JP5438286B2 - 舶用燃料供給システムおよび船外機 - Google Patents

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Description

この発明は、舶用燃料供給システムおよび船外機に関し、特に、船体に設置された第1燃料タンクと接続された第2燃料タンクに貯留された燃料を燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプを備えた舶用燃料供給システムおよび船外機に関する。
従来、船体に設置された第1燃料タンクと接続された第2燃料タンクに貯留された燃料を燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプを備えた舶用燃料供給システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1の舶用燃料供給システムは船外機に用いられる舶用燃料供給システムである。上記特許文献1では、船体に設置された燃料タンク(第1燃料タンク)から汲み上げられた燃料がベーパセパレータタンク(第2燃料タンク)に貯留される。ベーパセパレータタンクに貯留された燃料は、燃料供給ポンプにより燃料噴射装置に供給される。上記特許文献1では、燃料供給ポンプがベーパセパレータタンク内に配置された、いわゆるインタンク式の燃料供給ポンプが用いられている。
特開2001−152896号公報
通常、燃料供給ポンプでは、燃料供給ポンプの内部に負圧を発生させることにより燃料供給ポンプ内に燃料を引き込んでいる。しかしながら、燃料を引き込むために負圧を発生させた場合に、その負圧に起因して燃料が減圧沸騰する場合がある。この場合には燃料は蒸気(ベーパ)となり、燃料供給ポンプ内において泡が発生する。燃料供給ポンプ内において泡が生じた場合には、燃料供給ポンプによる正常な燃料の輸送が困難となる。したがって、エンジンの始動時などに燃料供給ポンプ内にベーパがある場合には、燃料供給ポンプ内のベーパに起因して燃料噴射装置に燃料を適正に輸送するのが困難となるので、燃料供給ポンプからベーパを排出する必要がある。このため、エンジンを始動する際に燃料供給ポンプ内のベーパを排出するための時間がかかり、その結果、エンジンの始動性が悪化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、エンジンの始動性が悪化するのを抑制することが可能な舶用燃料供給システムおよび船外機を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による舶用燃料供給システムは、船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、第2燃料タンクの外側に配置され、第2燃料タンクに貯留された燃料を燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、燃料供給ポンプと第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と略同一の高さ位置、または、第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、負圧発生部分が第2燃料タンク内の配管の吸い口と同一の高さ位置、または、配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、燃料供給ポンプは、第2燃料タンクの側方に第2燃料タンクと隣接するように配置されており、燃料供給ポンプの側部に形成された配管を介して第2燃料タンクに接続され、第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプは、エンジンから離間した状態でエンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている。
この第1の局面による舶用燃料供給システムでは、上記のように、燃料供給ポンプを、燃料供給ポンプ内の燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置または第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置することによって、小さい負圧で燃料を燃料供給ポンプ内に吸い込むことができる。すなわち、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置よりも高い位置に位置する場合には、第2燃料タンクから燃料供給ポンプに燃料を吸い込む際に、第2燃料タンクの液面位置よりも高い位置まで燃料を持ち上げる必要があるために大きい負圧が必要となる。その一方、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置または第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置する場合には、負圧発生部分まで燃料を移動させるための力を加える必要がないので、小さい負圧で燃料を燃料供給ポンプ内に吸い込むことができる。これにより、燃料に加わる負圧を小さくすることができるので、燃料を吸い込む際の負圧の増大に起因する減圧沸騰により燃料が燃料供給ポンプ内で蒸気(ベーパ)になるのを抑制することができる。その結果、エンジンの始動性が悪化するのを抑制することができる。
上記第1の局面による舶用燃料供給システムにおいて、好ましくは、燃料供給ポンプは、燃料通過経路と、燃料通過経路に設けられ、第2燃料タンクから燃料噴射装置に向かう燃料を通過させる第1逆止弁と、燃料通過経路における第1逆止弁よりも燃料噴射装置側に設けられ、第2燃料タンクから燃料噴射装置に向かう燃料を通過させる第2逆止弁と、第1逆止弁と第2逆止弁との間に設けられ、燃料を貯留する貯留部と、燃料を貯留部に吸い込む際に負圧発生部分に負圧を発生させる負圧発生機構とを含み、負圧発生部分は、第1逆止弁の近傍を含む。このように構成すれば、負圧発生機構により負圧発生部分に負圧を発生させることによって第1逆止弁を介して燃料が貯留部に引き込まれる。この際、第1逆止弁の近傍の負圧発生部分を第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置または第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置させることによって、負圧発生部分まで燃料を移動させるための力(大きい負圧)を加える必要がないので、小さい負圧で燃料を燃料供給ポンプ内に吸い込むことができる。これにより、燃料を吸い込む際の負圧の増大に起因する減圧沸騰により燃料が燃料供給ポンプ内で蒸気(ベーパ)になるのを抑制することができる。
