JP3006590B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、本体ケーシング
の前面と天面とに室内空気の吸込口を備える空気調和機
の室内機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】セパレート形空気調和機における壁掛形
室内機は、通常、本体ケーシングの前面に室内空気の吸
込口を、また、その下側に吹出口をそれぞれ設けて構成
される。さらに、例えば本体ケーシング内に逆Ｖ字状の
熱交換器を設け、これに伴って本体ケーシングの天面に
も室内空気の吸込口を設けて構成された室内機が、例え
ば特開平９−１４６８４号公報に記載されている。

【０００３】このような室内機の構成例について、本発
明の説明図である図２を参照して説明する。断面略矩形
状の本体ケーシング１は、室内壁面に沿って固定される
背面側（図において左側）の底フレーム２と、この底フ
レーム２の前面側に取り付けられた前面グリル３とによ
って構成され、この本体ケーシング１内に、逆Ｖ字状の
熱交換器１１と送風ファン１２とが配置されている。そ
して、前面グリル３の前面に前面吸込口４が、また、天
面に上面吸込口６がそれぞれ形成されている。この前面
グリル３に、前面吸込口４を覆うように正面格子部５ａ
を備えた前面パネル５が取り付けられ、また、前面吸込
口４と上面吸込口６とに沿って防塵用フィルタ８が装着
されている。

【０００４】上記構成の室内機においては、室内空気が
前面吸込口４及び上面吸込口６から本体ケーシング１内
に吸込まれ、熱交換器１１を通過時に所定温度に加熱、
或いは冷却されて空調空気になった後、吹出口１０から
室内へと吹き出される。

【０００５】ところで、このような運転が繰返される
と、防塵用フィルタ８に次第に目詰まりが生じ、また、
前面パネル５にもこれを通過する空気中の塵埃が付着し
て次第に汚れが生じてくる。

【０００６】そこで従来は、例えば図１３に示すよう
に、前面パネル５３の下端側を手前に引く操作で、この
前面パネル５３を開けることが可能な構成となってお
り、この状態で、防塵用フィルタ５５を下方に引出して
取り外せるようになっている。さらに、前面パネル５３
は、図示のように傾けた状態で全体を手前に引くことに
よって、これも、本体ケーシング５１の前面グリル５２
から取り外せるように構成されている。そして、これら
防塵用フィルタ５５や前面パネル５３を本体ケーシング
５１から取り外して、これらの水洗い等を行い得るよう
になっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空気調和機の室内機においては、図１３に示す上面吸込
口５４周辺の清掃に多大な労力を要するという問題を有
している。つまり、上面吸込口５４には図示のような天
面格子部５２ａが設けられているが、この天面格子部５
２ａにも、これを通過する空気中の塵芥が付着すること
によって、前面パネル５３と同様の汚れが生じてくる。
したがって、この天面格子部５２ａも適宜清掃すること
が必要になるが、通常、このような室内機は天井近くに
据付けられていることから、天面格子部５２ａの清掃に
当たっては例えば椅子などの上に乗って行う必要があ
る。また、この場合でも天面格子部５２ａは見えづら
く、このような状況下での清掃作業では、天面格子部５
２ａにこびりついた汚れまではなかなか落ちにくい。こ
のため、このような清掃作業に長時間を要し、また、多
大の労力を要するものとなっている。

【０００８】この発明は上記した問題点に鑑みなされた
ものであって、その目的は、本体ケーシングの上面吸込
口周辺の清掃作業も容易に行い得る空気調和機の室内機
を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】そこで請求項１の空気調
和機の室内機は、本体ケーシング１の前面に前面吸込口
４を、本体ケーシング１の天面に上面吸込口６をそれぞ
れ形成すると共に、これら両吸込口４・６から吹出口１
０に至る通風経路上に熱交換器１１と送風ファン１２と
を設けて成る空気調和機の室内機であって、上記上面吸
込口６を覆う天面格子パネル７を設け、この天面格子パ
ネル７を本体ケーシング１の天面に着脱自在に装着して
いることを特徴としている。

【００１０】このような構成によれば、上面吸込口６周
辺の清掃に当たっては、天面格子パネル７を本体ケーシ
ング１から取外し、安全な姿勢で、また、汚れの箇所や
程度を確認しながら適宜水洗いなども交えて行うことが
できるので、清掃作業をより短時間で、かつ容易に行う
ことができる。

【００１１】さらに上記空気調和機の室内機は、本体ケ
ーシング１への天面格子パネル７の着脱が、この天面格
子パネル７を本体ケーシング１の略前後方向に沿ってス
ライドさせて行われるように形成していることを特徴と
している。

【００１２】このような構成によれば、天面格子パネル
７の着脱操作時に必要な室内機上方の作業空間を極力小
さなものとすることができる。したがって、室内機を室
内天井近くに据付けることも可能であり、据付箇所の自
由度を確保できる。

【００１３】請求項２の空気調和機の室内機は、前面吸
込口４を覆う前面パネル５を本体ケーシング１に着脱自
在に取付けると共に、装着された天面格子パネル７の移
動を阻止すべく上記前面パネル５に係合する被係止部を
天面格子パネル７に設けていることを特徴としている。

【００１４】この構成においては、前面パネル５を本体
ケーシング１から外さない限りは、天面格子パネル７は
本体ケーシング１における上面吸込口６に定置された状
態で保持される。したがって、例えば、室内機の運搬据
付け時等において室内機を適度に傾斜させる場合などに
天面格子パネル７に手を掛けてもこれが不用意に外れる
ことはないので、安全性が確保される。

