JP3001298B2 - ビフエニルカルボニトリルの製造方法 - Google Patents

ビフエニルカルボニトリルの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は新規な方法、詳しくは例えば、ア
ンギオテンシンII(AII)の作用を阻害することによっ
て例えば高血圧及びうっ血性心不全のような疾患又は医
学的状態の治療に有用である、ある種の公知のイミダゾ
ール誘導体及びある種の新規なキノリン誘導体の製造の
化学的中間体として有用であるある種のビフェニルカル
ボニトリルの新規な製造方法に関する。本発明はさらに
前記新規なキノリン誘導体の新規な製造方法を含み、新
規なビフェニルカルボニトリルにも関する。
【0002】ヨーロッパ特許出願公開(A2)第253
310号(以下ではEPA253310とする)では、
AII阻害剤として有用な置換イミダゾール誘導体の製造
方法が述べられている。これらの化合物のある種の製造
に有用である中間体には特定のビフェニルニトリルがあ
る。このようなビフェニルニトリルの1つである4’−
メチルビフェニルー2−カルボニトリルの製造がEPA
253310に述べられている。これは4’−メチルビ
フェニルー2−カルボン酸の形成と、続いてのカルボン
酸基の段階的官能化(functionalizati
on)を必要とする多段階方法によって得られる。EP
A253310では、出発酸は例えば、ウールマン(U
llmann)カップリング反応により対応エステルを
得、次にこれを加水分解することによって、又はそれ自
体が幾つかの工程を含む方法によって得られる2−
(4’−メチルビフェニルー2−イル)−4,4−ジメ
チルオキサゾリンの加水分解から製造される。さらに、
4−メチルフェニル亜鉛クロリドからの4’−メチルー
6−シアノビフェニルー2−カルボニトリルの製造がE
PA324377に述べられている。
【0003】我々は今回、4’−メチルビフェニルカル
ボニトリルの便利でかつ有用な代替え製造方法を発見し
た。
【0004】本発明では、式I(下文に記載)[式中、
1とL2は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
シ、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ及びニトロ
から成る群から独立的に選択される]で表されるビフェ
ニルカルボニトリルの製造方法であって、式II(明細書
末尾にに記載)[式中、L1は前記で定義した意味を有
し、Q1とQ2はヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1
〜C6アルキル及び任意にC1〜C4アルキル、C1〜C4
アルコキシもしくはハロゲノによって置換されるフェニ
ルから成る群から選択される;又はQ1はQ2と共にホウ
素原子に結合したC1〜C4アルキレンジオキシ基を形成
し、この中のメチレン基は1〜2個のC1〜C4アルキル
基を有する;又はQ1とQ2はそれらが結合したホウ素と
共に式IIa(明細書末尾にに記載)(式中、L1は前記
で定義した意味を有する)で表されるボロキシン環を形
成する]で表されるホウ素化合物を、式III(明細書末
尾にに記載)[式中、X1はブロモ、ヨード又はトリフ
ルオロメタンスルホニルオキシ基であり、L2は前記で
定義した意味を有する]で表される化合物と、塩基の存
在下及びパラジウム(0)、パラジウム(II)、ニッケ
ル(0)及びニッケル(II)触媒から成る群から選択さ
れた触媒の存在下、また任意にラジカル開始剤の存在下
及び塩化リチウムの存在下で反応させることを含む方法
を提供する。
【0005】例えば「アルキル」のような総称は炭素数
が許すならば直鎖形と分枝鎖形の両方を含むものである
ことは理解されよう。しかし、例えば「ブチル」のよう
な特定のラジカルを記載する場合には、これは特に直鎖
形を意味する。さらに、式II及びIIaに用いられる文字
Bがホウ素の化学記号であることは理解されよう。
【0006】L1とL2の適当な意味(value)は、
例えばアルキルとしてはメチル及びエチルであり;アル
コキシとしてはメトキシ及びエトキシであり;ハロゲノ
としてはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードである。
【0007】Q1とQ2の具体的な意味は、アルキルであ
る場合には例えばメチル、エチル、プロピル又はブチル
のようなC1〜C4アルキル;アルコキシである場合には
例えばメトキシ又はエトキシである。
【0008】Q1又はQ2がフェニルである場合にその任
意の置換基の具体的な意味はアルキルとしてはメチル及
びエチルであり;アルコキシとしてはメトキシ及びエト
キシであり;ハロゲノとしてはフルオロ、クロロ、ブロ
モ及びヨードである。
【0009】Q1とQ2の具体的な意味は、それらが一緒
に、メチレン基が任意に1個又は2個の置換基を有する
アルキレンジオキシ基を形成する場合に、例えばーO・
CH2・CH2・O−、−O・CH2・CH2・CH2・O
−又は−O・CH2・C(CH32・CH2・O−であ
る。
【0010】Q1とQ2の好ましい意味は、例えばそれら
が両方ともヒドロキシである場合か又はQ1とQ2がそれ
らが結合したホウ素原子と共に式IIaのボロキシン環を
形成する場合である。
【0011】X1の好ましい意味は、例えばブロモ又は
ヨードであり、特にニトリル基に対してオルト位置に存
在する場合が好ましい。
【0012】L1又はL2の好ましい意味は例えば水素で
ある。
【0013】適当な触媒には例えば金属原子がトリフェ
ニルホスフィン、トリフェニルホスフィット、ハロゲノ
及びアセチルオキシから成る群から独立的に選択される
4置換基に結合するパラジウム(0)、パラジウム(I
I)、ニッケル(0)及びニッケル(II)触媒、及びハ
ロゲン化パラジウム(II)とハロゲン化ニッケル(II)
がある。
【0014】特定の触媒には例えばテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)ニッケル(0)、ビス(トリフェニ
ルホスフィン)ニッケル(II)クロリド、塩化ニッケル
(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(II)クロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)及び塩化パラジウム(II)があ
り、これらの中で後者の2つが好ましく、塩化パラジウ
ム(II)が特に好ましい。
【0015】反応に用いるための適当な塩基には例え
ば、ナトリウムメトキシドもしくはナトリウムエトキシ
ドのようなアルカリ金属アルコキシド;水酸化ナトリウ
ムもしくは水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化
物;炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩;又は例えばトリエチルアミン等のトリ
