JP2001032721A - 4サイクルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機 - Google Patents

4サイクルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機

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JP2001032721A
JP2001032721A JP11205472A JP20547299A JP2001032721A JP 2001032721 A JP2001032721 A JP 2001032721A JP 11205472 A JP11205472 A JP 11205472A JP 20547299 A JP20547299 A JP 20547299A JP 2001032721 A JP2001032721 A JP 2001032721A
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chamber
breather chamber
engine
head cover
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for marine engines

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 カム室の外側のブリーザー室を大きくす
るとともに、ヘッドカバーに取り付けられる燃料ポンプ
を極力上側に配置することができる4サイクルエンジン
およびエンジンを搭載した船外機を提供する。 【解決手段】 4サイクルエンジン(26)は、シリン
ダヘッド(42)が、ヘッドカバー(101)で覆われ
て、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室(1
02)が形成されている。カム室の上部外側には、ブリ
ーザー室(106)が膨出して形成され、このブリーザ
ー室は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、片側に偏っ
て配置されており、燃料ポンプ用配置スペース(10
5)が形成されている。この燃料ポンプ用配置スペース
に、燃料ポンプ(126)の一部が配置されている。ブ
リーザー室の外側壁には凹溝(116)が形成され、こ
の凹溝の反対側の面はブリーザー室側に突出し絞り部
(119)が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム室の外側にブ
リーザー室および燃料ポンプが配置されている4サイク
ルエンジンおよびエンジンを搭載した船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクルエンジンのシリンダヘ
ッドは、ヘッドカバーで覆われて、シリンダヘッドとヘ
ッドカバーとの間にカム室が形成されている。そして、
ヘッドカバーは一部が外側に膨出し、略直方体形状のブ
リーザー室が前記カム室の外側に形成されている。ま
た、ヘッドカバーの外側には、燃料ポンプが取り付けら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジンが
小型の場合には、ヘッドカバーの面積が小さく、ブリー
ザー室を大きくすることができなかった。また、ブリー
ザー室を大きくすると、燃料ポンプが下側に配置され、
燃料ポンプの取付やメンテナンスなどの作業が行い難く
なることがある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、カム室の外側のブリーザー室を大きくする
とともに、ヘッドカバーに取り付けられる燃料ポンプを
極力上側に配置することができる4サイクルエンジンお
よびエンジンを搭載した船外機を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の4サイクルエン
ジン(26)は、シリンダヘッド(42)が、ヘッドカ
バー(101)で覆われて、シリンダヘッドとヘッドカ
バーとの間にカム室(102)が形成されている。そし
て、カム室の上部外側には、ブリーザー室(106)が
膨出して形成され、このブリーザー室は、下部が上部よ
りも幅が狭く、かつ、片側に偏って配置されており、上
部の下側で、かつ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペ
ース(105)が形成されている。この燃料ポンプ用配
置スペースに、燃料ポンプ(126)の少なくとも一部
が配置されており、前記ブリーザー室の外側壁には凹溝
(116)が形成され、この凹溝のブリーザー室側の面
はブリーザー室側に突出しており、絞り部(119)が
形成されている。
【0006】また、本発明の船外機は、アッパーカウリ
ング(16)およびロワーカウリング(17)の内部に
エンジンを搭載している。そして、エンジンのシリンダ
ヘッドが、ヘッドカバーで覆われて、シリンダヘッドと
ヘッドカバーとの間にカム室が形成されている。このカ
ム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形成さ
れ、このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、
かつ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、か
