JP2001193452A - エンジン用排気部構造 - Google Patents
エンジン用排気部構造Info
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- JP2001193452A JP2001193452A JP2000007571A JP2000007571A JP2001193452A JP 2001193452 A JP2001193452 A JP 2001193452A JP 2000007571 A JP2000007571 A JP 2000007571A JP 2000007571 A JP2000007571 A JP 2000007571A JP 2001193452 A JP2001193452 A JP 2001193452A
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Abstract
配設スペースを狭くできるエンジン用排気部構造を提供
する。 【解決手段】 多気筒エンジン3のシリンダヘッド19
に複数の排気ポートが形成され、該複数の排気ポートに
複数のエキゾーストマニホールド29,30が接続さ
れ、該エキゾーストマニホールド29,30にエキゾー
ストパイプ33が接続され、前記各エキゾーストマニホ
ールド29,30は、排気通路の周囲にウオータジャケ
ットが形成された二重構造を呈し、前記複数のエキゾー
ストマニホールド29,30は、分岐されて前記複数の
排気ポートに接続される分岐部29a,30aと、分岐
されたものが集合されて前記エキゾーストパイプ33に
接続される集合部29b,30bとを有する。
Description
ゾーストマニホールドが設けられた排気部構造に関する
ものである。
のとしては、例えば水上を滑走する小型滑走艇がある。
から吸い込んだ水をノズルから後方に噴射して所要の推
力を発生するジェット推進機と、このジェット推進機を
駆動するエンジンを搭載している。
を有する2サイクルエンジンが採用され、このエンジン
は、シリンダヘッドに各気筒毎に排気ポートが設けら
れ、これら各排気ポートにエキゾーストマニホールドが
接続されている。
うな従来のものにあっては、エキゾーストマニホールド
には、排気通路の周囲に冷却水が通るウオータジャケッ
トが設けられているため、鋳造で2重管を形成するのは
難しく、例えば4気筒用のエキゾーストマニホールドを
一体で形成しようとすると、形状が極めて制限されてし
まい、エンジンに近づけてコンパクトにするのはレイア
ウト的に難しい。また、各排気ポートに接続させたエキ
ゾーストパイプを集合させることなく互いに独立して設
けようとすると、これらエキゾーストパイプを互いに空
隙を介して配設しなければならず、配設スペースを広く
必要としてしまう。
度を向上させると共に、配設スペースを狭くできるエン
ジン用排気部構造を提供することを課題としている。
めに、請求項1に記載の発明は、多気筒エンジンのシリ
ンダヘッドに複数の排気ポートが形成され、該複数の排
気ポートに複数のエキゾーストマニホールドが接続さ
れ、該エキゾーストマニホールドにエキゾーストパイプ
が接続され、前記各エキゾーストマニホールドは、排気
通路の周囲にウオータジャケットが形成された二重構造
を呈し、前記複数のエキゾーストマニホールドの内の少
なくとも一つは、分岐されて前記複数の排気ポートに接
続される分岐部と、分岐されたものが集合されて前記エ
キゾーストパイプに接続される集合部とを有するエンジ
ン用排気部構造としたことを特徴とする。
の構成に加え、前記分岐部と集合部を有するエキゾース
トマニホールドの内の、少なくとも一つは、左右対称形
状を呈していることを特徴とする。
に記載の構成に加え、直列4気筒エンジンで、前記分岐
部と集合部を有するエキゾーストマニホールドが2本設
けられ、この一方のエキゾーストマニホールドは、一対
の分岐部が、4つの排気ポートの内の外側の2つの排気
ポートに接続され、又、他方のエキゾーストマニホール
ドは、一対の分岐部が、4つの排気ポートの内の内側の
2つの排気ポートに接続され、前記エキゾーストマニホ
ールドは、左右対称形状を呈していることを特徴とす
る。
いて説明する。
態を示す。
適用された小型滑走艇1は、図1及び図2に示すよう
に、断面略V字形のハル2aと、その上部に被着された
デッキ2bとが接合されて一体化された艇体2を有し、
この艇体2のハル2aの前後方向略中央部には、駆動源
である4サイクルエンジン3が複数のエンジンマウント
16を介して搭載されている。これらエンジンマウント
16は、ハル2aの内側に接着されたハルライナ(図示
