記図1で説明したものと同一もしくは同等部材について
は、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0059】図8に示すポンプ式排出装置41は、下流
側の逆止弁47がエンジン2のクランクケースに取付け
られ、吐出管46から燃料やオイルがクランク室19内
に排出される構造になっている。このように構成する
と、クランク室19内に排出された燃料やオイルは、ク
ランク室19内で回転するクランク軸11によって攪拌
されて混合気と混ざり易く、液状に戻り難くなる。すな
わち、エンジン2内に溜まっていた燃料やオイルを燃焼
させることができるようになり、その消費量を少なく抑
えることができる。また、クランク室19内は正圧状態
と負圧状態とが交互に繰り返されて脈動が生じているの
で、負圧時にポンプ式排出装置41から燃料やオイルが
吸い出されるようになる。このため、ドレンポンプ42
として能力の低いものを採用することができる。
側の逆止弁47がエンジン2のクランクケースに取付け
られ、吐出管46から燃料やオイルがクランク室19内
に排出される構造になっている。このように構成する
と、クランク室19内に排出された燃料やオイルは、ク
ランク室19内で回転するクランク軸11によって攪拌
されて混合気と混ざり易く、液状に戻り難くなる。すな
わち、エンジン2内に溜まっていた燃料やオイルを燃焼
させることができるようになり、その消費量を少なく抑
えることができる。また、クランク室19内は正圧状態
と負圧状態とが交互に繰り返されて脈動が生じているの
で、負圧時にポンプ式排出装置41から燃料やオイルが
吸い出されるようになる。このため、ドレンポンプ42
として能力の低いものを採用することができる。
【0060】図9に示すポンプ式排出装置41は、下流
側の逆止弁47がエンジン2のシリンダボディ12に取
付けられ、吐出管46から燃料やオイルが掃気通路16
あるいは掃気通路17に排出される構造になっている。
このように構成すると、掃気通路16,17には掃気流
が生じているので、この掃気通路16,17に排出され
た燃料やオイルは掃気流によって混合気と混ざり易く、
液状に戻り難くなる。すなわち、エンジン2内に溜まっ
ていた燃料やオイルを燃焼させることができるようにな
り、その消費量を少なく抑えることができる。
側の逆止弁47がエンジン2のシリンダボディ12に取
付けられ、吐出管46から燃料やオイルが掃気通路16
あるいは掃気通路17に排出される構造になっている。
このように構成すると、掃気通路16,17には掃気流
が生じているので、この掃気通路16,17に排出され
た燃料やオイルは掃気流によって混合気と混ざり易く、
液状に戻り難くなる。すなわち、エンジン2内に溜まっ
ていた燃料やオイルを燃焼させることができるようにな
り、その消費量を少なく抑えることができる。
【0061】図10に示すポンプ式排出装置41は、下
流側の逆止弁47がベーパーセパレータ31の上部に取
付けられ、吐出管46から燃料やオイルがベーパーセパ
レータ31に排出される構造になっている。掃気通路に
溜まった液状の燃料やオイルは、従来のエンジンでは燃
焼室を吹き抜けたりシリンダ壁面に付着したりして燃焼
せずに排出されることが多い。このような液状の燃料や
オイルをベーパーセパレータ31に戻すことによって、
再度吸気通路25に噴射させることができるので、燃料
やオイルの消費量を少なく抑えることができる。また、
ベーパーセパレータ31はある程度の容積をもつように
形成されているので、ここに排出される燃料やオイルの
量が大きく変動してもエンジン2の運転には何等影響を
及ぼさない。
流側の逆止弁47がベーパーセパレータ31の上部に取
付けられ、吐出管46から燃料やオイルがベーパーセパ
レータ31に排出される構造になっている。掃気通路に
溜まった液状の燃料やオイルは、従来のエンジンでは燃
焼室を吹き抜けたりシリンダ壁面に付着したりして燃焼
せずに排出されることが多い。このような液状の燃料や
オイルをベーパーセパレータ31に戻すことによって、
再度吸気通路25に噴射させることができるので、燃料
やオイルの消費量を少なく抑えることができる。また、
ベーパーセパレータ31はある程度の容積をもつように
形成されているので、ここに排出される燃料やオイルの
量が大きく変動してもエンジン2の運転には何等影響を
及ぼさない。
【0062】図11に示すポンプ式排出装置41は、低
圧燃料ポンプ29と水分離フィルター30との間の低圧
燃料管71に下流側の逆止弁47が取付けられ、吐出管
46から燃料やオイルが前記低圧燃料管71に排出され
る構造になっている。このように構成すると、掃気通路
18に溜まった燃料やオイルは新たな燃料に混合されて
吸気通路25に噴射されることになるので、燃料やオイ
ルの消費量を少なく抑えることができる。その上、低圧