つ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成され
ている。この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプ
の少なくとも一部が配置されているとともに、この燃料
ポンプの少なくとも大半が、アッパーカウリングとロワ
ーカウリングとの合面よりも上方に位置している。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明における船外機の実
施の一形態を図1ないし図7を用いて説明する。図1は
本発明の実施の形態の船外機の側面図である。図2は図
1の船外機に搭載されているエンジンの平断面図であ
る。図3は図1の船外機のカウリング内の平面図であ
る。図4はカウリング内の右側面図である。図5はカウ
リング内の背面図である。図6は仕切板を外した状態で
のカム室側から見たヘッドカバーの図である。図7はヘ
ッドカバーの説明図で、(a)が仕切板を取り付けた状
態でのカム室側から見たヘッドカバーの図、(b)が仕
切板の断面図で(a)の b-b断面図である。なお、この
明細書においては、シリンダヘッドに対して、ヘッドカ
バー配置側を「後側」とし、右舷側を「右側」としてい
る。また、リコイルカバーは、図3においては一点鎖線
で、図4においては実線で図示されている。さらに、図
3において、リコイルカバーにおけるフューズプーラー
の保持部付近は、実線で図示されている。そして、図3
においては、フライホイルやリコイルなどは取り外した
状態で図示されている。
【0008】船外機は、取付ブラケット1で小型船舶の
トランサム2などに取り付けられて固定されている。こ
の取付ブラケット1の略水平な回動軸3には、スイベル
ブラケット4が回動可能に取り付けられている。そし
て、パワーチルト装置としてのパワートリムチルト装置
5が設けられ、このパワートリムチルト装置5がスイベ
ルブラケット4を取付ブラケット1に対して回動駆動し
ている。スイベルブラケット4の後部には、ピボット軸
6が回動自在に設けられており、このピボット軸6は、
アッパーマウントおよびロワーマウント8を介して船外
機本体9に連結されている。したがって、パワートリム
チルト装置5が稼働すると、船外機本体9が取付ブラケ
ット1に対して傾動している。
【0009】そして、ピボット軸6の上端部は前方に突
出して、ステアリングブラケット10が形成されてい
る。このステアリングブラケット10にハンドル12が
回動自在に取り付けられており、ハンドル12は、図1
において、実線で図示されている前方に突出している使
用位置と、二点鎖線で図示されている格納位置との間を
回動することができる。
【0010】船外機本体9は、上側から順番にアッパー
カウリング16、ロワーカウリング17、アッパーケー
シング18およびロワーケーシング19からなるハウジ
ングで覆われている。また、アッパーケーシング18の
上部外側は、見栄えを良好にするために、構造部材では
ない樹脂製のエプロン21が覆っている。
【0011】アッパーカウリング16およびロワーカウ
リング17からなるカウリング16,17の内部には、
内燃機関である4サイクルエンジン26が配置されてお
り、アッパーカウリング16がエンジン26の上部を、
また、ロワーカウリング17がエンジン26の下部を覆
っている。このエンジン26のクランクシャフト27の
回転は、ドライブシャフト、傘歯車やプロペラシャフト
などを介して、ロワーケーシング19の後端部に回転自
在に設けられているプロペラ28に伝達されている。
【0012】エンジン26は、直列型2気筒の4サイク
ルであり、かつ、カウンターフロータイプすなわち、吸
気通路および排気通路が右側すなわち燃焼室に対して同
じ側に形成されている。このエンジン26のクランクシ
ャフト27はその軸が略垂直すなわち上下方向に設けら
れており、このクランクシャフト27の後方には、シリ
ンダ31が上下方向に2個設けられている。また、クラ
ンクシャフト27には、2個のピストン32が各々コン
ロッド33を介して連結されており、このピストン32
が各シリンダ31の内部に摺動可能に配置されている。
また、エンジン26のケース36は、前述の2個のシリ
ンダ31を形成するシリンダブロック37と、シリンダ
ブロック37のクランクシャフト27側を覆ってクラン
ク室38を形成するクランクケース39と、シリンダブ
ロック37の燃焼室41側を覆っているシリンダヘッド
42とからなっている。
【0013】また、シリンダヘッド42には、先端部が
燃焼室41に開口してシリンダ31の燃焼ガスを排気す
る排気通路47と、同様に、先端部が燃焼室41に開口
してシリンダ31に空気を供給する吸気通路とがシリン
ダ31毎すなわち気筒毎に形成されている。吸気通路の
ポートは、排気通路47のポートの上方に配置されてお
り、各ポートは開閉弁48で開閉されている。この開閉
弁48は、ロッカーアーム49を介して、カムシャフト
51で駆動されている。このカムシャフト51は上下方
向に延在している。
【0014】そして、クランクシャフト27の上端は、
エンジンケース36から突出しており、このクランクシ
ャフト27の上端部には、フライホイルやリコイルなど
が設けられ、このリコイルには、図示しない手動用スタ
ータロープが巻き付けられている。また、リコイルの上
方は、リコイルカバー54で覆われている。
【0015】そして、シリンダヘッド42の各吸気通路
