JP4357681B2 - エンジン用ブローバイガス戻し構造 - Google Patents

エンジン用ブローバイガス戻し構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの燃焼室からクランク室側に漏れたブローバイガスと潤滑オイルとの混合気を気液分離し、この気液分離されたブローバイガスを吸気側に戻して再度燃焼させるエンジン用ブローバイガス戻し構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から4サイクルエンジンは、燃焼時の圧力により燃焼室からピストンとシリンダ壁との隙間を介してオイルパン側にブローバイガスが漏れるため、このブローバイガスを再度燃焼させるべく、吸気側に戻すようにしている。一方、エンジン運転中はクランク室内の潤滑オイルがミスト状になるため、このミスト状の潤滑オイルがそのブローバイガスと混合されることとなる。
【0003】
従って、この混合気を吸気側に戻して燃焼させるようにすると、潤滑オイルのオイル量が減少してしまうため、ブローバイガスと潤滑オイルとを気液分離して、ブローバイガスのみを吸気系側に戻すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のものにあっては、気液分離機能を有するブリーザ室を配設する位置が問題となり、限られた狭いスペースにエンジンを配置しなければならないものにおいては、配設場所に苦慮していた。
【0005】
そこで、この発明は、エンジンの全体の大型化を招くことなく、デッドスペースを有効に利用してブリーザ室を配置できるエンジン用ブローバイガス戻し構造を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、前記連通口は、前記減速ギヤの近傍に配置され、前記減速ギヤは、前記クランク軸と平行に設けられた減速軸を中心に回転するように構成され、前記連通口は、前記減速軸を挟んで前記フライホイールの反対側に配置され、前記フライホイールは、前記減速ギヤを挟んでシリンダブロックの一側壁の反対側に配置され、前記ブリーザ室は、前記フライホイールと前記減速ギヤと前記フライホイールマグネットカバーとによって囲まれた空間に設けられ、更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたエンジン用ブローバイガス戻し構造としたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、前記連通口は、前記減速ギヤの近傍に配置され、前記減速ギヤは、前記クランク軸と平行に設けられた減速軸を中心に回転するように構成され、クランク軸方向視において、前記減速ギヤが、前記ブリーザ室の連通口の少なくとも一部を覆い、更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたエンジン用ブローバイガス戻し構造としたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、前記連通口は、前記フライホイールマグネットカバー内の上下方向略中央部に配置され、更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたエンジン用ブローバイガス戻し構造としたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の構成に加え、前記ブリーザ室は、前記スタータモータが配置された側に形成される一方、該スタータモータは、前記フライホイールに前記減速ギヤを介して連結されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0014】
図1乃至図24には、この発明の実施の形態を示す。
【0015】
まず構成について説明すると、この発明が適用された小型滑走艇1は、図1及び図2に示すように、断面略V字形のハル2aと、その上部に被着されたデッキ2bとが接合されて一体化された艇体2を有し、この艇体2のハル2aの前後方向略中央部には、駆動源である4サイクルエンジン3が複数のエンジンマウント16を介して搭載されている。これらエンジンマウント16は、ハル2aの内側に接着されたハルライナ(図示せず)に固定されるようになっている。そして、エンジン3の前方(図1及び図2矢印方向)には、燃料タンク4が配設されており、エンジン3、燃料タンク4等の上方はハッチカバー5と一対のカバー部材6とによって覆われており、エンジン3の上方のデッキ2b上面にはステアリングハンドル7が設けられている。
【0016】