(C1〜C6)アルキルアミンのような有機塩基がある。
【0016】適当なラジカル開始剤は例えばアゾ(ビス
イソブチロニトリル)である。
【0017】この方法は一般に例えば、トルエンもしく
はキシレンのような炭化水素;ジオキサンもしくはテト
ラヒドロフランのようなエーテル;メタノール、エタノ
ールもしくはブタノールのようなC1〜C4アルコール;
水又はこれらの混合物のような、適当な溶媒もしくは希
釈剤の存在下で実施される。好ましい溶媒は例えば水と
トルエンとメタノールとの混合物である。
【0018】本発明の方法に用いるための触媒、塩基及
び溶媒の好ましい組み合わせは例えば、任意にメタノー
ル存在下のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)、炭酸ナトリウム水溶液及びトルエンであ
るか、又は任意にトリエチルアミン存在下での塩化パラ
ジウム(II)、炭酸ナトリウム水溶液、トルエン及びメ
タノールであり、後者の組み合わせが特に好ましい。
【0019】反応は一般に例えば50〜150℃の範囲
内の温度において実施されるが、用いる溶媒又は溶媒混
合物の還流温度又は還流温度付近において実施するのが
便利である。
【0020】本発明の方法が、EPA253310に述
べられている4’−メチルビフェニルー2−カルボニト
リルの製造方法よりも有意に短時間であることが判明す
る。本発明の方法は、一般に特に高温を必要とし、一般
に入手が困難なヨードベンゼンを用いて実施される、中
間体製造におけるウールマンのカップリング反応の使用
を回避する。本発明の方法はオキサゾリン化合物の形成
を必要とする代替え方法をも回避する。さらに、本発明
に必要な出発物質は商業的に又は有機化学の標準方法に
よって容易に入手可能である。
【0021】前記で定義した式II化合物は公知である、
すなわち例えば、式IV化合物[L1は前記で定義した意
味を有し、Wはクロロ、ブロモ又はヨードのようなハロ
ゲノ基である]から標準方法を用いて、式:B(OR)
3(RはC1〜C6アルキルである)で表されるトリアル
キルボロネートとグリニヤール(Grignard)試
薬又は誘導フェニルリチウム化合物との反応によって得
られる。この反応は一般に例えばテトラヒドロフランも
しくはエーテル又はこれらの混合物のような溶媒中、例
えばー78℃〜25℃の範囲内の温度において実施され
る。この後の標準条件下での酸加水分解は式IIのホウ素
含有酸(boronic acid)(式中、Q1とQ2
は両方ともヒドロキシである)を生じ、これから標準方
法による脱水によって式II化合物(Q1とQ2はそれらが
結合したホウ素原子と共に前記で定義したような式IIa
のボロキシン環を形成する)が得られる。又は、前記グ
リニヤール試薬もしくはフェニルリチウム化合物を式:
B(Q1)(Q2).Hal.(式中、Q1とQ2は上記で
定義したようなアルキルもしくは任意に置換したフェニ
ルであり、Hal.はクロロ、ブロモもしくはヨードの
ようなハロゲノ基である)で表されるボランと反応させ
ることができる。式II化合物(式中、Q1はQ2と共にホ
ウ素原子に結合したアルキレンジオキシ基を形成する)
が還流下の例えばシクロヘキサンのような適当な溶媒中
での式II化合物(Q1とQ2は両方ともヒドロキシであ
る)と適当なアルカンジオール(例えば2,2−ジメチ
ルプロパン−1,3−ジオール)との反応によって、水
を共沸除去しながら、得られる。
【0022】4’−メチルビフェニル−2−カルボニト
リルと4’−メチル−6−シアノビフェニル−2−カル
ボニトリルを例外として、式Iのニトリルは新規であ
り、本発明の他の特徴として提供される。
【0023】我々の同時係属EPA412848では、
式V(明細書末尾にに記載)[式中、R1は水素、C1
8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、フェニル又
は、1個以上のフルオロ置換基を含むか又はC3〜C8
クロアルキル、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシもしく
はフェニル置換基を有する置換C1〜C4アルキルであ
り;R2は水素、C1〜C8アルキル、C3〜C8シクロア
ルキル、C3〜C8シクロアルキルー(C1〜C4)アルキ
ル、カルボキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル、シア
ノ、ニトロ、フェニル又はフェニル(C1〜C4)アルキ
ルであり;R3とR4は水素、C1〜C4アルキル、C1
4アルコキシ、フルオロ(C1〜C4)アルコキシ、ハ
ロゲノ、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニ
トロ、アミノ、(C1〜C4)アルカノイルアミノ、C6
までのアルキルアミノとジアルキルアミノ、C3〜C8
ジアルキルアミノ−アルキル、C1〜C4アルカノイル、
カルバモイル、C7までのN−アルキルカルバモイルと
ジ−(N−アルキル)カルバモイル、カルボキシ、C1
〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C6アルキルチオ、
1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスル
ホニル、及びアミノ、ヒドロキシ又はC1〜C4アルコキ
シ置換基を有する置換C1〜C4アルキルから成る群から
独立的に選択される;又はR3とR4は一緒に式Vのベン
ゼン部分の隣接炭素原子に結合したC1〜C4アルキレン
ジオキシを形成する;RaとR5は水素、C1〜C4アル
キル、C1〜C4アルコキシ、ハロゲノ、トリフルオロメ
チル、シアノ及びニトロから成る群から独立的に選択さ
れる;Aはメチレンであり;XはC1〜C4アルキル、C
1〜C4アルコキシ、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シ
アノ及びニトロから成る群から独立的に選択される置換
基を任意に有するフェニルである、又はXは隣接フェニ
ル基と部分Aとの間の直接結合である;Zは1H−テト
ラゾル−5−イル、−CO・NH・(1H−テトラゾル
−5−イル)又は式:−CO・OR6もしくは−CO・
NH・SO2・R7[式中、R6水素又は生理的に受容さ
れるアルコールの非毒性生分解性残基又はフェノールで
あり、R7はC1〜C6アルキル、C3〜C8シクロアルキ
ル又はフェニルであり、前記フェニル部分は非置換であ
るか又はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロ
ゲノ、シアノ及びトリフルオロメチルから成る群から独
立的に選択される1個又は2個の置換基を有していても
よい]で表される一連のキノリン誘導体又は、メチル
2−[(3−メトキシカルボニルキノリン−4−イルオ
キシ)メチル]ベンゾエートを除いた、その非毒性塩が
述べられている。
