JPH07269934A - 空気調和装置のエアフィルタ支持構造 - Google Patents

空気調和装置のエアフィルタ支持構造

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JPH07269934A
JPH07269934A JP6060581A JP6058194A JPH07269934A JP H07269934 A JPH07269934 A JP H07269934A JP 6060581 A JP6060581 A JP 6060581A JP 6058194 A JP6058194 A JP 6058194A JP H07269934 A JPH07269934 A JP H07269934A
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JP
Japan
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air filter
air
air conditioner
suction port
locking member
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JP6060581A
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English (en)
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Fuminori Kajino
文則 梶野
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井吊下げ型空気調和装置のエアフィルタ支
持構造に対し、エアフィルタの支持強度を十分に大きく
し、且つフィルタ着脱作業を簡単に行う。 【構成】 エアフィルタ10の一側縁の枠体13のフランジ
部13b に、フック部23を備えた係止部材20を装着する。
エアフィルタ10の装着時には、他方のフランジ部15b を
空調機ケーシング4 の吸込口開口縁に形成された空間C
に挿入し、係止部材20が装着されたフランジ部13b を吸
込口開口縁に形成された開口に挿入させ、フック部23が
開口縁に引掛かるように係止部材20をスライド移動させ
て、エアフィルタ10を高い支持強度で吸込口2 に取付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和装置のエアフ
ィルタ支持構造に係り、特に、エアフィルタの支持強度
向上対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置では、吸込口に
エアフィルタが配設され、空調機ケーシング内に吸込ま
れる室内空気を浄化している。また、一般に、この種の
エアフィルタは、吸込グリルの裏面側に一体的に取付け
られている。このため、吸込口に複数個の吸込グリルが
取付けられるものにあっては、個々の吸込グリル夫々に
対してエアフィルタが取付けられていることから、吸込
グリル同士の境界部分の僅かな隙間から空調機ケーシン
グ内に空気が侵入することがある。即ち、エアフィルタ
を通過しない空気が侵入してしまう虞れがある。
【0003】そこで、例えば実開平5−54927号公
報に開示されているように、エアフィルタを空調機ケー
シングに着脱自在に取付けて、エアフィルタと吸込グリ
ルとを夫々独立して配置する技術を利用することによ
り、吸込グリル同士の境界部分に対応してエアフィルタ
を配設することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報に開示されているエアフィルタの支持構造は、該
エアフィルタの枠体を空調機ケーシングの下端部に設け
られた弾性体に嵌め込むのみであったために、その支持
強度を十分に大きく確保することができなかった。
【0005】また、このエアフィルタの支持構造として
は、フィルタ着脱時の作業が簡単に行われることが望ま
しい。
【0006】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、エアフィルタの支持強度を十分に大きく
し、且つフィルタ着脱作業を簡単に行うことを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、エアフィルタを、該エアフィルタとは
別部材の係止部材を介して吸込口に高い支持強度で取付
けた。
【0008】具体的に、請求項1記載の発明は、空調機