上記第1の局面による舶用燃料供給システムにおいて、好ましくは、燃料供給ポンプは、エンジンから離間した状態で第2燃料タンクに固定されている。このように構成すれば、高温となるエンジンに燃料供給ポンプが直接支持されないので、エンジンに燃料供給ポンプが支持部材などを介して支持されている場合と異なり、エンジンから支持部材などを介して直接的に燃料供給ポンプに熱が伝達されて燃料供給ポンプの温度が上昇するのを抑制することができる。これによっても、燃料供給ポンプにおいてベーパが発生するのを抑制することができる。
上記燃料供給ポンプが第2燃料タンクに固定された構成において、好ましくは、第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプは、エンジンに吸気される空気の流量を調整するスロットルバルブを含むスロットルボディと隣接するように配置されている。このように構成すれば、エンジンからの輻射熱を受けた第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプを比較的低温のスロットルボディにより冷却することができる。すなわち、スロットルボディにおいて空気の流れが最も速くなるので、早く流れる空気や噴射した燃料の気化潜熱により熱が速やかに奪われていき、その結果スロットルボディの温度は上昇しにくい。この比較的低温のスロットルボディに第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプを隣接させることにより、エンジンからの輻射熱を受けた第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプを比較的低温のスロットルボディにより冷却することができる。これにより、第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプの温度が上昇するのを抑制することができるので、第2燃料タンク内および燃料供給ポンプ内においてベーパ(燃料の蒸気)が発生するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、燃料噴射装置は、スロットルボディと隣接するように配置されているとともに、スロットルボディ内に燃料を噴射するように構成されている。このように構成すれば、第2燃料タンク、燃料供給ポンプおよび燃料噴射装置の全てをスロットルボディの近傍に配置することができる。これにより、燃料系が小さいスペース内に配置されるので、第2燃料タンク、燃料供給ポンプおよび燃料噴射装置を互いに接続するための配管を短くすることができる。これにより、エンジンからの輻射熱を受ける受熱面積を小さくすることができるので、燃料の蒸気が発生するのを抑制することができる。また、燃料系が小さいスペース内に配置されるので、舶用燃料供給システムを小型化することができる。
上記第1の局面による舶用燃料供給システムにおいて、好ましくは、燃料供給ポンプは、燃料噴射装置に供給される燃料が所定の圧力以上の場合に燃料を逃がす圧力調整装置をさらに含む。このように構成すれば、燃料噴射装置が詰まった場合などに燃料供給ポンプに内蔵された圧力調整装置により燃料を逃がすことができる。これにより、燃料の圧力が高くなり過ぎることに起因して燃料噴射装置および燃料供給ポンプなどが破損するのを防止することができる。
この場合、好ましくは、第2燃料タンクは、液体の燃料と燃料の蒸気とを分離するためのベーパセパレータタンクを含み、圧力調整装置は、燃料噴射装置に供給される燃料が所定の圧力以上の場合に燃料をベーパセパレータタンクに戻すように構成されている。このように構成すれば、燃料の温度が上昇して燃料供給ポンプにおいてベーパが発生した場合にも、そのベーパを第2燃料タンクに戻して、ベーパと液体の燃料とを分離することができる。これにより、燃料供給ポンプに蒸気であるベーパが留まるのを抑制することができるので、燃料供給ポンプ内にベーパが留まることに起因して燃料噴射装置に対する燃料の供給不良が生じるのを抑制することができる。
上記第1の局面による舶用燃料供給システムにおいて、好ましくは、燃料供給ポンプは、燃料通過経路を有するポンプ本体部と、ポンプ本体部の燃料通過経路と隔離されたポンプ駆動部とを含む。このように構成すれば、ポンプ駆動部が熱を発する場合にも、ポンプ駆動部において発生した熱に起因して燃料の温度が上昇するのを抑制することができる。これにより、燃料供給ポンプ内においてベーパ(燃料の蒸気)が発生するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、ポンプ駆動部は、エンジンの駆動力によりポンプ本体部を駆動するように構成されている。このように構成すれば、ポンプ駆動部として別途モータなどの駆動源を設けることなくポンプ本体部を駆動することができる。
上記燃料が通過するポンプ本体部が燃料が通過しないポンプ駆動部により駆動される構成において、好ましくは、ポンプ駆動部は、ポンプ本体部の燃料通過経路と隔離されたモータの駆動力によりポンプ本体部を駆動するように構成されている。このように構成すれば、モータを用いてポンプ本体部を駆動する場合にも、モータの発熱に起因して燃料の温度が上昇するのを抑制することができる。これにより、燃料供給ポンプ内においてベーパ(燃料の蒸気)が発生するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による船外機は、エンジンと、船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、第2燃料タンクの外側に配置され、第2燃料タンクに貯留された燃料を燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、燃料供給ポンプと第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置、または、第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、負圧発生部分が第2燃料タンク内の配管の吸い口と同一の高さ位置、または、配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、燃料供給ポンプは、第2燃料タンクの側方に第2燃料タンクと隣接するように配置されており、燃料供給ポンプの側部に形成された配管を介して第2燃料タンクに接続され、第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプは、エンジンから離間した状態でエンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている。