【0024】式V化合物は置換基の性質に依存して1個
以上のキラル中心を有し、1種以上のラセミ形又は光学
活性形として単離されることは理解されよう。
【0025】さらに、式V化合物において例えば「アル
キル」のような総称は炭素数が許すならば、直鎖形と分
枝鎖形の両方を含むものである。しかし、例えば「プロ
ピル」のような特定のラジカルを記載する場合には、こ
れは直鎖形を特に意味し、分枝鎖形を意図する場合に
は、「イソプロピル」のような分枝鎖形の名称を特に用
いる。同じ慣例が他のラジカルにも適用される。
【0026】R1又はR2の特定の値はアルキルである場
合には、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、ペンチル又はヘキシルであ
り、シクロアルキルである場合には、例えばシクロプロ
ピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
【0027】R1の特定の値は1個以上のフルオロ置換
基を有するアルキルである場合には、例えばフルオロメ
チル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロ
エチル又はペンタフルオロエチルであり;ヒドロキシ、
シクロアルキル、C1〜C4アルコキシ又はフェニル置換
基を有するアルキルである場合には、例えばヒドロキシ
メチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチ
ル、シクロプロピルメチル、シクロペンチルメチル、シ
クロヘキシルメチル、2−メトキシエチル、2−エトキ
シエチル、ベンジル、1−フェニルエチル又は2−フェ
ニルエチルである。
【0028】R2の特定の値はシクロアルキルーアルキ
ルである場合には、例えばシクロプロピルメチル、シク
ロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル又は2−シク
ロペンチルーエチルであり;フェニルアルキルである場
合には、例えばベンジル、1−フェニルエチル又は2−
フェニルエチルであり;アルコキシカルボニルである場
合には、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル又はプロポキシカルボニルである。
【0029】R3、R4、R5もしくはRaの適当な値、
又はXが上記で定義したようなフェニレンである場合に
存在しうる任意の置換基の特定の値には、例えば下記の
ものがある:アルキルとしては、メチルとエチル;アル
コキシとしては、メトキシとエトキシ;フルオロアルコ
キシとしては、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエ
トキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ及び3,
3,3−トリフルオロプロポキシ;ハロゲノとしては、
フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード;アルカノイルア
ミノとしては、ホルムアミド、アセトアミド及びプロパ
ンアミド;アルキルアミノとしては、メチルアミノ、エ
チルアミノ及びブチルアミノ;ジアルキルアミノとして
は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ及びジプロピルル
アミノ;ジアルキルアミノーアルキルとしては、ジメチ
ルアミノメチル、2−(ジメチルアミノ)エチル、2−
(ジエチルアミノ)エチル及び3−(ジエチルアミノ)
プロピル;アルカノイルとしては、ホルミル、アセチル
及びブチリル;N−アルキルカルバモイルとしては、N
−メチルカルバモイルとN−エチルカルバモイル;ジ
(N−アルキル)カルバモイルとしては、N,N−ジメ
チルカルバモイルとN,N−ジエチルカルバモイル;ア
ルコキシカルボニルとしては、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニル及びプロポキシカルボニル;アルキル
チオとしては、メチルチオ、エチルチオ及びブチルチ
オ;アルキルスルフィニルとしては、メチルスルフィニ
ル、エチルスルフィニル及びブチルスルフィニル;アル
キルスルホニルとしては、メチルスルホニル、エチルス
ルホニル及びブチルスルホニル;アミノ、ヒドロキシ又
はアルコキシ置換基を有するアルキルとしては、ヒドロ
キシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエ
チル、アミノエチル、2−アミノエチル、2−メトキシ
エチル及び2−エトキシエチル;並びにアルキレンジオ
キシとしては、メチレンジオキシとエチレンジオキシ。
【0030】R6の特定の値は生理的に受容されるアル
コール又はフェノールの非毒性生分解性の残基である場
合に、例えばメタノールもしくはエタノールのようなC
1〜C6アルカノール、又はフェノール、グリセロール等
から誘導される残基である。
【0031】R7の特定の値はアルキルである場合に、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル又はペンチルであり、シクロアルキルである場合に
は、例えばシクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘ
キシルである。
【0032】1個以上のフェニル部分上に存在しうる任
意の置換基の特定の値は、例えばハロゲノとしては、フ
ルオロ、クロロ及びブロモ;アルキルとしては、メチル
とエチル;アルコキシとしては、メトキシとエトキシを
含む。
【0033】特に重要であるXの特定の値は例えばp−
フェニレンである。
【0034】R6又はR5の好ましい値は例えば水素であ
り、R1の好ましい値は例えばメチル、エチル又はプロ
ピルである。
【0035】我々の同時係属出願に述べられた好ましい
化合物群は式Va(下文に記載)[式中、R1、R2
3、R4及びR5は前記で定義したそれらの意味を有
し、Z1はカルボキシ、1H−テトラゾルー5−イル、
又は任意にハロゲノ(例えばフルオロ、クロロ又はブロ
モ)、C1〜C4アルキル(例えばメチル又はエチル)、
1〜C4アルコキシ(例えばメトキシ又はエトキシ)、
シアノ、ニトロ及びトリフルオロメチルから成る群から
独立的に選択された1個又は2個の置換基を含むベンゼ
ンスルホンアミドである]で表される化合物を、それら
の非毒性塩と共に含む。
【0036】Z又はZ1の好ましい値は例えばカルボキ
シ又は1H−テトラゾルー5−イルであり、後者が特に
好ましく、特にそれが基Xに対してオルト位置に結合し
た場合が好ましい。
【0037】上記定義における特に好ましい値の組み合
わせは、キノリン部分が結合した置換基R1、R2、R3
及びR4並びに存在する場合のRaと共に次の値:2−
メチルキノリン、2−エチルキノリン、2−エチルー6
−メトキシキノリン、6,7−ジメトキシー2−エチル
