JP5091605B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気の吹出方向を左右に変更可能な空気調和機に関する。
従来、空気調和機の一機能として、空気の吹出方向を左右に変更する機能が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、空気調和機において、空気の吹出方向を左右に往復変化させるスイング動作も知られている。
特開平9−145127号公報
従来の空気調和機は、内蔵する送風機により特定の方向に吹き出される吹出空気の向きを、縦羽根(或いは左右ルーバー)によって左右に振り向けることで、風向を所望の向きに変更できる。
しかしながら、従来の空気調和機では、送風機からの吹出空気が縦羽根の外へ漏れてしまって所望の風向に送られず、風量の損失を生じることがあるという問題があった。
そこで本発明は、送風機の吹出空気の風向を変更する際の損失を抑え、効率よく風向を変更できる空気調和機を提供することを目的とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、空気調和機本体に熱交換器及び送風機を備え、前記空気調和機本体の吹出口に吹出空気の風向を左右に変更する複数の縦羽根を前記空気調和機本体の幅方向に並べて設け、前記縦羽根を揺動させて風向を左右方向に変更可能とした空気調和機において、前記送風機の吹出空気を前記吹出口に案内する案内面を設け、この案内面に前記送風機の吹出方向に延びるリブを、前記空気調和機本体の幅方向に並べて複数立設し、前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の前記縦羽根の少なくとも一部の後端部が、その同じ側に位置する一群の前記リブを含む平面に重なる位置に達すること、を特徴とする。
この構成によれば、送風機の吹出空気を吹出口に案内する案内面に、送風機の吹出方向に延びるリブが立設され、縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の縦羽根の少なくとも一部の後端部が、その同じ側に位置する一群のリブを含む平面に重なる位置に達するので、例えば風向を右向きに変更する場合に、空気調和機本体の左側に位置する縦羽根の後端部が、同じく左側に位置するリブを含む平面に重なる。また、例えば風向を左向きに変更する場合に、空気調和機本体の右側に位置する縦羽根の後端部が、同じく右側に位置するリブを含む平面に重なる。このため、リブと縦羽根とが連なる状態となるので、リブによって整流された吹出空気が縦羽根の外側へ漏れることがなく、さらに、縦羽根によってリブによって整流された吹出空気の流れが乱れることがない。
特に、風向と反対の側に位置する一群のリブと縦羽根とが連なることによって、風の流れの外側において吹出空気の漏れを防止できるので、風量の損失を確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
上記構成において、前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側の端に位置する前記縦羽根の後端部が、その同じ側に位置する端の前記リブを含む平面に重なる位置に達する構成としてもよい。
この場合、風向と反対の側の端に位置するリブと縦羽根とが連なることによって、風の流れの外側の端において、吹出空気の漏れを防止できる。このため、風量の損失をより確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
本発明によれば、送風機が吹き出す空気調和された空気の風向を変更する際の損失を抑えることができ、効率よく風向を変更できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、壁掛け型の空気調和装置の斜視図、図2はその断面図である。空気調和装置1は樹脂成形した空気調和機本体3と、空気調和機本体3の前面側に配置された樹脂成形の前面パネル5とを備え、空気調和機本体3は、図2に示すように、その内側に断面略C字状の熱交換器7と、この熱交換器7の内側に配置した送風機9とを備えている。空気調和機本体3は、前面11及び天面13(図3参照)に吸込口15、17を備えており、上記送風機9の駆動により、前面11及び天面13の吸込口15、17から吸い込んだ室内空気を、熱交換器7に通流し、ここで熱交換した空気は、空気調和機本体3の送風機9の下流に設けた吹出口19から室内に吹き出される。