せず)に固定されるようになっている。そして、エンジ
ン3の前方(図1及び図2矢印方向)には、燃料タンク
4が配設されており、エンジン3、燃料タンク4等の上
方はハッチカバー5と一対のカバー部材6とによって覆
われており、エンジン3の上方のデッキ2b上面にはス
テアリングハンドル7が設けられている。
ステアリングハンドル7の前方には、左右一対の吸気ダ
クト(ベンチレーションホース)8がデッキ2bを貫通
してその上端が艇体2の外部に向かって開口している。
これら吸気ダクト8により、外気を艇体2内に導入し、
エンジン3への吸気の供給と艇体2内の換気を行うよう
にしている。
は、シート9が着脱自在に配設され、このシート9の両
側には、図2に示すように、左右一対の足載せステップ
15が設けられると共に、このシート9の後部下方に
は、収納ボックス10が配置されている。
幅方向中央部にはジェット推進機11が配置されてお
り、前記エンジン3のクランク軸12の後端には、艇体
2の幅方向中央に前後方向に延びるインペラ軸13の前
端がカップリング14によって連結されている。
進機11内に導入され、その後端部にはジェット推進機
11のインペラハウジング11aに内蔵された不図示の
インペラが取り付けられている。また、ジェット推進機
11の後端部には、前記ステアリングハンドル7の操舵
操作によってその方向が左右に変化する操行ノズル15
が揺動自在に取り付けられている。
において、エンジン3によってジェット推進機11が駆
動されると、このジェット推進機11において発生する
推力によってこの小型滑走艇1が水上を滑走する一方、
ジェット推進機11のポンプ作用によってインペラハウ
ジング11aにおけるインペラよりも下流側の部位から
海水等が冷却水として吸引され、この冷却水によりエン
ジン3が冷却されるように構成されている。
うに、水冷式4気筒4サイクルエンジンで、4つのシリ
ンダ17が設けられたシリンダブロック18を有し、こ
のシリンダブロック18にシリンダヘッド19が取り付
けられ、そのシリンダ17内にはピストン20が配設さ
れている。これらシリンダ17は前から順に第1気筒、
第2気筒、第3気筒、第4気筒となっている。そして、
エンジン3は、クランク軸12が艇体前後方向に延在す
るようにして、艇体2に搭載されている。また、このエ
ンジン3は、ドライサンプ方式の潤滑装置を備えてお
り、図3等に示すように、エンジン3の後部側に潤滑オ
イルを溜めておくオイルタンク83が配置されている。
を介して前記クランク軸12に連結される一方、前記シ
リンダヘッド19に形成された吸気ポート19a及び排
気ポート19bが、それぞれ吸気バルブ22及び排気バ
ルブ23にて開閉されるようになっている。これらバル
ブ22,23は、カムシャフト24,25により駆動さ
れるように構成され、これらカムシャフト24,25は
シリンダヘッドカバー28で覆われている。
6に示すように、第1,第2エキゾーストマニホールド
29,30が前記各排気ポート19bに連続するように
取り付けられている。これら第1,第2エキゾーストマ
ニホールド29,30に、1本の第1エキゾーストパイ
プ33が接続され、更に、図4に示すように、この第1
エキゾーストパイプ33に第2エキゾーストパイプ34
が図6に示すようなボルト36にて取り付けられ、この
第2エキゾーストパイプ34にウオータロック35が接
続されている。
ルド29,30は、それぞれ図7乃至図10に示すよう
に、前記4つの排気ポート19bの内、2つの排気ポー
ト19bに接続される分岐部29a,30aが二股状に
分岐され、又、前記第1エキゾーストパイプ33に接続
される集合部29b,30bが一体とされている。
は、艇体2の前後方向に略一直線上に並んで配置され、
前記第1エキゾーストマニホールド29の分岐部29a
は、前記4つの排気ポート19bの内の両外側に配置さ
れた2つの排気ポート19bに接続され、又、前記第2
エキゾーストマニホールド30の分岐部30aは、前記
4つの排気ポート19bの内の内側に配置された2つの
排気ポート19bに接続されている。
ニホールド29,30の両集合部29b,30bは、集
合部30bの方が集合部29bよりシリンダブロック1
8側に位置し、これら両集合部29b,30bの両端面
(図8及び図10参照)が互いに同一面上に位置し、前
記第1エキゾーストパイプ33の上流側端部33aに接
続されている。
ホールド29,30は、左右対称形状を呈しており、円
形の排気通路29c,30cの周囲に冷却水が通るウオ
ータジャケット29d,30dが形成され、2重構造を
呈している。そして、この第1,第2エキゾーストマニ
ホールド29,30には、冷却水が通る冷却水ホースが