燃料管71は新しい燃料が流れているので、混合時に分
散され易い。
圧燃料ポンプ29と水分離フィルター30との間の低圧
燃料管71に下流側の逆止弁47が取付けられ、吐出管
46から燃料やオイルが前記低圧燃料管71に排出され
る構造になっている。このように構成すると、掃気通路
18に溜まった燃料やオイルは新たな燃料に混合されて
吸気通路25に噴射されることになるので、燃料やオイ
ルの消費量を少なく抑えることができる。その上、低圧
燃料管71は新しい燃料が流れているので、混合時に分
散され易い。
【0063】図12に示すポンプ式排出装置41は、下
流側の逆止弁47が燃料タンク28の上部に接続され、
吐出管46から燃料やオイルが燃料タンク28に排出さ
れる構造になっている。このように構成すると、掃気通
路18に溜まった燃料やオイルは新たな燃料に混合され
て吸気通路25に噴射されることになるので、燃料やオ
イルの消費量を少なく抑えることができる。その上、燃
料タンク28は通常は金属によって形成されているの
で、この燃料タンク28に戻されたオイルが防錆剤とし
て機能して燃料タンク28の内面が錆びるのを防ぐこと
ができる。
流側の逆止弁47が燃料タンク28の上部に接続され、
吐出管46から燃料やオイルが燃料タンク28に排出さ
れる構造になっている。このように構成すると、掃気通
路18に溜まった燃料やオイルは新たな燃料に混合され
て吸気通路25に噴射されることになるので、燃料やオ
イルの消費量を少なく抑えることができる。その上、燃
料タンク28は通常は金属によって形成されているの
で、この燃料タンク28に戻されたオイルが防錆剤とし
て機能して燃料タンク28の内面が錆びるのを防ぐこと
ができる。
【0064】図13に示すポンプ式排出装置41は、下
流側の逆止弁47がエンジン2の排気通路15に連通さ
れ、吐出管46から燃料やオイルが排気通路15に排出
される構造になっている。一般に、エンジンが低速運転
されているときにはエンジン各部を冷却する冷却水の流
量が少なくなり、その上、排気系を冷却するのはシリン
ダヘッドやシリンダボディを通った後の冷却水であるの
で、排気系が冷却され難くなる。図13に示すように構
成することによって、燃料やオイルによって排気通路1
5を冷却することができる。
流側の逆止弁47がエンジン2の排気通路15に連通さ
れ、吐出管46から燃料やオイルが排気通路15に排出
される構造になっている。一般に、エンジンが低速運転
されているときにはエンジン各部を冷却する冷却水の流
量が少なくなり、その上、排気系を冷却するのはシリン
ダヘッドやシリンダボディを通った後の冷却水であるの
で、排気系が冷却され難くなる。図13に示すように構
成することによって、燃料やオイルによって排気通路1
5を冷却することができる。
【0065】また、上述した各実施例ではエンジンが低
速で運転されているか否かをスロットル開度によって検
出する例を示したが、エンジン回転数によって検出する
構成を採ることもできる。このように構成する場合に
は、クランク角センサ53の出力からエンジン回転数を
求める。すなわち、エンジン回転数が予め定めた値より
も小さくなったときにポンプ式排出装置41を作動させ
る。
速で運転されているか否かをスロットル開度によって検
出する例を示したが、エンジン回転数によって検出する
構成を採ることもできる。このように構成する場合に
は、クランク角センサ53の出力からエンジン回転数を
求める。すなわち、エンジン回転数が予め定めた値より
も小さくなったときにポンプ式排出装置41を作動させ
る。
【0066】さらに、上述した各実施例ではスロットル
弁開度が設定開度より小さいときに燃料噴射量を減らす
と共にドレンポンプを作動させる例を示したが、エンジ
ン2内の吸気通路における水平延在部に燃料やオイルが
溜まったことを検出するセンサを設け、このセンサが燃
料やオイルを検出しているときにドレンポンプを作動さ
せるように構成することもできる。
弁開度が設定開度より小さいときに燃料噴射量を減らす
と共にドレンポンプを作動させる例を示したが、エンジ
ン2内の吸気通路における水平延在部に燃料やオイルが
溜まったことを検出するセンサを設け、このセンサが燃
料やオイルを検出しているときにドレンポンプを作動さ
せるように構成することもできる。
【0067】このように構成する場合には、燃料やオイ
ルが触れたことを検出部の端面で検出するドレン検出セ
ンサを用い、このセンサを例えば掃気通路の上壁に検出
部が下方を向くようにして取付ける。すなわち、検出部
の端面を掃気通路の底面に対向させ、掃気通路に燃料や
オイルが溜まったときにはこれが検出部の端面に触れる
ような構造にする。これと共に、このセンサをECUに
接続し、センサが燃料やオイルを検出しているときには
ECUによってドレンポンプを作動させるように構成す
る。