本実施形態では、空気調和機本体3の前面11の吸込口15と、上述した前面パネル5との間に、フィルタ昇降装置31が配置されている。フィルタ昇降装置31は、フィルタ33を昇降するものであり、該フィルタ33は、前面11の吸込口15と天面13の吸込口17とを同時に覆い、吸込口15、17から吸い込まれる室内空気中の塵埃を捕集する。図3は、前面パネル5を取り外し、フィルタ昇降装置31を下降動作し、フィルタ33を降下した状態を示し、図4は、フィルタ昇降装置31そのものを示す。フィルタ昇降装置31は、図4に示すように、1〜4段に区別された樹脂成形の昇降枠35〜38を備え、昇降枠35〜38がすべて引き出されると、図3の状態となって、フィルタ33が降下し、昇降枠35〜38がすべて引き込まれると、図2の状態となって、フィルタ33が吸込口15、17を覆うように格納される。
1段目の昇降枠35は、図4に示すように、枠体35Aの内側を、左右及び上下に延出する補強用桁部35Bで連結し、枠体35Aの両側には、断面略コ字状の一対のガイド35Cを備えている。2段目の昇降枠36は、同様に、枠体36Aの内側を、左右及び上下に延出する補強用桁部36Bで連結し、枠体36Aの両側には、断面略コ字状の一対のガイド36Cを備え、このガイド36Cは、1段目の昇降枠35のガイド35C溝内に収納自在である。3段目の昇降枠37は、枠体37Aの内側を、左右及び上下に延出する補強用桁部37Bで連結し、枠体37Aの両側には、断面略コ字状の一対のガイド37Cを備え、このガイド37Cは、2段目の昇降枠36のガイド36C溝内に収納自在である。また、最終段の4段目の昇降枠38は、枠体38Aの内側を、左右及び上下に延出する補強用桁部38Bで連結し、枠体38Aの両側の端縁部38Cは、3段目の昇降枠37のガイド37C溝内に収納自在である。
各昇降枠35〜38の中央には、縦に延びるガイド35D〜38Dが設けられ、ガイド35D〜38Dは、昇降枠35〜38の昇降時に、ガイド35Dがガイド36Dに収納され、ガイド36Dがガイド37Dに収納され、さらにガイド37Dがガイド38Dに収納されて、入れ子式に収納自在である。
4段目の昇降枠38の下端には、破線で示すように、左右2分割の状態でフィルタ33が取り付けられる。フィルタ33は、その中段部を、4段目の昇降枠38の上端部に設けた押さえ片38Eの下側に挿入し、下端部を、4段目の昇降枠38の下端部に設けた連結片38Fに連結して支持されている。
フィルタ昇降装置31を構成する昇降枠35〜38は、1段目の枠体35Aの両上端35Fを、図3に示すように、空気調和機本体3の前面11の両側上端に、ビス(図示略)等の留め具を介して取り付けられている。
また、図4に示すように、1段目の枠体35Aの右側に位置するガイド35Cには、昇降枠35〜38を昇降する正逆回転可能な直流ステッピングモータにより構成されたフィルタ昇降モータ(図示略)が取り付けられている。このフィルタ昇降モータの出力軸にはベルト41が連結され、このベルト41は、各昇降枠35〜38に連結され、フィルタ昇降モータが正回転駆動されると、図3に示すように、昇降枠35〜38がすべて引き出されて、フィルタ33が降下し、フィルタ昇降モータが逆回転駆動されると、図2に示すように、昇降枠35〜38がすべて引き込まれて、フィルタ33が格納される。
昇降枠35〜38がすべて引き出された状態では、図3に示すように、1段目の枠体35Aの上縁が、所定位置まで低く下がって維持されており、枠体35Aの上縁の上方に形成される空間を通じて、電気式除塵フィルタ40が装着される。この電気式除塵フィルタ40は、図2に示すように、熱交換器7とフィルタ33との間に装着され、フィルタ33を通過した室内空気中の塵埃を捕集が可能である。
フィルタ33は、上述したように4段目の昇降枠38の下端に固定されるため、昇降枠35〜38が上昇し、フィルタ33が空気調和機本体3の前面11から天面13に進入する過程では、フィルタ33の上部が湾曲して前面11から天面13に進入する。
この空気調和機本体3の天面13は、図2に示すように、空気調和機本体3の上部3Aと、この上部3Aの上に間隔δをあけて着脱自在に取り付けられる天面パネル43とで構成され、上述したフィルタ33の上部は湾曲して該隙間δ内に進入し、昇降枠35〜38がすべて引き込まれた状態(図2)では、フィルタ33が、前面11及び天面13の各吸込口15、17を同時に覆う。
本実施形態では、図3に示すように、天面パネル43の前縁部に対し、各フィルタ33に対応して、フィルタ33の上部の方向転換部、すなわちフィルタ33が前面11から天面13に方向転換する部位に突出して、フィルタ33の上部を前面11から天面13に滑らかに案内可能に、フィルタ案内部43Aが一体に設けられている。また図2に示すように、方向転換した後のフィルタ33の先端部を、天面パネル43の下面に対し滑らかに案内自在に、天面パネル43の前後方向に延びる桁部43Bの下面に、湾曲リブ45が一体に設けられている。この構成では、フィルタ案内部43A、及び湾曲リブ45の協働によって、フィルタ33の上部が、空気調和機本体3の前面11から天面13に対し、滑らかに案内されて進入が可能となる。
