JP5399846B2 - 船外機のベーパセパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、船外機のエンジンの周囲に配設される燃料供給系における船外機のベーパセパレータに係り、特に、ベーパセパレータのケース内に配置される機器を好適に保持する船外機のベーパセパレータに関する。
船外機の燃料供給系は、船体に設置された燃料タンクからの燃料を、船外機のエンジンの吸気通路に設けられた燃料インジェクタへ供給するものであり、低圧燃料フィルタ、低圧燃料ポンプ、ベーパセパレータ、高圧燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ、高圧燃料フィルタ、デリバリーパイプ及び前記燃料インジェクタを有して構成される。
このうち、ベーパセパレータは、液体燃料(例えばガソリン)から発生する燃料蒸気を分離して除去し、この燃料蒸気を大気へ解放し、液体燃料を燃料インジェクタへ供給するものである。
特許文献1には、ベーパセパレータのケース内に高圧燃料ポンプ及びプレッシャレギュレータが配置され、このプレッシャレギュレータにおける下流側の、ベーパセパレータ外の燃料配管の途中に高圧燃料フィルタが配置された燃料供給系が開示されている。
特開平10−218089号公報
ところが、特許文献1に記載の燃料供給系のベーパセパレータには、高圧燃料ポンプ及びプレッシャレギュレータがケース内部に配置されている記載があるものの、これらの機器(高圧燃料ポンプ、プレッシャレギュレータ)をケース内に保持する保持構造については開示されていない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、ベーパセパレータ内に配置される機器を簡単且つ確実に保持できる船外機のベーパセパレータを提供することにある。
本発明は、燃料タンクと、船外機のエンジンの吸気通路に燃料を噴射する燃料インジェクタとを接続する燃料配管の途中に配設されて、燃料中の蒸発燃料を除去する船外機のベーパセパレータにおいて、燃料を貯留する燃料貯留室を備えたケース内に、高圧燃料ポンプ、高圧燃料フィルタ及びプレッシャレギュレータの各機器が配置され、前記ケースが、燃料貯留室を形成するロアケースと、このロアケースの上部開口を閉塞するアッパケースとが接合されることで構成され、前記機器は、前記ロアケースと前記アッパケースとの接合により、アッパケースに形成した取り付け部にロアケースによって押圧されることで、前記ケース内に保持されるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、ベーパセパレータのケース内に配置される機器(高圧燃料ポンプ、高圧燃料フィルタ、プレッシャレギュレータ)が、ケースを構成するロアケースとアッパケースとの接合によりケース内に保持されるので、これらの機器を簡単且つ確実に保持できる。この結果、機器を取り付けるための専用のビスやブラケットが不要になるので部品点数を低減でき、ベーパセパレータのコンパクトな設計及び軽量化を実現できる。
本発明に係る船外機のベーパセパレータにおける一実施の形態が装備された船外機を示す左側面図。 図1の燃料供給系を示すブロック図。 図1のベーパセパレータを示す正面図。 図3のIV矢視図。 図3のV矢視図。 図3のVI−VI線に沿う断面図。 図5のVII−VII線に沿う断面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。図1は、本発明に係る船外機のベーパセパレータにおける一実施の形態が装備された船外機を示す左側面図である。
図1に示すように、船外機10は、搭載されたエンジン14の駆動力によりプロペラ15を駆動して、船外機前方または船外機後方への推進力を発生する船外機本体11と、この船外機本体11を支持して船体16のトランサム16Aに取り付ける取付ブラケット装置12と、船外機本体11と取付ブラケット装置12との間に配設され、アッパマウントユニット17及びロアマウントユニット18を備えてなるマウント装置13と、を有して構成される。
船外機本体11は、エンジンホルダ20を備え、このエンジンホルダ20にエンジン14が搭載される。エンジンホルダ20の下方にはオイルパン21が配置され、このオイルパン21の下部にドライブシャフトハウジング22が、このドライブシャフトハウジング22の下部にギアケース23がそれぞれ設置される。そして、エンジン14、エンジンホルダ20及びオイルパン21がエンジンカバー24により覆われる。