ルが触れたことを検出部の端面で検出するドレン検出セ
ンサを用い、このセンサを例えば掃気通路の上壁に検出
部が下方を向くようにして取付ける。すなわち、検出部
の端面を掃気通路の底面に対向させ、掃気通路に燃料や
オイルが溜まったときにはこれが検出部の端面に触れる
ような構造にする。これと共に、このセンサをECUに
接続し、センサが燃料やオイルを検出しているときには
ECUによってドレンポンプを作動させるように構成す
る。
【0068】この構成を採ってECUがドレン排出制御
を行うときの動作を図14に示すフローチャートにより
説明する。先ず、エンジン運転中にECUはステップ1
01に示すようにドレン検出センサが送出する信号を読
み込み、ステップ102においてこのセンサが燃料やオ
イルを検出したか否かを判定する。
を行うときの動作を図14に示すフローチャートにより
説明する。先ず、エンジン運転中にECUはステップ1
01に示すようにドレン検出センサが送出する信号を読
み込み、ステップ102においてこのセンサが燃料やオ
イルを検出したか否かを判定する。
【0069】燃料やオイルを検出していると判定された
ときにはステップ103に進んでドレンポンプを作動さ
せる。これによってエンジン内に溜まった燃料やオイル
が排出されるようになる。この場合の排出先としては、
前記図1〜図13の実施例で説明したようにエンジンや
燃料供給装置の各部とすることができる。
ときにはステップ103に進んでドレンポンプを作動さ
せる。これによってエンジン内に溜まった燃料やオイル
が排出されるようになる。この場合の排出先としては、
前記図1〜図13の実施例で説明したようにエンジンや
燃料供給装置の各部とすることができる。
【0070】また、センサが燃料やオイルを検出してい
ないと判定されたときにはステップ104に進んでドレ
ンポンプを停止状態とし、ステップ101に戻って上記
制御を繰り返す。
ないと判定されたときにはステップ104に進んでドレ
ンポンプを停止状態とし、ステップ101に戻って上記
制御を繰り返す。
【0071】このように構成すると、燃料やオイルがエ
ンジン内に溜まっているときのみにドレンポンプが作動
するので、燃料噴射量を減らす制御を行う必要がなくな
って単純な構成で前記各実施例と同等の効果が得られ
る。
ンジン内に溜まっているときのみにドレンポンプが作動
するので、燃料噴射量を減らす制御を行う必要がなくな
って単純な構成で前記各実施例と同等の効果が得られ
る。
【0072】加えて、上述した各実施例では船外機に本
発明に係る2サイクルエンジンを適用した例を示した
が、クランク軸が上下方向へ向けられて燃料が燃料噴射
装置によって供給される2サイクルエンジンであれば、
どのようなものに搭載される2サイクルエンジンであっ
ても適用することが可能である。
発明に係る2サイクルエンジンを適用した例を示した
が、クランク軸が上下方向へ向けられて燃料が燃料噴射
装置によって供給される2サイクルエンジンであれば、
どのようなものに搭載される2サイクルエンジンであっ
ても適用することが可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る2
サイクルエンジンは、エンジンの吸気系における略水平
方向へ延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オ
イルを排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポン
プ式排出装置をエンジンの低速域で作動させると共に低
速域外で停止させる制御装置を接続したため、エンジン
が低速で運転されて吸気の流速が小さいときはポンプ式
排出装置が作動されて、エンジンの吸気系中に溜まった
燃料やオイルが排出される。
サイクルエンジンは、エンジンの吸気系における略水平
方向へ延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オ
イルを排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポン
プ式排出装置をエンジンの低速域で作動させると共に低
速域外で停止させる制御装置を接続したため、エンジン
が低速で運転されて吸気の流速が小さいときはポンプ式
排出装置が作動されて、エンジンの吸気系中に溜まった
燃料やオイルが排出される。
【0074】このため、低速運転状態が長時間継続され
ていた後にスロットル弁を急速に大きく開いたとして
も、空燃比がオーバーリッチになることがなく、エンジ
ン回転数が通常時と同等に上昇するようになる。また、
ポンプ式排出装置は、エンジンの低速域で作動すると共
に、低速域外で停止するので、低速域外においてポンプ
式排出装置を駆動するためのエンジンの負荷が低減でき
る。
ていた後にスロットル弁を急速に大きく開いたとして
