JP5091606B2 - 壁掛け型空気調和装置 - Google Patents
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Description
このフィルタは、洗浄終了後に上側の所定の収納位置まで上昇する。このとき、フィルタは、が壁掛け型空気調和装置の本体天面に沿って略水平に移動することにより、略L字状に屈曲しながら収納される。これにより、本体上部に位置する吸込口の内側をこのフィルタで覆っている。
そこで、本発明の目的は、フィルタをより確実に本体天面に沿って移動させることができる壁掛け型空気調和装置を提供することにある。
この構成によれば、フィルタの前縁部がフィルタ案内部によって天面に沿う方向へ移動するようになる。
図1は、壁掛け型壁掛け型空気調和装置の斜視図、図2はその断面図である。壁掛け型空気調和装置1は樹脂成形した空気調和機本体3と、空気調和機本体3の前面側に配置された樹脂成形の前面パネル5とを備え、空気調和機本体3は、図2に示すように、その内側に断面略C字状の熱交換器7と、この熱交換器7の内側に配置した送風機9とを備えている。空気調和機本体3は、前面11及び天面13(図3参照)に吸込口15,17を備えており、上記送風機9の駆動により、前面11及び天面13の吸込口15,17から吸い込んだ室内空気を、熱交換器7に通流し、ここで熱交換した空気は、空気調和機本体3の送風機9の下流に設けた吹出口19から室内に吹き出される。
フィルタ昇降装置31を構成する昇降枠35〜38は、1段目の枠体35Aの両上端35Fを、図3に示すように、空気調和機本体3の前面11の両側上端に、ビス(図示せず)等の留め具を介して取り付けられている。
昇降枠35〜38がすべて引き出された状態では、図3に示すように、1段目の枠体35Aの上縁が、所定位置まで低く下がって維持されており、枠体35Aの上縁の上方に形成される空間を通じて、電気式除塵フィルタ40が装着される。この電気式除塵フィルタ40は、図2に示すように、熱交換器7とフィルタ33との間に装着され、フィルタ33を通過した室内空気中の塵埃を捕集が可能である。
この空気調和機本体3の天面13は、図2に示すように、空気調和機本体3の上部3Aと、この上部3Aの上に間隔δをあけて着脱自在に取り付けられる天面パネル43とで構成され、上述したフィルタ33の上縁部33a(前縁部)は湾曲して該隙間δ内に進入し、昇降枠35〜38がすべて引き込まれた状態(図2)では、フィルタ33が、前面11及び天面13の各吸込口15,17を同時に覆う。
また、本実施の形態では、図3に示すように、フィルタ33を挿入するときに、天面パネル43の前縁部に対し、各フィルタ33に対応して、フィルタ33の上部の方向転換部、すなわちフィルタ33が前面11から天面13に方向転換し、フィルタ33が略L字形状に屈曲する態様で収納されるようになっている。
フィルタ33は、略長方形をなしており、上下方向に長手方向を有するフィルタ支持枠51を備えており、このフィルタ支持枠51内にフィルタ素材52が取り付けられている。このフィルタ33は、この長手方向が上下に向くようにして4段目の昇降枠38に取り付けられ、上縁部33aから空気調和機本体3の内部へ挿入されることになる。
フィルタ33の上縁部33aには、ガイド部60と、フック機構70とが形成されている。
ガイド部60は、天面パネル43の前縁部に位置するフィルタ案内部43A(図10〜図12参照。詳細は後述する)と接触して、フィルタ33の上縁部33aを前面11から天面13に方向転換させるためのものである。このガイド部60は、図8に示すように、フック機構70の位置する部分を除き、上縁部33aの全長に亘って形成されている。このガイド部60の形状は、使い捨てフィルタ50が装着される側に向かって突出しており、この突出する面には、上縁部33aに向かうに従いガイド部60が先細りする態様で傾斜面61が形成されている。この傾斜面61は、後述するフィルタ案内部43Aと接触して摺動することになる。
押さえ部71は、上縁部33aからフィルタ33の上方に向かって突出しており、この押さえ部71の上部には、突起部72と嵌合可能な嵌合孔71aが形成されている。また、押さえ部71の基端部71bには、横方向に延びる溝73が3本形成されており、この溝73を起点として押さえ部71を弾性で折り曲げることができるようになっている。
突起部72は、桁部51bの表面から使い捨てフィルタ50が取り付けられる側に向かって突出している。この突起部72には、上述した使い捨てフィルタ50の取付穴50aが挿入され、さらに押さえ部71を折り曲げ、嵌合孔71aを突起部72に嵌合させることにより(図9参照)、使い捨てフィルタ50の上側部分が挟持される。また、突起部72の突出高さは、ガイド部60の突出高さよりも高く形成されており、この突起部72の頂上部が天面パネル43の桁部43B、桁部80b、湾曲リブ45(これらの詳細は後述する)と接触し摺動するようになる。