上記前面パネル5は、図2に示すように、空気調和装置1の不作動状態において、フィルタ昇降装置31を完全に覆うように、空気調和機本体3の前面11に隙間無く閉じている。そして、空気調和装置1を作動する段階、或いはフィルタ昇降装置31を作動し、昇降枠35〜38を降下する段階には、図5及び図6に示すように、リンク機構46を介して、前面パネル5が前方に押し出され、空気吸い込みのための隙間確保、或いは昇降枠35〜38の降下のための隙間が確保される。
また、図2に示すように、上記吹出口19は、案内面としてのスクロール部21と舌部22とで囲まれており、スクロール部21の出口側には風向変更用の複数の縦羽根23、26が配置され、各々の縦羽根23、26は後述するようにスクロール部21の裏側でリンク部材24により連結されている。27は、縦羽根23、26を支持すべくスクロール部21または空気調和機本体3を構成するフレームに、回動可能に取り付けられた台座である。縦羽根23、26は支持台27を介して、空気調和機本体3に回動可能に固定されており、リンク部材24に連結された縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によって、支持台27を支点として空気調和機本体3の幅方向に揺動する。
25は水平フラップであり、フラップ駆動モータ(図示略)に連結されている。該フラップ25の回動姿勢によって吹出口19を開閉し、かつ運転条件に応じて、当該吹出口19から吹き出される空気の吹出方向を上下方向に設定可能であり、複数の縦羽根23は、運転条件に応じて、当該吹出口19から吹き出される空気の吹出方向を左右方向に設定可能である。
さらに、スクロール部21には、送風機9の吹出空気を吹出口19に向けて整流するリブ28、29が立設される。リブ28、29の基端部は送風機9の吹出口近傍に達し、その先端は縦羽根23、26の後端部23A、26Aの近傍まで達している。
図7〜図9は、縦羽根の構成を示す図であり、前面パネル5、フィルタ昇降装置31、フィルタ33、熱交換器7等を除いた状態の正面図である。図7は、特に正面方向への送風状態を示し、図8は右方向への送風状態を示し、図9は左方向への送風状態を示す。
図7に示すように、スクロール部21には空気調和機本体3の幅方向に並ぶ複数のリブ28、29が形成されている。このうち、空気調和機本体3の右側(図中左側)に位置する一群のリブをリブ28とし、空気調和機本体3の左側(図中右側)に位置する一群のリブをリブ29とする。本実施形態では、3本のリブ28と3本のリブ29とが設けられている。
リブ28、29は、いずれも平行に、図中に矢印Aで示す送風機9の吹出空気の吹出方向に沿って、ほぼ真っ直ぐに縦羽根23、26に向かって延びるよう立設されている。このため、送風機9の吹出空気は縦羽根23、26に向けて整流されて、図中矢印Aで示す向きにほぼ直進する。
そして、リブ28、29の先端より先には、縦羽根23、26が並べて配設されている。ここで、空気調和機本体3の右側に配設された一群の縦羽根を縦羽根23とし、空気調和機本体3の左側に配設された一群の縦羽根を縦羽根26とする。
各々の縦羽根23、26は、上述のように空気調和機本体3に回動可能に取り付けられた支持台27によって支持され、5枚の縦羽根23の後端部23Aは、それぞれ、空気調和機本体3の幅方向に延びる1本のリンク部材24に連結される。リンク部材24は縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によって空気調和機本体3の幅方向に所定範囲で往復動作する。このリンク部材24の動作に従って、縦羽根23は、支持台27を中心として、互いに平行な状態を保ちながら回動する。
また、5枚の縦羽根26の後端部26Aは、縦羽根23と同様に、それぞれ1本のリンク部材24に連結される。ここで、縦羽根23が連結されるリンク部材24と、縦羽根26が連結されるリンク部材24とは別体である。このリンク部材24も縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によって空気調和機本体3の幅方向に所定範囲で往復動作するので、リンク部材24の動作に従って、縦羽根26は、支持台27を中心として、互いに平行な状態を保ちながら回動する。