このエンジン14は、船外機前方から船外機後方へ向かってクランクケース25、シリンダブロック26、シリンダヘッド27、ヘッドカバー32が順次配置されてなる。シリンダブロック26に、ピストンが往復運動するシリンダ(共に不図示)が略水平方向に形成されると共に、クランクケース25とシリンダブロック26との間にクランクシャフト28が略鉛直方向に配置される。エンジン14は、このようにシリンダが略水平方向に、クランクシャフト28が略鉛直方向に配置されて縦置き型に構成される。
エンジン14のクランクシャフト28の下端部にドライブシャフト29が同一直線状に連結、例えばスプライン連結される。このドライブシャフト29は、エンジンホルダ20、オイルパン21、ドライブシャフトハウジング22及びギアケース23内を略鉛直方向に延び、ギアケース23内のベベルギア30を介してプロペラシャフト31に連結される。これにより、エンジン14の駆動力(即ちクランクシャフト28の回転力)がドライブシャフト29、ベベルギア30及びプロペラシャフト31を介して、このプロペラシャフト31に結合されたプロペラ15へ伝達される。
前記取付ブラケット装置12は、クランプブラケット35、スイベルブラケット36、パイロットシャフト(ステアリングシャフト)37、アッパマウントブラケット38及びロアマウントブラケット39を備えてなる。上記クランプブラケット35は、船体16のトランサム16Aを把持可能に設けられる。また、上記スイベルブラケット36は、クランプブラケット35にスイベルシャフト40を介して上下方向に回動可能に支持される。
パイロットシャフト37は、スイベルブラケット36に鉛直方向に延在されて回動可能に設けられる。このパイロットシャフト37の上端に、ステアリングブラケット41の基端部を兼ねる前記アッパマウントブラケット38が、またパイロットシャフト37の下端に前記ロアマウントブラケット39がそれぞれ回転一体に結合される。アッパマウントブラケット38に前記アッパマウントユニット17を介して、またロアマウントブラケット39に前記ロアマウントユニット18を介して船外機本体11が取り付けられる。
これにより、船外機本体11は、パイロットシャフト37を中心にクランプブラケット35及びスイベルブラケット36に対して左右方向に回動可能に枢支され、且つ、スイベルブラケット36と共に、スイベルシャフト40を中心にクランプブラケット35に対して上下方向に回動(チルト動作、トリム動作)可能に枢支される。
図2に示すように、エンジン14は、シリンダブロック26に、水平方向に延びる複数個(例えば4個)のシリンダが鉛直方向に配列された水冷式4サイクル4気筒エンジンである。このエンジン14の周囲には、右側面に電装品及び排気装置(共に不図示)がそれぞれ集約して配置され、左側面に吸気装置42が集約して配置される。例えばエンジン14の後面(ヘッドカバー32の頂面)から左側面に至る範囲に燃料供給系43が配置される。
前記吸気装置42は、サイレンサ44、スロットルボディ45、インテークマニホールド46が順次接続して構成される。インテークマニホールド46は、スロットルボディ45に接続されるサージタンク部47と、このサージタンク部47に連通し、且つシリンダヘッド27の各気筒における吸気ポート(不図示)に接続されるインテークパイプ部48とが一体成形されてなる。シリンダヘッド27には、気筒毎に燃料インジェクタ54(後述)が設置される。この燃料インジェクタ54は、サイレンサ44、スロットルボディ45及びインテークマニホールド46を経て各吸気ポートへ供給された空気に燃料を噴射して各気筒の燃焼室(不図示)へ導く。
前記燃料供給系43は、図1及び図2に示すように、エンジン14の周囲に設置された燃料コネクタ49、低圧燃料フィルタ50、低圧燃料ポンプ51、ベーパセパレータ52、デリバリーパイプ53及び燃料インジェクタ54を有し、これらの各部品が燃料配管としての燃料ホース55(後述の第1燃料ホース55A〜第4燃料ホース55D)にて接続されて構成される。
前記燃料コネクタ49は、船体16に設置された燃料タンク56に、燃料配管としての燃料ホース57を用いて接続される。燃料コネクタ49と低圧燃料フィルタ50とは第1燃料ホース55Aにて、または低圧燃料フィルタ50と低圧燃料ポンプ51とは第2燃料ホース55Bにて、また低圧燃料ポンプ51とベーパセパレータ52とは第3燃料ホース55Cにて、またベーパセパレータ52とデリバリーパイプ53とは第4燃料ホース55Dにて、それぞれ接続される。