取り付けられる取付部37が設けられている(図7及び
図9参照)。
は、図11及び図12に示すように、前記第1,第2エ
キゾーストマニホールド29,30の各排気通路29
c,30cに連通する計4本の排気通路33b,33
c,33d,33eが形成されており、これらの周囲に
は、前記第1,第2エキゾーストマニホールド29,3
0のウオータジャケット29d,30dに連通するウオ
ータジャケット33fが形成されている。
の下流側端部33gが前記第2エキゾーストパイプ34
に接続されている。この第2エキゾーストパイプ34
は、4本の排気通路34b,34c,34d,34eを
有し、前記第1エキゾーストパイプ33の4本の排気通
路33b,33c,33d,33eがそれぞれ対応した
排気通路33b,33c,33d,33eと連通してい
る。また、この第2エキゾーストパイプ34の周囲に
は、ゴムジャケット38が設けられ、このゴムジャケッ
ト38と第2エキゾーストパイプ34との間に形成され
たウォータージャケット34fに冷却水が供給されるよ
うになっている。
9,30やエキゾーストパイプ33,34等の取り回し
は、図3,図4及び図6に示すように、まず、エキゾー
ストマニホールド29,30が排気ポート19bから斜
め下方に延長され、第1エキゾーストパイプ33により
前方の斜め下方に向けて延長された後、途中から斜め上
方に向けて延長され、更に、第2エキゾーストパイプ3
4によりフライホイールマグネットカバー73の上側を
通り、エンジン3の前側を幅方向に沿ってエンジン3の
反対側まで延長され、そして、吸気ボックス43の下方
でエンジン3の側面に沿って後方に向けて延長されてい
る。
フライホイールマグネットカバー73の上側部分におけ
る各排気通路34b,34c,34d,34eの配置
は、図6に示すように、一番上に第1気筒に連通する排
気通路34bが、その下に第2,第4気筒に連通する排
気通路34c,34eが、一番下に第3気筒に連通する
排気通路34dが位置している。
数本のエキゾーストマニホールドを用意する必要なく、
複数組に分割、ここでは、第1,第2エキゾーストマニ
ホールド29,30の2組に分割することにより、部品
管理や取付作業性を簡単にできる。
ストマニホールドを一体成形するものに比べ成形を容易
に小型化できる。すなわち、4気筒のものを一体成形し
ようとすると、周囲にウオータジャケットが設けられた
ものでは、集合部の成形が難しく、設計の自由度が制限
されて、エキゾーストマニホールド全長が長くなってし
まったりしていた。これに対して、この発明では、エキ
ゾーストマニホールドを複数組に分割することで、集合
部の成形を比較的容易にすることにより、設計の自由度
を向上させて、そのマニホールドの全長等を短くするこ
とができる。
9,30のそれぞれの集合部29b,30bは、集合さ
れていないものと比較すると、図8及び図10中、幅H
を狭くできるため、スペース的に制約のある位置への配
設も容易に行えると共に、エンジン全体の小型化にも寄
与する。特に、排気通路29c,30cの周囲にウオー
タジャケット29d,30dが設けられたものにおいて
は、幅Hを従来のものより一段と狭くすることができ
る。つまり、各気筒毎に複数本のエキゾーストマニホー
ルドが用意されたものにあっては、周囲にウオータジャ
ケットが形成されていると、各エキゾーストマニホール
ドを接近させた場合に、隣接するエキゾーストマニホー
ルドの各排気通路の間にウオータジャケットが介在する
こととなり、全体としての幅が広くなってしまう。これ
に対して、この発明のものは、例えば第1エキゾースト
マニホールド29の集合部29bにおいては、両排気通
路29cの間にウオータジャケット29dを形成してい
ない(する必要がない)ため、幅Hを狭くすることがで
きる。
29,30をそれぞれ左右対称形状とすることにより、
第1気筒からの排気通路29c,33bの長さと第4気
筒からの排気通路29c,33eの長さとを同じにでき
ると共に、第2気筒からの排気通路30c,33cの長
さと第3気筒からの排気通路30c,33dの長さとを
同じにできる。従って、低速から高速回転まで、各気筒
がほぼ均等かつ効果的に出力を出すことができる。
部(フライホイールマグネットカバー73の上方に位置
する部分)を、排気ポート19bよりも高い位置に設定
することにより、海水の逆流を防止することができる。
9,30の上側で、吸気ボックス43の下方の空間に
は、「二次空気導入装置」であるエアインテークシステ
ム(以下「AIS」という)45が配置されている。
ように、吸気パイプ45aを介して前記吸気ボックス4
3に接続されると共に、負圧パイプ45bを介して吸気