キノリン、2−エチルー5,6,7−トリメトキシキノ
リン、2−エチルー6−ヒドロキシキノリン、2−エチ
ルー6−メチルチオキノリン、2−エチルー7−ヒドロ
キシメチルキノリン、2−エチルー6−(2−フルオロ
エトキシ)キノリン、2−エチルー6−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)キノリン、2−エチルー6−カ
ルボキサミドキノリン、2−エチルー6−フルオロキノ
リン、2−エチルー6−イソプロポキシキノリン又は6
−アミノメチルー2−エチルキノリンを有し、置換基
O.A.X−がキノリン環の4位置に存在する場合であ
る。
【0038】我々の同時係属出願に開示された、特に好
ましい化合物は2−メチルー4−[(2’−(1H−テ
トラゾルー5−イル)ビフェニルー4−イル)メトキ
シ]キノリン、2−エチルー4−[(2’−(1H−テ
トラゾルー5−イル)ビフェニルー4−イル)メトキ
シ]キノリン、2−エチルー7−ヒドロキシメチルー4
−[(2’−(1H−テトラゾルー5−イル)ビフェニ
ルー4−イル)メトキシ]キノリン、2−エチルー6−
(2−フルオロエトキシ)−4−[(2’−(1H−テ
トラゾルー5−イル)ビフェニルー4−イル)メトキ
シ]キノリン、2−エチルー6−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)−4−[(2’−(1H−テトラゾル
ー5−イル)ビフェニルー4−イル)メトキシ]キノリ
ン及び2−エチルー6−イソプロポキシ−4−[(2’
−(1H−テトラゾルー5−イル)ビフェニルー4−イ
ル)メトキシ]キノリンと、それらの非毒性塩である。
【0039】式V化合物の全ては適当な酸と共に塩を形
成しうるが、式V化合物(式中、Zはエステル基以外で
あり、R3またはR4はカルボキシ基である)が酸並びに
塩基と共に塩を形成しうることは理解されよう。それ
故、このような化合物の特に適した非毒性塩は生理的に
受容される陽イオンを放出する塩基による塩、例えばア
ルカリ金属(例えばナトリウム及びカリウム)塩、アル
カリ土類金属(例えばマグネシウム及びカルシウム)
塩、アルミニウム塩及びアンモニウム塩、並びに適当な
有機塩基による塩、例えばエタノールアミン、メチルア
ミン、ジエチルアミン又はトリエチルアミンによる塩、
並びに生理的に受容される陰イオンを形成する酸による
塩、例えば無機酸による塩、例えばハロゲン化水素(例
えば塩化水素及び臭化水素)による塩、硫酸及びリン酸
による塩、強有機酸例えばp−トルエンスルホン酸及び
メタンスルホン酸による塩を含む。
【0040】式V化合物はEPA412848に、構造
的に類似な化合物の製造のために技術上周知の、有機化
学の多様な標準方法によって得られるとして述べられて
いる。本発明は式Vのキノリン誘導体(式中、Xは任意
に置換されるp−フェニレンであり、Zはテトラゾリル
である)すなわち式VI化合物の製造のための、図式1に
説明する付加的連続工程(a)〜(e)を実施すること
による代替え方法を提供する。式VI化合物と工程(a)
〜(e)で形成される中間体とにおいて、変数R1
2、R3、R4、Ra、L1及びL2は前記で定義した意
味を有する。
【0041】工程(a)〜(e)に関して:工程(a)
はトリ(C1〜C6)アルキルスズ又はトリフェニルスズ
アジドを用いて、適当な溶媒例えばトルエンもしくはキ
シレンの存在下、例えば50〜150℃の範囲内の温度
において、便利には用いる溶媒の還流温度において実施
され、この後に例えば塩酸等の無機酸のような適当な酸
による処理が実施される。トリ(C1〜C6)アルキルス
ズ又はトリフェニルスズアジドは対応する置換ハロゲン
化スズ(例えばトリブチルスズクロリド)とアルカリ金
属アジド(例えばアジ化ナトリウム)とから水中、標準
条件下で製造される。
【0042】工程(b)は工程(a)において形成され
た中間体のテトラゾール環の窒素に保護基Pを付着させ
ることによって実施される。例えば、保護基がトリフェ
ニルメチルである場合には、これは工程(a)からの生
成物をトリフェニルメチルクロリドと、例えばトリエチ
ルアミンのような塩基の存在下のジクロロメタン中、標
準条件下、例えば0〜50℃の範囲内の温度においてで
反応させることによって実施される。
【0043】工程(c)は、例えば四塩化炭素のような
適当な溶媒又は希釈剤の存在下、例えばアゾ(ビスイソ
ブチロニトリル)又は過酸化ベンゾイルのようなラジカ
ル開始剤の存在下において、例えばN−ブロモスクシン
イミドのようなハロゲン化剤を用いる、例えば50〜1
00℃の範囲内の温度におけるラジカル臭素化によって
実施される。
【0044】工程(d)は式VIII化合物の工程(c)生
成物によるアルキル化によって実施される。この反応は
一般に、例えばナトリウムメトキシド又はナトリウムエ
トキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;水素化ナ
トリウムのようなアルカリ金属水素化物又は炭酸ナトリ
ウムもしくは炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩
のような、適当な塩基の存在下、例えばアルカリ金属ア
ルコキシドを用いる場合にはメタノールもしくはエタノ
ール等のC1〜C4アルカノールのような適当な溶媒もし
くは希釈剤中で、又はN,N−ジメチルホルムアミドも
しくはN−メチルピロリドンのような極性溶媒中で実施
される。この反応は通常、例えば40〜120℃の範囲
内の温度において実施される。
【0045】工程(e)は保護基Pの性質に依存した多
様な条件を用いて実施される。例えば、保護基がトリフ
ェニルメチルである場合には、分解条件は例えば無機酸
(例えば塩酸水溶液)中、便利には溶媒(例えば水性ジ
オキサン、水性メタノールもしくは水性エタノール、又
は工程(d)で用いた溶媒)中での例えば0〜50℃の
範囲内の温度における、便利には周囲温度におけるもし
くは周囲温度付近における酸触媒作用加水分解を含む。
【0046】工程(a)〜(e)の実施に用いた試薬は
例にすぎず、このような工程の実施に有機化学の分野で
周知の代替え手段である、他の試薬及びトリフェニルメ
チル以外の保護基Pも考えられる。式VIII化合物は既に
公知であり、残りの化合物は例えばエルダーフィールド
(Elderfield)編集によるような、複素環化
学の標準研究に述べられているような、技術上周知の有
機化学の標準方法を用いて、又は有機化学全集(Or
g.Syn.、Coll.)、III巻、374頁と59
3頁における方法によって、これと同様に製造される。
【0047】AIIの生理的作用の1種以上の拮抗(an
tagonism)、特にAIIとその標的組織に対する
効果を仲介するレセプターとの相互作用の拮抗は下記の
ルーチンの実験室方法の1種以上を用いて評価すること
ができる。
【0048】試験A:このインビトロ方法は一定濃度の
放射能標識AIIと、適当なアンギオテンシン標的組織か
ら調製した細胞表面膜断片とを含む緩衝化混合物中での