また、艇体2を構成するデッキ2bの前記ステアリングハンドル7の前方には、左右一対の吸気ダクト(ベンチレーションホース)8がデッキ2bを貫通してその上端が艇体2の外部に向かって開口している。これら吸気ダクト8により、外気を艇体2内に導入し、エンジン3への吸気の供給と艇体2内の換気を行うようにしている。
【0017】
さらに、ステアリングハンドル7の後方には、シート9が着脱自在に配設され、このシート9の両側には、図2に示すように、左右一対の足載せステップ15が設けられると共に、このシート9の後部下方には、収納ボックス10が配置されている。
【0018】
一方、艇体2の後端部であって、艇体2の幅方向中央部にはジェット推進機11が配置されており、前記エンジン3のクランク軸12の後端には、艇体2の幅方向中央に前後方向に延びるインペラ軸13の前端がカップリング14によって連結されている。
【0019】
そして、このインペラ軸13はジェット推進機11内に導入され、その後端部にはジェット推進機11のインペラハウジング11aに内蔵された不図示のインペラが取り付けられている。また、ジェット推進機11の後端部には、前記ステアリングハンドル7の操舵操作によってその方向が左右に変化する操行ノズル15が揺動自在に取り付けられている。
【0020】
而して、以上の構成を有する小型滑走艇1において、エンジン3によってジェット推進機11が駆動されると、このジェット推進機11において発生する推力によってこの小型滑走艇1が水上を滑走する一方、ジェット推進機11のポンプ作用によってインペラハウジング11aにおけるインペラよりも下流側の部位から海水等が冷却水として吸引され、この冷却水によりエンジン3が冷却されるように構成されている。
【0021】
そのエンジン3は、図2及び図5に示すように、水冷式4気筒4サイクルエンジンで、4つのシリンダ17が設けられたシリンダブロック18を有し、このシリンダブロック18にシリンダヘッド19が取り付けられ、そのシリンダ17内にはピストン20が配設されている。これらシリンダ17は前から順に第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒となっている。そして、エンジン3は、クランク軸12が艇体前後方向に延在するようにして、艇体2に搭載されている。また、このエンジン3は、ドライサンプ方式の潤滑装置を備えており、図3等に示すように、エンジン3の後部側に潤滑オイルを溜めておくオイルタンク83が配置されている。
【0022】
ピストン20はコネクティングロッド21を介して前記クランク軸12に連結される一方、前記シリンダヘッド19に形成された吸気ポート19a及び排気ポート19bが、それぞれ吸気バルブ22及び排気バルブ23にて開閉されるようになっている。これらバルブ22,23は、カムシャフト24,25により駆動されるように構成され、これらカムシャフト24,25はシリンダヘッドカバー28で覆われている。
【0023】
そして、そのシリンダヘッド19には、図6に示すように、第1,第2エキゾーストマニホールド29,30が前記各排気ポート19bに連続するように取り付けられている。これら第1,第2エキゾーストマニホールド29,30に、1本の第1エキゾーストパイプ33が接続され、更に、図4に示すように、この第1エキゾーストパイプ33に第2エキゾーストパイプ34が図6に示すようなボルト36にて取り付けられ、この第2エキゾーストパイプ34にウオータロック35が接続されている。
【0024】
それら両第1,第2エキゾーストマニホールド29,30は、それぞれ図7乃至図10に示すように、前記4つの排気ポート19bの内、2つの排気ポート19bに接続される分岐部29a,30aが二股状に分岐され、又、前記第1エキゾーストパイプ33に接続される集合部29b,30bが一体とされている。
【0025】
すなわち、前記4つの排気ポート19bは、艇体2の前後方向に略一直線上に並んで配置され、前記第1エキゾーストマニホールド29の分岐部29aは、前記4つの排気ポート19bの内の両外側に配置された2つの排気ポート19bに接続され、又、前記第2エキゾーストマニホールド30の分岐部30aは、前記4つの排気ポート19bの内の内側に配置された2つの排気ポート19bに接続されている。
【0026】
そして、それら第1,第2エキゾーストマニホールド29,30の両集合部29b,30bは、集合部30bの方が集合部29bよりシリンダブロック18側に位置し、これら両集合部29b,30bの両端面(図8及び図10参照)が互いに同一面上に位置し、前記第1エキゾーストパイプ33の上流側端部33aに接続されている。
【0027】
また、それら第1,第2エキゾーストマニホールド29,30は、左右対称形状を呈しており、円形の排気通路29c,30cの周囲に冷却水が通るウオータジャケット29d,30dが形成され、2重構造を呈している。そして、この第1,第2エキゾーストマニホールド29,30には、冷却水が通る冷却水ホースが取り付けられる取付部37が設けられている(図7及び図9参照)。