系の負圧が作用するように接続され、更に、4本の供給
パイプ45cを介して各エキゾーストマニホールド2
9,30の各分岐部29a,30aに接続されている。
以上の負圧がAIS45に作用すると、このAIS45
に内蔵された図示省略の開閉弁が開き、吸気パイプ45
a及び供給パイプ45cを介して吸気ボックス43内の
空気が、各排気ポート19bに供給され、未燃焼ガスが
燃焼されることとなる。
AIS45をエキゾーストマニホールド29,30のデ
ッドスペースを利用して配置することにより、艇体2内
の限られたスペースの有効利用を図ることができる。
9,30のようにウオータジャケット29d,30dが
設けられたものにあっては、周囲の温度上昇も抑制でき
ることから、AIS45をそのエキゾーストマニホール
ド29,30に接近させることができ、よりスペースの
有効利用を図ることができる。
めの前記吸気ボックス43は、図3等に示すように、シ
リンダヘッドカバー28の上側に配置され、この吸気ボ
ックス43は、図5及び図14等に示すように、「底面
部」を形成する下側カバー51と「上面部」を形成する
上側カバー52とに上下2分割され、内部にフィルタ組
立体54が配設されている。そして、下側カバー51
は、シリンダヘットカバー28に取付られたステー55
にボルトにより着脱自在に固定されており、上側カバー
52は、8個の締結具(図3,5,14参照)により、
下側カバー51に対して着脱自在に取付られている。
「底板」としてのロアプレート57とアッパプレート5
8との間に平面視において長方形で環状のフィルタ59
が介在されてサンドイッチ構造を呈している。
には、吸気ボックス43内に外気を吸入する吸気口57
aが、図14に示すように、略中央部に二箇所形成され
ており、これら吸気口57aの周縁部に上方に突出する
筒部57bが形成されている。この筒部57bの上端の
開放端は、図5に示すように、気化器67側が高くなる
ように傾斜している。さらに、そのロアプレート57の
下側には、吸気路形成部材60が取り付けられ、前記筒
部57bと共に吸気路61を形成するようにしている。
この吸気路形成部材60は、吸気路61を横に曲げるよ
うに形成されており、下壁部60aが、前記吸気口57
aの下方を遮るように構成されている。
し、液体を遮断するように構成されており、前記ロアプ
レート57とアッパプレート58とに形成された位置決
め凸部57c,58cの間に嵌合されて配設されてい
る。
数のシール部材62を介して前記下側カバー51と上側
カバー52との間に介在され、その下側カバー51に形
成された長方形状の開口51aから前記吸気路形成部材
60が下方に突出し、吸気口57aを介して外気が吸気
ボックス43内に吸入されるように構成されている。
バー51に形成された突起51eにより位置決めされる
一方、上側カバー52の下面に複数のリブ52aが下方
に向けて突設され、このリブ52aにより、フィルタ5
9のアッパプレート58が押さえられている。
3に示すように、周囲計8箇所に設けられた締結具53
及び2箇所のボルト56により、下側カバー51に固定
されるようになっている。この2箇所のボルト56によ
り、上側カバー52の上面の中央部を下側カバー51に
固定することにより、上側カバー52の上面が振動して
騒音が生じるのを防止することができる。
バー51から外した後、そのフィルタ組立体54を外す
ことにより、その下側カバー51に形成された開口51
aがプラグキャップ65の上方に位置していることか
ら、その開口51aを介して点火プラグ64のプラグキ
ャップ65が露出し、その点火プラグ64のメンテナン
スを簡単に行うことができるようになっている。
方向に沿って4つの取付開口51bが形成され、これら
取付開口51bのそれぞれにスロットルボディ67がシ
ール状態で嵌合されて、吸気ボックス43内に配置され
ている。これら4つのスロットルボディ67には、スロ
ットル弁67aを開閉するためのスロットル弁軸67b
が設けられ、このスロットル弁軸67aの艇体2の前端
部に、スロットル弁67aの開度を検出するスロットル
ポジションセンサ68が配設されている(図15参
照)。そして、図5に示すように、その取付開口51b
を閉じるように、下側カバー51とシリンダヘッド19
との間にゴムブーツ63が設けられている。
通孔51fが形成され、この貫通孔51fにスロットル
弁67aの操作ケーブルやインジェクターの電送ケーブ
ル等のケーブル70が貫通されている。しかも、この下
側カバー51の底面部の一番低い位置に、図5及び図2
0に示すように、水抜き孔51cが形成されると共に、
ブロ−バイガスの後述する戻りパイプ88が嵌合される