最初は100マイクロモル(micromolar)
(又はそれ以下)の濃度における試験化合物のインキュ
ベーションを含む。この試験では、細胞表面膜の供給源
はAIIに反応することが周知であるモルモット副腎であ
る。放射能標識AIIとそのレセプターとの相互作用(こ
のような試験において標準的であるような迅速濾過方法
による未結合放射能ラベルの除去後に粒状膜断片に結合
した放射能ラベルとして評価)は膜レセプター部位に同
様に結合する化合物によって拮抗され、拮抗度(膜結合
放射能の排除として試験中に観察される)は特定試験濃
度における試験化合物の存在下でのレセプター結合放射
能を試験化合物の不存在下で測定された対照値と比較す
ることによって容易に評価される。この方法を用いて、
濃度10-4Mにおいて放射能標識AII結合の少なくとも
50%排除を示す化合物はさらに低濃度においてこの効
力(potency)を示すか否か、再試験した。IC
50(放射能標識AII結合を50%排除する濃度)の測定
のために、試験化合物の濃度は予想概略IC50を中心と
した少なくとも4桁の大きさにわたる試験を可能にする
ように通常選択し、次に後者の値を試験化合物の濃度に
対する排除率のプロットから算出される。
【0049】一般に、上記で定義したような式VI化合物
は50マイクロモルの濃度又はこれより非常に低濃度に
おいて試験Aで有意な阻害を示す。
【0050】試験B:このインビトロ試験は37℃の生
理的塩溶液中に保持した単離ウサギ大動脈のAII誘導収
縮に対する試験化合物の拮抗効果の測定を含む。化合物
の効果がAIIの拮抗に対して特異的であることを保証す
るために、ノルアドレナリン誘導収縮に対する試験化合
物の効果も同じ標本(preparation)におい
て測定することができる。
【0051】一般に、上記で定義した式VI化合物は50
マイクロモル又はこれより非常に低い最終濃度において
試験Bで有意な阻害を示す。
【0052】試験C:このインビボ試験は血圧変化の測
定のために麻酔下で動脈カテーテルを移植した、末梢麻
酔した(terminally−anaestheti
sed)または有意識ラットの使用を含む。経口投与又
は非経口投与後の試験化合物のAII拮抗効果をアンギオ
テンシンII誘導昇圧反応に対して評価する。この効果が
特異的であることを保証するために、バソプレッシン誘
導昇圧反応に対する試験化合物の効果も同じ標本におい
て測定することができる。
【0053】式VI化合物は一般に50mg/体重kgま
たはこれより非常に低い用量において試験Cで特異的な
AII拮抗物質特性を示し、明白な毒物学的又はその他の
厄介な薬理学的効果を示さない。
【0054】試験D:このインビボ試験は、低ナトリウ
ム含量食餌の供給と、フルセミドとして公知の塩分排泄
剤の適当な一日量の投与とによる、ラット、マーモセッ
ト及びイヌを含めた多様な種における内因的AII生合成
の刺激を含む。次に試験化合物を、血圧変化の測定のた
めに麻酔下で動脈カテーテルを移植した動物に経口投与
又は非経口投与する。一般に、式VI化合物は試験Dおい
て50mg/体重kgまたはこれより非常に低い用量に
おける血圧の有意な低下によって実証されるように、A
II拮抗物質特性を示し、明白な毒物学的又はその他の厄
介な薬理学的効果を示さない。
【0055】式VI化合物のアンギオテンシンII阻害性を
実証して、2−メチル−4−[(2’−(1H−テトラ
ゾル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メトキシ]キ
ノリン塩酸塩は上記試験A、B及びCにおいて下記の結
果を生じた: 試験Aでは:1.7x10-8Mの平均IC50; 試験Bでは:8.95の平均pA2; 試験Cでは:0.5mg/kgのED50(静脈内投与) 本発明の他の態様では、上記に関連して図式1で説明し
た付加的連続工程(a)、(b)及び(c)を実施し、
次に図式2で説明した付加的工程(f)と(g)を実施
することによる式VII化合物[式中、Alk.はC3〜C
10アルキル基であり;X2は水素、フルオロ、クロロ、
ブロモ、ヨード、ニトロ、トリフルオロメチル及びシア
ノから成る群から選択され;L1とL2は上記で定義した
意味を有する]とその薬剤学的に受容される塩との製造
方法を提供する。これらの化合物はEPA253310
からAII拮抗物質として有用であることが公知である。
【0056】工程(a)、(b)及び(c)が上述のよ
うに実施されうることは理解されよう。工程(f)と
(g)に関して:工程(f)は式VIII化合物[式中、変
数は上記で定義した通りである]の工程(c)の生成物
によるアルキル化によって実施される。この反応は例え
ばナトリウムメトキシドもしくはナトリウムエトキシド
のようなアルカリ金属アルコキシド又は水素化ナトリウ
ムのようなアルカリ金属水素化物のような適当な塩基の
存在下、例えばメタノールもしくはエタノールのC1
4アルカノールのような適当な溶媒もしくは希釈剤中
で、又は例えばN,N−ジメチルホルムアミドのような
極性溶媒もしくは希釈剤中で、例えば0〜50℃の範囲
内の温度において実施される。式XIII化合物は例えばE
PA253310に述べられた方法によって得られる。
【0057】本発明を次に下記非限定的例によって説明
する、例中他に指定しないかぎり次のように実施した: (i)濃縮と蒸発は真空中での回転蒸発によって実施し
た; (ii)操作は室温において、すなわち18〜26℃にお
いて実施した; (iii)記載する場合の収量は読者の理解を助けるため
のみのものであり、必ずしも入念なプロセス展開によっ
て得られる最大値ではない; (iv)1H NMRスペクトルは通常、CDCl3中20
0MHzにおいて内部基準としてテトラメチルシラン
(TMS)を用いて測定し、TMSに対するppm(百
万分率、parts per million)での化
学シフト(デルタ値)として、主要ピークに対する通常
の略号:s、一重線;m、多重線;t、三重線;br、
幅広線;d、二重線を用いて表現する;及び (v)「1H−テトラゾルー5−イル」なる用語は「1
−H−1,2,3,4−テトラゾル−5−イル」の意味
である。
【0058】例1 トルエン(20ml)中の2−ブロモベンゾニトリル
(1.82g;0.01モル)とテトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(0.35g;3モ
ル%)と2M炭酸ナトリウム水溶液(10ml)との溶
液に4−メチルフェニルホウ酸(1.62g;0.01
2モル)を加え、混合物を80℃において6時間加熱し
た。混合物を冷却し、過酸化水素(30重量%水溶液;
0.5ml)を加えた。混合物を20分間撹拌し、エー
テルによって抽出し、抽出物を乾燥した(MgS
4)。溶媒を蒸発除去し、生じた油状物をシリカ上で
のクロマトグラフィーによって精製し、15%酢酸エチ
ル/ヘキサンによって抽出して、4’−メチルビフェニ
ル−2−カルボニトリルを固体(1.65g)、m.
