JP3190505B2 - 船外機用4サイクルエンジンの吸気装置 - Google Patents

船外機用4サイクルエンジンの吸気装置

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JP3190505B2
JP3190505B2 JP128694A JP128694A JP3190505B2 JP 3190505 B2 JP3190505 B2 JP 3190505B2 JP 128694 A JP128694 A JP 128694A JP 128694 A JP128694 A JP 128694A JP 3190505 B2 JP3190505 B2 JP 3190505B2
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船外機用4サイクルエ
ンジンの吸気装置に関し、詳細にはエンジンに吸気装置
を配置する場合の大型化を回避できるようにした構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶に搭載される船外機は、推
進機(スクリュ)が配設されたロアケースの上部にアッ
パケース,トップカウルをそれぞれ接続するとともに、
該トップカウル内にエンジンを搭載し、該エンジンによ
り上記推進機を回転駆動するように構成されている。
【0003】この種の船外機用エンジンには、高出力で
しかも構造が簡単かつ軽量である等の理由から2サイク
ルエンジンを採用するのが一般的である。ところが2サ
イクルエンジンの場合、排気ガス中のCO,HC量が多
いという問題があり、排気ガスの浄化を図る上で不利と
なっている。
【0004】これに対して4サイクルエンジンは、2サ
イクルエンジンに比べて排気ガス中のCO,HC量が少
ないことから大気汚染を軽減する点で有利である。この
ため近年では船外機用4サイクルエンジンの採用が検討
されている。このような4サイクルエンジンを採用する
にあたっては、その用途からしてエンジンを構成する各
部品のレイアウトをできるだけコンパクト化することが
要請される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記4サイク
ルエンジンを採用する場合、吸気装置のマニホールドや
キャブレタの配置如何によってはエンジン全体が大型化
し、上述のコンパクト化の要請に対応できない場合が懸
念される。例えば、従来の4サイクルエンジンではキャ
ブレタをクランクケースの最大外径部側方に配置するの
が一般的となっており、このように配置した場合はエン
ジン全体の幅方向寸法が大きくなる。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、吸気装置の配置スペースを小さくでき、ひいてはエ
ンジン全体の大型化を回避してコンパクト化の要請に対
応できる船外機用4サイクルエンジンの吸気装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クラ
ンク軸方向に見てクランクケースが複数気筒を有するシ
リンダブロックより大径に形成されており、かつ上記ク
ランク軸が縦置きに配置された船外機用4サイクルエン
ジンの吸気装置において、1つの合流部と、ここから上
記各気筒に対応して分岐した複数の分岐部とを有する吸
気マニホールドをエンジン側方に気筒軸方向に延びるよ
うに配置し、上記分岐部を上記クランクケースの最大外
径部よりシリンダブロック側寄りの側方に、上記合流部
を上記クランクケースの最大外径部側方にそれぞれ位置
させ、該合流部に接続された気化器を上記クランクケー
スの最大外径部よりクランクケース底壁側寄りに位置さ
せたことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明は、上記クランク軸方向に
見て、吸気マニホールドの分岐部が合流部の中心線を挟
んで略対称をなすよう配置されていることを特徴として
いる。
【0009】また請求項3の発明は、上記分岐部に中心
線と略直交する分配面を形成したことを特徴とし、さら
に請求項4の発明は、上記吸気マニホールドの少なくと
も上記分配面部分にエンジン冷却水が供給される吸気加
熱用ジャケットを形成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の発明に係る船外機用4サイクルエン
ジンの吸気装置によれば、幅方向寸法が最も小さい合流