天面パネル43は、図10に示すように、壁掛け型空気調和装置1の天面13を構成する本体部81と、この本体部81の前縁部に設けられた2つのフィルタ案内部43Aとを備えている。これらの本体部81とフィルタ案内部43Aとは、樹脂材料によって一体に成形されている。
また、この桁部43Bには、図12に示すように、桁部43Bの裏側(空気調和機本体3の内部側)であって、本体部81の前縁部の付近に湾曲リブ45が設けられている。この湾曲リブ45は、空気調和機本体3の前方斜め下側に向けて緩やかな円弧を描く湾曲面を有している。
フィルタ33は、4段目の昇降枠38に取り付けられた状態で、昇降枠35〜38を上昇させることにより、空気調和機本体3の内部に挿入される。このとき、フィルタ33は、前面11に沿って上昇した後、フィルタ33の上縁部33aが天面パネル43のフィルタ案内部43Aに接触するようになる。
より詳細には、上縁部33aのガイド部60に形成された傾斜面61がフィルタ案内部43Aの外縁部80aと接触して摺動することにより、上縁部33aの向きが天面パネル43の本体部81側に向けられるようになる。
フィルタ33がさらに移動すると、突起部72は、本体部81の桁部43Bの上を摺動する。この状態では、フィルタ33の上縁部33aの向きが空気調和機本体3の後方に向けられており、フィルタ33は略L字形状に屈曲した状態になる。このとき、上縁部33aは、図2に示すように、空気調和機本体3の上部3Aと天面パネル43とに挟まれる態様で、これらの間の隙間δ内に挿入されるようになる。
また、フィルタ33の上縁部33aにフィルタ33の幅方向のほぼ全長に亘ってガイド部60を設け、このガイド部60がフィルタ案内部43Aの枠部81aに当たるようにしているので、フィルタ33が最初に屈曲する際に、より確実にかつ容易に屈曲させるようにすることができる。
また、フィルタ33の桁部52bに突起部72を設け、この突起部72がフィルタ案内部43Aの桁部80b上を摺動するので、フィルタ33とフィルタ案内部43Aの接触面積を小さくし、摩擦による影響を受け難くしている。
さらに、ガイド部60に傾斜面61を設けているので、フィルタの移動に伴って、ガイド部60から突起部72へスムースに移動することができる。
本実施の形態において、フィルタ33の桁部52b、フィルタ案内部43Aの桁部80b、本体部81の桁部43Bの本数は、2本以上であってもかまわない。また、全ての桁部52b、80b、43Bが対応する位置に配置されていなくても、複数本のうちの一部が対応する位置に配置されていることで、フィルタ33の上縁部33aを案内可能であればそれでもかまわない。
3 空気調和機本体
3A 上部
5 前面パネル
7 熱交換器
9 送風機
11 前面
13 天面
15、17 吸込口
19 吹出口
21 スクロール部
31 フィルタ昇降装置
33 フィルタ
33a 上縁部(前縁部)
35、36、37、38 昇降枠
36C、36D、37C、37D ガイド
43 天面パネル
43A フィルタ案内部
43B 桁部
45 湾曲リブ
46 リンク機構
50 使い捨てフィルタ
51 フィルタ支持枠
51a 枠部
52b 縦桁部
51c 横桁部
52 フィルタ素材
60 ガイド部
61 傾斜面
70 フック部
71 押さえ部
71a 嵌合孔
71b 基端部
72 突起部
73 溝
80a 外縁部
80b 桁部
81 本体部
81a 枠部
81c フィン
P、δ 間隔
Claims (3)
- 本体の下側に昇降可能な昇降枠を備え、この昇降枠に前記本体の前面から天面に沿って進退可能であって本体の下に引き出し自在なフィルタを取り付けた壁掛け型空気調和装置において、
前記本体の天面を構成する天面パネルを備え、この天面パネルは、前方斜め下側に延在し前記フィルタが前記前面から前記天面に挿入されるときに、前記フィルタの挿入方向における前縁部を前記天面に沿う方向へガイドするフィルタ案内部と、前記案内部から前記フィルタの挿入方向に延在する桁部と、を備え、
前記フィルタの前縁部に前記桁部上を摺動し、前記前縁部を前記天面パネルに接触させることなく前記フィルタを前記本体の後方に向けて案内する突出高さを有する突起部を設けた、
ことを特徴とする壁掛け型空気調和装置。 - 前記フィルタの前縁部には、前記突起部の前方に前縁に向かうに従って先細りする態様で傾斜面が形成され、前記傾斜面は、前記フィルタを前記前面から前記天面に挿入するときに前記フィルタ案内部の外縁部と接触して摺動することを特徴とする請求項1に記載の壁掛け型空気調和装置。
- 前記天面パネルの前記桁部には、前記フィルタ案内部から延在し、前記フィルタの挿入方向に緩やかな円弧を描く湾曲面を有する湾曲リブが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の壁掛け型空気調和装置。
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