p.44〜46℃として得た;NMR(d6−DMS
O):2.40(s、3H)、7.30(d、2H)、
7.35〜7.55(m、4H)、7.60〜7.65
(m、1H)、7.75(d、1H)。
【0059】例2 4−メチルフェニルホウ酸(30g)、2−ブロモベン
ゾニトリル(36.4g)、塩化パラジウム(II)
(0.4g)、メタノール(200ml)及びトルエン
(200ml)の撹拌混合物に5℃において2M炭酸ナ
トリウム水溶液を加えた。温度は約20℃に上昇し、固
体が沈降した。次に、反応混合物を2時間、還流加熱し
た。反応混合物を冷却し、水(100ml)を加え、次
にケイソウ土(5g)を加えた。混合物を15分間撹拌
し、次にケイソウ土を通して濾過した。濾液の有機相を
分離し、2M炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、続いて水で
洗浄した。次に有機相を濾過し、濾液を蒸発させた。生
じた固体を石油エーテル(b.p.110〜120℃)
から再結晶して、例1において得たものと同じの4’−
メチルビフェニル−2−カルボニトリル(80%収率)
を得た。
【0060】例3 ジオキサン(10ml)と水(1ml)との中の塩化水
素の7.5M溶液に2−ブチル−4−クロロ−5−ヒド
ロキシメチル−1−[(2’−(トリフェニルメチル−
2H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル−4−イル)
メチル]イミダゾール(A)(1.0g)を加え、混合
物を周囲温度において1時間撹拌した。揮発性物質を蒸
発除去し、過剰な炭酸ナトリウム溶液を残渣に加え、混
合物をエーテル(2x10ml)で洗浄した。水層を2
M塩酸によってpH3に酸性化して、ジクロロメタンに
よって抽出した。抽出物を乾燥し(MgSO4)、溶媒
を蒸発によって除去した。残留白色泡状物にエーテルを
加えて磨砕し、生じた固体を濾過によって回収し、2−
ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−
[(2’−(1H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)メチル]イミダゾール(0.37g)、
m.p.179〜180℃を得た;NMR(CDC
3):0.9(t、3H)、1.2〜1.4(m、2
H)、1.5〜1.7(m、2H)、2.6(t、2
H)、4.5(s、2H)、5.2(s、2H)、6.
95(d、2H)、7.15(d、2H)、7.35〜
7.55(m、3H)、7.80〜7.90(m、1
H)。
【0061】出発物質(A)は次のようにして得た: (i)トルエン(20ml)中の4’−メチルビフェニ
ルー2−カルボニトリル(0.67g)とトリブチルス
ズアジド(9.3g)との溶液を48時間還流加熱し
た。冷却した反応混合物を塩化水素ガスによる飽和によ
って酸性化し、氷浴中で冷却した。懸濁した固体を濾過
によって回収し、トルエンを加えて磨砕して、5−[2
−(4’−メチルビフェニリル)−2H−テトラゾール
(B)、m.p.149〜150℃を90%収率で得
た;NMR(CDCl3/d6−DMSO):2.25
(s、3H)、6.95(d、2H)、7.10(d、
2H)、7.50〜7.70(m、4H)。
【0062】(ii)ジクロロメタン(150ml)中の
化合物Bの撹拌溶液に周囲温度においてトリフェニルメ
チルクロリド(18.73g)を加えた。次に、トリエ
チルアミン(10.2ml)を加え、混合物を2.5時
間還流加熱した。反応混合物を冷却し、水で洗浄し、乾
燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発によって除去し、5
−[2−(4’−メチルビフェニリル)]−2−トリフ
ェニルメチルー2H−テトラゾール(C)(26.7
g)、m.p.166〜168℃を得た;NMR(CD
Cl3):2.25(s、3H)、6.90〜7.00
(m、10H)、7.20〜7.45(m、12H)、
7.85〜7.90(m、1H)。
【0063】(iii)四塩化炭素(10ml)中の化合
物C(0.54g)、N−ブロモスクシンイミド(0.
20g)及びアゾ(ビスイソブチロニトリル)(18m
g)の混合物を3時間還流加熱した。不溶物質を濾過に
よって除去し、濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶
解し、水で洗浄し、乾燥した(MgSO4)。溶媒を蒸
発によって除去し、残渣にエーテルを加えて磨砕し、5
−[2−(4’−ブロモメチルビフェニリル)]−2−
トリフェニルメチル−2H−テトラゾール(D)を白色
固体 m.p.136〜138℃として92%収率で得
た;NMR(CDCl3):4.4(s、2H)、6.
85〜7.10(m、10H)、7.20〜7.45
(m、12H)、7.95〜8.00(m、1H)。
【0064】(iv)DMF(25ml)中の2−ブチル
ー4−クロロー5−ヒドロキシメチルイミダゾール
(1.87g)の撹拌溶液にナトリウムメトキシド
(0.54g)を加え、混合物を5℃に冷却した。化合
物Dを撹拌しながら加え、反応混合物を周囲温度におい
て72時間撹拌した。溶媒を蒸発除去し、残渣を酢酸エ
チルに溶解して、水で洗浄した。有機相を乾燥し(Mg
SO4)、溶媒を蒸発除去し、残渣をシリカ上でのクロ
マトグラフィーによって精製し、酢酸エチル/ヘキサン
(1:1v/v)によって溶離した。このようにして、
2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチル−1−
[(2’−(トリフェニルメチル−2H−テトラゾル−
5−イル)ビフェニル−4−イル)メチル]イミダゾー
ル(A)が固体(1.8g)、m.p.89〜93℃と
して得られた;NMR(CDCl3):0.85(t、
3H)、1.25(六重線、2H)、1.60〜1.7
5(m、2H)、2.50(t、2H)、4.3(s、
2H)、5.0(s、2H)、6.75(d、2H)、
6.90〜7.00(m、6H)、7.10(d、2
H)、7.20〜7.50(m、12H)、7.90〜
7.95(m、1H)。
【0065】例4 2−メチル−4−[(2’−(2−トリフェニルメチル
−2H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メトキシ]キノリン(A)(890mg)、、塩化
水素ジオキサンの7.5M溶液(10ml)及び水(1
ml)の混合物を72時間放置した。蒸発によって揮発
性物質を除去し、残渣にエーテル(2x50ml)を加
えて磨砕した。エーテルをデカントし、固体残渣をイソ
プロパノールから再結晶して、2−メチル−4−
[(2’−(1H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)メトキシ]キノリン塩酸塩(370mg)
を白色固体、m.p.188〜190℃として得た:N
MR(d6−DMSO):2.92(s、3H)、5.