【0028】
さらに、前記第1エキゾーストパイプ33は、図11及び図12に示すように、前記第1,第2エキゾーストマニホールド29,30の各排気通路29c,30cに連通する計4本の排気通路33b,33c,33d,33eが形成されており、これらの周囲には、前記第1,第2エキゾーストマニホールド29,30のウオータジャケット29d,30dに連通するウオータジャケット33fが形成されている。
【0029】
そして、この第1エキゾーストパイプ33の下流側端部33gが前記第2エキゾーストパイプ34に接続されている。この第2エキゾーストパイプ34は、4本の排気通路34b,34c,34d,34eを有し、前記第1エキゾーストパイプ33の4本の排気通路33b,33c,33d,33eがそれぞれ対応した排気通路33b,33c,33d,33eと連通している。また、この第2エキゾーストパイプ34の周囲には、ゴムジャケット38が設けられ、このゴムジャケット38と第2エキゾーストパイプ34との間に形成されたウォータージャケット34fに冷却水が供給されるようになっている。
【0030】
また、前記エキゾーストマニホールド29,30やエキゾーストパイプ33,34等の取り回しは、図3,図4及び図6に示すように、まず、エキゾーストマニホールド29,30が排気ポート19bから斜め下方に延長され、第1エキゾーストパイプ33により前方の斜め下方に向けて延長された後、途中から斜め上方に向けて延長され、更に、第2エキゾーストパイプ34によりフライホイールマグネットカバー73の上側を通り、エンジン3の前側を幅方向に沿ってエンジン3の反対側まで延長され、そして、吸気ボックス43の下方でエンジン3の側面に沿って後方に向けて延長されている。
【0031】
なお、第2エキゾーストパイプ34の前記フライホイールマグネットカバー73の上側部分における各排気通路34b,34c,34d,34eの配置は、図6に示すように、一番上に第1気筒に連通する排気通路34bが、その下に第2,第4気筒に連通する排気通路34c,34eが、一番下に第3気筒に連通する排気通路34dが位置している。
【0032】
このようなものにあっては、各気筒毎に複数本のエキゾーストマニホールドを用意する必要なく、複数組に分割、ここでは、第1,第2エキゾーストマニホールド29,30の2組に分割することにより、部品管理や取付作業性を簡単にできる。
【0033】
また、複数組に分割することで、エキゾーストマニホールドを一体成形するものに比べ成形を容易に小型化できる。すなわち、4気筒のものを一体成形しようとすると、周囲にウオータジャケットが設けられたものでは、集合部の成形が難しく、設計の自由度が制限されて、エキゾーストマニホールド全長が長くなってしまったりしていた。これに対して、この発明では、エキゾーストマニホールドを複数組に分割することで、集合部の成形を比較的容易にすることにより、設計の自由度を向上させて、そのマニホールドの全長等を短くすることができる。
【0034】
さらに、各エキゾーストマニホールド29,30のそれぞれの集合部29b,30bは、集合されていないものと比較すると、図8及び図10中、幅Hを狭くできるため、スペース的に制約のある位置への配設も容易に行えると共に、エンジン全体の小型化にも寄与する。特に、排気通路29c,30cの周囲にウオータジャケット29d,30dが設けられたものにおいては、幅Hを従来のものより一段と狭くすることができる。つまり、各気筒毎に複数本のエキゾーストマニホールドが用意されたものにあっては、周囲にウオータジャケットが形成されていると、各エキゾーストマニホールドを接近させた場合に、隣接するエキゾーストマニホールドの各排気通路の間にウオータジャケットが介在することとなり、全体としての幅が広くなってしまう。これに対して、この発明のものは、例えば第1エキゾーストマニホールド29の集合部29bにおいては、両排気通路29cの間にウオータジャケット29dを形成していない(する必要がない)ため、幅Hを狭くすることができる。
【0035】
さらにまた、各エキゾーストマニホールド29,30をそれぞれ左右対称形状とすることにより、第1気筒からの排気通路29c,33bの長さと第4気筒からの排気通路29c,33eの長さとを同じにできると共に、第2気筒からの排気通路30c,33cの長さと第3気筒からの排気通路30c,33dの長さとを同じにできる。従って、低速から高速回転まで、各気筒がほぼ均等かつ効果的に出力を出すことができる。
【0036】