も、空燃比がオーバーリッチになることがなく、エンジ
ン回転数が通常時と同等に上昇するようになる。また、
ポンプ式排出装置は、エンジンの低速域で作動すると共
に、低速域外で停止するので、低速域外においてポンプ
式排出装置を駆動するためのエンジンの負荷が低減でき
る。
【0075】第2の発明に係る2サイクルエンジンは、
第1の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置は電磁ポンプを有し、この電磁ポンプをエン
ジンの低速域においてその作動が間欠的に行われるよう
に構成したため、発電能力の低い低速運転時において消
費電力を節約することができる。このため、エンジンに
備える発電機として大型のものを採用する必要がない。
第1の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置は電磁ポンプを有し、この電磁ポンプをエン
ジンの低速域においてその作動が間欠的に行われるよう
に構成したため、発電能力の低い低速運転時において消
費電力を節約することができる。このため、エンジンに
備える発電機として大型のものを採用する必要がない。
【0076】第3の発明に係る2サイクルエンジンは、
エンジンの吸気系における略水平方向へ延在された部分
に、この部分に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ
式排出装置を連通させ、このポンプ式排出装置および燃
料噴射装置に、エンジンの低速域において、ポンプ式排
出装置を作動させると共に、略一定の空燃比が得られる
ように燃料噴射装置での燃料噴射量を補正する制御装置
を接続したため、エンジンが低速で運転されて吸気の流
速が小さいときは、ポンプ式排出装置が作動されて、エ
ンジンの吸気系中に溜まった燃料やオイルが排出される
と共に、略一定の空燃比が得られるように燃料噴射装置
での燃料噴射量が補正される。このため、低速運転状態
が長時間継続されていた後にスロットル弁を急速に大き
く開いたとしても、空燃比がオーバーリッチになること
がなく、エンジン回転数が通常時と同等に上昇する。
エンジンの吸気系における略水平方向へ延在された部分
に、この部分に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ
式排出装置を連通させ、このポンプ式排出装置および燃
料噴射装置に、エンジンの低速域において、ポンプ式排
出装置を作動させると共に、略一定の空燃比が得られる
ように燃料噴射装置での燃料噴射量を補正する制御装置
を接続したため、エンジンが低速で運転されて吸気の流
速が小さいときは、ポンプ式排出装置が作動されて、エ
ンジンの吸気系中に溜まった燃料やオイルが排出される
と共に、略一定の空燃比が得られるように燃料噴射装置
での燃料噴射量が補正される。このため、低速運転状態
が長時間継続されていた後にスロットル弁を急速に大き
く開いたとしても、空燃比がオーバーリッチになること
がなく、エンジン回転数が通常時と同等に上昇する。
【0077】第4の発明に係る2サイクルエンジンは、
第3の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置はその作動が間欠的に行われるように構成さ
れる一方、燃料噴射量は、ポンプ式排出装置が作動され
る直前の所定時間減量され、ポンプ式排出装置が作動さ
れた後の所定時間増量されるよう補正されるため、吸気
系に溜まった燃料やオイルの量に合わせて燃料噴射量が
補正されることになり、空燃比がオーバーリッチになる
ことを確実に防止できる。
第3の発明に係る2サイクルエンジンにおいて、ポンプ
式排出装置はその作動が間欠的に行われるように構成さ
れる一方、燃料噴射量は、ポンプ式排出装置が作動され
る直前の所定時間減量され、ポンプ式排出装置が作動さ
れた後の所定時間増量されるよう補正されるため、吸気
系に溜まった燃料やオイルの量に合わせて燃料噴射量が
補正されることになり、空燃比がオーバーリッチになる
ことを確実に防止できる。
【0078】第5の発明に係る2サイクルエンジンは、
吸気系の水平延在部に、この部分に燃料、オイルが溜ま
ったことを検出するセンサを配設すると共に、この部分
に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ式排出装置を
連通させ、このポンプ式排出装置を、前記センサが燃
料、オイルを検出したときに作動しかつ燃料、オイルを
検出しなくなったときに停止する構造としたため、エン
ジンの吸気通路の水平延在部に燃料やオイルが溜まる
と、この滞留した液体はセンサにより検出されてポンプ
式排出装置によって排出される。このため、低速運転状
態が長時間継続されていた後にスロットル弁を急速に大
きく開いたとしても、空燃比がオーバーリッチになるこ
