JP3358889B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents
エンジンの冷却装置Info
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Description
水排出通路とをリリーフ弁を介して連通させるエンジン
の冷却装置に関する。
フ弁を介して連通させ、冷却水の供給圧力が高まった場
合に、リリーフ弁を開弁させて冷却水の一部をウオータ
ジャケットに供給することなく排出するものが、特公昭
53−26915号公報により公知である。
ものは、シリンダブロックの下部においてリリーフ弁及
びサーモ弁が共通のバッフルプレートに隣接して装着さ
れており、リリーフ弁の取付位置を自由に設定すること
が難しい問題がある。
で、冷却水をバイパスさせるリリーフ弁の取付位置の設
定自由度を高めるとともに、その取り付けのための部品
点数を削減することを目的とする。
に、本発明は、シリンダブロックに設けた排気通路の近
傍に該シリンダブロックの外壁に開口する2個の凹部を
形成し、前記外壁に冷却水通路カバーを結合することに
より、ウオータジャケットに冷却水を供給する冷却水供
給通路と、ウオータジャケットから冷却水を排出する冷
却水排出通路とを略平行に形成してなるエンジンの冷却
装置であって、冷却水通路カバーに、冷却水供給通路及
び冷却水排出通路を連通させるバイパス通路と、該バイ
パス通路を開閉するリリーフ弁とを設けたことを特徴と
する。
圧力が所定値を越えて増加すると、冷却水通路カバーに
設けたバイパス通路を開閉するリリーフ弁が開弁し、冷
却水供給通路からウオータジャケットを経て冷却水排出
通路に還流する冷却水の一部が、前記バイパス通路を経
て直接冷却水排出通路に排出される。
する。
で、図1は船外機の全体側面図、図2はエンジンの左側
面図、図3は図2の要部拡大図、図4は図2の4−4線
拡大矢視図、図5は図2の5−5線拡大断面図、図6は
図2の6−6線拡大断面図、図7は図2の7−7線拡大
断面図である。
ンションケース1の上部に結合されたマウントケース2
を備えており、このマウントケース2の上面に直列4気
筒4サイクルエンジンEが支持される。マウントケース
2には上面が開放したアンダーケース3が結合されてお
り、このアンダーケース3の上部にエンジンカバー4が
着脱自在に装着される。マウントケース2の外側を覆う
ように、アンダーケース3の下縁とエクステンションケ
ース1の上縁との間にアンダーカバー5が装着される。
クケース7、シリンダヘッド8、ヘッドカバー9、下部
ベルトカバー10及び上部ベルトカバー11を備えてお
り、シリンダブロック6及びクランクケース7が前記マ
ウントケース2の上面に支持される。
ンダ12a1 ,12a2 ,12b1,12b2 にそれぞ
れピストン13…が摺動自在に嵌合しており、各ピスト
ン13…がコネクティングロッド14…を介して鉛直方
向に配置したクランク軸15に連接される。
6と共に連結された駆動軸17は、エクステンションケ
ース1の内部を下方に延び、その下端はギヤケース18
の内部に設けたシフトギヤ機構19を介して、後端にプ
ロペラ20を有するプロペラ軸21に接続される。シフ
トギヤ機構19の前部には、プロペラ軸21の回転方向
を切り換えるべくシフトロッド22の下端が接続され
る。
から上方に延びてマウントケース2の下面に接続される
冷却水供給管30の中間部に、駆動軸17に設けた冷却
水ポンプ31が介装される。
ト23とエクステンションケース1に設けたロアマウン
ト24間にスイベル軸25が固定されており、このスイ
ベル軸25を回転自在に支持するスイベルケース26
が、船尾Sに装着されたスターンブラケット27にチル
ト軸28を介して上下揺動可能に支持される。
冷却系について説明する。
ブロック6の左側面にシリンダ12a1 ,12a2 ,1
2b1 ,12b2 から離反するように設けた凸部6aに
後述する排気通路46を形成し、更に前記凸部6aに冷
却水通路カバー34を複数のボルト35…で固定するこ
とにより、後述する冷却水供給通路32及び冷却水排出
通路33を形成する。冷却水通路カバー34の上端には
サーモ弁カバー36が2本のボルト37,37で固定さ
れるとともに、冷却水通路カバー34の中央部下寄りの
位置にはリリーフ弁カバー38が3本のボルト39…で
固定され、サーモ弁カバー36及びリリーフ弁カバー3
8の間に多数の放熱フィン401 …を有するレギュレー
タレクチファイア40が2本のボルト41…で固定され
る。尚、符号42は内部に点火ユニット等を収納する電
装箱、符号44はシフトポジション及びスロットル開度