【００１５】請求項３の空気調和機の室内機は、上記天
面格子パネル７の前縁部に前方に突出する把手２５を上
記被係止部として設け、この把手２５に前面パネル５の
上縁側が上方から重なるように形成していることを特徴
としている。

【００１６】この構成によれば、上記した安全性の確保
に加え、把手２５が前面パネル５の下側に隠れるので全
体的な美観も向上する。

【００１７】請求項４の空気調和機の室内機は、防塵用
フィルタ８を、前面側では前面吸込口４に沿って略垂直
状態、天面側では上面吸込口６に沿って略水平状態、前
面吸込口４と上面吸込口６との間では湾曲状態にして配
設すると共に、この防塵用フィルタ８を前面吸込口４に
沿って下側から押し上げて装着する際、この防塵用フィ
ルタ８の上端部が上記把手２５の下面に沿って後方へと
導かれるように、上記把手２５を前面吸込口４と上面吸
込口６との間における防塵用フィルタ８の湾曲配設領域
に上方から臨むように位置させていることを特徴として
いる。

【００１８】このような構成によれば、防塵用フィルタ
８を前面上方側で湾曲させながら装着する場合でも、上
記湾曲領域での防塵用フィルタ８の上端側の移動が把手
２５によって案内されるので、装着操作を容易に行うこ
とができる。また、このような案内専用の部材を別途設
ける必要がないので、全体の構成をより簡素なものとす
ることができる。

【００１９】請求項５の空気調和機の室内機は、本体ケ
ーシング１の幅方向に沿って、この本体ケーシング１の
天面に複数の天面格子パネル７を並設すると共に、これ
ら天面格子パネル７を互いに同形状に形成していること
を特徴としている。

【００２０】このように、複数の天面格子パネル７を並
設する構成の場合に、これら天面格子パネル７が互いに
同形状であることにより、利用者が一旦取り外して再装
着する場合でも、例えば左右の別なく行うことができる
ので、これによっても、装着操作が容易になる。また、
天面格子パネル７の製造に当たっても、例えば同一の射
出成形金型を用いて作製し得るので、製作コストもより
安価なものとすることができる。

【００２１】

【発明の実施の形態】〔実施形態１〕次に、この発明の
一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。

【００２２】図２には、本実施形態に係るセパレート形
空気調和機の室内機を示している。この室内機は断面略
矩形状の本体ケーシング１を備え、この本体ケーシング
１は、室内壁面に沿って固定される背面側（図において
左側）の底フレーム２と、この底フレーム２の前面側に
取り付けられた前面グリル３とによって構成されてい
る。

【００２３】前面グリル３には、その前面開口（前面吸
込口）４を覆うように、正面格子部５ａを備えた前面パ
ネル５がさらに取り付けられている。また、前面グリル
３の天面に上面吸込口６が形成され、この上面吸込口６
には、これを覆う後述する天面格子パネル７が設けられ
ている。さらに、前面吸込口４と上面吸込口６とに沿っ
て防塵用フィルタ８が装着されている。

【００２４】一方、本体ケーシング１における下部前面
側には、水平フラップ９や垂直フラップ（図示せず）が
設けられた吹出口１０が形成されている。そして、本体
ケーシング１内には、前面吸込口４や上面吸込口６から
吹出口１０に至る通風経路上に、冷媒回路における凝縮
器（暖房運転時）や蒸発器（冷房運転時）として機能す
る熱交換器１１と、クロスフローファンから成る送風フ
ァン１２とが順次配置されている。

【００２５】熱交換器１１は、前面側熱交換器１１ａと
背面側熱交換器１１ｂとを逆Ｖ字状に組み合わせて構成
され、これら前面側熱交換器１１ａと背面側熱交換器１
１ｂとの各下端部間に、前記送風ファン１２が配置され
ている。なお、底フレーム２における送風ファン１２の
背後から吹出口１０に至る面は、滑らかな湾曲形状のス
クロール部２ｂとして形成されている。また、前面側熱
交換器１１ａの下端には、この前面側熱交換器１１ａで
発生したドレン水を受けるためのドレンパン１３が設け
られ、また、背面側熱交換器１１ｂの下端にも、この熱
交換器１１ｂで発生したドレン水を受けるための背面側
ドレンパン１４が設けられている。

【００２６】上記構成の室内機において、送風ファン１
２が駆動されると、室内空気が前面吸込口４と上面吸込
口６とから防塵用フィルタ８を通して本体ケーシング１
内に吸込まれる。前面吸込口４を通して吸込まれた室内
空気は、前面側熱交換器１１ａを通過し、このときに、
所定温度に加熱、或いは冷却されて空調空気となる。ま
た、上面吸込口６を通して吸込まれた室内空気は、その
下側に位置する前面側熱交換器１１ａの上部側と、背面
側熱交換器１１ｂとを通過し、この際に、上記同様に加
熱、或いは冷却されて空調空気となる。これら空調空気
が、送風ファン１２によって吹出口１０から室内へと吹
き出され、これによって、室内温度を設定温度に近づけ
て保持する運転が継続される。

【００２７】なお、この場合の熱交換器１１の熱交容量
は、例えば前面側熱交換器１１ａを、その上端側に沿っ
て背面側熱交換器１１ｂの分だけ延長した形状の熱交換
器と略等しい。したがって、この室内機においては、熱
交換能力を低下させずに、特に高さ方向の寸法を小さく
して構成することが可能となっている。