とがなく、エンジン回転数が通常時と同等に上昇して船
体が急加速されるようになる。
吸気系の水平延在部に、この部分に燃料、オイルが溜ま
ったことを検出するセンサを配設すると共に、この部分
に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ式排出装置を
連通させ、このポンプ式排出装置を、前記センサが燃
料、オイルを検出したときに作動しかつ燃料、オイルを
検出しなくなったときに停止する構造としたため、エン
ジンの吸気通路の水平延在部に燃料やオイルが溜まる
と、この滞留した液体はセンサにより検出されてポンプ
式排出装置によって排出される。このため、低速運転状
態が長時間継続されていた後にスロットル弁を急速に大
きく開いたとしても、空燃比がオーバーリッチになるこ
とがなく、エンジン回転数が通常時と同等に上昇して船
体が急加速されるようになる。
【0079】第6の発明に係る2サイクルエンジンは、
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、吸気
系(吸気通路、掃気通路)に燃料、オイルを排出する構
造としたものであり、第7の発明に係る2サイクルエン
ジンは、第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクル
エンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置
を、燃料供給系に燃料、オイルを排出する構造としたた
め、これらの発明によれば、吸気通路の水平延在部に溜
まった液状の燃料やオイルは、吸気系や燃料供給系に戻
されることにより燃焼し易い状態に変えられて燃焼室に
流入する。このため、吸気系の水平延在部から排出され
た燃料やオイルを燃焼させることができるので、燃料や
オイルの消費量を少なく抑えることができる。
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、吸気
系(吸気通路、掃気通路)に燃料、オイルを排出する構
造としたものであり、第7の発明に係る2サイクルエン
ジンは、第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクル
エンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置
を、燃料供給系に燃料、オイルを排出する構造としたた
め、これらの発明によれば、吸気通路の水平延在部に溜
まった液状の燃料やオイルは、吸気系や燃料供給系に戻
されることにより燃焼し易い状態に変えられて燃焼室に
流入する。このため、吸気系の水平延在部から排出され
た燃料やオイルを燃焼させることができるので、燃料や
オイルの消費量を少なく抑えることができる。
【0080】第8の発明に係る2サイクルエンジンは、
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、排気
通路に燃料、オイルを排出する構造としたため、排気通
路が燃料やオイルによって冷却されるようになる。この
ため、エンジンが低速で運転されて冷却水流量が少ない
状態であっても、シリンダヘッドやシリンダボディを通
った冷却水で排気系を冷却する構成を変更することなく
排気系を効率よく冷却することができる。
第1の発明ないし第5の発明に係る2サイクルエンジン
のうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装置を、排気
通路に燃料、オイルを排出する構造としたため、排気通
路が燃料やオイルによって冷却されるようになる。この
ため、エンジンが低速で運転されて冷却水流量が少ない
状態であっても、シリンダヘッドやシリンダボディを通
った冷却水で排気系を冷却する構成を変更することなく
排気系を効率よく冷却することができる。
【図1】 本発明に係る2サイクルエンジンの構成図で
ある。
ある。
【図2】 ドレンポンプ正常時での燃料噴射量補正係数
の変化を示すグラフである。
の変化を示すグラフである。
【図3】 本発明に係る2サイクルエンジンでの空燃比
変化を示すグラフである。
変化を示すグラフである。
【図4】 制御装置によるドレンポンプ制御および燃料
噴射量制御を説明するためのフローチャートである。
噴射量制御を説明するためのフローチャートである。
【図5】 ドレンポンプ異常時での燃料噴射量補正係数
の変化を示すグラフである。
の変化を示すグラフである。
【図6】 制御装置にドレンポンプの異常・正常を判定
する機能をもたせたときの動作を説明するためのフロー
チャートで、同図は制御フローの前半部を示す。
する機能をもたせたときの動作を説明するためのフロー
チャートで、同図は制御フローの前半部を示す。
【図7】 制御装置にドレンポンプの異常・正常を判定