この第2の局面による船外機では、上記のように、燃料供給ポンプを、燃料供給ポンプ内の燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置または第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置することによって、小さい負圧で燃料を燃料供給ポンプ内に吸い込むことができる。すなわち、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置よりも高い位置に位置する場合には、第2燃料タンクから燃料供給ポンプに燃料を吸い込む際に、第2燃料タンクの液面位置よりも高い位置まで燃料を持ち上げる必要があるために大きい負圧が必要となる。その一方、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置または第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置する場合には、負圧発生部分まで燃料を移動させるための力を加える必要がないので、小さい負圧で燃料を燃料供給ポンプ内に吸い込むことができる。これにより、燃料に加わる負圧を小さくすることができるので、燃料を吸い込む際の負圧の増大に起因する減圧沸騰により燃料が燃料供給ポンプ内で蒸気(ベーパ)になるのを抑制することができる。その結果、エンジンの始動性が悪化するのを抑制することができる。また、第2燃料タンクと燃料供給ポンプとを接続する配管を短くすることができるので、配管が短くなる分、エンジンからの輻射熱を受ける受熱面積を小さくすることができる。これにより、第2燃料タンクと燃料供給ポンプとを接続する配管において燃料の温度が上昇するのを抑制することができるので、ベーパ発生促進因子である燃料の温度が上昇することに起因して燃料供給ポンプにおいてベーパが発生するのを抑制することができる。また、この発明の第3の局面による舶用燃料供給システムは、船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、第2燃料タンクの外側に配置され、第2燃料タンクに貯留された燃料を燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、燃料供給ポンプと第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、負圧発生部分が第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置、または、第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、負圧発生部分が第2燃料タンク内の配管の吸い口と同一の高さ位置、または、配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、燃料供給ポンプの燃料噴射装置への燃料の吐出口は、負圧発生部分よりも下方に配置され、第2燃料タンクおよび燃料供給ポンプは、エンジンから離間した状態でエンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による舶用燃料供給システムが組み込まれた船外機の全体構成を示す側面図である。図2〜図12は、図1に示した船外機のエンジン部の詳細構造を説明するための図である。なお、図12は舶用燃料供給システムを構成する各要素の機能を説明するための模式図であり、図12における各要素の配置関係(特に、高圧燃料ポンプの位置)は図2〜図8に示す各要素の配置関係とは異なる。まず、図1〜図12を参照して、本発明の一実施形態による舶用燃料供給システムが組み込まれた船外機1の構造を説明する。
図1に示すように、船外機1は、エンジン部2と、エンジン部2の駆動力により回転され、鉛直方向に延びるドライブ軸3と、ドライブ軸3の下端と接続された前後進切換機構4と、前後進切換機構4と接続され、水平方向に延びるプロペラ軸5と、プロペラ軸5の後端部に取り付けられたプロペラ6とを備えている。また、エンジン部2は、カウリング7内に収納されている。カウリング7の下方に配置されたアッパーケース8およびロアーケース9内には、ドライブ軸3、前後進切換機構4およびプロペラ軸5が収納されている。また、船外機1は船体100の後進方向(矢印A方向)側に設けられた船尾板101にクランプブラケット10を介して取り付けられている。クランプブラケット10は、船外機1をチルト軸10aを中心に船体100に対して上下に揺動可能に支持している。また、船体100には、燃料(ガソリン)を貯留するための燃料タンク102が設けられている。なお、燃料タンク102は、本発明の「第1燃料タンク」の一例である。燃料タンク102と船外機1のエンジン部2とは、図示しない燃料管によって接続されており、船外機1のエンジン部2は燃料タンク102から供給される燃料を用いて駆動される。エンジン部2の駆動力によりプロペラ6が回転されるとともに、前後進切換機構4によりプロペラ6の回転方向が切り替えられることにより、船体100は前進方向(矢印B方向)または後進方向(矢印A方向)に推進される。また、カウリング7の後進方向(矢印A方向)側の側部には通気穴7aが設けられており、エンジン部2に供給される空気は通気穴7aを介してカウリング7内のエンジン部2に取り込まれる。
図2〜図5に示すように、エンジン部2は、エンジン本体20と、エンジン本体20に空気を供給するための吸気系30と、エンジン本体20に燃料を供給する燃料系40と、ECU(Engine Control Unit)50(図12参照)とを含んでいる。なお、エンジン本体20は、本発明の「エンジン」の一例である。
図3に示すように、エンジン本体20は、上下方向(Z方向)に並んだ2つのシリンダ21と、各シリンダ21内を水平方向に往復移動するピストン22とを含んでいる。ピストン22はコンロッド23を介して上下方向(Z方向)に延びるクランク軸24に接続されている。ピストン22の水平方向の往復運動は、コンロッド23およびクランク軸24により回転運動に変換される。クランク軸24の下端部24aはドライブ軸3(図1参照)と接続されている。また、図2〜図5に示すように、クランク軸24の回転は、クランク軸24の上部に固定されたプーリ25と、ベルト26と、カム軸27に固定されたプーリ28とによりカム軸27に伝達されるように構成されている。カム軸27の回転により、各シリンダ21の吸気バルブ(図示せず)および排気バルブ(図示せず)が所定のタイミングで駆動される。
図2〜図5に示すように、吸気系30は、エンジン本体20の側方にエンジン本体20の前進方向(矢印B方向)に向かって右側の側部に沿って配置されている。吸気系30は、前進方向(矢印B方向)側に配置されるとともに吸気口31a(図3参照)を有するサイレンサケース31と、サイレンサケース31と接続されたスロットルボディ32と、スロットルボディ32と接続されるとともにエンジン本体20の2つのシリンダ21の各吸気口(図示せず)にそれぞれ接続される2本の吸気管33とを含んでいる。