縦羽根23、26に各々連結された2本のリンク部材24の動作範囲は、これらリンク部材24を空気調和機本体3に保持する保持機構(図示略)の動作範囲、或いは、支持台27の回転可能な範囲として規制される。つまり、縦羽根駆動モータ(図示略)によって縦羽根23、26を回動させることが可能な範囲は制限されており、例えば、図7に示す状態から左右それぞれ90°(Degree)未満である。
図7に示す状態では、縦羽根23、26はリブ28、29とほぼ平行であるため、送風機9の吹出空気は、図中矢印Bで示すように、空気調和機本体3の正面へ向けて送風される。
ここで、縦羽根23、26により送風機9の吹出空気の風向を右に変更する場合、図8に示すように、縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によってリンク部材24が空気調和機本体3の左側(図中右側)に移動され、縦羽根23、26の先端が空気調和機本体3の右側を向く。図8に示す状態は、リンク部材24を最大限に右側に移動させた状態である。
このとき、送風機9の吹出空気は図中矢印Cで示すように、空気調和機本体3から右側へ向けて送風される。
この図8に示す状態で、空気調和機本体3の左側に配置されたリブ29を含む平面(図8中の破線)には、縦羽根26の後端部26Aが重なっている。この構成では、リブ29と縦羽根26とが連続する整流壁として機能し、リブ29により整流された送風機9の吹出空気が、乱れることなく縦羽根26によって矢印Cの方向に案内される。従って、気流の乱れによる損失を抑制できる。
また、空気調和機本体3の左端の縦羽根26の後端部26Aが、左端に位置するリブ29の先端の先をたどった線上にあるため、送風機9の吹出空気が後端部26Aよりも左側に漏れることがない。吹出空気の風向を右方向に変更する場合、空気調和機本体3の左側でリブ29によって整流された吹出空気は外側の流れとなるので、後端部26Aよりも外側(左側)に漏れた気流は矢印Cの向きから外れ、この漏れの分は風量の損失となる。このため、リブ29を含む平面に後端部26Aが重なる構成とすることで、リブ29で整流された吹出空気が殆ど漏れなく縦羽根26の内側へ流れるので、風量の損失を効果的に抑えることができ、顕著な効率向上が期待できる。
ここで、図8の状態では、空気調和機本体3の右側に配されたリブ28を含む平面と、縦羽根23の後端部23Aとは重なっていないが、吹出空気の風向を右方向に変更する場合には、リブ28が整流した吹出空気は内側の気流となるので、後端部23Aよりも外側(右側)に漏れたとしても、縦羽根23により案内された外側の気流に巻き込まれて、ともに矢印Cの方向へ向かう。つまり、空気調和機本体3の右側では吹出空気が漏れても風量の損失につながらない。従って、図8に示すようにリブ28を含む平面と後端部23Aとが重なっていなくても、リブ29を含む平面と後端部26Aとが重なる構成とするだけで、十分に顕著な効果が期待できる。
但し、図8の状態で、空気調和機本体3の右側に位置するリブ28を含む平面に後端部23Aが重なる構成としても勿論支障はなく、この場合には、上記の効果に加えて、リブ28により整流された吹出空気が後端部23Aによって乱されることなく右側に案内されるため、気流の乱れによる損失を抑えられるという利点がある。
縦羽根26、23により送風機9の吹出空気の風向を左に変更する場合、図9に示すように、縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によってリンク部材24が空気調和機本体3の右側(図中左側)に移動され、縦羽根26、23の先端が空気調和機本体3の左側を向く。図9に示す状態は、リンク部材24を最大限に左側に移動させた状態である。送風機9の吹出空気は図中矢印Dで示すように、空気調和機本体3から左側へ向けて送風される。
この図9に示す状態で、空気調和機本体3の右側に配置されたリブ28を含む平面(図9中の破線)には、縦羽根23の後端部23Aが重なっている。この構成では、リブ28と縦羽根23とが連続する整流壁として機能し、リブ28により整流された送風機9の吹出空気が、乱れることなく縦羽根23によって矢印Dの方向に案内される。従って、気流の乱れによる損失を抑えられる。
また、空気調和機本体3の右端の縦羽根23の後端部23Aが、右端に位置するリブ28の先端の先をたどった線上にあるため、送風機9の吹出空気が後端部23Aよりも右側に漏れることがない。吹出空気の風向を左方向に変更する場合、空気調和機本体3の右側でリブ28によって整流された吹出空気は外側の流れとなるので、後端部23Aよりも外側(右側)に漏れた気流は矢印Dの向きから外れ、この漏れの分が風量の損失となる。このため、リブ28を含む平面に後端部23Aが重なる構成とすれば、リブ28で整流された吹出空気が殆ど漏れなく縦羽根23の内側へ流れるので、風量の損失を効果的に抑えることができ、顕著な効率向上が期待できる。