する機能をもたせたときの動作を説明するためのフロー
チャートで、同図は制御フローの後半部を示す。
する機能をもたせたときの動作を説明するためのフロー
チャートで、同図は制御フローの後半部を示す。
【図8】 クランク室に燃料やオイルを排出する例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図9】 掃気通路に燃料やオイルを排出する例を示す
構成図である。
構成図である。
【図10】 ベーパーセパレータに燃料やオイルを排出
する例を示す構成図である。
する例を示す構成図である。
【図11】 燃料供給装置の低圧燃料管に燃料やオイル
を排出する例を示す構成図である。
を排出する例を示す構成図である。
【図12】 燃料タンクに燃料やオイルを排出する例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図13】 排気通路に燃料やオイルを排出する例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図14】 センサを用いて燃料やオイルが溜まったこ
とを検出してドレン排出制御を行うときの動作を説明す
るためのフローチャートである。
とを検出してドレン排出制御を行うときの動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図15】 従来の船外機用2サイクルエンジンにおい
て急加速を開始してからの経過時間とエンジン回転数と
の関係を示すグラフである。
て急加速を開始してからの経過時間とエンジン回転数と
の関係を示すグラフである。
【図16】 従来の船外機用2サイクルエンジンにおい
て急加速を開始してからの経過時間と混合気の空燃比と
の関係を示すグラフである。
て急加速を開始してからの経過時間と混合気の空燃比と
の関係を示すグラフである。
1…船外機、2…エンジン、12…シリンダボディ、1
5…排気通路、18…掃気通路、19…クランク室、2
4…スロットル弁、25…吸気通路、26…燃料供給装
置、27…インジェクタ、41…ポンプ式排出装置、4
2…ドレンポンプ、51…ECU。
5…排気通路、18…掃気通路、19…クランク室、2
4…スロットル弁、25…吸気通路、26…燃料供給装
置、27…インジェクタ、41…ポンプ式排出装置、4
2…ドレンポンプ、51…ECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/104 35/10 311 Z 37/00 331 A
Claims (8)
- 【請求項1】 クランク軸が上下方向へ向けられて燃料
噴射装置によって燃料が供給される2サイクルエンジン
において、このエンジンの吸気系における略水平方向へ
延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オイルを
排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポンプ式排
出装置をエンジンの低速域で作動させると共に低速域外
で停止させる制御装置を接続したことを特徴とする2サ
イクルエンジン。 - 【請求項2】 請求項1記載の2サイクルエンジンにお
いて、ポンプ式排出装置は電磁ポンプを有し、この電磁
ポンプをエンジンの低速域においてその作動が間欠的に
行われるように構成したことを特徴とする2サイクルエ
ンジン。 - 【請求項3】 クランク軸が上下方向へ向けられて燃料
噴射装置によって燃料が供給される2サイクルエンジン
において、このエンジンの吸気系における略水平方向へ
延在された部分に、この部分に溜まった燃料、オイルを
排出するポンプ式排出装置を連通させ、このポンプ式排
出装置および前記燃料噴射装置に、エンジンの低速域に
おいて、ポンプ式排出装置を作動させると共に、略一定
の空燃比が得られるように燃料噴射装置での燃料噴射量
を補正する制御装置を接続したことを特徴とする2サイ
クルエンジン。 - 【請求項4】 請求項3記載の2サイクルエンジンにお
いて、ポンプ式排出装置はその作動が間欠的に行われる
ように構成される一方、燃料噴射量は、ポンプ式排出装
置が作動される直前の所定時間減量され、ポンプ式排出
装置が作動された後の所定時間増量されるように補正さ
れることを特徴とする2サイクルエンジン。 - 【請求項5】 クランク軸が上下方向へ向けられた2サ
イクルエンジンにおいて、このエンジンの吸気系におけ
る水平方向へ延在された部分に、この部分に燃料、オイ
ルが溜まったことを検出するセンサを配設すると共に、
この部分に溜まった燃料、オイルを排出するポンプ式排
出装置を連通させ、このポンプ式排出装置を、前記セン
サが燃料、オイルを検出したときに作動しかつ燃料、オ
イルを検出しなくなったときに停止する構造としたこと