図6〜図8および図12に示すように、スロットルボディ32は樹脂または金属により形成されており、円筒状の空気通路32aを有している。この空気通路32aにバタフライ式のスロットルバルブ32b(図8および図12参照)が設けられている。また、図12に示すように、スロットルボディ32には、空気通路32aのスロットルバルブ32bに対して上流側と下流側とを接続するバイパス空気通路32cが設けられている。このバイパス空気通路32cにより、スロットルバルブ32bの全閉状態におけるアイドリング状態の空気流量が確保される。また、バイパス空気通路32cには、バイパス空気通路32cの空気流量を調整するためのバルブを有するISC(Idle Speed Control)ユニット34が設けられている。ISCユニット34のバルブの開度を調整することにより、アイドリング時のエンジン回転数を制御することが可能である。また、スロットルボディ32には、スロットルバルブ32bの開度を検出するスロットル開度センサ35と、空気通路32a内の空気の圧力を検出する吸気圧センサ36と、空気通路32a内の空気の温度を検出する吸気温センサ37とが設けられている。ISCユニット34と、スロットル開度センサ35、吸気圧センサ36および吸気温センサ37からなるセンサ部38とは、スロットルボディ32の上部に取り付けられている。
図2〜図6および図12に示すように、燃料系40は、船体100に配置された燃料タンク102と接続されたフィルタ41と、フィルタ41とゴム製または樹脂製の燃料配管42を介して接続された低圧燃料ポンプ43と、低圧燃料ポンプ43とゴム製または樹脂製の燃料配管44を介して接続されたベーパセパレータタンク45と、ベーパセパレータタンク45内の燃料を輸送する高圧燃料ポンプ46(図6参照)と、高圧燃料ポンプ46により輸送された燃料を噴射するインジェクタ47とを含んでいる。なお、ベーパセパレータタンク45、高圧燃料ポンプ46およびインジェクタ47は、それぞれ、本発明の「第2燃料タンク」、「燃料供給ポンプ」および「燃料噴射装置」の一例である。
図5に示すように、低圧燃料ポンプ43はいわゆるダイヤフラム式の燃料ポンプであり、ピストン(図示せず)と、ダイヤフラム(図示せず)とを含んでいる。低圧燃料ポンプ43のピストンはエンジン本体20(図2参照)のカム軸27に取り付けられたカム(図示せず)の回転に連動して往復移動するように構成されており、ピストンの往復移動に伴ってダイヤフラムが往復移動されることにより燃料が輸送されるように構成されている。また、低圧燃料ポンプ43の側部には水冷部43aが設けられている。水冷部43aは低圧燃料ポンプ43の側部に沿うように延びる配管43bを有しており、配管43bに海水を流すことにより低圧燃料ポンプ43を冷却することが可能である。また、低圧燃料ポンプ43により船体100の燃料タンク102から吸い上げられた燃料がフィルタ41を通過することにより燃料に含まれた異物などが取り除かれる。
また、低圧燃料ポンプ43により送り出された燃料は燃料配管44を介して供給口45a(図12参照)から吐出されてベーパセパレータタンク45に貯留される。ベーパセパレータタンク45は樹脂により形成されており、スロットルボディ32の下方にスロットルボディ32と隣接して接触するように配置されている。本実施形態では、図6〜図8に示すように、スロットルボディ32とベーパセパレータタンク45とはネジ200により4個所で固定されている。
ベーパセパレータタンク45は、燃料タンク102から汲み上げられた燃料を貯留するとともに、燃料の蒸気(ベーパ)または空気と、液体の燃料とを分離するために設けられている。図12に示すように、ベーパセパレータタンク45は、タンク内に貯留される燃料が一定の量に保たれるとともに、タンク内の燃料の液面位置Pが所定の高さ位置に保たれるように構成されている。具体的には、ベーパセパレータタンク45内に回動軸45bを支点に上下方向(Z方向)に回動可能なフロート(浮き)45cが設けられている。フロート45cには供給口45aと対応する位置にニードルバルブ45dが設けられている。また、フロート45cは、ベーパセパレータタンク45内の燃料の液面位置Pの変位に伴って上下方向に変位するので、フロート45cの変位に伴ってニードルバルブ45dが上下方向に移動される。ベーパセパレータタンク45内の燃料の液面位置Pが所定の高さ位置より上方に位置した場合には、フロート45cが上昇してニードルバルブ45dが供給口45aに挿入されることにより、ベーパセパレータタンク45への燃料の流入が自動的に停止される。ベーパセパレータタンク45内の燃料の液面位置Pが所定の高さ位置より下方に位置した場合には、フロート45cが下降してニードルバルブ45dが供給口45aから離間されることにより、ベーパセパレータタンク45への燃料の流入が自動的に開始される。このような機構によりベーパセパレータタンク45内に貯留される燃料が一定の量に保たれるとともに、タンク内の燃料の液面位置Pが所定の高さ位置に保たれるように構成されている。
ベーパセパレータタンク45の底部には、ベーパセパレータタンク45の底部に溜まった水を検知する水検知センサ45eが設けられている。具体的には、ベーパセパレータタンク45の底部の中央部分45fが上方に突出しているとともに、その突出した部分がベーパセパレータタンク45の外側の下方から見て凹形状に形成されている。この凹部に2本の導線451および452が配置されているとともに、2本の導線451および452の先端部が接続されている。また、ベーパセパレータタンク45の底部には水に浮くことが可能な一対のフロート45gが設けられている。一対のフロート45gにはそれぞれ磁石(図示せず)が組み込まれている。ベーパセパレータタンク45の底部に水が溜まった場合には、水位Qの上昇とともに磁石を含むフロート45gが上昇する。フロート45gが所定の位置まで上昇した場合に、磁石の磁力により導線451の先端部と導線452の先端部とが離間し、2本の導線451および452の接続が切断される。このように構成された水検知センサ45eにより、ベーパセパレータタンク45の底部に所定量以上の水が溜まったことを検出することが可能である。
また、ベーパセパレータタンク45の上部には、後述する高圧燃料ポンプ46に接続された配管46fの先端部46hが挿入されている。高圧燃料ポンプ46から戻された燃料は配管46fの先端部46hからベーパセパレータタンク45に吐出される。ベーパセパレータタンク45には、配管46fの先端部46hの下方で、かつ、フロート45cの上方にバッファプレート45hが設けられている。このバッファプレート45hには小さな穴が複数設けられており、配管46fの先端部46hから吐出された燃料はバッファプレート45hの穴を介してベーパセパレータタンク45に再度貯留される。バッファプレート45hを設けることにより、配管46fの先端部46hから吐出された燃料が泡立っている場合に、泡をベーパセパレータタンク45に落とすことなく液状の燃料をベーパセパレータタンク45に落とすことが可能である。