ブローバイ嵌合筒部51dが設けられている。
43の底面部にロアプレート吸気口57aを形成するこ
とにより、水がその吸気口57aから内部に入り難いと
同時に、この周囲にフィルタ59を配設することによ
り、より一層、スロットルボディ67側への水の浸入を
抑制できる。
気口57aの周縁部に上方に突出する筒部57bを形成
したため、内部への水の浸入をより、抑制することがで
きる。しかも、吸気脈動による騒音を抑制するには、所
定長さの吸気路61が必要となるが、この吸気路61を
吸気ボックス43の外側に全て突出させると、吸気ボッ
クス43全体が大型となってしまうため、吸気ボックス
43の内部に筒部57bを突出させて、吸気路61の一
部を吸気ボックス43内に配置させることで、吸気ボッ
クス43の小型化を図りつつ吸気騒音を低減させること
ができる。
行うには、まず、上側カバー52を外し、次いで、フィ
ルタ組立体54を外すことにより、下側カバー51の開
口51aが開放され、この開口51aを介してプラグキ
ャップ65が露出する。従って、この開口51aを介し
てプラグキャップ65を外すことにより、点火プラグ6
4のメンテナンスを簡単に行うことができる。なお、エ
ンジン3の点検・整備は、図5に示すように、シート9
を外して、艇体2に形成された開口2cから手を挿入し
て行う。
52aによりフィルタ59のアッパプレート58が押さ
えられているため、上側カバー52の上面及びアッパー
プレート58の剛性が確保されることにより面振動が抑
制されることとなる。
の傾斜方向を図5中二点鎖線に示すように反対側に向け
て傾斜させることにより、スロットルボディ67への外
気の吸入効率をより向上させることができる。
部位には、フィルタ59により通過を阻止された水が溜
まる可能性がある。このため、ロアプレート57の底面
に水抜き用の孔を設け、この孔に水の排出を許容する一
方向弁を設けても良い。
7には、インジェクタ69が配設されると共に、これら
各インジェクタ69に燃料を供給する燃料レール71が
配設され、この燃料レール71にアタッチメント72が
設けられている。このアタッチメント72に燃料タンク
4から延びる燃料ホースが着脱自在に連結されるように
なっており、燃料ホースから燃料レール71を介してイ
ンジェクタ69に燃料が供給されるようになっている。
は、図21及び図22に示すように、アルミ合金製のフ
ライホイールマグネットカバー73が取り付けられ、こ
のカバー73内にフライホイール74等が配設されてい
る。すなわち、シリンダブロック18の「一側壁」であ
る前壁部18aから前方に向けてクランク軸12の「一
端部」である前端部12aが突出され、この前端部12
aにフライホイール74が配設されることにより、この
フライホイール74が前記フライホイールマグネットカ
バー73内に位置している。このフライホイールマグネ
ットカバー73には、前記エンジンマウント16が一体
成形されている。
車75及び大歯車76からなる減速ギヤ77を介してス
タータモータ78の駆動ギヤ78aに連結されることに
より、このスタータモータ78からの駆動力が減速ギヤ
77を介してフライホイール74に減速されて伝達され
るように構成されている。なお、スターターモータ78
には、始動時のみスタータモータ78の駆動力を大歯車
76に伝えるための一方向クラッチが設けられている。
には、発電装置としてのロータ80が取り付けられる一
方、ステータ81が前記フライホイールマグネットカバ
ー73に取り付けられている。そのロータ80とフライ
ホイール74とが一体的に回転されるように構成されて
おり、これにより、始動時においてスタータモータ78
が駆動されると、スタータモータ78の駆動力はフライ
ホイール74を介してクランク軸12に伝わり、エンジ
ン3が始動されると共に、このクランク軸12が回転さ
れることにより、発電が行われるようになっている。し
かも、エンジン3が始動してクランク軸12の回転が上
昇すると、スタータモータ78に設けた一方向クラッチ
がオフとなり、小歯車75及び大歯車76が減速軸回り
に空転するように構成されている。
部18aには、図21等に示すように、クランク室82
内と前記フライホイールマグネットカバー73内とを連
通する複数の連通開口18bが形成されており、前記各
燃焼室84から漏れたブローバイガスとミスト状の潤滑
オイルとの混合気が、その連通開口18bを介してフラ
イホイールマグネットカバー73内に流入するようにな
っている。
ー73内には、前記ロータ80と干渉しない位置にブリ
ーザ室85を形成するブリーザ室用リブ73aが形成さ
れ、このリブ73aに形成された図23に示す計6箇所