さらに、第2エキゾーストパイプ34の一部(フライホイールマグネットカバー73の上方に位置する部分)を、排気ポート19bよりも高い位置に設定することにより、海水の逆流を防止することができる。
【0037】
一方、前記エキゾーストマニホールド29,30の上側で、吸気ボックス43の下方の空間には、「二次空気導入装置」であるエアインテークシステム(以下「AIS」という)45が配置されている。
【0038】
このAIS45は、図6及び図13に示すように、吸気パイプ45aを介して前記吸気ボックス43に接続されると共に、負圧パイプ45bを介して吸気系の負圧が作用するように接続され、更に、4本の供給パイプ45cを介して各エキゾーストマニホールド29,30の各分岐部29a,30aに接続されている。
【0039】
そして、負圧パイプ45bを介して所定値以上の負圧がAIS45に作用すると、このAIS45に内蔵された図示省略の開閉弁が開き、吸気パイプ45a及び供給パイプ45cを介して吸気ボックス43内の空気が、各排気ポート19bに供給され、未燃焼ガスが燃焼されることとなる。
【0040】
このように比較的、スペースを必要とするAIS45をエキゾーストマニホールド29,30のデッドスペースを利用して配置することにより、艇体2内の限られたスペースの有効利用を図ることができる。
【0041】
また、このエキゾーストマニホールド29,30のようにウオータジャケット29d,30dが設けられたものにあっては、周囲の温度上昇も抑制できることから、AIS45をそのエキゾーストマニホールド29,30に接近させることができ、よりスペースの有効利用を図ることができる。
【0042】
ところで、エンジン3に外気を供給するための前記吸気ボックス43は、図3等に示すように、シリンダヘッドカバー28の上側に配置され、この吸気ボックス43は、図5及び図14等に示すように、「底面部」を形成する下側カバー51と「上面部」を形成する上側カバー52とに上下2分割され、内部にフィルタ組立体54が配設されている。そして、下側カバー51は、シリンダヘットカバー28に取付られたステー55にボルトにより着脱自在に固定されており、上側カバー52は、8個の締結具(図3,5,14参照)により、下側カバー51に対して着脱自在に取付られている。
【0043】
そのフィルタ組立体54は、略長方形状の「底板」としてのロアプレート57とアッパプレート58との間に平面視において長方形で環状のフィルタ59が介在されてサンドイッチ構造を呈している。
【0044】
この吸気ボックス43のロアプレート57には、吸気ボックス43内に外気を吸入する吸気口57aが、図14に示すように、略中央部に二箇所形成されており、これら吸気口57aの周縁部に上方に突出する筒部57bが形成されている。この筒部57bの上端の開放端は、図5に示すように、気化器67側が高くなるように傾斜している。さらに、そのロアプレート57の下側には、吸気路形成部材60が取り付けられ、前記筒部57bと共に吸気路61を形成するようにしている。この吸気路形成部材60は、吸気路61を横に曲げるように形成されており、下壁部60aが、前記吸気口57aの下方を遮るように構成されている。
【0045】
さらに、前記フィルタ59は、気体を通し、液体を遮断するように構成されており、前記ロアプレート57とアッパプレート58とに形成された位置決め凸部57c,58cの間に嵌合されて配設されている。
【0046】
そして、かかるフィルタ組立体54が、複数のシール部材62を介して前記下側カバー51と上側カバー52との間に介在され、その下側カバー51に形成された長方形状の開口51aから前記吸気路形成部材60が下方に突出し、吸気口57aを介して外気が吸気ボックス43内に吸入されるように構成されている。
【0047】
また、このフィルタ組立体54は、下側カバー51に形成された突起51eにより位置決めされる一方、上側カバー52の下面に複数のリブ52aが下方に向けて突設され、このリブ52aにより、フィルタ59のアッパプレート58が押さえられている。
【0048】
さらに、その上側カバー52は、例えば図3に示すように、周囲計8箇所に設けられた締結具53及び2箇所のボルト56により、下側カバー51に固定されるようになっている。この2箇所のボルト56により、上側カバー52の上面の中央部を下側カバー51に固定することにより、上側カバー52の上面が振動して騒音が生じるのを防止することができる。
【0049】
さらにまた、前記上側カバー52を下側カバー51から外した後、そのフィルタ組立体54を外すことにより、その下側カバー51に形成された開口51aがプラグキャップ65の上方に位置していることから、その開口51aを介して点火プラグ64のプラグキャップ65が露出し、その点火プラグ64のメンテナンスを簡単に行うことができるようになっている。
【0050】