部をクランクケースの最大外径部側方に配置し、該合流
部より幅寸法が大きい気化器をクランクケース底壁側寄
りに配置し、さらに幅方向寸法が最も大きい分岐部をシ
リンダブロック側寄りの側方に配置したので、エンジン
形状に沿って吸気装置を配設でき、ひいてはエンジン全
体を大型化することなくコンパクトに仕上げることがで
きる。
【0011】上記請求項2の発明では、上記分岐部を合
流部の中心線を挟んで略対称に配置したので、各分岐部
の吸気管長を略同等の長さに設定でき、1つの気化器を
採用しながら吸気量の均等配分を可能にできる。
【0012】また請求項3の発明では、上記分岐部に中
心線と略直交する分配面を形成したので、気化器の取付
け位置の誤差等による吸気量のアンバランスを回避で
き、この点からも各分岐部に均等配分できる。即ち、上
記分岐部を気化器に向かって尖った形状にした場合は、
上記取付位置による影響が極めて大きく、混合気の配分
にばらつきが生じ易いが、上記分配面はこの点を解消す
るものである。
【0013】さらに請求項4の発明では、少なくとも上
記分配面にエンジン冷却水を供給する吸気加熱用ジャケ
ットを形成したので、エンジンの冷却ジャケットを通過
する際に昇温した冷却水で上記分配面を加熱でき、これ
により分配面に当たる燃料の霧化を促進でき、該燃料の
内壁への付着を防止できる。即ち、上記分配面を設けた
場合は、混合気のばらつきを回避できるものの、燃料の
付着が生じ易いが、該分配面の加熱によってこの燃料付
着を回避できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図5は、本発明の一実施例による船外機
用4サイクルエンジンの吸気装置を説明するための図で
あり、図1は本実施例エンジンの断面平面図、図2〜図
4は本実施例エンジンの正面図,左側面図,右側面図
(図1のII,III,IV 矢視図)、図5は本実施例エンジン
が搭載された船外機の斜視図である。
【0015】図5において、1は船体2の船尾2aに配
設された船外機であり、これは推進機3が配設されたロ
アケース4の上部にアッパケース5を接続し、これの上
部に本実施例の水冷式4サイクル2気筒エンジン6が収
容されたカウリング7を接続して構成されている。上記
船外機1は、上記船体2に固定されたクランプブラケッ
ト8に図示しないスイベルアームを介して上下方向に揺
動自在に枢支されている。
【0016】上記アッパケース5内には垂直方向に延び
る駆動シャフト9が配設されている。この駆動シャフト
9の上端は上記エンジン6のクランク軸15の下端15
bに接続され、また下端は上記推進機3に結合された推
進軸3aにベベルギヤを介して接続されている。また上
記駆動シャフト9の途中にはエンジン6に冷却水を供給
する冷却水ポンプ10が配設されており、該ポンプ10
には給水口11aを有する供給管11が接続されてい
る。
【0017】上記4サイクルエンジン6はこれのクラン
ク軸15を航走時に略垂直をなす縦置き配置した構造の
もので、該エンジン6はシリンダブロック16にシリン
ダヘッド17を締結し、これにシリンダカバー12を締
結して構成されている。上記シリンダブロック16には
一対のシリンダボア16aが上,下に形成されている。
この各シリンダボア16a内にはピストン22が挿入配
置されており、該ピストン22はコンロッド23で上記
クランク軸15のクランクピン15aに連結されてい
る。
【0018】また上記シリンダヘッド17の上記各シリ
ンダボア16aに臨む部分には燃焼室を構成する燃焼凹
部17aが形成されており、該各燃焼凹部17aには吸
気ポート18a,18b,及び排気ポート19が開口し
ている。この各吸気ポート18a,18b,及び,排気
ポート19の開口には該開口を開閉する吸気弁20,排
気弁21がそれぞれ配設されており、この各吸気弁,排
気弁20,21は図示しないロッカアームを介してカム
軸で開閉駆動されるようになっている。
【0019】上記シリンダブロック16の右側部には上
記各排気ポート19に連通する排気通路14aが形成さ
れており、該各排気通路14aは上記シリンダブロック
16の右側部に形成された排気マニホールドで合流した
後、膨張室としての排気管13に連通している。この排
気管13はクランク軸15と平行に延び、かつアッパケ
ース5内に向かって開口しており、該開口から出た排気
ガスはアッパケース5からロアケース4内を通って推進
機3の後端から外部に排出される。
【0020】また上記シリンダブロック16の各シリン