ここで、図9の状態では、空気調和機本体3の左側に配されたリブ29を含む平面と、縦羽根26の後端部26Aとは重なっていないが、吹出空気の風向を左方向に変更する場合には、リブ29が整流した吹出空気は内側の気流となるので、後端部26Aよりも外側(左側)に漏れたとしても、縦羽根26により案内された外側の気流に巻き込まれて、ともに矢印Dの方向へ向かう。つまり、空気調和機本体3の左側では吹出空気が漏れても風量の損失につながらない。従って、図9に示すようにリブ29を含む平面と後端部26Aとが重なっていなくても、リブ28を含む平面と後端部23Aとが重なる構成とするだけで、十分に顕著な効果が期待できる。
但し、図9の状態で、空気調和機本体3の左側に位置するリブ29を含む平面に後端部26Aが重なる構成としても勿論支障はなく、この場合には、上記の効果に加えて、リブ29により整流された吹出空気が後端部26Aによって乱されることなく左側に案内されるため、気流の乱れによる損失を抑えられるという効果がある。
以上のように、本発明を適用した実施形態の空気調和装置1では、送風機9の吹出空気を吹出口19に案内するスクロール部21に、送風機9の吹出方向に延びるリブ28、29が立設され、縦羽根23、26により風向を右方向または左方向に変更させる際に、少なくとも一部の縦羽根23、26の後端部23A、26Aが、リブ28、29を含む平面に重なる位置に達する構成となっているので、少なくとも一部の縦羽根23、26の後端部23A、26Aがリブ28、29に連なる状態となる。これにより、リブ28、29によって整流された吹出空気が、リブ28、29に連なる縦羽根23、26から外側へ漏れることがなく、さらに、縦羽根23、26によってリブ28、29によって整流された吹出空気の流れが乱れることがない。このため、吹出空気の風向を縦羽根23、26によって変更する際の損失を抑えることができ、効率よく風向を変更できる。
また、縦羽根23、26により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の縦羽根23、26の少なくとも一部の後端部23A、26Aが、その同じ側に位置する一群のリブ28、29を含む平面に重なる位置に達するので、例えば風向を右向きに変更する場合に、空気調和機本体の左側に位置する縦羽根26の後端部、26Aが、同じく左側に位置するリブ29を含む平面に重なる。また、例えば風向を左向きに変更する場合に、空気調和機本体の右側に位置する縦羽根23の後端部23Aが、同じく右側に位置するリブ28を含む平面に重なる。
これにより、風向とは反対側のリブ28、29に、縦羽根23、26のいずれかが連なる状態となるので、リブ28、29によって整流された吹出空気が縦羽根23、26の外側へ漏れることがなく、さらに、縦羽根23、26によってリブ28、29によって整流された吹出空気の流れが乱れることがない。特に、風の流れの外側において吹出空気の漏れを防止できるので、風量の損失を確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
さらに、空気調和機本体3においては、風向と反対の側の端に位置する縦羽根23、26の後端部23A、26Aが、その同じ側に位置する端のリブ28、29を含む平面に重なる位置に達する構成となっている。すなわち、図8に示すように風向を右向きに変更する場合、左端のリブ29には左端の縦羽根26の後端部26Aが連なっている。また、図9に示すように風向を左向きに変更する場合、右端のリブ28には右端の縦羽根23の後端部23Aが連なる。このため、風の流れの外側への吹出空気の漏れを防止できるので、風量の損失をより確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
なお、上記実施形態においては、リブ28、29自体と縦羽根23、26が重ならず、リブ28、29を延長した面に縦羽根23の後端部23Aまたは縦羽根26の後端部26Aが重なるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、リブ28、29の先端が縦羽根23、26と重なるようにフラップ25の近傍まで延びた構成として、右方向または左方向に風向を変更させる状態で、後端部23A、26Aの位置がリブ28、29自体と重なる構成としてもよい。この場合、後端部23A、26Aがリブ28、29に衝突しないよう、後端部23A、26Aの形状や高さ位置を適宜調整するとよい。
この場合も、リブ28、29により整流された吹出空気の流れが乱されることなく縦羽根23、26により案内され、損失を抑制できるという効果が得られる。