ケーシング(4) の吸込口(2) に配設されるエアフィルタ
(10)の支持構造を前提としている。そして、前記エアフ
ィルタ(10)の互いに対向する側縁の一方を吸込口(2) の
一側縁に、他方を係止部材(20)を介して吸込口(2) の他
側縁に夫々係止させる。また、前記係止部材(20)に、エ
アフィルタ(10)に係合するフィルタ側係合部(30)と、吸
込口(2) の他側縁に係合するケーシング側係合部(23)と
を備えさせた構成としている。
【0009】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のエアフィルタ支持構造において、係止
部材(20)のフィルタ側係合部(30)に、エアフィルタ(10)
の枠体(13)に形成された開口(13c) に対して弾性変形し
て嵌着し、開口(13c) の縁部に当接することにより該エ
アフィルタ(10)から取外し不能とされる係合保持手段(2
2a) を設けた構成としている。
【0010】請求項3記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のエアフィルタ支持構造において、係止
部材(20)のケーシング側係合部を、係止部材(20)のスラ
イド移動により、空調機ケーシング(4) に形成された開
口(4a)の縁部に係止されるフック部(23)で成した構成と
している。
【0011】請求項4記載の発明は、前記請求項1、2
または3記載の空気調和装置のエアフィルタ支持構造に
おいて、エアフィルタ(10)の一側縁を、吸込口(2) の一
側縁に形成された凹陥部(C) に挿入して係止させた構成
としている。
【0012】請求項5記載の発明は、前記請求項1記載
の空気調和装置のエアフィルタ支持構造において、空調
機ケーシング(4) に、吸込口(2) に隣接して機器収容空
間(A) を形成する。また、吸込グリル(12)を、吸込口
(2) 及び機器収容空間(A) を覆うように配設する一方、
エアフィルタ(10)を、吸込口(2) のみを覆うように配設
した構成としている。
【0013】請求項6記載の発明は、前記請求項5記載
の空気調和装置のエアフィルタ支持構造において、機器
収容空間(A) を、吸込口(2) に連通する空気流通空間
(B) に対して仕切板(9) で仕切った構成としている。
【0014】請求項7記載の発明は、前記請求項1、
2、3、4、5または6記載の空気調和装置のエアフィ
ルタ支持構造において、空気調和装置を、天井吊下げ型
空気調和装置(1) とした構成としている。
【0015】
【作用】上記の構成により、本発明では以下に述べるよ
うな作用が得られる。請求項1記載の発明では、エアフ
ィルタ(10)の装着時には、先ず、エアフィルタ(10)に対
し、係止部材(20)のフィルタ側係合部(30)を係合させ
て、該係止部材(20)を取付ける。そして、エアフィルタ
(10)における係止部材(20)が係合されていない一側縁を
吸込口(2) の一側縁に係止させた状態で、係止部材(20)
のケーシング側係合部(23)を吸込口(2) の他側縁に係合
する。一方、エアフィルタ(10)を取外す際には、これと
は逆の動作によって行う。このように、エアフィルタ(1
0)を該エアフィルタ(10)とは別の部材により支持させる
ことにより、支持強度の向上及び着脱作業の簡略化が図
れる。
【0016】請求項2記載の発明では、係止部材(20)を
エアフィルタ(10)に取付ける際には、フィルタ側係合部
(30)をエアフィルタ(10)の枠体(13)に形成された開口(1
3c)に嵌着する。この際、係合保持手段(22a) が弾性変
形して開口(13c) に嵌着され、該係合保持手段(22a) が
開口(13c) の縁部に当接する。そして、この状態では、
係止部材(20)がエアフィルタ(10)から取外し不能に取付
けられる。
【0017】請求項3記載の発明では、フック部(23)を
空調機ケーシング(4) の開口(4a)に挿入した状態で係止
部材(20)をスライド移動させることにより、フック部(2
3)が開口(4a)縁部に係止して、エアフィルタ(10)が吸込
口(2) に支持される。このため、高い支持強度でエアフ
ィルタ(10)が支持できる。
【0018】請求項4記載の発明では、エアフィルタ(1
0)が吸込口(2) に支持された状態では、その一側縁は、
吸込口(2) の一側縁の凹陥部(C) に挿入係止している。
このため、この部分の係止及び係止解除動作が簡単に行
える。
【0019】請求項5記載の発明では、エアフィルタ(1
0)と機器収容空間(A) 内部の機器との干渉を避けるため