【００２８】ところで、上記のような運転が繰返される
と、室内空気中の塵埃を捕集する防塵用フィルタ８に次
第に目詰まりが生じ、また、前面パネル５にもこれを通
過する空気の塵埃が付着して、この前面パネル５が次第
に汚れてくる。そこで、上記の室内機における前面パネ
ル５は、前記図１３を参照して説明した従来例と同様
に、その下端側を手前に引くことで上端側を中心に回動
し、これによって、この前面パネル５を例えば４５度程
度の傾斜状態にして、本体ケーシング１から開くことが
可能な構成となっている。

【００２９】このように前面パネル５を開いた状態で、
防塵用フィルタ８を下側に引いて本体ケーシング１から
引き出すことが可能であり、また、前面パネル５は、上
記のように傾斜させた状態で全体を手前に引くことで、
この前面パネル５も本体ケーシング１から取外せるよう
に構成されている。このように、防塵用フィルタ８や前
面パネル５は、本体ケーシング１から取り外して水洗い
などを行い得るようになっている。

【００３０】そして本実施形態では、さらに、前記した
天面格子パネル７も本体ケーシング１から取外せるよう
になっており、以下、この天面格子パネル７と、これが
装着される前面グリル３との構成について詳述する。な
お、前面グリル３の天面側には、図３に示すように、室
内機の幅方向略中央部に、背面側から前面側に延びる梁
状の中央支持部３ａが設けられており、この中央支持部
３ａを挟んで両側に天面格子パネル７・７がそれぞれ装
着されている。これらパネル７・７は互いにほぼ同形状
であり、前面グリル３への取付構造も同一であるので、
以下では、図において左側の天面格子パネル７を例に挙
げて説明する。

【００３１】この天面格子パネル７は、例えばポリプロ
ピレンなどの合成樹脂から成り、図４に示すように、略
長方形の外枠２１の内側に複数の横桟２２…と縦桟２３
…とを格子状に設けて、前側（図において右下側）が前
下がりとなるように湾曲させて形成されている。なお以
下では、長方形の四辺に沿う上記外枠２１の各直線部分
について、図において左下側の直線部分を左枠２１ａ、
これに平行な右上側の直線部分を右枠２１ｂ、これら左
右枠２１ａ・２１ｂ間における手前側の直線部分を前枠
２１ｃ・奥側の直線部分を後枠２１ｄと称して説明す
る。

【００３２】上記した後枠２１ｄには、その底部側に、
後方に突出する後部突起２４・２４が、この天面格子パ
ネル７の幅方向に沿う２箇所に形成されている。また、
前枠２１ｃには、その底部側から前方に突出する把手２
５が、この前枠２１ｃのほぼ全長にわたって設けられて
いる。この把手２５には、後述する本体ケーシング１か
らこの天面格子パネル７を引き出す際に指先が掛けられ
る凹陥部２５ａが、幅方向のほぼ中央部に形成されてい
る。

【００３３】一方、左枠２１ａには、その底部側に、そ
の側面から幅方向外方に突出する外方拡幅部２６が、図
５（ａ）にも示すように、左枠２１ａに沿ってほぼ全長
にわたって設けられている。この外方拡幅部２６は、図
５（ｂ）に示すように、前端に左枠２１ａとほぼ面一状
の垂直面部を有する鉤状部２６ａを備え、この鉤状部２
６ａの後方は、その下面が左枠２１ａの底面と面一状に
形成されている。

【００３４】さらに、上記左枠２１ａの底部側には、同
図（ａ）に示されているように、幅方向内方（図におい
て上方向）に突出する内方拡幅部２７が、左枠２１ａの
全長にわたってさらに設けられている。この内方拡幅部
２７の下面も、左枠２１ａの底面と面一状に形成されて
いる。したがって、この左枠２１ａの底部側は、同図
（ｃ）に示されているように、上記の外方拡幅部２６と
内方拡幅部２７とが両側に設けられていることにより、
上部側よりも幅広に形成されている。

【００３５】なお、外方拡幅部２６の後部側には、その
下面の外方端に沿って前後方向に延びる外側ガイド突起
２６ｂが、また、内方拡幅部２７には、その下面の内方
端に沿い、その全長にわたって延びる内側ガイド突起２
７ａが、それぞれ、同図（ｄ）に示すように、下方への
突出形状で形成されている。

【００３６】一方、同図（ｂ）に示すＢ部、すなわち、
前後方向中心箇所よりもやや前方の位置には、同図
（ｃ）に示されているように、外方拡幅部２６と左枠２
１ａとの各下面にわたる係合凹部２８が設けられてい
る。この係合凹部２８は、同図（ｅ）に示すように、下
面から上方に凹入する凹陥状に形成されている。

【００３７】上記のように左枠２１ａの両側に外方拡幅
部２６と内方拡幅部２７とを設けた構成は、前記図４に
示した天面格子パネル７の右枠２１ｂに沿っても、この
天面格子パネル７の中心を挟んで左右対称に設けられて
いる。

【００３８】図６には、上記の天面格子パネル７が装着
される前面グリル３の天面側の構成を示している。この
前面グリル３は、同図（ａ）に示すように、室内機の天
面外壁を構成する天面パネル部３１を備えており、この
天面パネル部３１に、前記上面吸込口６が前縁からの切
欠形状で形成されている。天面格子パネル７は、その上
面が天面パネル部３１と面一状になるように、また、同
図中二点鎖線で示すように、外枠２１の外周が上面吸込
口６の内周にほぼ嵌合状態となるように、この前面グリ
ル３に装着される。なお、以下では、天面パネル部３１
における上面吸込口６よりも左側の部分を側部天面パネ
ル部３１ａと称して説明する。