を制御するためのリンク系である。
カバー34を取り除いた状態を示すもので、その割り面
に形成した一対の凹部61 ,62 と冷却水カバー34と
によって前記冷却水供給通路32及び冷却水排出通路3
3が形成される。シリンダヘッド8に形成された4個の
排気ポート45…の下流側に連なる排気通路46が、冷
却水供給通路32及び冷却水排出通路33と平行となる
ようにシリンダブロック6に形成される。
ク6の下面に結合されるマウントケース2には、前記冷
却水供給通路32、冷却水排出通路33及び排気通路4
6に連なる冷却水供給通路47、冷却水排出通路48及
び排気通路49が上下に貫通する。従って、冷却水ポン
プ31で汲み上げられた冷却水は、冷却水供給管30の
上端が接続されるマウントケース2の冷却水供給通路4
7を通ってシリンダブロック6の冷却水供給通路32の
下端に供給される。一方、シリンダブロック6の冷却水
排出通路33からの冷却水は、マウントケース2の冷却
水排出通路48を通り、更にマウントケース2とエクス
テンションケース1間に挟持したガスケット50(図2
参照)のパンチング孔を通ってエクステンションケース
1の内部空間に排出される。
ダブロック6の冷却水供給通路32は、シリンダ51…
の外周に形成したウオータジャケット52に通孔53を
介して連通しており、従って冷却水は冷却水供給通路3
2からウオータジャケット52に供給される。冷却水供
給通路32及びウオータジャケット52は排気通路46
の3面を囲むように配置されており、高温となる排気通
路46の近傍の効果的な冷却が図られる。
ダ51…の外周に形成したウオータジャケット52はシ
リンダブロック6の上端に延びており、そこに前記冷却
水通路カバー34及びサーモ弁カバー36により覆われ
たサーモ弁54が設けられる。サーモ弁54は、弁ばね
55で弁座56に着座する方向に付勢された弁体57を
備える。
8に形成したウオータジャケット58は、シリンダブロ
ック6に形成した冷却水供給通路32に通孔59を介し
て連通しており、従って冷却水は冷却水供給通路32か
らウオータジャケット58に供給される。冷却水供給通
路32及びウオータジャケット58は排気通路46の3
面を囲むように配置されており、高温となる排気通路4
9の近傍の効果的な冷却が図られる。
冷却水排出通路33とが、冷却水通路カバー34に形成
したバイパス通路60により連通しており、このバイパ
ス通路がリリーフ弁61により開閉される。リリーフ弁
61は冷却水通路カバー34に設けた弁座62と、リリ
ーフ弁カバー38との間に縮設した弁ばね63により前
記弁座62に着座する方向に付勢された弁体64とを備
えており、冷却水供給通路32の圧力が増加すると弁体
64が弁座62から離間し、冷却水供給通路32の冷却
水の一部がバイパス通路60を通過して冷却水排出通路
33にバイパスされる。
は、サーモ弁54が閉弁して冷却水がウオータジャケッ
ト52,58から冷却水排出通路33に流通するのを阻
止し、エンジンEの暖機を促進する。このとき、サーモ
弁54の閉弁によって冷却水供給通路32内の冷却水圧
力が高圧になるとリリーフ弁61が開弁し、冷却水供給
通路32内の冷却水はリリーフ弁61の弁座62と弁体
64間を通過し、バイパス通路60を経て冷却水排出通
路33にバイパスする。
サーモ弁54が自動的に開弁し、その結果冷却水供給通
路32内の冷却水圧力が下がるとリリーフ弁61が閉弁
する。これにより、冷却水ポンプ31で汲み上げられた
冷却水は、マウントケース2の冷却水供給通路47及び
シリンダブロック6の冷却水供給通路32を経てウオー
タジャケット52,58内に流入し、そこから前記サー
モ弁54、シリンダブロック6の冷却水排出通路33及
びマウントケース2の冷却水供給通路48を経てエクス
テンションケース1内に排出される。
通路32内の冷却水圧力が高圧になった場合にも、リリ
ーフ弁61が開弁して冷却水供給通路32内の冷却水の
一部がリリーフ弁61を経て冷却水排出通路33にバイ
パスする。
部61 ,62 と協働して冷却水供給通路32及び冷却水
排出通路33を構成する冷却水通路カバー34を利用し
てリリーフ弁61を装着したので、リリーフ弁61を取
り付けるための特別の部材が不要になって部品点数が削
減される。また、冷却水供給通路32及び冷却水排出通
路33は略全長に亘って平行に形成されているため、そ
の上下方向の何れの位置にもリリーフ弁61を設けるこ
とができ、リリーフ弁61の取付位置の設定自由度が向
上する。また、リリーフ弁61はシリンダブロック6の
凸部6aに設けられるので、シリンダブロック61の側