ダボア16a,排気通路14の周囲、及びシリンダヘッ
ド17の各ポート18,19の周囲にはそれぞれ冷却ジ
ャケット24が順次連通させて形成されている。上記シ
リンダブロック16の下部には上記冷却供給管11が接
続される図示しない冷却水導入口が形成されており、該
シリンダブロック16の上部には冷却水排出口25が形
成されている。
【0021】上記シリンダブロック16にはクランク室
の一部を構成するスカート部16bが一体形成されてお
り、該スカート部16bの合面フランジ16cにはクラ
ンクケース26の合面フランジ26aがボルト締め固定
されている。これにより形成されたクランク室A内に上
記クランク軸15が収納されており、該クランク軸15
の軸方向両端部は軸受27を介して上記両合面部分に回
転自在に支持されている。
【0022】上記クランク軸15の上端部には発電機2
8が装着されており、該発電機28の外周にはリングギ
ヤ29が固着されている。また上記クランクケース26
の外側部にはエンジン補機としてのスタータモータ30
がクランク軸15と平行に配置固定されており、該モー
タ30の出力軸30aの上記リングギヤ29に臨む部分
にはスタータギヤ31が軸方向に進退可能に接続されて
いる。このスタータギヤ31はモータ30が起動すると
上方に移動して上記リングギヤ29に噛合するようにな
っている。なお、32はモータ30の代わりに用いられ
るマニュアルスタータである(図1参照)。
【0023】上記シリンダブロック16の冷却水排出口
25には、図3に示すように、サーモスタット弁35が
接続されている。このサーモスタット弁35のハウジン
グ35aは上記排出口25に連通する弁室36と、該弁
室36の上部に連通する排出通路37と、下部に連通す
る循環通路38とを備えている。
【0024】上記排出通路37には排出ホース37aが
接続されており、該ホース37aの延長端はアッパケー
ス5内において上記排気管13の外壁に向けて開口して
いる(図5実線の→印a参照)。これによりエンジンか
らの冷却水を排気管13に落下させてこれを冷却するよ
うになっている(図5実線の→印a参照)。また、上記
循環通路38には循環ホース38aが接続されており、
該ホース38aの延長端は上記供給管11の冷却水ポン
プ10上流側部分に接続されている(図5破線の→印b
参照)。
【0025】上記弁室36内には弁体39が配設されて
いる。この弁体39は冷却水温度の変化によって上下移
動する一対の弁板39a,39bを備えた構造のもの
で、上側の弁板39aは上記弁室36と排出通路37と
の連通孔を開閉し、下側の弁板39bは循環通路38と
の連通孔を開閉するようになっている。上記サーモスタ
ット弁39は冷却水温度が下限温度以下のときは上記排
出通路37を閉じて循環通路38を開き(実線参照)、
また上記冷却水温度が上限温度以上のときは排出通路3
7を開いて循環通路38を閉じる(二点鎖線参照)循環
制御弁として機能する。なお、上記下限温度と上限温度
との間の温度状態では、排出通路37及び循環通路38
の両方が開くこととなる。
【0026】そして冷却水温度が下限温度(例えば80
℃)以下の低温時には、エンジン6内を通った冷却水は
循環通路38から循環ホース38aを通って供給管11
に導入され、ここからエンジン6の冷却ジャケット24
に再度供給されて循環する。これにより低温時において
冷却ジャケット24内における冷却水温度を均一化し、
かつ暖機を促進するようになっている。また冷却水温度
が上記80℃を越えると排出通路37が開き、冷却水は
ここから排出ホース37aを通って後述する加熱用ジャ
ケット49に供給され、さらに排出ホース37aを通っ
て排気管13を冷却しつつロアケース4を通って推進機
3から外部に排出され、その分だけ外部の水が給水口1
1aから吸い上げられてエンジンに供給される。なお、
11aは冷却水供給が正常に行われていることを確認す
るためのパイロットウォータである。
【0027】上記クランク室Aの左, 右側方下部にはエ
ンジン6の振動を抑制するバランサ軸40,40が配置
されている。このバランサ軸40は、上記クランクケー
ス26,スカート部16bに形成された膨出部40a,
40bを接合して形成されたハウジング40c内に収容
され、バランサ本体42は軸受41を介してハウジング
40cに回転自在に支持されるとともに上記クランク軸
15と平行に配置されている。
【0028】また上記各バランサ本体42の下端部には
これにより大径の駆動用バランサギヤ42aが形成され
