JP3475921B2 - 毛髪用ブラシ - Google Patents
毛髪用ブラシInfo
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Description
染毛剤の塗布に好適な毛髪用ブラシに関する。
する二剤タイプの染毛剤を、毛髪に塗布する場合に使用
する染毛用ブラシとして、図5に示すものが使用されて
いる。この染毛用ブラシ1Xは、基台2とその底面2a
に立設した多数の円柱状の櫛歯3からなっており、この
うち基台2の周縁部と中央部長手方向に並んだ櫛歯3a
は、基台2の周縁部の櫛歯と中央部長手方向に並んだ櫛
歯とで囲まれた領域の櫛歯3bに比して長尺に形成され
ている。
第2剤からなる二剤タイプの染毛剤を毛髪に塗布する場
合、図5に示したように、短尺の櫛歯3bが立設してい
る二つの領域の一方に第1剤5aを載せ、他方に第2剤
5bを載せる。次いで略全ての長尺の櫛歯3aの先端部
が頭皮につくように染毛用ブラシ1Xを毛髪上に置き、
毛髪を梳く。これにより、毛髪上で第1剤5aと第2剤
5bが混合し、その混合した染毛剤が毛髪に塗布され
る。
示した従来の染毛用ブラシ1Xでは櫛歯間を通り抜けて
いく染毛剤の割合が多く、染毛剤が毛髪の根本部分に付
着しにくいという問題があった。
毛髪化粧料を、ブラシを用いて毛髪に塗布するにあた
り、毛髪の根本への付着効率を高め、それにより毛髪全
体への付着効率を高めることを目的とする。
の側縁部の櫛歯を特定の形状にすることにより、上述の
目的を達成する。
ている櫛歯の内側側面が、基台の主面と平行な切断面に
おいて、毛髪用ブラシによって毛髪化粧料を塗布する際
の毛髪用ブラシの移動方向と略垂直であり、該内側側面
が毛髪用ブラシによって毛髪化粧料を塗布する際に抵抗
壁となり、該櫛歯の外側側面の中央部が、前記切断面に
おいて、基台の外側方向に突出している毛髪用ブラシを
提供し、特に、前記切断面において、基台の側縁部の櫛
歯の外側側面が流線型である態様を提供する。
詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は
同等の構成要素を表している。
第2剤からなる二剤タイプの染毛剤を毛髪上で混合して
染毛するために好適な本発明の一形態のブラシであり、
図5の染毛用ブラシ1Xと同様に使用される。毛髪用ブ
ラシ1Aは、基台2、その基台の底面2aに立設した多
数の櫛歯3、基台2に延設された柄4からなる。櫛歯3
のうち、基台2の周縁部と中央部長手方向に並んだ櫛歯
3c、3aが長尺であり、基台2の周縁部の櫛歯3cと
中央部長手方向に並んだ櫛歯3aとで囲まれた領域の櫛
歯3bが短尺である。また、基台2の周縁部の櫛歯3の
うち、基台2の柄4側の縁部とそれに対向する縁部の櫛
歯は円柱状である。
縁部の櫛歯3cが、図1(c)、(d)に示すように円
柱状ではなく、基台2の主面Pと平行な面でこの毛髪用
ブラシ1Aを切った場合の切断面において、基台2の側
縁部の櫛歯3cの内側側面3c1が、この毛髪用ブラシ
1Aによって毛髪化粧料を塗布する際に毛髪用ブラシを
矢印A方向に移動させたときに抵抗壁となり、かつ外側
側面3c2が中央部で基台2の外側方向に突出した形状
となっている。
用ブラシ1Aの移動方向、即ち、柄4に直交する方向
(矢印A方向)の、基台の底面2aにおける接平面をい
う。
毛髪用ブラシ1Aによって毛髪化粧料を塗布する際に毛
髪用ブラシ1Aを矢印A方向に移動させたときに抵抗壁
になるとは、櫛歯3cの内側側面3c1が毛髪用ブラシ
1Aの移動抵抗となるような障壁状であることをいい、
前記切断面において、櫛歯3cの内側側面3c1と毛髪
用ブラシ1Aの移動方向とのなす角度αを好ましくは4
5°〜135°とすること、より好ましくは略垂直(即
ち、80°〜100°程度の実質上90°と認められる
