JPH09254883A - 船外機の空気通路構造 - Google Patents

船外機の空気通路構造

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JPH09254883A
JPH09254883A JP8094907A JP9490796A JPH09254883A JP H09254883 A JPH09254883 A JP H09254883A JP 8094907 A JP8094907 A JP 8094907A JP 9490796 A JP9490796 A JP 9490796A JP H09254883 A JPH09254883 A JP H09254883A
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正哲 高橋
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仁司 渡辺
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船外機において、エンジンの運転によりトッ
プカウリング内の空気が高温となっても、該高温の空気
を混入させることなく、トップカウリングの空気孔から
吸入した外気だけを直接的にエンジンの吸気口に供給す
ることができるようにして、吸入空気の高温化による吸
気効率の悪化を防止する。 【解決手段】 船外機上部のトップカウリング2内に、
縦方向に各気筒が配列されたエンジンが設置され、該エ
ンジンの上面側を覆うようにカバー部材12が設置され
ている船外機において、トップカウリング2内に取り入
れた空気をエンジンの吸気口31aに導くための独立し
た空気吸入通路81を、該カバー部材12自体に一体的
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型船舶に搭載さ
れる船外機に関し、特に、船外機のトップカウリング内
における空気通路の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】小型船舶に搭載される船外機では、通
常、クランク軸が上下方向となるように縦方向に各気筒
を配列させたエンジンが、船外機上部のトップカウリン
グ内に収納されていると共に、エンジンに供給する空気
を取り入れるための空気孔が、トップカウリングの上部
後端付近に開口されていて、該空気孔から水が入っても
エンジンの吸気口に直接水が侵入しないように、吸気口
を有するサージタンクがトップカウリングの前端側に配
置されている。
【0003】そのような船外機において、空気孔から水
が侵入した場合のエンジンの保護のために、トップカウ
リング内でエンジンの上面側を覆うようにカバー部材を
設置するということが従来から行われており、そのよう
にカバー部材を設置したものでは、カバー部材とトップ
カウリングの間隙を、空気孔から取り入れた空気をサー
ジタンクの吸気口に導くための空気吸入通路としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にカバー部材とトップカウリングの間隙を空気吸入通路
としている従来の船外機については、運転で高温となっ
たエンジンにより加熱されたトップカウリング内部の空
気が、上方に移動して該空気吸入通路内に自由に入り込
むため、トップカウリングの空気孔から取り入れたばか
りの外気だけでなく、エンジンの熱で高温化された空気
もエンジンの吸気口から吸入することとなって、その結
果、エンジンの吸気効率を悪化させるという問題を生じ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、船外機上部のトップカウリング内に、縦方向に各気
筒が配列されたエンジンが設置され、該エンジンの上面
側を覆うようにカバー部材が設置されている船外機にお
いて、トップカウリング内に取り入れた空気をエンジン
の吸気口に導くための独立した空気吸入通路が、該カバ
ー部材自体に一体的に形成されていることを特徴とする
ものである。
【0006】また、上記の請求項1に記載した船外機の
空気通路構造において、上記の請求項2に記載したよう
に、トップカウリング内で加熱された空気をトップカウ
リングの空気排出口に導くための空気排出通路が、空気
吸入通路とは別に、カバー部材自体に一体的に形成され
ていることを特徴とするものである。
【0007】さらに、上記の請求項1又は2に記載した
船外機の空気通路構造において、上記の請求項3に記載
したように、エンジンが4サイクルエンジンであり、該
エンジンの吸・排気バルブ駆動用のタイミングベルト
が、カバー部材によって上方から覆われていることを特
徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の船外機の空気通路