ており、該バランサギヤ42aは上記クランク軸15の
下端部に固着された歯数の等しいクランクギヤ15cに
噛合している。
【0029】上記クランク室Aの右側方に配置されたバ
ランサ軸40の前側に上記スタータモータ30が配置さ
れており、該バランサ軸40の後側に上記排気マニホー
ルド13が配置されている(図1参照)。このようにバ
ランサ軸40の配置によって生じたデッドスペースにス
タータモータ30と排気マニホールドとを配置すること
によってエンジン全体のコンパクト化を図っている。
【0030】また上記クランク室Aの左側方に配置され
たバランサ軸40の上方には本実施例の特徴をなす吸気
マニホールド45が配設されている。この吸気マニホー
ルド45は上記クランク室A及びシリンダブロック16
の左側方を、側面視(図3参照)でクランク軸15と略
交叉する方向に延びている。また上記マニホールド45
の軸芯は上流側から下流側に下向きに傾斜しており、こ
れにより吸気マニホールド45内における燃料溜まりを
回避して混合気の流れをスムーズにしている。
【0031】上記吸気マニホールド45の上流端にはキ
ャブレタ46が接続されており、該キャブレタ46には
図示しないエアクリーナが接続されている。このキャブ
レタ46はスロットルバルブ47と、エンジンの吸気負
圧で自動的に開閉するピストンバルブ48とを有する自
動可変ベンチュリ式のものである。
【0032】また上記吸気マニホールド45の外壁部4
5aには2重壁構造の加熱用ジャケット49が形成され
ている。この加熱用ジャケット49には上記エンジン6
の各冷却ジャケット24からサーモスタット弁35を通
った所定温度以上の冷却水が排出ホース37aを介して
導入される。これにより上記吸気マニホールド45を加
熱し、内部を通過する燃料の霧化を促進して燃料の滴化
付着を防止している。また、上記吸気マニホールド45
の加熱によって温度の低下した冷却水が上述の排気系に
供給されるようになっている。
【0033】上記吸気マニホールド45は、上記キャブ
レタ46がキャブジョイント46aを介して接続される
上流側の合流部50と、該合流部50から上側気筒用吸
気ポート18a,下側気筒用吸気ポート18bに向かっ
て二股に分岐する第1,第2分岐部51,52とから構
成されている。
【0034】上記第1,第2分岐部51,52の分岐部
近傍部分は合流部50の中心線Cを挟んで略対称をなす
よう屈曲形成されている。上記第1分岐部51は上記合
流部50から外側に膨出し、かつ側面視で略直線状に延
びており、これの下流端は上側の吸気ポート18aに接
続されている。また第2分岐部52は合流部50からシ
リンダブロック16側に膨出し、かつ側面視で斜め下方
に延びており、これの下流端は下側の吸気ポート18b
に接続されている。
【0035】また上記第1,第2分岐部51,52の分
岐部分にはこれの中心線Cと略直交する平面状の分配面
53が形成されており、該分配面53は上記キャブレタ
46の吐出側開口と対向している。ここで、上記分配面
53はキャブレタ46側に球面状に膨出形成してもよ
い。
【0036】そして、図1に示すように、エンジン幅方
向寸法の最も大きい上記第1,第2分岐部51,52は
エンジン側方への張り出しの小さい上記シリンダブロッ
ク16のシリンダボア16aの側方に、また上記合流部
50はシリンダブロック16のスカート部16b側方に
それぞれ位置しており、また小径のキャブジョイント4
6a部分はエンジン側方への張り出しの大きいクランク
室Aの合面部側方に、さらに上記キャブレタ46はクラ
ンクケース26の前部側方に位置している。
【0037】次に本実施例の作用効果について説明す
る。本実施例によれば、上記吸気マニホールド45の幅
広となっている第1,第2分岐部51,52を空間の大
きいシリンダブロック16側方に、幅の狭い合流部50
を最大外径部のスカート部16b側方に配置し、かつキ
ャブレタ46をクランクケース26の前部側方の広い部
分に配置したので、エンジン形状に即したレイアウトが
でき、これによりエンジン全体の大型化を回避でき、船
外機のコンパクト化に対応できる。
【0038】本実施例では、上記第1,第2分岐部5
1,52を吸気マニホールド45の中心線Cを挟んで対
称に配置したので、各分岐部51,52の吸気管長を略
同等の長さに設定でき、吸気量を均等に配分することが
できる。
【0039】さらに本実施例では、上記各分岐部51,
52に中心線Cと直交するよう分配面53を形成したの
で、キャブレタ46からの混合気をバランス良く均一に