に機器収容空間(A) の高さ寸法を大きく設定する必要が
なくなり、これによって、空気調和装置全体としての高
さ寸法を小さくできる。
【0020】請求項6記載の発明では、機器収容空間
(A) での空気の流通が阻止されて、冷房運転時に機器か
らの発熱により空気が温度上昇してしまうことが回避で
きる。
【0021】請求項7記載の発明では、エアフィルタ(1
0)が高所に配設されて、その着脱作業が行い難かった天
井吊下げ型空気調和装置(1) に対して簡単にその着脱が
行える。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1は、本例に係る天井吊下げ型の空気調和装置
(1) の内部構造を示している。この図のように、本空気
調和装置(1) は、吸込口(2) 及び吹出口(3) を備えた空
調機ケーシング(4) の内部に送風ファン(5) 及び熱交換
器(6) が配設された構成となっている。そして、送風フ
ァン(5) の駆動に伴い吸込口(2) から吸込んだ室内空気
を、熱交換器(6) において温度調整して空調空気とした
後、吹出口(3) から室内に吹出すようになっている。
【0023】また、吹出口(3) には、水平羽根(8) が水
平軸回りに回動可能に配設されており、図示しないスイ
ングモータの駆動に伴って吹出空気の吹出し上下方向が
変更可能となっている。また、この吹出口(3) には、吹
出空気の吹出し左右方向を変更するための図示しない複
数枚の垂直羽根も配設されている。
【0024】また、吸込口(2) には、エアフィルタ(10)
及び吸込グリル(12)が夫々配設されている。エアフィル
タ(10)は、空調機ケーシング(4) 内に吸込まれる空気中
の塵埃を除去して浄化するものであって、図1及び図4
に示すように、吸込口(2) の開口を覆うように配設され
ており、この吸込口(2) の縁部に着脱自在に支持されて
いる(この支持構造については後述する)。また、吸込
グリル(12)は、吸込口(2) の全体と、該吸込口(2) の側
方に隣接された機器収容空間(A) の下側とを覆ってい
る。また、この吸込グリル(12)は、図1における右側の
縁部(後側縁部)が空調機ケーシング(4) に対して回動
自在に支持されている一方、左側の縁部(前側縁部)が
空調機ケーシング(4) に対して係脱自在となっている。
つまり、本例のエアフィルタ(10)及び吸込グリル(12)は
夫々独立して吸込口(2) に配設されている。また、機器
収容空間(A) は吸込グリル(12)の上側に配設されたL型
の仕切板(9) によってその下側及び内方側が覆われてお
り、この機器収容空間(A) を、吸込口(2) から吹出口
(3) に亘る空気流通空間(B) から隔離している。
【0025】そして、本例の特徴とする構成は、エアフ
ィルタ(10)の支持構造にある。以下、この支持構造につ
いて説明する。
【0026】先ず、後述する支持構造によって支持され
るエアフィルタ(10)の構成について説明する。図5に示
すように、エアフィルタ(10)は、所謂ロングライフフィ
ルタであって、吸込口(2) と略同形状の矩形状を呈して
おり、周囲に枠体(13)〜(16)を備え、該枠体(13)〜(16)
の内側にフィルタ本体部(17)が設けられて成っている。
また、枠体(13)〜(16)同士の間には複数本の補強枠(1
8),(18),…が架設されて、エアフィルタ(10)全体として
の剛性が確保されている。
【0027】また、エアフィルタ(10)の各辺を構成する
枠体(13)〜(16)のうちフィルタ長手方向に延びる一対の
枠体(13),(15) は、図6に示すように、フィルタ本体部
(17)の端面に接合された支持部(13a),(15a) と、該支持
部(13a),(15a) の上端縁からフィルタ延長方向外側に延
びるフランジ部(13b),(15b) とを備えた略L型に形成さ
れている。
【0028】そして、図5に示すように、一方のフラン
ジ部(13b) の長手方向の両側から所定寸法を存した位置
には、後述する係止部材(20)を挿入係止するための係止
孔(13c),(13c) が形成されている。この係止孔(13c)
は、図7及び図8に示すように(図7は枠体上面、図8
は枠体下面を夫々示している)、比較的幅寸法が大きく
設定された挿入孔部(13d) と、該挿入孔部(13d) に連続
して比較的幅寸法が小さく設定された係止孔部(13e) と
から成っている。また、挿入孔部(13d) の上側縁部には
コ字状に形成された第1ストッパ(13f) が、また枠体(1
3)の下面における係止孔部(13e) の両側部には直方体状
