JP3001173U - 染毛用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 染毛料が台座面に付着し易くて垂れ落ち難く
する。また、染毛料が頭髪とその生え際に塗布され易く
する。 【構成】 柄の先端に細長い台座を設け、台座面に多数
の歯を突出した染毛用ブラシにおいて、台座２面の両側
辺部に多数の髪梳き用歯３を櫛形状に配列し、両側の髪
梳き用歯３の外側に台座２の側部を突出させず、両側の
髪梳き用歯３を先広状態に配置し、台座２面の両側の髪
梳き用歯３の内側位置に髪梳き用歯３より短い多数の染
毛料付着用歯４を配列し、台座２面の先端側の両髪梳き
用歯３間と基端側の両髪梳き用歯３間に髪梳き用歯３よ
り短くて染毛料付着用歯４より長い染毛料漏れ止め用歯
５を配置した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、染毛料を頭髪に塗布する染毛用ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の染毛用ブラシは、合成樹脂成形品であり、手で握る棒状の柄の先端に 長方形板状の台座を接続して設け、台座の下面に多数の先細丸棒形状の歯を等間 隔位置に真下向きに突出し、中央部の歯を周辺部の歯より短くしている。

【０００３】 これに染毛料を付着する場合、台座の下面を上に向け、台座下面の中央部の短 い歯の上に、チューブ状容器から押し出したペースト状の染毛料を載せる。

【０００４】 染毛料を頭髪に塗布する場合、台座を頭皮とほぼ平行に配置して台座下面の周 辺部の長い歯の先端を頭皮に接触し、長い歯で頭髪を梳き、台座下面の中央部の 短い歯に付着した染毛料を頭髪に塗布する。

【０００５】 頭髪の生え際に染毛料を塗布する場合、台座下面を頭皮に対し９０度弱の角度 に配置し、台座下面の周辺部の長い歯で頭髪を根本から梳き上げる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような染毛用ブラシに染毛料を付着する場合、染毛用ブラシ は、染毛料を載せる台座中央部の短い歯の周囲が長い歯で囲われているので、染 毛料のチューブ状容器の口部を台座中央部の短い歯に近接して台座中央部に沿っ て移動させ難く、チューブ状容器から押し出したペースト状の染毛料を台座中央 部に載せ難い。また、染毛料を載せ易くするため、台座の先端側と基端側の長い 歯をなくすと、台座中央部に載せた染毛料が台座の先端側と基端側から流出して 垂れ落ちる。

【０００７】 上記のような染毛用ブラシで染毛料を頭髪に塗布する場合、頭髪を梳く長い歯 が頭皮と直角に配置されるので、また、頭髪が引っ掛かった長い歯の先端部が梳 く方向と反対側に湾曲するので、頭髪が寝る。頭髪が寝ると、頭髪は、短い歯に 付着した染毛料と反対の頭皮側に移動するので、染毛料が頭髪に塗布され難い。 頭髪の染毛に多くの手間が掛る。

【０００８】 上記のような染毛用ブラシで頭髪の生え際に染毛料を塗布する場合、染毛用ブ ラシは、周辺部の長い歯の外側に台座の側部が突出しているので、台座の側部が 頭皮に接触し、長い歯で頭髪を根本から梳き上げ難い。台座の側部に染毛料が付 着していると、台座の側部が接触した頭皮に染毛料が付着する。また、頭髪が引 っ掛かった長い歯の先端部が梳く方向と反対側に湾曲するので、長い歯で頭髪を 根本から梳き上げ難い。頭髪の生え際の染毛に多くの手間が掛る。

【０００９】 本考案の目的は、上記のような従来の課題を解決することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

本考案は、柄の先端に細長い台座を設け、台座面に多数の歯を突出した染毛用 ブラシにおいて、 台座面の両側辺部にそれぞれ多数の髪梳き用歯を櫛形状に配列し、両側の髪梳 き用歯の外側に台座の側部を突出させず、両側の髪梳き用歯を、それらの先端間 の方が基端間より広い状態に配置し、 台座面の両側の髪梳き用歯の内側位置にそれぞれ髪梳き用歯より短い多数の染 毛料付着用歯を配列し、台座面の先端側の両髪梳き用歯間と基端側の両髪梳き用 歯間にそれぞれ髪梳き用歯より短くて染毛料付着用歯より長い染毛料漏れ止め用 歯を配置したことを特徴とする染毛用ブラシである。