【００３９】天面パネル部３１の下側には、上記天面格
子パネル７の外枠２１における内周形状に対応する内部
開口３２が形成された内壁パネル部３３がさらに設けら
れ、この内壁パネル部３３における内部開口３２よりも
左側の領域は、上記側部天面パネル部３１ａと略平行に
前方に延びる形状の側縁支持部３４として形成されてい
る。

【００４０】この側縁支持部３４の上面には、同図
（ｂ）に示すように、側部天面パネル部３１ａの内方縁
の真下からわずかに右側に偏らせた位置に、上方に突出
する突条部３５が前後方向に延びる形状で形成されてい
る。

【００４１】この突条部３５上に、天面格子パネル７の
前記左枠２１ａを載せた状態として、この天面格子パネ
ル７が前面グリル３に装着される。このとき、前述した
左枠２１ａ両側の外方拡幅部２６と内方拡幅部２７との
外側ガイド突起２６ｂおよび内側ガイド突起２７ａが、
突条部３５を挟んで両側に位置し、これによって、天面
格子パネル７を後述するように前方に引き出すときや前
方から挿入する際に、この天面格子パネル７のスライド
動作が前後方向に案内される。

【００４２】また、上記のように天面格子パネル７が前
面グリル３に装着された状態では、同図（ａ）に示すよ
うに、外方拡幅部２６が側部天面パネル部３１ａの下側
に位置しており、これによって、この天面格子パネル７
の上方への移動が規制される。また、天面格子パネル７
の後枠２１ｄには、前記した後部突起２４が設けられて
いるが、前面グリル３における後部側には、天面パネル
部３１と内壁パネル部３３とを相互に連接する垂直壁３
ｂ（同図（ｂ）参照）に係合穴３６が形成されている。
この係合穴３６に、上記の後部突起２４が前方から嵌入
した装着状態ともなり、これによっても、天面格子パネ
ル７の上方への移動が規制される構成となっている。

【００４３】一方、前記突条部３５には、図７に示すよ
うに、その上面に係止突起３５ａが形成されている。天
面格子パネル７を前面グリル３に装着したときに、上記
係止突起３５ａが、前記左枠２１ａ下面の係合凹部２８
に嵌入した状態となり、これによって、この天面格子パ
ネル７の前後方向の位置が規制されるロック状態となる
ように構成されている。

【００４４】なお、同図には二点鎖線で前面パネル５を
付記している。この前面パネル５の上端側内部には軸部
３７が一体に設けられ、この軸部３７が嵌入する支持凹
部（図示せず）を前面グリル３の端部側（紙面手前側）
に設けて、この前面パネル５を支持する構成となってい
る。そして、前述したように、前面パネル５を図中矢印
で示すように上記軸部３７の回りに回動させてこれを開
くことが可能となっており、さらに、４５度程度に開い
た傾斜状態で、この前面パネル５を手前（図において右
方向）に引くことで、この前面パネル５を前面グリル３
から取り外せるように構成されている。

【００４５】次に、上記構成の天面格子パネル７を前面
グリル３から取外す際の手順について説明する。なお、
上記した前面グリル３の左端側における側部天面パネル
部３１ａと側縁支持部３４との２層構造は、前記図３に
示した中央支持部３ａにも、天面格子パネル７の右枠２
１ｂ側を支持するために、上記とは左右対称の構成で左
側縁に沿って設けられている。また、同図における右側
の天面格子パネル７を支持するために、これを幅方向に
挟む中央支持部３ａの右側縁と前面グリル３の右端側に
も、上記同様の構造がそれぞれ設けられている。したが
って、同図において左側の天面格子パネル７を取外す際
の左枠２１ａ側における下記の動作状態は、右枠２１ｂ
側でも同時に生じることになり、また、右側の天面格子
パネル７も、同様の手順にて取外すことができる。

【００４６】図１（ａ）には、前面グリル３に天面格子
パネル７が装着された状態での左枠２１ａ側の断面図を
示している。このとき、天面格子パネル７における前記
把手２５が、前面パネル５の上縁側で上方から押さえ込
まれた状態となっている。したがって、これによって
も、天面格子パネル７の上方および前方への移動が阻止
され、前面グリル３における前記上吸込口６内に定置さ
れ保持されている。

【００４７】この状態から天面格子パネル７を取外す際
には、まず、同図（ｂ）に示すように、前面パネル５が
前記したように前面グリル３から取り外される。これに
よって、天面格子パネル７の把手２５が前面側に露出す
る。そこで、この把手２５の前記凹陥部２５ａに指先を
掛けて手前に引く操作を行なうことにより、天面格子パ
ネル７は、前記突条部３５の上面に沿って手前にスライ
ドすることになる。

【００４８】この時、天面格子パネル７における前記係
合凹部２８に突条部３５の係止突起３５ａが嵌入した状
態から、係合凹部２８の前方への移動に伴い、合成樹脂
から成る天面格子パネル７が係止突起３５ａによって上
方に押し上げられてわずかに弾性変形する。これによ
り、係合凹部２８よりも後方の面が、同図（ｃ）（ｄ）
に示すように、係止突起３５ａに乗り上げた状態となっ
て、これら係合凹部２８に係止突起３５ａが嵌入したロ
ック状態が解除される。