また、その下側カバー51には、艇体前後方向に沿って4つの取付開口51bが形成され、これら取付開口51bのそれぞれにスロットルボディ67がシール状態で嵌合されて、吸気ボックス43内に配置されている。これら4つのスロットルボディ67には、スロットル弁67aを開閉するためのスロットル弁軸67bが設けられ、このスロットル弁軸67aの艇体2の前端部に、スロットル弁67aの開度を検出するスロットルポジションセンサ68が配設されている(図15参照)。そして、図5に示すように、その取付開口51bを閉じるように、下側カバー51とシリンダヘッド19との間にゴムブーツ63が設けられている。
【0051】
さらに、下側カバー51の側面部には、貫通孔51fが形成され、この貫通孔51fにスロットル弁67aの操作ケーブルやインジェクターの電送ケーブル等のケーブル70が貫通されている。しかも、この下側カバー51の底面部の一番低い位置に、図5及び図20に示すように、水抜き孔51cが形成されると共に、ブロ−バイガスの後述する戻りパイプ88が嵌合されるブローバイ嵌合筒部51dが設けられている。
【0052】
このようなものにあっては、吸気ボックス43の底面部にロアプレート吸気口57aを形成することにより、水がその吸気口57aから内部に入り難いと同時に、この周囲にフィルタ59を配設することにより、より一層、スロットルボディ67側への水の浸入を抑制できる。
【0053】
また、この吸気ボックス43には、前記吸気口57aの周縁部に上方に突出する筒部57bを形成したため、内部への水の浸入をより、抑制することができる。しかも、吸気脈動による騒音を抑制するには、所定長さの吸気路61が必要となるが、この吸気路61を吸気ボックス43の外側に全て突出させると、吸気ボックス43全体が大型となってしまうため、吸気ボックス43の内部に筒部57bを突出させて、吸気路61の一部を吸気ボックス43内に配置させることで、吸気ボックス43の小型化を図りつつ吸気騒音を低減させることができる。
【0054】
さらに、点火プラグ64のメンテナンスを行うには、まず、上側カバー52を外し、次いで、フィルタ組立体54を外すことにより、下側カバー51の開口51aが開放され、この開口51aを介してプラグキャップ65が露出する。従って、この開口51aを介してプラグキャップ65を外すことにより、点火プラグ64のメンテナンスを簡単に行うことができる。なお、エンジン3の点検・整備は、図5に示すように、シート9を外して、艇体2に形成された開口2cから手を挿入して行う。
【0055】
さらにまた、上側カバー52の複数のリブ52aによりフィルタ59のアッパプレート58が押さえられているため、上側カバー52の上面及びアッパープレート58の剛性が確保されることにより面振動が抑制されることとなる。
【0056】
しかも、ロアプレート筒部57bの上端部の傾斜方向を図5中二点鎖線に示すように反対側に向けて傾斜させることにより、スロットルボディ67への外気の吸入効率をより向上させることができる。
【0057】
また、前記環状のフィルタ59に囲まれた部位には、フィルタ59により通過を阻止された水が溜まる可能性がある。このため、ロアプレート57の底面に水抜き用の孔を設け、この孔に水の排出を許容する一方向弁を設けても良い。
【0058】
そして、図15に示すように、各気化器67には、インジェクタ69が配設されると共に、これら各インジェクタ69に燃料を供給する燃料レール71が配設され、この燃料レール71にアタッチメント72が設けられている。このアタッチメント72に燃料タンク4から延びる燃料ホースが着脱自在に連結されるようになっており、燃料ホースから燃料レール71を介してインジェクタ69に燃料が供給されるようになっている。
【0059】
一方、前記シリンダブロック18の前側には、図21及び図22に示すように、アルミ合金製のフライホイールマグネットカバー73が取り付けられ、このカバー73内にフライホイール74等が配設されている。すなわち、シリンダブロック18の「一側壁」である前壁部18aから前方に向けてクランク軸12の「一端部」である前端部12aが突出され、この前端部12aにフライホイール74が配設されることにより、このフライホイール74が前記フライホイールマグネットカバー73内に位置している。このフライホイールマグネットカバー73には、前記エンジンマウント16が一体成形されている。
【0060】
そして、そのフライホイール74は、小歯車75及び大歯車76からなる減速ギヤ77を介してスタータモータ78の駆動ギヤ78aに連結されることにより、このスタータモータ78からの駆動力が減速ギヤ77を介してフライホイール74に減速されて伝達されるように構成されている。なお、スターターモータ78には、始動時のみスタータモータ78の駆動力を大歯車76に伝えるための一方向クラッチが設けられている。