また、ベーパセパレータタンク45とスロットルボディ32とはチェック弁45iを介して接続されている。チェック弁45iは、ベーパセパレータタンク45からスロットルボディ32に向かう方向にのみベーパ(燃料の蒸気)または空気を通すように構成されている。ベーパセパレータタンク45内にベーパが生じて圧力が上昇した場合には、その圧力によりチェック弁45iが開いてベーパセパレータタンク45内のベーパがスロットルボディ32に逃がされるように構成されている。また、エンジン(エンジン部2)を駆動している場合には、スロットルボディ32内の負圧によりチェック弁45iが開いてベーパセパレータタンク45内のベーパがスロットルボディ32に逃がされるように構成されている。
ここで、本実施形態における高圧燃料ポンプ46は、図6〜図8に示すように、ベーパセパレータタンク45の外側に配置されるとともに燃料配管の途中に接続して用いられる、いわゆるインライン式の燃料ポンプである。高圧燃料ポンプ46は、ベーパセパレータタンク45の側方にネジ201によりベーパセパレータタンク45に対して2個所で固定されている。また、高圧燃料ポンプ46は、母材を樹脂として形成されている。すなわち、図9に示すように、高圧燃料ポンプ46は、燃料が通過するポンプ本体部46aが樹脂製の外枠46bに保持された構成を有する。この外枠46bがネジ201(図7および図8参照)によりベーパセパレータタンク45に対して固定されている。ポンプ本体部46aは、回転軸46cが回転することにより燃料を輸送するように構成されている。本実施形態では、図2〜図5に示すように、回転軸46cの上端部にプーリ46dが固定されており、プーリ46dはクランク軸24のプーリ25およびカム軸27のプーリ28とともにベルト26と噛み合っている。これにより、エンジン本体20の駆動によりクランク軸24が回転するのに伴ってプーリ46dおよび回転軸46cが回転されて、ポンプ本体部46aが駆動されるように構成されている。なお、プーリ46dは、本発明の「ポンプ駆動部」の一例である。
図9〜図11に示すように、ポンプ本体部46aは、ベーパセパレータタンク45と樹脂製の配管46eを介して接続された吸入口461と、回転軸46cに斜めに傾いて固定された斜板462と、プランジャ463と、フィルタ464と、燃料を一時的に溜める貯留室465と、燃圧保持バルブ466が内部に設けられた貯留室467と、ベーパセパレータタンク45と樹脂製の配管46fを介して接続されたリリーフ弁468と、インジェクタ47(図12参照)と樹脂製の配管46gを介して接続された吐出口469とを含んでいる。吸入口461、フィルタ464、貯留室465、貯留室467、リリーフ弁468および吐出口469は、本発明の「燃料通過経路」の一例である。なお、斜板462およびプランジャ463は、本発明の「負圧発生機構」の一例であり、貯留室465は、本発明の「貯留部」の一例である。また、リリーフ弁468は、本発明の「圧力調整装置」の一例である。
プランジャ463の上端部は斜板462の下面と当接しており、回転軸46cと共に回転する斜板462の回転に伴ってプランジャ463が上下方向に往復移動するように構成されている。プランジャ463の上方向の移動により燃料は吸入口461およびフィルタ464を介してベーパセパレータタンク45から貯留室465に引き込まれるとともに、プランジャ463の下方向の移動により燃料は貯留室465から貯留室467に押し出される。なお、フィルタ464と貯留室465との間および貯留室465と貯留室467との間には、それぞれ、燃料が輸送方向(吸込口461から吐出口469に向かう方向)に流れる場合に開き、逆方向に流れようとした場合に閉まるリード弁465aおよび465bが設けられている。リード弁465aおよび465bは、それぞれ、本発明の「第1逆止弁」および「第2逆止弁」の一例である。フィルタ464から貯留室465に燃料が引き込まれる際には、プランジャ463の上方向の移動と同時にリード弁465aが開くとともにリード弁465bが閉まり、貯留室465から貯留室467に燃料が押し出される際には、プランジャ463の下方向の移動と同時にリード弁465aが閉まるとともにリード弁465bが開くように構成されている。
なお、燃料がフィルタ464から貯留室465に燃料が吸い込まれる際には、プランジャ463の上方向の移動によって負圧がリード弁465aの近傍(フィルタ464と貯留室467との間)の負圧発生部分46iに発生する。負圧発生部分46iは、高さ位置Rに位置している。ここで、本実施形態では、図8および図9に示すように、高圧燃料ポンプ46は、負圧発生部分46iの高さ位置Rがベーパセパレータタンク45の液面位置Pおよび配管46eの吸い口46j(図9参照)の高さ位置Sよりも低い高さ位置に位置するように配置されている。負圧発生部分46iの高さ位置Rと液面位置Pとの間の高さ方向の間隔は、高圧燃料ポンプ46内の燃料の吸い込み時に生じる負圧(吸い込み力)の大きさに応じて設定されている。すなわち、高圧燃料ポンプ46の負圧(吸い込み力)が大きい場合には、高圧燃料ポンプ46は、負圧発生部分46iの高さ位置Rと液面位置Pとの間の高さ方向の間隔が大きくなるように配置されている。また、高圧燃料ポンプ46の負圧(吸い込み力)が小さい場合には、高圧燃料ポンプ46は、負圧発生部分46iの高さ位置Rと液面位置Pとの間の高さ方向の間隔が小さくなるように、または、高さ位置Rと液面位置Pとが同一の高さ位置となるように配置される。また、貯留室467に貯留された燃料は所定の圧力以上になった場合に、燃圧保持バルブ466を介して吐出口469から吐出される。また、吐出口469とリリーフ弁468とは接続されており、インジェクタ47(図12参照)において燃料が詰まることなどに起因して吐出口469における圧力が大きくなった場合には、リリーフ弁468および配管46fを介してベーパセパレータタンク45(図12参照)に燃料が排出される。
図12に示すように、インジェクタ47は、高圧燃料ポンプ46により所定の圧力で送り出された燃料を所定のタイミングで噴射する機能を有する。本実施形態では、インジェクタ47はスロットルボディ32の取付穴32dに挿入されて取り付けられている。インジェクタ47は、スロットルボディ32の空気通路32a内における空気の流れ方向と逆方向に向かって燃料を噴射するように配置されており、燃料の噴射方向は空気の流れ方向に対してα(約20度〜約60度)の角度だけ傾いている。空気の流れ方向と逆方向に向かって燃料を噴射することにより、噴射した燃料を微粒化させて空気通路32a内に均等に行き渡らせるとともに、空気通路32aの内側面に燃料が付着するのを抑制することが可能である。また、インジェクタ47の噴射口47aはスロットルバルブ32bに対して下流側の近傍に配置されており、燃料はインジェクタ47の噴射口47aからスロットルバルブ32bに向かって噴射される。また、インジェクタ47の噴射口47aは、バイパス空気通路32cの出口に配置されている。これにより、空気の流れのより速い部分に燃料が噴射されるので、燃料の微粒化を促進することが可能である。本実施形態では、上記の構成によって、1つのインジェクタ47によって供給した燃料を2本の吸気管33に均等に分配することが可能である。