構造の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明の空気通路構造の一実施形
態が適用されている船外機を右舷側から見た外観を示す
もので、船外機1は、トップカウリング2とアッパーケ
ース3とロアーケース4により構成されるハウジング内
に各部品が収納されており、トップカウリング2は、ア
ッパーカウル2aとボトムカウル2bとエアダクトカバ
ー2cにより構成され、アッパーケース3は、その上部
がエプロン5によって覆われていて、ロアーケース4に
対してプロペラ6が装着され、取付部材7を介して、船
体8の後尾板に対して上下および左右回動可能に取り付
けられるものである。
【0010】図2〜図5は、船外機1のハウジング内部
における各部品の設置状態を示すもので、図2は、右舷
側から見たトップカウリング2内を示し、図3は、その
左舷側から見た状態を示し、図4は、上方から見たトッ
プカウリング2内を示し、図5は、右舷側から見たアッ
パーケース3内を示すものである。
【0011】船外機1には、縦方向に各気筒が配列され
た4サイクル4気筒のL型エンジン10が、ボトムカウ
ル2bとアッパーケース3の間に設置されたエキゾース
トガイド11の上面に固定され、上面側がカバー部材1
2で覆われた状態で、上部のトップカウリング2内に収
納されている。
【0012】エンジン10は、図2〜図4に示すよう
に、その本体部分が、ヘッドカバー13と、シリンダヘ
ッド14と、シリンダボディとクランク室の一部を構成
するシリンダブロック15と、クランクケース16を船
体の前後方向に沿って一体的に連結することにより構成
されていて、クランクケース16の側が前部となり、ヘ
ッドカバー13の側が後部となるように配置されてい
る。
【0013】シリンダヘッド14には、各気筒の吸・排
気バルブ17,18が装着され、各バルブ17,18を
駆動するためのカム軸20,21が、それぞれ回転軸線
方向が上下方向となるように、ヘッドカバー13に覆わ
れたカムキャップ22とシリンダヘッド14の軸受部分
により軸支されていて、各カム軸20,21の上端部に
は、それぞれカムプーリー23,24が固定されてい
る。
【0014】シリンダブロック15の前部とクランクケ
ース16によって画成されているクランク室25には、
回転軸線方向が上下方向となるようにクランク軸26が
軸支されており、このクランク軸26に対して、その上
端部にフライホイール27が固定され、フライホイール
27の下方にタイミングプーリー30が固定されてい
て、タイミングプーリー30と各カムプーリー23,2
4とに渡って、クランク軸26の回転を吸・排気バルブ
17,18のカム軸20,21に伝動させるためのタイ
ミングベルト28が掛け渡されている。
【0015】なお、タイミングベルト28に対しては、
その弛みを防ぐためにアイドラー29が配置されてお
り、アイドラー29は、ガスを封入したガスシリンダー
によるテンショナー(図示せず)によって、常にタイミ
ングベルト28を内側に押圧する方向に付勢されてい
る。
【0016】エンジン10の前方左側には、クランクケ
ース16の前面に一体的に連結された状態で、エンジン
吸気経路の空気導入部となる吸気口31aが上端に開口
されたサージタンク31が設置されており、サージタン
ク31から延びる各吸気通路32は、それぞれのスロッ
トル部33を介して、シリンダヘッド14の左側部分に
上下方向で間隔をおいて形成された各気筒の吸気ポート
34にそれぞれ接続されている。
【0017】シリンダヘッド14の右側部分には、各気
筒の燃焼室に接続する各排気ポート35が上下方向で間
隔をおいて形成されており、各排気ポート35に対し
て、それらを一本に集合させてエンジン本体の下方に排
気ガスを排出するための排気通路36が、シリンダ37
の右側でシリンダブロック15に一体的に形成されてい
て、シリンダブロック15内で上下方向に延びる排気通
路36は、その下端がエキゾーストガイド11の排気通
路11aに接続されている。
【0018】なお、上記のエンジン10には、エンジン
本体内に設けられたオイル通路に対して、エキゾースト
ガイド11の下方に配置されたオイルパンから潤滑オイ
ルを吸い上げるためのオイルポンプ38が、クランク軸
26の下端近傍に設けられており、エンジン本体内に設
けられた冷却水による冷却経路に対して、シリンダおよ
び燃焼室周りの温度に応じて冷却水の排出量を制御する
ためのサーモスタットバルブ41と、冷却経路内の水圧
が所定以上とならないように該冷却経路から冷却水を逃
がすためのプレッシャーバルブ42がそれぞれ設けられ
ている。
【0019】また、エンジン10に対して、船体8内に
設置された燃料タンク(図示せず)からエンジン10に
燃料を送給するための燃料ポンプ43が、その吸気側に
