JP5091605B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
しかしながら、従来の空気調和機では、送風機からの吹出空気が縦羽根の外へ漏れてしまって所望の風向に送られず、風量の損失を生じることがあるという問題があった。
そこで本発明は、送風機の吹出空気の風向を変更する際の損失を抑え、効率よく風向を変更できる空気調和機を提供することを目的とする。
この構成によれば、送風機の吹出空気を吹出口に案内する案内面に、送風機の吹出方向に延びるリブが立設され、縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の縦羽根の少なくとも一部の後端部が、その同じ側に位置する一群のリブを含む平面に重なる位置に達するので、例えば風向を右向きに変更する場合に、空気調和機本体の左側に位置する縦羽根の後端部が、同じく左側に位置するリブを含む平面に重なる。また、例えば風向を左向きに変更する場合に、空気調和機本体の右側に位置する縦羽根の後端部が、同じく右側に位置するリブを含む平面に重なる。このため、リブと縦羽根とが連なる状態となるので、リブによって整流された吹出空気が縦羽根の外側へ漏れることがなく、さらに、縦羽根によってリブによって整流された吹出空気の流れが乱れることがない。
特に、風向と反対の側に位置する一群のリブと縦羽根とが連なることによって、風の流れの外側において吹出空気の漏れを防止できるので、風量の損失を確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
この場合、風向と反対の側の端に位置するリブと縦羽根とが連なることによって、風の流れの外側の端において、吹出空気の漏れを防止できる。このため、風量の損失をより確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
図1は、壁掛け型の空気調和装置の斜視図、図2はその断面図である。空気調和装置1は樹脂成形した空気調和機本体3と、空気調和機本体3の前面側に配置された樹脂成形の前面パネル5とを備え、空気調和機本体3は、図2に示すように、その内側に断面略C字状の熱交換器7と、この熱交換器7の内側に配置した送風機9とを備えている。空気調和機本体3は、前面11及び天面13(図3参照)に吸込口15、17を備えており、上記送風機9の駆動により、前面11及び天面13の吸込口15、17から吸い込んだ室内空気を、熱交換器7に通流し、ここで熱交換した空気は、空気調和機本体3の送風機9の下流に設けた吹出口19から室内に吹き出される。
フィルタ昇降装置31を構成する昇降枠35〜38は、1段目の枠体35Aの両上端35Fを、図3に示すように、空気調和機本体3の前面11の両側上端に、ビス(図示略)等の留め具を介して取り付けられている。
昇降枠35〜38がすべて引き出された状態では、図3に示すように、1段目の枠体35Aの上縁が、所定位置まで低く下がって維持されており、枠体35Aの上縁の上方に形成される空間を通じて、電気式除塵フィルタ40が装着される。この電気式除塵フィルタ40は、図2に示すように、熱交換器7とフィルタ33との間に装着され、フィルタ33を通過した室内空気中の塵埃を捕集が可能である。
この空気調和機本体3の天面13は、図2に示すように、空気調和機本体3の上部3Aと、この上部3Aの上に間隔δをあけて着脱自在に取り付けられる天面パネル43とで構成され、上述したフィルタ33の上部は湾曲して該隙間δ内に進入し、昇降枠35〜38がすべて引き込まれた状態(図2)では、フィルタ33が、前面11及び天面13の各吸込口15、17を同時に覆う。
さらに、スクロール部21には、送風機9の吹出空気を吹出口19に向けて整流するリブ28、29が立設される。リブ28、29の基端部は送風機9の吹出口近傍に達し、その先端は縦羽根23、26の後端部23A、26Aの近傍まで達している。
リブ28、29は、いずれも平行に、図中に矢印Aで示す送風機9の吹出空気の吹出方向に沿って、ほぼ真っ直ぐに縦羽根23、26に向かって延びるよう立設されている。このため、送風機9の吹出空気は縦羽根23、26に向けて整流されて、図中矢印Aで示す向きにほぼ直進する。
各々の縦羽根23、26は、上述のように空気調和機本体3に回動可能に取り付けられた支持台27によって支持され、5枚の縦羽根23の後端部23Aは、それぞれ、空気調和機本体3の幅方向に延びる1本のリンク部材24に連結される。リンク部材24は縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によって空気調和機本体3の幅方向に所定範囲で往復動作する。このリンク部材24の動作に従って、縦羽根23は、支持台27を中心として、互いに平行な状態を保ちながら回動する。