前記燃料コネクタ49はエンジンカバー24に設置される。また前記低圧燃料フィルタ50は、例えばクランクケース25におけるサージタンク部47の下方に設置される。更に、前記低圧燃料ポンプ51は、ヘッドカバー32の頂面に設置される。
前記ベーパセパレータ52は、エンジン14の左側面とインテークマニホールド46との空間内に配設されて、エンジン14に取り付けられる。このベーパセパレータ52は、周囲の熱によって液体燃料(例えばガソリン)から発生する燃料蒸気を分離して除去し、この燃料蒸気を大気へ解放可能とし、液体燃料を燃料インジェクタへ供給する。
前記デリバリーパイプ53は、シリンダヘッド27の外側に、クランクシャフト28と平行して直線状に設けられ、シリンダヘッド27に気筒毎に設置された複数個(例えば4個)の燃料インジェクタ54に連通する。デリバリーパイプ53は、ベーパセパレータ52から供給された燃料を分配して複数の燃料インジェクタ54へ導く。
さて、図3〜図5及び図7に示すように、ベーパセパレータ52は、燃料を貯留し、後述のフロート弁75にて燃料の液面Aが一定に調整される燃料貯留室としてのフロート室58が形成されたケース59を有し、このケース59内に高圧燃料ポンプ60、高圧燃料フィルタ61及びプレッシャレギュレータ62が配置されて構成される。前記ケース59は、ロアケース63と、このロアケース63の上部開口を閉塞する蓋形状のアッパケース64とが接合されて構成される。高圧燃料ポンプ60、高圧燃料フィルタ61及びプレッシャレギュレータ62の各機器は、後述の如く、ロアケース63とアッパケース64との接合によりケース59内に保持される。
ロアケース63は、燃料を貯留する前記フロート室58を形成する。このフロート室58は、船外機前方に位置する主燃料貯留室としての主フロート室58Aと、船外機後方に位置する副燃料貯留室としての副フロート室58Bとに区画される。図6に示すように、高圧燃料ポンプ60が、フロート室58を主フロート室58Aと副フロート室58Bとに区画する仕切り壁としても機能する。このとき、主フロート室58Aと副フロート室58Bとは、高圧燃料ポンプ60の外周面とロアケース63の内壁面その隙間65を通して、液体燃料が流動可能に連通される。
主フロート室58A内に、高圧燃料ポンプ60の吸入口66Aを備える吸入側フィルタ66が配設される。図7に示すように、この主フロート室58A内に貯留された燃料(液体燃料)の液面Aにフロート67が浮く。図3及び図4に示すように、主フロート室58Aに対応するロアケース63の最下部に、スクリュー68により開閉可能なドレン口69が設けられる。また、副フロート室58Bには、プレッシャレギュレータ62から余剰燃料が後述の如く戻される。
アッパケース64には、図3、図5及び図7に示すように、船外機前方に燃料流入口70が、船外機後方に燃料流出口71及びエアベント72が、それぞれ設けられる。燃料流入口70は、第3燃料ホース55Cを用いて低圧燃料ポンプ51に接続される。また、燃料流出口71は、第4燃料ホース55Dを用いてデリバリーパイプ53に接続される。
エアベント72は、燃料流出口71に隣接して形成される。ロアケース63の主フロート室58Aと副フロート室58Bは、少なくとも通常状態での燃料の液面Aよりも上方の、アッパケース64内の空間73を含む空間に連通する。エアベント72は、上記空間73と外部とを連通して、フロート室58(主フロート室58A及び副フロート室58B)内の液体燃料からの蒸発燃料を空間73を経て大気へ解放する。
アッパケース64の内面部には、燃料流入口70に連通する出口孔74を開閉可能なフロート弁(ニードル弁)75が設置される。アッパケース64には、出口孔74の近傍に揺動軸76が設けられ、この揺動軸76にヒンジ77を介して前記フロート67が揺動自在に支持される。このヒンジ77にフロート弁75の弁体が取り付けられる。フロート室58内の燃料の液面Aは、フロート67の上下動によりフロート弁75が出口孔74を開閉することで一定に調整される。
つまり、フロート室58(主フロート室58A及び副フロート室58B)内の燃料の液面Aが規定値よりも低い場合には、フロート67が低位置にあり、フロート弁75が出口孔74を開いて、低圧燃料ポンプ71からの燃料を、第3燃料ホース55C、燃料流入口70及び出口孔74を経て主フロート室58A内へ導く。この主フロート室58Aを含むフロート室58内の燃料の液面Aが規定値に到達したときにはフロート67が上昇して、フロート弁75が出口孔74を閉じ、低圧燃料ポンプ51からの燃料の主フロート室58A内への流入を遮断する。これにより、フロート室58(主フロート室58A及び副フロート室58B)内の燃料の液面Aが一定に調整される。