配置されており、エンジン本体の冷却経路から冷却水の
一部を取り出してトップカウリング2の放水口45から
パイロット水として放水するためのパイロット水送水管
44が、その排気側に接続されている。
【0020】トップカウリング2の下方に位置するアッ
パーケース3には、図5に示すように、エンジン10か
ら戻される冷却水を一時的に受け止める水溜め部50が
画成されており、該水溜め部50と隔離された状態で、
エンジン10のクランク軸26に上端を連結させたドラ
イブ軸51が、その下端部がロアーケース4内に延びる
ように、上下方向に貫通されている。
【0021】アッパーケース3内を通るドライブ軸51
のロアーケース4近傍には、ドライブ軸51の回転に連
動して駆動されるウォーターポンプ52が設置されてお
り、該ウォーターポンプ52には、図示していないが、
下方に向かって、ロアーケース4内の吸水口に延びる冷
却水吸入管が接続され、上方に向かって、アッパーケー
ス3内を通ってエンジン10に延びる冷却水送給管53
が接続されている。
【0022】一方、アッパーケース3の水溜め部50に
は、エキゾーストガイド11の下面に密着して、その上
面開放部がエキゾーストガイド11の下面によって閉鎖
されるように、有底のオイルパン54が設置されてお
り、該オイルパン54には、その底部の中央付近からオ
イルパン54内の空間部を上下に貫通する筒状の排気管
挿通部54aが一体的に立設されている。
【0023】また、水溜め部50のオイルパン54下方
には、その上面開放部が排気管挿通部54aを含むオイ
ルパン54の下面により覆われるように、底壁に排気ガ
ス排出口55aを設けたマフラー(排気ガス膨張室)5
5が設置されており、該マフラー55の内部空間は、排
気ガス排出口55aを介して、ロアーケース4内に画成
された排気通路(図示せず)に連通されている。
【0024】オイルパン54の排気管挿通部54aに
は、エキゾーストガイド11の排気通路11aに接続さ
れる排気管56が取り付けられており、排気管56の下
端は、オイルパン54より下方に突出してマフラー55
内に開口されていて、該マフラー55の内部空間は、排
気管56とエキゾーストガイド11の排気通路11aを
介して、エンジン10の排気通路36と連通されてい
る。
【0025】オイルパン54の内部には、オイルパン5
4内に溜まったオイルを吸入してエンジン10のオイル
ポンプ38に送り込むためのサクションパイプ57が、
エキゾーストガイド11の下面から下方に突設されてい
る。
【0026】オイルパン54の周壁には、オイルパン5
4を取り囲む水溜め部50の水をオーバーフローさせる
ための導水管58が一体的に形成されており、水溜め部
50の側に入水口が開口された導水管58の水通路は、
マフラー55の周壁上端外側に一体的に形成された水通
過部55bを介して、アッパーケース3の水落下口3a
に連通されている。
【0027】アッパーケース3には、水落下口3aから
ロアーケース4に続く排水通路59が下方に画成されて
いると共に、さらに、マフラー55に連通するアイドル
膨張室60が上方に画成されていて、アイドル膨張室6
0には、機外に通じる排気孔61と排水孔62が開口さ
れている。
【0028】アッパーケース3の下方に位置するロアー
ケース4には、図示していないが、アッパーケース3を
貫通したドライブ軸51の下端部が軸支されており、該
ドライブ軸51の下端部は、シフト変換ギア部を介し
て、ロアーケース4に装着されたプロペラ6の回転軸と
連結されている。
【0029】また、図示していないが、ロアーケース4
には、ウォーターポンプ52により吸い上げられる冷却
水の吸水口が設けられていると共に、アッパーケース3
のマフラー55を経て送られてきた排気ガスをプロペラ
6の回転に伴って水中に排出するための排気通路が画成
され、アッパーケース3から落下された冷却水を機外に
排出するための冷却水排出部が画成されている。
【0030】上記のように各部材が配置されている船外
機1において、サージタンク31の吸気口31aから吸
入された空気は、燃料ポンプ43により供給された燃料
が混合され、エンジン本体の燃焼室で燃焼されてから、
排気ガスとして排気通路36からエンジン10の下方に
排出され、エキゾーストガイド11の排気通路11aと
排気管56を経て、マフラー55内に送り込まれ、アイ
ドル膨張室60から排気孔61を通って大気中に放出さ
れると共に、プロペラ6が回転している走行時には、大
部分の排気ガスは、マフラー55の排気ガス排出口55
aからロアーケース4内の排気通路を通って、プロペラ
6の回転に連れて水中に排出される。
【0031】ところで、上記のように構成されている船
外機1において、サージタンク31の吸気口31aから
吸入する空気をトップカウリング2内に取り入れるため
に、トップカウリング2には、図2および図3に示すよ
うに、アッパーカウル2aの上面後部で、エアダクトカ