を特徴とする2サイクルエンジン。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5記載の2サイク
ルエンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装
置を、吸気系(吸気通路、掃気通路)に燃料、オイルを
排出する構造としたことを特徴とする2サイクルエンジ
ン。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項5記載の2サイク
ルエンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装
置を、燃料供給系に燃料、オイルを排出する構造とした
ことを特徴とする2サイクルエンジン。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項5記載の2サイク
ルエンジンのうち何れか一つにおいて、ポンプ式排出装
置を、排気通路に燃料、オイルを排出する構造としたこ
とを特徴とする2サイクルエンジン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120811A JPH07305670A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 2サイクルエンジン |
US08/439,489 US5555858A (en) | 1991-05-11 | 1995-05-11 | Engine management system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6120811A JPH07305670A (ja) | 1994-05-11 | 1994-05-11 | 2サイクルエンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305670A true JPH07305670A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14795568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6120811A Pending JPH07305670A (ja) | 1991-05-11 | 1994-05-11 | 2サイクルエンジン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5555858A (ja) |
JP (1) | JPH07305670A (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5805450A (en) * | 1995-02-15 | 1998-09-08 | Outboard Marine Corporation | Electronic ignition timing control and engine management system |
US5682845A (en) * | 1995-11-01 | 1997-11-04 | Walbro Corporation | Fuel delivery system for hand-held two-stroke cycle engines |
JP3314128B2 (ja) * | 1995-12-28 | 2002-08-12 | 富士重工業株式会社 | 分離潤滑式2サイクルエンジン |
JP3883226B2 (ja) * | 1996-01-10 | 2007-02-21 | ヤマハマリン株式会社 | クランク室内の燃料残留防止装置 |
JP3853892B2 (ja) | 1996-12-19 | 2006-12-06 | 本田技研工業株式会社 | 船外機用多気筒エンジンの燃料供給構造 |
JPH10184337A (ja) * | 1996-12-25 | 1998-07-14 | Sanshin Ind Co Ltd | 船外機 |
JP3883025B2 (ja) | 1998-03-26 | 2007-02-21 | ヤマハマリン株式会社 | 筒内燃料噴射式エンジン |
JPH11324631A (ja) * | 1998-05-14 | 1999-11-26 | Kioritz Corp | 内燃エンジンの分離潤滑装置 |
JP2001065412A (ja) | 1999-08-26 | 2001-03-16 | Sanshin Ind Co Ltd | エンジン |
JP2004510018A (ja) * | 2000-09-19 | 2004-04-02 | ザ ルブリゾル コーポレイション | 内燃機関エンジンを操作する方法 |