本実施形態では、上記のように、高圧燃料ポンプ46を、高圧燃料ポンプ46内の燃料の吸い込み時に吸い込み力としての負圧を生じさせる負圧発生部分46iがベーパセパレータタンク45の液面位置Pよりも低い高さ位置に位置するように配置することによって、小さい負圧で燃料を高圧燃料ポンプ46内に吸い込むことができる。すなわち、負圧発生部分46iがベーパセパレータタンク45の液面位置Pよりも高い位置に位置する場合には、ベーパセパレータタンク45から高圧燃料ポンプ46に燃料を吸い込む際に、ベーパセパレータタンク45の液面位置Pよりも高い位置まで燃料を持ち上げる必要があるために大きい負圧が必要となる。その一方、負圧発生部分46iがベーパセパレータタンク45の液面位置Pよりも低い高さ位置に位置する場合には、負圧発生部分46iまで燃料を移動させるための力を加える必要がないので、小さい負圧で燃料を高圧燃料ポンプ46内に吸い込むことができる。これにより、燃料に加わる負圧を小さくすることができるので、燃料を吸い込む際の負圧の増大に起因する減圧沸騰により燃料が高圧燃料ポンプ46内で蒸気(ベーパ)になるのを抑制することができる。その結果、エンジン部2の始動性が悪化するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、高圧燃料ポンプ46をベーパセパレータタンク45の外側に配置することによって、容易に、高圧燃料ポンプ46を負圧発生部分46iが液面位置Pよりも下側に位置するように配置することができる。
また、本実施形態では、上記のように、高圧燃料ポンプ46を、ベーパセパレータタンク45の側方にベーパセパレータタンク45と隣接するように配置することによって、ベーパセパレータタンク45と高圧燃料ポンプ46とを接続する配管46fを短くすることができるので、配管46fが短くなる分、エンジン本体20からの輻射熱を受ける受熱面積を小さくすることができる。これにより、ベーパセパレータタンク45と高圧燃料ポンプ46とを接続する配管46fにおいて燃料の温度が上昇するのを抑制することができるので、ベーパ発生因子である燃料の温度が上昇することに起因して高圧燃料ポンプ46においてベーパが発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、高圧燃料ポンプ46をベーパセパレータタンク45に固定することによって、高温となるエンジン本体20に高圧燃料ポンプ46が直接支持されないので、エンジン本体20に高圧燃料ポンプ46が支持部材などを介して支持されている場合と異なり、エンジン本体20から支持部材などを介して直接的に高圧燃料ポンプ46に熱が伝達されて高圧燃料ポンプ46の温度が上昇するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベーパセパレータタンク45および高圧燃料ポンプ46をスロットルボディ32と隣接するように配置することによって、エンジン本体20からの輻射熱を受けたベーパセパレータタンク45および高圧燃料ポンプ46を比較的低温のスロットルボディ32により冷却することができる。すなわち、スロットルボディ32において空気の流れが最も速くなるので、早く流れる空気や噴射した燃料の気化潜熱により熱が速やかに奪われていき、その結果スロットルボディ32の温度は上昇しにくい。この比較的低温のスロットルボディ32にベーパセパレータタンク45および高圧燃料ポンプ46を隣接させることにより、エンジン本体20からの輻射熱を受けたベーパセパレータタンク45および高圧燃料ポンプ46を比較的低温のスロットルボディ32により冷却することができる。これにより、ベーパセパレータタンク45および高圧燃料ポンプ46の温度が上昇するのを抑制することができるので、ベーパセパレータタンク45内および高圧燃料ポンプ46内においてベーパ(燃料の蒸気)が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、インジェクタ47をスロットルボディ32と隣接するように配置するとともに、スロットルボディ32内に燃料を噴射するように構成することによって、ベーパセパレータタンク45、高圧燃料ポンプ46およびインジェクタ47の全てをスロットルボディ32の近傍に配置することができる。これにより、燃料系40が小さいスペース内に配置されるので、ベーパセパレータタンク45、高圧燃料ポンプ46およびインジェクタ47を互いに接続するための配管46e、46fおよび46gを短くすることができる。これにより、エンジン本体20からの輻射熱を受ける受熱面積を小さくすることができるので、燃料の蒸気が発生するのを抑制することができる。また、燃料系40が小さいスペース内に配置されるので、船外機1を小型化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、高圧燃料ポンプ46にリリーフ弁468を設けることによって、インジェクタ47が詰まった場合などに高圧燃料ポンプ46に内蔵されたリリーフ弁468により燃料を逃がすことができる。これにより、燃料の圧力が高くなり過ぎることに起因してインジェクタ47および高圧燃料ポンプ46などが破損するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、インジェクタ47に供給される燃料が所定の圧力以上の場合に燃料をリリーフ弁468および配管46fを介してベーパセパレータタンク45に戻すことによって、燃料の温度が上昇してポンプ本体部46aにおいてベーパが発生した場合にも、そのベーパをベーパセパレータタンク45に戻して、ベーパと液体の燃料とを分離することができる。これにより、高圧燃料ポンプ46のポンプ本体部46aに蒸気であるベーパが留まるのを抑制することができるので、ポンプ本体部46a内にベーパが留まることに起因してインジェクタ47に対する燃料の供給不良が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、燃料通過経路を有するポンプ本体部46aを燃料通過経路と隔離されたプーリ46dにより駆動することによって、高圧燃料ポンプ46を内部を燃料が通過するモータにより駆動する場合と異なり、高圧燃料ポンプ46が発熱するのを抑制することができる。これにより、高圧燃料ポンプ46において燃料の温度が上昇するのを抑制することができる。