【００１１】 また、上記の染毛用ブラシにおいて、 髪梳き用歯の断面形状を、髪梳き方向に長辺を配置してその直交方向に短辺を 配置した略長方形状にしたことを特徴とする染毛用ブラシである。

【００１２】

【作用】

本考案の染毛用ブラシは、台座面の両側の髪梳き用歯を先広状態に配置すると 共に、台座面の先端側の両髪梳き用歯間と基端側の両髪梳き用歯間にそれぞれ髪 梳き用歯より短い歯を配置しているので、台座面の中央部に染毛料を付着する場 合、染毛料のチューブ状容器の口部を台座面の中央部に近接して台座面の中央部 に沿って移動させ易く、染毛料を付着し易い。また、台座面の先端側の両髪梳き 用歯間と基端側の両髪梳き用歯間にそれぞれ染毛料付着用歯より長い染毛料漏れ 止め用歯を配置しているので、台座面の中央部に載せた染毛料が台座面の先端側 と基端側から漏れ出し難い。

【００１３】 本考案の染毛用ブラシで染毛料を頭髪に塗布する場合、両側の髪梳き用歯の先 端を頭皮に接触し、髪梳き用歯をその歯列方向とほぼ直角方向に頭皮に沿って移 動して、移動方向側の髪梳き用歯で頭髪を梳く。すると、移動方向側の髪梳き用 歯は、頭皮に対し、直角に配置されず、先端が先行する傾斜状態に配置されるの で、頭髪が移動方向側の髪梳き用歯で梳き上げられて立つ。頭髪が立つと、頭髪 は、台座面の染毛料側に移動するので、染毛料が頭髪に塗布され易い。

【００１４】 本考案の染毛用ブラシで頭髪の生え際に染毛料を塗布する場合、片側の髪梳き 用歯の先端を頭皮に接触し、他側の髪梳き用歯の先端を頭皮から遠ざけ、頭皮側 の髪梳き用歯で頭髪を根本から梳き上げる。この際、染毛用ブラシは、髪梳き用 歯の外側に台座の側部が突出していないので、台座の側部が頭皮に接触せず、梳 き上げ易い。また、台座の側部に染毛料が付着していても、頭皮に染毛料が付着 しない。

【００１５】 本考案の染毛用ブラシにおいて、髪梳き用歯の断面形状を、髪梳き方向に長辺 を配置してその直交方向に短辺を配置した略長方形状にした場合、髪梳き用歯は 梳く際に湾曲し難いので、梳き易い。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の染毛用ブラシにおいては、染毛料を台座面の中央部に付着し易く、染 毛料が台座面の中央部から流出して垂れ落ち難い。また、染毛料が頭髪とその生 え際に塗布され易く、染毛に多くの手間が掛らない。

【００１７】

【実施例】

本例の染毛用ブラシは、ポリプロピレン樹脂のような合成樹脂の一体成形品で あり、図１に示すように、手で握る棒状の柄１の先端に棒状の台座２を接続して 設けている。

【００１８】 台座２の緩い円筒面状下面の表面は、図２と図３に示すように、その両側辺部 にそれぞれ多数の髪梳き用歯３を櫛形状に配列し、図４に示すように、両側の髪 梳き用歯３の外側に台座２の側部を突出させず、両側の髪梳き用歯３を、それら の先端間の方が基端間より広い先広状態に配置している。

【００１９】 髪梳き用歯３は、図５に示すように、台座２の先端側と基端側の歯３を除き、 その断面形状を、台座２横断方向の髪梳き方向に長辺を配置してその直交方向に 短辺を配置した略長方形状にしている。

【００２０】 台座２の表面は、図３と図６に示すように、両側の髪梳き用歯３の内側位置に 、台座２の先端側と基端側の歯３の内側位置を除き、それぞれ、多数の先細丸棒 形状の染毛料付着用歯４を真下向きに配列している。染毛料付着用歯４は、図６ に示すように、その長さが髪梳き用歯３より非常に短い。