の端部には、インテークマニホールドである吸気管66
の後端部が接続されている。この上下一対の吸気管66
は合流してキャブレター67に接続され、このスロット
ルボディーとしてのキャブレター67に空気吸込部68
が接続されている。なお、この空気吸込部68の詳細は
後述する。吸気管66の上側には、チョークソレノイド
69が取り付けられ、このチョークソレノイド69がチ
ョーク時に、自動的にキャブレター67の弁の開度を小
さくしている。
【0016】また、シリンダブロック37には、図2に
図示する様に合流排気通路71が上下方向に延在して形
成されており、この合流排気通路71から分岐する2本
の分岐流路72が各々、シリンダヘッド42の排気通路
47に接続されている。シリンダブロック37の合流排
気通路71の下端から排気された燃焼ガスは、アッパー
ケーシング18およびロワーケーシング19を通って、
プロペラ28のボスなどから船外機の外に排出されてい
る。
【0017】また、シリンダブロック37の上側には、
オイルプレッシャーセンサー76が設けられている。そ
して、前述のように、エンジン26の右側には、吸排気
系部品である吸気通路、排気通路47、吸気管66、キ
ャブレター67、空気吸込部68およびチョークソレノ
イド69などが設けられている。
【0018】一方、エンジン26の左側には、後側から
前側に向かって順に、電装品であるレクチェファイヤー
レギュレータ78、スタータモータ79、CDIユニッ
ト(コンデンサディスチャージイグニションユニット)
81およびスタータリレー82が並べられている。そし
て、レクチェファイヤーレギュレータ78の下側にはイ
グニッションコイル84が、また、スタータリレー82
の上方には、複数のフューズが収納されているフューズ
ボックス86が設けられている。CDIユニット81の
外側すなわち左側には、配線コードを互いに接続するた
めのぎぼしホルダー87が配置されている。この様に、
ぎぼしホルダー87がCDIユニット81の外側に配置
されているので、ぎぼしホルダー87が外側に向かって
露出することができる。したがって、電線コードの結線
を容易に行うことができる。さらに、エンジン26の前
側には、パワートリムチルト装置5用のパワーチルト用
リレー88が設けられ、このパワーチルト用リレー88
の右側には、パワーチルト用リレー88からの電線コー
ドとパワートリムチルト装置5からの電線コードを接続
するためのパワーチルト用ターミナル89が設けられて
いる。パワーチルト用リレー88は、ロワーカウリング
17の上面から突出している取付部にボルトなどで固定
されている。そして、パワーチルト用リレー88はエン
ジン26とは前後方向に間隔を有し、パワーチルト用リ
レー88とエンジン26との間に部品配置用空間が形成
されており、この部品配置用空間に、図示しない電線コ
ードやシフト系の部材などが配置されている。また、リ
コイルカバー54の上面には、フューズボックス86付
近に、フューズを摘むフューズプーラー93を保持する
保持部94が設けられている。この保持部94はリコイ
ルカバー54に一体成形されている。そして、リコイル
カバー54は前端部が前方に突出して、パワーチルト用
リレー88の上方を覆っており、パワーチルト用リレー
88に水滴などがかかることを防止している。
【0019】ところで、シリンダヘッド42のカムシャ
フト51側すなわち後側は、ヘッドカバー101で覆わ
れており、ヘッドカバー101とシリンダヘッド42と
の間にカム室102が形成され、このカム室102に前
述のロッカーアーム49やカムシャフト51などが配置
されている。ヘッドカバー101は、上部の右側(すな
わち右舷側)が後側に膨出して膨出部104が形成され
て、膨出部104の内部がブリーザー室106となって
いる。この様にして、カム室102の上部の外側にブリ
ーザー室106が形成されている。このブリーザー室1
06は、下部が上部よりも幅が狭く、かつ、右側(すな
わち、外側)に偏って配置されている。この様にして、
ヘッドカバー101の外側において、ブリーザー室10
6の下部の横側(すなわち、左側)で、かつ、上部の下
側に、燃料ポンプ用配置スペース105が形成されてい
る。また、ブリーザー室106の内部には、リブ107
が上下方向に設けられ、下端が連通している左右の流路
108に分けられている。そして、ブリーザー室106
は、仕切壁である仕切板109でカム室102と仕切ら
れている。この仕切板109は、ビスなどでヘッドカバ
ー101に取り付けられているとともに、上部にガス流
入孔111が、また、下部にドレン孔112が形成され
ている。そして、このガス流入孔111やドレン孔11
2により、ブリーザー室106とカム室102とが連通
している。ガス流入孔111およびドレン孔112はバ
ーリング加工されており、周縁部がカム室102側に突
出している。この様に、ガス流入孔111やドレン孔1
12の周縁部が、カム室102側に突出しているので、
仕切板109におけるカム室102側の面に沿って、オ
イルなどの液体が流れていても、この液体がガス流入孔
111やドレン孔112を通ってブリーザー室106側
に流入することを極力防止することができる。
【0020】また、ヘッドカバー101の外側壁である
膨出部104の外側には、凹溝116および凹み117
が形成され、この凹溝116および凹み117のブリー
ザー室106側の面は、ブリーザー室106側に突出し
ており、絞り部119が形成されている。
【0021】そして、膨出部104の右側の側壁には、
ガス流出口121が形成されている。さらに、ヘッドカ