バー2cにより覆われた部分に、トップカウリング2内
に空気を出入させるためのエアダクトが形成されてい
る。
【0032】すなわち、図6に示すように、アッパーカ
ウル2aの上面後部の段状に凹んだ部分に、一対の空気
吸入口72,72と空気排出口73と仕切壁74が一体
的に突設されているのに対して、当該部分を覆うエアダ
クトカバー2cには、その左右両側面に空気吸入孔7
6,76がそれぞれ開口され、その後面に空気排出孔7
7が開口されている。
【0033】それにより、エアダクトカバー2cにより
覆われた空間部が、仕切壁74により空気吸入室71a
と空気排出室71bに区画されて、トップカウリング2
の外部からエアダクトカバー2cの空気吸入孔76を通
り、該空気吸入室71aからアッパーカウル2aの空気
吸入口72を通ってトップカウリング2の内部に空気が
流れ込むようなエアダクトが構成されると共に、トップ
カウリング2の内部からアッパーカウル2aの空気排出
口73を通り、該空気排出室71bからエアダクトカバ
ー2cの空気排出孔77を通ってトップカウリング2の
外部に空気が流れ出すようなエアダクトが構成されてい
る。
【0034】上記のようにトップカウリング2にエアダ
クトが形成されている本実施形態の船外機1において、
トップカウリング2の内部には、エンジン上面に配置さ
れた各カムプーリー23,24,フライホイール27お
よびタイミングベルト28などの上方を覆うと共に、ト
ップカウリング2のエアダクト部分に対応する位置か
ら、サージタンク31の吸気口31aに対応する位置に
まで拡がるように、エンジン10の上方にカバー部材1
2が設置されている。
【0035】図7〜図10は、トップカウリング2の内
部に設置されているカバー部材12を示すもので、カバ
ー部材12は、図7および図8に示すように、アッパー
カウル2aの空気吸入口72を通してトップカウリング
2内に導入された空気をサージタンク31の吸気口31
aに導くための空気吸入通路81と、図9および図10
に示すように、トップカウリング2の内部で加熱された
空気をカバー部材12の下方からアッパーカウル2aの
空気排出口73に導くための空気排出通路82が、それ
ぞれ一体的に形成されているものである。
【0036】すなわち、カバー部材12には、図7およ
び図8に示すように、各カムプーリー23,24とフラ
イホイール27とタイミングベルト28の上方を直接覆
っているカバー部分12aに対して、該カバー部分12
aを部分的に上方から覆うように、アッパーカウル2a
の空気吸入口72に対応する位置からサージタンク31
の吸気口31aに対応する位置にまで延びる吸入通路形
成部分12bが一体的に形成されており、該カバー部分
12aの一部と吸入通路形成部分12bとによって空気
吸入通路81が形成されている。
【0037】この空気吸入通路81には、吸入通路形成
部分12bに対して、アッパーカウル2aの空気吸入口
72に対応する位置で、上方に突出して空気入口81a
が開口されていると共に、吸入通路形成部分12bをカ
バー部分12aからサージタンク31の側にはみ出させ
ることにより、サージタンク31の吸気口31aに対応
する位置で、下方に向かって空気出口81bが開口され
ている。
【0038】それにより、図中に矢印で示すように、ア
ッパーカウル2aの空気吸入口72に導かれた空気は、
上方に突出する空気入口81aから、空気吸入通路81
を通って、空気出口81bからサージタンク31の吸気
口31aに流される。
【0039】また、本実施形態では、そのようなカバー
部材12に対して、更に、図9および図10に示すよう
に、空気吸入通路81の側方に隣接して、カバー部分1
2aを部分的に上方から覆うように、フライホイール2
7の近傍からアッパーカウル2aの空気排出口73にま
で延びる排出通路形成部分12cが一体的に形成されて
おり、該カバー部分12aおよび吸入通路形成部分12
bの一部と排出通路形成部分12cとによって空気排出
通路82が形成されている。
【0040】この空気排出通路82には、カバー部分1
2aのフライホイール27を取り囲む部分の側壁の一部
に、フライホイール27の周辺空間と空気排出通路82
とを連通するように空気入口82aが開口されていると
共に、アッパーカウル2aの空気排出口73に対応する
位置で、排出通路形成部分12cに、上方に突出して空
気出口82bが開口されている。
【0041】それにより、図中に矢印で示すように、ト
ップカウリング2の内部で加熱されて上昇してきた空気
が、上面にファン27aを設けたフライホイール27の
回転により、カバー部材12の下方から空気入口82a
に導かれた後、カバー部分12aに開口された空気入口
82aから、空気排出通路82を通って、空気出口82
bからアッパーカウル2aの空気排出口73に流され
る。
【0042】なお、カバー部分12aには、空気吸入通