63(s、2H)、7.21(d、2H)、7.56〜
7.87(m、8H)、8.07(dt、1H)、8.
28(dd、1H)、8.32(dd、1H);質量ス
ペクトル[−ve FAB、DMSO/NBA]:39
2(M−H)-、158;微量分析:実測値:C、6
6.0;H、4.6;N、15.5%;C24195
・HCl・0.5H2Oとしての計算値:C、65.
7;H、4.8;N、16.0%。
【0066】出発物質(A)は次のようにして得た:D
MF(10ml)中の2−メチル−4−キノロン(有機
合成(OrgSyn.)、1955年、全集III巻
CollVolIII)、374と593頁に述
べられているようにして得られたもの)の撹拌溶液に水
素化ナトリウム(鉱油中60%分散液;90mg)を加
えた。水素の溶解が終わるまで混合物を撹拌し、DMF
(5ml)中の5−[2−(4’−ブロモメチルビフェ
ニリル)]−2−トリフェニルメチル−2H−テトラゾ
ール(1.2g)の溶液を加えた。混合物を16時間撹
拌した。溶媒を蒸発除去し、残渣を水(20ml)とジ
クロロメタン(2x10ml)とに分配した。有機相を
飽和塩化ナトリウム溶液(5ml)によって洗浄し、乾
燥した(MgSO4)。溶媒を蒸発除去し、生じた油状
物をフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、メ
タノール/ジクロロメタン(1:99v/v)によって
溶離して、2−メチル−4−[(2’−(2−トリフェ
ニルメチル−2H−テトラゾル−5−イル)ビフェニル
−4−イル)メトキシ]キノリン(A)(890mg)
を白色固体m.p.168〜170℃(分解)として得
た;NMR:2.7(s、3H)、5.14(s、2
H)、6.7(s、1H)、6.9(dd、6H)、
7.15〜7.55(複合m、17H)、7.65(d
t、1H)、7.95(m、2H)、8.1(dd、1
H)。
【0067】例5 例4に述べた方法と同様な方法を用いて、但し2−エチ
ル−4−[2’−(2−トリフェニルメチル−2H−テ
トラゾル−5−イル)ビフェニル−4−イル)メトキ
シ]キノリンから出発して、2−エチル−4−[2’−
(1H−テトラゾルー5−イル)ビフェニル−4−イ
ル)メトキシ]キノリン塩酸塩(A)、m.p.178
〜181℃(分解)を70%収率で得た;NMR(d6
−DMSO):1.48(t、3H)、3.22(q、
3H)、5.68(s、2H)、7.23(d、2
H)、7.5〜7.8(m、7H)、7.83(t、1
H)、8.08(t、1H)、8.32(t、2H)。
出発物質Aは例4に述べた方法と同様な方法を用いて、
但しそれ自体アニリンとエチルプロピオニルアセテート
とから出発して2−メチル−4−キノロンのために述べ
た方法と同様な方法を用いて得られた2−エチル−4−
キノロンを用いて得た。
【0068】例6 2M炭酸ナトリウム水溶液(15ml)とトルエン(3
8ml)との混合物中の2−ブロモベンゾニトリル
(2.73g)とテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(0)(0.525g)との溶液に、4
−メチル−3−ニトロ−フェニルホウ酸(J.A.C.
S.、1932、54、4415に述べられたようにし
て得たもの)(3.0g)を加えた。この混合物を10
0℃に16時間加熱してから、冷却した。この混合物を
酢酸エチルによって抽出し、抽出物を飽和塩化ナトリウ
ム溶液によって洗浄し、乾燥した。溶媒を蒸発除去し、
生じた淡褐色固体を酢酸エチルから再結晶して、4’−
メチル−3’−ニトロビフェニル−2−カルボニトリル
を固体(3.13g)、m.p.155〜156℃とし
て得た;NMR(CDCl3):2.68(s、3
H)、7.44〜7.86(複合m、6H)、8.14
(d、1H);微量分析:実測値:C、70.3;H、
4.0;N、11.8%;C141022としての計算
値:C、70.6;H、4.2;N、11.8%。
【0069】化学式
【0070】
【0071】図式1
【0072】
【0073】注釈:Pは保護基、例えばトリフェニルメ
チル(Tr)である。
【0074】図式2
【0075】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 403/10 C07D 403/10 403/12 403/12 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ジョン・デービッド・ピッタム イギリス国エスケイ10・4ティージー, チェシャー,マックレスフィールド,ア ルダーレイ・パーク(番地なし) (56)参考文献 特開 平6−25175(JP,A) 特開 平3−95181(JP,A) 特開 昭63−23868(JP,A) 特開 昭48−73428(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、L1とL2は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4
    アルコキシ、トリフルオロメチル、シアノ及びニトロか
    ら成る群から独立的に選択される]で表されるビ フェニルカルボニトリルの製造方法であって、式II: 【化2】 [式中、L1は前記で定義した意味を有し、Q1とQ2
    ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C6アルキル及
    び任意にC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシもしく
    はハロゲノによって置換されてもよいフェニルから成る
    群から選択される;又はQ1はQ2と共にホウ素原子に結
    合したC1〜C4アルキレンジオキシ基を形成し、この中
    のメチレン基は任意に1〜2個のC1〜C4アルキル基を
    有していてもよい;又はQ1とQ2はそれらが結合したホ
    ウ素原子と共に式IIa: 【化3】 (式中、L1は前記で定義した意味を有する)で表され
    るボロキシン環を形成する]で表されるホウ素化合物
    を、式III: 【化4】 [式中、X1はブロモ又はトリフルオロメタンスルホニ
    ルオキシ基であり、L2は前記で定義した意味を有す
    る]で表される化合物と、塩基の存在下及びパラジウム
    (0)、パラジウム(II)、ニッケル(0)及びニッケ
    ル(II)触媒から成る群から選択された触媒の存在下、
    任意にラジカル開始剤の存在下及び任意に塩化リチウム
    の存在下で反応させることを含む方法であって、ただし
    ジメトキシエタンを溶媒として使用しない方法。
  2. 【請求項2】 出発物質において、L1とL2が水素、メ
    チル、エチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチ
    ル、シアノ及びニトロから成る群から独立的に選択さ
    れ;Q1とQ2がヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチ
    ル、エチル、プロピル、ブチル及び、メチル、エチル、
    メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨ
    ード基によって任意に置換されていてもよいフェニルか
    ら成る群から独立的に選択され;又はQ1とQ2はそれら
    が結合したホウ素原子と共に式IIa(式中、L1は前記
    で定義した意味を有する)で表されるボロキシン環を形
    成する;また触媒が、触媒中のパラジウム又はニッケル
    原子がトリフェニルホスフィン、トリフェニルホスファ
    イト、ハロゲノ及びアセチルオキシから成る群から独立