角度)にすることをいう。さらに、内側側面3c1は、
平面が好ましいが、平面の他に、同図に破線で示したよ
うに、移動方向Aに対して緩やかな凸面あるいは凹面と
なっていてもよい。
部の櫛歯3cの外側側面3c2が中央部で基台2の外側
方向に突出している例としては、外側側面3c2が内側
側面3c1を直径とする円弧と等しいか、より小さいR
を有する円弧を有する場合がある。図1(c)又は
(d)のように、外側側面3c2の頂部形状が少なくと
も内側側面3c1を直径とする円弧よりは鋭角的な形状
となっているのが好ましく、特に、外側側面3c2が流
線型である場合や、三角形の二辺あるいは五角形の四辺
を構成する形状等である場合が好ましい。
のような特定形状とすることにより、図2に示したよう
に、この毛髪用ブラシ1Aを用いて染毛剤5を毛髪に塗
布する際に、毛髪用ブラシ1Aの移動方向(矢印A方
向)前方の櫛歯3cfが毛髪Hや染毛剤5を矢印Bのよ
うにかき分ける抵抗を少なくし、既に毛髪Hに付着して
いる染毛剤5を削り取る量を低減させることができる。
一方、両側縁部の櫛歯(3cf、3cb)間に送り込まれ
た染毛剤5の流れは、矢印Cのように、毛髪用ブラシ1
Aの移動方向後方の櫛歯3cbの内側側面3cb1によっ
て押しとどめられるので、染毛剤5が櫛歯3cbの先端
部に集まり、毛髪の根本への染毛剤の付着効率を高め、
それにより毛髪全体の付着効率を向上させることが可能
となる。これに対し、図5の従来の染毛用ブラシ1Xの
ように櫛歯3を円柱状にすると、染毛剤5の毛髪への塗
布に際し、染毛剤5は図6に矢印Bで示したように、ま
ず染毛用ブラシ1Xの移動方向前方の櫛歯3afでかき
分けられて両側縁部の櫛歯(3af、3ab)間に送り込
まれ、次に、矢印Cで示したように、格別の移動抵抗も
なく後方に流れていく。このため、櫛歯(3af、3
ab)間を通り抜けていく染毛剤5の割合が多く、染毛
剤5が毛髪の根元部分に付着しにくくなる。
しては、毛髪用ブラシ1Aの移動方向(矢印A方向)に
この毛髪用ブラシ1Aを切った場合の切断面(図1
(b)の断面図参照)において、内側側面3c1の基台
側を基台2の主面Pと略垂直とすることが好ましい。ま
たさらに、内側側面3c1の先端部側を基台2の外側に
開くように形成することがより好ましい。これによりこ
の毛髪用ブラシ1Aを用いて染毛剤5を毛髪に塗布する
場合に、図2(a)に示すように、基台2の両側縁部の
櫛歯(3cf、3cb)間に十分な量の染毛剤5を保持
し、かつ、染毛用ブラシ1Aの移動方向後方の櫛歯3c
bによって染毛剤5を櫛歯3cbの先端部側により効果的
に送り込み、毛髪Hの根本まで確実に染毛することが可
能となる。
c1の先端部側の開き角βは、染毛効率をより向上させ
る点から80°〜120°とすることが好ましい。
としては、図1(b)の断面図において、外側側面3c
2の基台側を基台2の主面Pと略垂直にすることが好ま
しい。これにより、図2に示したように、染毛剤5をつ
けて毛髪Hを梳く間に、毛髪用ブラシ1Aの移動方向前
方の櫛歯3cfでかき分けられ、あるいはすでに塗布さ
れている毛髪から削り取られた染毛剤5が、矢印Dに示
すように、基台の上面2bにせり上がり、そこに不要に
溜まることを防止できる。
としては、図3に示すように、染毛剤5の塗布中に櫛歯
3cの先端部が頭皮と面接触するように、平坦域3cp
を設けることが好ましい。これにより櫛歯3cによる頭
皮への応力が分散し、頭皮への刺激を緩和することがで
きる。
と第2剤の二剤タイプの染毛剤を毛髪に塗布する場合の
染毛用ブラシとして使用する場合について説明したが、
本発明の毛髪用ブラシは、一剤タイプの染毛剤にも適用
でき、さらに、ヘアクリーム、ジェル等の種々の毛髪化
粧料にも適用できる。特に、頭皮に毛髪化粧料が付着す
ることを抑制するよりも、より積極的に毛髪の根本に毛