両分岐部51,52に配分することができる。
【0040】また本実施例では、上記吸気マニホールド
45に加熱用ジャケット49を形成したので、上記吸気
マニホールド45を加熱し、内部を通過する燃料の霧化
を促進でき、燃料の滴化付着の問題を防止できる。
【0041】さらにまた本実施例では、クランク室Aの
左, 右側方の下部にバランサ軸40,40を配置したの
で、該左側バランサ軸40の上方に生じた空間に上記吸
気マニホールド45を配置でき、また右側バランサ軸4
0の前側及び後側にそれぞれスタータモータ30,排気
マニホールド14bの配置スペースを確保でき、この点
からもコンパクト化に貢献できる。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る船外
機用4サイクルエンジンの吸気装置によれば、吸気マニ
ホールドの分岐部をクランクケースの最大外径部よりシ
リンダブロック側寄りの側方に、合流部を上記クランク
ケースの最大外径部側方にそれぞれ位置させ、該合流部
に接続された気化器を上記クランクケースの最大外径部
よりクランクケース底壁側寄りに位置させたので、エン
ジン形状に沿って吸気装置を配設でき、ひいてはエンジ
ン全体のコンパクト化に対応できる効果がある。
【0043】また請求項2の発明では、上記分岐部を合
流部の中心線を挟んで略対称をなすよう配置したので、
吸気管長を略同等の長さに設定でき、吸気量の均等配分
を可能にできる効果がある。さらに請求項3の発明で
は、上記分岐部に中心線と略直交する分配面を形成した
ので、吸気量をバランス良く分配できる効果があり、さ
らにまた請求項4の発明では、吸気マニホールドの少な
くとも分配面に吸気加熱用ジャケットを形成したので、
燃料の霧化を促進でき、該燃料の滴化付着を防止できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による船外機用4サイクルエ
ンジンを説明するための断面平面図である。
【図2】上記実施例エンジンの正面図である。
【図3】上記実施例エンジンの左側面図である。
【図4】上記実施例エンジンの右側面図である。
【図5】上記実施例エンジンが搭載された船外機の斜視
図てある。
【符号の説明】
1 船外機 6 4サイクルエンジン 15 クランク軸 16 シリンダブロック 26 クランクケース 45 吸気マニホールド 46 キャブレタ 49 加熱用ジャケット 50 合流部 51,52 分岐部 53 分配面 C 吸気マニホールドの中心線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸方向に見てクランクケースが
    複数気筒を有するシリンダブロックより気筒軸と直交す
    る方向に大径に形成されており、かつ上記クランク軸が
    縦置きに配置された船外機用4サイクルエンジンの吸気
    装置において、1つの合流部と、ここから上記各気筒に
    対応して分岐した複数の分岐部とを有する吸気マニホー
    ルドをエンジン側方に気筒軸方向に延びるように配置
    し、上記分岐部を上記クランクケースの最大外径部より
    シリンダブロック側寄りの側方に、上記合流部を上記ク
    ランクケースの最大外径部側方にそれぞれ位置させ、該
    合流部に接続された気化器を上記クランクケースの最大
    外径部よりクランクケース底壁側寄りに位置させたこと
    を特徴とする船外機用4サイクルエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、クランク軸方向に見
    て、吸気マニホールドの分岐部が合流部の中心線を挟ん
    で略対称をなすよう配置されていることを特徴とする船
    外機用4サイクルエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記分岐部に上記合
    流部の中心線と略直交する分配面を形成したことを特徴
    とする船外機用4サイクルエンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記吸気マニホール
    ドの少なくとも上記分配面部分にエンジン冷却水が供給
    される吸気加熱用ジャケットを形成したことを特徴とす
    る船外機用4サイクルエンジンの吸気装置。
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