これにより、高圧燃料ポンプ46内においてベーパ(燃料の蒸気)が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ポンプ本体部46aを回転軸46cおよびプーリ46dを用いてエンジン本体20の駆動力により駆動することによって、別途モータなどの駆動源を設けることなくポンプ本体部46aを駆動することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、プランジャ463を斜板462により駆動して燃料を輸送する高圧燃料ポンプ46を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、ベーン式、スクリュー式およびトロコイド式などの他の構造の燃料ポンプを高圧燃料ポンプとして用いてもよい。上記のような燃料ポンプを高圧燃料ポンプとして用いる場合にも、高圧燃料ポンプ内の負圧発生部分がベーパセパレータタンクの液面位置と同一の高さ位置に位置するか、または、負圧発生部分が液面位置よりも低い高さ位置に位置するように高圧燃料ポンプを配置すればよい。また、負圧発生部分が複数ある場合には、複数の負圧発生部分の全てがベーパセパレータタンクの液面位置と同一の高さ位置に位置するか、または、負圧発生部分が液面位置よりも低い高さ位置に位置するように高圧燃料ポンプを配置することが望ましい。たとえば、図13に示す第1変形例によるベーン式の高圧燃料ポンプ300は、ケーシング301と、ケーシング301内を回転するロータ302と、ロータ302に設けられた複数のベーン303と、ベーン303を外側に付勢するバネ304とを備えている。ケーシング301とロータ302との間には所定の領域において隙間305が設けられており、この隙間が設けられた部分においてベーン303が燃料を掻きだすようにして燃料を輸送するように構成されている。このベーン式の高圧燃料ポンプ300では、ロータ302の回転方向に対してベーン303の裏側部分(ベーン303のロータ302の回転方向と逆方向側の近傍の部分)が負圧発生部分306となる。
また、上記実施形態では、負圧発生部分46iの高さ位置Rがベーパセパレータタンク45の液面位置Pよりも低い高さ位置に位置するように高圧燃料ポンプ46を配置した例を示したが、本発明はこれに限らず、負圧発生部分46iにおいて発生する負圧が小さい場合には、負圧発生部分46iの高さ位置Rとベーパセパレータタンク45の液面位置Pとを同一の位置に配置してもよい。
また、上記実施形態では、高圧燃料ポンプ46の回転軸46cに固定したプーリ46dとカム軸27を駆動するためのベルト26とを噛み合わせることによりエンジン本体20の駆動力を用いて高圧燃料ポンプ46を駆動した例を示したが、本発明はこれに限らず、図14に示す第2変形例の高圧燃料ポンプ400のように、燃料が通過しないモータ401の駆動力により回転軸46cを回転させることによって、高圧燃料ポンプ400の燃料が通過するポンプ本体部46aを駆動するように構成してもよい。なお、モータ401は、本発明の「ポンプ駆動部」の一例である。
また、上記実施形態では、高圧燃料ポンプ46の回転軸46cをプーリ46dとベルト26とにより回転させた例を示したが、本発明はこれに限らず、カム軸27の回転をギアなどを用いて高圧燃料ポンプ46の回転軸46cに伝達することにより回転軸46cを回転させてもよい。
また、上記実施形態では、ガソリンを燃料として用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、アルコールを用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の舶用燃料供給システムを船外機1に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、エンジン部が船体に配置された船内機または船内外機に適用してもよい。
また、上記実施形態では、2つのシリンダ21を有する2気筒のエンジン部2を用いた船外機1に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、1気筒のエンジン部を用いた船外機に適用してもよいし、3気筒以上のエンジン部を用いた船外機に適用してもよい。たとえば、図15および図16に示す第3変形例による3気筒のエンジン部2aは、3つのシリンダ21aと、シリンダ21aに対応するピストン22aおよびコンロッド23aとを含んでいる。また、エンジン部2aは、スロットルボディ32と接続され、3つのシリンダ21aの各吸気口(図示せず)にそれぞれ接続される3本の吸気管33bを含んでいる。上記した構造以外の構造は、船外機1のエンジン部2の構造と同様である。
本発明の一実施形態による船外機の全体構成を示す側面図である。 図1に示した船外機のエンジン部を示す斜視図である。 図1に示した船外機のエンジン部を示す側面図である。 図1に示した船外機のエンジン部を示す上面図である。 図1に示した船外機のエンジン部を示す正面図である。 図1に示した船外機のエンジン部のスロットルボディの周辺部を示す斜視図である。 図1に示した船外機のエンジン部のスロットルボディの周辺部を示す上面図である。 図1に示した船外機のエンジン部のスロットルボディの周辺部を示す正面図である。 図1に示した船外機のエンジン部の高圧燃料ポンプの内部構造を示す一部断面図である。 図1に示した船外機のエンジン部の高圧燃料ポンプを示す模式図である。 図1に示した船外機のエンジン部の高圧燃料ポンプの油圧回路図である。 図1に示した船外機の燃料供給システムを示す模式図である。 本発明の第1変形例による船外機の高圧燃料ポンプを示す模式図である。 本発明の第2変形例による船外機の高圧燃料ポンプを示す模式図である。 本発明の第3変形例によるエンジン部を示す側面図である。 本発明の第3変形例によるエンジン部を示す平面図である。
符号の説明
1 船外機
20 エンジン本体(エンジン)
21 シリンダ
32 スロットルボディ
32b スロットルバルブ
45 ベーパセパレータタンク(第2燃料タンク)
46 高圧燃料ポンプ(燃料供給ポンプ)
46a ポンプ本体部
46e 配管
46i 負圧発生部分
46j 吸い口
47 インジェクタ(燃料噴射装置)
100 船体
102 燃料タンク(第1燃料タンク)
300 高圧燃料ポンプ(燃料供給ポンプ)
306 負圧発生部分
400 高圧燃料ポンプ(燃料供給ポンプ)
401 モータ(ポンプ駆動部)
462 斜板(負圧発生機構)
463 プランジャ(負圧発生機構)
465 貯留室(貯留部)
465a リード弁(第1逆止弁)
465b リード弁(第2逆止弁)
468 リリーフ弁(圧力調整装置)

Claims (12)

  1. 船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、
    エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、