【００４９】その後は、天面格子パネル７を前方へスラ
イドさせる操作の継続によって、同図（ｅ）に示すよう
に、天面格子パネル７が前方に移動し、この天面格子パ
ネル７が前面グリル３から取り外される。

【００５０】なお、上記のようにして取外した天面格子
パネル７を、前面パネル５と共に例えば水洗い等を行
い、その後に再度取付ける際は、上記とは逆の手順で行
われることになる。すなわち、天面格子パネル７の取付
けは、後枠２１ｄ側を、側縁支持部３４上面の突条部３
５と、前記中央支持部３ａに同様に設けられている突条
部（図示せず）との各前端側に、これらを跨ぐように乗
せ、この状態から後方へと押し込む操作で行われる。こ
の操作の過程で、天面格子パネル７における例えば左枠
２１ａの外方拡幅部２６は、図１（ｅ）に示すように、
側部天面パネル部３１ａと側縁支持部３４との間を後方
へと進入していき、そして、同図（ａ）に示すように、
天面格子パネル７の後端が前面グリル３の前記垂直壁３
ｂに当接するまで押し込み操作を継続することによっ
て、この天面格子パネル７の装着が終了する。

【００５１】このとき、天面格子パネル７における後枠
２１ｄに設けられている後部突起２４が、上記垂直壁３
ｂに形成されている前記係合穴３６に嵌入した状態とな
り、また、突条部３５の係止突起３５ａが、天面格子パ
ネル７の前記係合凹部２８に下側から嵌入して前方への
抜脱を抑えたロック状態で保持される。

【００５２】その後、前面パネル５が前記とは逆の手順
で前面グリル３に取付けられることで、前述したよう
に、天面格子パネル７の把手２５が、前面パネル５で上
方から押さえ込まれた状態となり、天面格子パネル７が
前面グリル３における上面吸込口６内に定置された組立
状態となる。

【００５３】なお、天面格子パネル７の下側には、前記
したように、防塵用フィルタ８がさらに装着される。こ
の防塵用フィルタ８は、天面格子パネル７における左枠
２１ａと右枠２１ｂとの各内側寸法に略等しい幅寸法で
形成されている。この防塵用フィルタ８を内側から支持
するために、前面グリル３には、防塵用フィルタ８の幅
方向の両側縁に対応する位置に、図６（ｂ）に示すよう
に、前面側下方へと延びる支持枠３ｃ…がさらに設けら
れている。

【００５４】この防塵用フィルタ８を取外して清掃し、
その後、この防塵用フィルタ８を取付ける際は、これを
上記の支持枠３ｃ…に沿って下側から押し上げる操作で
行われる。このとき、図８に示すように、上記支持枠３
ｃが前面側から天面側へと至る湾曲部の上方箇所に、天
面格子パネル７の把手２５が斜めに傾斜した状態で位置
している。また、この把手２５と支持枠３ｃとの間の寸
法は、前面側から後方に向って次第に狭まる構成となっ
ている。

【００５５】したがって、防塵用フィルタ８を支持枠３
ｃに沿って押し上げる過程で、この防塵用フィルタ８の
先端部が支持枠３ｃの上記湾曲部の箇所で把手２５の下
面に当接し、この下面に沿って後方へと案内されること
になる。このように、防塵用フィルタ８の装着時に、天
面格子パネル７の把手２５によって、防塵用フィルタ８
が上記湾曲部の箇所で後方へと向きを変えるように案内
されるので、この防塵用フィルタ８の装着操作も容易に
行うことが可能となっている。

【００５６】〔実施形態２〕次に、この発明の他の実施
形態について、図９および図１０を参照して説明する。
なお、前記実施形態１で説明した部材と同じ機能を有す
る部材には同一の番号を付記して詳細な説明を省略す
る。

【００５７】図９に、本実施形態における室内機左端側
の構成を示している。この実施形態においては、同図
（ａ）に示す天面格子パネル７は、同図（ｂ）にも示す
ように、前記実施形態１と同様に複数の横桟２２と縦桟
２３とを格子状に設けて構成されている。そして、これ
らを囲う外枠２１の左枠２１ａおよび図示しない前記右
枠２１ｂの構成が前記実施形態１と相違し、左枠２１ａ
を前記同様に例に挙げて説明すると、この左枠２１ａに
は、同図（ｃ）に示すように、その上端側から幅方向外
方（図において下方向）に延びる上部拡幅部４１が設け
られている。また、その下側に、上記同様に外方に延び
る連結部４２が設けられている。

【００５８】上部拡幅部４１は、同図（ｄ）に示すよう
に、左枠２１ａの上端側全長にわたって形成され、ま
た、連結部４２は、左枠２１ａの下端側における前後方
向中途位置の局所領域に形成されている。そして、この
連結部４２における左端側（紙面手前側）の前方に、同
図（ｅ）に示すように、略逆台形状の位置規制部４３が
連設されている。

【００５９】一方、前面グリル３には、垂直壁３ｂにお
ける中間の高さ位置から、前方に延びる側部中間壁４４
が設けられており、この側部中間壁４４の先端側と、そ
の下側の側縁支持部３４との間に、上記位置規制部４３
を前方から嵌挿させた状態で、天面格子パネル７が前面
グリル３に装着されている。このように、位置規制部４
３が側部中間壁４４と内壁パネル部３３とで上下から挟
持された構成により、この天面格子パネル７の上下方向
の移動が規制されている。