壁に例えばスタータモータ等の機器を配置しても、その
機器とリリーフ弁61とが干渉することがない。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
通路カバーに冷却水供給通路及び冷却水排出通路を連通
させるバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するリリ
ーフ弁とを設けたので、リリーフ弁を支持するための特
別の部材が不要になって部品点数が削減される。しか
も、略平行に形成された冷却水供給通路及び冷却水排出
通路間にリリーフ弁を設けたので、両通路の長手方向の
任意の位置にリリーフ弁を取り付けることが可能となっ
て該リリーフ弁の取付位置の設定自由度が向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダブロック(6)に設けた排気通
路(46)の近傍に該シリンダブロック(6)の外壁に
開口する2個の凹部(61 ,62 )を形成し、前記外壁
に冷却水通路カバー(34)を結合することにより、ウ
オータジャケット(52,58)に冷却水を供給する冷
却水供給通路(32)と、ウオータジャケット(52,
58)から冷却水を排出する冷却水排出通路(33)と
を略平行に形成してなるエンジンの冷却装置であって、 冷却水通路カバー(34)に、冷却水供給通路(32)
及び冷却水排出通路(33)を連通させるバイパス通路
(60)と、該バイパス通路(60)を開閉するリリー
フ弁(61)とを設けたことを特徴とするエンジンの冷
却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23663894A JP3358889B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23663894A JP3358889B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エンジンの冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08100658A JPH08100658A (ja) | 1996-04-16 |
JP3358889B2 true JP3358889B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=17003596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23663894A Expired - Lifetime JP3358889B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | エンジンの冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3358889B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5715777A (en) * | 1995-04-28 | 1998-02-10 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Engine for outboard engine system |
JP3765900B2 (ja) * | 1997-02-03 | 2006-04-12 | 本田技研工業株式会社 | 船外機用エンジンの冷却装置 |
JP3458659B2 (ja) * | 1997-06-10 | 2003-10-20 | スズキ株式会社 | 船外機の冷却水通路構造 |
US6305999B1 (en) | 1999-05-25 | 2001-10-23 | Suzuki Kabushiki Kaisha | Outboard motor |
JP5027088B2 (ja) * | 2008-10-08 | 2012-09-19 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関における冷却水用リリーフ弁装置 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP23663894A patent/JP3358889B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH08100658A (ja) | 1996-04-16 |
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