の第2ストッパ(13g),(13g) が夫々枠体(13)に一体形成
されている。
【0029】次に、前記係止孔(13c) に挿入される係止
部材(20)について説明する。図7及び図9に示すよう
に、係止部材(20)は、第1水平部(21)、第2水平部(22)
及びケーシング側係合部としてのフック部(23)を備えて
いる。
【0030】第1水平部(21)は、挿入孔部(13d) の幅寸
法よりも大きな幅寸法を有する平面視矩形状の板材でな
り、その前端部(図9(a),(b) における左側端部)の両
側部に、係止保持部材(21a),(21a) が一体的に延設され
ている。この係止保持部材(21a) は前端部分に外側へ膨
出された膨出部(21b) を備えており、各膨出部(21b),(2
1b) の外側端同士の間隔寸法(図7における寸法t1)
は各第2ストッパ(13g),(13g) の内側面間隔寸法(図8
における寸法t2)よりも僅かに大きく設定されてい
る。また、この第1水平部(21)の下面には該第1水平部
(21)の幅方向に延びて鉛直下方に垂下された操作部(21
c) が一体形成されている。
【0031】第2水平部(22)は、鉛直方向に延びる連結
部(24)を介して第1水平部(21)の上面における前端部近
傍位置に接続されている。また、この第2水平部(22)の
後端両側には係合保持手段としての係止突起(22a),(22
a) が一体的に延設されている。この係止突起(22a) は
第2水平部(22)の後端面両側部から後方に向うにしたが
って外側へ傾斜して形成されており、各係止突起(22a),
(22a) の後端部外側端同士の間隔寸法(図7における寸
法t3)は第1ストッパ(13f) の内側面幅寸法(図7に
おける寸法t4)よりも僅かに大きく設定されている。
このようにして第1水平部(21)及び第2水平部(22)によ
り本発明でいうフィルタ側係合部(30)が構成されてい
る。
【0032】フック部(23)は、第2水平部(22)の上面か
ら上方に延びた後、僅かに前方(図9(a),(b) における
左方向)へ折り曲げられて形成されており、エアフィル
タ(10)の空調機ケーシング(4) への係止状態では、この
フック部(23)が空調機ケーシング(4) に形成された開口
(4a)の縁部に引掛かることになる(図12参照)。
【0033】次に、このフック部(23)が引掛かる空調機
ケーシング(4) の開口(4a)の構成について説明する。図
1、図12及び図13に示すように、空調機ケーシング
(4)における吸込口(2) の前側の開口縁部(送風ファン
の吹出口下方の開口縁部)は、ケーシング底板(4b)の上
面にファン天板(4c)の一側縁が重ね合わされており、前
記係止孔(13c) に対応した位置に、この両者(4b),(4c)
を貫通する矩形状の開口(4a)が形成されている。
【0034】次に、係止部材(20)が取付けられない側の
フランジ部(15)を係止するための吸込口(2) の後側縁部
の構成について説明する。図2に示すように、吸込口
(2) の後側縁部は、空調機ケーシング(4) の下端縁が内
側に折り曲げられてなるグリル係止部(4d)を備えてい
る。また、このグリル係止部(4d)の上側にはL型のブラ
ケット(4e)が一体的に接合されている。そして、このグ
リル係止部(4d)とブラケット(4e)の間に形成された本発
明でいう凹陥部としての空間(C) に係止部材(20)が取付
けられない側のフランジ部(15b) が挿入係止されるよう
になっている。
【0035】また、この空間(C) に挿入係止されるフラ
ンジ部(15b) の上面には、その長手方向の複数箇所に半
球面状の突起(15c) が形成されており、空間(C) に挿入
された状態において、この突起(15c) が形成されている
部分では、フランジ部(15b)の下面がグリル係止部(4d)
の上端に当接し、突起(15c) がブラケット(4e)の下面に
当接して、この両者間に挾持されるようになっている
(図3参照)。
【0036】次に、上記の構成によるエアフィルタ(10)
の着脱作業について説明する。エアフィルタ(10)を装着
する際には、予め、係止部材(20)をエアフィルタ(10)の
枠体(13)に取付けておく。この係止部材(20)の取付け動
作としては、図7に矢印で示すように、フランジ部(13
b) の下側から係止孔(13c) の挿入孔部(13d) に向って
係止部材(20)を挿入する。これにより、図10に仮想線
で示すように、係止部材(20)のフック部(23)及び第2水
平部(22)が挿入孔部(13d) を通ってフランジ部(13b) よ
りも上側に位置される。この状態では、第1水平部(21)