バー101には、膨出部104(すなわちブリーザー室
106)の側方に、オイル注入口123が形成されてい
る。このオイル注入口123は、ブリーザー室106の
下端よりも上方に位置している。そして、オイル注入口
123には、キャップ124が着脱自在に取り付けられ
ている。
【0022】そして、ブリーザー室106の上部の下側
には、燃料ポンプ126が配置され、燃料ポンプ126
の一部が燃料ポンプ用配置スペース105に位置してい
る。この様にして、ブリーザー室106の上部の下側
で、かつ、ブリーザー室106の下部の横側に、燃料ポ
ンプ126の少なくとも一部が位置している。この燃料
ポンプ126は、固定手段であるボルト127によりヘ
ッドカバー101の外側に取り付けられている。燃料ポ
ンプ126は、オイル注入口123よりも下方に位置し
ているとともに、図5に図示する様に、アッパーカウリ
ング16とロワーカウリング17との合面よりも上方に
位置している。燃料ポンプ126はメカポンプで、カム
シャフト51により駆動されており、吸込口は吸込側燃
料ホース128などを介して、船外機外の燃料タンク
(図示しない)に接続されている。一方、燃料ポンプ1
26の吐出口は、吐出側燃料ホース129を介して、キ
ャブレター67に接続されている。そして、吸込側燃料
ホース128は膨出部104の凹み117に、また、吐
出側燃料ホース129は膨出部104の凹溝116に嵌
まった状態で配置され、ガイドされている。
【0023】前述の空気吸込部68は、後端部がキャブ
レター67に接続されている筒部131と、左側面が開
口しているボックス部132とからなり、筒部131の
軸心は前側すなわち先端に行くほど上側となる様に傾斜
している。一方、ボックス部132は、後端部が筒部1
31に一体に接続されているとともに、上部後面にはブ
リーザーホース接続部134が設けられている。このブ
リーザーホース接続部134と、膨出部104のガス流
出口121とが、ブリーザーホース136で接続されて
いる。ブリーザーホース136は、吸気管66、キャブ
レター67および空気吸込部68の筒部131の略直上
すなわち上方を通って配置されており、ブリーザーホー
ス136を短くすることができるとともに、ブリーザー
ホース136をコンパクトで、かつ、見栄え良く配管す
ることができる。
【0024】前述の様に構成されているエンジン26が
稼働すると、カム室102内には、ブローバイガスや潤
滑オイルなどが流入している。このブローバイガスや潤
滑オイルなどは、仕切板109のガス流入孔111を通
って、ブリーザー室106内に流入し、リブ107や絞
り部119により、ブローバイガスと、潤滑オイルなど
のドレンとに分離されている。そして、ブローバイガス
はブリーザー室106のガス流出口121を通り、ブリ
ーザーホース136を介して空気吸込部68に流入して
いる。一方、潤滑オイルなどのドレンは仕切板109の
ドレン孔112からカム室102内に流れ落ちている。
【0025】また、エンジン26の稼働により、カムシ
ャフト51が回転し、このカムシャフト51の回転によ
り燃料ポンプ126が稼働し、吸込側燃料ホース128
などを介して、船外機外の燃料タンク(図示しない)か
らガソリンなどの燃料を吸い込んでいる。そして、燃料
ポンプ126に吸い込まれた燃料は、燃料ポンプ126
の吐出口から吐出され、吐出側燃料ホース129を介し
て、キャブレター67に供給されている。
【0026】カウリング16,17内の空気は、空気吸
込部68の開口から吸い込まれて、キャブレタ67、吸
気管66およびシリンダヘッド42の吸気通路を通って
燃焼室41に流入している。この空気の流れに、空気吸
込部68においてブローバイガスが、また、キャブレタ
67において燃料が混合されている。そして、燃焼室4
1において、図示しない点火プラグにより点火されて燃
焼している。この燃焼ガスは、前述の様に、排気通路4
7、分岐流路72および合流排気通路71などを通って
船外機の外に排出されている。
【0027】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)前記実施の形態においては、エンジンは直列型2
気筒の4サイクルエンジンであるが、その気筒数や気筒
の配置などは適宜変更可能である。たとえば、3気筒な
どにしたりすることも可能である。また、燃料噴射式で
あることも可能である。さらに、船外機以外のものに使
用することも可能である。 (2)左右方向の配置の関係は、反転させることも可能
である。
【0028】(3)実施の形態では、燃料ポンプ126
は全体が、アッパーカウリング16とロワーカウリング
17との合面よりも上方にあるが、少なくとも、燃料ポ
ンプ126の大半が前記合面よりも上方にあればよい。
ただし、燃料ポンプ126の取付やメンテナンスの作業
のためには、燃料ポンプ126の全体が合面よりも上方
にあることが最適である。特に、燃料ポンプ126の固
定手段であるボルト127は全て、前記合面よりも上方
にあることが好ましい。 (4)ブリーザー室を形成する構造は適宜変更可能であ
る。たとえば、実施の形態では、膨出部はヘッドカバー
と一体に形成され、仕切板が別体に形成されているが、
ヘッドカバーと仕切板とを一体に形成し、膨出部を別体
に形成することも可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明の4サイクルエンジンによれば、
カム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形成さ