の取付孔73cにブリーザ室用遮蔽板86がボルトにて
取り付けられることによりブリーザ室85が形成されて
いる。なお、図23中符号91はクランク軸12の回転
角度を検出するクランク角センサである。
及び図24に示すように、フライホイールマグネットカ
バー73内とブリーザ室85内とを連通させる「連通
口」としての連通筒部86aが形成されている。また、
ブリーザ室85内には、前記フライホイールマグネット
カバー73に形成された通路用リブ73bが位置し、こ
のリブ73bにより、前記連通筒部86aからブリーザ
室85内に流入した混合気を図23中矢印に示すように
迂回させて流通させて、気液分離、すなわ、ブローバイ
ガスから潤滑オイルを分離するようにしている。
88を介して前記吸気ボックス43に流入して再度燃焼
されるようになっている。
板86に形成された流出孔86bを介してフライホイー
ルマグネットカバー73内底部、そして、クランク室8
2内底部に流れて行くように構成されている。なお、図
24中符号86cは、フライホイールマグネットカバー
73に取り付けるための取付ボルトが貫通する貫通孔で
ある。
により燃焼室84からピストン20とシリンダ17の内
壁との隙間を介してクランク室82側にブローバイガス
が漏れ、このガスがミスト状の潤滑オイルと混合され、
この混合気がクランク室82内と吸気ボックス43側と
の圧力差により、まず、シリンダブロック前壁部12a
に形成された連通開口18bを介して、フライホイール
マグネットカバー73内に流入する。
板86の連通筒部86aを介してブリーザ室85内に流
入し、通路用リブ73bにて通路長が長く形成された通
路を矢印に示すように流れる。これにより、混合気が気
液分離され、ブローバイガスが戻りパイプ88を介して
吸気ボックス43側に流入して再度燃焼されることとな
る。
85の下部側の流出孔86bから流れ出し、フライホイ
ールマグネットカバー73内の底部からクランク室82
内座部側に戻るようになっている。
ホイールマグネットカバー73は密閉構造となってお
り、この密閉構造の一部(デッドスペース)を利用して
ブリーザ室85を配置するようにしたため、配設スペー
スが別途必要ないことからエンジン3の大型化を招くこ
とがないと共に、部品点数をそれ程増加させることがな
い。
ータ78側に配置したため、よりデッドスペースの有効
利用を図ることができる。すなわち、このスタータモー
タ78側には減速ギヤ77が配置されており、この減速
ギヤ77等を覆うようにフライホイールマグネットカバ
ー73が配置されていることから、この部分がデッドス
ペースとなるため、この部分にブリーザ室85を形成す
ることで、デッドスペースの有効利用を図ることができ
る。
近傍に配置されているため、この減速ギヤ77が遮蔽物
となり、この部分でも気液分離作用が発揮されることと
なる。
イホイールマグネットカバー73の上下方向略中央部に
設けることにより、小型滑走艇1が反転した場合でも、
そのカバー73内の潤滑オイルがその連通筒部86bを
介してブリーザ室85内に流れ込むのを防止できる。従
って、小型滑走艇1が反転した場合でも、フライホイー
ルマグネットカバー73内の潤滑オイルがブリーザ室8
5を介して吸気ボックス43側に急激に流れ込むような
ことがない。
載された発明によれば、複数のエキゾーストマニホール
ドの内の少なくとも一つは、分岐されて前記複数の排気
ポートに接続さる分岐部と、分岐されたものが集合され
てエキゾーストパイプに接続される集合部とを有するこ
ととし、エキゾーストマニホールドを複数組設けること
により、従来の一体物と比較すると、2構造であっても
鋳造が容易で、レイアウト的にも自由度がある。
れたエキゾーストパイプを、集合させることなく互いに
独立して設けたものと比較すると、排気ポート近傍にお
ける排気部の幅、すなわちエキゾーストマニホールドの
集合部側での幅を狭くできるため、スペース的に制約の
ある位置への配設も容易に行えると共に、エンジン全体
の小型化にも寄与する。
上記効果に加え、分岐部と集合部を有するエキゾースト
マニホールドの内の、少なくとも一つは、左右対称形状
を呈しているため、排気通路の長さを左右で同じにする
ことができ、低速から高速回転まで、各気筒がほぼ均等
かつ効果的に出力を出すことができる。
図である。
図である。
ジンを右斜め前方から見た斜視図である。
ジンを左斜め前方から見た斜視図である。
されたエンジン等を後方から見た一部断面した図であ
る。
エンジンの側面図である。
トマニホールドを示す図で、(a)は平面図、(b)は
正面図、(c)は(b)の左側面図である。
トマニホールドの集合部の端面を示す図である。