JP2004510019A (ja) * | 2000-09-19 | 2004-04-02 | ザ ルブリゾル コーポレイション | 内燃機関エンジンを操作する方法 |
US6588393B2 (en) * | 2000-09-19 | 2003-07-08 | The Lubrizol Corporation | Low-sulfur consumable lubricating oil composition and a method of operating an internal combustion engine using the same |
US6408812B1 (en) * | 2000-09-19 | 2002-06-25 | The Lubrizol Corporation | Method of operating spark-ignition four-stroke internal combustion engine |
JP2005036799A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-02-10 | Aisan Ind Co Ltd | 船外機の燃料供給装置およびベーパセパレータ |
DE102004008891A1 (de) * | 2004-02-24 | 2005-09-08 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine |
JP2009287498A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Yamaha Motor Co Ltd | 舶用燃料供給システムおよび船外機 |
JP5438286B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2014-03-12 | ヤマハ発動機株式会社 | 舶用燃料供給システムおよび船外機 |
JP5123054B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2013-01-16 | ヤマハ発動機株式会社 | 舶用燃料供給システムおよび船外機 |
JP5061043B2 (ja) * | 2008-06-25 | 2012-10-31 | ヤマハ発動機株式会社 | 舶用燃料供給システムおよび船外機 |
DE102008042638A1 (de) * | 2008-10-07 | 2010-04-08 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Betrieb einer Brennkraftmaschine |
GB2573837A (en) * | 2018-09-28 | 2019-11-20 | Cox Powertrain Ltd | Marine outboard motor with turbocharger lubrication |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4794888A (en) * | 1988-01-04 | 1989-01-03 | Brunswick Corporation | Fuel puddle suction system for fuel injected engine |
US4794889A (en) * | 1988-04-11 | 1989-01-03 | Brunswick Corporation | Fuel puddle bleed shut-off for fuel injected two cycle engine |
JP2711707B2 (ja) * | 1989-01-27 | 1998-02-10 | 三信工業株式会社 | 内燃機関の潤滑状態調整装置 |
JP2804315B2 (ja) * | 1989-11-15 | 1998-09-24 | ヤマハ発動機株式会社 | クランク室予圧縮形2サイクルエンジンの潤滑装置 |
US5476073A (en) * | 1993-12-27 | 1995-12-19 | Betts; Harold S. | Diesel engine waste oil recycling system |
-
1994
- 1994-05-11 JP JP6120811A patent/JPH07305670A/ja active Pending
-
1995
- 1995-05-11 US US08/439,489 patent/US5555858A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5555858A (en) | 1996-09-17 |
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