路81の途中に水抜き用の孔83が貫通されていると共
に、空気排出通路82の途中にも水抜き用の孔84が貫
通されている。
【0043】上記のようにカバー部材12に対して空気
吸入通路81と空気排出通路82がそれぞれ一体的に形
成されている本実施形態の船外機の空気通路構造によれ
ば、運転により高温となったエンジン10によって、ト
ップカウリング2の内部に溜まった空気が高温となって
も、該高温の空気を混じり込ませることなく、トップカ
ウリング2の空気吸入孔76から導入した空気を、カバ
ー部材12に形成された空気吸入通路81により、サー
ジタンク31の吸気口31aに直接流すことができるた
め、エンジンの吸気通路に供給する空気の温度を低く保
つことができて、エンジンの吸気効率の悪化を防止する
ことができる。
【0044】また、本実施形態では、トップカウリング
2の内部で加熱された空気をカバー部材12の下方から
アッパーカウル2aの空気排出口73に導くための空気
排出通路82が、空気吸入通路81とは区画された状態
で、エンジン10の上方を覆うカバー部材12に一体的
に形成されているため、各カムプーリー23,24やフ
ライホイール27やタイミングベルト27が配置されて
いるエンジン10の上面側を充分に保護することができ
ると共に、エンジンの上方がカバー部材12で覆われて
いるにもかかわらず、トップカウリング2の内部で加熱
された空気を、カバー部材12に邪魔されることなく、
効率良くトップカウリング2の外に排出することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したような本発明の船外機の空
気通路構造によれば、エンジンの運転によりトップカウ
リング内の空気が高温となっても、該高温の空気を混入
させることなく、トップカウリングの空気孔から吸入し
た外気だけを直接的にエンジンの吸気口に供給すること
ができるため、吸入空気の高温化による吸気効率の悪化
を防止することができて、エンジン出力の向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気通路構造が適用されている船外機
の概略を示す右舷側から見た側面図。
【図2】図1に示した船外機のトップカウリング部分の
内部構造を示す右舷側から見た一部断面説明図。
【図3】図1に示した船外機のトップカウリング部分の
内部構造を示す左舷側から見た一部断面説明図。
【図4】図1に示した船外機のトップカウリング部分の
内部構造を示す上方から見た断面説明図。
【図5】図1に示した船外機のアッパーケース部分の内
部構造を示す右舷側から見た断面説明図。
【図6】図1に示した船外機のトップカウリングを示す
上面図。
【図7】本発明の船外機の空気通路構造の一実施形態を
示す空気吸入通路部分の縦断面説明図。
【図8】図7に示した実施形態の空気吸入通路部分の横
断面説明図。
【図9】図7に示した実施形態の空気排出通路部分の縦
断面説明図。
【図10】図7に示した実施形態の空気排出通路部分の
横断面説明図。
【符号の説明】 1 船外機 2 トップカウリング 10 エンジン 12 カバー部材 28 タイミングベルト 31a エンジン(サージタンク)の吸気口 81 空気吸入通路 82 空気排出通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船外機上部のトップカウリング内に、縦
    方向に各気筒が配列されたエンジンが設置され、該エン
    ジンの上面側を覆うようにカバー部材が設置されている
    船外機において、トップカウリング内に取り入れた空気
    をエンジンの吸気口に導くための独立した空気吸入通路
    が、該カバー部材自体に一体的に形成されていることを
    特徴とする船外機の空気通路構造。
  2. 【請求項2】 トップカウリング内で加熱された空気を
    トップカウリングの空気排出口に導くための空気排出通
    路が、空気吸入通路とは別に、カバー部材自体に一体的
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の船
    外機の空気通路構造。
  3. 【請求項3】 エンジンが4サイクルエンジンであり、
    該エンジンの吸・排気バルブ駆動用のタイミングベルト
    が、カバー部材によって上方から覆われていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の船外機の空気通路構
    造。
JP09490796A 1996-03-25 1996-03-25 船外機の空気通路構造 Expired - Lifetime JP3690869B2 (ja)

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