髪化粧料を付着させる場合のブラシとして好適なものと
なる。
の櫛歯3cを上述のような特定形状とする限り、種々の
態様をとることができる。例えば、基台2の側縁部の櫛
歯3cの先端形状は、図4に示すように球状としてもよ
い。この場合には、毛髪用ブラシで髪を梳く間に、櫛歯
3cの先端部と頭皮とが点接触することとなるので、頭
皮に応力が集中し、頭皮への刺激が強まるが、櫛歯3c
の球状の先端部の径を大きくしたり、あるいは櫛歯3c
の先端部を柔らかい材質で形成する等により、頭皮への
刺激を緩和することができる。
形状や配列の態様等については、特に限定はない。
化粧料をブラシにつけ、毛髪を梳くことにより毛髪化粧
料を毛髪に塗布する場合において、ブラシの移動抵抗を
少なくしてより滑らかに毛髪を梳けるようにし、かつ、
毛髪化粧料の毛髪への付着効率を向上させることができ
る。
(a))及び断面図(同図(b)、(c)、(d))で
ある。
の毛髪用ブラシの作用の説明図である。
の拡大斜視図(同図(a))及び先端部の断面図(同図
(b))である。
の拡大斜視図(同図(a))及び先端部の断面図(同図
(b))である。
染毛用ブラシの作用の説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基台の側縁部に立設されている櫛歯の内
側側面が、基台の主面と平行な切断面において、毛髪用
ブラシによって毛髪化粧料を塗布する際の毛髪用ブラシ
の移動方向と略垂直であり、該内側側面が毛髪用ブラシ
によって毛髪化粧料を塗布する際に抵抗壁となり、該櫛
歯の外側側面の中央部が、前記切断面において、基台の
外側方向に突出している毛髪用ブラシ。 - 【請求項2】 前記切断面において、基台の側縁部の櫛
歯の外側側面が流線型である請求項1記載の毛髪用ブラ
シ。 - 【請求項3】 毛髪用ブラシによって毛髪化粧料を塗布
する際の毛髪用ブラシの移動方向に該毛髪用ブラシを切
った場合の切断面における、基台の側縁部の櫛歯の外側
側面が、少なくとも基台側において基台の主面と略垂直
である請求項1又は2記載の毛髪用ブラシ。 - 【請求項4】 毛髪化粧料の塗布中に櫛歯の先端部が頭
皮と面接触するように、櫛歯の先端部に平坦域が形成さ
れている請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪用ブラ
シ。
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JP2000238753A JP3475921B2 (ja) | 2000-08-07 | 2000-08-07 | 毛髪用ブラシ |
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Publications (2)
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JP2002051839A JP2002051839A (ja) | 2002-02-19 |
JP3475921B2 true JP3475921B2 (ja) | 2003-12-10 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3001173U (ja) | 1994-02-18 | 1994-08-23 | 有限会社野々川商事 | 染毛用ブラシ |
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- 2000-08-07 JP JP2000238753A patent/JP3475921B2/ja not_active Expired - Fee Related
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