れ、このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、
かつ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、か
つ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成され
ている。そして、この燃料ポンプ用配置スペースに、燃
料ポンプの少なくとも一部が配置されているので、ブリ
ーザー室を極力大きくするとともに、燃料ポンプの配置
位置を高くすることができる。しかも、ブリーザー室の
外側壁には凹溝が形成され、この凹溝のブリーザー室側
の面はブリーザー室側に突出しており、絞り部が形成さ
れているので、凹溝でホースなどを案内することができ
るとともに、凹溝のブリーザー室側の面に形成される絞
り部で、ブローバイガスの気液の分離を促進させること
ができる。
【0030】また、本発明の船外機によれば、前記エン
ジンと同様に、カム室の上部外側には、ブリーザー室が
膨出して形成され、このブリーザー室は、下部が上部よ
りも幅が狭く、かつ、片側に偏って配置されており、上
部の下側で、かつ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペ
ースが形成されている。そして、この燃料ポンプ用配置
スペースに、燃料ポンプの少なくとも一部が配置されて
いるので、ブリーザー室を極力大きくするとともに、燃
料ポンプの配置位置を高くすることができる。しかも、
この様にして、燃料ポンプの配置位置を高くすることに
より、この燃料ポンプの少なくとも大半が、アッパーカ
ウリングとロワーカウリングとの合面よりも上方に位置
しているので、燃料ポンプのメンテナンスや取付の作業
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の船外機の側面図で
ある。
【図2】図2は図1の船外機に搭載されているエンジン
の平断面図である。
【図3】図3は図1の船外機のカウリング内の平面図で
ある。
【図4】図4はカウリング内の右側面図である。
【図5】図5はカウリング内の背面図である。
【図6】図6は仕切板を外した状態でのカム室側から見
たヘッドカバーの図である。
【図7】図7はヘッドカバーの説明図で、(a)が仕切
板を取り付けた状態でのカム室側から見たヘッドカバー
の図、(b)が仕切板の断面図で(a)の b-b断面図で
ある。
【符号の説明】
16 アッパーカウリング 17 ロワーカウリング 26 エンジン 42 シリンダヘッド 101 ヘッドカバー 102 カム室 105 燃料ポンプ用配置スペース 106 ブリーザー室 116 凹溝 119 絞り部 126 燃料ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 13/00 F02M 37/00 301D F02M 37/00 301 B63H 21/26 K

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドが、ヘッドカバーで覆わ
    れて、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室が
    形成されている4サイクルエンジンにおいて、 カム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形成さ
    れ、 このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、か
    つ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、か
    つ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成さ
    れ、 この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプの少なく
    とも一部が配置されており、 前記ブリーザー室の外側壁には凹溝が形成され、この凹
    溝のブリーザー室側の面はブリーザー室側に突出してお
    り、絞り部が形成されていることを特徴とする4サイク
    ルエンジン。
  2. 【請求項2】 アッパーカウリングおよびロワーカウリ
    ングの内部にエンジンを搭載した船外機において、 前記エンジンのシリンダヘッドが、ヘッドカバーで覆わ
    れて、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間にカム室が
    形成され、 このカム室の上部外側には、ブリーザー室が膨出して形
    成され、 このブリーザー室は、下部が上部よりも幅が狭く、か
    つ、片側に偏って配置されており、上部の下側で、か
    つ、下部の横側に燃料ポンプ用配置スペースが形成さ
    れ、 この燃料ポンプ用配置スペースに、燃料ポンプの少なく
    とも一部が配置されているとともに、 この燃料ポンプの少なくとも大半が、アッパーカウリン
    グとロワーカウリングとの合面よりも上方に位置してい
    ることを特徴とする船外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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