【００２１】 台座２表面の先端側の両髪梳き用歯３間と基端側の両髪梳き用歯３間には、図 ３と図４に示すように、それぞれ、複数の先細丸棒形状の染毛料漏れ止め用歯５ を真下向きに配列している。染毛料漏れ止め用歯５は、図２に示すように、その 長さが髪梳き用歯３より短くて染毛料付着用歯４より長く、その太さが染毛料付 着用歯４より太い。

【００２２】 本例の染毛用ブラシは、台座２表面の中央部に染毛料を付着する場合、チュー ブ状容器の口部からペースト状の染毛料を押し出しつつ、チューブ状容器の口部 を台座２表面の中央部に近接して台座２表面の中央部に沿って台座２の先端側か ら基端側に移動させ、チューブ状容器から押し出した染毛料を台座２表面の中央 部に載せる。

【００２３】 染毛料を頭髪に塗布する場合、図７に示すように、両側の髪梳き用歯３の先端 を頭皮ｓに接触し、髪梳き用歯３をその歯列方向とほぼ直角方向に頭皮ｓに沿っ て移動して、移動方向側の髪梳き用歯３で頭髪ｈを梳く。この際、移動方向側の 髪梳き用歯３は、頭皮ｓに対し、直角に配置されず、先端が先行する傾斜状態に 配置されるので、頭髪ｈは、移動方向側の髪梳き用歯３で梳き上げられて立ち、 台座２表面の染毛料ｄ側に移動して、染毛料ｄが頭髪ｈに付着する。

【００２４】 頭髪の生え際に染毛料を塗布する場合、図８に示すように、片側の髪梳き用歯 ３の先端を頭皮ｓに接触し、他側の髪梳き用歯３の先端を頭皮ｓから遠ざけ、頭 皮ｓ側の髪梳き用歯３で頭髪ｈを根本から梳き上げる。この際、染毛用ブラシは 、髪梳き用歯３の外側に台座２の側部が突出していないので、台座２の側部が頭 皮ｓに接触しない。また、台座２の側部に染毛料ｄが付着していても、頭皮ｓに 染毛料ｄが付着しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の染毛用ブラシの正面図であ
る。

【図２】同例の染毛用ブラシの台座部分の縦断拡大正面
図である。

【図３】同例の染毛用ブラシの台座部分の拡大底面図で
ある。

【図４】同例の染毛用ブラシの拡大左側面図である。

【図５】図１のＡ−Ａ線断面拡大図である。

【図６】図１のＢ−Ｂ線断面拡大図である。

【図７】同例の染毛用ブラシで染毛料を頭髪に塗布する
状態の概略図である。

【図８】同例の染毛用ブラシで染毛料を頭髪の生え際に
塗布する状態の概略図である。

【符号の説明】

１ 柄 ２ 台座 ３ 髪梳き用歯 ４ 染毛料付着用歯 ５ 染毛料漏れ止め用歯

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柄の先端に細長い台座を設け、台座面に
   多数の歯を突出した染毛用ブラシにおいて、 台座面の両側辺部にそれぞれ多数の髪梳き用歯を櫛形状
   に配列し、両側の髪梳き用歯の外側に台座の側部を突出
   させず、両側の髪梳き用歯を、それらの先端間の方が基
   端間より広い状態に配置し、 台座面の両側の髪梳き用歯の内側位置にそれぞれ髪梳き
   用歯より短い多数の染毛料付着用歯を配列し、台座面の
   先端側の両髪梳き用歯間と基端側の両髪梳き用歯間にそ
   れぞれ髪梳き用歯より短くて染毛料付着用歯より長い染
   毛料漏れ止め用歯を配置したことを特徴とする染毛用ブ
   ラシ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の染毛用ブラシにおい
   て、 髪梳き用歯の断面形状を、髪梳き方向に長辺を配置して
   その直交方向に短辺を配置した略長方形状にしたことを
   特徴とする染毛用ブラシ。