【0061】
また、前記クランク軸12の前端部12aには、発電装置としてのロータ80が取り付けられる一方、ステータ81が前記フライホイールマグネットカバー73に取り付けられている。そのロータ80とフライホイール74とが一体的に回転されるように構成されており、これにより、始動時においてスタータモータ78が駆動されると、スタータモータ78の駆動力はフライホイール74を介してクランク軸12に伝わり、エンジン3が始動されると共に、このクランク軸12が回転されることにより、発電が行われるようになっている。しかも、エンジン3が始動してクランク軸12の回転が上昇すると、スタータモータ78に設けた一方向クラッチがオフとなり、小歯車75及び大歯車76が減速軸79回りに空転するように構成されている。
【0062】
さらに、前記シリンダブロック18の前壁部18aには、図21等に示すように、クランク室82内と前記フライホイールマグネットカバー73内とを連通する複数の連通開口18bが形成されており、前記各燃焼室84から漏れたブローバイガスとミスト状の潤滑オイルとの混合気が、その連通開口18bを介してフライホイールマグネットカバー73内に流入するようになっている。
【0063】
また、このフライホイールマグネットカバー73内には、前記ロータ80と干渉しない位置にブリーザ室85を形成するブリーザ室用リブ73aが形成され、このリブ73aに形成された図23に示す計6箇所の取付孔73cにブリーザ室用遮蔽板86がボルトにて取り付けられることによりブリーザ室85が形成されている。なお、図23中符号91はクランク軸12の回転角度を検出するクランク角センサである。
【0064】
このブリーザ室用遮蔽板86には、図22及び図24に示すように、フライホイールマグネットカバー73内とブリーザ室85内とを連通させる「連通口」としての連通筒部86aが形成されている。また、ブリーザ室85内には、前記フライホイールマグネットカバー73に形成された通路用リブ73bが位置し、このリブ73bにより、前記連通筒部86aからブリーザ室85内に流入した混合気を図23中矢印に示すように迂回させて流通させて、気液分離、すなわ、ブローバイガスから潤滑オイルを分離するようにしている。
【0065】
そして、そのブローバイガスが戻りパイプ88を介して前記吸気ボックス43に流入して再度燃焼されるようになっている。
【0066】
また、気液分離された潤滑オイルは、遮蔽板86に形成された流出孔86bを介してフライホイールマグネットカバー73内底部、そして、クランク室82内底部に流れて行くように構成されている。なお、図24中符号86cは、フライホイールマグネットカバー73に取り付けるための取付ボルトが貫通する貫通孔である。
【0067】
このようなものにあっては、燃焼時の圧力により燃焼室84からピストン20とシリンダ17の内壁との隙間を介してクランク室82側にブローバイガスが漏れ、このガスがミスト状の潤滑オイルと混合され、この混合気がクランク室82内と吸気ボックス43側との圧力差により、まず、シリンダブロック前壁部12aに形成された連通開口18bを介して、フライホイールマグネットカバー73内に流入する。
【0068】
次いで、その混合気は、ブリーザ室用遮蔽板86の連通筒部86aを介してブリーザ室85内に流入し、通路用リブ73bにて通路長が長く形成された通路を矢印に示すように流れる。これにより、混合気が気液分離され、ブローバイガスが戻りパイプ88を介して吸気ボックス43側に流入して再度燃焼されることとなる。
【0069】
一方、分離された潤滑オイルはブリーザ室85の下部側の流出孔86bから流れ出し、フライホイールマグネットカバー73内の底部からクランク室82内座部側に戻るようになっている。
【0070】
このようなものにあっては、本来、フライホイールマグネットカバー73は密閉構造となっており、この密閉構造の一部(デッドスペース)を利用してブリーザ室85を配置するようにしたため、配設スペースが別途必要ないことからエンジン3の大型化を招くことがないと共に、部品点数をそれ程増加させることがない。
【0071】
また、そのブリーザ室85は、スタータモータ78側に配置したため、よりデッドスペースの有効利用を図ることができる。すなわち、このスタータモータ78側には減速ギヤ77が配置されており、この減速ギヤ77等を覆うようにフライホイールマグネットカバー73が配置されていることから、この部分がデッドスペースとなるため、この部分にブリーザ室85を形成することで、デッドスペースの有効利用を図ることができる。
【0072】
さらに、連通筒部86bが減速ギヤ77の近傍に配置されているため、この減速ギヤ77が遮蔽物となり、この部分でも気液分離作用が発揮されることとなる。