【００６０】さらに、上記側部中間壁４４の先端に、上
方に突出する係止突起４４ａが形成され、また、上部拡
幅部４１の下面に下方に突出する係合突起４１ａが設け
られている。この係合突起４１ａが、図示のような装着
状態において、係止突起４４ａに後方から当接した状態
となるように構成され、これによって、天面格子パネル
７の前方への移動も阻止されている。

【００６１】このような構成における、天面格子パネル
７の取外しは、まず、前記実施形態１と同様に前面パネ
ル（図示せず）を前面グリル３から外した後、把手２５
を幾分上方に持ち上げて、手前に引く操作によって行わ
れる。すなわち、図１０（ａ）に示すように、把手２５
を幾分上方に持ち上げることにより、位置規制部４３は
側部中間壁４４と側縁支持部３４との間に位置したま
ま、連結部４２に捩じり変形が弾性的に生じて、左枠２
１ａおよび上部拡幅部４１が把手２５と一体的に上方に
移動する。これにより、係合突起４１ａを係止突起４４
ａよりも上方に位置させた状態として、把手２５を手前
に引くことで、同図（ｂ）に示すように、係合突起４１
ａが係止突起４４ａよりも前方に位置したロック解除状
態とすることができ、以降は、把手２５を手前に引く動
作の継続に伴って、天面格子パネル７が引き出され前面
グリル３から取り外され、また、上記とは逆の手順で、
天面格子パネル７が前面グリル３に取付けられる。

【００６２】〔実施形態３〕次に、この発明のさらに他
の実施形態について図１１および図１２を参照して説明
する。

【００６３】前記実施形態１における天面格子パネル７
においては、前面パネル５の下側に位置する把手２５
や、側部天面パネル部３１ａの下側に位置する外方拡幅
部２６を設け、前後方向へのスライド動作によって前面
グリル３への着脱自在な構成としたが、本実施形態にお
ける天面格子パネル７は、図１１（ａ）（ｂ）に示すよ
うに、上記した把手２５・外方拡幅部２６は設けておら
ず、したがって、前面パネル５を前面グリル３に取付け
た状態でも上方への持ち上げ可能なように、この天面格
子パネル７の外周形状は上面吸込口６とほぼ同一に形成
されている。

【００６４】但し、人為的な取外し操作以外では上方へ
の抜脱が阻止されるように、同図（ｃ）に示すように、
左枠２１ａ（および前記右枠２１ｂ）の各下面における
前端側に、下方に突出するピン状のロック部４５が設け
られ、前面グリル３の側縁支持部３４に、上記ロック部
４５が貫挿される係止穴４６が形成されている。

【００６５】ロック部４５の先端側には、係止穴４６の
内径よりもやや径大な係合部４５ａが設けられており、
この係合部４５ａが図示のように係止穴４６の下側に位
置するように、このロック部４５を係止穴４６に押し込
むことで、外力が作用しない限り、天面格子パネル７前
端側の上方への移動が阻止され、また、前後方向の移動
も阻止された装着状態となっている。

【００６６】さらに、同図（ａ）に示されているよう
に、天面格子パネル７の後枠２１ｄには、その全長にわ
たって延びる後部突起２４が形成されており、この後部
突起２４を、同図（ｃ）に示すように、前面グリル３の
垂直壁３ｂに形成されている係合凹部４７に前方から嵌
入させた装着状態とすることで、この天面格子パネル７
後端側も、上方への移動が阻止された状態となってい
る。

【００６７】このような構成における天面格子パネル７
の取外しに際しては、まず、前枠２１ｃ側の横桟２２の
幅方向両端側を指先で掴んで引き上げる操作が行われ
る。このように、天面格子パネル７の前端側に引き上げ
力が作用すると、図１２（ａ）に示すように、ロック部
４５先端側の係合部４５ａが係止穴４６を越えて上方に
移動し、ロック部４５が係止穴４６から引き抜かれる。
これにより、天面格子パネル７前端側のロック状態が解
除され、次いで、天面格子パネル７を手前斜め上方へと
引き出すことで、同図（ｂ）に示すように、後部突起２
４が前面グリル３の係合凹部４７から引き出され、後端
側のロック状態も解除されて、この天面格子パネル７が
前面グリル３から取外され、また、上記とは逆の手順
で、天面格子パネル７が前面グリル３に取付けられる。

【００６８】以上の説明のように、上記各実施形態にお
いては、本体ケーシング１における前面グリル３に形成
された上面吸込口６を覆う天面格子パネル７を、前面グ
リル３とは別体で設けると共に、この天面格子パネル７
を前面グリル３に着脱自在に取付ける構成であるので、
この天面格子パネル７の清掃に当たっては、これを前面
グリル３から取外すことで、安全な姿勢で、また、汚れ
の箇所や程度を確認しながら適宜水洗いなども交えて行
うことができ、したがって、清掃作業をより短時間で、
かつ容易に行うことができる。

【００６９】また、特に実施形態１・２においては、天
面格子パネル７の着脱が室内機の略前後方向に沿ってス
ライドさせて行われる構成であるので、この着脱操作時
に必要な室内機上方の作業空間を極力小さなものとする
ことができる。したがって、室内機を室内天井近くに据
付けることも可能であり、据付箇所の自由度を確保する
ことができる。