トマニホールドを示す図で、(a)は平面図、(b)は
正面図、(c)は(b)の左側面図である。
ストマニホールドの集合部の端面を示す図である。
トパイプの平面図である。
トパイプの正面図である。
態を前方から見た図である。
に沿う吸気ボックスの拡大断面図である。
取り外した状態における吸気ボックスの下側カバー及び
スロットルボディ等の平面図である。
体の平面図である。
上側カバーの裏面図である。
線に沿う断面図である。
下側カバーの平面図である。
線に沿う断面図である。
部分の縦断面図である。
線に沿う断面図である。
マグネットカバーの裏面図である。
蔽板を示す図で、(a)はフライホイールマグネットカ
バーの裏面側から見た図、(b)は(a)の右側面図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 多気筒エンジンのシリンダヘッドに複数
の排気ポートが形成され、該複数の排気ポートに複数の
エキゾーストマニホールドが接続され、該エキゾースト
マニホールドにエキゾーストパイプが接続され、 前記各エキゾーストマニホールドは、排気通路の周囲に
ウオータジャケットが形成された二重構造を呈し、前記
複数のエキゾーストマニホールドの内の少なくとも一つ
は、分岐されて前記複数の排気ポートに接続される分岐
部と、分岐されたものが集合されて前記エキゾーストパ
イプに接続される集合部とを有することを特徴とするエ
ンジン用排気部構造。 - 【請求項2】 前記分岐部と集合部を有するエキゾース
トマニホールドの内の、少なくとも一つは、左右対称形
状を呈していることを特徴とする請求項1記載のエンジ
ン用排気部構造。 - 【請求項3】 直列4気筒エンジンで、前記分岐部と集
合部を有するエキゾーストマニホールドが2本設けら
れ、この一方のエキゾーストマニホールドは、一対の分
岐部が、4つの排気ポートの内の外側の2つの排気ポー
トに接続され、又、他方のエキゾーストマニホールド
は、一対の分岐部が、4つの排気ポートの内の内側の2
つの排気ポートに接続され、前記エキゾーストマニホー
ルドは、左右対称形状を呈していることを特徴とする請
求項1又は2記載のエンジン用排気部構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007571A JP2001193452A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | エンジン用排気部構造 |
US09/765,052 US6454622B2 (en) | 2000-01-17 | 2001-01-17 | Exhaust system for 4-cycle engine of small watercraft |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000007571A JP2001193452A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | エンジン用排気部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001193452A true JP2001193452A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18535946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000007571A Pending JP2001193452A (ja) | 2000-01-17 | 2000-01-17 | エンジン用排気部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001193452A (ja) |
-
2000
- 2000-01-17 JP JP2000007571A patent/JP2001193452A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061208 |
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A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20090116 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090813 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091215 |