【0073】
さらにまた、その連通筒部86bは、フライホイールマグネットカバー73の上下方向略中央部に設けることにより、小型滑走艇1が反転した場合でも、そのカバー73内の潤滑オイルがその連通筒部86bを介してブリーザ室85内に流れ込むのを防止できる。従って、小型滑走艇1が反転した場合でも、フライホイールマグネットカバー73内の潤滑オイルがブリーザ室85を介して吸気ボックス43側に急激に流れ込むようなことがない。
【0077】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載された発明によれば、フライホイールマグネットカバーは密閉構造となっており、この密閉構造の一部(デッドスペース)を利用してブリーザ室を配置するようにしたため、配設スペースが別途必要ないことからエンジンの大型化を招くことがないと共に、部品点数をそれ程増加させることがない。
また、ブリーザ室の連通口を減速ギヤの近傍に配置したため、この減速ギヤが遮蔽物となり、この部分でも気液分離作用を発揮することができる。
しかも、ブリーザ室の連通口が減速軸を挟んでフライホイールの反対側に配置されているため、フライホイールマグネットカバー内に溜まった潤滑オイルがフライホイールによって攪拌されたとしても、減速軸と減速ギヤが遮蔽物となり、この部分でも気液分離作用をさらに発揮することができる。
さらに、ブリーザ室は、フライホイールと減速ギヤとフライホイールマグネットカバーとによって囲まれた空間に設けられているため、フライホイールと減速ギヤとフライホイールマグネットカバーとによって形成されたデッドスペースを利用してブリーザ室を配置することができ、エンジンの大型化を招くことなく大容量のブリーザ室を設けることができる。
【0078】
請求項2に記載された発明によれば、エンジンの大型化を招いたり、部品点数をそれ程増加させることなく大容量のブリーザ室を配置することができ、しかもブリーザ室の連通口近傍に配置して該連通口の少なくとも一部を覆うように設けた減速ギヤが該連通口に対して遮蔽物となり、この部分でも気液分離作用を発揮することができる。
【0079】
請求項3に記載された発明によれば、エンジンの大型化を招いたり、部品点数をそれ程増加させることなく大容量のブリーザ室を配置することができ、しかも小型滑走艇が反転した場合でも、そのカバー内の潤滑オイルがその連通口を介してブリーザ室内に流れ込むのを防止できる。従って、小型滑走艇が反転した場合でも、フライホイールマグネットカバー内の潤滑オイルがブリーザ室を介して吸気系側に急激に流れ込むようなことがない。
【0080】
請求項4に記載された発明によれば、請求項1乃至3の効果に加え、ブリーザ室をスタータモータ側に配置したため、よりデッドスペースの有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す小型滑走艇の側面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す小型滑走艇の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態を示す小型滑走艇のエンジンを右斜め前方から見た斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態を示す小型滑走艇のエンジンを左斜め前方から見た斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態を示す小型滑走艇に搭載されたエンジン等を後方から見た一部断面した図である。
【図6】この発明の実施の形態を示す、一部を破断したエンジンの側面図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる第1エキゾーストマニホールドを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の左側面図である。
【図8】この発明の実施の形態にかかる第1エキゾーストマニホールドの集合部の端面を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる第2エキゾーストマニホールドを示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(b)の左側面図である。
【図10】この発明の実施の形態にかかる第2エキゾーストマニホールドの集合部の端面を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態を示す第1エキゾーストパイプの平面図である。
【図12】この発明の実施の形態を示す第1エキゾーストパイプの正面図である。