の上面がフランジ部(13b) の下面に当接している。そし
て、この状態から係止部材(20)を図10における右方向
へ移動させる。これにより、第2水平部(22)の係止突起
(22a),(22a) は、外側部が第1ストッパ(13f) の内側面
に当接することで僅かに内側へ弾性変形する。そして、
図10に実線で示すように、係止突起(22a),(22a) の第
1ストッパ(13f) への当接状態が解除する位置まで係止
部材(20)を移動させると、係止突起(22a),(22a) が元の
形状に復帰する。そして、この状態では、係止突起(22
a),(22a) の後端部が第1ストッパ(13f) の前端面に当
接することによって、第2水平部(22)及びフック部(23)
が挿入孔部(13d) の位置まで戻ることが阻止され、これ
によって係止部材(20)がフランジ部(13b) から容易に抜
け落ちることがなくなる。そして、この状態では、係止
部材(20)は、図10に実線で示すように係止突起(22a)
が第1ストッパ(13f) に当接する位置と、図11に示す
ように連結部(24)が係止孔部(13e) の端縁部に当接する
位置との間でスライド移動が自在となっている。
【0037】このようにして係止部材(20)をエアフィル
タ(10)の枠体(13)に取付けた後、吸込口(2) に対するエ
アフィルタ(10)の装着作業に移る。この作業では、先
ず、図2に示すように、吸込グリル(12)の一側縁を吸込
口(2) の開口縁部に係止させて垂下させた状態にしてお
いて、エアフィルタ(10)の係止部材(20)が取付けられて
いない側の枠体(15)のフランジ部(15b) を、空間(C) の
内部に挿入しながら、係止部材(20)が取付けられている
側の枠体(13)のフランジ部(13b) をケーシング底板(4b)
及びファン天板(4c)に向って当接する。すると、図12
に仮想線で示すように、係止部材(20)のフック部(23)が
ケーシング底板(4b)及びファン天板(4c)の開口(4a)を通
ってその上側に位置される。
【0038】そして、この状態から、操作部(21c) を把
持して係止部材(20)を図12の左方向へスライド移動さ
せると、図12に実線で示すように、フック部(23)が開
口(4a)の縁部に引掛り、これによってエアフィルタ(10)
が吸込口(2) に支持される。また、この際、図11にも
示すように第1水平部(21)の係止保持部材(21a),(21a)
は、膨出部(21b) が第2ストッパ(13g),(13g) の内側面
に当接することで僅かに内側へ弾性変形した状態で係止
部材(20)がスライド移動され、該係止部材(20)が所定位
置に達すると、膨出部(21b),(21b) の第2ストッパ(13
g) への当接状態が解除して、図11に示すように、係
止保持部材(21a),(21a) が元の形状に復帰する。これに
より、膨出部(21b),(21b) が第2ストッパ(13g) の前端
角部に当接することによって、係止部材(20)の位置が保
持される。これによってエアフィルタ(10)の係止状態が
ロックされて容易に吸込口(2) から外れることはない。
その後、吸込グリル(12)を閉鎖することにより、図1、
図3及び図4に示すように、エアフィルタ(10)及び吸込
グリル(12)が上下に独立して配設される。
【0039】このように、本例の構成では、エアフィル
タ(10)を、別部材である係止部材(20)によって空調機ケ
ーシング(4) に取付けたために、従来のように、空調機
ケーシングに設けられた弾性体に嵌め込むものに比較し
て、支持強度を十分に大きく確保することができる。ま
た、係止部材(20)の操作によって簡単にフィルタ装着作
業が行える。
【0040】また、エアフィルタ(10)はケーシング底板
(4b)及びファン天板(4c)に対して常に同じ高さ位置に取
付けられるので、ケーシング底板(4b)及びファン天板(4
c)の高さ位置に誤差が生じている場合であっても、エア
フィルタ(10)と各板材(4b),(4c) との間隙が大きくなっ
てエアフィルタ(10)を通過しない空気が空調機ケーシン
グ(4) 内に導入されてしまうことが回避できる。
【0041】また、特にエアフィルタ(10)の支持部分は
高い剛性が要求される部分であり、この部分をエアフィ
ルタ(10)の枠体(13)に一体形成した場合には枠体全体を
剛性の高い部材や耐薬品性の高い部材にする必要があっ
たが、本例の構成では枠体(13)とは別部材としての係合
部材(20)を採用したので、この係合部材(20)のみを剛性
の高い部材や耐薬品性の高い部材にすることができ、コ