また、アッパケース64には、燃料流出口71に連通する出口通路78が形成され、この出口通路78の上流端にジョイント部材79を介して高圧燃料ポンプ60の吐出口80が接続される。出口通路78には、高圧燃料ポンプ60の下流側で、且つ燃料流出口71の上流側に、高圧燃料フィルタ61を収容するフィルタ室81が形成される。このフィルタ室81を含めた出口通路78は、鉛直方向に直線状に形成される。従って、高圧燃料フィルタ61は、高圧燃料ポンプ60の下流側で、且つ、この高圧燃料ポンプ60と略同軸状態で、この高圧燃料ポンプ60の直上位置に配置される。
高圧燃料ポンプ60の作動により、主フロート室58A内の燃料(液体燃料)は、吸入側フィルタ66を経て吸引され、昇圧されて高圧燃料フィルタ61へ圧送される。この高圧燃料フィルタ61は、高圧燃料ポンプ60にて生じた摩耗粉(所謂コンタミ)を捕捉して取り除く。摩耗粉が取り除かれた燃料(液体燃料)は、燃料流出口71及び第4燃料ホース55Dを経てデリバリーパイプ53へ供給される。
アッパケース64には、更に、フィルタ室81に連通して分岐通路としてのリリーフ通路82が分岐して形成され、このリリーフ通路82は、プレッシャレギュレータ62を収容する凹部83に連通する。ここで、ジョイント部材79内は、高圧燃料ポンプ60からの摩耗粉を含む燃料(液体燃料)が流動するダーティサイドであるのに対し、フィルタ室81内は、高圧燃料フィルタ61にて摩耗粉が取り除かれた清浄な燃料(液体燃料)が高圧燃料フィルタ61から流出するクリーンサイドになっている。
エンジン14の回転数低下等に起因して燃料消費量が減少し、デリバリーパイプ53内の燃料圧力が所定値以上になったときに、この燃料圧力がプレッシャレギュレータ62の球形状の弁体84を、スプリング85の付勢力に抗して弁座部99の流出通路98から離反させ、プレッシャレギュレータ62を開操作させて、プレッシャレギュレータ62は余剰燃料を流出通路98から副フロート室58Bへ排出する。このときの余剰燃料は、高圧燃料フィルタ61にて摩耗粉が取り除かれた清浄な燃料である。
ところで、図7に示すように、前記高圧燃料ポンプ60は、下部が、第1弾性部材としての例えばクッションゴム86を介してロアケース63の底部に支持される。また、高圧燃料ポンプ60の上部は、前述の如くジョイント部材79を介してアッパケース64に支持される。ジョイント部材79は、ジョイントピース87と、このジョイントピース87の上半部外周に嵌装された第2弾性部材としての例えばゴム製のブッシュ88と、ジョイントピース87の下半部内周に嵌装された同じく第2弾性部材としての例えばゴム製のブッシュ89とを有してなり、ブッシュ88がアッパケース64の出口通路78に挿入される。
ロアケース63とアッパケース64とが接合されたときに、高圧燃料ポンプ60の吐出口80がジョイント部材79のブッシュ89内に差し込まれて接続され、これにより高圧燃料ポンプ60は、クッションゴム86、ブッシュ88及び89を用いてケース59にフローティング状態、つまり振動等の微小移動可能な状態で保持される。
前記高圧燃料フィルタ61は、流入口91、流出口92及び93が形成されたフィルタケース90内に、高圧燃料ポンプ60の摩耗粉等を捕捉するフィルタ材94が装填されて構成され、フィルタケース90の流入口91近傍にフランジ95を備える。このフランジ95は、高圧燃料フィルタ61がアッパケース64におけるフィルタ室81に収容されたときに、出口通路78とフィルタ室81との境界に形成された段部96に係止される。更に、フランジ95は、ロアケース63とアッパケース64との接合時に、高圧燃料ポンプ60及びジョイント部材79によって段部96に押圧される。これにより、高圧燃料フィルタ61はアッパケース64内に保持される。
前記プレッシャレギュレータ62は、レギュレータケース97内に、前記弁体84と、流出通路98が形成された弁座部99と、弁体84を弁座部99に押し付けて流出通路98を閉止可能とする前記スプリング85とが内蔵され、このレギュレータケース97がハウジング100内に収納されて構成される。プレッシャレギュレータ62は、アッパケース64においてリリーフ通路82に連通する凹部83内に収容されるが、ロアケース63とアッパケース64との接合時に、ロアケース63の接合面101によりハウジング100が押圧されることで、凹部83内に保持される。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(9)を奏する。