    前記第2燃料タンクの外側に配置され、前記第2燃料タンクに貯留された燃料を前記燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、
    前記燃料供給ポンプと前記第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、
    前記燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置、または、前記第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンク内の前記配管の吸い口と同一の高さ位置、または、前記配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、
    前記燃料供給ポンプは、前記第2燃料タンクの側方に前記第2燃料タンクと隣接するように配置されており、前記燃料供給ポンプの側部に形成された前記配管を介して前記第2燃料タンクに接続され、前記第2燃料タンクおよび前記燃料供給ポンプは、前記エンジンから離間した状態で前記エンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている、舶用燃料供給システム。
  2. 前記燃料供給ポンプは、燃料通過経路と、
    前記燃料通過経路に設けられ、前記第2燃料タンクから前記燃料噴射装置に向かう燃料を通過させる第1逆止弁と、
    前記燃料通過経路における前記第1逆止弁よりも前記燃料噴射装置側に設けられ、前記第2燃料タンクから前記燃料噴射装置に向かう燃料を通過させる第2逆止弁と、
    前記第1逆止弁と前記第2逆止弁との間に設けられ、燃料を貯留する貯留部と、
    燃料を前記貯留部に吸い込む際に前記負圧発生部分に負圧を発生させる負圧発生機構とを含み、
    前記負圧発生部分は、前記第1逆止弁の近傍を含む、請求項1に記載の舶用燃料供給システム。
  3. 前記燃料供給ポンプは、前記エンジンから離間した状態で前記第2燃料タンクに固定されている、請求項1に記載の舶用燃料供給システム。
  4. 前記第2燃料タンクおよび前記燃料供給ポンプは、前記エンジンに供給される空気の流量を調整するスロットルバルブを含むスロットルボディと隣接するように配置されている、請求項3に記載の舶用燃料供給システム。
  5. 前記燃料噴射装置は、前記スロットルボディと隣接するように配置されているとともに、前記スロットルボディ内に燃料を噴射するように構成されている、請求項4に記載の舶用燃料供給システム。
  6. 前記燃料供給ポンプは、前記燃料噴射装置に供給される燃料が所定の圧力以上の場合に燃料を逃がす圧力調整装置をさらに含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の舶用燃料供給システム。
  7. 前記第2燃料タンクは、液体の燃料と燃料の蒸気とを分離するためのベーパセパレータタンクを含み、
    前記圧力調整装置は、前記燃料噴射装置に供給される燃料が所定の圧力以上の場合に燃料を前記ベーパセパレータタンクに戻すように構成されている、請求項6に記載の舶用燃料供給システム。
  8. 前記燃料供給ポンプは、燃料通過経路を有するポンプ本体部と、前記ポンプ本体部の燃料通過経路と隔離されたポンプ駆動部とを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の舶用燃料供給システム。
  9. 前記ポンプ駆動部は、前記エンジンの駆動力により前記ポンプ本体部を駆動するように構成されている、請求項8に記載の舶用燃料供給システム。
  10. 前記ポンプ駆動部は、前記ポンプ本体部の燃料通過経路と隔離されたモータの駆動力により前記ポンプ本体部を駆動するように構成されている、請求項8に記載の舶用燃料供給システム。
  11. エンジンと、
    船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、
    前記エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、
    前記第2燃料タンクの外側に配置され、前記第2燃料タンクに貯留された燃料を前記燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、
    前記燃料供給ポンプと前記第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、
    前記燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置、または、前記第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンク内の前記配管の吸い口と同一の高さ位置、または、前記配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、
    前記燃料供給ポンプは、前記第2燃料タンクの側方に前記第2燃料タンクと隣接するように配置されており、前記燃料供給ポンプの側部に形成された前記配管を介して前記第2燃料タンクに接続され、前記第2燃料タンクおよび前記燃料供給ポンプは、前記エンジンから離間した状態で前記エンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている、船外機。
  12. 船体に設置されるとともに燃料を貯留する第1燃料タンクと接続され、内部の燃料の液面高さを所定の高さ位置に保持して燃料を貯留する第2燃料タンクと、
    エンジンに燃料を供給するための燃料噴射装置と、
    前記第2燃料タンクの外側に配置され、前記第2燃料タンクに貯留された燃料を前記燃料噴射装置に供給する燃料供給ポンプと、
    前記燃料供給ポンプと前記第2燃料タンクとを接続する配管とを備え、
    前記燃料供給ポンプは、燃料の吸い込み時に負圧を生じさせる負圧発生部分を内部に含み、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンクの液面位置と同一の高さ位置、または、前記第2燃料タンクの液面位置よりも低い高さ位置に位置するように配置されているとともに、前記負圧発生部分が前記第2燃料タンク内の前記配管の吸い口と同一の高さ位置、または、前記配管の吸い口よりも低い高さ位置に位置するように配置され、
    前記燃料供給ポンプの前記燃料噴射装置への燃料の吐出口は、前記負圧発生部分よりも下方に配置され、前記第2燃料タンクおよび前記燃料供給ポンプは、前記エンジンから離間した状態で前記エンジンに空気を供給するための吸気管に取り付けられている、舶用燃料供給システム。
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