上記実施形態では、縦羽根駆動モータ(図示略)によりリンク部材24を移動させる範囲が、リンク部材24の保持機構(図示略)の動作範囲、或いは、支持台27の回転可能な範囲として規制されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、縦羽根駆動モータ(図示略)の動作を制御する制御部により、リンク部材24の移動量を検出し、所定の範囲を超えた縦羽根駆動モータ(図示略)の動作を制限してもよい。
また、上記実施形態では、送風機9の吹出空気が吹出口19に向かって流れる流路の奥側の面および底面を構成するスクロール部21に、リブ28、29を設けた構成を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、送風機9の吹出空気を吹出口19へ案内する上側の舌部22にリブ28、29を設けてもよい。つまり、送風機9の吹出空気が、送風機9から吹出口19に達する空間を通って案内される場合に、この空間を構成する壁であれば、どの壁に整流用のリブ(リブ28、29に相当)を設けるかは任意であるし、リブを設ける位置も本発明の趣旨を損なわない範囲で任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態においては、図2等に示すように、送風機9の吹出空気が吹出口19から斜め下方に吹き出され、この吹出空気の風向をフラップ25によって上下方向に変更するとともに、縦羽根23によって左右に変更する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スクロール部21や吹出口19が、送風機9の吹出空気を水平方向や直下に向けて吹き出すように構成されていてもよいし、この吹出空気の風向を、1または複数枚のルーバーにより上下に変更する構成としてもよい。また、送風機9や縦羽根23、26の平面形状等を含む空気調和装置1の具体的な細部構成については、任意に変更可能である。
また、上記実施形態においては、壁掛け型の空気調和装置としての空気調和装置1に本発明を適用した例について説明したが、本発明はこれに限らず、天井埋込型空気調和装置や、天井吊下型空気調和装置にも適用可能である。
本発明の実施形態に係る壁掛け型の空気調和装置の斜視図である。 空気調和装置の断面図である。 前面パネルを取り外し、フィルタ昇降装置を下降動作し、フィルタを降下した状態を示す図である。 フィルタ昇降装置の構成を示す図である。 フィルタ昇降装置の作動により昇降枠が降下し始めた段階を示す図である。 フィルタ昇降装置の作動により昇降枠が降下しきった段階を示す図である。 縦羽根の構成および正面方向への送風状態を示す図である。 縦羽根の構成および右方向への送風状態を示す図である。 縦羽根の構成および左方向への送風状態を示す図である。
符号の説明
1 空気調和装置(空気調和機)
3 空気調和機本体
5 前面パネル
7 熱交換器
9 送風機
11 前面
13 天面
15、17 吸込口
19 吹出口
21 スクロール部(案内面)
22 舌部
23、26 縦羽根
23A、26A 後端部
24 リンク部材
25 フラップ
27 支持台
28、29 リブ
31 フィルタ昇降装置
33 フィルタ
35、36、37、38 昇降枠
39 フィルタ昇降モータ
40 電気式除塵フィルタ
41 ベルト
43 天面パネル
45 湾曲リブ
46 リンク機構

Claims (2)

  1. 空気調和機本体に熱交換器及び送風機を備え、前記空気調和機本体の吹出口に吹出空気の風向を左右に変更する複数の縦羽根を前記空気調和機本体の幅方向に並べて設け、前記縦羽根を揺動させて風向を左右方向に変更可能とした空気調和機において、
    前記送風機の吹出空気を前記吹出口に案内する案内面を設け、この案内面に前記送風機の吹出方向に延びるリブを、前記空気調和機本体の幅方向に並べて複数立設し、
    前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の前記縦羽根の少なくとも一部の後端部が、その同じ側に位置する一群の前記リブを含む平面に重なる位置に達すること、
    を特徴とする空気調和機。
  2. 前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側の端に位置する前記縦羽根の後端部が、その同じ側に位置する端の前記リブを含む平面に重なる位置に達すること、
    を特徴とする請求項記載の空気調和機。
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