(1)ベーパセパレータ52内において、高圧燃料フィルタ61が高圧燃料ポンプ60の下流側に配設され、更にプレッシャレギュレータ62が、高圧燃料フィルタ61によるクリーンサイドにリリーフ通路82を介して連通する凹部83内に収容されている。従って、高圧燃料ポンプ60から吐出されて昇圧された液体燃料は、高圧燃料フィルタ61にて摩耗粉等が捕捉されて清浄な状態で、余剰分がプレッシャレギュレータ62によりケース59の副フロート室58Bに戻され、主フロート室58Aから再び高圧燃料ポンプ60に吸入される。このため、主フロート室58A及び副フロート室58B内の燃料が摩耗粉等により汚染されず、従って高圧燃料ポンプ60内に摩耗粉等が蓄積することが防止されるので、摩耗粉等に起因する高圧燃料ポンプ60の作動不良を防止できる。
(2)フロート室58が高圧燃料ポンプ60によって、この高圧燃料ポンプ60の吸入側フィルタ66が配設される主フロート室58Aと、プレッシャレギュレータ62から余剰燃料が戻される副フロート室58Bとに区画されている。プレッシャレギュレータ62から副フロート室58Bへ戻される余剰燃料は、高圧燃料ポンプ60にて加圧された状態から大気圧の副フロート室58B内に解放されるので、内部に気泡が発生しやすく、更に、副フロート室58B内の燃料の液面Aに噴射されるときに空気を巻き込むことからも気泡が発生しやすい。
本実施の形態では、余剰燃料がプレッシャレギュレータ62から副フロート室58Bに戻され、高圧燃料ポンプ60の吸入側フィルタ66が主フロート室58Aに配設されているので、高圧燃料ポンプ60には前記気泡の吸込が防止される。この結果、気泡が存在しない燃料(液体燃料)がデリバリーパイプ53を経て燃料インジェクタ54へ供給されることになるので、この燃料インジェクタ54による燃料噴射を正確に実施できる。
(3)プレッシャレギュレータ62から副フロート室58B内へ余剰燃料が戻され、主フロート室58Aに戻されることがないので、この主フロート室58A内の燃料の液面Aは平穏に維持される。この結果、主フロート室58A内の燃料の液面Aに浮くフロート67は、プレッシャレギュレータ62から戻される余剰燃料の影響を受けることがないので、フロート67及びフロート弁75によって、主フロート室58Aを含むフロート室58内の燃料の液面Aを正確に調整することができる。
(4)アッパケース64の出口通路78に形成されたフィルタ室81内に高圧燃料フィルタ61が収容され、アッパケース64のフィルタ室81にリリーフ通路82を経て連通される凹部83内にプレッシャレギュレータ62が収容されている。このため、これらの高圧燃料フィルタ61、プレッシャレギュレータ62がベーパセパレータ52の外部に設置された場合に必要な接続用の燃料ホースを省略できる。このため、燃料供給系43をコンパクトに設計できると共に、前記接続用燃料ホースの海水による耐食性を考慮する必要がないので、燃料供給系43の信頼性を向上させることができる。
(5)ベーパセパレータ52内で高圧燃料ポンプ60の直上位置に高圧燃料フィルタ61が配置され、両者を連通する出口通路78及びフィルタ室81が鉛直方向に直線状に形成されたので、出口通路78の長さを短縮できると共に、出口通路78を屈曲または湾曲させる必要がない。この結果、出口通路78及びフィルタ室81での圧力損失を低減できるので、高圧燃料ポンプ60をコンパクト化できる。
(6)ベーパセパレータ52のケース59内に配置される機器(高圧燃料ポンプ60、高圧燃料フィルタ61、プレッシャレギュレータ62)が、ケース59を構成するロアケース63とアッパケース64との接合によりケース59内に保持される。つまり、高圧燃料ポンプ60は、ロアケース63とアッパケース64との接合により、クッションゴム86及びジョイント部材79を介してケース59内に保持される。また、高圧燃料フィルタ61は、ロアケース63とアッパケース64との接合により、フィルタケース91のフランジ95が出口通路78の段部96に、ジョイント部材79及び高圧燃料ポンプ60を用いて押圧されて、ケース59のアッパケース64内に保持される。更にプレッシャレギュレータ62は、ロアケース63とアッパケース64との接合により、ハウジング100がロアケース63の接合面101に押圧されることで、ケース59のアッパケース64内に保持される。