    的に選択された4基に結合するパラジウム(0)、パラ
    ジウム(II)、ニッケル(0)又はニッケル(II)触媒
    であるか、又はハロゲン化パラジウム(II)もしくはハ
    ロゲン化ニッケル(II)である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 出発物質において、Q1とQ2が両方とも
    ヒドロキシであるか又はQ1とQ2がそれらが結合したホ
    ウ素原子と共に式IIa(式中、L1は請求項1又は2で
    定義した意味を有する)で表されるボロキシン環を形成
    し;X1がブロモであり、存在する触媒がテトラキス
    (トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)、ビス(ト
    リフェニルホスフィン)ニッケル(II)クロリド、塩化
    ニッケル(II)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラ
    ジウム(II)クロリド、テトラキス(トリフェニルホス
    フィン)パラジウム(0)及び塩化パラジウム(II)か
    ら成る群から選択される請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 触媒がテトラキス(トリフェニルホスフ
    ィン)パラジウム(0)又は塩化パラジウム(II)であ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 塩基がアルカリ金属炭酸塩、トリエチル
    アミン又はこれらの混合物である請求項1〜4のいずれ
    かに記載の方法。
  6. 【請求項6】 溶媒が水、トルエン及びメタノールの混
    合物である請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 式VI: 【化5】 [式中、R1は水素、C1〜C8アルキル、C3〜C8シク
    ロアルキル、フェニル又は、1個もしくは2個以上のフ
    ルオロ置換基を含むか又はC3〜C8シクロアルキル、ヒ
    ドロキシ、C1〜C4アルコキシもしくはフェニル置換基
    を有する置換C1〜C4アルキルであり;R2は水素、C1
    〜C8アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C8
    クロアルキル−(C1〜C4)アルキル、カルボキシ、C
    1〜C4アルコキシカルボニル、シアノ、ニトロ、フェニ
    ル又はフェニル(C1〜C4)アルキルであり;R3とR4
    は水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、フル
    オロ(C1〜C4)アルコキシ、ハロゲノ、ヒドロキシ、
    トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、(C1
    〜C4)アルカノイルアミノ、C6までのアルキルアミノ
    とジアルキルアミノ、C3〜C8のジアルキルアミノ−ア
    ルキル、C1〜C4アルカノイル、カルバモイル、C7
    でのN−アルキルカルバモイルとジ−(N−アルキル)
    カルバモイル、カルボキシ、C1〜C4アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフ
    ィニル、C1〜C6アルキルスルホニル、及びアミノ、ヒ
    ドロキシもしくはC1〜C4アルコキシ置換基を有する置
    換C1〜C4アルキルから成る群から独立的に選択される
    か;又はR3とR4は一緒に式Vのベンゼン部分の隣接炭
    素原子に結合したC1〜C4アルキレンジオキシを形成す
    る;Raは水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキ
    シ、ハロゲノ、トリフルオロメチル、シアノ及びニトロ
    から成る群から選択される;L1とL2は請求項1又は2
    で定義した意味を有する;Zは1H−テトラゾル−5−
    イルである;そして前記フェニル部分は非置換である
    か、又はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、ハロ
    ゲノ、シアノ及びトリフルオロメチルから成る群から独
    立的に選択された1個もしくは2個の置換基を有しても
    よい]で表される化合物又はその非毒性塩の製造方法に
    おいて、次の工程: (i)式IIのホウ素化合物を、Q1,Q2及びX1が請求項
    1で定義した意味を有する式IIIの化合物と、塩基の存
    在下及びパラジウム(0)、パラジウム(II)、ニッケ
    ル(0)及びニッケル(II)触媒から成る群から選択さ
    れた触媒の存在下、任意にラジカル開始剤の存在下及び
    任意に塩化リチウムの存在下で反応させて、式Iの化合
    物を得る工程; (ii)前記式Iの化合物をトリ(C1〜C6)アルキルス
    ズアジド又はトリフェニルスズアジドと溶媒の存在下で
    反応させ、次に酸で処理して式IX: 【化6】 で表される化合物を得る工程; (iii)前記式IXの化合物のテトラゾール環に保護基を
    導入して、式X: 【化7】 [式中、Pは保護基である]で表される化合物を得る工
    程; (iv)前記式Xの化合物を臭素化剤(brominat
    ing agent)とラジカル開始剤の存在下で反応
    させて、式XI: 【化8】 で表される化合物を得る工程; (v)式VIII: 【化9】 で表される化合物を前記式XIの化合物によってアルキル
    化して、式XII: 【化10】 で表される化合物を得る工程;及び (vi)前記式XIIの化合物から保護基Pを除去して、前
    記式VIの化合物を得、式VIの化合物の非毒性塩を必要と
    する場合には、この後に生理的に受容されるイオンを生
    ずる適当な酸もしくは塩基との反応によって、又は他の
    慣用的な塩形成方法によって非毒性塩を得る工程(上記
    式中、R1、R2、R3、R4、R5、Ra、L1及びL2
    上記で定義した意味を有するものとする)を実施するこ
    とを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 式VII: 【化11】 [式中、Alk.はC3〜C10アルキル基であり、X2
    水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、ト
    リフルオロメチル及びシアノから成る群から選択され;
    1とL2は請求項1又は2で定義した意味を有する]で
    表される化合物又はその薬剤学的に受容される塩の製造
    方法であって、請求項7で定義した工程(i)、(i
    i)、(iii)及び(iv)を実施して式XIの化合物を得た
    後、次の工程: (a)式XIII: 【化12】 で表される化合物を前記式XIの化合物によってアルキル
    化して、式XIV: 【化13】 で表される化合物を得る工程;及び (b)前記式XIVの化合物から保護基Pを除去して前記
    式VIIの化合物を得、式VIIの化合物の薬剤学的に受容さ
    れる塩を必要とする場合には、この後に生理的に受容さ
    れるイオンを生ずる適当な酸もしくは塩基との反応によ
    って、又は他の慣用的な塩形成方法によってこの薬剤学
    的に受容される塩を得る工程(上記式中、Alk.、X
    2、L1及びL2は上記で定義した意味を有する)を実施
    することを特徴とする方法。
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