【００７０】また、実施形態１における天面格子パネル
７では、左右枠２１ａ・２１ｂから突出する外方拡幅部
２６が天面パネル部３１の下側に位置し、また、後部突
起２４を前面グリル３の係合穴３６に嵌入させた装着状
態として上方への抜脱が阻止されると共に、さらに、把
手２５を前面パネル５の上縁部下側に位置させた構成と
して、前面パネル５を前面グリル３から外さない限り
は、天面格子パネル７を、前面グリル３によっても確実
に保持し得る構成となっている。したがって、例えば、
室内機の運搬据付け時等において室内機を適度に傾斜さ
せる場合などに天面格子パネル７に手を掛けてもこれが
不用意に外れることはないので、安全性が確保される。
また、上記の把手２５は前面パネル５によってその下側
に隠れるので全体的な美観も向上する。

【００７１】また、上記把手２５は、前記したように、
防塵用フィルタ８を装着するときの案内機能を奏するよ
うにも構成されている。すなわち、防塵用フィルタ８
は、室内機の前面側では前面吸込口４に沿って略垂直状
態、天面側では上面吸込口６に沿って略水平状態、前面
吸込口４と上面吸込口６との間では湾曲状態にして配設
されるが、この防塵用フィルタ８を前面吸込口４に沿っ
て下側から押し上げて装着する際、この防塵用フィルタ
８の上端部が上記把手２５の下面に沿って後方へと導か
れるように、上記把手２５が防塵用フィルタ８の湾曲配
設領域に上方から臨むように位置させている。したがっ
て、防塵用フィルタ８を上記のように前面上方側で湾曲
させながら装着する場合でもこの装着操作を容易に行う
ことができる。また、上記のような案内専用の部材を別
途設ける必要がないので、全体の構成をより簡素なもの
とすることができる。

【００７２】さらに、上記各実施形態においては、本体
ケーシング１の天面に２枚の天面格子パネル７を並設す
る構成となっているが、これら天面格子パネル７は互い
に同形状で、左右の別なく、前面グリル３への装着を行
い得る構成となっている。これによって、利用者が一旦
取り外して再装着する場合でも、左右の別なく行うこと
ができるので、これによっても、装着操作が容易にな
る。また、天面格子パネル７の製造に当たっても、例え
ば同一の射出成形金型を用いて作製し得るので、製作コ
ストもより安価なものとすることができる。

【００７３】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記各形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更することができ
る。例えば、上記実施形態１・２において、前面パネル
５に係合して天面格子パネル７の移動を阻止するための
被係止部として把手２５を兼用させた構成としたが、例
えばこの把手２５を前枠２１ｃの中央部領域にのみ設
け、この前枠２１ｃの両端側に、上記被係止部として機
能する突起部を別途設けるような構成とすることも可能
である。

【００７４】また、上記各形態では、天面格子パネル７
が天面に２枚並設される構成の室内機を例に挙げたが、
１枚の天面格子パネルを設けて構成される室内機、ま
た、３枚以上の天面格子パネルを設けて構成される大形
の室内機にも、この発明を適用することが可能である。

【００７５】

【発明の効果】以上のように、この発明の請求項１の空
気調和機の室内機においては、上面吸込口に本体ケーシ
ングとは別体の天面格子パネルを設け、これを取外して
清掃が行えるので、安全な姿勢で、また、汚れの箇所や
程度を確認しながら適宜水洗いなども交えて行うことが
可能となり、これによって、清掃作業をより短時間で、
かつ容易に行うことができる。

【００７６】また、上記空気調和機の室内機において
は、天面格子パネルの着脱が本体ケーシングの略前後方
向に沿ってスライドさせて行われる構成であるので、着
脱操作時に必要な室内機上方の作業空間を極力小さなも
のとすることができ、したがって、室内機を室内天井近
くに据付けることも可能であるので、据付箇所の自由度
を確保することができる。

【００７７】請求項２の空気調和機の室内機において
は、前面パネルに係合する被係止部を天面格子パネルに
設けているので、前面パネルを本体ケーシングから外さ
ない限りは、天面格子パネルは本体ケーシングの上面吸
込口に定置された状態で保持される。したがって、例え
ば、室内機の運搬据付け時等に天面格子パネルに手を掛
けてもこれが不用意に外れることはないので、安全性が
確保される。

【００７８】請求項３の空気調和機の室内機において
は、天面格子パネルの前縁部に上記被係止部としても機
能する把手を設け、この把手に前面パネルの上縁側が上
方から重なるように形成されているので、上記した安全
性の確保に加え、把手が前面パネルの下側に隠れて全体
的な美観も向上する。

【００７９】請求項４の空気調和機の室内機において
は、上記把手が、防塵用フィルタを装着する際の案内機
能を有するようになっているので、この防塵用フィルタ
の装着操作も容易に行うことができ、また、このような
案内専用の部材を別途設ける必要がないので、全体の構
成をより簡素なものとすることができる。

【００８０】請求項５の空気調和機の室内機において
は、本体ケーシングの幅方向に沿って並設される複数の
天面格子パネルが互いに同形状であるので、利用者が一
旦取り外して再装着する場合でも、例えば左右の別なく
行うことができ、これによっても、装着操作が容易にな
る。また、天面格子パネルの製造に当たっても、例えば
同一の射出成形金型を用いて作製し得るので、製作コス
トもより安価なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態での空気調和機の室内機
における天面格子パネルの取外し手順を示すもので、同
図（ａ）は前面グリルへの天面格子パネルの装着状態を
示す要部縦断面図、同図（ｂ）は前面パネルを外した状
態を示す要部縦断面図、同図（ｃ）は天面格子パネルを
前方へややスライドさせたときの要部縦断面図、同図
（ｄ）は同図（ｃ）におけるＤ部の拡大図、同図（ｅ）
は天面格子パネルをさらに前方へスライドさせたときの
要部縦断面図である。