ストの大幅な上昇を抑制しながら支持部に高い剛性を得
ることができる。
【0042】また、エアフィルタ(10)の取外し作業にあ
っては、上述した装着作業とは逆の動作によって行われ
る。即ち、図2の如く、吸込グリル(12)を開放した状態
で、係止部材(20)を操作してエアフィルタ(10)の係止状
態を解除し、エアフィルタ(10)の他方の縁部を空調機ケ
ーシング(4) から抜き取る。このため、この取外し作業
も簡単に行える。
【0043】また、本例で採用したようなロングライフ
フィルタ(10)は、厚さが大きいものであるが、上述した
ように、機器収容空間(A) の下側を仕切板(9) によって
覆い、この部分にがエアフィルタ(10)を設けないので、
このエアフィルタ(10)と機器収容空間(A) 内部の機器と
の干渉を避けるために機器収容空間(A) の高さ寸法を大
きく設定する必要がなくなり、これによって、空気調和
装置全体としての高さ寸法を小さくできる。
【0044】尚、本例では、天井吊下げ型の空気調和装
置(1) を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ら
ず、天井埋込み型の空気調和装置や、壁掛け型の空気調
和装置等への適用も可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載
の発明によれば、エアフィルタの側縁を吸込口の側縁に
係止させる係止部材を備えさせ、該係止部材に、エアフ
ィルタに係合するフィルタ側係合部と、吸込口の側縁に
係合するケーシング側係合部とを備えさせたために、従
来のように、エアフィルタの一側縁を空調機ケーシング
に設けられた弾性体に嵌め込むものに比較して、支持強
度を十分に大きく確保することができる。また、係止部
材の操作によって簡単にフィルタ装着作業を行うことが
できる。また、特にエアフィルタの支持部分は高い剛性
が要求される部分であり、この部分をエアフィルタに一
体形成した場合にはフィルタ全体を剛性の高い部材や耐
薬品性の高い部材にする必要があったが、本発明によれ
ば、係合部材のみを剛性の高い部材や耐薬品性の高い部
材にすることができ、コストの大幅な上昇を抑制しなが
ら支持部に高い剛性を得ることができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、係止部材の
フィルタ側係合部に、エアフィルタの枠体に形成された
開口に対して弾性変形して嵌着し、開口の縁部に当接す
ることにより該エアフィルタから取外し不能とされる係
合保持手段を設けたために、係止部材をエアフィルタか
ら容易に外れることなく取付けることができ、エアフィ
ルタの着脱作業を迅速且つ確実に行うことができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、係止部材の
ケーシング側係合部を、係止部材のスライド移動により
空調機ケーシングに形成された開口の縁部に係止される
フック部で成したために、高い支持強度でエアフィルタ
が支持できる。また、エアフィルタを吸込口の一側縁に
対して常に同じ位置に取付けることができるので、エア
フィルタと吸込口の一側縁との間隙からエアフィルタを
通過しない空気が空調機ケーシング内に導入されてしま
うことが回避できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、エアフィル
タの一側縁を、吸込口の一側縁に形成された凹陥部に挿
入して係止させたたために、この部分の係止及び係止解
除動作が簡単に行え、エアフィルタの着脱作業を簡単且
つ迅速に行うことができる。
【0049】請求項5記載の発明によれば、吸込グリル
を、吸込口及び機器収容空間を覆うように配設する一
方、エアフィルタを、吸込口のみを覆うように配設した
たために、エアフィルタと機器収容空間内部の機器との
干渉を避けるために機器収容空間の高さ寸法を大きく設
定する必要がなくなり、これによって、空気調和装置全
体としての高さ寸法を小さくでき、空気調和装置の小型
化を図ることができる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、機器収容空
間を吸込口に連通する空気流通空間に対して仕切板で仕
切ったために、機器収容空間での空気の流通が阻止され
て、冷房運転時に機器からの発熱により空気が温度上昇
してしまうことが回避できる。
【0051】請求項7記載の発明によれば、空気調和装
置を、天井吊下げ型空気調和装置としたために、エアフ
ィルタが高所に配設されて、その着脱作業が行い難かっ