【図13】この発明の実施の形態を示すAISの配置状態を前方から見た図である。
【図14】この発明の実施の形態を示す図5のA−A線に沿う吸気ボックスの拡大断面図である。
【図15】この発明の実施の形態を示す、上側カバーを取り外した状態における吸気ボックスの下側カバー及びスロットルボディ等の平面図である。
【図16】この発明の実施の形態を示すフィルター組立体の平面図である。
【図17】この発明の実施の形態を示す吸気ボックスの上側カバーの裏面図である。
【図18】この発明の実施の形態を示す図17のB−B線に沿う断面図である。
【図19】この発明の実施の形態を示す吸気ボックスの下側カバーの平面図である。
【図20】この発明の実施の形態を示す図19のC−C線に沿う断面図である。
【図21】この発明の実施の形態を示すエンジンの前側部分の縦断面図である。
【図22】この発明の実施の形態を示す図21のD−D線に沿う断面図である。
【図23】この発明の実施の形態を示すフライホイールマグネットカバーの裏面図である。
【図24】この発明の実施の形態を示すブリーザ室用遮蔽板を示す図で、(a)はフライホイールマグネットカバーの裏面側から見た図、(b)は(a)の右側面図である。
【符号の説明】
1 小型滑走艇
3 エンジン
18 シリンダブロック
18a 前壁部(一側壁)
18b 連通開口
73 フライホイールマグネットカバー
74 フライホイール
77 減速ギヤ
78 スタータモータ
79 減速軸
85 ブリーザ室
86 ブリーザ室用遮蔽板
86a 連通筒部(連通口)
88 戻りパイプ

Claims (4)

  1. クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、
    該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、
    前記連通口は、前記減速ギヤの近傍に配置され、
    前記減速ギヤは、前記クランク軸と平行に設けられた減速軸を中心に回転するように構成され、前記連通口は、前記減速軸を挟んで前記フライホイールの反対側に配置され、
    前記フライホイールは、前記減速ギヤを挟んでシリンダブロックの一側壁の反対側に配置され、前記ブリーザ室は、前記フライホイールと前記減速ギヤと前記フライホイールマグネットカバーとによって囲まれた空間に設けられ、
    更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたことを特徴とするエンジン用ブローバイガス戻し構造。
  2. クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、
    該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、
    前記連通口は、前記減速ギヤの近傍に配置され、
    前記減速ギヤは、前記クランク軸と平行に設けられた減速軸を中心に回転するように構成され、クランク軸方向視において、前記減速ギヤが、前記ブリーザ室の連通口の少なくとも一部を覆い、
    更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたことを特徴とするエンジン用ブローバイガス戻し構造。
  3. クランク軸の一端部がシリンダブロックの一側壁から外部に突出され、該一端部にフライホイールが設けられ、前記クランク軸の回転により発電する発電装置が設けられ、該発電装置、前記フライホイール及びスタータモータの減速ギヤがフライホイールマグネットカバーで覆われ、
    該フライホイールマグネットカバー内と前記クランク室内とを連通する連通開口を前記シリンダブロック一側壁に形成すると共に、フライホイールマグネットカバー内に気液分離機能を備えたブリーザ室を設け、該ブリーザ室には、前記連通開口を介して流入してきた潤滑オイルとブローバイガスとの混合気を、前記ブリーザ室内に流入させる連通口を形成し、
    前記連通口は、前記フライホイールマグネットカバー内の上下方向略中央部に配置され、
    更に、該ブリーザ室内で気液分離されたブローバイガスを、エンジン燃焼室に外気を供給する吸気系に戻りパイプを介して導くようにしたことを特徴とするエンジン用ブローバイガス戻し構造。
  4. 前記ブリーザ室は、前記スタータモータが配置された側に形成される一方、該スタータモータは、前記フライホイールに前記減速ギヤを介して連結されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のエンジン用ブローバイガス戻し構造。
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