縦羽根23、26に各々連結された2本のリンク部材24の動作範囲は、これらリンク部材24を空気調和機本体3に保持する保持機構(図示略)の動作範囲、或いは、支持台27の回転可能な範囲として規制される。つまり、縦羽根駆動モータ(図示略)によって縦羽根23、26を回動させることが可能な範囲は制限されており、例えば、図7に示す状態から左右それぞれ90°(Degree)未満である。
ここで、縦羽根23、26により送風機9の吹出空気の風向を右に変更する場合、図8に示すように、縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によってリンク部材24が空気調和機本体3の左側(図中右側)に移動され、縦羽根23、26の先端が空気調和機本体3の右側を向く。図8に示す状態は、リンク部材24を最大限に右側に移動させた状態である。
このとき、送風機9の吹出空気は図中矢印Cで示すように、空気調和機本体3から右側へ向けて送風される。
但し、図8の状態で、空気調和機本体3の右側に位置するリブ28を含む平面に後端部23Aが重なる構成としても勿論支障はなく、この場合には、上記の効果に加えて、リブ28により整流された吹出空気が後端部23Aによって乱されることなく右側に案内されるため、気流の乱れによる損失を抑えられるという利点がある。
縦羽根26、23により送風機9の吹出空気の風向を左に変更する場合、図9に示すように、縦羽根駆動モータ(図示略)の動作によってリンク部材24が空気調和機本体3の右側(図中左側)に移動され、縦羽根26、23の先端が空気調和機本体3の左側を向く。図9に示す状態は、リンク部材24を最大限に左側に移動させた状態である。送風機9の吹出空気は図中矢印Dで示すように、空気調和機本体3から左側へ向けて送風される。
但し、図9の状態で、空気調和機本体3の左側に位置するリブ29を含む平面に後端部26Aが重なる構成としても勿論支障はなく、この場合には、上記の効果に加えて、リブ29により整流された吹出空気が後端部26Aによって乱されることなく左側に案内されるため、気流の乱れによる損失を抑えられるという効果がある。
これにより、風向とは反対側のリブ28、29に、縦羽根23、26のいずれかが連なる状態となるので、リブ28、29によって整流された吹出空気が縦羽根23、26の外側へ漏れることがなく、さらに、縦羽根23、26によってリブ28、29によって整流された吹出空気の流れが乱れることがない。特に、風の流れの外側において吹出空気の漏れを防止できるので、風量の損失を確実に抑えることができ、非常に効率よく風向を変更できるという利点がある。
この場合も、リブ28、29により整流された吹出空気の流れが乱されることなく縦羽根23、26により案内され、損失を抑制できるという効果が得られる。
3 空気調和機本体
5 前面パネル
7 熱交換器
9 送風機
11 前面
13 天面
15、17 吸込口
19 吹出口
21 スクロール部(案内面)
22 舌部
23、26 縦羽根
23A、26A 後端部
24 リンク部材
25 フラップ
27 支持台
28、29 リブ
31 フィルタ昇降装置
33 フィルタ
35、36、37、38 昇降枠
39 フィルタ昇降モータ
40 電気式除塵フィルタ
41 ベルト
43 天面パネル
45 湾曲リブ
46 リンク機構
Claims (2)
- 空気調和機本体に熱交換器及び送風機を備え、前記空気調和機本体の吹出口に吹出空気の風向を左右に変更する複数の縦羽根を前記空気調和機本体の幅方向に並べて設け、前記縦羽根を揺動させて風向を左右方向に変更可能とした空気調和機において、
前記送風機の吹出空気を前記吹出口に案内する案内面を設け、この案内面に前記送風機の吹出方向に延びるリブを、前記空気調和機本体の幅方向に並べて複数立設し、
前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側に位置する一群の前記縦羽根の少なくとも一部の後端部が、その同じ側に位置する一群の前記リブを含む平面に重なる位置に達すること、
を特徴とする空気調和機。 - 前記縦羽根により風向を右方向または左方向に変更させる際に、風向と反対の側の端に位置する前記縦羽根の後端部が、その同じ側に位置する端の前記リブを含む平面に重なる位置に達すること、
を特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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