た天井吊下げ型空気調和装置に対して簡単にその着脱が
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置の内部構造を示す側方から見た断
面図である。
【図2】エアフィルタの着脱動作を示す断面図である。
【図3】エアフィルタの装着状態を示す断面図である。
【図4】空気調和装置の内部構造を示す正面から見た断
面図である。
【図5】エアフィルタの平面図である。
【図6】エアフィルタの側面図である。
【図7】エアフィルタへの係止部材の装着動作を示す斜
視図である。
【図8】エアフィルタのフランジ部の裏面を示す斜視図
である。
【図9】係止部材を示す図である。
【図10】係止部材のエアフィルタへの取付け状態を示
す平面図である。
【図11】エアフィルタ装着状態での係止部材の位置を
示す平面図である。
【図12】エアフィルタ装着状態を示す断面図である。
【図13】図12のXIII-XIII 線に対応した位置におけ
る断面図である。
【符号の説明】
(1) 天井吊下げ型空気調和装置 (2) 吸込口 (4) 空調機ケーシング (4a) 開口 (9) 仕切板 (10) エアフィルタ (12) 吸込グリル (13) 枠体 (13c) 係止孔 (20) 係止部材 (21a) 係止保持部材(係合保持手段) (23) フック部(ケーシング側係合部) (30) フィルタ側係合部 (A) 機器収容空間 (B) 空気流通空間 (C) 空間(凹陥部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調機ケーシング(4) の吸込口(2) に配
    設されるエアフィルタ(10)の支持構造において、 前記エアフィルタ(10)は、互いに対向する側縁の一方が
    吸込口(2) の一側縁に係止され、他方が係止部材(20)を
    介して吸込口(2) の他側縁に係止されており、 前記係止部材(20)は、エアフィルタ(10)に係合するフィ
    ルタ側係合部(30)と、吸込口(2) の他側縁に係合するケ
    ーシング側係合部(23)とを備えていることを特徴とする
    空気調和装置のエアフィルタ支持構造。
  2. 【請求項2】 係止部材(20)のフィルタ側係合部(30)に
    は、エアフィルタ(10)の枠体(13)に形成された開口(13
    c) に対して弾性変形して嵌着し、開口(13c)の縁部に当
    接することにより該エアフィルタ(10)から取外し不能と
    される係合保持手段(22a) が設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の空気調和装置のエアフィルタ支持
    構造。
  3. 【請求項3】 係止部材(20)のケーシング側係合部は、
    係止部材(20)のスライド移動により、空調機ケーシング
    (4) に形成された開口(4a)の縁部に係止されるフック部
    (23)で成っていることを特徴とする請求項1記載の空気
    調和装置のエアフィルタ支持構造。
  4. 【請求項4】 エアフィルタ(10)の一側縁は、吸込口
    (2) の一側縁に形成された凹陥部(C) に挿入されて係止
    されていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の空気調和装置のエアフィルタ支持構造。
  5. 【請求項5】 空調機ケーシング(4) には、吸込口(2)
    に隣接して機器収容空間(A) が形成されており、吸込グ
    リル(12)は、吸込口(2) 及び機器収容空間(A) を覆うよ
    うに配設されている一方、エアフィルタ(10)は、吸込口
    (2) のみを覆うように配設されていることを特徴とする
    請求項1記載の空気調和装置のエアフィルタ支持構造。
  6. 【請求項6】 機器収容空間(A) は、吸込口(2) に連通
    する空気流通空間(B) に対して仕切板(9) で仕切られて
    いることを特徴とする請求項5記載の空気調和装置のエ
    アフィルタ支持構造。
  7. 【請求項7】 空気調和装置は、天井吊下げ型空気調和
    装置(1) であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載の空気調和装置のエアフィルタ支持
    構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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