【図２】上記室内機の構成を示す縦断面図である。

【図３】上記室内機の平面図である。

【図４】上記天面格子パネルの斜視図である。

【図５】上記天面格子パネルの要部構成を示すもので、
同図（ａ）は左端側の平面図、同図（ｂ）は側面図、同
図（ｃ）は下側から見た平面図、同図（ｄ）は同図
（ｃ）におけるＡ−Ａ線矢視断面図、同図（ｅ）は同図
（ｂ）におけるＢ部の拡大図である。

【図６】上記室内機における前面グリルの左端側を示す
もので、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は上部側の正
面図である。

【図７】図６におけるＣ−Ｃ線矢視断面図である。

【図８】上記室内機における防塵用フィルタを装着する
ときの状態を示す要部縦断面図である。

【図９】この発明の他の実施形態における空気調和機の
室内機の要部構成を示すもので、同図（ａ）は左端側の
平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）におけるＥ−Ｅ線矢視
断面図、同図（ｃ）は同図（ａ）におけるＦ−Ｆ線矢視
断面図、同図（ｄ）は同図（ａ）におけるＧ−Ｇ線矢視
断面図、同図（ｅ）は同図（ａ）におけるＨ−Ｈ線矢視
断面図である。

【図１０】図９に示す室内機における天面格子パネルの
取外し手順を示すもので、同図（ａ）は天面格子パネル
の把手をやや上方に持ち上げたときの要部縦断面図、同
図（ｂ）は上記から天面格子パネルを前方へスライドさ
せたときの要部縦断面図である。

【図１１】この発明のさらに他の実施形態における空気
調和機の室内機の要部構成を示すもので、同図（ａ）は
左端側の平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）におけるＩ−
Ｉ線矢視断面図、同図（ｃ）は同図（ａ）におけるＪ−
Ｊ線矢視断面図である。

【図１２】図１１に示す室内機における天面格子パネル
の取外し手順を示すもので、同図（ａ）は天面格子パネ
ルの前縁側をやや上方に持ち上げたときの要部縦断面
図、同図（ｂ）は上記から天面格子パネルを斜め前方へ
引出したときの要部縦断面図である。

【図１３】従来の空気調和機の室内機の斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体ケーシング ３ 前面グリル ４ 前面吸込口 ５ 前面パネル ６ 上面吸込口 ７ 天面格子パネル ８ 防塵用フィルタ １０ 吹出口 １１ 熱交換器 １２ 送風ファン ２５ 把手（被係止部）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−79605（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−204524（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) F24F 1/00 401

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ケーシング（１）の前面に前面吸込
   口（４）を、本体ケーシング（１）の天面に上面吸込口
   （６）をそれぞれ形成すると共に、これら両吸込口
   （４）（６）から吹出口（１０）に至る通風経路上に熱
   交換器（１１）と送風ファン（１２）とを設けて成る空
   気調和機の室内機であって、上記上面吸込口（６）を覆
   う天面格子パネル（７）を設け、この天面格子パネル
   （７）を本体ケーシング（１）の天面に着脱自在に装着
   し、さらに本体ケーシング（１）への天面格子パネル
   （７）の着脱が、この天面格子パネル（７）を本体ケー
   シング（１）の略前後方向に沿ってスライドさせて行わ
   れるように形成していることを特徴とする空気調和機の
   室内機。
2. 【請求項２】 前面吸込口（４）を覆う前面パネル
   （５）を本体ケーシング（１）に着脱自在に取付けると
   共に、装着された天面格子パネル（７）の移動を阻止す
   べく上記前面パネル（５）に係合する被係止部を天面格
   子パネル（７）に設けていることを特徴とする請求項１
   の空気調和機の室内機。
3. 【請求項３】 上記天面格子パネル（７）の前縁部に前
   方に突出する把手（２５）を上記被係止部として設け、
   この把手（２５）に前面パネル（５）の上縁側が上方か
   ら重なるように形成していることを特徴とする請求項２
   の空気調和機の室内機。
4. 【請求項４】 防塵用フィルタ（８）を、前面側では前
   面吸込口（４）に沿って略垂直状態、天面側では上面吸
   込口（６）に沿って略水平状態、前面吸込口（４）と上
   面吸込口（６）との間では湾曲状態にして配設すると共
   に、この防塵用フィルタ（８）を前面吸込口（４）に沿
   って下側から押し上げて装着する際、この防塵用フィル
   タ（８）の上端部が上記把手（２５）の下面に沿って後
   方へと導かれるように、上記把手（２５）を前面吸込口
   （４）と上面吸込口（６）との間における防塵用フィル
   タ（８）の湾曲配設領域に上方から臨むように位置させ
   ていることを特徴とする請求項３の空気調和機の室内
   機。
5. 【請求項５】 本体ケーシング（１）の幅方向に沿っ
   て、この本体ケーシング（１）の天面に複数の天面格子
   パネル（７）を並設すると共に、これら天面格子パネル
   （７）を互いに同形状に形成していることを特徴とする
   請求項１から４のいずれかに記載の空気調和機の室内
   機。