このようにすることで、高圧燃料ポンプ60、高圧燃料フィルタ61、プレッシャレギュレータ62の各機器を簡単且つ確実に保持できる。この結果、これらの機器を取り付けるための専用のビスやブラケットが不要になるので部品点数を低減でき、ベーパセパレータ52のコンパクトな設計及び軽量化を実現できる。
(7)高圧燃料ポンプ60の下部がクッションゴム86を介してロアケース63に支持され、高圧燃料ポンプ60の上部が、ジョイント部材79の例えばゴム製のブッシュ88及び89を介してアッパケース64に支持されるので、高圧燃料ポンプ60をケース59にフローティング状態で支持できる。このため、高圧燃料ポンプ60の振動を上述のクッションゴム86、ブッシュ88及び89によって吸収できるので、高圧燃料ポンプ60の振動がケース59へ伝達されることを防止でき、この結果、騒音を低減できると共に、ベーパセパレータ52の振動を抑制できる。
(8)プレッシャレギュレータ62の下流側部分(即ち、副フロート室58Bへ戻る弁体84の下流側の流出通路98を含む部分)は低圧状態となっており、ベーパが発生しやすい。ところが、プレッシャレギュレータ62がロアケース63の接合面101に接触し押圧されて設置されたことで、流出通路98が副フロート室58B内の燃料液面Aの直近に位置づけられることになるので、プレッシャレギュレータ62の下流側部分を短くできる。この結果、このプレッシャレギュレータ62の下流側部分において、副フロート室58Bへ至る燃料にベーパの発生を抑制できる。
(9)高圧燃料フィルタ61は高圧燃料ポンプ60と略同軸状態で直上に配置されている。また、プレッシャレギュレータ62は、流動抵抗を低減させるために、高圧燃料フィルタ61の近傍に配置される必要がある。これらの結果、プレッシャレギュレータ62と高圧燃料ポンプ60も近傍に配置されることになるので、これらの3部品(高圧燃料ポンプ60、高圧燃料フィルタ61、プレッシャレギュレータ62)が互いに近接配置されて、ベーパセパレータ52のコンパクト化を実現できる。
10 船外機
14 エンジン
43 燃料供給系
50 低圧燃料フィルタ
51 低圧燃料ポンプ
52 ベーパセパレータ
54 燃料インジェクタ
55、57 燃料ホース
56 燃料タンク
59 ケース
60 高圧燃料ポンプ
61 高圧燃料フィルタ
62 プレッシャレギュレータ
63 ロアケース
64 アッパケース
78 出口通路
81 フィルタ室
83 凹部
86 クッションゴム(第1弾性部材)
88、89 ブッシュ(第2弾性部材)
90 フィルタケース
95 フランジ
96 段部
100 ハウジング
101 接合面
A 液面

Claims (4)

  1. 燃料タンクと、船外機のエンジンの吸気通路に燃料を噴射する燃料インジェクタとを接続する燃料配管の途中に配設されて、燃料中の蒸発燃料を除去する船外機のベーパセパレータにおいて、
    燃料を貯留する燃料貯留室を備えたケース内に、高圧燃料ポンプ、高圧燃料フィルタ及びプレッシャレギュレータの各機器が配置され、
    前記ケースが、燃料貯留室を形成するロアケースと、このロアケースの上部開口を閉塞するアッパケースとが接合されることで構成され、
    前記機器は、前記ロアケースと前記アッパケースとの接合により、アッパケースに形成した取り付け部にロアケースによって押圧されることで、前記ケース内に保持されるよう構成されたことを特徴とする船外機のベーパセパレータ。
  2. 前記プレッシャレギュレータは、アッパケースに形成された凹部内に収容され、前記アッパケースに接合されるロアケースの接合面に押圧されることで、ケース内に保持されたことを特徴とする請求項1に記載の船外機のベーパセパレータ。
  3. 前記高圧燃料フィルタは、アッパケースに形成された出口通路内に挿入されて、そのフランジが前記出口通路の段部に係止され、ロアケースと前記アッパケースとの接合により高圧燃料ポンプによって前記フランジが前記段部に押圧されて、ケース内に保持されたことを特徴とする請求項2に記載の船外機のベーパセパレータ。
  4. 前記高圧燃料ポンプは、その下部とロアケースとの間に第1弾性部材が介在され、その上部とアッパケースとの間に第2弾性部材が介在され、これらの第1及び第2弾性部材を介して、前記ロアケースと前記アッパケースとの接合によりフローティング状態で保持されることを特徴とする請求項3に記載の船外機のベーパセパレータ。
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